2011/11/26 Sat *切れない、切ってはいけない / Paul Rodgers
どうしたって。
切れないもの。
そんなものが。
あることは。
とうの昔から。
知っていて。
だからこそ。
そんなものから。
自由でいたいと。
縛られたくないと。
切ってしまえと。
切ってしまって。
後は風任せ。
なるようになる。
そのままに。
流れていたい。
漂っていたい。
そうなんだ。
そう。
思ってきた。
そう。
そうなんだけれど。
『Cut Loose』'83年リリース。
バッド・カンパニーの解散後に製作されたポール・ロジャースの初のソロ・アルバム。
フリー、そしてバッド・カンパニーで。そのヴォーカリストとしての才能を思う存分に発揮して。
高い評価と絶大な人気を得ていたポールです。その熱く黒い歌声はこのアルバムでも微塵も衰えていません。
ただ。フリーでも。そしてバッド・カンパニーでも。マネージメントやメンバー間の問題はあったみたいで。
まぁ、どのバンドにもあることなんでしょうが。特にバッド・カンパニーの後半は酷かったみたいで。
ラスト・アルバムなんて。メンバー間の結束も無くて。ミック・ラルフスが参加して無くてポールがギター弾いたり。
フリーも解散までは同様にバタバタしましたからね。流石にポールも、もうバンドは懲り懲りだとなったのか。
アルバム・タイトルや、そのタイトル・ソングに歌われる気儘な旅を続ける男の姿にその心情が表れてるかなと。
もう。とにかく。業界の柵とか繋がりとか。そんな何もかも切りたかったんだろうなと。
フリーの2度目の来日の時もドタキャンになったポール・コゾフの代わりにギター弾いてたポールです。
意外と器用らしく。このアルバムでは殆ど総ての楽器を自分でこなしているらしいです。
で、ギターは兎も角。ドラムまでやっちゃったら。時にもたっちゃたりして。味があると言えばある・・・かな(苦笑)。
この後もどうもバンド運には恵まれないポールですが。ヴォーカルに専念して素晴らしい歌声を披露してくれれば。
それでいいかなと。ロックとの縁は、歌うことの情熱だけはずっと切らないで欲しいなと思います。
ポールも歌に選ばれた一人でしょうから。切ってはいけない、切られることは無いとは思いますけどね。
何があっても。
切ってはいけないもの。
そんなものが。
あるんだなと。
最近になってから。
知ることができて。
だからこそ。
そんなものがあるから。
時に。
自由でいられたんだと。
縛られないでいられたんだと。
切ったと思っても。
切れてなかったことを。
知らされて。
風任せで。
なるようになる。
そのままに。
流れていられた。
漂っていられた。
そうなんだ。
それでも。
切れない。
切ってはいけない。
切れはしない。
そう。
そうだったんだなと。
少し。
口惜しくもあり。
少し。
恥ずかしくもあり。
やっぱり。
嬉しかったりするのは。
何でだろうね(苦笑)。
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