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2010/12/08 Wed *なぜ / John Lennon

20101208johnlennon


なぜ。
なぜ。
なぜ。

あの人は。

ここまで。
烈しいのだろう。
こんなにも。
優しいのだろう。

ここまで。
叫べるのだろう。
こんなにも。
甘く囁けるのだろう。

なぜ。
なぜ。
なぜ。

正直であること。
真摯であること。
自由であること。
あまりに難しくて。
あまりに辛くて。

それでも。
向き合わなければ。
闘わなければ。
強くならなければ。
優しくならなければ。

そうなんだ。

『John Lennon/Plastic Ono Band』'70年リリース。
『ジョンの魂』の邦題で知られるジョン・レノンの実質的な初めてのソロ・アルバム。
なぜこんなにも激しく叫ぶのだろう、なぜこんなにも優しく囁けるのだろう。
なぜこんなにも正直でいられるのだろう。なぜこんなにも自由であろうとするのだろう。
それはあまりにも難しくて。それはあまりにも辛くて。なぜジョンが、あのジョン・レノンが。
ここまでしなくちゃならなかったのか。ここまでさらけ出さなきゃいけなかったのか。
あまりにも無防備で。あまりにも正直に。あまりにも素顔で。そこにジョンがいる。
苛立ちや恐れや弱さを隠そうともせず。叫んでいる。泣いている。そうしなきゃいられなかった。
悲しみを癒そうと、誰かを愛そうと、愛されようと囁いている。そうするしかなかった。
ファブ・フォーの一人でもなく、スターでもなく、アーティストでもなく。一人の人間、ジョンがいる。
カッコ良くもないし、華やかでもないし、でも、だからこそジョンが好きだ。ジョンを信じた。
俺にはそこまでできないけど。正直に、真摯に、自由にって思っても・・・難しいんだ。辛いんだ。
それでも。俺なりに向き合わなきゃ、闘わなきゃ、強くなろうと、優しくあろうと。
俺は俺なりに叫ぶんだと、囁くんだと・・・ついつい忘れて、まぁいいかと取り繕って諦めそうになって。
その度にジョンの叫びが、ジョンの囁きが。ふざけんじゃねぇよと、もう少し頑張ってみないかって。
聴こえてきちゃうんだよな。まったく厄介だぜ。厄介だけど・・・だからジョンが好きなんだ。

なぜ。
なぜ。
なぜ。

あの人は。

ここまで。
烈しいのに。
こんなにも。
優しいのに。

いつまで。
叫ばなければならないんだろう。
いつまで。
囁かなければならないんだろう。

なぜ。
なぜ。
なぜ。

正直であること。
真摯であること。
自由であること。
あまりに難しくて。
あまりに遠くて。

それでも。
向き合っていけよと。
闘い続けろよと。
強くいろよと。
優しくいろよと。

そうなんだ。

そうなんだけど。
厄介なんだ。
面倒なんだ。
もういいだろうって。
もう止めようかなって。

そうなんだけど。
でも。
でも。
聴こえるんだもんな。
聴こえちゃうんだもんな。
あの叫びが。
あの囁きが。
だから。

なぜ。
止めないのかって?
だってさ。
だって。
俺はジョンが好きなんだ!

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コメント

リリース当時、Mother ばかり繰り返し聴いてたら『この唄好きなんだね』って母に云われたのが忘れれない。母は歌詞の意味なんて分かってなかったはず。今もジョンの叫びを聴くと亡き母を想い出します。

投稿: issie | 2010-12-11 21:38

「Mother」は高校の時に学生演劇のオープニングで流したことがあります。
今もあの鐘の音と共に部室の空気やなんやらを思い出します。音楽や歌には時を超える力が宿ることがありますね。
特にジョンの歌声、叫びは強力ですね。

投稿: TAC | 2010-12-11 22:23

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