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2011/06/03 Fri *ともありて / Don Nix

20110603hobosheroes


久しぶりに。
この街角で。
待ち合わせ。
雑踏を抜けて。
扉を開けて。

カウンター。
並んで座って。
季節の肴と。
本日のおすすめと。
とりあえず。
そんなところで。

盃を合わせて。
杯を乾して。
盃を重ねて。
風景。
空気。
匂い。
時間。
流れだし。
崩れだし。
曖昧になっていく。

目を擦り。
辺りを見回し。
目を瞑り。
開けて。
隣を振り返る。
これは。
いま。ここで。
これは。
いま。この時か。

あの時から。
漂って。
彷徨って。
周って。
廻って。
戻ってきたのか。

『Hobos, Heroes And Street Cornner Clowns』'73年リリース。
ドン・ニックスが古巣スタックス傘下のレーベルに移籍(復帰)して制作した3rdアルバム。
マーキーズのメンバーとしてキャリアをスタートさせて。スタックスのプロデューサーとして名を馳せて。
レオン・ラッセルのシェルターに加わってソロ・デビュー。スワンプ・ロックの礎を築いて。
レオンと別れて。エレクトラで2枚目のアルバムを出して。自らのレビューを率いてツアーを行って。
精力的に活動を続けていたドンですが。その作品の素晴らしさとは裏腹に商業的な成功とは縁遠くて。
アルバム3枚目にしてレコード会社3社目ですからね。その辺りにも苦闘が偲ばれます。
で、このアルバムもまた。結果としては知る人ぞ知るものとなってしまったのですが。なんでだろうと。
ドンの手によるナンバーはどれもソウルフルであり、ブルージーでありながらキャッチーな軽やかさもあって。
またドンのヴォーカルにはなんとも言えない渋さと優しさが同居していて。それも堪らないのです。
これが売れなきゃ嘘だろうと言いたくもなりますが。その作品は多くのミュージシャンに採り上げられていて。
このアルバムの「Black Cat Moan」「Sweet Sweet Surrender」もベック・ボガート&アピスがカヴァーしています。
他にも「She's A Friend Of Mine」とか「Rainy Night In Paris (Memphis Reject)」などなども素晴らしく。
漂って。彷徨って。いい日もあれば、そうでもない日もあって。いろいろ周って、結局廻り廻ってと。
そして旧知の仲間も加わってまた再びと。アルバム・タイトルにはなんかそんなドンの感慨も込められてるかなと。
いや、本当に。1枚目も2枚目も素晴らしかったのですが。このアルバムも絶対に聴いてほしいかなと。

久しぶりに。
こんな時間を。
こんな夜を。
雑踏を抜けた。
扉の向こうで。

カウンター。
並んで座って。
その温度。
その気配。
この距離感。
顔を見なくても。
いい塩梅で。

盃を合わせて。
杯を乾すほどに。
盃を重ねるほどに。
風景。
空気。
匂い。
時間。
動きだし。
回りだし。
明確になっていく。

目を瞑り。
辺りを消して。
そのままで。
閉じたままに。
隣を感じている。
これは。
いま。ここで。
これは。
いま。この時で。

あの時から。
漂って。
彷徨って。
周って。
廻って。
戻ってきたんだ。

時を越えて。
漂い。
彷徨い。
廻り廻って。
辿り着いた。
そこに。
変わらぬ。
ともありて。

それが。
間違っていても。
一時の迷いだとしても。
醒めるものだとしても。
今夜。
ここに。
ともありて。

そのことに。
今夜は。
任せたままで。
眠りにつこう。



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