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2011/12/19 Mon *甘い甘い蜜の味 / The Jeff Beck Group

20111219beckolaukoriginal


甘い。
甘い。
蜜の味。

洗って。
拭いて。
磨いて。

皮を剥いて。
ナイフを入れて。
その黄白色の実に。

密やかに。
じっとりと。
濃い蜜が滲んでいる。

甘い。
甘い。
蜜の味。

『Cosa Nostra Beck-Ola』'69年リリース。
ルネ・マルグリットによるリンゴの画も印象的な第一期ジェフ・ベック・グループの2ndアルバム。
このアルバムから。ニッキー・ホプキンスが正式なメンバーとなって。印象的なピアノを聴かせてくれています。
勿論。主役は変わることなく。ベックとロッド・スチュワートで。2人の激しい闘い、鬩ぎ合いが聴きものです。
この2人。よほど気が合ったのか。その逆なのか。なかなかこれだけの組合せは無いとは思うのですが。
その時に張り合い、時に寄り添う歩みが。ピタッと揃った時の魅力ときたら。もうこれは甘い甘い蜜の味で。
結局ベックがロッド以外のヴォーカリストには心惹かれなかったのも無理はないかなと思えてしまうのです。
それぐらいに。2人が生み出す蜜の味は濃厚で美味しくて甘くて。時に危険なほどですらあるのです。
こんな緊迫感でずっとやってたら。そりゃぁ疲れるだろうなぁと思う瞬間もあって。そんな時に。
ニッキーのピアノが、「Girl From Mill Valley」なんてナンバーが流れてくるとホッとするのも確かです。
そんな清涼剤的なホプキンスの役割を評価しつつも。本来ならそれをベックがやらなきゃいけなかったんだなと。
だからこそ。レッド・ツェッペリンにあっと言う間に追い抜かされちゃったんだよなと。ジミー・ペイジだからなと。
まぁ、ベックにそんな気を遣う真似ができる訳もなく。だからこその鋭角的なギターが魅力的なんですけどね。
それでも。もう少し。この蜜の味を味わっていたかったかなと。そんな夢想に耽ったりするんですね。
どのみち。長続きはしなかったとは思うのですけど。それはそれで。また一つの甘い夢としてね。

甘い。
甘い。
蜜の味。

フォークを刺して。
眺めて。
一息入れて。

齧りつく。
一口、二口。
その黄白色の実を。
噛み締める。

密やかに。
じっとりと。
濃い蜜が滲んでいく。
甘い蜜が溶け出していく。

甘い。
甘い。
蜜の味。

この味を。
もっと。
もとと。
今少しと。
夢想にしか。
ならないと。
知りつつも。

あの。
ひと時を。
思い起こして。
胸に抱いて。

甘い。
甘い。
林檎の。
蜜の味。



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