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2011/02/06 Sun *こちら側、この街 / Bobby Charles

20110206bobbycharles


そうなんだ。
こちら側が。
この街が。
この家が。
この部屋が。
いいんだ。

何も無く。
何も変わらず。
何も動かず。
ただ思いのまま。
ただ過ぎ行くまま。
そんな一日。

そんな一日が。
訪れる。
過ごせる。
それが。
当たり前で。
何の不思議も無くて。

そう思える。
そう感じられる。
それは奇跡で。
それが幸福で。
だから。
いいんだ。

『Bobby Charles』'72年リリース。
ルイジアナ出身のシンガー、ソングライターであるボビー・チャールズの1stアルバム。
'50年代にはあのチェスと契約して。自らのヒット曲は無かったものの。ライターとして活躍してたとか。
そうそう。チェスのオーディションは電話だったので。チェスではボビーを黒人だと思ってたんだとか。
結果としてチェスと契約した初めての白人アーティストになった・・・んだったかな?
それほどに。ルイジアナ出身らしく、R&Bやらなんやら黒人音楽の影響が強く、また自分のものにしていたと。
そんなボビーですが結局チェスを離れてから色々と彷徨って。縁があってウッドストックへと流れ着いて。
そこで知己を得たザ・バンドの面々の後押しもあって。30代半ばにしてこの初のソロ・アルバムを制作したと。
そのザ・バンドのメンバーや、エイモス・ギャレットやドクター・ジョンを従えて・・・いや彼らと共にだな。
なんとも穏やかで、朴訥で、優しくて、心温まる世界を創りあげて。なんとも味のある歌声を聴かせてくれてます。
決して巧くないし、サウンドも下手するとユルユルと流れっていってしまいそうで。でも胸の奥に触れられる。
そんなささやかで微妙な、でも確かにそこにあるんだろうなと感じられてしまう幸福感がじんわりと沁みるのです。
名曲「Small Town Talk」の如く。どこかで、どこでも。ありもしない噂話とかのせいで嫌気がさして。彷徨って。
そしてここへ、この街へ辿り着いて。「I Must Be In A Good Place Now」と歌える幸せ。
そんなボビーの心情がですね。まぁ、こんなとこだよ、悪くないんだよと。嬉しそうでですね。いいんです。

そうなんだ。
こちら側が。
この街が。
この家が。
この部屋が。
いいんだ。

明日からの。
慌しく。
動きだす。
走りだす。
大きな期待と。
小さな不安が。
綯交ぜになりそうな。
そんな日々を前に。

何も無く。
何も変わらず。
何も動かず。
ただ思いのまま。
ただ過ぎ行くまま。
そんな一日。

そんな一日が。
訪れる。
過ごせる。
それが。
当たり前で。
何の不思議も無くて。

そう思える。
そう感じられる。
それは奇跡で。
それが幸福で。
だから。
いいんだ。

生まれた場所を。
後にして。
離れて。
彷徨って。
辿り着いた。

こちら側。
この街。
悪くないんだ。
好きなんだ。
好きなんだなぁ。



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