« 2011/11/21 Mon *万物流転 / 泉谷しげる | トップページ | 2011/11/23 Wed *夢の続き / 忌野清志郎 »

2011/11/22 Tue *また明日、遠い明日 / 金子マリ&バックス・バニー

20111122buxbunny


夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

暮れるのが早くなった。
この街にも。
あの歌が流れてくる。

さぁ。
窓を閉めて。
カーテンも閉めて。
灯りをつけよう。

さてと。
今夜のご飯は。
魚にしようか。
お肉にしようか。
お味噌汁はどうしよう。

夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

また明日と。
皆早く帰れると。
いいね。
皆帰れるところがあると。
いいね。

『Mari & Bux Bunny』'76年リリース。
下北沢のジャニス・ジョプリンと称された金子マリ率いるバックス・バニーの1stアルバム。
金子マリの名前だけはCharと組んでいたスモーキー・メディスンの伝説と共に聞いていて。
実際にその歌声を初めて耳にしたのはRCサクセションのライブでだったと記憶しています。
一時期。ご近所(でもないかな)に住んでいたこともあって。何度か街で見かけたりしたこともあって。
勝手に親近感を抱いてて(笑)。ソロのライブを観に行ってその歌声の迫力に圧倒されたこともありました。
スモーキー・メディスンはレコード・デビュー前に解散してしまったので(音源は残ってるんでしょうけどね)。
このアルバムがヴォーカリスト、金子マリとしても公式のデビュー・アルバムと言うことになるのでしょうか。
実際はそれほど(その迫力以外は)ジャニスを思わせるところは無く。金子マリは金子マリでしかなくて。
金子マリの歌声で金子マリの歌を歌っていて、その存在感がやっぱり素晴らしいなと。
何たって。清志郎の横で、清志郎と張りあっても一歩も引けを取らない人なんてそうはいないですからね。
強者揃いのバックス・バニーのメンバーの達者な演奏にも支えられて伸びやかに響いていく歌声が堪りません。
あの漫画にインスパイアされたらしい「夕焼けの詩」なるナンバーもあって。ジャケットもそのイメージなのかな。
どこかしら懐かしく、切ないものがその歌声に宿る瞬間もあって。それもまた胸に沁みてくるのです。
ソー・バッド・レヴューの名曲「最後の本音」のカヴァーもやっていて。これがまた味があるんですよねぇ。
あるナンバーに放送禁止用語が含まれている為に未だにCD化されていないのですが。
その一言を消すことを金子マリ本人が頑なに拒んでいるんだとか聞きました。その心意気や良しです。
勿論、人を傷つけたり不快にするのは問題ですが。何でもかんでも禁止じゃ、何も見えないし、育たないですよね。

夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

暮れるのが早くなった。
この街にも。
あの歌が流れてくる。

あぁ。
あの歌を歌いながら。
帰ったよな。
本当は。
もっと遊んでいたかったのに。

そうだ。
何処かから。
カレーやらなんやら。
晩御飯の匂いがしてきて。
お腹が鳴って。

夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

また明日と。
友達に手を振って。
ペコペコのお腹を抱えて。
走って家へ帰ったんだ。
急いでね。

夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

また明日。
その明日が。
今よりも。
待遠しかった。
遠い明日。
そして。
今は。
今も。

また明日。



web拍手 by FC2

|

« 2011/11/21 Mon *万物流転 / 泉谷しげる | トップページ | 2011/11/23 Wed *夢の続き / 忌野清志郎 »

005 Japanese」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2011/11/22 Tue *また明日、遠い明日 / 金子マリ&バックス・バニー:

« 2011/11/21 Mon *万物流転 / 泉谷しげる | トップページ | 2011/11/23 Wed *夢の続き / 忌野清志郎 »