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2011/05/01 Sun *好きでしたね / Rita Coolidge

20110501notforsale


好きでしたね。

休日の。
昼下がり。
ふと。
思いだす。

その。
店の。
扉の重さ。
扉を開けて。
感じる空気。

階段を下りて。
あの。
独特の匂い。
そして。
あの笑顔。
あの声。

ふと。
思いだす。
目を閉じる。
瞼の裏で。
あの頃の様に。
あの頃のままに。

好きでしたね。

『The Lady's Not For Sale』'72年リリース。
デルタ・レディ、リタ・クーリッジの3rdアルバム。
ネイティヴ・アメリカンの血を引くその凛とした美しさに魅せられるジャケットがいいなと。
その艶やかで温かい歌声が魅力的なリタです。このアルバムでもマーク・ベノやカール・レイドルなど。
気の置けないメンバーに囲まれて伸びやかに、揺蕩う様に歌うリタです。いいなぁと、優しくなれるなと。
スワンプ・ロックの流れで語らる事の多いリタですが。このアルバムではややスワンプ加減は控えめで。
その分、よりしっとりと、じっくりと歌ってる感じもあるので、その歌の上手さがよくわかるかなと。
その上手さが決して小手先の、上辺だけのものでないところ、深いところから湧き上がってくるところ。
そこに優しいだけでなく、秘めた力強さも感じられて。ますますその歌声に魅せられてしまったりもします。
とか言いつつ。どうしようもなくスワンプなベノのギターに思わず微笑んだりもするのですけどね。
後に結婚するクリス・クリストファーソンによるタイトル・ナンバーは思いっきりカントリー・バラードで。
リタの新たな抽斗が開けられつつもあるアルバムだったりもします。そして・・・
ふと思い出したあの人が、このアルバムを、リタを好きだったんだよなと。そんな思いと共に聴いているのです。

好きでしたね。

休日の。
昼下がり。
ふと。
思いだし。
針を落として。

その。
店の。
温かさ。
心地良さ。
甦る空気。

壁いっぱい。
店いっぱいの。
レコード。
あの。
独特の匂い。
そして。
あの眼差し。
あの声。

ふと。
思いだし。
目を閉じた。
瞼の裏が。
熱くなる。
あの頃の様が。
あの頃のままに。

好きでしたね。

あの歌い手が。
あの歌が。
あのアルバムが。

好きでしたね。

なによりも。
音楽が。
一枚のレコードが。
そこに。
込められた思いが。
それを。
感じる。
愛する。
人達が。

好きでした。

そんな。
あなたが。
創りあげた。
お店が。
その空気が。
あなたとの。
何気げない。
会話が。
なによりも。
そんな。
あなたが。

休日の。
連休の一日の。
昼下がり。
ふと。
大好きだった。
レコード屋さんを。
そのご主人を。
思いだして。
好きだった。
レコードに。
針を落として。

戻らない。
帰らない。
でも。
その思いは。
甦る。

それだけで。
それだけでも。
いい。



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