« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

2011/06/23 Thu *飛んで飛んで飛んで / The Hollies

20110623butterfly


なんだか。
かんだか。
堂々巡り。
なんでだ。
どうしてだ。
逆戻り。

あっちが。
片付きゃ。
こっちで。
新たに。
こっちを。
潰したら。
あっちで。
蒸し返し。

なんだかなぁ。

回って。
回って。
廻る・・・

だから。

飛んで。
飛んで。
飛んで。

『Butterfly』'67年リリース。
ホリーズが'67年に発表した2枚目にして英国での7枚目のオリジナル・アルバム。
'67年ですからサイケデリック・ムーブメント、端的に言えばビートルズの『Sgt. Pepper's ~』の影響下にあって。
前作の『Evolution』に続いてオーケストラやSEを多用していて。カラフルなサイケデリック・ポップをやっていて。
そのサウンドに、そのコーラスに乗ってしまえば。アルバム・タイトルの如くその翅を羽ばたかせて。
どこまでも。ふわふわと。飛んで行けそうな。そんな浮遊感に包まれてしまう様なアルバムなのです。
今ではホリーズの代表作として扱われていたりもしますが。ホリーズのアルバムとしては実験的で異色なので。
当時は商業的には今一つだったとのこと。爽やかなコーラスを聴かせてくれるビート・グループ、ホリーズ。
それが大多数のファンが求めていたものでしょうからね。でもそれだけじゃ収まらない事、納まらない時もあるし。
そう考えると。アルバム・タイトルにはメンバーの思いも込められていたのかなとかも思ったりして。
そして。グラハム・ナッシュは実際に米国へと飛んで。クロスビー・スティルス&ナッシュを結成するわけです。
それにしても。この幻想的で儚くも美しい小宇宙には。やはり夢見心地で飛んでしまいそうになる魅力があって。
この美しいジャケットを眺めながら。針を落として回るレコードを見つめているうちに。本当にふわふわとね。
そう。中味もそうなんですけど。このジャケットもまた。あの時代の英国ならではの香りが漂ってきそうで。
これだから。やっぱり。アナログ盤はいいんだよなと思うのです。そこまで考えて制作してたんだろうしねと。

なんだか。
かんだか。
知らないし。
なんでだとか。
どうしてだとかも。
知りたくないし。

あっちが。
片付かなくても。
こっちで。
新たな。
火種が見つかろうと。
見なければ。
聞かなければ。
関係ないし。

なにやら。

回って。
回って。
廻る・・・

だけど。

飛んで。
飛んで。
飛んで。

この。
小さな。
翅で。
南へと。
海を越えてと。
気流に乗って。
見果てぬ地へと。

飛んで。
飛んで。
飛んで。

白日夢(笑)。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/22 Wed *共に感じ、共に闘い、共に鳴く / The Rolling Stones

20110622beggarsbanquetukmono


共に。
あること。
共に。
あれること。
共に。
いてくれること。

それは。
誰かではなくて。
それは。
誰かでもなくて。
それは。
誰でもってわけでもなくて。

何があっても。
何がなくても。
何かが起きても。
何も起きなくても。
そこにある。
そこに帰れる。
それだけで。
いい。

『Beggars Banquet』'68年リリース。
ローリング・ストーンズが原点回帰した傑作アルバム。
今までに内ジャケットの見開きトイレット・ジャケットフランス盤全面帯の国内盤と。
4回ほど載せました。今回は本命の英国オリジナルのモノラル盤を真打登場ってことで載せてみました。
このアルバムに関しては。とにかく聴けばわかる、とにかく聴きなさいと。もう、それだけでいいでしょうし。
しかも。5回目ともなると。今更中身に関してあれやこれやと語ることもないなと。ただただ素晴らしいなと。
そしてこのアルバムもやはり。この英国オリジナルのモノラル盤で聴くのが一番しっくりくるかなと思います。
'60年代も後半ですから。時期的にはモノラルとステレオどちらが主流かは微妙な気もするのですが。
次作である『Let It Bleed』まではモノラル盤も制作されているので。そこには意志が働いているかなと。
で、その温かくて太く、英国盤らしい自然な広がりのある音で聴くこのアルバムは堪らないものがあります。
「Parachute Woman」や「Stray Cat Blues」のいやらしさ、危うさがよりいっそう生々しく迫ってくるのです。
その生々しさはギターやリズム隊にも感じられますが。なによりもミックの、その歌声に宿っている様で。
「Sympathy For The Devil」「Street Fighting Man」「Salt Of The Earth」...と。
今更ですが。改めて。ミックの歌声に。この魂は共感し、共闘し、共鳴してきたんだなと。それが好きなんだなと。
ストーンズのレコードに針を落とす。キースのギター共にミックの歌声が聴こえてくる。それだけでいいんだなと。
そんなことに。しみじみと感じ入ったりしながら。繰り返しこのアルバムに耳を傾け、包まれていたりするのです。

共に。
感じること。
共に。
闘うこと。
共に。
鳴いてくれること。

それを。
誰かではなくて。
それを。
誰かでもなくて。
それを。
他の誰とでもなくて。

何があっても。
何がなくても。
何かが起きても。
何も起きなくても。
そこにいられる。
そこにいてくれる。
それだけで。
いい。

共に感じ。
共に闘い。
共に鳴く。

それだけでいい。
それがいい。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/21 Tue *助けを呼ぼう! / The Beatles

20110621helpmonooriginal


なんでも。
かんでも。
何か起きると。
何かが起こせないと。
すぐに。
助けを呼ぶってのは。
如何なものかと。

あんなことも。
こんなことも。
何か起きてるのに。
何か起こしちゃったのに。
誰かが。
助けてくれるだろうと。
信じ切ってるってのは。
如何なものかと。

『Help !』'65年リリース。
2作目の主演映画のオリジナル・サウンドトラック盤としての意味も持つビートルズの英国での5thアルバム。
A面にその映画用のナンバー、B面にはこのアルバムの為に制作されたナンバーが収められています。
しかしまぁ。レコーディングに、ツアーに、映画に、TVに、その他もろもろにと。働きづくめのビートルズです。
今考えると。その殺人的なスケジュールの中で。よくもここまでのものを遺してくれたものだと。改めて。
感謝と共に驚嘆せざるを得ないのです。簡単には使いたくないけれど。やっぱり奇跡だよなとしか言えないかな。
このアルバムには。ジョンの大きな変化が記されていて。後のジョンの軌跡の兆しが顕著になってきたかなと。
もともとあったものですが。その詩が単純なラブ・ソングの範疇にいよいよ収まりきらなくなってきて。
そのメロディーも。時に内省的で繊細で、時に攻撃的で激しくと。その強烈な個性が色濃く反映されてきたなと。
よく知られる様に。タイトル曲はそのポップなメロディーとは裏腹に。救いを求めるジョンの心情を描いたもので。
もっとストレートに心情が、苦しみが伝わるメロディーにしたかったと後にジョン自身が語っていたりしますが。
これはこれで。今となってはこのメロディーだからこそ。ヘルプ!なんだよなと思ってしまいますが。
当たり前ですが。このアルバムがあってこその『Rubber Soul』だったんだよなと。今更ながら感じています。
ビートルズの初期のアルバムは英国オリジナルのモノラル盤で聴くとその音の厚みと温かさに驚かされますが。
このアルバムも例外では無く「You've Got To Hide Your Love Away」とか「Dizzy Miss Lizzy」とか堪りません。

なんでも。
かんでも。
何か起きると。
何かが起こせないと。
すぐに。
助けを呼ぶってのは。
本当に。
如何なものかと。

あんなことも。
こんなことも。
何か起きてるのに。
何か起こしちゃったのに。
誰かが。
助けてくれるだろうと。
信じ切ってるってのは。
本当に。
如何なものかと。

本当に。本当に。
如何なものかと。
その度に。
呼ばれて。
助けてくれって。
信じてますって。
しかも。
こっちが察して。
声を掛けるまで。
黙ってるなんて。
声を掛けたら。
涙目で。
でも。嬉しそうだなんて。
本当に。本当に。本当に。
如何なものかと。

だから。
こんなんなっちゃった。
なのじゃないかと。

だから仕方がない。
流石に一人じゃ手におえない。
なので。
自分も。
助けを呼ぼう!

て、ことで。
宜しくお願いします。
まぁ、まぁ。
そんなこと言わないで。
本当に。
宜しくお願いします!



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/20 Mon *この僅かな時間 / Steve Marriott

20110620thirtysecondstomidnight


もう少し。
あと僅か。
時計の針が。
てっぺんを。
指そうとしている。

ここまで。
きたら。
この時間になったら。
同じこと。
なんだけど。

この僅かな時間。
その時間を。
どこで迎えるか。
それが問題。
少しでも長く。
今日一日を。
我が家で。
誰かの側で。

この僅かな時間も。
惜しくて。
真夜中の街を。
早足で。

『30 Seconds To Midnight』'89年リリース。
スティーヴ・マリオットの遺作となってしまったスタジオ・アルバム。
なんでも映画のサントラにボブ・マーリーのカヴァー「Get Up, Stand Up」を提供したことがきっかけだったとか。
この頃のマリオットはレコード会社との契約もなく。パブとかでのライブが活動の中心だったと思われて。
恐らくはワン・ショット契約だったこのアルバムにも。そのライブを共に行っていたメンバーが参加しています。
契約もレコーディングも。細かいことはどうでもよくて。気持ちよく歌えればいいんだよと。それが総てだよと。
そんな声が聞こえてきそうなほどに。ながらくレコーディングから遠ざかっていたとは思えないほどに。
マリオットの歌声には気負いも力みもなく。いつも通りのソウルフルでエモーショナルなマリオットだったりします。
そう。マリオットの“あの声”は健在なのです。だから余計にサウンドのしょぼさが気になってしまうアルバムです。
時代がそうだったと言ってしまえばそれまでですが。ドラムもデジタルで。生々しさに欠けていて。
こいつはマリオットのバックで鳴らしちゃいけない、鳴っちゃいけないサウンドに思えてしかたないんですけどね。
いいじゃねぇか、俺が歌ってるんだぜとマリオットには言われてしまいそうで。確かにそうなんだけどと。
そうマリオットが歌ってる。それだけでいい、いいんだけどと。もう少し考えようよと。そこが惜しいんだよなと。
これが最後になるとは思ってなかったんだろうけど。P.P.アーノルドが参加しているナンバーがあって。
スモール・フェイセズ時代と変わらない絡みを聴かせてくれるだけに。余計にそう、感傷的になってしまうのです。

もう少し。
あと僅か。
時計の針が。
丑三つ時を。
告げようとしている。

なにも。
ここまで。
こんな時間になる前に。
眠りにつけば。
いいんだけど。

この僅かな時間。
その時間を。
どう過ごすのか。
それが問題。
少しでも長く。
一日の中に。
心安らぐ時間を。
過ごしたくて。

この僅かな時間も。
惜しくて。
真夜中の家で。
ゆっくりと。

珈琲を飲みながら。
レコードに針を落として。
とりとめのない会話を。

明日も仕事だよね。
明日も早いよね。
でもね。
でもだね。

もう少し。
あと僅か。
この僅かな時間も・・・ね。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/19 Sun *この道は / Sid Vicious

20110619sidsings


この道は。
いつか来た道。
いつかも。
この道を。
歩いてきた。
そして。また。
歩いている。

他の道を。
歩こうとしても。
そう思っても。
そう決めても。
気づけば。
いつの間にか。
自然と。
また。

この道は。

『Sid Sings』'79年リリース。
その死後に編集されたシド・ヴィシャス初めての、そして唯一のソロ・アルバム。
カセットで録音された音源を基にしているらしく。お世辞にも音質は良いとは言えません。
元ニューヨーク・ドールズのジェリーノーランやアーサー・キラー・ケインらとのニューヨークでのライブで。
ノーランもメンバーだったハートブレイカーズのカヴァーを4曲もやってるのはジョニー・サンダースへの憧憬か。
そしてイギー・ポップのカヴァーが2曲と言うのも。如何にもシドらしいと言えばシドらしいかなと。
尤も。最もシドらしいのはスタジオ・アウト・テイクの「My Way」かもしれません。
このアルバムではヴォーカルに専念しているシド。まぁ、有名な話ですがベースは素人同然だった様ですから。
決して上手くはないし味もないけど。その感性や生き様のままに叫び、がなってるかの歌声に。
そこにこそ。シドの総てが、その歩いていく様が、その道がある様で。特に「My Way」に顕著に表れてるかなと。
パンクなんて。特にロンドン・パンクは結局は仕掛けられたムーブメントだった側面が強かったのでしょうが。
その仕掛けに引っ掛って、乗せられて。本気で突っ走って生き急いでしまったのがシドだったかなと。
そして。結局そうするしか、結果的に自分で選んだその道を行くしかなかったんだろうなと。
決して英雄視も偶像化する気も無いのですが。それしかなかった。そうせざるを得なかった、そうしてしまった。
だとしても。それが誤った、愚かな思い込みだったとしても。そのシドの潔さこそがパンクだったなと思うのです。

この道は。
どこへ続くのか。
いつまで続くのか。
この道を。
歩いている。
解らないまま。見えないまま。
歩いている。

他の道を。
歩こうとしても。
そう思っても。
そう決めても。
気づいている。
誤魔化してると。
嘘をついていると。
だから。

この道は。

いつか来た道。
どこへ続くのか。
いつまで続くのか。
解らない道。
見えない道。

それでも。
この道は。
この道が。
我が道。
我が航路。
他の道など。
歩けない。
歩きたくない。
何があろうと。
何が待っていようと。

だから。
今夜も。
ロックンロールとアルコール。
それだけなんだ。
それだけでいいんだ。

まぁ。
迷わず行けよ。
行けば解るさってことで。
解らなくても問題ないしね(笑)。



web拍手 by FC2

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011/06/18 Sat *ひとりじゃないって/ Gerry And The Pacemakers

20110618howdoyoulikeit


ひとりじゃないって。
素敵なことね。
いつまでも。どこまでも。

人が集まる。
見知った顔。
初めての顔。
挨拶して。
乾杯して。
あっと言う間に。
いつの間に。
笑顔と笑顔。

人の心。
温めるもの。
奮い立たせるもの。
穏やかにさせるもの。
震わせるもの。

ひとりじゃないってこと。

『How Do You Like It ?』'63年リリース。
リバプール出身のジェリー・アンド・ザ・ペースメイカーズの1stアルバム。
マネージャーはブライアン・エプスタイン、プロデューサーはジョージ・マーティンで。
ビートルズの弟バンド的な扱いをされていましたが。どうしてどうして。
デビューから3曲連続で全英1位を獲得。堂々とビートルズと渡り合ったのでした。
その3枚目のシングルがあの「You'll Never Walk Alone」でこのアルバムにも収録されています。
ジェリーの人懐っこい歌声と温かい空気を漂わせるサウンド。その真っ直ぐな感じこそが特色で魅力で。
逆に所謂ロックらしさには欠ける感もあって。’70年代を迎えることはできなかったのかもしれませんが。
でも。それがいいとこで。だからこそ。「You'll Never Walk Alone」は時代を越えて今も愛唱されているのかとも。
そこに込められた真っ直ぐな思いがリバプールFCを始め多くのサッカー・クラブのサポーターの心を捉えて。
そして。いまこの時。世界中の人々の心を一つにしようと訴えかけてくるのです。ひとりじゃないよって、ね。
いや。いまだけでなく。ここだけでなく。いつでも。人々の心に寄り添って力づけ、励ましてきたんだろうなと。
ジェリーの温かい歌声を聴いていると。ひとりじゃないっていいね、素敵だね。大切だねって思うのです。

ひとりじゃないって。
素敵なことね。
いつまでも。どこまでも。

集まった人々の。
輪の中心に。
笑顔の真ん中に。
無邪気に笑う。
時折はにかむ。
二人の天使がいる。
誰もが見つめてる。
誰もが手を差し伸べている。

人の心。
温めるもの。
奮い立たせるもの。
穏やかにさせるもの。
震わせるもの。

ひとりじゃないってこと。

今は。
解らないかも。
いや。
感じてるよね。
その小さな体いっぱいに。
その小さな心いっぱいに。

ひとりじゃないって。
嬉しいよね。楽しいよね。
幸せだよね。

そんな二人。
パパとママ。
ダブルばあば(笑)。
じいじ。
家族。
仲間達。

その場にいられて。
その空気を共にできて。

ひとりじゃないって。
やっぱりいいね。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/17 Fri *灯に連れて釣られて / 浅川マキ

20110617akaritomorishikoro


灯に。
連れて。
釣られて。

街に。
灯ともし頃。
暮れゆく街で。
もう終わりにしたいなと。
もう帰りたいなと。

帳が下りゆく程に。
灯がともりゆく程に。
連れて。
家心ついて。深まって。
でも。今夜は。
未だ終わらないなと。
未だ帰れないなと。
ため息一つ。

『灯ともし頃』'76年リリース。
西荻窪の“アケタの店”でスタジオ・ライブ形式で収録された浅川マキの7枚目となるアルバム。
バックにはつのだひろ、吉田建に白井幹夫そして坂本龍一も参加しています。
ミディアムなナンバーを情感を湛えて歌う浅川マキです。その歌声、やはり独特の世界があります。
ジャズと言えばジャズ。ブルースと言えばブルース。そしてロックと言えばロック。
その個性、その世界。言われるほど特異とは思いませんが。受け入れられるかはやはり人夫々かなと。
自由、希求、挫折、孤独・・・そんなものがある種の懐かしさと共に聴く者の胸に沁み渡ってくるのです。
その懐かしさは優しくもあり、そして当然の様に残酷でもあるわけで。それを受け入れられるか否か。
そこで浅川マキという存在に対する自分自身のスタンスが分かれてしまう様な気がするのです。
まぁ、単純に。唄として、そして詩として、その歌い手として素晴らしいものがあるので好きなんですけどね。
オーティス・クレイで有名な「Trying To Live My Life Without You」のカヴァーである「あなたなしで」とか。
ロッド・スチュワートも歌ってた「It's Not The Spotlight」のカヴァー「それはスポットライトではない」とかの。
その選曲と訳詞のセンスにも独特の味わいがあって。特に「それはスポットライト~」は白眉の出来かなと。
アルバム・タイトル通りに街の灯がともりゆく頃に似合いそうな歌声、その世界ですが。
その実、灯に誘われる様な真夜中過ぎや、薄らと明け行く夜明けにもその歌声、その世界は感じられるのです。

灯に。
連れて。
釣られて。

街に。
灯煌めく頃。
真夜中の街で。
もうこんな時間だしなと。
もう休んだ方がいいなと。

帳が下きった街で。
灯が煌めく街で。
釣られて。
誘われて。逆らう気もなくて。
そう。今夜は。
未だ終われないんだと。
未だ帰れないんだと。
心を決めて。

気の置けない。
場所で。
気の置けない。
時間を。
過ごして・・・

街の。
灯消えゆく頃。
開けていく空の下で。
やっと終わったなと。
さぁ帰ろうと。

灯に。
連れて。
釣られて。

そんな一日が。
長かった一日が。
終わろうとしている。
さぁ。
家に帰って。
早く眠ろう。
早く眠りたい。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/15 Wed *音楽を、歌を信じてる / キャンディーズ

20110615namidanokisetsuura


あの頃も。
今も。
いつも。
どんな時も。
そう。
今日も。
今夜も。
この瞬間も。

聴こえる。
聴こえてくる。
そして。
リズムをとったり。
一緒に口ずさんだり。
目を閉じて聴き入ったり。
そう。
今日も。
今夜も。
この瞬間も。

音楽を。
歌を。
信じてる。

『なみだの季節』'74年リリース。
同名のシングルをフューチャーしたキャンディーズの3枚目のオリジナル・アルバム。
今回は3人の笑顔も愛らしい裏ジャケットを載せてみました。可愛いな・・・素敵だなと。
キャンディーズが現役だった頃。小学生~中学生でしたから。憧れのアイドルでしかなくて。
好きだったけど。それはTVの歌番組やバラエティーで観るキャンディーズであって。
レコードなんて。せいぜいシングル盤を何枚か買った記憶しかなくて。それはそうだよなと。
でも子供ながらにも。その楽曲のセンスの良さとか、コーラスの美しさは印象に残ってたような。
まぁ、単にいい曲だなとか、可愛い、綺麗なだけじゃなくて歌も上手いんだなとか思ってただけなんでしょうが。
とにかく。あの頃もキャンディーズは好きだった、大好きだったんだぞと。なんか今、声を大にしてもあれですが。
そして。今、オリジナル・アルバムを聴くと。TVの歌番組やシングル盤で聴いてただけじゃ解らなかった。
グループとしての、アーティストとしてのキャンディーズの魅力に改めて気づかされたりするのです。
このアルバムではオリジナルと同じくらいに、それ以上にカヴァーにおいてその魅力が発揮されていて。
あの「シュガー・ベイビー・ラブ」は原曲の甘酸っぱい弾けるポップさを残したまま極上の歌謡曲になっているし。
「帰らざる日のために」なんて。オリジナルよりも、青春時代の輝きと熱さ、気恥ずかしさを思い起こさせるし。
そして。アルバムのラストを飾るのがジュリーの歌でも知られる「アイ・ビリーヴ・イン・ミュージック」で。
後にライブのクライマックスで歌われることになったらしいこの曲にこそキャンディーズの目指していたもの。
音楽を、歌を。その力を信じて歌い続けたいと、皆と一緒に歌い続けたいという思いが込められていたんだなと。
きっと。その思いは、信じる心は。形を変えたけれども解散した後も3人の中にはあったんだろうなと思うのです。
ラン、スー、ミキ。3人が永遠でキャンディーズであるならば。自分も永遠にキャンディーズのファンであるのです。
それにしても。やっぱり。ミキちゃん、可愛いな・・・素敵だなと。永遠にミキちゃん派の自分です。

あの頃も。
今も。
いつも。
どんな時も。
そう。
今日だって。
今夜だって。
この瞬間にも。

聴こえるんだ。
聴こえてくるんだ。
だから。
じっとしていられなくて。
思わず歌いだしてしまったり。
思わず目頭が熱くなってしまったり。
そう。
今日だって。
今夜だって。
この瞬間にも。

音楽を。
歌を。
信じてる。

扉を開けてくれる。
背中を押してくれる。
飛び込んできてくれる。
音楽の。
歌の。
力を。
そこに。
込められた。
思いを。
信じているんだ!



web拍手 by FC2

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011/06/14 Tue *困った人 / Frankie Miller

20110614doubletrouble


様々な出来事。
色々な人々。
あるから。いるから。
大抵の事は想定内。
驚きもしないし。
何とかできる。

なんだけどね。

口に出すまでもない。
共通の理解や思い。
あるから。持っているから。
大抵の事は暗黙の内で。
わかりあえるし。
共有できるし。

そのはずなんだけど。

困った人もいるんだな。

『Double Trouble』'78年リリース。
フランキー・ミラーの5thアルバム。
ジャック・ダグラスのプロデュースでスティーヴン・タイラーもゲスト参加しています。
ここらの布陣にも当時のマネジメントやレコード会社の力の入れ具合が見て取れる気がします。
その実力は折り紙つきで。その歌声の素晴らしさは誰もが認めるところで。後は売れるだけ。
それだけが課題だったミラーです。売れればいいってものじゃないと思いますが。まぁ、商売としてはね。
ミラーのソウルフルでエモーショナルなブラック・フィーリングに溢れた歌声はこのアルバムでも健在で。
例えばマーヴィン・ゲイのカヴァー「Stubborn Kind Of Fellow」のカヴァーなんか実に素晴らしかったりします。
だかこそ。その素晴らしさ、ミラーの魅力を理解しているからこそ。周囲も何とかしたっかんでしょうね。
で、飛ぶ鳥をも落とす勢いだったダグラスやエアロスミスの助けを借りてでもと。そんな展開だったのでしょうか。
それが功を奏したかは。人によって見解の分かれるところかも。ミラーは、いつも通りのミラーです。
ここで聴かれるハードなサウンドが。ミラーに合っているか、その魅力をより引き出しているかは微妙かな。
ロッド・スチュワートとか、それこそスティーヴンの線をも狙ったんでしょうが。それはねぇ、ちょっと違ったかなと。
ミラーの最大の魅力はその歌声で。いかにそれを生かすか、それを伝えるか。それが共有できてればと。
その点がちょっとぶれてしまったプロダクション・ワークが少しばかり残念だったかなとは思います。

様々な出来事。
色々な人々。
あるから。いるから。
大抵の事などよくある事で。
経験値も想像力も及ぶので。
何とかできてしまう。

なんだけどね。

口に出すこともなく。
共通の理解や思い。
感じるから。信じているから。
大抵の事は暗黙の了解で。
通じ合えるし。
歩んでいけるし。

そのはずなんだけど。

ダブル・トラブル。
どうにも。こうにも。
困った人。
そんな人がいる。
共通の理解や思い。
その範疇の外で。
暗黙の了解の。
ルールもレベルも。
知らない、解らない。
そんな人がいる。

そんな人に限って。
真面目でいい人で。
そんな顔を持っていて。
その顔に甘んじてる、甘えてる。
困った人。
ダブル・トラブル。

真面目でいい人で。
それで総てが済むとは限らないんだぜ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/11 Sat *アップでこそ / The Rolling Stones

20110611elmocambo


役者は揃ったと。
誘われて。
上野の森で。
そのほぼ勢揃いした。
役者たちの顔を、姿を。
観に出かける。

よくも。
まぁ。
これだけ集めたものだと。
約百四十枚もの。
浮世絵を眺めながら。
ため息をつく。

僅か十ヶ月の間に。
これだけの作品残して。
疾風の様に表れて。
疾風の様に去って行った。
何に惹かれた。
何に憑かれた。
何を見ていた。
何を失った。

『El Mocambo '77』'85年リリース。
'77年に行われたカナダはエル・モカンボでのライブを納めたローリング・ストーンズのブートレッグ。
『Love You Live』の為に行われたライブ・ハウスでのスモール・ギグ。断片とはいえそれが聴けると。
それだけで狂喜乱舞したくなる様な“ブツ”なのです。音質も完璧ではないし、カットされてる曲もあるしと。
物足りない面が無いと言えばあれですが。それは言わない約束でしょのブートレッグですからね。
小さな会場での生々しいストーンズ。しかも『Love You ~』には入ってない曲も聴けるんだし。文句は言うまいと。
「Worried About You」「Hand Of Fate」「Dance Little Sister」「Route 66」なんてね。堪りませんね。
「Worried About You」を既にこの時期にやっていたんだと。そんな事実も確認できるのも嬉しいですしね。
実際には何曲演奏されたかは知らないのですが。完全版とか発掘されないもんですかねぇ。聴きたいなぁ。
もう10年近く前にラスベガスでストーンズのスモール・ギグをやっとの思いで初体験したのですが。
うん。やっぱり。いいんですよ。その距離感やその臨場感が。だからエル・モカンボも全貌を知りたいなとね。
でも。未だに出てこないってことは。その勢揃いはやはり見果てぬ夢のままで終わるのでしょうかねぇ・・・
そして。このジャケット。ミックとキースのアップ。向かい合った、揃い踏みの看板役者振りが最高だよなぁ。

役者は揃ったと。
誘われて。
上野の森で。
そのほぼ勢揃いした。
役者たちの顔を、姿を。
観に出かけて。

よくも。
まぁ。
これだけ描いたものだと。
約百四十枚に込められた。
ものを思いながら。
ため息をつく。

僅か十ヶ月の間に。
これだけの作品残して。
疾風の様に表れて。
疾風の様に去って行った。
何に惹かれた。
何に憑かれた。
何を見ていた。
何を失った。

僅か十ヶ月。
その初め。
鮮烈なデビューを飾った。
二十八枚の役者大首絵。
一枚一枚が。
観る者に。
語りかけてくる、見えを切ってみせる。
向かい合わせの。
江戸兵衛と奴一平。
そこに舞台がある。
そこにこそ総てがある。
だからこそ。思う。
何に惹かれた。
何に憑かれた。
何を見ていた。
何を失った。

東洲斎写楽。

その魅力は。
大首絵にこそ。
あると。
アップでこそだと。

改めて教えてくれた。
写楽展でした。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/10 Fri *噂のあの娘 / Flame

20110610queenoftheneighborfood


噂のあの娘。

その。
あの。
噂の娘は。
どこにいるのかな?

どこだよ?
そこだよ。
誰だよ?
あの娘だよ。

どこ?
そこ。
誰?
あの娘。

どう?
おぉ。
だろ?
おや?
なに?
まぁ。

噂のあの娘。

『Queen Of The Neighborhood』'77年リリース。
あの“第2期”エアロスミスのギタリストに抜擢されたリック・クレスポ。
そのリックがエアロ以前に参加していたフレイムの1stアルバムです。
紅一点のマージ・レイモンド嬢がリード・ヴォーカリストとして看板を背負っています。
アルバム・タイトル通りに。ちょっとここいらでは名の知られた女の娘、お姉さんって感じで。
その野性味溢れるルックスは、何故かスティーヴン・タイラーを思わせたりもして・・・
裏ジャケットの表情とかは結構可愛いんですけどね・・・まぁ、どちらかと言うとねぇ・・・迫力あるなと(笑)。
その歌声も見かけ通りになかなかワイルドで。それほど個性は強くは無いけど。悪くはないかなと。
スティーヴンやミック・ジャガー・・・勿論ジャニス・ジョプリンを意識している感じもあるのですが。
曲によってはもっと。ストリートに近いと言うか。あれっ、これはブルース・スプリングスティーンかなとかも。
なんて思ってたらサックスでクラレンス・クレモンズがゲスト参加してるので。狙ったんだろうなと。
バンドとしては。どこかB級で。街で噂のちょい悪でちょっと魅力的な女の娘と取り巻きの野郎どもって感じで。
なんか世界中。昔も今も。どの街にも。こんなバンドがいて。ロックンロールしてるんだろうなって。
そんなことを思わせてくれるところが。まぁ、妙に甘酸っぱい感じもあって。まぁ、いいんじゃないかと。

噂のあの娘。

その。
あの。
噂の娘は。
あの娘なんだよね?

そうだよ。
そうなんだ。
あの娘なんだ?
あの娘だよ。

そう。
どう?
誰?
あの娘。

まぁ。
まぁ?
その。
その?
悪くはないかな。
悪くはない?
いや、いいんじゃない。
じゃない?

噂のあの娘。

男ってやつは。
野郎どもは。
いつでも。
どこでも。
昔も。
今も。
幾つになっても。

ちょっと。
目立つ。
目を引く。
気を引く。
娘がいると。
気になって。
噂にして。

誰だよ?
どうなの?
なんて。
遠くから。
話しかけるわけでもなく。
集まって。
あーでもない。
こーでもない。
好き勝手言いながら。
ちょっといいんじゃない。
なんて少しときめいて。
何をするわけでもなく。
馬鹿だよねぇ(笑)。

噂のあの娘!



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011/06/09 Thu *サバイバル / Fanny

20110609fanny


下って。
跳ねて。
揺れて。
揺られて。
飛んで。
落ちて。

激流下りの如く。
水飛沫上げて。
水飛沫浴びて。
ぶつかって。
ふられて。
ふりまわされて。

落ちずに。
落とされずに。
握りしめて。
しがみついて。
あそこまで。
最後まで。

サバイバル。

『Rock And Roll Survivors』'74年リリース。
米国の4人組ガールズ・バンド、ファニーの4枚目にしてラスト・アルバム。
このアルバムからドラムスとギターが新メンバーとなっていて。その新ギタリストがパティ・クアトロで。
そうそのパティはあのスージー・クアトロの実の姉だったりして。当時はそれで俄然注目の的だったらしく。
ビクターがカサブランカ・レコードの日本での販売権を獲得したのは、ファニーが、パティが目当てだったとか。
残念ながらビクターの狙いは外れて。ファニーが売れることはなかったのですが。瓢箪から駒と言うか。
おまけ程度に考えていた同じカサブランカ・レコード所属のキッスの大人気に救われたと言うことで。
閑話休題。米国でもいまひとつパッとしなかったらしいファニーですが。なかなかどうしていいんだな、これが。
ジャケットから想像すると。グラマラスなハード・ロックじゃないかと想像しがちで。間違いではなくて。
シングルにもなった「Rockin' (All Night Long)」なんてのは極上のハード・ロッキンなナンバーなのですが。
それだけではなくて。存外にファンキーでポップだったりもして。その弾け具合が心地良かったりもするのです。
ストーンズのカヴァー、「Let's Spend The Night Together」もやってて。悪くはないなと。
ロック界の激流を乗り越えてサバイバルはできなかったファニーです。いいバンドだったのにな。惜しいなと。

下って。
跳ねて。
揺れて。
揺られて。
飛んで。
落ちて。

激流下りの如く。
水飛沫上げて。
水飛沫浴びて。
ぶつかって。
ふられて。
ふりまわされて。

落ちずに。
落とされずに。
握りしめて。
しがみついて。
あそこまで。
最後まで。

サバイバル。

流れに逆らって。
流れに乗って。
流れを制して。
必ず。
なんとしても。
あそこまで。
その場所まで。
最後まで。

サバイバル。

サバイバルするのが。
本当にいいのか。
それが幸せなのかは。
微妙ではあるけれど(苦笑)。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/08 Wed *ひとまたぎに / New York Dolls

20110608newyorkdolls


なにやってるの。
どうなってるの。
どうしてそうなるの。
なんでそうなるの。

そんなことの。
連続で。
そんなことばかり。
続けざまで。

目が点。
疑って。
怒って。
呆れて。
笑って。

で、実のところ。
少し。
いや、かなり。
動揺したりもして。

このままじゃ。
崩壊の危機かもね。
そこを。
なんとか。
ひとまたぎに。
越えていけたらねと。

『New York Dolls』'73年リリース。
そのいかがわしさに溢れたジャケットも最高にご機嫌なニューヨーク・ドールズの1stアルバム。
グラム・ロックへのアメリカからの返答・・・なんてものじゃなくて。ドールズはドールズでしかなくて。
この間違いなく社会からはみ出して、爪はじきにされるであろうロックンロール・バンドとしての。
その唯一無二の煌びやかで危険でありながら、どこか安っぽくもあって虚しく切なくもある。
そのドールズの存在そのものが、その弾き出すロックンロールにもそのまま表れているところがいいなと。
メンバーからは大いに不評を買ったらしいトッド・ラングレンのプロデュースによるモコモコしたサウンドですが。
それすらも切り裂いて、突き破って飛びだしてくる切れ味と勢いがドールズには、そのロックンロールにはあると。
それほどのカッコ良さ、それほどのブツなんだよ、このアルバムはと。声を大にして叫びたくなるのです。
デヴィッド・ヨハンセンが、ジョニー・サンダースが、シルヴェイン・シルヴェインがロンドン・ブーツで。
どんなもんだいと。大股で、ひとまたぎに。あらゆるものを、生涯やら危機を越えていこうとする様が痛快です。
「Personality Crisis」「Looking For A Kiss」のカッコ良さ、「Lonely Planet Boy」の危うさ・・・堪りません。

なにやってるの。
どうなってるの。
どうしてそうなるの。
なんでそうなるの。

そんなことの。
連続で。
そんなことばかり。
続けざまで。

目が点。
疑って。
怒って。
呆れて。
笑って。

で、実のところ。
少し。
いや、かなり。
動揺したりもして。

このままじゃ。
崩壊の危機かもね。
そこを。
なんとか。
ひとまたぎに。
越えていけたらねと。

どんな。
困難も。
障害も。
危機も。
高いヒールで。
えいやっと。
ひとまたぎに。
越えてしまえと。

肩を組んで。
笑い飛ばして。

そして。
最後は。
独りで。
自分が。
笑えるか。
またいでみせるか。
それだけなんだと。
微笑んでみる。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/05 Sun *同じ空気を / Booker T. & Priscilla

20110605homegrown


同じ時代に。
同じ空の下で。
同じ空気を。
吸って。
生きてきた。
育ってきた。

そう。
言ってしまうと。
それは。
ちょっと大げさで。
実は。
ちょっと大雑把で。

それでは。
言い表せない。
それでは。
言い尽くせない。
そもそも。
言葉など意味を持たない。

そんな。
同じ。
二人だから。
同じ。
思いに。
囚われて。
同じ。
思いが。
溢れてくる。

『Home Grown』'72年リリース。
ブッカー・Tとプリシラの夫婦による2枚目のアルバム。
そうです。MGズのあのブッカー・Tと、リタのお姉さんプリシラ・クーリッジは夫婦だったんですよね。
なんか意外な気もしますが。スタックスとスワンプって実は切っても切れない関係だったりもしますからね。
未聴なのですが1枚目はジェシ・エド・デイヴィスなんかも参加したスワンプ・ロックなアルバムだった様です。
で、この2枚目はうって変わって。なんとも地味な内省的とも言えそうなアルバムになってます。
同じスワンプな夫婦デュオのデラニー&ボニーで言えば『Motel Shot』に相当するアルバムって感じです。
いや、もっと地味かな。詳しいクレジットは解らないのですが。殆ど2人で宅録みたいな感じだったのかなとも。
リタ以上にスワンピーでソウルフルなプリシラのヴォーカルと、ソフトでジェントルなブッカー・Tのオルガン。
その対照がいい感じと言うか。プリシラに寄り添い支えるブッカー・Tと、疑うことなく信じているプリシラ。
故のプリシラの熱い歌声、しっかりと受け止めるブッカー・T。2人による、2人だけが奏でられるゴスペルです。
ここにある、ここに漂っている信頼感、幸福感、その共感して共鳴している様がじっくり、しっかり伝わってきます。
おそらくは。誰もが望み求めるものだけに。決して閉鎖的にならずに聴く者の胸をも震わせてくれるのです。
そして。他の誰も入れない入る余地のない。“2人だけ”の空気、世界の密度の濃さもまた伝わってくるのです。
この濃さは半端じゃ無いよなと少々たじろぎつつ、それはやはり幸福なことだよなとも思うのです。
それにしても。録音のレベルの低さ、音質の粗さはどうにかならなかったのかと。それが生々しくもありますが。

同じ時代に。
同じ空の下で。
同じ空気を。
吸って。
生きてきた。
育ってきた。

そう。
言ってしまうと。
それは。
ちょっと大げさで。
実は。
ちょっと大雑把で。

それでは。
すまないほど。
それでは。
足りないほど。
そもそも。
同じじゃないことなんて。
殆どなくて。

そんな。
同じ。
二人だから。
同じ。
願いを。
抱いていて。
同じ。
希を。
求めている。

同じ空気を。
吸って。
生きてきた。
育ってきた。
同じ空気で。
教えられてきた。
育てられてきた。
同じ空気の中で。
守られてきた。
愛されてきた。

同じ場所。
同じ根っ子。

だからこそ。
そこでしか。
そこにしか。

だからこそ。
もう一度。
同じ空気の中で。
あの笑顔を。
待っている。
信じている。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/03 Fri *ともありて / Don Nix

20110603hobosheroes


久しぶりに。
この街角で。
待ち合わせ。
雑踏を抜けて。
扉を開けて。

カウンター。
並んで座って。
季節の肴と。
本日のおすすめと。
とりあえず。
そんなところで。

盃を合わせて。
杯を乾して。
盃を重ねて。
風景。
空気。
匂い。
時間。
流れだし。
崩れだし。
曖昧になっていく。

目を擦り。
辺りを見回し。
目を瞑り。
開けて。
隣を振り返る。
これは。
いま。ここで。
これは。
いま。この時か。

あの時から。
漂って。
彷徨って。
周って。
廻って。
戻ってきたのか。

『Hobos, Heroes And Street Cornner Clowns』'73年リリース。
ドン・ニックスが古巣スタックス傘下のレーベルに移籍(復帰)して制作した3rdアルバム。
マーキーズのメンバーとしてキャリアをスタートさせて。スタックスのプロデューサーとして名を馳せて。
レオン・ラッセルのシェルターに加わってソロ・デビュー。スワンプ・ロックの礎を築いて。
レオンと別れて。エレクトラで2枚目のアルバムを出して。自らのレビューを率いてツアーを行って。
精力的に活動を続けていたドンですが。その作品の素晴らしさとは裏腹に商業的な成功とは縁遠くて。
アルバム3枚目にしてレコード会社3社目ですからね。その辺りにも苦闘が偲ばれます。
で、このアルバムもまた。結果としては知る人ぞ知るものとなってしまったのですが。なんでだろうと。
ドンの手によるナンバーはどれもソウルフルであり、ブルージーでありながらキャッチーな軽やかさもあって。
またドンのヴォーカルにはなんとも言えない渋さと優しさが同居していて。それも堪らないのです。
これが売れなきゃ嘘だろうと言いたくもなりますが。その作品は多くのミュージシャンに採り上げられていて。
このアルバムの「Black Cat Moan」「Sweet Sweet Surrender」もベック・ボガート&アピスがカヴァーしています。
他にも「She's A Friend Of Mine」とか「Rainy Night In Paris (Memphis Reject)」などなども素晴らしく。
漂って。彷徨って。いい日もあれば、そうでもない日もあって。いろいろ周って、結局廻り廻ってと。
そして旧知の仲間も加わってまた再びと。アルバム・タイトルにはなんかそんなドンの感慨も込められてるかなと。
いや、本当に。1枚目も2枚目も素晴らしかったのですが。このアルバムも絶対に聴いてほしいかなと。

久しぶりに。
こんな時間を。
こんな夜を。
雑踏を抜けた。
扉の向こうで。

カウンター。
並んで座って。
その温度。
その気配。
この距離感。
顔を見なくても。
いい塩梅で。

盃を合わせて。
杯を乾すほどに。
盃を重ねるほどに。
風景。
空気。
匂い。
時間。
動きだし。
回りだし。
明確になっていく。

目を瞑り。
辺りを消して。
そのままで。
閉じたままに。
隣を感じている。
これは。
いま。ここで。
これは。
いま。この時で。

あの時から。
漂って。
彷徨って。
周って。
廻って。
戻ってきたんだ。

時を越えて。
漂い。
彷徨い。
廻り廻って。
辿り着いた。
そこに。
変わらぬ。
ともありて。

それが。
間違っていても。
一時の迷いだとしても。
醒めるものだとしても。
今夜。
ここに。
ともありて。

そのことに。
今夜は。
任せたままで。
眠りにつこう。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/02 Thu *今夜は2人で、今度は・・・ / Traffic

20110602welcometothecanteen


久し振りに。

約束して。
待ち合わせして。
飯食って。
飲んで。
ああだ。
こうだと。
とりとめもない。
会話をして。

ご無沙汰していても。

会えば。
何を思うでもなく。
何を考えるでもなく。
何も変わることなく。
意識することもなく。
同じ様に。
話してる。
通じてる。

特別な話も。
特別な思いも。
なくて。
だけど。
だから。
いいんだな。

『Welcome To The Canteen』'71年リリース。
新生、第2期トラフィックの2ndアルバムとなるライブ・アルバム。
なのですが。実はどこにもトラフィックとしてのクレジットはされていなくて。
このアルバムが収録された英国ツアーに参加したメンバーの名前。
スティーヴ・ウィンウッド、デイヴ・メイスン、ジム・キャパルディ、クリス・ウッドのオリジナル・メンバーに。
新たに加わったリック・グレッチ、ジム・ゴードン、リーボック・クワク・バー、計7人の連名となっています。
まぁ前作の『John Barleycorn Must Die』からがしてウィンウッドのソロ・アルバムとして企画されたものだし。
メイスンなんてのはあまりに出たり入ったりが頻繁で。いつからいつまでメンバーだったかあやふやだしと。
その緩い共同体感覚とでも言うべき。出入り自由で。集まりたい輩が集まりたい時に集まればいいみたいな。
そこがトラフィックらしさで魅力でもあり。それがその独特のグルーブにも表れているかなと思います。
一人一人が腕達者で。個性派でありながら底辺では繋がってる、共感しているものがあるからこそ出来ることで。
ウィンウッドとメイスンはその作品の肌あいも、ヴォーカルの味わいも異なるのに。心地良さは共通していたり。
トラフィックのナンバーだけでなく。メイスンのソロ・アルバムからのナンバーも収められていて。
更にはスペンサー・デイヴィス・グループの「Gimme Some Lovin'」もやっています。これが熱くて。
ゴードンのドラムスとリーボックのパーカッションを中心に乗りに乗った演奏が堪りません。

ご無沙汰していても。

会えば。
何を思うでもなく。
何を考えるでもなく。
何も変わることなく。
意識することもなく。
同じ様に。
話してる。
通じてる。

久し振りに。

約束して。
待ち合わせして。
飯食って。
飲んで。
ああだ。
こうだと。
とりとめもない。
会話をして。

特別な話も。
特別な思いも。
なくて。
だけど。
だから。
いいんだな。

友達。
仲間。
同志。
当てはまらない。
言い表せない。
緩くて。
あやふやで。
でも。
どこかで。
繋がっていて。
共感していて。

それがいいかな。

今夜は2人で。
今度は・・・4人でかな(笑)。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/01 Wed *井戸から飛びだせ / Eric Clapton

20110601oceanboulevardukorg


知らぬ間に。
気づかぬ間に。

いつも。いつも。
同じことの。
同じ日々の。
繰り返し。

すると。
考えかたも。
見かたも。
やりかたも。
感じかたまで。

固まってしまって。
澱んでしまって。
動いてないじゃん。
流れてないじゃん。
面白くないじゃん。

井戸から飛びだせ。

『461 Ocean Boulvard』'74年リリース。
録音を行ったマイアミのスタジオの住所をそのままタイトルに冠したエリック・クラプトンのアルバム。
ドミノスは解散、ジミヘンもデュアン・オールマンも夭折し、パティとは恋仲になるも。それはそれでと。
すっかり薬物中毒になって。半ば引退状態にあったクラプトン。仲間たちの助けもあって。再起を目指して。
新しいバンド・メンバーを迎えて。活動の拠点も暖かく陽光降り注ぐマイアミへと移して。
結果、今までになく明るくカラッとして伸びやかなギターとヴォーカルでもって見事にシーンに復帰したのでした。
神様として崇められるも。プレッシャーに苛まれて。ブルースを追求するも袋小路に嵌りこみ。
米国南部の音楽に安らぎを見出すも。理想と思われたバンドもメンバー間の軋轢で解散に追い込まれ。
傑作の名をほしいままにしたアルバムの陰で道ならぬ恋に身も心も焦がしてしまい・・・と。
なんでこんなに難儀な道を歩むのかねこの人はって感じのクラプトンです。自業自得な部分もありますけどね。
周囲も。そして自分自身も。環境変えなくてはと。湿った(失礼)英国の邸宅の一室に籠ってちゃ駄目なんだと。
引っ張り出されて、這い出して。海を越えて。温暖な気候と、新しい仲間達に囲まれて・・・本当に良かったねと。
やっと。本当に新しい世界に触れることができたんだろうなと。狭い世界から飛びだして。目から鱗だったかなと。
若いジョージ・テリーのギターも刺激だったと思いますが。意外にイヴォンヌ・エリマンの存在が大きいかなと。
クラプトンのヴォーカルが味わいを増したのは、時に寄り添い、時に背後から抱きしめる様なイヴォンヌの。
そのコーラスによるところもあったんだろうなと思うのです。「Get Ready」そして「Let It Grow」とかね。

知らぬ間に。
気づかぬ間に。

いつも。いつも。
同じことの。
同じ時間の。
繰り返し。

すると。
考えることも。
見えるものも。
やれることも。
感じられるものまで。

固まっているのに。
澱んでしまっるのに。
動いてないことに。
流れてないことに。
気づきもしないで。
楽しめていないのに。
甘んじてしまって。

井戸から飛びだせ。

同じ日々。
同じ時間。
繰り返せること。
過ごせること。
その深さを知ること。
それはそれで。
大切ではあるけれど。

それだけが。
そこだけが。
総てじゃないこと。
他の世界もあること。
それを忘れちゃいけないと。
危うく忘れるとこだったなと。

窓の外。
輝く陽光に目を細めて。
思いだす。

井戸から飛びだせ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/05/31 Tue *逢魔が時 / Mike Vernon

20110531mikevernon


逢魔が時。
黄昏時。
昼から夜へ。
光から闇へ。
変わっていく。
遷りゆく。
渡っていく。
その時。
その瞬間。

なにもかもが。
薄ぼんやりと。
その輪郭が。
曖昧になり。
溶け出して。
其処にあるのは。
何だろう。
其処にいるのは。
誰だろう。

逢魔が時。
その瞬間に。

『Moment Of Madness』'73年リリース。
ブリティッシュ・ブルースの必殺仕掛人だったマイク・ヴァーノン。
数々のブリティシュ・ブルース・バンドを発掘、プロデュースを手掛けたことで知られるヴァーノン。
ブルー・ホライズン・レーベルを興してフリートウッド・マックやチキン・シャックを世に出したのもヴァーノンでした。
ブルースブレイカーズもサヴォイ・ブラウンもテン・イヤーズ・アフターもその手を借りていました。
そんなヴァーノンがブルー・ホライズンの崩壊後に発表したソロ・アルバムです。
どうしても。ブルース・ロックのイメージが強くて。その呪縛から逃れられなかったと思われがちなヴァーノン。
確かに“それで”ブルー・ホライズンは時流に乗り遅れてしまった様ですが。案外にしぶとかったヴァーノン。
実は'70年代後半はオリンピック・ランナーズなるファンキーなバンドの仕掛け人として活躍したんだとか。
そちらは未聴なのですが。このアルバムでも既にブルースをベースにしながらもファンキーでダンサンブルで。
あのミッチ・ミッチェルや、テン・イヤーズ・アフターのメンバーを擁しながらも。既に時代を見据えていたのかなと。
その踊れる感じが、このアルバムではいい塩梅に、いなたくもあって。微妙にスワンプ・ロックしてるかなと。
そのゆるさ加減が心地良くはあるのですが。でもヴァーノンですからね。本音はブルースにあったんじゃないのと。
何かに、得体のしれないものに。魅入られてしまったのかなと。そんなことを思わなくもないのですけどね。

逢魔が時。
黄昏時。
昼から夜へ。
光から闇へ。
近づいていく。
下りていく。
過ぎていく。
その時。
その瞬間。

なにもかもが。
薄ぼんやりと。
その輪郭が。
曖昧になり。
溶け出して。
其処に潜んでいるのは。
何だろう。
其処に隠れているのは。
誰だろう。

逢魔が時。
その瞬間に。

魅入られたのか。
惑わされたのか。
魅入られたかったのか。
惑わされたかったのか。
何かが動きだす。
何かが震えだす。
何かが通り過ぎていく。

見えそうで。
見えなくて。
触れられそうで。
触れられなくて。
今の様で。
昔の様で。
先の様で。
でも。
確かに。
其処に。
感じられるのは。
何故だろう。

逢魔が時。
その瞬間に。
己が狂気に。
魅入られる。
気づかされる。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/05/29 Sun *雨の日曜日は / Ten Years After

20110529crickwoodgreen


雨だ。
嵐だ。
冷たい雨が。
烈しい雨が。
降っている。

こんな日は。
こんな日曜日は。
無理をせず。
楽しみにしていた。
約束も延期して。

家に。
家にいて。
家にいながら。
行きたかった。
観たかった。
そこへ。
その空間へ。

雨の日曜日は。
家にいて。

『Cricklewood Green』'70年リリース。
アルヴィン・リー率いるテン・イヤーズ・アフターの5thアルバム。
前年のウッドストックでの壮絶なパフォーマンスで一躍シーンのトップに躍り出て。
その注目度も半端じゃ無い状態で制作されたと思われて。
時代の寵児たらんと。ハード・ロックを標榜して。ハードなリフとビートを強調して。
躍動感溢れるアルバムになっている辺りは勢いに乗っていたんだろうなと思わされます。
その一方で隠しても隠し切れないリーの素顔、その嗜好があって。ハード一辺倒にはならなくて。
様々な表情が窺えたりするのですが。特にジャズの香りがそこはかとなく全編に漂っていて。
実はジャズ・ギタリストになりたかったらしいリーですから。ロックのフィールドで名声を得ても。
その夢を諦めきれなかったんだろうなと。その諦めの悪さがリーのギターの個性にもなっていて。
ただ速弾きだけじゃないんだぞと。まぁ、手癖と言えば手癖ですが。その癖故の味わいがいいんですよね。
ウッドストックの印象が強烈過ぎて。豪快な速弾きギタリストとしてのみ捉えられがちですが。
このアルバムのジャケットにも表れている様に。意外とインドア派だったりもしたのかなと。
雨の日は家にいて。置物とか飾ってる写真とか見るとは無しに見ながら。ギターを爪弾いてたりしてなんてね。

雨だ。
嵐だ。
冷たい雨が。
烈しい雨が。
降り続いている。

こんな日は。
こんな日曜日は。
延期した。
約束に少し心を残しながら。
また別の楽しみを。

家に。
家にいて。
家にいながら。
立ち会いたかった。
共有したかった。
そこへ。
その空間へ。

雨の日曜日は。
家にいて。

置物とか。
写真とか。
見るとはなしに。
眺めたり。
読んでなかった。
本の頁をめくったり。
溜まっていた。
録画したあの番組を。
観ながら。
その美術館に。
その絵画に。
その世界に。
行ったり。
立ち会ったり。

雨の日曜日は。
家にいて。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/05/28 Sat *雨に泣いている / The Rolling Stones

20110528letitbleedukmono


雨だ。
雨が降っている。
週末なのに。
土曜日なのに。
雨が降っている。

この週末。
あんなこと。
こんなこと。
やろうと思っていたのに。
やりたかったのに。

雨だ。
雨が降っている。
自然には逆らえない。
空模様は変えられない。
わかっているけれど。

思った通りの。
週末は。
過ごせない。
週末が。
手に入らない。

『Let It Bleed』'69年リリース。
言わずと知れたローリング・ストーンズの傑作アルバム。
傑作すぎて我が家には『Let It Bleed』のアナログ盤が4枚あるのですが(笑)。
最近は滅多にこの英国オリジナルのモノラル盤以外に針を落とすことは無くなってしまいました。
デッカ在籍時最後のスタジオ録音のオリジナル・アルバムで、モノラル盤としても最後となりました。
'60年代初期のモノラル盤ほどの音の厚みは感じられないのですが。それでもその音の感触が。
温かくて太く深みのある感触が耳に、体に、そして心に響くのがやはり気持ちいいのです。
特に中低域の響きが違うかなと。オリジナルのインナー・スリーブに書かれていたメッセージ。
"This Record Should Be Played Loud" そのストーンズの自信の程を身を以て知ることができます。
中身に関してはもう。今まで何回か書きましたし。今更ごちゃごちゃ言うまでも無いかなと。
もう30年以上聴いてて。それでも今でも新鮮で。聴く度に魅せられて、震えて、打ちのめされてと。
間違いなく。くたばるまで、眠りにつくその日まで。聴き続けるであろうアルバムの1枚なのです。
ただ。その時々で。気になるナンバー、引っかかるナンバーは異なったりもして。
少し前までは「Gimme Shelter」が妙にツボだったのですが。最近は「Let It Bleed」の気怠さと。
「You Can't Always Get What You Want」の壮大なニヒリズムみたいなものに心地良さを感じていたりします。

雨だ。
雨に泣いている。
週末なのに。
土曜日なのに。
雨に泣いている。

雨の週末。
あんなことも。
こんなことも。
思い通りにならない。
やれなくなった。

雨だ。
雨に泣いている。
自然には敵わない。
空模様はままならない。
わかっているけれど。

思った通りの。
週末は。
過ごせない。
週末が。
手に入らない。

そうさ。
望んだものが。
望みどおりの結果が
いつでも手に入るとはかぎらない。
わかってはいるけれど。
ちょっとだけ。
頑張ってみたら。
時にはなんとかなるかな。
なんて。
血は流さないまでも。
平日を過ごしてきたのに。

雨だ。
雨が降っている。
週末なのに。
土曜日なのに。
雨が降っている。

新しいスニーカーをおろして。
新しいスニーカーの紐を結んで。
新しいスニーカーと出かけたかったのに。

無情じゃないか。

雨だ。
雨に泣いている。



web拍手 by FC2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »