« 2011/03/01 Tue *好きなもの好きなだけ / Gary Moore | トップページ | 2011/03/03 Thu *1,001回目の / Ron Wood »

2011/03/02 Wed *あたりまえ、だから / The Who

20110302quadropheniaoriginaluk


そうは。
うまくはいかない。
いままでも。
いまも。
これからも。

躓くし。
転ぶし。
ぶつかるし。
叩かれるし。

引っ掛ける。
引っ張る。
立ちはだかる。
圧し掛かる。

膝を折って。
蹲り。
頭を抱えて。
拳を握りしめて。

そう。
うまくはいかない。
たぶん。
それが。
あたりまえ。
だから。

『Quadrophenia』'73年リリース。
モッズの青年、ジミーの物語を描いたフーの2枚組アルバム。
今回はある意味では表より印象的、そして象徴的な裏ジャケットを載せてみました。
モッズであるジミーのなにをやってもうまくいかない挫折だらけの青春、それがあまりにリアルなのは。
その焦燥や苛立ちが。そのヒリヒリする様な感覚が。触れるだけで崩れてしまいそうな脆さが。
モッズだけのものではなく。自分達のものでもあったからで。で、なければここまで惹きつけられはしなくて。
そう。自分達には、自分には自分のロンドンやブライトンが、そこでの日々が、時間があったのだと。
ジミーの様に自分も、打ちのめされて、弾き出されて。焦って、苛立って。蹲って、拳を握りしめていたんだと。
躓いて、転んで。ずぶ濡れになって立ち尽くして。叫びながら走りだしていく、その姿は自分自身なのだと。
そう、うまくはいかない。たぶん。それが。あたりまえだと。あたりまえなんだという事実が描かれていて。
あまりにリアルで。塞いだはずの傷口が開きそうで。目を閉じて耳を塞いで。それでも惹きつけられてしまうのは。
あたりまえだとしても。それがどんなに酷く辛くても。語らなければ駄目なんだと、歌わなければ駄目なんだと。
あのヒリヒリする様な感覚を、あの脆さを、握った拳の震えを、叫びを、走りだしたことを忘れてはいけないと。
無かったことにはできないぞと、逃げることはできないんだぞと。このアルバムが、フーが突き付けてくるからで。
そうだよなと。それができるくらいなら、それで笑っていられるなら。いまここでロックなんか聴いていないよなと。
あたりまえ、だから。断崖からベスパを突き落しても。一緒に身を投げることは無く。独りで歩いていくんだと。
あたりまえ、だから。膝が震えても拳を握りしめて。歩いていかなくちゃ、転がっていかなくちゃいけないんだと。
針を落として。波の音の向こうから「The Real Me」が聴こえてきて、叫ぶ時、走り始める時。その瞬間に。
そのカッコ良さに痺れながら。忘れはしないと。だから。これからもロックを聴き続けるんだと。そう心に・・・ね。

そうは。
うまくはいかない。
いままでも。
いまも。
これからも。

躓いても。
転んでも。
ぶつかっても。
叩かれても。

引っ掛けられようが。
引っ張られようが。
立ちはだかっていようが。
圧し掛かかってこようが。

膝を折って。
蹲り。
頭を抱えて。
拳を握りしめて。

そう。
うまくはいかない。
たぶん。
それが。
あたりまえ。
だから。

終わらない。
終わらせない。
無かったことになんか。
しない。
させない。
できない。

いまも。
ヒリヒリと。
傷口は乾かない。
だから。
崩れそうでも。
叫び続けるんだ。
走り続けるんだ。
転がり続けるんだ。
例え。
膝が震えていても。
拳を握りしめて。
立ち上がって。
歩いていくんだ。

でなきゃ。
ロックなんか聴いてないから。
だから。
これからも聴き続けるんだ!



web拍手 by FC2

|

« 2011/03/01 Tue *好きなもの好きなだけ / Gary Moore | トップページ | 2011/03/03 Thu *1,001回目の / Ron Wood »

001 British Rock」カテゴリの記事

012 The Who」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/51054360

この記事へのトラックバック一覧です: 2011/03/02 Wed *あたりまえ、だから / The Who:

« 2011/03/01 Tue *好きなもの好きなだけ / Gary Moore | トップページ | 2011/03/03 Thu *1,001回目の / Ron Wood »