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2012/01/28 Sat *なんでも、かんでも / The Rolling Stones

20120128exileonmainst2010


なんでも。
かんでも。
見せればいいってもんじゃない。
聞かせればいいってもんじゃない。
話せばいいってもんじゃない。

なんでも。
かんでも。
綺麗にすればいいってもんじゃない。
整えればいいってもんじゃない。
均しくすればいいってもんじゃない。

なんでも。
かんでも。
同じ方向に流れて。
同じ様に歩かされて。
同じであることを疑わなくて。

そいつは。
どんなもんだろう。
そいつは。
どうにも。
落ち着かない。

『Exile On Main St.』'72年リリース。
言わずと知れたローリング・ストーンズの傑作中の傑作たる2枚組アルバム。
今更、もう内容に関して。どうのこうの言う必要も無いかなと。ここに載せるのも何回目かだし。
本当にね。もう針を落として。音量上げて。後はもう。ただその世界に没頭すればいいだけで。
黙って聴けば総てよしと。勿論、一緒に口ずさんでも、針が飛ばない程度に踊り狂ってもよしと。
まったくもって。何をどうしたら。こんなアルバムが創れてしまうのかと。恐れ入るしかありませんが。
そのタイトルといい。ロバート・フランクによるジャケットといい。更には付属のポスト・カードといい。
雑多で猥雑で。ひとところに落ち着かずにと。そんなストーンズならではの精神に溢れてるアルバムで。
米国南部に深く傾倒しながらも。多様で豊穣なロックンロールやカントリーやブルース。
その柔軟で強靭なストーンズの足腰と。測り知れない懐の深さにしてやられてしまうのです。凄いよなぁと。
そう。凄いだけに。今回載せている2010年に発売されたリマスター版の音質がですね。ちょっとなぁと。
否、悪くないんですよ。音質はいいんですよ。それがねぇ、良過ぎて、綺麗過ぎて。どうにも落ち着かないなと。
確かに。今まで聴こえなかった音に気づかされる部分もあるんだけど。聴きたいのはそこじゃないかなと。
音が綺麗過ぎて。柳腰になっちゃったってのは言い過ぎですが。こうね、もっと粒子の粗い。
音の礫がブツかってくる様な荒々しくぶっとくて。腰の強い弾力を感じられる様なオリジナルの音質がいいなと。
まぁ、好みなんでしょうけどね。どうも整い過ぎてる気がして。自分としては落ち着かないんですよね。
なんでもそうなんだけど。何処かに歪が無いと信用できないし。なによりストーンズらしくないんじゃないかなとね。

なんでも。
かんでも。
見えればいいってもんじゃない。
聞こえればいいってもんじゃない。
話せればいいってもんじゃない。

なんでも。
かんでも。
完璧にすればいいってもんじゃない。
計れればばいいってもんじゃない。
等しくすればいいってもんじゃない。

なんでも。
かんでも。
見えてしまう。聞こえてしまう。
話してくれる。説明してくれる。
そこには何の余地も無い気がして。

そいつは。
どんなもんだろう。
そいつは。
どうにも。
疑わしい。

でこぼこだったり。
歪んでいたり。
曲がっていたり。
ちょっとだけどずれていたり。
そこに。
余地と。余白とか。
遊びがあるから。
想像できたりするから。
面白いんだと。
思うのだけれど。

なんでも。
かんでも。
完璧に。
美しく。
なんて。
なんでも。
かんでも。
過ぎるのは。
息苦しくなるんだけどなぁ・・・



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コメント

そうだよね。スティールホイールズツアーで初めてライヴに接したときもそう思ったよ。
ナマのストーンズに大感激したのは間違いないんだけど、あれっと思う気持ちも片隅に。。。
60年代からのライヴ盤やブートで聴きなれた音とは違う綺麗な音に戸惑いもあったんだよね。
クラブギグなんかを観れたら印象も違ったのかもしれないんだけど。。。

投稿: issie | 2012-01-31 21:57

誤解を恐れずに言えば。
今のストーンズはオーケストラ状態ですからねぇ(苦笑)。
この間、友人の車で聴かせてもらった'73年のライブ。
オフィシャル・サイトからダウンロードされたもので。
凄く音質はいいんですけど。いいんだけどしっくりこなくて。
要は'73年は『Nasty Music』の音でいいんですよね。
それを『Shine A Light』の音で聴くと違和感があるんですよねぇ・・・

投稿: TAC | 2012-02-01 01:05

うーん、ジミーミラーにライヴアルバムを1枚でもプロデュース&ミックスしてもらってたら、とか
Dr.Feelgoodの初期3枚のプロデューサーのヴィックメイルがストーンズの70's初頭の音に関わってたら、、、とか、たら、れば は禁句かもしれないけど、想うことが多々ありますね〜。

投稿: E.B.i | 2012-02-01 04:19

『Exile On Main St.』もオリジナル盤とかは音が粗くて。
そこに木製の家具とか石造りの家を思わせる英国盤ならではの質感が加わってと。
そのアナログっぽさがいいと思うんだよね。

ジミー・ミラーのプロデュースによる『Nasty Music』とか確かに聴いてみたかったよね。
ヴィック・メイルもいい線だけどミックと合わなそうだよね(笑)。

完璧じゃなくて雑多で。決してピカピカに磨かれ過ぎない。それがストーンズの魅力だと思ってるんだけどねぇ・・・

投稿: TAC | 2012-02-01 12:36

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