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2011年11月

2011/11/28 Mon *夢は川面をかけめぐる / The Kinks

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夢は。
川面を。
かけめぐる。

黄昏時。
川を渡って。
街へと。
散歩を兼ねて。
買い物へ。

ふと。
橋の上で。
足が止まる。
川面を眺めて。
そう。そう。

かの地の。
あの街も。
川の。河の。
街だったよなと。
思いを馳せる。

『Something Else By Kinks』'67年リリース。
かの地、英国のロンドンの香りが濃厚に漂うキンクスの5thアルバム。
最も映国旗が似合うバンドがザ・フーならば。最も英国の香り、空気を身に纏ってるバンドはキンクスだと。
あくまでも個人的な見解ではありますが。あの曇り空、つかの間の陽光、漂う朝霧と流れる河川。
そんな街角を歩いたり、公園のベンチで寛いだり、パブで一杯やったり・・・やっぱりキンクスの世界だなと。
例によってレイ・デイヴィスが皮肉たっぷりに労働者階級の日常を歌ってるのですが。
どうにも。その皮肉の先に愛情が透けて見えてしまうのが。レイならではで。愛すべきところではあります。
しかしサイケに向かおうかっていう。スウィンギング・ロンドンのど真ん中で。こんなアルバム創るんだから。
レイの天邪鬼ぶりは流石に筋金入りだよなと。勿論そのひねくれて素直じゃないところが大好きで。
でも。それが曲として表現されると。とっても優しい顔を覗かせるのが。その才能の凄いところですよね。
だからね。大好きなんですねキンクス。ほくそ笑んだり、微笑んだりしながら。聴いているのです。
本当はね。聴く時はいつもクッキーとハロッズの紅茶でもあったりするといいんですけどね。
そうしたら嵌り過ぎて。この緩い世界から抜け出せなくなるからなぁ。それはそれで危険で魅力的だけれど。
「David Watts」「Afternoon Tea」そしてそして。憧憬を抱かせる「Waterloo Sunset」が堪りません。
訪れる前から胸を焦がす様な既視感を抱かせてくれたこのナンバーに誘われて。
かの地で実際に口ずさみながら目にしたウォータールーでのテムズ河の川面を染めた夕陽の様は。
あの川辺に立った時の胸の内のざわめきは今も鮮明に残っています。そうです。夢は川面をかけめぐるのです。

夢は。
川面を。
かけめぐる。

黄昏時。
川を渡って。
買い物を終えて。
散歩の帰り道。
家路を急ぐ。

ふと。
橋の上で。
足が止まる。
振り返って見上げて。
そう。そう。

かの地の。
あの街も。
川にも。河の上にも。
こんな夕陽が迫って。
川面を染めていたなと。
思いを馳せる。

いつか。
また。
かの地の。
あの街へ。

夢は。
川面を。
かけめぐる。



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2011/11/27 Sun *ちゃんとお別れを AC/DC

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ちゃんとお別れを。
しなきゃ駄目なんだ。
どれだけ寂しくても。
どんなに悲しくても。
目を逸らしちゃいけない。
甘えてちゃいけない。

人と別れるのは。
苦手なんだ。嫌いなんだ。
楽しく飲んで。語って。
時間が経って、来て。
じゃぁねと。右と左に別れる。
それすらもね。

だから。
じゃあねと。
一言告げたら。
背を向けて。
振り返りもせずに。
歩いた。その場を離れた。

お前の別れ方は冷たい。
そんなことを言った奴もいたけど。
苦手なんだ。嫌いなんだ。
手を振ったら。挨拶したら。
そこからは。一人になっちまうんだから。
ましてや。永久の別れなんて。

でも。だから。
ちゃんとお別れを。

『Back In Black』'80年リリース。
マルコムとアンガスのヤング兄弟が声を揃えて特別なアルバムだと認めている。
制作直前に亡くなったボン・スコットに捧げられたAC/DCの7枚目となるアルバム。
アルバム・タイトル、エンボス加工された漆黒のジャケット、オープニングに鳴らされる鐘の音。
総てが志半ばで突然旅立ってしまったボンに捧げられています。そして込められたメンバーの思い。
当初は解散も考えたそうですが。ボンの父親に止めたら駄目だと言われて。意を決して。
元ジョーディのブライアン・ジョンストンをオーディションの末に新たなヴォーカリストとして迎えて。
ボンの死から2ヶ月後にはスタジオに入って。このアルバムの制作に着手したのでした。
ボンの生前に殆どのナンバーが書かれていたそうですが。詩は新たに総て書き直されて。
とんでもない集中力でもって一気にこの畢生の傑作を創りあげてのでした。その強靭な意志で。
本当に天国(地獄のが相応しいかな)のボンまで揺り起こさんばかりのロックンロールを轟音で響かせています。
ボンとは全く声質が異なりながら。その硬質なシャウトがAC/DCのサウンドに見事にはまったブライアン。
そのブライアンの大いなる貢献もあって。ものの見事に自分達なりの流儀でボンを弔っているのです。
そのロックンロールでもって真正面からボンの死に向き合い、見送り、別れを告げ、前進しているのです。
アンガス曰く。人は大切なものを亡くした時に今までとは違う素晴らしいもの永久に残るものを創ろうとすると。
そのことで悲しみや喪失感を乗り越えていくんだと。但しとてつもない重圧がかかることではあるけれどと。
見事に成し遂げたからこその重みのある言葉です。そしてその言葉の何倍以上もこのアルバムが。
そしてその後のAC/DCの突っ走り振りが教えてくれるものがあるのです。しかし凄いアルバム、バンドです。
そしてそんなアルバムに「You Shook Me All Night Long」なんてタイトルのナンバーを収録してて。
大ヒットさせて。ライブでは大合唱させちゃうんだから。いや、もう本当にご機嫌なAC/DCであります。

ちゃんとお別れを。
しなきゃ駄目なんだ。
どれだけ寂しくても。
どんなに悲しくても。
目を逸らしちゃいけない。
甘えてちゃいけない。

人と別れるのは。
苦手なんだ。嫌いなんだ。
楽しく飲んで。語って。
なのに。ある日突然。
なにに。月日と共にいつか。
どっちにしてもね。

だから。
さよならと。
掌を合わせたら。
背を向けて。
振り返りもせずに。
踵を返したい。その場を離れたい。

貴方の別れ方は寂しすぎる。
ちゃんと見送ってあげなさい。何度も言われたけど。
苦手なんだ。嫌いなんだ。
掌を合わせたら。挨拶したら。
そこからは。一人にさせてほしいんだと。
もうさ。会えないのに。戻って来ないのに。

でも。だから。
ちゃんとお別れを。

お別れを。
告げないと。
いけないんだなと。
ちゃんと。
お別れして。
だからこそ。
その思い出や。
その思いを。
胸に抱けて。
次へと。先へと。
前へと進んでいけるんだなと。

どんなに。
寂しくても。悲しくても。
辛くても。
そこに。
その場にいて。
ちゃんとお別れを。
しなきゃいけないんだなと。
やっと。やっとね。
解ってきたかな。
遅いんだけどさ。
今でも重いけどね。

お経を耳にしながら。
その骨壺に触れて。
納められるのを目に焼き付けて。
ため息をついて。
空を見上げる。
ここで眠るんだねと。
ここなら賑やかだし。
ちょくちょく会いにこれるからと。

胸の中で。
自分だけの弔いの鐘を鳴らして。
さぁ。
歩き出さなきゃ。

ちゃんとお別れを。
したんだからね。



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2011/11/26 Sat *切れない、切ってはいけない / Paul Rodgers

20111126cutloose


どうしたって。
切れないもの。
そんなものが。
あることは。
とうの昔から。
知っていて。

だからこそ。
そんなものから。
自由でいたいと。
縛られたくないと。
切ってしまえと。

切ってしまって。
後は風任せ。
なるようになる。
そのままに。
流れていたい。
漂っていたい。

そうなんだ。
そう。
思ってきた。
そう。
そうなんだけれど。

『Cut Loose』'83年リリース。
バッド・カンパニーの解散後に製作されたポール・ロジャースの初のソロ・アルバム。
フリー、そしてバッド・カンパニーで。そのヴォーカリストとしての才能を思う存分に発揮して。
高い評価と絶大な人気を得ていたポールです。その熱く黒い歌声はこのアルバムでも微塵も衰えていません。
ただ。フリーでも。そしてバッド・カンパニーでも。マネージメントやメンバー間の問題はあったみたいで。
まぁ、どのバンドにもあることなんでしょうが。特にバッド・カンパニーの後半は酷かったみたいで。
ラスト・アルバムなんて。メンバー間の結束も無くて。ミック・ラルフスが参加して無くてポールがギター弾いたり。
フリーも解散までは同様にバタバタしましたからね。流石にポールも、もうバンドは懲り懲りだとなったのか。
アルバム・タイトルや、そのタイトル・ソングに歌われる気儘な旅を続ける男の姿にその心情が表れてるかなと。
もう。とにかく。業界の柵とか繋がりとか。そんな何もかも切りたかったんだろうなと。
フリーの2度目の来日の時もドタキャンになったポール・コゾフの代わりにギター弾いてたポールです。
意外と器用らしく。このアルバムでは殆ど総ての楽器を自分でこなしているらしいです。
で、ギターは兎も角。ドラムまでやっちゃったら。時にもたっちゃたりして。味があると言えばある・・・かな(苦笑)。
この後もどうもバンド運には恵まれないポールですが。ヴォーカルに専念して素晴らしい歌声を披露してくれれば。
それでいいかなと。ロックとの縁は、歌うことの情熱だけはずっと切らないで欲しいなと思います。
ポールも歌に選ばれた一人でしょうから。切ってはいけない、切られることは無いとは思いますけどね。

何があっても。
切ってはいけないもの。
そんなものが。
あるんだなと。
最近になってから。
知ることができて。

だからこそ。
そんなものがあるから。
時に。
自由でいられたんだと。
縛られないでいられたんだと。
切ったと思っても。
切れてなかったことを。

知らされて。
風任せで。
なるようになる。
そのままに。
流れていられた。
漂っていられた。

そうなんだ。
それでも。
切れない。
切ってはいけない。
切れはしない。
そう。
そうだったんだなと。

少し。
口惜しくもあり。
少し。
恥ずかしくもあり。
やっぱり。
嬉しかったりするのは。
何でだろうね(苦笑)。



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2011/11/25 Fri *こんにちは東京 / Silverhead

20111125sixteenandsavaged


ここのところ。
ちょいと。
わけありで。
あまり。
出歩いてないし。

京都から。
帰ってきて。
ちょっと。
感じが掴めなくて。
あれれと。

なので。
“ライナスの毛布”と共に。
電車に乗って。
ちょっと回ってみようかと。
プチ東京見物なんてね(苦笑)。

こんにちは東京。

『16 And Saveged』'73年リリース。
『凶暴の美学』なんてとんでもな邦題がついていたシルヴァーヘッドの2ndアルバム。
まぁ、このジャケットとタイトルじゃ。そんな売り方されてもしかたない・・・それが正解だったのでしょうが。
当時の日本盤のライナー・ノートなんて。今だったら出せない様な内容だもんなぁ。ちょっとやり過ぎかな。
ヴォーカルのマイケル・デ・ヴァレスにアイドル的な人気が出て。日本ではそこそこ売れたみたいですが。
どうも。そのグラマラスでヴァイオレントでってイメージがですね。正当な評価を妨げてるのかなと。
いいバンドなんだけどなぁ。グラム・ロック的な華やかさも勿論あるけれど。
どちらかと言えば。ストーンズやフリーの系統で。正統的なロックンロール・バンドだと思うんですけどね。
リズムはタイトでちょっとヘヴィーで。キレがあってラフなリフがカッコ良くってて。
本当にいい塩梅で腰の落ちた。そしてグッと腰にくる感じが何とも堪らないんですよね。好きだなぁ。
A面1曲目の「Hello New York」のギターのリフとかね。実にご機嫌なロックンロールなのです。
「Heavy Hammer」のタイトル通りのヘヴィーさが。後のディテクティヴとかに通じるものがあって。
マイケルの志向が覘けたりもします。その歌もいい意味ではったりが効いてて好きなんですよね。
驚くべきことに。来年の春来日するらしいですが。どんなメンバーで来るのやら・・・

まずは手始めに。
この路線で。
東に向かって。
車窓から街並を眺めて。
東京駅で降りたら。

次の路線に乗り換えて。
御茶ノ水駅で途中下車。
駅前を少しだけ散策したら。
今度は西に向かって。
新宿駅へ。

やっぱり。
こっち側の出口がいいよと。
“ライナスの毛布”に語りかけて(苦笑)。
東南口から三丁目方向へ。
この方面ならなんとかねとか。

駅へ戻って。
東へと戻る。
品川駅を目指して。
この路線はなぁ。
なんだかなぁ。

輸入食料品店で。
スーパーで。
珈琲やらパスタやら。
缶詰やら野菜やら。
買い込んだら。

両手いっぱいに下げて。
最後の路線に乗り込んで。
ほらね。
なんだかんだで。
プチ東京周遊だね(苦笑)。

いつもの駅で降りて。
我が家へと急ぐ。
変わったのか。
変われなかったのか。
わからないけれど。

今は。
少し。
その流れに。
追いつけていけないけれど。
やっぱり。
この街が。
好きなんだな。
落ち着くんだな。

こんにちは東京。



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2011/11/24 Thu *心のこり / Queen

20111124livekillers


本当にさぁ。
そりゃ。
まぁ。
色々と。
事情もあったんだけど。
バカだったよなと。

心のこり。

チャンスが。
一度もないわけじゃ。
無かったのに。
少なくとも。
最後の年は。
間に合ってたんだけど。

心のこり。

一度でいいから。
一回でいいから。
生で。
この目で。
その姿を。
観ておきたかった。

心のこり。

『Live Killers』'79年リリース。
クイーン初のライブ・アルバム。
緑と赤の2枚組のカラー・レコードが目にも鮮やかなのです。
キッス、クイーン、エアロスミス世代なので。当然アナログ盤の時代です。
当時は2枚組って4,000円したんですよね。お小遣いじゃねぇ、全部買えないじゃないですか。
キッスの『Alive !』は自分で買って。エアロの『Live Bootleg』とこのアルバムはですね。
友達が買った(買わせた)のを借りたんだったと思います。後で自分で全部買いましたけどね。
クイーンはどの時期も好きですけど。やっぱり世代的に前期に思い入れが強いですからね。
その集大成的なベスト・アルバム的な色合いもあったこのアルバムはよく聴いてました。
いきなり「We Will Rock You」の思いっきりテンポを上げたヴァージョンで始まるのがカッコいいし。
どのナンバーも知ってる、殆どのナンバーを一緒に口ずさめるじゃないですか。
その浸透力の強さこそがクイーンだよなと。いま針を落とすとしみじみ感じますね。
DJやってると。クイーンのナンバーって幅広く鉄板なんですよ。皆ね、好きだったり。どこかで聴いてたんですよね。
キッスや、イーグルス、ポリスも受けますけど。クイーンは断トツですね。受け方が違うもの。皆口ずさむし(笑)。
このアルバムでも「Love Of My Life」とか大合唱になってますけど。解るなぁって。歌っちゃうよなぁと。
日本のファンととしてはこれで。「Teo Torriatte (Let Us Cling Together)」が収録されてれば完璧なのにと。
まぁ、それは贅沢ってものですかね。シンプルなキッス、ラフなエアロ、ゴージャスなクイーン。
一時期、そのゴージャスさ、芸能の匂いの強さを敬遠してた時期もありましたが。やっぱり大好きだなぁ。
だからね。なんで。フレディ・マーキュリーの生前に一度もライブに行かなかったのかと・・・心のこりなんです・・・

本当にさぁ。
こんなにも。
まぁ。
色々と。
今になって目にするとさ。
バカだったよなと。

心のこり。

確かにさ。
あの頃は。
他にも色々手を出してたし。
貧乏な学生ではあったけれど。
それでもさ。
こうして。
目にすると。
耳にすると。
当時だって意識してたのに。
好きだったのに。

心のこり。

一度でいいから。
一回でいいから。
生で。
この目で。
その姿を。
観ておきたかった。

心のこり。

フレディの命日に。
結成40周年記念クイーン展で。
もう20年になるんだねと。
語りかけながら。

心のこり。



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2011/11/23 Wed *夢の続き / 忌野清志郎

20111123memphis


夢の。
夢の続きを。
見せてくれないか。

あの日。
あの瞬間。
まさかと。
思っていた。
その。
俺の目の前に。
ボスが現れた。

ステージに上がって。
いつもと変わらぬ様子で。
いつもと変わらぬ声で。
2曲も。
歌ってくれた。
俺は。
そして皆も。
叫んだ。喜んだ。

夢の。
夢の続きを。
まだ見れるんだと。

3年前のあの日。
11月23日。
恐らく。
ボスの最後の来日だった。

『Memphis』'92年リリース。
敬愛するスティーヴ・クロッパーの制作で。憧れのブッカーT.& ザ・MG’sとメンフィス・ホーンズをバックにして。
そんな夢の夢の様な環境で創られた、ボス、忌野清志郎のソロとしては2枚目となるアルバムです。
(今回載せてるアナログ盤はプロモーション用に製作されたもので。一般には発売されなかったみたいです)
嬉しかっただろうな。飛び跳ねちゃっただろうな。雲に乗る様な、天にも昇る様な心地だったんだろうなと。
勝手に清志郎の思いを想像したりもして。そして。そんな環境に何ら臆することなく。いつも通りに歌っちゃう。
それこそが清志郎の真骨頂なのです。清志郎が変に委縮せず。対等以上に渡り合ったからこその傑作なのです。
傑作・・・どころじゃないな。大傑作、畢生の名作・・・う~ん、とにかくもう間違いなく一生モノのアルバムです。
頭の「Boys」から清志郎全開だし。「雪どけ」には胸がキュンとなるしさ。「カモナ・ベイビー」でニヤッとさせれれて。
「世間知らず」は身につまされて。「高齢化社会」でドカドカと蹴散らせてと。あぁ、もう限が無いよね。
B面も名曲揃いで。「ママ・プリーズ・カムバック」は切ないリフレインが堪らないし。「石井さん」は可愛いなと。
「ぼくの目は猫の目」は微笑ましいし。「ラッキー・ボーイ」にはいつでも勇気づけられるしね。
「彼女の笑顔」はもうこれ以上ないってラブ・ソングでしょ。「MTN」でのオマージュは胸熱くなるもんねと。
もう。これでもっかって。これ以上ない清志郎の世界だもんね。それをクロッパーさん達が支えて、包んでくれてる。
タイトなリズム、シンプルなリフ、絡みつくホーンズ、そしてそして。最高に熱く温かい歌声。完璧でしょ。
このアルバムに伴うツアーを武道館で観ましたが。もう子供の様にはしゃいでる清志郎が最高だったなと。
そして。3年前の今日、清志郎の最後のステージを支えて包んでくれたのもスティーヴさん達でした。
あの時は。それが最後になるとは思いもしなかったけれど・・・

夢の。
夢の続きを。
見せてくれないか。

あの日。
あの瞬間。
まさかと。
思っていた。
その。
俺たちの前で。
歌ってくれたボス。

ステージに上がって。
いつもと変わらぬ様子で。
いつもと変わらぬ声で。
スティーヴさん達も。
温かく見守ってくれて。
俺は。
そして皆も。
泣いた。喜んだ。

夢の。
夢の続きを。
まだ見れるんだと。

3年前のあの日。
11月23日。
恐らく。
ボスの最後の来日だった。

引き上げる。
ボスに駆け寄って。
握手してもらって。
頑張ってくださいって。
声を掛けたら。
うんって。
小さく頷いてくれたんだ。
あの手の温もり。
忘れてない。
忘れられない。

夢の。
夢の続きは。
自分で見るしか。
自分で作るしか。
無いんだ。
解ってるんだ。

でもね。
ボス。
夢の。
夢の続きを。
見せてくれないか。
いまも。
いつも。
どこかで。
待っているんだ。
待ち続けているんだ。
解っているんだけどね。

ボス、愛してま~す!



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2011/11/22 Tue *また明日、遠い明日 / 金子マリ&バックス・バニー

20111122buxbunny


夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

暮れるのが早くなった。
この街にも。
あの歌が流れてくる。

さぁ。
窓を閉めて。
カーテンも閉めて。
灯りをつけよう。

さてと。
今夜のご飯は。
魚にしようか。
お肉にしようか。
お味噌汁はどうしよう。

夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

また明日と。
皆早く帰れると。
いいね。
皆帰れるところがあると。
いいね。

『Mari & Bux Bunny』'76年リリース。
下北沢のジャニス・ジョプリンと称された金子マリ率いるバックス・バニーの1stアルバム。
金子マリの名前だけはCharと組んでいたスモーキー・メディスンの伝説と共に聞いていて。
実際にその歌声を初めて耳にしたのはRCサクセションのライブでだったと記憶しています。
一時期。ご近所(でもないかな)に住んでいたこともあって。何度か街で見かけたりしたこともあって。
勝手に親近感を抱いてて(笑)。ソロのライブを観に行ってその歌声の迫力に圧倒されたこともありました。
スモーキー・メディスンはレコード・デビュー前に解散してしまったので(音源は残ってるんでしょうけどね)。
このアルバムがヴォーカリスト、金子マリとしても公式のデビュー・アルバムと言うことになるのでしょうか。
実際はそれほど(その迫力以外は)ジャニスを思わせるところは無く。金子マリは金子マリでしかなくて。
金子マリの歌声で金子マリの歌を歌っていて、その存在感がやっぱり素晴らしいなと。
何たって。清志郎の横で、清志郎と張りあっても一歩も引けを取らない人なんてそうはいないですからね。
強者揃いのバックス・バニーのメンバーの達者な演奏にも支えられて伸びやかに響いていく歌声が堪りません。
あの漫画にインスパイアされたらしい「夕焼けの詩」なるナンバーもあって。ジャケットもそのイメージなのかな。
どこかしら懐かしく、切ないものがその歌声に宿る瞬間もあって。それもまた胸に沁みてくるのです。
ソー・バッド・レヴューの名曲「最後の本音」のカヴァーもやっていて。これがまた味があるんですよねぇ。
あるナンバーに放送禁止用語が含まれている為に未だにCD化されていないのですが。
その一言を消すことを金子マリ本人が頑なに拒んでいるんだとか聞きました。その心意気や良しです。
勿論、人を傷つけたり不快にするのは問題ですが。何でもかんでも禁止じゃ、何も見えないし、育たないですよね。

夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

暮れるのが早くなった。
この街にも。
あの歌が流れてくる。

あぁ。
あの歌を歌いながら。
帰ったよな。
本当は。
もっと遊んでいたかったのに。

そうだ。
何処かから。
カレーやらなんやら。
晩御飯の匂いがしてきて。
お腹が鳴って。

夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

また明日と。
友達に手を振って。
ペコペコのお腹を抱えて。
走って家へ帰ったんだ。
急いでね。

夕焼け。
小焼けで。
日が暮れてと。

また明日。
その明日が。
今よりも。
待遠しかった。
遠い明日。
そして。
今は。
今も。

また明日。



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2011/11/21 Mon *万物流転 / 泉谷しげる

20111121izumiyaselfcovers


常に。
変わらない。
同じところにいて。
同じ様であって。
動くことは無い。

その様に。
見えても。
そんな風に。
感じていても。
動いている。

その。
流れに。
変化に。
気づいたのならば。
さて。
どうしようか。

『Izumiya Self Covers』'88年リリース。
ルーザーを率いてのスタジオ録音としては2枚目となる泉谷しげるのアルバム。
タイトル通りに。自らの過去のナンバーに正面から取り組み、リメイクしています。
フォーク・シンガーとして世に問うた数々のナンバーを最恐の面子を得て、ロック・シンガーとして。
再び世に対して叫び、吠えてみせる泉谷。その迫力。激しく、時に静かに燃える炎が如くです。
時が流れて。世が変わった。自分も変わった。何が変わった。ならば再び歌ってみるしかないだろうと。
最強の面子が叩き出すロック・サウンドに乗って、乗りこなして。泉谷の歌が再び時代に突き刺さったのです。
それほどに。この時の泉谷の歌、ルーザーのサウンド、このアルバムの持つパワーは凄かったなと。
なんだ馬鹿野郎と胸ぐらを掴まれて、いくぞこの野郎と真っ直ぐに突き刺されてと。熱かったよなと。
動きに。流れに。変化に。敏感に反応しつつ。その本質は。その強固なものは頑なに守ってもいる。
だからこそ。この時の泉谷の歌はストレートに届いてくるし、熱くさせてくらえるんだろうな。そう思います。
それにしても。チャボ、下山淳、ポンタ、吉田建だもんなぁ。最強、最恐。贅沢だよな。
この面子での「春夏秋冬」「翼なき野郎ども」「世代」...が遺されたことを本当に嬉しく思うのです。

常に。
変わっている。
同じところになど。
同じ様でなど。
ある筈も無い。

その様に。
見えても。
そんな風に。
感じていても。
変わらなくもある。

その。
硬さに。
頑なさに。
気づいていたのならば。
さて。
どうしようか。

万物流転。

明らかに。
移り変わりゆく。
この。
季節だけでなく。
街も。人も。
その思いも。
動いてる。
流れてる。
変わってゆく。

明らかに。
変わり様のない。
変えることのできない。
この。
硬さ。頑なさ。
その重さ。
動かない。
流れない。
変わることなど・・・ない。

万物流転。

その中で。
ただ一人。
見えない。
新しい詩を。
聴こえない。
新しい歌を。
探している。
待っている。



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2011/11/20 Sun *逢ったとたんに / Sheena & The Rokkets

20111120pinupbabyblues


どうかな。
久し振りだしな。
もう。
いないかもな。
日曜日だし。
休みかもしれないし。

なんだろうな。
馬鹿みたいだな。
高校生のガキじゃあるまいし。
だいたい。
目的が違うだろ。
目的が。

美味しい。
料理を。
鰻を。
食べに来たのであって。
そう。
そうなんだけど・・・

あっ!
いらっしゃいませ。
お久しぶりです。
お元気でしたか?
柔らかな。
笑顔。言葉。

逢ったとたんに。

『Pinup Baby Blues』'81年リリース。
シーナ&ザ・ロケッツ(シナロケ)の通算4枚目のアルバム。
YMOの影響下を離れて。遂にシナロケが本来のロックンロールバンドとしての魅力を。
その魅力をシンプルにストレートに初めて全開にして示してみせたアルバム。
どうも当時全盛だったテクノってのが苦手だったので。以前のアルバムも好きだったのですが。
時として。やり過ぎだろうってなナンバーが入っていたりもして。それがこのアルバムには無くて。
A面頭の「Propose」の弾ける様な怒涛のイントロで。もうもっていかれて。やったね。これだねって。
これぞロックンロール。これぞシナロケって。タイトル・ナンバーの様に。会ったとたんに。一目惚れ。
シナロケの、シナロケのロックンロールが大好きになってしまったのでした。カッコ良いもんねぇ。
高校生の頃の思い出と重なる部分もあって。シナロケのアルバムの中では一番針を落とす機会が多い・・・
要するに大好きなんですね。だから。誠ちゃんのDJイベントにもこのアルバムを持参して。
誠ちゃんとシーナにサインしてもらったんですね。お礼に渡したベガスでのストーンズの写真、喜んでくれたっけ。
さて。シナロケ版の「(I Can't Get No) Satisfaction」がご機嫌なB面もいいけれど。そりゃいいけれど。
やっぱり。弾ける恋心の「Puropose」、切ない一目惚れのタイトル・ナンバーと続くA面がね。最高だなと思います。

変わらないな。
久し振りなのに。
もう。
一年半ぶりなのに。
相変わらずに。
迎えてくれるんだな。

なんだろうな。
馬鹿みたいだな。
高校生のガキじゃあるまいし。
だいたい。
目的が違うだろ。
目的が。

美味しい。
料理を。
鰻を。
食べに来たのであって。
そう。
そうなんだけど・・・

そうそう。
地震はどうでしたか?
大変でしたねぇ。
お酒、お口に合わなかったら。
お取替えしますね。
板長から鰻の燻製です。
ごゆっくりお過ごし下さい。
柔らかな。
笑顔。言葉。

逢ったとたんに。

またまた。
惚れ直して。
ほんわか。ほかほか。

もともと。
数年前に。
ホテルで紹介されて。
初めて。
訪れた時から。
その。
柔らかな。
笑顔。言葉。

会ったとたんに。
一目惚れ。

おおきに。
またお越し下さいませ。
柔らかな。
笑顔。言葉。

せいぜい。
年に一度か二度。
時には。
もっと離れてしまう。
古都の。
鰻割烹の仲居さん。

会ったとたんの。
逢ったとたんの。
切ない。
一目惚れ。

なんてね。
バス・ガイドさんに惚れてしまう。
修学旅行生じゃないんだからねぇ(笑)。

でもね。
ほんわか。ほかほか。



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2011/11/19 Sat *何度でも、どんな名前でも / ザ・タイガース

20111119tigersagain


何度でも。
何度でも。
そう。
行ける限り。
観れる限り。
何度でも。

そう。
思える。
そう。
思わせてくれる。
歌手が。
グループが。
いる。

子供の頃から。
大好きで。
振りを真似して。
歌ってた。
ロックを知ってからも。
特別な存在で。
追いかけてきた。

そして。
そして。
リアル・タイムでは。
間に合わなかった。
あのグループまで。
いま。
観ている。
聴いている。

『ザ・タイガース・アゲイン』'70年リリース。
シロー加入後のシングルのナンバーを中心としたザ・タイガース、4枚目のアルバム。
なんか。シロー本人も自分が加入したら人気が落ちたとか言ってるらしいですが。
まぁ、実際にGSのブームも終焉に向かっていたのでしょうか。トッポ在籍時のナンバーの方が。
世間的には認知度が高いのは事実なんだろうなぁ。後追いの自分もそうでしたからね。
でも。レコードを揃えていくうちに。ジュリーのライブに通って時に歌われるナンバーを聴くうちに。
シロー在籍時もいいナンバーいっぱいあるじゃんと。思う様になっていったのでした。
だからこのアルバムなんかも。好きだったりします。後期のベスト・アルバム的な性格もありますしね。
トッポ在籍時のナンバーの中でも大好きな「シー・シー・シー」も入ってるのもいいなと。
「Smile For Me」とか「風は知らない」とか「素晴しい旅行」とかも好きだなぁ。そして。そしてですね。
「美しき愛の掟」がですね。大好きなんですよねぇ。結構、これは昔から変わらないなぁ。
今聴くと。如何にも時代を感じさせる曲調と歌詞なんですけどね。だからこそ好きなのかもです。
今回の沢田研二LIVE2011~2012、ゲスト:瞳みのる・森本太郎・岸部一徳では。
このアルバムに収めれれているナンバーも数曲演奏されているので。最近針を落とす機会が多くなっています。

何度でも。
何度でも。
そう。
行ける限り。
観れる限り。
何度でも。

そう。
思える。
そう。
思わせてくれる。
歌手が。
グループが。
いる。

子供の頃から。
大好きで。
振りを真似して。
歌ってた。
ロックを知ってからも。
特別な存在で。
追いかけてきた。

そして。
そして。
リアル・タイムでは。
間に合わなかった。
あのグループまで。
いま。
観ている。
聴いている。

同じ時代に。
沢田研二、ジュリーが。
ザ・タイガースが。
いてくれて。
良かったな。
幸せだなと。
本当に。
思うのですね。

そして。
今夜。
ザ・タイガースの地元。
京都で。
いつも以上に気合の入った(と感じられた)。
ライブを観て。

ここまできたら。
何度でも。
名前なんか。
同窓会だろうが。
ゲストだろうが。
再結成だろうが。
どんな名前でもいい。
やれる時に。
やりたい時に。
やってほしいなと。
こっちも。
生きてる限り(笑)。
聴き続けます。
観に行きますよと。

その思いを強くしたのでした!



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2011/11/18 Fri *魂、解放されるところ / The Rolling Stones

20111118stilllifepicture


その。
印。
その。
扉。
開ければ。
開かれれば。

この。
魂が。
解けていく。
放たれていく。
そんな。
ところが。
ここに。
ある。
ここにも。
ある。

目の前を。
覆っていた。
なにかが。
開かれていく。
心の内に。
溜まっていた。
なにかが。
飛びだしていくのを。
感じる。

ここは。
魂、解放されるところ。

『Still Life (American Concert 1981)』'82年リリース。
タイトル通りに前年の北米ツアーで収録されたローリング・ストーンズのライブ・アルバム。
今回は限定で制作されたピクチャー盤を載せてみました。なんか可愛いですよね。キースとミックの笑顔がいいな。
このツアーでは劇場公開用の映像として『Let's Spend The Night Together』も制作されて。
日本での公開は'83年だったので。それを待ちながら、想像しながら。日々針を落としていた記憶があります。
(イントロとアウトロ除いて)全10曲と。実際のライブを思いっきり凝縮した飛び切り元気なストーンズがいます。
そう。元気なんですよ。当時伝わっていたストーンズのイメージなんて。ダーティーで、気怠くてって感じで。
その妖しさ、イケなさ加減に惹かれてたので。あれっと?なんかセクシーってよりヘルシーじゃんと。
その弾ける演奏にはもう快哉を叫びながらも。ちょっと意外な印象があったのは確かだったかな。でもね・・・
1曲目が「Under My Thumb」でラストが「(I Can't Get No) Satisfaction」、B面2曲目に「Time Is On My Side」で。
『Some Girls』『Emotional Rescue』『Tatoo You』からのナンバーに。新たなカヴァー・ナンバーも2曲と。
アップもあればバラード、ミディアムもと。実に見事に起承転結を描いてみせる様は爽快ですらあります。
で、やっぱり映像にも触れないとかな。当時日本で観ることのできた唯一のストーンズのフル・ライブでしたから。
やっぱりね、今観ても。ドキドキ、ワクワクするし。凄いなぁ、元気だなぁ、カッコ良いなぁとね。うん、カッコ良いよ。
オープニングの。あの。ステージを覆っていた幕が開かれていって、メンバーが飛びだしていく。
あの瞬間がね。堪りません。このアルバムに針を落とした瞬間にも。その感覚は甦りますけどね!

その。
笑顔。
その。
心遣い。
見れば。
感じられれば。

頑なな。
魂が。
解けていく。
放たれていく。
そんな。
人達が。
ここに。
いる。
ここにも。
いてくれる。

目の前を。
覆っていた。
なにかが。
開かれていく。
心の内に。
溜まっていた。
なにかが。
飛びだしていくのが。
見える。

ここは。
魂、解放されるところ。

毎回。
この街を。
この古都を。
訪れる度に。
目指す。
印がある。
開ける。
開かれる。
扉がある。

変わらずに。
迎えてくれる。
その笑顔に。
その心遣いに。
なにかが溶け出していく。
ここは。
魂、解放されるところ。
治外法権。

大音量で。
『Let's Spend The Night Together』を観たりしながら。
あぁ、やっと。
人間に戻れたかな・・・
なんて思ってる。
尤も。
隣で。
ストーンズ、クイーン、ジュリーの連発に。
蕩けそうな笑顔で。
いつもより少し饒舌な。
我が相方のほうが。
かなり。
魂、解放されていそうではあるけれど(笑)。

ここは。
魂、解放されるところ。
治外法権。
いつも。
いつも。
ありがとうございます!



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2011/11/17 Thu *まだまだ / Otis Rush

20111117aintenoughcominin


まだ。
まだ。

まだ。
まだ。
まだ。
まだ。

足りてない。
満ちてきてない。
完全には。
入ってきていない。
そこまでは。
込められいない。

だから。

まだ。
まだ。

まだ。
まだ。
まだ。
まだ。

焦らず。
慌てず。
じっくりと。
満ちるまで。
入るまで。
込められるまで。
それまでは。

『Ain't Enough Comin' In』'94年リリース。
スタジオ録音のオリジナル・アルバムとしては実に17年振りだったオーティス・ラッシュのアルバム。
ラッシュと言えば。誰が何と言おうと。コブラ時代。そうです。それはそうだねと。でもね。これもいいよと。
ご存知の方には説明するまでもありませんが。その内に秘めた繊細さ故なのか。兎にも角にも。
ライブでもスタジオ録音でも。振幅の幅と言うか、落差の激しいことで知られるラッシュです。
なんであんなに素晴らしい録音を'50年代にコブラに残しながら。初のアルバム・リリースが'69年だったり。
その後も。そのキャリアと名声に全然見合わないほどの。ほんの僅かのスタジオ録音の機会しか無かったのか。
何度か。そのライブを体験する内に解ってきたのですが。とにかく。まぁ、スリルたっぷりと言うのか。
始まってみないと。弾いてみないと。どれだけのものが、内から溢れ出すのか、紡ぎだせるのか解らないと言う。
恐らくラッシュ自身にも解ってなくて。それを探って、ツボに嵌って。爆発しだしたら。そりゃぁ、もう。凄いのなんの。
震えが止まらないほどの瞬間を何回も経験させてくれましたが。それとほぼ同じくらいに。
おいおい。どうしちゃったのよと。明らかにもう。ツボを、何かを見失っちゃって。そのまま終わっちゃったことも。
で。その嵌った時の凄さを一度知ったら止められないと。場外ホームランか、あっけなく3球見逃して三振か。
そんなラッシュが大好きなんで。このアルバムも。場外まではいってないけど。軽く中段までは飛んでるぞと。
若き日コブラで切磋琢磨したバディ・ガイと同様に。シーンに、表舞台に帰ってきたぜと。
まだまだラッシュはこんなもんじゃないけど。いきなりコブラ時代聴いたらぶっ飛ぶから。ここいらからでもとね。
そして。先ずはここら辺までにしといて。ここからガンガンいくぞと。ラッシュの時代がやっとくるぞと思ったのですが。
'04年に病に倒れて。今も闘病中なのです。なんてこったいと。本当についてないよなとも思うのですが。
その誠実さ故か。弾けないにも関わらず。決まっていた日比谷野音のステージに上がったラッシュ。
このアルバムを聴きながら。その姿を思いだす度に。まだまだ。まだまだ。ここじゃ終わらないよねと。
今も、今日も闘い続けているであろうラッシュにエールを送りたくなるのです。まだまだ。俺は待ってるぜ、とね。

まだ。
まだ。

まだ。
まだ。
まだ。
まだ。

終わりにできない。
満ちてきたなら。
完全に。
入ってきたならば。
そこまで。ここまで。
込められたならば。
もう一度。
必ず。

だから。

まだ。
まだ。

まだ。
まだ。
まだ。
まだ。

焦らず。
慌てず。
じっくりと。
満ちるまで。
入るまで。
込められるまで。
それまでは。

まだ。
まだ。

まだ。
まだ。
まだ。
まだ。

ツボに嵌めてやる。
ドカンと一発。
アーチを決めるまでは、ね。



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2011/11/16 Wed *僕にもブルースが / B.B. King

20111116singintheblues


切なかったり。
悲しかったり。
虚しかったり。
するんだ。
あるんだ。

妬んだり。
嫉んだり。
恨んだり。
するんだ。
あるんだ。

たぶん。
もう長いこと。
たぶん。
毎日。
ふと。
気づくと。
抑えきれずに。
溢れてしまってるんだ。

僕にも。
ブルースが。
聴こえてくるかもしれない。

『Singin' The Blues』'57年('58年?)リリース。
B.B.キングの記念すべきデビュー・アルバム。当然モノラル盤です。
'50年代初期からヒット曲を連発していたB.B.です。満を持してのこのアルバム。
なんと全米のR&Bチャートのトップに立ったナンバーが4曲もあったりします。
それだけ。モダン・ブルースの祖ともされるB.B.のブルースが斬新で人気を集めたのでしょうか。
正直言って。とうぜん。こちらは後追いなので。その斬新さとか衝撃は解らないんですけどね。
勿論聴き込んでいくと。それまでの。例えばシカゴ・ブルースとの違いとかは匂ってくるんですけどね。
何をもってしてモダン・ブルースとするのか。その辺りの話はその筋の方々にお任せするとして。
自分なりに解釈(こじつけ)すると。モダン・ブルースって。芸能、演歌の誕生だったのかなとか。
それまでが。民謡とか、浪曲とか。まぁ、伝承だったり、一子相伝じゃないけど。そういうものだったとすると。
誰でも自由に。好きな様に。ある程度の決まりごとはあるけど。思ったこと、感じたこと歌っていいんだぜって。
切ないこと、悲しいこと。嬉しいこと、楽しいこと。あんなこと、こんなこと。歌いましょう。聴かせましょう。
さぁ、皆さん。お聴かせいたしましょう。あんなこと、こんなこと。思いだして泣いて下さい、笑って下さいってね。
そんな。言ってしまえば。解りやすい芸能の匂いを持ち込んだのがB.B.とかだったのか、なんてね。
そのベタな感じが。受けたんだろうなと。逆に。シカゴ・ブルースとかと比較すると安っぽく見られたりもして。
でもね。届いてなんぼ。笑えてなんぼ。泣けてなんぼ。そうなんじゃないのかなと。
歌の力、芸能の力って凄いよなと感じるとですね。B.B.の歌が、ブルースが沁みてくるんですよねぇ・・・

嬉しかったり。
楽しかったり。
微笑んでしまったり。
するんだ。
あるんだ。

望んだり。
欲したり。
与えられたり。
するんだ。
あるんだ。

そして。
偶には。
稀には。
与えても。
いられるみたいなんだ。

たぶん。
もう長いこと。
たぶん。
毎日。
ふと。
気づかないうちに。
堪えきれずに。
漏れてしまってるんだ。

僕にも。
ブルースが。
歌える日がくるのかもしれない。

切ないこと。
悲しいこと。
嬉しいこと。
楽しいこと。
あんなこと。
こんなこと。
届いてくる。
聴こえてくる。
それが。
助けてくれる。
力になってくる。

僕にも。
ブルースが。
側にいてくれるのかもしれない。



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2011/11/15 Tue *翼が欲しい / Lynyrd Skynyrd

20111115lynyrdskynyrduk


翼が。
翼が欲しい。
翼が。
翼が欲しいんだ。
この。
身体に。
この。
精神に。

この。
ちっぽけな。
身体に。
この。
ちっぽけな。
精神に。
翼が。
翼があれば。

飛んでいけるのに。
飛んでいきたいのに。.
飛ばなきゃいけないのに。
飛べたはずなのに。
翼が。
翼が欲しい。
欲しいんだ。

『Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd 』'73年リリース。
サザン・ロックの雄、ヒーローだったレーナード・スキナードの1stアルバム。
やっぱり。サザン・ロックの何たるかを示し確立したのはオールマン・ブラザーズ・バンドと。
そして。このレーナード・スキナードだったなと。今も針を落とす度に改めてそう思うのです。
大編成で複数のギタリストがいて。重量感があって。見た目からして暑苦しそうで(苦笑)。
南部の荒くれ者、流れ者らしく。サウンドも豪快で大胆で。そしてどこかに哀感が漂っていて。
酒と煙草とお姉ちゃん達の匂いと、砂埃を身に纏って。旅から旅に明け暮れて。でも精神には故郷が。
なんかね。こうして文字にしてるだけで。そのギターが、歌声が、サウンドが聴こえてきそうですもんね。
考えたこともありませんでしたが。これだけスタイルが確立されてると。好き嫌いが分かれるのかな。
言うまでもなく。豪快で大胆で哀感漂って。そのうえキャッチーですから。自分はもう。大好きなんですけどね。
「Tuesday's Gone」「Gimme Three Steps」「Simple Man」...そして。そして。「Free Bird」ですからね。
「Free Bird」のイントロが流れてきて。ロニー・ヴァン・ザントが静かに歌いだして。ギターが鳴いて・・・
そのサウンドと共に。この身体にも、この精神にも。翼が生えて。どこまでも飛んでいけそうな気がして。
そうだよな。ロニー達だって。もっと飛べたはずなのになと。目頭が熱くなってしまって・・・
余談ですが。英国盤独特の乾いた音で聴くと。サザン・ロックとブリティッシュ・ハード・ロックの関連も見えてきます。

翼が。
翼が欲しい。
翼が。
翼が欲しいんだ。
この。
身体に。
この。
精神に。

この。
ちっぽけな。
身体は。
この。
ちっぽけな。
精神は。
翼を。
翼を見失って。

飛んでいけるのに。
飛んでいけなくなって。.
飛ばなきゃいけないのに。
飛べないんだと思い込んでる。
翼が。
翼が欲しい。
欲しいんだ。

人の為。
誰かの為。
そんなこと。
思えるほど。
言えるほど。
大きくはない。
強くもない。

人の為。
誰かの為。
そんなことは。
思い上がり。
驕り。
それでも。
そうだとしても。

翼が。
翼が欲しい。
翼が。
翼が欲しいんだ。
自分のことだけ。
自分の為にだけ。
そうじゃない。
そうじゃなかっただろう。

だから。

翼が。
翼が欲しい。
翼が。
翼が欲しいんだ。



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2011/11/14 Mon *一隅を照らすもの / Bruce Springsteen

20111114darknessontheedgeoftown


その。
一角を。
その。
一隅を。
その。
暗がりを。
照らすもの。

その。
一角を。
歩き。
その。
一隅で。
暮らし。
生きている。
その。
世界を。
照らすもの。

『Darkness On The Edge Of Town』'78年リリース。
訴訟トラブルで前作『Born To Run』から3年のブランクを要したブルース・スプリングスティーンの4thアルバム。
溜りに溜まったものを一気に吐き出すが如きのロックンロールなアルバムになるかと思われましたが。
さに非ず。爆発するのではなく。内に秘めるものの。その熱を静かに確かに放つ様なアルバムとなりました。
訴訟の影響だったのか。それとも。何かがスプリングスティーンを変えたのか。前作とは肌触りが異なります。
良く言えば破綻が無く。悪く言えば疾走感に欠ける。まぁ、『Born To Run』と比較するのが間違ってるのかな。
あのアルバムの疾走感は半端じゃ無いですもんね。でも、じゃぁこのアルバムが悪いかと言うとそうでは無く。
内に秘めた、込められた分だけ。より真摯にスプリングスティーンの思いが、その歌声に乗って届いてくるかなと。
スプリングスティーンの思い。市井の、普通の若者、男女、人々に対する温かい眼差しがそこにあります。
爆発することもなく。駆け抜ける訳でもなく。ただただ。人々を見つめ、寄り添うその眼差しがあるのです。
その声が、眼差しが。そして思いが。切なくて儚い。でも力強い人々の生活を、歩みと共にそこにあるのです。
その世界の一隅を照らすのは。希望をもたらすのは。決して声高な歌声だけでは無いのです。そうなんだよなぁと。
やっぱり。スプリングスティーンは。この頃の。その一隅で。その一角で歌ってた頃がね。好きなんですよね。

その。
一角を。
その。
一隅を。
その。
暗がりを。
照らすもの。

その。
一角を。
歩き。
その。
一隅で。
暮らし。
生きている。
その。
世界を。
照らすもの。

挨拶。
笑顔。
話し声。
街並。
ざわめき。
街灯。
足音。
息遣い。

そんなものが。
そんなものこそが。
その一隅を。
この一隅を。
照らしている。



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2011/11/13 Sun *目覚めるのか、呼び戻すのか / Aerosmith

20111113wildplatinum


忘れたのか。
置いてきちゃったのか。
どっちだか。
どうにも。こうにも。
すっかり。

飼い慣らされて。
落ち着いてしまって。
日々の中に。
安住してしまって。
それでいいのか。

何かあっただろう。
もう。こっと。
荒々しくて。
野性的で。
尖って。
鋭くて。
切れ味があって。
不意に。
駆けだしていきそうなものが。
あっただろうと。

『Wild Platinum』'77年リリース。
今月数年振りの来日公演が予定されているエアロスミス。
初来日を控えてプロ―モーションの為に制作された13曲収録の編集アルバム。
どうやら。元々は。同内容で日本独自のベスト・アルバムとして発売予定だったとか。
しかし。許可を取っていなかったので揉めて。結局プロモーションの為に配布されて終わったんだとか。
『Aerosmith』『Get Your Wings』『Toys In The Attic』、そして当時の最新アルバムだった『Rocks』と。
その4枚のアルバムからの13曲。『Rpcks』から5曲選ばれていて。『Get Your Wings』からは1曲と。
片よりもあったりしますが。まぁ戦略的には致し方ないかと。ヒット曲、代表曲は漏れてないしなと。
「Dream On」「Mama KIn」「Train Kept A Rollin'」「Walk This Way」「Sweet Emotion」「Last Child」...
個人的に大好きな「Rats In The Cellar」や「Big Ten Inch Record」が選ばれてるのが嬉しいなと。
『Draw The Line』からのナンバーはありませんがオフィシャルの『Aerosmith's Greatest Hits』よりいいかもとか、ね。
ライナーを兼ねた裏ジャケットで『Toys In The Attic』と『Rocks』のジャケットが入れ替わっているのはご愛嬌。
若き日の。ギラギラとした。野性的で危ない匂いのプンプンするエアロスミスの魅力が満載なのです。
やっぱりね。この'70年代のシャープなね、チンピラっぽいエアロスミスがね、好きなんですよねぇ。

忘れちゃいけない。
取りにいかなきゃいけない。
どっちでも。
どうにも。こうにも。
兎にも角にも。

飼い慣らされたままでは。
落ち着いているだけでは。
日々の中に。
安住しているだけでは。
よくはない。
それだけではすまされない。

何かあっただろう。
そう。そうだよ。
荒々しく。
野性的で。
尖って。
鋭くて。
切れ味があって。
不意に。
溢れ出してきそうなものが。
あっただろうと。

日々。
一日一日。
なんとか。
やっていけてる。
過ごしていられる。
落ち着いて。
心穏やかに。
それはそれで。
いいし。
感謝してるし。
でもね。と。

それだけじゃ。
無いだろう。
それだけじゃ。
すまないだろう。
そんな時。
その何ものかが。
目覚めるのか。
その何ものかを。
呼び戻すのか。

薄暗い灯り。
アルコールの匂い。
人のざわめき。
そして。
あの。
空気の震え、響き。
身体が、精神が。
新鮮な水を与えられたが如く。
甦る。

針を落とす。
空気が震え、響き。
大音量で。
ロックンロールが聴こえてくる。
目覚めるのか。
呼び戻すのか。

その瞬間が。
大好きなんだよな!



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2011/11/11 Fri *じっと我慢の子であった / The Rolling Stones

20111111gardenstate78


サイコー!
素晴らしい!
感涙!
超コーフン!
ヤバイ!

そ、そうなんだ。
そ、そんななんだ。
そ、それは良かったね。

やられた!
今まで観た中でぴか一!
凄すぎ!
カッコ良すぎ!
観なきゃ嘘!

そ、そうなんだ。
そ、そこまでなんだ。
そ、それは良かったすね。

だ、だから観ますよ。
み、観ますけど。
ま、未だなんですよ。
だ、だからね。
あ~もう。
俺だってね。
早く観たいんだよ!

『Gareden State '78』’78年(?)リリース。
『Some Girls』に伴う全米ツアーからニュージャージー、キャピタル・シアターでのライブを収録。
僅か3,000人の観客を相手にラフでタフでパンクなローリング・ストーンズの2枚組のブートレッグ。
まぁ、その筋の方々には今更説明する必要も無いくらい。カッコいいストーンズのライブです。
時々片方のチャンネルの音が落ちたりね、ラストの「Street Fighting Man」がフェード・アウトしたりね。
そりゃ、まぁね。ブートですからブート。でも凄いったら凄いんですよ。パンクとはこの時のストーンズなんだと。
声を大にして快哉を叫ぼうじゃありませんか。もう半端ないもんね。とんでもないですよ。
実は初めて買ったストーンズのブートが確かこのアルバムで。「Sweet Little Sixteen」が聴きたかったのかな。
でも。針を落とした瞬間に。そんなこと忘れてたけどね。これが、これこそが生身のストーンズなんだってね。
当時は'78年のライブなんて。『Sucking In The Seventies』に入ってる「When The Whip Comes Down」しか。
その。たった1曲しか聴けなかったんだから。それがほぼフルで聴けたんだから。興奮するなったって無理でしょと。
まぁ、今じゃ色々出てるし。ご存知の様に遂に、やっと、念願かなってオフィシャルでも出ますけど。
この。西新宿で買った2枚組のアルバムには。やっぱり特別な愛着があったりするのですね。

サイコー!
素晴らしい!
感涙!
超コーフン!
ヤバイ!

そりゃ、そうでしょうよ。
そうでなくちゃ困るでしょ。
そう、もう観たんだ。
それは良かったね。

やられた!
今まで観た中でぴか一!
凄すぎ!
カッコ良すぎ!
観なきゃ嘘!

そりゃ、そうですよね。
そこまでのものですよね。
そうですか、もう観たんですね。
それは良かったですね。

だ、だから観ますよ。
み、観ますけど。
ま、未だなんだってば。
だ、だからね。
あ~もう。
俺だってね。
早く観たいんだよ!
ブルーレイ&CDは予約しましたから。
それまではね。
はい、はい。
そうです。
俺らしく。
アナログ盤のブート聴いて待ってますって。

早く届かないかな。
『Some Girls Live In Texas '78』・・・

じっと我慢の子であった(笑)。



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2011/11/09 Wed *あの日どこかで / The Jimi Hendrix Experience

20111109axisboldaslove


そう。
あの日。
どこかで。
すれ違っていたかも。
手にしていたかも。
知れないね。

今時。
レコードなんて。
アナログ盤なんて。
ほんの一部の例外を除いて。
新譜など発売されないので。

当然。
中古レコードを。
中古のアナログ盤を。
探すことになる。
レコード屋さんだったり。
オークションだったり。

そうやって。
巡り会う。

『Axis : Bold As Love』'67年リリース。
エクスペリエンスを率いたジミ・ヘンドリックスの2枚目のアルバム。
この独自ジャケットの日本盤は'68年~'69年にかけて発売されていた模様です。
オリジナル盤の美しく妖しいジャケットには敵いませんが。
この日本版サイケデリック(?)なジャケットも悪くはないよなと。
結構長い間探していたのですが。なかなか実物を見ることすら無かったのですが。
先日ついに。オークションで見つけて。しかも相場からして相当に手頃な価格で入手できました。
実際手にしてみると。ジミのドレスやパンツの色彩と、ロンドンの安ホテルの一角(?)の対比もいい感じで。
これはこれで。いいセンスだなと。でもなんで当時の担当者はジャケットの変更を思いついたんでしょうね?
その辺りの事情を訊いてみたくなったりもします。今じゃ考えられないもんなぁ。
中身は今更、何をか言わんやの。ジミの内なる小宇宙が凝縮されて。色鮮やかな世界を展開してみせる。
何とも驚くべき。そして何とも愛おしいアルバムです。「Little Wing」の美しさを超えるものなど無いのです。

そう。
あの日。
どこかで。
すれ違っていたかも。
手にしていたかも。
知れないね。

今時。
レコードなんて。
アナログ盤なんて。
ほんの一部の例外を除いて。
再発なども発売されないので。

当然。
中古レコードを。
中古のアナログ盤を。
探すことになる。
レコード屋さんだったり。
オークションだったり。

そうやって。
巡り会う。

そうなんだ。
このギターを。
この歌声を。
この音で聴きたかったんだ。
そうなんだ。
このアルバムの。
このジャケットを。
手にしたかったんだ。

そして。
時に。
そのライナー等へ落書きや。
残されたままのメモ書きや。
当時買ったであろうレコード屋の。
その店名の入ったレコード袋が。
思いもよらぬ思いを呼び起こしたりもする。

そして。
時に。
出品した人々の。
住所や。
その遣り取りの端々に。
鮮明な風景が甦ることすらある。

そう。
あの日。
どこかで。
あの街の。
あの店で。
並んでいたかもしれないね。
並んでレコードを。その一枚を。
探していたかもしれないね。
手にしていたかもしれないね。

そう。
あの日。
どこかで。
そんな思いに。
小さな羽が生えて浮かび上がっていく。



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2011/11/08 Tue *その日、その一日 / Queen

20111108adayattheracesukoriginal


その日。
その一日。

何が。
起きるのか。
何が。
あるのか。
何を。
することになるのか。
何処まで行けるのか。

その日。
その一日。
ただの一日なのか。
特別な一日になるのか。

『A Day At The Races』'76年リリース。
前作である『A Night At The Opera』とは双子の様だとも評されるクイーンの5thアルバム。
まぁ、そう言った意識があったであろうことは。ジャケットのデザインからも見て取れるのですが。
尤も昔から。イメージとしてはこちらが、Night 、夜だよなぁと。個人的には思うんですけどね。単純なので。
そして。また。メンバーが思うほどには前作と似通ってもいないかなとも。昔から感じてもいるのです。
何と言っても。前作で一気にブレイクしたわけなので。商業的な戦略面から考えれば。
ジャケットやタイトルに前作を髣髴させる、関連性を持たせるのはありだったと思うんですけどね。
初めてセルフ・プロデュースを行い、各自の作った作品を持ち寄って一枚のアルバムに仕上げていったと。
そのバラエティに富んだ作品としての素晴らしさは前作云々とは別に楽しめますし、語られるべきかなと。
「Tie Your Mother Down」、「You Take My Breath Away」「Somebody To Love」「Good Old-Fashioned Lover Boy」...
そして「Teo Torrriatte (Let Us Cling Together)」ですからね。この華やかさ、この煌びやかさ、この甘さ。
そして。そこはかなとなく漂い始めた虚無感と切なさ。やはり。とても印象深いアルバムなのです。
で、今気づいたのですが。夜だよなぁとかいいながら。午後の木漏れ日の中で聴くのも似合うよなとも、ね。

その日。
その一日。

何を。
起こせるのか。
何かを。
ありにできるのか。
何を。
することができるのか。
何処までたどり着けるのか。

その日。
その一日。
ただの一日なのか。
特別な一日にできるのか。

その日。
その一日。
この日。
今日一日。

これが。
できた。
ここまで。
もどれた。
ここまで。
行けた。
何を感じた。
何を受け止めた。

その日。
その一日。
その意味は。
今は未だ。
解らないけれど。



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2011/11/06 Sun *塞翁が馬 / Led Zeppelin

20111106zeppelinthirdukorijinal


廻る。
廻るよ。
糾う。
糾うよ。

ここに。
いたのに。
あそこに。
いる。
こちら側だったのに。
あちら側に。
立っている。

廻るんだよねぇ。
日々。時々。
瞬間瞬間。
それに。
その事に。
気づいている時もあれば。
気づいてみたらって時もある。

今は。
どこなんだろう。
今は。
どちら側なんだろう。
ねぇ?

『Led Zeppelin Ⅲ』'70年リリース。
回転盤のついた特殊なジャケットが特徴的だったレッド・ツェッペリンの3rdアルバム。
ジミー・ペイジとロバート・プラントが田舎のコテージに籠って曲作りを行って。
その成果が反映したのか。環境が影響したのか。牧歌的とも言えるアコースティックなナンバーもあって。
特にB面は当時のファンからかなり反感を買ったのだとか。まぁ、確かに3枚目にしてのこの変化。
1stや2ndのヘヴィーな面にやられたファンからしたら相当戸惑ったのも解るっちゃ解るかな。
ツェッペリンの魅力はただのハードでへヴィなバンドの範疇に収まらなかったから・・・なんてのはねぇ。
後追いだから言えるんであって。とは思います。その為か地味な印象も持たれがちなアルバムですが。
ここで開花した多面性があってこその後のツェッペリンだったなとも思うんですけどね。
ハードな「Immigrant Song」や「Celebration Day」もあれば。ブルージーな「Since I've Loving You」もあって。
アコースティックな「That's The Way」に、繊細さも感じさせる小品「Tangerine」もあってと。
ジャケットのイラストの如き多彩な面が回転盤の様に廻って、糾ってってのが。ツェッペリンだなと思うのです。
英国オリジナル盤で聴くと。独特の音の乾いた感じと厚みがあって。またそれが響いてくるんですよね。

廻る。
廻るよ。
糾う。
糾うよ。

ここに。
いたいのに。
あっちに。
いってる。
こちら側でいたいのに。
あちら側に。
立たされている。

廻るんだよねぇ。
日々。時々。
瞬間瞬間。
それが。
その事が。
望んだ結果である時もあれば。
望んでもいない結果の時もある。

今は。
どこなんだろう。
今は。
どちら側なんだろう。
ねぇ?

廻る。
糾う。
だから。
面白い。
退屈しない。
のだけれど。

廻ってばかり。
糾ってばかり。
それだと。
流石にねぇ。
解んなくなっちゃうんだよなぁ。
解らなくてもいいんだろうけど。

まぁ。
万事がじゃ。
無いにしろ。
塞翁が馬と。
思ってりゃ。
いいのかな。
ねぇ?



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2011/11/05 Sat *この衝動 / The Who

20111105hooligans


どうしたって。
どうやったって。
抑えられない。
隠し通せない。
そんな。
ものが。
湧き上がってくることは。
ある。

無い筈がない。
身の内に。
心の底に。
胸の奥の何処かに。
溜まっているものが。
溢れ出そうとすることが。
暴れだそうとすることが。

震える拳を。
握りしめて。
乾いた唇を。
噛み締めて。
崩れ落ちそうな。
膝に力を込めて。
立っている。
耐えている。

『Hooligans』'81年リリース。
『Face Dances』での活動再開に合わせて米国で編集されたザ・フーの2枚組アルバム。
翌年に行われた全米ツアーの効果もあったのか。そこそこ売れたみたいです。
「I Can't Explain」と「I Can See For Miles」を除くと。『Tommy』以降のナンバーでのみ構成されていて。
どの様な選曲意図があったかは不明なのですが。暴れまくる、爆発するハード・ロック・バンドとしての。
その美しいまでの凶暴な姿は確かに浮かび上がってくるかなって気はします。
その荒々しさの裏には。勿論ピート・タウンゼンドならではの脆く危うい衝動があるのですが。
それをとてつもないパワーと技量で爆発させてしまうのが。そこがザ・フーの凄さだったんだよなと。
身も蓋も無いけれど。そのピートの世界を表現する為に他の3人が必要だったんだよなと思うのです。
そして。ザ・フーが、ピートが。凄いのは、潔いのは。常に孤独を恐れずに。恐怖を表に出さずに。
震える拳を握りしめて。徒手空拳でも向かっていく様な、その覚悟の決めかたです。
間違っても。曲げたり折れたりして誰かに屈しないし。意味もなく徒党を組んだり、数を頼まないよなと。
その青臭いまでの心意気。それが自分がザ・フーに、ピートに惹かれる理由かもしれません。
アルバム・タイトル(英国名物のフーリガンとフーをかけている)とは異なるんだぞと。そこがカッコいいんだぞと。

どうしたって。
どうやったって。
抑えられない。
隠し通せない。
そんな。
ものが。
渦巻いていることは。
ある。

無い筈がない。
身の内に。
心の底に。
胸の柔らかいところに。
息づいているものが。
流れ出そうとすることが。
走りだそうとすることが。

震える拳を。
握りしめて。
乾いた唇を。
噛み締めて。
崩れ落ちそうな。
膝に力を込めて。
立っている。
耐えている。

怖くないかって?
怖いさ。
慄くくらいに。
恐ろしいさ。
それでも。
頭を抱えたままでいたくない。
膝を折って蹲ったままでいたくない。
そして。
曲げたくない。
屈したくない。
巻かれたくない。
数になんか頼りたくない。

だから。
この衝動。
一人で。
感じて。
一人で。
見つめて。
一人で。
闘うんだ。
そうするんだ。
そうしたいんだ。

この衝動。

厄介だけど。
それも。
自分自身。
その一部なのだから。



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2011/11/02 Wed *理由なんか / Eric Clapton

20111102noreasontocry


訳なんか。
理由なんか。
無いんだよ。
ありゃしねぇよ。
ある筈もないさ。

だけど。
どうしてだか。
どうにも。
こうにも。
どうしようもなく。

悲しくなることだって。
怖くなることだって。
震えがくることだって。
あるんだよ。
あぁ。そうさ。
何の理由も無く。
何も見えないのにさ。

『No Reason To Cry』'76年リリース。
ボブ・ディランやザ・バンドの面々と共に創りあげたエリック・クラプトンのアルバム。
他にもロン・ウッドやジェシ・エド・ディヴィス、ジョージィー・フェムもいればビリー・プレストンもと。
なんとも豪華なゲストに囲まれたアルバムですが。華やかと言うよりははにかんでる感じがするのが。
なんともこの頃のクラプトンらしくて。微笑ましい気がします。きっと緊張もしてたんだろうなぁと。
敬愛するディランとデュエットまでして。憧れてたザ・バンドの面々を従えてギター弾いてるんだもんなぁと。
夢がかなったんだから。もう肩に力が入る前に、どうしていいか解らなくて。丁度いい塩梅になったのか。
とにかく。緊張感とレイドバックした感じが。まぁ、実にいい匙加減で調合されたアルバムです。
で、ディランとザ・バンドが相手ですからね。ギターだけでなく、その歌声に感情がこもっていて。
ある意味では、ヴォーカリストとしてのクラプトンがまた新たな段階へと至るきっかけになったアルバムかも。
タイトル通りに。泣く理由なんて何も無いけれど、別な意味でクラプトンの目には涙が浮かんでいたかもですね。
で、なのに。この頃のクラプトンってアルコールに耽溺してたんですよね。その訳の解らなさが人間臭いけど。

訳なんか。
理由なんか。
無いんだよ。
ありゃしないさ。
ある筈もないじゃない。

だけど。
どうしてだか。
どうにも。
こうにも。
どうしようもなく。

嬉しくなることだって。
温かくなることだって。
震えが治まることだって。
あるんだよ。
あぁ。そうさ。
何の理由も無く。
その姿が見えただけでさ。
その顔が見えてだけでさ。
その眼差しが。
こっちを見て微笑んでくれるだけでさ。

理由なんか。
無いんだ。
無いんだなぁ。
無いんだよ・・・



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2011/11/01 Tue *楷書 / The Rolling Stones

20111101stickyfingersukorg


いつでも。
いつも。
どんな時も。
楷書を。
忘れるなと。

どこで。
いつ。
何が起きようとも。
楷書を。
思いだせと。

別に。
行書で。
演じたり。
草書を。
見せてみたり。
いいのだけれど。

気づいたら。
自分の。
楷書は何処よ?
てなこと。
なのかもしれないなと。

『Sticky Fingers』'71年リリース。
今更何をか言わんやのローリング・ストーンズの傑作アルバム。
どの時代のストーンズが好きか?どのアルバムが好きか?
そんなもんいつでも好きだし。どのアルバムも好きだけど。そりゃそうだけど。
『Beggar's Banquet』『Let It Bleed』『Get Yer Ya-Ya's Out!』『Sticky Fingers』『Exile On Main St.』と。
この5枚のアルバムがやっぱり最高かなと。鉄板だよなと思うのです。そうなんだよなぁ。
初期もご機嫌だし。'70年代後半以降もいかすけど。やっぱり。この時代。この5枚だよなと。
実際に。ターン・テーブルに乗せて。針を落とす回数も。この5枚が圧倒的に多いものなと。
時によって。気分によって。どのアルバムがへヴィー・ローテーションになるかは変わるけど。
内田裕也じゃないけれど。ストーンズ嫌いな奴とは、この5枚を好きじゃない奴とは友達になれないよなと。
この5枚が自分にとっての楷書なんだよなと。この5枚が自分にとってのロックの基本なんだよなと。
で、特に。『Let It Bleed』とこのアルバムが。今に至るストーンズの骨となり血となり肉となってるんだなと。
『Beggar's Banqet』は原点回帰途上でちょっと硬いし、『Exile On Main St.』は少し余裕かましてるし。
『Get Yer Ya-Ya's Out!』はライブ盤だからね。なんて偉そうだけど。どのアルバムも大好きだけどね。
「Brown Sugar」から「Moonlight Mile」まで完璧だもんな。聴いてると背筋がピシッとなるもんな。
ストーンズを、このアルバムを忘れちゃいけないよなと。忘れるわけ無いし、忘れたことなんか無いけどね!

いつでも。
いつも。
どんな時でも。
自分の。
楷書さえ。
あれば。
大丈夫なんだと。

どこで。
いつ。
何が起きようとも。
自分の楷書を。
自分の基本を。
思いだせれば。
何て事はないんだと。

少しばかり。
行書で。
見得を切り過ぎて。
草書を。
書き過ぎてしまったのだと。
少しばかり。
そう。
少しばかりね。

気づいたから。
自分の。
楷書は何処にあるかって。
てなことすら。
忘れてたのかもしれないなと。

楷書に。
戻って。
少しばかり。
少しずつ。
ピシッとね!



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2011/10/31 Mon *それが難しい / Eagles

20111031thebestofeagles


穏やかな昼下がり。
陽射しは明るいし。
暖かいし。
人の流れもゆっくりで。
のんびりと穏やかで。

それでいいじゃない。
陽射しの中で。
陽気に誘われて。
少し足を延ばして。
ゆっくり。のんびり。
散歩でもしてみればいいじゃない。

そうなんだけど。
そう望んでいたのかも。
なんだけど。

それが難しい。

『The Best Of Eagles』'85年リリース。
欧州と日本でのみ発売されたイーグルスのベスト・アルバム。
ほぼ年代順にヒット曲、代表曲が13曲選ばれて収録されています。
イーグルスが'70年代のアメリカを、特に西海岸を代表するバンドであることは否定しませんし。
好きな曲もあるし。なのですが。個人的にはやっぱり。初期のイーグルスが好きで。
特に「Take It Easy」とか「Desperado」とか「Tequila Sunrise」とか「Take It To The Limit」とか。
その辺りまでが好きなんですよね。アルバムだと『Desperado』が一番好きかなぁ。
そう。正直言うと『Hotel California』より前のイーグルスが好きだったんですよねぇ。
いや、勿論。それ以前の西海岸の青空や涼風、そして切なさ、哀しさを感じさせてくれたイーグルスだって。
決してそれが総て本音だとは、素顔だとは思ってませんが。流石にそこまで単純ではありませんが。
『Hotel California』はね。それを見せちゃ、それを言っちゃお終いでしょってね。そう思っちゃったんですね。
嘘でもいい。幻でもいい。思い込みでもいい。それでも青い空の下で風に吹かれながら流離っていたい。
そんな歌を聴かせてくれよ、聴かせ続けてくれよって思っちゃったんだよなぁ。それは、それが難しいのは。
そんなことはね、まぁ、今となっちゃ百も承知なんですけどね。でもやっぱりA面ばかりに針落とすかな(苦笑)。

穏やかな昼下がり。
明るく暖かで。
街の喧騒も心なしか。
静かに感じられるし。
のんびりと穏やかで。

それでいいじゃない。
陽射しの中で。
陽気に包まれて。
手足を伸ばして。
ゆっくり。のんびり。
微睡でも楽しめばいいじゃない。

そうなんだけど。
そう欲していたのかも。
なんだけど。

それが難しい。

何もしないで。
何も考えないで。
何もかも忘れて。
ゆっくり。のんびり。

望んでた。
欲してた。

青い空の下。
風に吹かれながら。
流離っていたい。
気楽に。ただ。それだけ。

でも。
それが難しい。
そう。
難しいんだよなぁ・・・



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2011/10/30 Sun *普通の料理が / Lowell George

20111030thanksilleatithere


普通に。
そう。
普通に。
キッチンに立って。

普通に。
そう。
普通に。
料理を作る。

バジルの葉は。
惜しまずに。
ニンニクも。
惜しまずに。
松の実は。
焦がすぐらいで。
丁度良く。
さぁ、フードプロッセサーに。

『Thanks I'll Eat It Hear』'79年リリース。
『特別料理』なる邦題がついていたロウエル・ジョージの唯一のソロ・アルバム。
リトル・フィートを率いていたロウエル。ソロ・アルバムの構想はリトル・フィートの解散前からあった様で。
当然ながらリトル・フィートでのアルバムとは異なった側面を見せたいと語っていたとか。
確かに。その言葉通りに。ソロならではの味わいがあって。故にの邦題かのかなとも。
ギタリストやライターとしてよりも。ヴォーカリスト、そしてプロデューサーとしてのサウンド創りで聴かせてくれるなと。
実際に後期のリトル・フィートのステージではフロントに立つヴォーカリストとしての印象も強かったそうです。
あのスライド・ギターをもっと聴きたいなという思いも正直あったりするのですが。ヴォーカリストとして。
そしてプロデューサーとして。「What Do You Want The Girl To Do」「Can't Stand The Rain」と言ったカヴァーの。
センスの良さとその歌声の豊潤さを感じることはできますし。メキシカン風な味つけのサウンドがあったりと。
ロック的なものより、より幅広い音楽に興味を持っていたらしいロウエルにはこれこそが普通だったのかもしれません。
何にしろ。独特の本当に実りの多さを感じさせるアルバムです。このアルバムのプロモーション・ツアー中に倒れて。
帰らぬ人となってしまったのが。本当に惜しまれる味わい深さがあるのです。

普通に。
そう。
普通に。
キッチンに立って。

普通に。
そう。
普通に。
料理を作る。

オリーブ・オイルは。
惜しまずに。
パルメザン・チーズも。
惜しまずに。
塩も。
忘れずに。
丁寧に。
さぁ、擂り鉢で擦り合わせて。

アルデンテに。
茹で上げた。
パスタに。
絡めれば。
ピリッとして。
芳醇な。
バジル・ソースのパスタの。
出来上がり。

普通に。
そう。
普通に。
テーブルに並んで。

普通に。
そう。
普通に。
二人で食べる。

そう。
普通の料理が。
特別な料理。



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2011/10/19 Wed *お義父さん / Simon And Garfunkel

20111019thesimonandgarfunkelcollect


縁があって。
義父には。
幼いころから。
可愛がってもらった。

義父の家に。
遊びに行くのが。
泊りに行くのが。
大好きだった。

戦後すぐに。
建てられた。
その家の。
温かさが。
家業ゆえの。
独特の。
匂いも好きだった。

何より。
義父の。
優しい眼差しが。
温かい声が。
大好きだった。

玩具や漫画を買ってもらった。
一緒にプラモデルも作った。
鮮やかな手つきで塗装していく。
その筆遣いが好きだった。

そして。そして。
自慢の真空管のアンプに。
灯を入れて。
好きなレコードに。
針を落とすその手つき。
見ているのが好きだった。
スピーカーから流れてきた。
ヴェンチャーズ、アストロノウツ、ビートルズ。
そして。サイモンとガーファンクル。
何度もせがんで聴かせてもらった。

そんな義父が逝った。

『The Simon And Garfunkel Collection-17of Their All-Time Greatest Recordings』'81年リリース。
同年のセントラル・パークでのコンサート、ツアーに際して編集されたサイモン&ガーファンクルのベスト・アルバム。
数ある名曲の中からタイトル通りに2人のヒット曲、代表曲が17曲選ばれて収められています。
正直。サイモン&ガーファンクルをロックとして意識したことは無いし。そんなに聴く機会も多くはありません。
オリジナル・アルバムも『Bookends』くらいしか持ってないし。でも。それでも。自分にとっては特別で。
洋楽への、いや音楽への扉を開けてくれたのは。音楽を好きになったのは。そう義父と一緒に聴いた。
義父が聴かせてくれた、ヴェンチャーズ、アストロノウツ、ビートルズ。そしてサイモンとガーファンクルだったのです。
当時は曲名も誰が歌ってるかも解らなくて。でもただただ大好きで。ねぇ、もう一度かけて、かけてと。
何度も同じ曲を一緒に聴かされるのに。嫌な顔一つせず。レコードに針を落としてくれた義父の手が目に浮かぶ。
そう。あれは。「The Sound Of Silence」だった「Scarborough Fair」だった「Mrs. Robinson」だったんだね。
ここから始まっていたんだね。お義父さん、俺もお義父さんに負けないくらい、それ以上に音楽が大好きになったよ。
お義父さんを連れて帰る車の中で。義兄さんがサイモンとガーファンクルをかけてたよ。お義父さん・・・

縁があって。
お義父さんの。
息子に昇格できて。
凄く嬉しかったんだ。

お義父さんと。
食卓を囲んで。
一緒に飲むのが。
さしつさされつで。
飲むのが。
楽しかったんだ。

昔と。
何一つ変わらない。
あの家の。
お義父さんが。
作ってくれた。
温かさが。
お義父さんの。
歴史を感じられる。
独特の。
匂いも好きだったんだ。

何より。
お義父さんの。
変わらない。
優しい眼差しが。
声にならない声が。
その思いが。
大好きだったんだ。

お義父さん。
俺はお義父さんの。
息子に昇格で来て。
息子でいられて。
凄く嬉しかった。幸せだった。
お義父さんも。
喜んでくれてたんだよね。

もう一度。
一緒に。
飲みたかったね。
一緒に。
プラモデル作りたかったね。
あのドイツの爆撃機。
何て名前だったっけね。
そして。そして。
一緒に。
レコード聴きたかったね。
大好きだった。
ビング・クロスビー、ドリス・デイ。
そして。サイモンとガーファンクルもね。

戒名にさ。
楽の字は入れてもらえたけど。
酒の字は流石に駄目だって言われちゃったから。
だからさ。
我が家には。
お義父さんの大好きだった。
日本酒きらさない様にするからね。
お義父さん。
一緒に飲もうね。

お義父さん。
お疲れ様でした。
そして。
いっぱいいっぱい。
ありがとう。
大好きだったんだ。
お義父さん。



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2011/10/17 Mon *ふわ、ふわ、ふわ / John Lennon

20111017imagineusoriginal


カーテン開けて。
窓も開けて。
布団を上げて。
掃除機かけて。
畳に寝転んでみる。

ふわ、ふわ、ふわ。

陽射しが射しこみ。
暖かくて。
心地良くて。
思いが流れて。纏まって。
また流れて。消えていく。

うつらうつらと。
する内に。
睡魔が訪れる。
何だかいいよな。
何でもいいよな。

ふわ、ふわ、ふわ。

『Imagine』'71年リリース。
今更、何も語る必要も無いジョン・レノンのアルバム。
何だかタイトル・ナンバーだけが勝手に独り歩きしてる様な(誰かがさせてる様な)。
そんな風潮は好きにはなれないけど。でもその歌が、歌声が誰かの力に、希望になってるならいいかな。
前作程ではないにせよ。未だ未だジョンの中には葛藤や絶望や、闘争心が渦巻いていて。
でも。それを表現した時に。世に出した時に。これほど優しく、そして作品としてあまりにも素晴らしくて。
それこそがジョンのミュージシャンとしての凄味だなと思います。こんなにも穏やかな気持ちにさせてくれるのに。
そこに生身の傷ついて、妬んで、泣き叫んで、反抗して、愛して。そんな人間ジョンがいるのですから。
その時、その瞬間で。聴こえ方、感じ方、届くもの、受け止められるものは異なるのですが。
今は、ただ。ジョンの声が優しくて。心地良くて。包んでくれる様で。心が浮かんでいく様で。ふわ、ふわ、ふわ、と。
そう言えば。この裏ジャケに写ってる雲。プライマル・スクリームと言う精神療法を受けたジョンが。
その心の力で呼んだんだなんて、昔日本盤のライナーに書かれてましたけど。どうなんでしょうね?
まぁ、ジョンならそんなことも出来ちゃうかなとか思ったりもして。ふわ、ふわ、ふわ、とね。

カーテン開けた。
窓も開けた。
布団を上げた。
掃除機もかけた。
畳に寝転んで。
手足を伸ばして。

ふわ、ふわ、ふわ。

射しこみ陽射しが温かく。
そよぐ風が涼やかで。
心地良くて。
思いが流れて。纏まって。
また流れて。消えていく。

寝返り打ったり。
する内に。
睡魔が囁く。
何だかいいだろ。
何でもいいだろ。
雲の中に。
雲の上に。
いってみないか。

ふわ、ふわ、ふわ。

ふわ、ふわ、ふわ、と。
午後のひと時。
何もかも。忘れて。
ふわ、ふわ、ふわ、とね。



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2011/10/16 Sun *今年の秋冬は / Rod Stewart

20111016smilerukoriginal


今年の。
秋冬は。
チェックが。
最先端。
流行だそうで。

街へ。
繰り出せば。
店内も。
歩いてる人達も。

あっ。
ここにも。
あそこにも。
チェック。
チェック。

流行りも。
廃りも。
あるだろうし。
まぁ。
好きな柄では。
あるけれど。

ちょっと。
多すぎないか。

『Smiler』'74年リリース。
英国時代最後の作品となったロッド・sチュワートの5枚目のソロ・アルバム。
英国時代のロッドらしい哀感も漂わせつつ。米国南部への接近も感じさせて。
この後、大西洋を渡って米国に活動の拠点を置くことになるその航路を示唆してる感も。
それにしても。チャック・ベリー、サム・クック、ボブ・ディラン、キャロル・キングと。
相変わらずそのカヴァーの選曲のセンスの良さはこの時代のロッドならではのものがあります。
特にどこか調子っぱずれにも聴こえるチャックの「Sweet Little Rock 'N' Roller」とか。
サムへの敬愛の程が窺える「Bring It On Home To Me~You Send Me」なんてご機嫌です。
ジャケットにあしらわれているタータン・チェックは勿論今年の流行を意識したわけでなく(笑)。
スコットランドと言う自らの出自を意識したロッドによる選択だったのかなとも思います。
前述の様にこの後、英国を離れるロッドです。その決意は既に固まっていて。
英国で制作する最後のアルバムに。自らの故郷に馳せる思いを託した・・・ってのは考え過ぎかも知れませんが。

今年の。
秋冬は。
チェックが。
最先端。
流行だそうで。

店を。
覗いてみれば。
シャツも。セーターも。
パンツにストールも。

おっ。
これも。
あれも。何でも。
チェック。
チェック。

流行りも。
廃りも。
作られたものだから。
まぁ。
好きならそれで。
いいけれど。

ちょっと。
流され過ぎじゃないか。

チェックねぇ。
まぁ、自分には。
似合わないし、着ないから。
どうでもいいんだけど。
やたら目につくんですよねぇ(苦笑)。



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2011/10/14 Fri *心のままに / Ann Peebles

20111014straightfromtheheart


心のままに。
そのままに。
言葉にできたら。
行動できたら。

本当に。
心のままに。
そうできたら。
そうしたら。

それは。
楽しいのだろうか。
それで。
喜べるのだろうか。
それで。
何かが変わるだろうか。

心のままに。
そのままに、ね。

『Straight From The Heart』'72年リリース。
ハイの歌姫、メンフィス・ソウル・クイーン、アン・ピーブルズの3rdアルバム。
その細身の可憐で華奢な体躯からは想像もできない迫力ある歌声が魅力のアン。
まったく。どこからこの。臓腑にまで響く様な声を出していたのかと。
タイトル通りに。その心臓の鼓動が直接伝わってきてるんじゃないかと思うほどです。
こんな風に歌えたら、ここまで歌えたら心地良いだろうなと。それほどに。
「I Pity The Fool」とか「99 Pounds」とか。その半端じゃない重量感が堪りません。
アンを支えているハイ・サウンド。特にそのリズム・セクションのキレの良さと。
メンフィス・ホーンズのツボを心得た演奏も素晴らしくて。本当にいいアルバムです。
ある人によれば。ソウルってのは禁じられた愛、不倫の歌ばかりだってことですが。
「I Feel Like Breaking Up Somebody's Home Tonight」なんてタイトルの歌を。
アンがそれこそのたうつ様な迫力で歌い上げると。思わずよろめきそうになるかなと(笑)。
そうなんです。迫力だけじゃなくて。その色気もね半端ないんですよねぇ・・・

心のままに。
そのままに。
言葉にしたら。
行動したら。

本当に。
心のままに。
その望むままに。
そうしたら。

それで。
得られるのだろうか。
それで。
満たされるのだろうか。
それで。
何もかが変わるだろうか。

心のままに。
そのままに、ね。

時に。
この身の内の。
鼓動が語りかけてくる様で。
その。
心のままに。
そのままに、なんてね。



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2011/10/13 Thu *心の内側 / Al Green

20111013takemetotheriver


他人の。
心の内側なんて。
見えない。
探れない。
なんて思ってるけど。

意外に。
見えてる。
探れてる。
当たってる。
そんなものかも。

ほら。
やっぱりねとか。
あぁ。
そうなんだよねとか。
一人頷いたりしてる。

ところが。
自分の。
心の内側ときたら。
これが。
さっぱりだったりして。

『Explores Your Mind』'74年リリース。
アル・グリーンのハイでの7枚目のアルバム。
スカッと爽やかに微笑んでるアルですが。
この微笑と白い歯と、その甘い歌声でどれだけの黒人女性の心をメロメロにしたことかと。
いつだったか目にしたライブ映像では。もう黄色い歓声は飛びまくるは、皆、失神しそうだし。
確かにファルセットを効果的に使ったアルの歌声の甘さは格別ですが。
あまりの嬌声に。彼女達の心の内側を探って(Explore)みたいな、なんて思ったりもして。
それにしても。やはりアルも“選ばれた”歌声を与えられたソウル・シンガーの一人なんだなと。
ただ甘いだけでなく。優しさとか、切なさとか、時には激しさとか。
そんな心の内側の総てを自在に表現するかの如き歌声にはやはり心奪われてしまうのです。
大ヒットした「Sha-La-La (Make Me Happy)」の甘さも。「Stay With Me Forever」の優しさも。
そして「Take Me To The River」の力強さも。どれもがアルの魅力なのです。ちょっと器用過ぎるかもですけどね。

自分の。
心の内側なんだから。
見えてる。
解ってる。
そう思ってたけど。

実のところ。
見えてない。
解ってない。
どこへ向かってるのか。
何を求めてるのか。

あれ。
どうだっけとか。
おや。
どっちなんだっけとか。
一人うろついてる。

おかしいな。
自分の。
心の内側なのにな。
どうして。
さっぱりなんだろうって。

でも。
一人じゃないからね。
一緒に。
共に。
探してくれる。
話してくれる。
聞いてくれる。
導いてくれる。
人がいるからね。

心の内側。
見えてくるといいな。
聴こえてくるといいな。



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2011/10/10 Mon *衣替えの季節ですから / Clarence Carter

20111010thisisclarencecarter


まだまだ。
存外に暖かったり。
それどころか。
暑かったりも。
していますが。

衣替えの季節ですから。
着るものも。
気分も。
替えてみたくなる。
変えてみたくなる。

なので。
久し振りに。
レコード以外の。
買い物に。
出かけてみたりしたのです。

『This Is Clarence Carter』'68年リリース。
盲目のソウル・シンガー、クラレンス・カーターの1stアルバム。
暖かそうな黄色のセーターを着込んだクラレンスです。
その歌声も。また温かいんですよね。これがまた。
ゴスペル出身らしくダイナミックでありながら実に繊細な感情表現で。
その一方で。どこかユーモアを感じさせる瞬間もあったりしてで。
針を落とす度に。その歌声に、その表現、表情の豊かさに魅せられてしまいます。
アップ・テンポもミディアムもスロー・バラードも。なんでもござれの器用な面もあるクラレンスです。
「Looking For A Fox」の迫力もいいし。「I Can't See Myself」のじっくり歌い上げる悲しさもいいし。
でも一番は「Slip Away」の軽快な様でいて実に切ない、哀愁溢れる味わいが一番沁みるかな。
それにしても。このセーターいいよなぁと。なんか妙に気に入ってしまって。
だからか。秋から冬にかけて。針を落とす機会が、耳にする機会が多かったりするのですけどね(笑)。

まだまだ。
これからも暖かったり。
それどころか。
季節外れに。
暑かったりするのでしょうが。

衣替えの季節ですから。
着るものも。
気分も。
新しくしてもいいかな。
変えてみるのもいいかなと。

なので。
久し振りに。
ショップ巡りなどに。
相方と二人で。
出かけてみたりしたのです。

今年はこれが流行るんだね。
こんなのどう?
こないだも同じ様なの買ったでしょうが。
じゃぁ、これは。
うん、なかなかいいんじゃない。
サイズがあるかなぁ?
大きくなったもんねぇ(苦笑)。
合わせてみれば。
そうだね。すいませ~ん。
着てみていいですか・・・

新しいシャツ。
新しいセーター。
いつ着ようかな。
どこへ着ていこうかな。
楽しみなのです。
デビューは。
いつものバーかな?
来月の小旅行かな?
レコード屋巡りかな(笑)。



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