2011/01/05 Wed *その手この手 / Cheap Trick
その手。
その手は食わないと。
思っているのでしょうが。
どっこい。
既に。
この手に乗っている。
相も変わらず。
使い古された。
手垢のついた手だと。
そう思っているのでしょうが。
それこそ。
こちらの思うつぼ。
いつも通り。
お見通し。
そう思うから。
気に留めもしないから。
その手に気づかずに。
この手に捕らわれている。
『Cheap Trick』'77年リリース。
Side-OneとSide-Aの両面で構成されたチープ・トリックの1stアルバム。
どっちがB面なんだかですが。要はB面なんてないよって自信の表れなんでしょうか。
どうやらSide-One表記の面をA面として先に針を落とすのが慣例になっている様ですが。
なんとも人を食った様な話で。新人バンドのデビュー・アルバムでこれをやってしまうところが。
なんともチープ・トリック、リック・ニールセンらしいところだなと思わずニヤリとしてしまいます。
プロデュースはかのジャック・ダグラスで。このアルバムでの荒々しいハードなサウンドこそが。
チープ・トリックの、リックの本来出したかった、やりたかったものだとの説は根強くて。
2ndアルバム以降のポップなサウンドは何かを抑えた、捨てた結果だったとも言われています。
確かに。ルックスに反して意外に野太い面もあるロビン・ザンダーの歌声にも合ってるしなとは感じます。
それにしてもこのハードさで、ポップでキャッチーなメロディーですから。
なんとも見事なハード・ロックとパワー・ポップの共存とも言えるわけで。策士リックしてやったりかなと。
で、売れないんだったらポップ濃度を濃くしてみればいいんだろうと。苦労はするものの見事ブレイクする訳で。
リックのあの手この手に踊らされて。気づいたらその手を食って、その手に捕らわれていたってところでしょうか。
この手。
この手は使い古したと。
思ってていたんだけれど。
どっこい。
未だ。
この手も捨てたものじゃない。
使い方に細工して。
見せ方を工夫して。
手垢のついた手だと。
そう思わせておくことができれば。
それこそ。
こちらの思うつぼ。
いつも通り。
お見通し。
そう思わせたなら。
気に留まらぬうちに仕掛けて。
この手に気づかれずに。
この手に捕らえてしまってる。
その手。
この手。
乗せられるか。
踊らせられるか。
捕らえられるか。
その手。
この手。
今年も仕掛けていきましょう。
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