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2012/02/11 Sat *終にが見えない / Free

20120211freeatlast


良くも。
悪くも。
薄ぼんやりとして。
曖昧なままで。
真綿に包まれている様で。

終にが。
その境界が。
そこにあるのか。
どこにあるのか。
あるいは無いのか。

ただ。
空気は動き。
風は流れ。
時も止まってはいない。
それは感じられるのだけれど。

『Free At Last』'72年リリース。
最初の分裂後、オリジナル・メンバーの4人で再編されたフリーのアルバム。
そして。その4人での最後のアルバム。そう考えると。アルバム・タイトルも意味深かな。
それぞれの新しいバンドやプロジェクトが思うほどの成果を得られず。
特にドラッグと精神の疲弊でボロボロだったポール・コゾフを救う為の再編だったとも言われていて。
アンディ・フレイザーが、コゾフを笑わせるにはギターを弾かせるしかなかったんんだと語ったとか。
てなことで。コゾフは印象的なギターを聴かせてくれていて。他のメンバーも新境地と言うか。
フレイザーとサイモン・カークのリズム隊はタイトだし。ポール・ロジャースの歌はスケールが大きくなってと。
確かに個々のプレイは素晴らしく。「Little Bit Of Love」なんてなかなかいけてるナンバーもあるのですが。
アルバムとしてはね。どうにも。纏まりも、覇気にも欠けるかなと。夫々が見てる先が異なってるんだろうなと。
恐らくは。オリジナルでの、その音楽性を引き継いでのフリーを求めていたのはコゾフだけで。
ロジャースとカークには共通の、そしてフレイザーにも別の道が見えてたんだろうなと。一旦は終わってたんだし。
そのフリーの終にが。きっとコゾフにはその最期まで見えてなかった、否、見たくなかったんでしょうね。
このアルバムを聴くと、音楽は、ロックは。決してその技量とか技術だけで奏でられるものじゃないんだと。
改めてそのことに気づかされます。フリーをフリー足らしめてたのは。もっと別の思いとか、繋がりだったんだなと。
このアルバムを最後にフレイザーが再び離脱。コゾフも更に状態を悪化させて・・・
往生際悪くもがくことになるフリー。その見えてなさ加減、見極めの悪さが愛おしくもあるんですけどね。

良くも。
悪くも。
薄ぼんやりとした。
曖昧なままの。
真綿に包まれている様に。

終にが。
その境界が。
そこにも無ければ。
どこに無ければ。
あるいはそれもいいかと。

ただ。
空気は動き。
風は流れ。
時も止まってはいない。
それさえ感じられていられればと。

良くも。
悪くも。
良い方にも。
悪い方にも。
終にが見えない。



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