« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »

2010年12月

2010/12/31 Fri *今年も暮れるので / The Rolling Stones

20101229outonbail


今年も暮れるので。

とりあえず。
あんなこと。
こんなこと。
決まっていないけど。
決められていないけど。

とりあえず。
あんなことも。
こんなことも。
どっちか。
どうなるか。
解らないのだから。
判断できないのだから。

とりあえず。
ここは。
今年は。
今年のうちは。
慌てて。
決めずに。
判断せずに。
保留して。
一旦は。
解き放ってしまいましょう。

今年も暮れるので。

『Out On Bail』'90年リリース。
'78年の全米ツアー中、6月14日の公演で録音されたローリング・ストーンズの2枚組ブートレッグ。
その筋の方々の間では有名な音源で。'78年のツアー音源としては優れものの音源の一つかな。
ライン録音で時々片方のチャンネルの音がドロップ・アウトしますが。贅沢を言ったら限がないですしね。
会場のキャピトル・シアターってのは小さな会場らしくって。観客の歓声が入っていれば生々しくてとも。
そこはライン録音ですからね。しかたが無いけど勿体ないかなと・・・本当に限がなくなりますが(苦笑)。
'78年のストーンズ。パンクに刺激されたか、何がパンクだの意地か。ラフでタフで。
チューニングもあやしかったり、サウンドにも隙間があったり。そんなことはものともせずに。
突っ走る荒々しい、野性を取り戻した、原点に回帰した元気いっぱいのライブです。実に刺激的です。
そんなストーンズのライブがアルバム2枚に渡って楽しめるのですから。十分に贅沢なアルバムです。
今はこれよりも優れた音源が発掘されたりもしているのでしょうか?最近の“裏もの”事情には疎いのですが。
この老舗(笑)TSPによる2枚組はレッド・ヴィニールも美しくて。そんなところも好きだったりします。
そして。このタイトル。そうですよね。この時キースは保釈中(Out On Bail)だったんですよねぇ。
トロントでのヘロイン所持による処分保留のままツアーしてたキース。心中はいかばかりだったのでしょうか。
まぁ、キースだからなぁ(苦笑)。それにしてもさすがTSP。御機嫌なネーミングですね(笑)。

今年も暮れるので。

とりあえず。
あんなこと。
こんなこと。
気にはなっているけど。
引っかかってはいるけれど。

とりあえず。
あんなことも。
こんなことも。
あっちか。
こっちか。
駆け足で判断して。
間違ってもいけないから。

とりあえず。
ここは。
今年は。
今年のうちは。
慌てて。
決めずに。
判断せずに。
保留して。
一旦は。
解き放ってしまいましょう。

今年も暮れるので。

いろいろと。
保釈中のままじゃ。
おちつかないものも。
あるにはるけど。
まぁ。
百八つの鐘の音が。
取り去らってくれるものも。
あるだろうし。

今年も暮れるので。

まずはここらで。
仕舞いといたしましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/28 Tue *この一年の物語 / Free

20101228thefreestory


この一年。
いろいろと。
ありましたね。

そう言えば。
今年の初めは。
一緒に。
嵐に巻き込まれて。
余波をもろにくらって。
大変でしたね。

なんとか。
しのいで。
それからは。
いろいろと。
面白そうな話や。
楽しくなりそうな話も。
それなりに。

この一年の物語。
あっと言う間の様で。
語り始めたら。
それはそれで。
限が無くて。

『The Free Story』'74年リリース。
'69年から'73年までの5年の物語を2枚のアルバムに綴ったフリーの編集アルバム。
代表曲をほぼ網羅していて。基本年代順ながらも流れを考えた曲の流れと。
そして。「All Right Now」のシングル・ヴァージョンやアルバム未収録だった「My Brother Jake」も収録。
更にはコゾフ・カーク・テツ・ラビットやポール・ロジャースのピースのナンバーまであったりもして。
初心者からマニアまでをターゲットにした実にこう、痒いところに手の届いた優れた編集がなされています。
惜しいのは「Wising Well」が入っていないことかな。まぁ、それを除けばほぼ完璧とも言える選曲です。
このジャケットもまた。惜しまれつつも短期間でその終焉を迎えてしまった物語を象徴している様で。
スポット・ライトに照らされた誰もいない、物語の主役達の去ってしまったステージ・・・秀逸だなと。
秀逸・・・こうして纏めた聴くと。本当にフリーって優れたバンドだったんだなと。
この何とも言えない間とうねりと、滲み出てくる哀感と。これはフリーだけの、フリーだからのものだったのだなと。
ちゃんとしたマネージメントがついていて、もう少し大人だったらもっと続いていたかななんて。
ロジャースもかってそんなことを語っていた様な気もするのですが。そうならなかったからこその。
10代後半から20代前半の恐れるもののない4人が、なにものかの支配を受けずに“自由”にやれたからこその。
それ故にあまりにも危うく脆かったのですが。それ故の輝かしく、切ない物語に今も惹きつけられてしまうのです。

この一年。
いろいろと。
ありましたね。

そう言えば。
今年も末まで。
一緒に。
猫の首に鈴つけたり。
地雷を踏み潰してみたり。
大変でしたね。

なんでも。
やってしまえば。
それはそれで。
いろいろと。
面白そうな話に。
楽しくなりそうな話も。
それなりに。

この一年の物語。
あっと言う間の様で。
語り始めたら。
それはそれで。
限が無くて。

この一年の物語。
語り終えたなら。
また。
来年も。
一緒に。
我々だけの。
我々ならではの。
面白くて。
楽しい。
物語をと。
約束して。
良いお年をと。
笑顔で納めてしまいましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/27 Mon *地下で、地下から / T.Rex

20101227dandyintheunderworld


確かに。
天気はいいけど。
風が冷たいしな。

そりゃ。
片づけなきゃならないけど。
急ぐ気にもなれないしな。

寒さを避けて。
慌しさを無視して。
ここらでぼちぼち。
そこいらでちょいと。

もぐって。
ひそんで。
のんびりと。
ゆっくりと。
一杯の珈琲でもと。

『Dandy In The Underworld』'77年リリース。
マーク・ボランの生前に発表されたT.レックスのラスト・アルバム。
盟友ミッキー・フィンとも別れて。一旦は解散を決意してアメリカに渡り。
この前年にロンドンに舞い戻って。吹き荒れていたパンクの嵐に刺激を受けて。
再度メンバーを募ってレコーディング、そしてツアーにと最後の一花を咲かせてみせたボラン。
集まってきた面子の中にはあのミラー・アンダーソンやトニー・ニューマンもいて。
その2人が参加したナンバーも収録されています。久々にソリッドなサウンドでロックするボランです。
流石にT.レクスタシーの再現とまではいってないものの。変わらないフニャフニャで、ヘロヘロで。
そしてギンギラに輝くボラン・ブギーのその一端、最後の輝きを感じさせてくれるアルバムです。
元祖ヘタウマでもあるボランです。パンクにはシンパシーを感じていたんだろうなぁと。
最後、最後にはなってしまったけど。本人はまだまだもう一花も二花も咲かせてやろうと思っていたのでしょうか。
それとも。ちょっと斜に構えて、半歩引いて。影の大御所みたいなポジションでも狙ってたのかな。
そうやって考えると。タイトルが意味深だったりもしますが。地下世界に潜って気儘にブギーするボラン。
そんなボランもですね、聴いてみたかったかな。このタイトル、そしてジャケット好きなんだよなぁ。

確かに。
面白そうだけど。
興味ないしな。

そりゃ。
そっちの意向もあるけれど。
いまいち楽しめそうもないしな。

煩わしさを避けて。
呼び出しも無視して。
ここらでぼちぼち。
そこいらでちょいと。

もぐって。
ひそんで。
のんびりと。
ゆっくりと。
珈琲でも飲みながら。

誰かにとって。
皆にとって。
当たり前でも。
大事だとしても。
俺にとっては。
いま。この時。
何が面白いか。
何が楽しめるか。
そのことの方が。
それだけが。
重要で。
総てで。

だから。
いまこの時。
地下にでも。
もぐって。
ひそんで。
一杯の。
熱くて。
美味しい珈琲を。
それが。
何よりも。
最優先だったりするんだな。

地下で。
地下から。
現実感のない。
この世界を。
眺めている。
それが。
何よりも。
心地良かったりするんだな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/26 Sun *ロックあれ! / AC/DC

20101226letthereberockaus


ロックあれと。
誰かが言った。

ロックあれと。
俺は聞いた。

あの日。
あの時。
総てが生まれ。
総てが始まり。
いつも。
いまも。

ロックが好きだ。
ロックがあれば。
ロックが鳴り響けば。
そうさ。
それだけで。
御機嫌なんだ。
最高なんだ。
幸せなんだ。

ロックあれ!

『Let There Be Rock』'77年リリース。
AC/DCのインターナショナルでの3rdアルバムと同タイトルのオーストラリアでの4thアルバム。
別ジャケットで。収録曲も「Problem Child」に代わって「Crabsody In Blue」なるナンバーが収録されています。
あちらのジャケットも最高でしたが、こちらのシンプルなジャケットもわりと好きだったりします。
もう内容は語るまでも無いのですが。ただただひたすらにロックへの熱く滾った愛情が注がれていて。
もうこれでもかと。とびっきりのロックンロール賛歌をぶちかましてくれています。ロック魂、全開です。
もうレッド・ゾーンで振り切ったままです。そのままひたすら突き進んでます、どこまでも突っ走ってます。
アンガス・ヤングが牽引するサウンドは熱くて、厚くて、太くて、大きくて、そして確信に満ち溢れていて。
ボン・スコットのヴォーカルのテンションは最初っから最後まで尋常じゃなくて危うくて、そしてキレまくっていて。
間違いなくAC/DCの最初の頂点、その絶頂期の姿が余すところなく捉えられていると思います。
ロック魂、全開で、ロックンロールに総てを捧げて、他のものなんか信じてなくて、ロック馬鹿一筋で。
タイトル・ナンバー、「Hell Ain't A Bad Place To Go」、「Hole Lotta Rosie」を聴いて震えがこなきゃ嘘でしょうと。
以前にも書きかましたが・・・あぁ、ボンやアンガスの様に生きたいなとその思いは年々強くなっていくのです。
ロックが、ロックンロールがあれば。もうそれだけでいいじゃないかとね。もうそれでいいだろうとね。
その瞬間、その3分間、全身が震えだす様な至福の中にいられる。それ以上のものなんてないだろうとね。
ロックあれ!ロックであれ!いつも、いまも。それだけでいいんだけどなぁ、ねぇ、そう思いませんか。

ロックであれと。
誰かが言った。

ロックであれと。
俺も決めた。

あの日。
あの時。
総てが決まり。
総てが転がり。
いつも。
いまも。

ロックが好きだ。
ロックであれば。
ロックが響き渡れば。
そうさ。
それだけで。
熱くなれるんだ。
震えがくるんだ。
幸せなんだ。

ロックであれ!

いつも。
いまも。
これからも。
ロック魂全開で。
ロック馬鹿一筋で。

ロックあれ!
ロックであれ!

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010/12/24 Fri *クリスマス・ケーキ / Various Artists

20101224achristmasgiftforyou


クリスマスね。
クリスマスかぁ。
この季節は。
12月は。
ただでさえ忙しいし。
今年は諸事情で。
バタバタしてるしな。

そもそも。
我家は。
二人とも。
12月の子供達なので。
お祝いは。
お互いの誕生日に。
プレゼントも。
お互いの誕生日に。

だから。
クリスマスね。
クリスマスかぁ。
そもそも。
だいたい。
クリスマスなんてさぁ。
特に。なんだ。
クリスマス・ケーキなんてさ。
ちょっとさ。
生まれた時からさ。
相性が悪いんだよな。

『A Christmas Gift For You』'63年リリース。
ロネッツ、クリスタルズ、ダーレン・ラブ等によるクリスマス・アルバム・・・と言うよりも。
そうです。鬼才フィル・スペクターが創りあげた奇跡の如きクリスマス・アルバムですかね。
同じレーベルのアーティストが一同に会してのクリスマス・アルバムなんてのはモータウンとか。
それこそ今では星の数ほどありますが。その走り、その原点にして教典となったのはこのアルバムかな。
自らのレーベル、フィレス・レコードのスターを集めて。幾多のスタジオ・ミュージシャンをこれでもかと集めて。
その演奏をまたこれでもかと多重録音して塗り固めて。まさに音の壁、ウォール・オブ・サウンドに仕立てて。
その幾重にも重ねられた層の厚さ、塗りの見事さはさながらクリスマス・ケーキのデコレーションかと・・・なんて。
とにかく。あくまでもモノラルに拘ったというその音の厚さの迫力にはただならぬものがあります。
ヴォーカルもそのサウンドの一部として迫ってくるこのアルバム、クリスマスならではの豪華さを演出しています。
このアルバムの良さはやはりモノラルのアナログ盤で聴いてこそ解ると思うのですが。
一度針を落としてしまうと。クリスマスが近づく度に毎年もう聴きたくて聴きたくてしかたなくなってしまうのです。
それにしても。どこか偏執的なところも感じさせるスペクターの音創りですが。このアルバムでは殊更に。
その理由が実は自分には解る(?)んです。知りたいですか?知りたいですよね?それはですねぇ・・・
スペクターは12月26日生まれなんですよ!だからねクリスマスにはね複雑な思いがあるんです。
特にクリスマス・ケーキとかにはね。だからその思いがこのアルバムにも反映しているんです。きっとそうです。
なぜ解るかって?決まってるでしょ。自分も12月26日生まれだからです(笑)。

そりゃね。
12月26日生まれなんてね。
クリスマスの翌日ですからね。
ややこしいと言うか。
面倒と言うか。
世間的には祭りの後だし。
二度もお祝いしなくてもみたいな。

だからね。
昔から。
ケーキなんてね。
誕生日ケーキでいいでしょって。
クリスマス・ケーキはいいわよねって。
誕生日ケーキは美味しかったけど。
翌日だよ。
売れ残ったケーキをさぁ・・・

だから。
クリスマスね。
クリスマスかぁ。
そもそも。
だいたい。
12月26日なんて。
冬休みだからね。
お誕生日会やってもさ。
近所の悪ガキしか呼べなくてさ。
だって冬休みだからね。
家が遠いあの娘なんて声かけられないじゃん。

それでもね。
よその子と同じ様にって。
両親はさ。
クリスマス・プレゼントと。
誕生日プレゼントと。
ちゃんと両方くれたさ。
嬉しかったよ。

でもさ。
ケーキはさ。
どっちかでさ。
だったら誕生日ケーキじゃない。
だからさ。
クリスマス・ケーキなんてさ。
ちょっとさ。
生まれた時からさ。
相性が悪いんだよな。
好きになれないんだよな。

でもね。
今年はね。
偶にはね。
忙しい毎日を。
頑張ってる。
相方と。
一緒にね。
食べるのも。
悪くはないかと。
だからさ。
並んでさ。
買っちゃったりしたんだな。
でさ。
相方も。
喜んでくれたし。
美味しかったし。
まぁ、ね。
好きになれるかもね。
クリスマス・ケーキ。

でも。
一度。
スペクターさんと。
12月26日生まれ同士。
クリスマスについて。
語り合ってみたいかな(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/22 Wed *その微笑みは / John Cougar Mellencamp

20101222uhhuh


その微笑みは。

真っ当な誘いか。
危うい誘いか。
信じていいのか。
いけないのか。

いや、本当に。
どっちなんだよ。

一緒にやりましょう。
一緒に頑張りましょうと。
手を差し出している様で。

私にはやれません。
あなた何とかしてくださいと。
無理に手を引っ張られそうで。

いや、本当に。
どっちなんだよ。

『Uh-Huh』'83年リリース。
『天使か悪魔か』なる邦題がつけられていたジョン・クーガー・メレンキャンプのアルバム。
前作の『American Fool』でブレイクしたジョン・クーガー。自由を得たかこのアルバムから改名して。
今では本名のジョン・メレンキャンプで活動しています。クーガーって芸名が嫌いだったんだろうなぁ。
確かにそのサウンドからも、その歌詞からも気骨のあるロックン・ローラーとしての姿が伝わってきて。
あの腐りきった'80年代半ばにこのシンプルなロックン・ロールを奏でていた、それだけで信用してしまいますが。
本当に。あの当時、アコギでロックン・ロールしてたのはジョンだけだったんじゃないかってくらい。
それぐらいのめり込んで聴いていたアルバムだったりします。武道館でのライブもカッコ良かったなぁ。
まぁ、あまりにも真正直過ぎて、気骨があり過ぎて。徐々にメイン・ストリームからは遠ざかってしまいましたが。
確かにこのアルバムだって決して派手では無くて。地味なんですけどね。そこがいい、そこが好きなんですよね。
その一声に、そのギターのストロークに。胸にグッと迫ってくるものが確実に宿っているんです。
くどいですが。本当に'80年代半ばって下らない音楽ばっかりで、ジョンの存在が救い、天使だったかなとも。
いや、それで結局ロックン・ロールから離れられずに、未だにロック馬鹿のままなんだから悪魔かな・・・なんてね。
そうそう、インナーにストーンズに対する謝辞が書かれてて。それがねぇ、いいんですよ。
The Rolling Stones For Never Takin' The Livin' Room Off The Records When We Were Kids...ってね。
やっぱり・・・天使ですね!わかってるよなぁ、ジョン!

その頷きは。

真っ当な誘いか。
危うい誘いか。
信じていいのか。
いけないのか。

いや、本当に。
どっちなんだよ。

解りました。
先へ進みましょうと。
共に一歩を踏み出す。
その意を決した様で。

解りました。
あなた先に行ってくださいと。
不意に背中を押す肚がありそうで。

いや、本当に。
どっちなんだよ。

その微笑み。
その頷き。
その相槌。

いや、本当に。
天使か悪魔か。
信じていいのか。
いけないのか。

まぁ、どっちにしろ。
誘いに乗ってみるしかないのだけれど。

いや、本当に。
どっちなんだろうなぁ・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/21 Tue *異邦人 / Bob Seger & The Silver Bullet Band

20101221strangerintown


カミュほどではなく。
さりとて。
歌えるほど軽くもなく。

時は経てども。
処は変われど。
見慣れた場所。
見知った顔ぶれ。

時は経てども。
処は変われど。
空気は変わらず。
匂いも同じ。

だけど。
そう。
それが。
心地良いはずが。
心安らぐはずが。

変わらないことが。
同じであることが。
苛立たせる。
呆れさせる。
ついには。
諦念へと姿を変える。
笑ってしまいそうになる。

異邦人。

『Stranger In Town』'78年リリース。
デトロイトの生んだ巨人ボブ・シーガーとシルヴァー・バレット・バンド。
アメリカでの人気、知名度と比較すると日本でのそれはお話にならなくて。
かく言う自分も。このアルバムしかまともに聴いたことは無いんですけどね。
当時『見知らぬ街』なる邦題で日本でも発売されたこのアルバムだけは好きだったんですよね。
その頃、ロッド・スチュワートが大好きで。ロッドと同じ様な歌を聴きたいなぁって思って。
音楽雑誌やらFMやらで情報を集めてたらやたらとこのアルバムがプッシュされてて。
それで街に2軒しかなかったレコード屋の仲良くなってたお兄さんに無理やり試聴させてもらって。
あっ、これはいいんじゃないかって。あの頃のロッドに通じるものを感じたんだよなぁ。
確か同じ頃に。ヴァン・モリソンとかフランキー・ミラーも気に入って買った記憶があるのですが。
このアルバムが一番気に入って。受験勉強サボってよく聴いてたよなぁと。
おかしなもので。ヴァン・モリソンやフランキー・ミラーは今でも大好きで聴き続けてますが。
ボブ・シーガーはこの1枚だけ。しかもその一時期だけ聴き狂っていて。それ以降殆ど針を落とすことも無くて。
なんだったんだろうなあれは?この如何にもむさ苦しそうなボブのどこにそこまで惹かれたのか?
今となっては理解しがたいのですが。きっとね、なんかこう解りやすかったのかな、なんか男臭さもあって。
そう、だから。それが邪魔して。今聴くとですね。違和感があるんですよね。いや、いい声なんだけど。
ロッドやヴァンやミラーと並べると。うまくは言えませんがやはり違うなと。う~ん、ソウルでは無いんだよな。
久し振りに何回か聴いて。グッとくる瞬間もあるんだけど。やっぱり今は少し、遠いところにあるのかなと。

カミュほどではなく。
さりとて。
歌えるほど軽くもなく。

時は経てども。
処は変われど。
見慣れた場所。
見知った顔ぶれ。

時は経てども。
処は変われど。
空気は変わらず。
匂いも同じ。

確かに。
そう。
それが。
心地良くてもいい。
心安らいでもいい。

変わらないことが。
同じであることが。
悪いことではない。
それで成り立っているのであれば。
そのことに。
郷愁を憶えてしまいそうになり。
笑いをかみ殺している。

異邦人。

時は経てども。
処は変われど。
空気は変わらず。
匂いも同じ。

でも。
それを。
良しとはできない。
受け入れることはできない。
目を閉じ耳を塞ぐことも。
心を閉ざすことも。
できない。
そして。
心地良さに。
甘えることも。
懐かしむことも。
許されない。

時が経た。
処は変わって。
ここまで来てしまった。
この道を選んでしまった。

もう。
だから。
そこでは。
異邦人。

カミュほどではなく。
さりとて。
歌えるほど軽くもなく。
異邦人。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/20 Mon *僕らはみんな / Thin Lizzy

20101220liveanddangerous


僕らはみんな。
生きている。

生きているから。
楽しいことに巡り会ったり。
嬉しいことがやってきたり。
で、笑っちゃったり。
で、飛び跳ねちゃったり。

そりゃ、まぁ。
いつもいつも。
楽しくはないし。
嬉しいことばかりではないけれど。
それでも、まぁ。
それなりに。
長く生きていると。
楽しいことや。
嬉しいことも。
それなりに。
結構あるじゃんと。

生きてこそ。
生き延びてみるもんだとね。

『Live And Dangerous』'78年リリース。
'76年の『Johnny The Fox』に伴うツアーと'77年の『Bad Reputation』に伴うツアー。
2つのツアーからそれぞれロンドンとトロントでの公演の音源を収録したシン・リジィの2枚組ライブ・アルバム。
ジャケットのフィル・りノットの迫力に先ずはやられますが。針を落とせばまたまたやられます。
何と言ってもフィル自らが認める最高のメンバーが揃っていた絶頂期のシン・リジィのライブです。
フィルとブライアン・ダウニーのリズム隊に、ブライアン・ロバートソンとスコット・ゴーハムのツイン・リード・ギター。
フィルのドライブするベースと、まさに絶妙なドラミングでバンドを支え、牽引していくダウニー。
そしてロバートソンとゴーハムの烈しく美しく絡み合うギター。う~ん、これぞシン・リジィだなと。
フィルのヴォーカルもスタジオ録音以上に熱く優しくエモーショナルで、背筋に電流が走る瞬間さえも。
シン・リジィのオリジナル・アルバムには必ずどこかに甘さが漂うところがあったりもして。それも魅力なのですが。
このライブ・アルバムではその甘さが無くて。どこまでも烈しく美しく。そこには緊張感もあって。
実はロバートソンの負傷による一時離脱や、ゴーハムが脱退を考えていたりと。揺れ動いていた時期でもあって。
それがこのアルバム、そのもととなったツアーにも少なからず影響を与えていたのかなとも思います。
実際にこのアルバムを最後にロバートソンが脱退。ゲイリー・ムーアが加入します。
そのムーアも、『Black Rose A Rock Legend』を遺してそのツアー中に失踪してしまったりと。
その危うい、何が起こるかわからない様な展開も何故かシン・リジィらしいななどとも思ってしまうのですけどね。
そうそう。全くの余談ですが。昔、カッコいいベーシストって言ったら誰だろうって話をよく友達としたのですが。
必ず名前が挙がったのがクラッシュのポール・シムノンとフィルでしたね。

僕らはみんな。
生きている。

生きているから。
危ないことに巡り会ったり。
やっかいなことがやってきたり。
で、驚いちゃったり。
で、飛び上がっちゃったり。

そりゃ、まぁ。
できることならば。
危ない目にはあいたくないし。
驚いてばかりじゃ身が持たないけれど。
それでも、まぁ。
それなりに。
長く生きていると。
危ないことや。
やっかいなことも。
それなりに。
刺激があっていいじゃんと。

生きてこそ。
生き延びてみるもんだとね。

僕らはみんな。
生きている。

生きているから。
楽しいことや。
嬉しいことも。
結構あるし。
生きているから。
危ないことや。
やっかいなことから。
刺激も受けられる。

生きてこそ。
生き延びてみるのも。
悪くはないよねと。

それにしても。
ちょいとばかし。
やっかいなことが。
多くはないかと。
まぁ。
それも。
生きてこそではあるけどね(苦笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/18 Sat *忘れないで下さい / Keith Richards And The X-Pensive Winos

20101218xpensivewinoslive


どうも旦那。
なんだお前か。
一年振りですね。
そうだったかな。
ささ、まずは一献。
おぅ、ありがとよ。
で、どうなんですか。
なにがどうなんだ。
いや、今年辺りかなと思ってたんですけど。
まぁ、そりゃな、こっちも、まぁ、いろいろとな。
いろいろですか。
いろいろだよ。

そうですか。まぁ、とりあえず。
とりあえず、なんだよ?
お誕生日おめでとうございます。
おぅ、ありがとよ。
67回目の誕生日ってのはどんなもんで?
まぁ、もうここまでくるとなぁ、どうってこともねぇな。
そんなもんですかねぇ。
そんなもんよ。
それだけですかい?
ん?なんのことだ。
いや、だからですよ、あれですよ。
あれ、あれってなんだよ?
どうも。この頃の旦那はですよ。
だから、なんだよ?
忘れちまってるんじゃないですかねぇ・・・

『Live At The Hollywood Paladium, December 15, 1988』'91年リリース。
エクスペンシヴ・ワイノーズを従えてのキース・リチャーズのライブ・アルバム。
タイトル通りに'88年のライブが何で3年も経ってから世に出ることになったのかと言えば。
そうです。雨後の竹の子との如く出回っていた数多の海賊盤への対抗措置だったのだとか。
確かにねぇ、いっぱい出てましたねぇ。でもって、いっぱい持ってましたねぇ自分も(苦笑)。
そこへ満を持してのビデオとのセットでオフィシャルでこの音源がCDで出たら、やっぱり買いますよね。
なんかTシャツもついてたし。で、やっぱりオフィシャルは音がいいよなぁとかいいながら聴きまくって。
映像はその後、レーザー・ディスクやDVDでも出ましたね。勿論、両方とも我が家にはあるんですけどね。
さて。ところで。そして。このアナログ盤です。数年前から存在は知ってはいたのですが。
とにかくレコ屋巡りをしてても、エサ箱漁ってても。一度も目にしたこと無かったので。諦めてたんですけどね。
ついに。ひょんなところで出会って入手できました!あるところにはあるんですね。今年の収穫その1枚です。
内容はもう語るまでも無く。気心の知れた、酔いどれのメンバーに囲まれてご機嫌なキースのご機嫌なライブ。
もう、それだけでいいじゃないと。キース歌ってるし、それにそれにちゃんと弾いてるしね!
そんなキースのギターとヴォーカルをアナログ盤ならではの温かく太い音で聴けるんです。どんなもんだいと。
CDより1曲少なくて全部で12曲なんですけどね。まぁ、そんなことは気にもならないかな。
このアルバムに針を落とすとね。いつも思うんですよ。あぁ、キースのギターが聴きたい、ライブが観たいってね!

ところで旦那。
なんだよ、あらたまって。
来年はどうなんです?
来年?来年なんて鬼が笑わぁってもんだ。
笑って誤魔化そうったって駄目ですよ。
おぅ、なんでぇ、尋常じゃねぇな。
で、どうなんですか。
だから、なにがどうなんだ。
だから、今年辺りかなと思ってたんですよ。
おぅ、そりゃな、だから、いろいろとな。
いろいろですか。
いろいろだよ。

そうですか。その、いろいろが。
いろいろが、なんだよ?
自伝の出版とか、ベスト・アルバムの編集とかだったと。
おぅ、そうだよ。どんなもんだい。
まぁ、67年ですからね、そりゃ振り返ることも必要でしょう。
おぅ、もうここまでくるとなぁ、それだけでも一仕事でよぉ。
それはわかっちゃいるんですけどね。
けど、なんでぃ?
それだけですかい?
ん?なんのことだ。
いや、だからですよ、あれですよ。
あれ、あれってなんだよ?
どうも。この頃の旦那はですよ。
だから、なんだよ?
忘れちまってるんじゃないですかねぇ・・・

旦那、そこへ座って下さい。
さっきから、座ってるだろうが。
いいですか旦那、大体がですねぇ・・・
おい、おい、お前は目が据わってるんじゃねぇか。
だ・か・ら・
な、なんなんだよ。
ファンが、皆が、俺たちが、俺が待ってるのはですよ。
なんなんだよ、その待ってるってのは。
自伝とか、今更のベスト・アルバムとか、映画出演決定とかじゃないんでさぁね。
そ、そうか、いや、映画もあれでなかなか・・・
だ・か・ら・・・それもいいんですよ。旦那がやることならね、ちきしょう。
ちきしょうってのは、なんだよ、ちきしょうってのは。
ちきしょうめ、旦那のやることなら、追っかけるんですよ、追っかけるんですけどね。
なら、いいじゃねぇか。
だ・か・ら・・・旦那のギターが聴きたいんでさぁ、ライブで聴きたいんでさぁ、なのによぉ・・・
おい、おい、お前泣き上戸だったのかよ。
泣いてなんかいませんよ。ただ旦那があんまりにもいけずなのが、悔しいんでさぁ。
・・・弾くよ、ライブだろ・・・やるよ・・・やるんじゃねぇかな。
やる、やるんですね!弾く、弾くんですね!
ま、まぁな。ミックやチャーリー次第だけどな。
そうかぁ、来年かぁ、やるんだ、弾くんだ、流石、旦那は男だよねぇ!
ま、まぁな。だけどな他の連中の都合もな、一応な・・・
いいじゃないですか、なんならあの酒代の高くつきそうな方々とでですよ。
あ、あいつらとか。
そうですよ。あの方々と来て頂いてもいいんですぜ。
そ、そうか。まぁ、そっちの方が話は早いわな。
よし、決まった。じゃぁ前祝いだ、すいませ~ん、ワインもう一本ね!
お前ね、飲みすぎだろ。

キースの旦那。
67回目のお誕生日おめでとうございます。
自伝、邦訳が出るのを楽しみにしています。
ベスト盤、楽しませて頂きました。アナログ盤は出さないんですか。
映画、またジョニー・デップをも喰っちゃって下さい。劇場で観ます。
でも。でも。
忘れないで下さい。
旦那のギターが聴きたいです。ライブで聴きたいです。
もう何年も待ってます。
もう何年も夢みてます。
今度は小さな会場でもいいかなとか。
ソロも一度でいいから観てみたいなとか。
思いは募るばかりです。
だから、旦那。
忘れないで下さい。
お願いします!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/17 Fri *住めば都と / Status Quo

20101217tokyoquo


住めば都と。
言うけれど。

例えば。
こんな。
金曜日の夜に。
仕事を片づけてから。
駆けつければ。
こんな。
時間に。
訪れることのできる。
美術館があって。

少しだけ。
気忙しくはあっても。
その語りかけてくるものに。
その訴えかけてくるものに。
その優しく抱きとめてくるものに。
出会えたなら。

住めば都と。
言うけれど。

『Tokyo Quo』'77年リリース。
『烈火のハード・ブギー/ライブ・イン・ジャパン』なるサブ・タイトルも勇ましいステイタス・クォーのライブ・アルバム。
前年の2回目の来日公演から11月17日の中野サンプラザで演奏された15曲のうち9曲を収録しています。
このアルバムがステイタス・クォーの初めてのライブ・アルバムで、日本でのみ発売されました。そして直ぐ廃盤。
なぜなら同じ年のグラスゴーでのライブを収録した2枚組の『Quo+Live』が世界的にリリースされたからで。
日本だけの独自のライブ・アルバムなんてまかりならんと。だったら何で許可したんだって話なんですけどね。
それは兎も角。若き日の熱く激しいステータス・クォーのライブですから封印するなんて勿体ない、とんでもない。
これでもかってくらいのご機嫌でカッコいいブギー、ロックンロールの連発で。思わず首も腰も動こうってもんです。
ヴォリュームでは『Quo+Live』に譲るとは言え。その最大の魅力である押しまくる姿をコンパクトに纏めていて。
やや荒々しいサウンドの効果もあって聴く者をも十二分にドライブさせる、このライブ・アルバムが。
しかも非公式(?)とは言えステイタス・クォー初のライブアルバムが、日本で、東京で録音されたと言う事実。
良くやったね、流石だねと。誇らしく感じたりもするのです。この頃に東京に住んでたらなぁ、観たかったなぁとも。
余談ですが。前述の理由もあってかなりのプレミアがついているらしいこのアルバムですが。
数年前に京都のレコード屋さんで普通の値段で手に入れることができました。いやぁ、京都っていい街だなと。
でもね。暮らすなら、生活するなら、やっぱりねぇ、東京が、特にいまのこの街が一番かなぁ(笑)。

住めば都と。
言うけれど。

例えば。
こんな。
金曜日の夜に。
週末の始まりを楽しみながら。
美術館からレストランへと。
そんな。
時間の。
余韻を味わうことのできる。
バーがあって。

少しだけ。
ご無沙汰していても。
語る言葉も変わらずに。
言葉など必要ないものも変わらずに。
その温かく包んでくれるものに。
出会えたなら。

住めば都と。
言うけれど。

この街が。
一番かなぁ。

住めば都と。
言うけれど。

この街から。
離れられない・・・かな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/15 Wed *一晩中でも / Rainbow

20101215downtoearth


一晩中。
このまま。
ずっと。
このまま。

一晩中。
この時間を。
ずっと。
過ごしていたい。

一晩中。
御機嫌なロックンロールを。
このまま。
ずっと。
回していたい。
聴いてほしい。
聴いていたい。

一晩中。
そうさ。
今夜だけでも。
一晩中。

『Down To Earth』'79年リリース。
ロニー・ジェイムス・ディオに代わってグラハム・ボネットをヴォーカルに迎えたレインボーのアルバム。
どうしても全米市場を攻略したかったリッチー・ブラックモア。これがレインボー?これがリッチー?
てなぐらいに変貌を遂げていて。サウンドはハードで。リッチーも弾いてるし、コージー・パウエルも叩いてるし。
ただメロディーは思いっきりキャッチーだし、コーラスなんかやってしまってその意匠は思いっきりポップで。
ここらはプロデューサーとして呼ばれて、結局ベーシストとしても参加したロジャー・グローヴァーの功績かも。
とにかく。リリースされた当時はかなり聴く側としては戸惑いというか、拒否反応もあった様で。
その証に。通常なら褒めちぎるはずのライナーでも伊藤正則始め皆さん、結構否定的だったりして。
更にその矛先がボネットに向かっていて。殆ど触れられず。キーボードのドン・エイリーの話題が多かったりして。
まぁ、皆さん。レインボーには、リッチーにはキャッチーなんて要素は露ほども求めていなかったのねと。
確かに正統派ブリティッシュ・ハードとしてのレインボーはロニーが在籍していた時代に尽きると思いますが。
ボネットの直線的な、情感とか情緒とかが入り込む隙間もないヴォーカル、そのヴォーカルで。
そのヴォーカルだからこそ「All Night Long」とか「Since You Been Gone」とかの。
シンプルと言えばシンプル極まりないロックンロールがストレートに届いて、ついつい一緒に口ずさんだりもして。
これはこれで。悪くはないんじゃないかと思うんですけどね。ベイダーのテーマ「Eyes Of The World」もあるし。

一晩中。
このまま。
ずっと。
このまま。

一晩中。
誰かを。
待ちながら。
過ごしていたい。

一晩中。
誰かの好きなナンバーを。
このまま。
ずっと。
回していたい。
届いてほしい。
届けられたらいい。

一晩中。
そうさ。
今夜だけでも。
一晩中。

一晩中でも。
誰かに触れていたい。
誰かを感じていたい。
誰かと一緒にいたい。
そうさ。
今夜だけでも。
一晩中でも。
好きなナンバーを回しながら。
御機嫌なロックンロールを聴きながら。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010/12/14 Tue *しるし / Mavis Staples

20101214mavisstaples


しるし。
しるしがあればと。

初めて会う人。
出会ってまもない人。
この人は。
果たして。
信用できるのか。
この人と。
果たして。
仲間になれるのか。

会話の端々。
投げられる言葉。
返ってくる言葉。
目の動き。
その仕草。
なにより。
身に纏った空気。

この人は。
どっち?

しるし。
しるしはないかと。

『Mavis Staples』'69年リリース。
今年もウィルコのメンバーを従えたアルバムで健在ぶりを示していたメイヴィス・ステイプルズ。
そのメイヴィスがステイプル・シンガーズ時代に発表した初めてのソロ・アルバム。
先ず何が凄いかって。このジャケット。ド迫力の顔のアップに一際目を引く額のしるし。
不勉強にしてこの海星だか星だかが何を意味しているのかは知らないのですが。目立つでしょうと。
未だソウルなんて聴くようになる前から。何かで見かけたこのジャケットだけは忘れられなかったですからね。
さて。肝心の中身はと言うと。これまた凄い・・・素晴らしくて。メイヴィスのその歌声に魅せられてしまいます。
初めてのアルバムらしく。オーティス・レディングの「Security」とかサム・クックの「You Send Me」とか。
選曲もオーソドックスで。サウンドも実に安心感のあるサウンドで。そこはスティーヴ・クロッパーの。
そのプロデューサーとしてのセンスの良さが遺憾なく発揮されているなと思うのですが。
それに支えられて、それを従えて。歌うメイヴィスの、そのソウルフルでダイナミックなこと。堪りません。
アレサ・フランクリンと同じくゴスペルで育って。ステイプル・シンガーズで歌い続けていたメイヴィスです。
その歌声が聴こえてくるだけで。空気が動き、風が吹き・・・その匂いに魅せられてしまうのです。
その額だけではなく、その歌声にもしるしが、あぁ、この人は信用できるな、あぁ、この人好きになるなって。
そんなしるしがあるのです。そして。そんなメイヴィスが好きだってあなたなら、仲間になれるなってね(笑)。

しるし。
しるしがあればと。

目の前にいる人。
笑みを浮かべている人。
この人は。
果たして。
信頼できるのか。
この人と。
果たして。
一緒ににやれるのか。

会話の端々。
投げ返す言葉。
間をおいて発せられる言葉。
目はどこに。
仕草はなにを。
なにより。
そこに風は吹きそうか。

この人は。
どっち?

しるし。
しるしはないかと。

音楽が。
好きな。
気の合う。
気の置けない。
そんな仲間は。
その空気。
その風。
なにより。
その匂いで。
すぐわかるんだけど。

ビジネスはねぇ・・・

しるし。
しるしはないかと(苦笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/13 Mon *もっと、もういっちょう / Arthur Conley

20101213moresweetsoul


もっと。
もういっちょう。

月曜日。
しかも。
雨降り。
こんな。
最悪の朝を。
どうしろってんだ。
どうしようってんだ。

起こしたいなら。
動かしたいのなら。
そうさ。
もっと。
もういっちょう。
その甘美な夢を。
もっと。
もういっちょう。
その続きを。

『More Sweet Soul』'69年リリース。
オーティス・レディングの秘蔵っ子だったアーサー・コンレイ。
そのオーティスとの共作だった「Sweet Soul Music」のヒットでブレイク。
その勢いで同名の素晴らしいアルバムも制作されました。
しかし直後にオーティスが亡くなってしまって。その勢いも長くは続かず。
どうしても。「Sweet Soul Music」だけの一発屋的なイメージが拭い去れないのですが。
確かに「Sweet Soul Music」は稀代の名曲で。それだけでもソウル史に名を残すのには十分ですが。
少なくともアトコに残した他の2枚のアルバムはもう少し聴かれてもいいんじゃないかと。
その1枚、3rdアルバムにあたるのがこのアルバムで。プロデュースはかのトム・ダウドで。
録音はマスル・ショールズのフェイム・スタジオとテネシーのアメリカン・スタジオで行われています。
アーサーらしい軽快なナンバーもあれば、ミディアム・テンポのグッと迫ってくるナンバー。
そして熱く甘いバラードもあって。アーサーの存外に器用な側面が窺えたりもします。悪くないです。
アルバム・タイトルがあまりに二匹目の泥鰌狙いが露骨で。アーサーはダウドとも合わなかったみたいですが。
それでも。このアルバムで聴けるアーサーの歌声には、もっと、もっと、もういっちょうと思わせるものがあります。
残念ながら、オリジナル・アルバムはこれが最後になってしまったのですけどね。いいシンガーだったよなと。

もっと。
もういっちょう。

月曜日。
しかも。
雨降り。
こんな。
最低な午後を。
どうしろってんだ。
どうしようってんだ。

働かせたいなら。
やる気にさせたいのなら。
そうさ。
もっと。
もういっちょう。
その危険な夢を。
もっと。
もういっちょう。
その続きを。

もっと。
もういっちょう。

雨の月曜日。
そんな夢の続きでも。
もっと甘美で。
もっと危険な。
夢でも見せてもらわなきゃ。
やってられないんだ・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/12 Sun *いま、できること / Aretha Franklin

20101212arethanow


いま。
できること。

何としてでも。
何をしてでも。
何でも。

そうさ。
そう思ってる。
思ってるんだ。

でも。
そう思っていても。
できることなんて。
限られていたり。
及ばないものだったり。

だから。
いま。
できること。

思いを込めて。
祈ること。
小さな声でも。
ありったけの。
思いを込めて。
祈ること。

『Aretha Now』'68年リリース。
クイーン・オブ・ソウル、レディ・ソウル、アレサ・フランクリンのアトランティックでの4thアルバム。
アトランティックにおける'70年代前半までのアレサは、もう本当に凄くて素晴らしくて・・・
なんて言葉も陳腐に聴こえてしまうほどなのですが。特にこのアルバムまでの4枚はもう、ね・・・
アレサに触発されたかの様に、リズム隊も、ホーンズも、コーラスも素晴らしいのですが。
やっぱりアレサ。その歌声はやはり唯一無比の天賦の才で、神憑っているとさえ思えて。
そして。凄く熱くて。凛としていて。優しくて。そしてそして。とても生々しくて。人間臭くて。
何でもある様で。矛盾している様で。とにかくあらゆるもの、総てを包み込んでいるかの如くなのです。
「Think」、キング牧師の暗殺に対する怒りや悲しみ、自由への切実で抑えられない希求を歌い上げたこの曲。
その1曲を聴くだけでも、聴けるだけでもこのアルバムは十分に存在意義のあるものなのですが。
「See Saw」「Night Time Is Right Time」「You Send Me」...とどれも素晴らしく、アレサでしかなく。
バート・バカラック作でディオンヌ・ワーウィックで有名な「I Say A Little Prayer」、このポップなナンバーも。
アレサによって実にソウルフルな、ソウルでしかない、もう思わず一緒に祈ってしまいそうになる様な。
そんな心を震わせる、涙溢れさせるナンバーへと昇華されているのです。
いま、闘病しているアレサ。再び、あの素晴らしい歌声が帰ってくることをと。いま、祈ることしかできないけれど。

いま。
できること。

何としてでも。
何をしてでも。
何でも。

そうさ。
そう思ってる。
思ってるんだ。

でも。
そう思っていても。
できることなんて。
限られていたり。
及ばないものだったり。

だから。
いま。
できること。

思いを込めて。
祈ること。
小さな声でも。
ありったけの。
思いを込めて。
祈ること。

手を握って。
話しかけて。
早く。
退院祝いしましょうねと。
また。
レコード聴きに来てくださいねと。
握った手の温かさを。
頷いた瞳の力強さを。
信じて。
思いを込めて。
祈ること。

それが。
いま。
できること。

それだけ。
それだけだから。
小さな声でも。
ありったけの。
思いを込めて。
祈るんだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/11 Sat *真夜中午前一時過ぎ / Wilson Pickett

20101211inthemidnighthour


真夜中。

眠気にも負けず。
寒さにも負けず。
夜の街を。
歩いて。駆けて。
車に飛び乗って。

真夜中。

疲れていても。
何か考えていても。
夜の街で。
飲んで。笑って。
誰かと触れ合って。

真夜中。
午前一時過ぎ。
そんな時間を待っている。
そんな時間を求めている。

『In The Midnight Hour』'65年リリース。
ファルコンズのメンバーだったウィルソン・ピケット。独立してソロ・シンガーの道を歩み始めたピケット。
そのピケットがブレイクしたのがアトランティックに移籍して放ったタイトル・ナンバーのヒットで。
そのヒットを受けて制作されたのがアトランティックでの1stアルバムとなったこのアルバムです。
年代的には'61年から'64年にかけて録音されたナンバーで構成されていて、ピケットのスタイル。
その変化や変遷も窺えるものとなっています。パワフルでダイナミックでエキサイティングなピケット。
その乗りの良さが魅力だったピケットですが。ゴスペル出身者らしくソウル・バラードも得意であったと。
後年、乗りの良さを強調するが故に多少見え辛くなってしまったところもあったのですが。
このアルバムではファルコンズ時代のナンバーである「I Found A Love」のセルフ・カヴァーもあったりして。
そこには未だピケットの試行錯誤が見えたりもして。いやそれでも十分に魅力的なのですが。
我々がよく知るピケットの熱く激しい唱法はやはりタイトル・ナンバーによって生まれたんだなと感じられるのです。
何かが起こりそうな、何かが下りてきそうな、そんな真夜中を待ち望む、待ちきれない。そんな熱い思いを。
見事に捉えたこのナンバー、そのダイナミックな乗りこそがピケットをピケットたらしめたのです。
本当にご機嫌なナンバーで、いつ聴いてもねぇ、こうグッとこっちも熱くなって、乗せられてしまうのです。

真夜中。

眠らなくてもいいのか。
寒さに負けることもないのか。
夜の街で。
食べて。遊んで。
まだまだ冷めやらなくて。

真夜中。

疲れていても。
何か溜まっていても。
夜の街で。
飲んで。笑って。
誰かを抱きしめたくて。

真夜中。
午前一時過ぎ。
そんな時間を待っている。
そんな時間を求めている。

真夜中。
午前一時過ぎ。
夜の街の。
片隅で。
扉を開けて。

見知った顔。
見知らぬ顔。
いつもの笑顔。
初めての笑顔。

な~んだ。
みんな。
この時間を待ってたんじゃない。
この時間を求めていたんじゃない。

真夜中。
午前一時過ぎ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/10 Fri *繋ぐもの / The Who

20101210whosmissing


繋ぐもの。

発想する人がいて。
企画する人がいて。
それを。
設計図にする人がいて。
それを。
形あるものに創りあげる人がいて。

それぞれに。
それぞれの得手があって。
それぞれが。
それぞれの不得手を補って。

そんな。
人達が集って。
なんか面白そうで。
とても楽しそうで。
話が広がって。
なんてことになればと。

繋ぐもの。

『Who's Missing』'84年リリース。
米国編集によるザ・フーのレア音源を集めたアルバム。
米国でのアルバムに収録されなかったシングルB面曲やそもそも米国での未発表曲。
そしてこのアルバムが初出となった'64年の完全未発表の2曲と、'72年のライブ1曲が目玉だったかな。
2曲のうち「Leaving Here」はハイ・ナンバーズ時代の未発表曲で。「Lubie」は1stアルバムのアウト・テイクで。
その2曲の完成度の高さに驚くと言うか、これでも出せなかったってところが凄いなと。
そして「Bargain」のライブ・テイクの迫力も凄まじくて。こんなアルバムでも、毎度のことではありますが。
本当に、フーってのは捨て曲ってのが無いし、その楽曲や演奏の平均値って高いんだなと思い知らされます。
アルバム通して聴いてても、まぁ統一感には欠けるにしても違和感ないし、楽しめるしなと。
このアルバムの好評を受けて続編としてリリースされたのが『Two's Missing』で。
この2枚のアルバムで。フーの失われた部分、ミッシングリンクがまぁ、それなりに繋がれたかななんて。
それは大袈裟で。今では様々なCDボックスやらボーナス・トラックなどで発掘が続いているので。
このアルバムも役割を終えているのでしょうが。『Two's Missing』ともどもそのジャケットのセンスも含めて。
何故か不思議と愛着があるのです。初めて聴いた時の驚きが新鮮だったからかもしれませんが。

繋ぐもの。

発想する人がいて。
企画する人がいて。
それを。
設計図にする人がいて。
それを。
形あるものに創りあげる人がいて。

それぞれに。
それぞれの武器があって。
それぞれが。
それぞれの搦め手を守って。

そんな。
人達が引寄せられて。
なんか面白そうで。
とても楽しそうで。
話だけではなくて。
前に進めればと。

繋ぐもの。

何かが足りないから。
何処かが欠けてるから。
その間隔を埋める為に。
それぞれを繋げる為に。
声をかけてくれたのなら。
誘ってくれたのなら。

繋ぐものに。
なるのも面白いかなと。
楽しくなりそうだなと。

で。
発想する人。
企画する人。
設計する人。
想像する人。
後は・・・
茶々を入れる人とか。
賑やかしの人とか。
それくらいの気がするんですけど(笑)。

それも。
また。
繋ぐもの。

楽しくなりそう・・・かな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/09 Thu *夜のしじま / Maggie Bell

20101209queenofthenight


夜のしじまに。

思考が流れ出す。
思いが溢れ出す。
夜の気配が。
その静けさが。
その穏やかさが。
その秘めやかさが。

思わぬ思考を。
潜んでいた思いを。
誘いだす。
目覚めさせる。

夜のしじまに。

『Queen Of The Night』'73年リリース。
ストーン・ザ・クロウズを率いていた、マギー・ベルの1stソロ・アルバム。
ストーン・ザ・クロウズが解散して。心機一転、新たな一歩を踏み出したマギーです。
タイトル・ナンバーが象徴する様に。夜のしじまに流れ出して行く様なマギーの熱い歌声。
夜のしじまに溢れ出して行く様なその思いまで感じられそうで、グッと引き込まれます。
英国のジャニス・ジョプリンとも称されたマギー、その熱く迫力に満ちたシャウトが魅力なのですが。
ちょっと抑えた時の、滲み出る情感もまた、やや手触りは異なりますがいいんです。
やや異なると言えば。このアルバムでは様々なカヴァー・ナンバーも歌われているのですが。
そのアレンジや、マギーの歌い方もオリジナルやよく知られているヴァージョンとは異なっていて。
「A Woman Left Lonely」も「After Midnight」も「We Had It All」も「Trade Winds」も。
それぞれこのアルバムならでは、マギーならではの味わいがあったりもします。
夜のしじまの中で。一人そのマギーの歌声に身を委ねると、熱くなり、温かくなり、優しくなれるのです。

夜のしじまで。

考えるともなく考える。
とりとめも無く思いを巡らす。
夜の気配が。
その静けさが。
その穏やかさが。
その秘めやかさが。

思わぬ思考を。
潜んでいた思いを。
露にする。
描かせる。

夜のしじまで。

陽の下でとは。
ちょっと違う。
やや異なる。
思いもよらぬ。
その感触に。

夜のしじまの中で。

熱くなり。
温かくなり。
優しくなっていく。

夜のしじまの中で。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/08 Wed *なぜ / John Lennon

20101208johnlennon


なぜ。
なぜ。
なぜ。

あの人は。

ここまで。
烈しいのだろう。
こんなにも。
優しいのだろう。

ここまで。
叫べるのだろう。
こんなにも。
甘く囁けるのだろう。

なぜ。
なぜ。
なぜ。

正直であること。
真摯であること。
自由であること。
あまりに難しくて。
あまりに辛くて。

それでも。
向き合わなければ。
闘わなければ。
強くならなければ。
優しくならなければ。

そうなんだ。

『John Lennon/Plastic Ono Band』'70年リリース。
『ジョンの魂』の邦題で知られるジョン・レノンの実質的な初めてのソロ・アルバム。
なぜこんなにも激しく叫ぶのだろう、なぜこんなにも優しく囁けるのだろう。
なぜこんなにも正直でいられるのだろう。なぜこんなにも自由であろうとするのだろう。
それはあまりにも難しくて。それはあまりにも辛くて。なぜジョンが、あのジョン・レノンが。
ここまでしなくちゃならなかったのか。ここまでさらけ出さなきゃいけなかったのか。
あまりにも無防備で。あまりにも正直に。あまりにも素顔で。そこにジョンがいる。
苛立ちや恐れや弱さを隠そうともせず。叫んでいる。泣いている。そうしなきゃいられなかった。
悲しみを癒そうと、誰かを愛そうと、愛されようと囁いている。そうするしかなかった。
ファブ・フォーの一人でもなく、スターでもなく、アーティストでもなく。一人の人間、ジョンがいる。
カッコ良くもないし、華やかでもないし、でも、だからこそジョンが好きだ。ジョンを信じた。
俺にはそこまでできないけど。正直に、真摯に、自由にって思っても・・・難しいんだ。辛いんだ。
それでも。俺なりに向き合わなきゃ、闘わなきゃ、強くなろうと、優しくあろうと。
俺は俺なりに叫ぶんだと、囁くんだと・・・ついつい忘れて、まぁいいかと取り繕って諦めそうになって。
その度にジョンの叫びが、ジョンの囁きが。ふざけんじゃねぇよと、もう少し頑張ってみないかって。
聴こえてきちゃうんだよな。まったく厄介だぜ。厄介だけど・・・だからジョンが好きなんだ。

なぜ。
なぜ。
なぜ。

あの人は。

ここまで。
烈しいのに。
こんなにも。
優しいのに。

いつまで。
叫ばなければならないんだろう。
いつまで。
囁かなければならないんだろう。

なぜ。
なぜ。
なぜ。

正直であること。
真摯であること。
自由であること。
あまりに難しくて。
あまりに遠くて。

それでも。
向き合っていけよと。
闘い続けろよと。
強くいろよと。
優しくいろよと。

そうなんだ。

そうなんだけど。
厄介なんだ。
面倒なんだ。
もういいだろうって。
もう止めようかなって。

そうなんだけど。
でも。
でも。
聴こえるんだもんな。
聴こえちゃうんだもんな。
あの叫びが。
あの囁きが。
だから。

なぜ。
止めないのかって?
だってさ。
だって。
俺はジョンが好きなんだ!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010/12/06 Mon *時が来りて / 麻生レミ

20101206thebeginning


時が来りて。

始めてみましょう。
やってみましょう。
何も知らなくても。
何も解らなくても。
いいんです。

誰だって。
最初は。
そんなものだから。
いま。
大切なのは。
始めようと思えるか。
やろうと思えるか。
その一歩を踏み出せるか。
それだけ。

時が来りて。
その気があるのなら。
その気になったのなら。
さぁ、はじめから。

『The Beginning』'77年リリース。
日本のジャニス・ジョプリン、麻生レミの『Own Lines』に続く2ndアルバム。
その『Own Lines』は日本での録音で内田裕也と井上堯之のプロデュースでしたが。
このアルバムは当時住んでいたカナダのヴァンクーヴァーで録音されていてメンバーも向こうの面子で。
そのクロスオーヴァー(死語だなぁ・・・)なサウンドには少し違和感もあって。
やっぱり井上バンドのサウンドの方がしっくりくるなぁなんて思ってしまったりもするのですが。
レミのヴォーカル、その歌声の素晴らしさには変わりはなくて。ストレートに胸に迫ってきます。
相変わらず総てのナンバーを英語で歌っているのですが、もはやそれが当然の様にも思われて。
それくらい。自然で違和感が無くて・・・なんてことも意識することも無く聴かされてしまいます。
故に。だからこそ。家庭の問題もあったでしょうが。一旦は帰国したものの。再び海を渡ってしまったのかもと。
裕也さんに見初められて。フラワーズでデビュー。直ぐに活動の拠点を米国に移していたこともあり。
そうすることが、そうして歌い続けることが自然だったのかもしれませんが。
それでも再度拠点を移すにあたってはそれなりの覚悟、意志が必要でもあったと思われて。
その決意をアルバム・タイトルや、タイトル・ナンバーの歌いだしのフレーズに。
The Time Has Come,It's A new Land...The Way Is Clear,It's A New Plan...に見出すのはうがち過ぎでしょうか。
なんにしろ。また始めから。新たな一歩を踏み出したレミの世界にまた魅了されたことだけは確かかな。

時が来りて。

始めてみましょう。
やってみましょう。
何も知らなくても。
何も解らなくても。
いいのだから。

何だって。
最初は。
そんなものだから。
いま。
大切なのは。
始めようと決めたなら。
やろうと決めたなら。
踏み出したその歩みを止めないこと。
それだけ。

時が来りて。
その思いがあるのなら。
その志が変わらないうちに。
さぁ、はじめから。

上手くいかなくても。
ペダルを漕ぎ続けた様に。
鉄棒にしがみつこうとした様に。
ボールを追いかけ続けた様に。

時が来たのなら。
さぁ、新しい道を。
さぁ、新しい世界へ。
さぁ、はじめから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/04 Sat *決まっていた / 沢田研二

20101204rocknrollchild


そう。
決まっていた。
たぶん。
決まっていたんだ。

あの時から。
あの日から。
あの頃から。

こうなることは。
こんなふうに。
歩いていくだろうこと。
転がっていくだろうこと。

出会った。
その時から。
その日から。
あの頃から。
決まっていたんだろう。

『Rock 'N 'Roll Child』'78年リリース。
沢田研二、ジュリーのフランスで発売されたアルバム。
この頃のジュリーは海外進出も狙っていて(?)、イギリスやドイツでもアルバムが発売されていました。
確かこのアルバムがフランスでは2枚目のアルバムになるのかな。詳しいことは解らないのですが。
フランス語で歌われているナンバーを中心に、英語で歌われているナンバーもあって。
中には日本語の語りが入っているナンバーもあります。フランス語の発音には苦労したらしいのですが。
どうなんでしょう。フランス人が聴けば違和感あるかもですが、う~ん、よくわかりません(笑)。
そうそう歌詞にミック・ジャガーが出てくるナンバーがあります。そこだけは自信あります(爆)。
このジャケットがカッコいいなと。日本でのライブで撮影された写真らしいです。
そして。タイトルがいいなと。ロックン・ロール・チャイルドです。そう、ジュリーもロックン・ロールの子供。
ストーンズやビートルズが大好きで、影響受けて、自分でも歌い始めたロックン・ローラーなのです。
まだ子供の頃に。ジュリーを知って、聴いて。それからずっと大好きなんですけどね。
勿論、その頃はロックなんて知らなかったし。ロックン・ロールなんて言葉も耳にしたことは無かったんですけど。
それから、キッス、クイーン、エアロスミスでロックに目覚めて。ストーンズとジョン・レノンに止めを刺されて。
以来、ロック馬鹿一筋の人生ですが。その原点には子供の頃に出会ったジュリーがいたんだなぁと。
プロ野球選手やプロレスラーや漫画やアニメの主人公以外で初めてカッコいいと憧れたのがジュリーで。
そのジュリーがロックン・ロールだったから、今の自分があるんだなと。ロック馬鹿一筋・・・悔いはありません!

そう。
決まっていた。
たぶん。
決まっていたんだ。

あの時から。
あの日から。
あの頃から。

こうなることは。
こんなふうに。
一緒に生きていくだろうこと。
並んで歩んでいくだろうこと。

出会った。
その時から。
その日から。
あの頃から。
決まっていたんだろう。

音楽とか。
ロックとか。
漫画とか。
お芝居とか。
絵画とか。
そして。
街とか。
大切な人達とか。
好きなものは好きでいいんだと。
大好きなものは大好きでいいんだと。

そして。
大好きな人は大好きでいいんだと。
思いっきり抱きしめていいんだと。
それを教えてくれたんだから。

出会った。
その時から。
その日から。
あの頃から。
決まっていたんだろう。
いまこうして二人が一緒にいることは。

これからも。
変わらずに。
変われずに。
ロック馬鹿一筋の。
ロックン・ロール・チャイルドの。
ふつつかな自分ですが。
宜しくお願いします。
こうなった原因の一端は・・・
いや、まったく後悔なんか無いけどね!

我が相方へ。
誕生日おめでとう!
これからも二人一緒に。
ロックと・・・ジュリーと共にね(笑)。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010/12/03 Fri *目を閉じれば / The Rolling Stones

20101203getyeryayasoutfrench


目を閉じれば。

直ぐに。
瞼の裏に。
浮かんでくる。

あの街角。
あの看板。
あの階段。

扉を開けて。
あの匂い。
あの空気。
そして。
あの笑顔。

拳を合わせて。
握手して。
いつものカウンター。
いつもの・・・

このままさ。
暫く。
目を閉じていてもいいかな。

『Get Yer Ya-Ya's Out !』'70年リリース。
言わずと知れたローリング・ストーンズの傑作ライブ・アルバム。今回載せているのはフランス盤です。
オリジナルのジャケットも実にストーンズらしく素晴らしいものですが、このフランス盤のジャケットもいいかなと。
このアンペグのクリスタル・ギターを弾くキースの佇まいが好きなんですよねぇ。カッコいいじゃんと。
このアルバムの魅力に関しては今更ここであれこれ言うまでもないし。このブログでも何度か書いてますしね。
ストーンズのライブ・アルバムでどれが一番好きかって・・・なかなか難しくて。その時によっても変わるしと。
ヤング・ミュージック・ショーでのパリ公演を観てぶっ飛ばされて、一撃でやられてしまって。
初めて買ったアルバムがリリースされたばかりの『Love You Live』だったので。思い入れもあるし。好きだし。
そしてストーンズのライブに魅せられたので、次に買ったのがこのアルバムで。直ぐに好きになって。
ガキはガキなりに。あっ、ギターがカッコいいな、凄いなと。キースと・・・ミック・テイラーって言うんだなんてね。
なかなかオリジナル・アルバムまで手が回らなかったせいもあって。ガキの小遣いなんてたかがしれてるしね。
それもあって。暫くは「Jumpin' Jack Flash」も「Midnight Rambler」も「Sympathy For The Devil」も・・・
「Honky Tonk Women」も「Street Fighting Man」もライブ・ヴァージョンでしか聴いたことが無くて。
特にこのアルバムでのヴァージョンが沁みついてしまってたりもしていて。やっぱりねぇ、好きなんですね。
'60年代のストーンズのライブ映像なんて観ることも敵わない時代だったから。このアルバムを聴きながら。
あれやこれやと想像・・・妄想しながら聴いてたから。もうその溝から立ち上る匂いや空気もね、好きなんです。
だから。出会ってから30年以上いつも共にあったアルバムの1枚で、いつも、いろんな場面で聴いてたなと。
目を閉じれば共にあった場面が思い浮かぶし、耳を澄ませばその場面の音が聴こえてくるのです。
そう。あの人がいた、あの店でも何度も聴いたから。同じ様に熱いライブも何度も体験したから。
その匂い、その空気、その音、そのざわめきもね。思い浮かぶし、聴こえてくるんだよね。

耳を澄ませば。

直ぐに。
胸の奥から。
聴こえてくる。

あの街角。
あの看板。
あの階段。

扉を開けて。
あの匂い。
あの空気。
そして。
いつもの笑顔。

拳を合わせて。
抱き合って。
いつもの仲間たち。
いつもの・・・

このままさ。
暫く。
耳を澄ませていてもいいかな。

あの匂いに。
あの空気に。
あのざわめきに。
あの熱気に。
あの幸せに。
暫く。
包まれていたいんだ。

まだ二年。
もう二年。
これからも。
目を閉じて。
耳を澄ませて。

HIDEさん、今夜もストーンズお願いします。
そうそう。ライブ、ライブがいいなぁ。
そうだね。今夜はさぁ、ゲット・ヤーヤがいいかなぁ・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/12/01 Wed *振り返る / Mary Hopkin

20101201thosewerethedays


この時期。
この季節。
走りだす前に。
振り返る。

振り返ってみる。
振り返ってしまう。
もう一年。
たかが一年。
その一年が早すぎて。

既に。
薄れようとしている。
去っていこうとしている。
その日々を。
その時々を。
その思いを。

振り返る。

『Those Were The Days』'72年リリース。
アップルの歌姫、メリー・ホプキンの3枚目のアルバム。
既にアップルを離脱していたメリーのシングルとしてリリースされたナンバーを集めた編集アルバムです。
デビュー曲にして大ヒットとなったタイトル・ナンバー(邦題は『悲しき天使』)を始めとして。
ポール・マッカートニーによる「Goodbye」、英国ではシングルにならなかった「Que Sera, Sera」など。
2枚のオリジナル・アルバムには収録されていなかったナンバーが多いので人気の高かったアルバムです。
元々はトラッドとかフォークが好きで。ポップスを歌おうなんて考えたことも無かったらしいメリーです。
故に。人気を博しながらも。アップルの、ポールの敷いたレールからは早々に外れていってしまったのですが。
その美しく、どこか気品があり、そして可憐で繊細な歌声はこのアルバムに収められているナンバーでも。
ポップスの世界でも十分に魅力的、いやポップなアレンジや、ナンバーでこそその魅力が引き立つかなとも。
「Goodbye」もかなり好きなのですが。やはりタイトル・ナンバーかな。もうこう、切なくて。儚くて。
どうやら原曲はロシア民謡で。それをアレンジしてものをポールが見事なポップスに仕立てたらしいのですが。
夢や希望を酒場で熱く語り合った昔を、その日々を振り返る歌詞がまた、見事にメリーの歌声に合っていて。
どうにも、切なくて、儚くて。うん、うん、そうなんだよと。胸のどこかを掴まれて、遠い目になって・・・
過ぎ去りし、その日々を、その時々を、その思いを振り返ってしまうのです。あっ、やばい涙腺が・・・

この時期。
この季節。
走りだす前に。
振り返る。

振り返ってみる。
振り返ってしまう。
また一年。
たかが一年。
その一年が遠すぎて。

更に。
重なろうとしている。
積もっていこうとしている。
その日々を。
その時々を。
その思いを。

振り返る。

この一年。
薄れていく思い。
去っていく日々。
重なっていく思い。
積まれていく日々。
立ち止まって。
振り返る。

もう一年。
また一年。
ここまで来たかな。
どこまで来れたかな。
あの日々を。
あの思いを。
振り返る。

振り返る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/11/29 Mon *過ぎていく / George Harrison

20101129allthingsmastpass


同じ様な毎日。
同じ様に季節が巡り。
そんな日々。
そんな時間。
いつのまにか。
過ぎていく。

予期せぬ出来事。
突然の想定外の物事。
乱される日々。
追われる時間。
それもまた。
過ぎていく。

何もないよな。
穏やかな日々も。
何かが起きた。
慌しい日々も。
同じ様に。
流れ。流され。
過ぎていく。

『All Things Must Pass』'70年リリース。
ビートルズの最期を看取ったジョージ・ハリスン。
そのジョージがビートルズという制約から解放され、第三の男の立場からも解き放たれて。
自らの心の赴くままに、心の平安を求めて制作した3枚組アルバム。
そりゃね。ジョンとポールが相手だったんだから。溜りに溜まっていたのでしょうが。いきなりの3枚組です。
ジョンには頭おかしいんじゃないの?とまで酷評された様ですが。なんと全英、全米で1位に輝いて。
ビートルズの解散で一番得をしたビートルとまで言われたのだそうです。お見事としか言い様がありませんが。
同じくビートルズの最期に立ち会ったフィル・スペクターと共に、このアルバムを創りあげたジョージ。
ジョージらしい繊細で優しくキャッチーなメロディを、ジョージらしく英米の多くの仲間達と共に奏でて。
それをスペクターがあのアレンジとサウンドで極上のポップスに仕上げていくという。
その総てが奇跡的なまでに。お互いに素晴らしい作用をもたらしていて。胸に募るものとなっているのです。
決して声高では無く。総てを過ぎていくものとして淡々と受け入れていく、その潔さと美しさがここにはあります。
その潔さと美しさこそがジョージかなと。「My Sweet Lord」に代表される様な宗教臭さもあったりしますが。
そこはスペクターのウォール・オブ・サウンドが巧い具合にコーティングしていたりもします。
そして。ジョージが旅立って10年近い時が流れたいま。一番針を落とす機会が多いのは。それは。
3枚目のアップル・ジャムだったりします。昔はちっとも面白さが解らなかったんですけどね。ある日から突然。
そのジャムに、その交感に嵌ってしまって。そこに流れるなにものかに感じてしまって。もう堪らなくて。
そうだよな、ブリティッシュ・スワンプの源泉だものなと。デレク&ザ・ドミノズもここで生まれたんだなと。
そうなると。もう。心地良くて、面白くてしかたが無くなって。まぁ、これもまた。All Things Must Passってことで・・・

同じ様な毎日。
同じ様に季節が巡り。
愛おしい日々。
かけがえの無い時間。
留めることはできなくて。
過ぎていく。

予期せぬ出来事。
突然の想定外の物事。
忘れたい日々。
戻してしまいたい時間。
それもまた。
過ぎていく。

変わってほしくない。
穏やかな日々も。
変わってほしい。
落ち着かない日々も。
同じ様に。
流れ。流され。
過ぎていく。

なにものも。
留めることはできない。
なにものも。
いつまでも留まりはしない。
きっと。
総ては。
流れていく。
過ぎていく。
変わっていく。

たぶん。
そうなのだけど。
時に。
その渦中で。
受け入れられず。
流していけず。

それでも。
過ぎていく。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010/11/28 Sun *気は優しくて / Leslie West

20101128thegreatfatsby


気は優しくて。
力持ち。
どうにも。
そんな人に。
憧れる。
そんな人が。
好きらしい。
そんな人を。
贔屓にしたくなる。

積み重ねてきた。
歳月の重みか。
身についた。
風格からか。
置かれている。
立場のなせるわざか。

必要以上に。
優しくなり過ぎた様でもあって。
そんな顔ばかりがもて囃されて。
その。
人並み外れた。
怪力を。
発揮することは。
無双の腕力が。
輝くことは無いのかと。
諦めかけていたのだけれど。

『The Great Fatsby』'75年リリース。
ロック界の人間山脈、一人民族大移動、大巨人・・・レズリー・ウェスト。
そのウェストの諧謔の効いたタイトルも御機嫌な、2度目のマウンテン解散直後のソロ・アルバム。
サウンド的にはマウンテンよりも泥臭いR&Rと言った感じで。この辺はもろにウェストの嗜好が出てるかなと。
その巨体にに反した(?)繊細なフレーズと共にウェストの特徴とも言えるのがブリティッシュ・ロックへの憧憬で。
実はその辺りがマウンテン時代のフェリックス・パパラルディとの確執の根っ子にあったのかもしれず。
当然、その確執に伴う両者の間の緊張感がマウンテンのサウンドを魅力的なものにしていたのではありますが。
このアルバムでの。それらから解放されて。もう実にリラックスして伸び伸びと奏でられるウェストのギター。
その音色の明るく楽しく、なによりも優しいところが実にいい感じだったりするのです。
アニマルズ、フリー、シャークス、そして「Honky Tonk Women」なんかもやっていて。
こういうのが大好きで、大好きで、弾きたくて、弾きたくてだったんだろうなと。その微笑ましい限りです。
いやぁ、ここまで素直になれるなんて。巨漢のウェスト、気は優しくて力持ちってタイプかなとか思ったりもして。
このアルバム。ミック・ジャガーが何故かギターで参加してるとのこと。どのナンバーかは解りませんが。
イントロがもろ「Brown Sugar」な「High Roller」ではミック&キースも作者としてクレジットされてたりもします。

気は優しくて。
力持ち。
どうにも。
そんな人に。
憧れる。
そんな人が。
好きらしい。
そんな人を。
贔屓にしたくなる。

積み重ねてきた。
歳月の重みか。
身についた。
風格からか。
置かれている。
立場のなせるわざか。

必要以上に。
優しくなり過ぎた様でもあって。
そろそろ潮時、引き際だよと。
その。
人並み外れた。
怪力を。
発揮することも。
無双の腕力が。
輝くことも無いままに。
去ってゆくのを見送るはずだったけれど。

久し振りに。
発揮された。
輝いた。
その怪力に。
その無双の腕力に。
久し振りに。
ときめいて。
それでも。
変わらぬ。
優しげな。
その眼差しと、その佇まいに。
また痺れてしまって。

まだまだ。
いける。
まだまだ。
やってくれると。
身勝手な。
願望を抱き。
贔屓ゆえの。
夢を見てしまったりもする。

気は優しくて。
力持ち。
そんな。
昔ながらの。
お相撲さんが好きなんだな。
頑張れ。
魁皇!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010/11/26 Fri *揺さぶってるのにぃ / Montrose

20101126montrose


右へ。
左へ。
上へも。
下へも。

ありとあらゆる。
手を尽くして。
これでもかと。
仕掛けて。

揺さぶってるのにぃ。

動かない。
動こうとしない。
気配はあるけど。
気配だけ。

固まっちゃうよ。
動けなくなっちゃうよ。
そのままになっちゃうよ。
そのままで・・・いいのかな・・・

『Montrose』'73年リリース。
エドガー・ウィンター・グループでその名を馳せた凄腕ギタリスト、ロニー・モントローズ。
そのロニーがサミー・ヘイガーらと共に結成したモントローズの衝撃の1stアルバム。
確か当時の邦題が『ハード・ショック!』だったかな。まぁ、担当者の気持ちは解るなと。
針を落とした瞬間からもう凄まじいギターが鳴り響いて。その凄まじさにやられてしまうなと。
ハードでへヴィで。そして飛びっきりのスピード感に溢れていてと。そのカッコ良さは半端じゃないんです。
今ではすっかり過去の人のロニーですが。あまりにも過小j評価されてるんじゃないかなと。
サミーは後にヴァン・ヘイレンに加入して一躍有名になりましたが。サミーが加入したからではありませんが。
ヴァン・ヘイレンのアイデアは、そのもとねたはこのモントローズだろうと。プロデューサーも同じだしね。
いや、ヴァン・ヘイレンも衝撃的でしたけどね。判官びいきもあるけど、モントローズを忘れないでほしいなと。
A面頭の「Rock The Nation」を聴いて。それでショックを受けなかったら、揺さぶられることが無かったら。
もう。それはですね。何と言うか。その。ハード・ロックとは縁が無い人なんだろうな・・・なんて思うのです。

右へ。
左へ。
前へも。
後へも。

ありとあらゆる。
策を練って。
これでもかと。
張巡らせて。

揺さぶってるのにぃ。

響かない。
応えようとしない。
兆しはあるけど。
直ぐに萎んで。

固まっちゃうよ。
感じなくなっちゃうよ。
そのままになっちゃうよ。
そのままで・・・いいのかな・・・

そのままで・・・いたいのかな・・・
そのままで・・・困らないもんな・・・

でもさぁ。
それで・・・そのままで・・・固まって・・・それで・・・

もっと。
もっと。
揺さぶってやろう!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/11/24 Wed *ハートに一撃 / Queen

20101124sheerheartattack


今でも。
未だに。
いつまでも。

求めてる。
欲してる。
必要なんだ。
欲しいんだ。

もう。
何年。
何十年。
それでも。
足りなくて。
満たされなくて。
まだまだ。
解らなくて。
感じきれなくて。
探し続けてる。

だから。
さぁ。
ハートに一撃。

『Sheer Heart Attack』'74年リリース。
いささか汗くさい(苦笑)ジャケットが当時としてはらしくなかったクイーンの3rdアルバム。
このアルバムが初期の、ハード・ロック・バンドとしてのクイーンの最後のアルバムだったかなと。
ここ十年くらいの間にファンになった人達には解らないでしょうが。このアルバムまでがクイーンだったと。
初期の3枚のアルバムしか聴かないなんてファンも昔は決して少数派では無かったよなと。
前作の『Queen Ⅱ』が実に凝った構成で。その構成の緻密さ、完成度の高さを誇示していたアルバムとすれば。
同じ様に入念に考えられて、緻密に構成されながらも。それを殊更にひけらかすことはせずに。
明快に、解りやすく提示して見せたのがこのアルバムだったかなと。肉体性を持ったアルバムかなと。
恐らくは。ここで売れなきゃってのもあっただろうし。芸能の世界に踏み出せば売れる自信もあっただろうし。
で、その目論見通りに。それ以上に。世の中に受け入れられて、熱狂的な支持も得ることになっていくという。
「Killer Queen」と「Now I'm Here」と。シングル・カットもされたこの2曲だけで。それは明快で。
よくもこれだけのアイデアの煌めきと、完成にかける執念を、これだけキャッチーに昇華できるものだと。
他のナンバーにも同等の驚きがあって。まさにアルバムタイトル通りに心臓を撃ち抜かれるほどの衝撃なのです。
そして。今でも。未だに。針を落とす度に新鮮な驚きがあって。飽きることがまったく無いのです。
フレディが旅立って19年。いつまでもその才能には驚かされ続けるのでしょうね。

今でも。
未だに。
いつまでも。

求めてる。
欲してる。
必要なんだ。
欲しいんだ。

もう。
何年。
何十年。
それでも。
足りなくて。
満たされなくて。
まだまだ。
解らなくて。
感じきれなくて。
探し続けてる。

だから。
さぁ。
ハートに一撃。

今も。
未だに。
いつまでも。

ここにいる。
自分は。
目の覚める様な。
ぶっ飛ぶ様な。
五感が痺れる様な。
一撃を。
求めているのです。
一撃が。
欲しくてしかたないのです。

ハートに一撃を!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年11月 | トップページ | 2011年1月 »