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2011/06/20 Mon *この僅かな時間 / Steve Marriott

20110620thirtysecondstomidnight


もう少し。
あと僅か。
時計の針が。
てっぺんを。
指そうとしている。

ここまで。
きたら。
この時間になったら。
同じこと。
なんだけど。

この僅かな時間。
その時間を。
どこで迎えるか。
それが問題。
少しでも長く。
今日一日を。
我が家で。
誰かの側で。

この僅かな時間も。
惜しくて。
真夜中の街を。
早足で。

『30 Seconds To Midnight』'89年リリース。
スティーヴ・マリオットの遺作となってしまったスタジオ・アルバム。
なんでも映画のサントラにボブ・マーリーのカヴァー「Get Up, Stand Up」を提供したことがきっかけだったとか。
この頃のマリオットはレコード会社との契約もなく。パブとかでのライブが活動の中心だったと思われて。
恐らくはワン・ショット契約だったこのアルバムにも。そのライブを共に行っていたメンバーが参加しています。
契約もレコーディングも。細かいことはどうでもよくて。気持ちよく歌えればいいんだよと。それが総てだよと。
そんな声が聞こえてきそうなほどに。ながらくレコーディングから遠ざかっていたとは思えないほどに。
マリオットの歌声には気負いも力みもなく。いつも通りのソウルフルでエモーショナルなマリオットだったりします。
そう。マリオットの“あの声”は健在なのです。だから余計にサウンドのしょぼさが気になってしまうアルバムです。
時代がそうだったと言ってしまえばそれまでですが。ドラムもデジタルで。生々しさに欠けていて。
こいつはマリオットのバックで鳴らしちゃいけない、鳴っちゃいけないサウンドに思えてしかたないんですけどね。
いいじゃねぇか、俺が歌ってるんだぜとマリオットには言われてしまいそうで。確かにそうなんだけどと。
そうマリオットが歌ってる。それだけでいい、いいんだけどと。もう少し考えようよと。そこが惜しいんだよなと。
これが最後になるとは思ってなかったんだろうけど。P.P.アーノルドが参加しているナンバーがあって。
スモール・フェイセズ時代と変わらない絡みを聴かせてくれるだけに。余計にそう、感傷的になってしまうのです。

もう少し。
あと僅か。
時計の針が。
丑三つ時を。
告げようとしている。

なにも。
ここまで。
こんな時間になる前に。
眠りにつけば。
いいんだけど。

この僅かな時間。
その時間を。
どう過ごすのか。
それが問題。
少しでも長く。
一日の中に。
心安らぐ時間を。
過ごしたくて。

この僅かな時間も。
惜しくて。
真夜中の家で。
ゆっくりと。

珈琲を飲みながら。
レコードに針を落として。
とりとめのない会話を。

明日も仕事だよね。
明日も早いよね。
でもね。
でもだね。

もう少し。
あと僅か。
この僅かな時間も・・・ね。



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