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2012/02/22 Wed *記名性 / 沢田研二

20120222julie


誰でも。
出来る。
誰がやったか。
解らない。
そんなものに。

固有の。
空気も。
匂いも。
無いものに。
誰かの。
意志の。
感じられないものに。

何の魅力が。
あるだろうか。
何を魅力と。
感じればいいのだろうか。
そうは思わないか。

『Julie』'69年リリース。
ザ・タイガース在籍時に製作された沢田研二、ジュリーの初めてのソロ・アルバム。
今に続く。今に繋がる。その華麗なるソロ・シンガー、ジュリーとしての第一歩を記したアルバム。
このアルバムの背景として。トッポ、加橋かつみの脱退騒動とか、ナベ・プロの思惑であるとか。
色々と関連付けて語られることも多く。また実際に。色々と様々なものが蠢いてはいたのでしょうが。
そんな諸々とは関係なく。否、諸々ゆえとも言える強力な制作体制が吉と出て。
ジュリーでしかあり得ない、ジュリー無しでは成立し得ない世界が見事に構築されています。
それに寄与しているのが総ての作詞、作曲、編曲を手掛けた。安井かずみ、村井邦彦、東海林修と言う。
最強のチームだったりするのです。ジュリーの魅力を最大限に引き出しつつ。あの時代の匂いを。
アルバム全体に濃厚に纏わせつつ。普遍的な魅力を持った歌謡曲のアルバムとして仕上げているのです。
そう。このアルバムにはジュリーだけでなく、そのチームの、そのチームでしか創り得ない魅力があるのです。
特に。安井かずみ、ZUZUの描く世界は。その独特の言語感覚が素晴らしく。それをジュリーが歌うことで。
非常に記名性の高い、そこでしか創れない、そこでしか生まれないものとなっていて。そこに惹かれるのです。
このアルバム。装丁も凝っていて。デザインを担当したのは廣野展生さんと言う方らしいのですが。
半透明のジュリーの肖像が印刷されたカヴァーでジャケットが覆われていたり。
封入されたポスターのちょっとサイケなデザインなんかも。やはり非常に個性的だったりします。
そんなデザインが似合ってしまうのも。ジュリーならではであって。やはり唯一無比の存在だよなと思うのです。
その歌声も、その存在も。その世界を創れる魅力も。やっぱり。ジュリーでなきゃってところが好きなのです。

誰でも。
同じ。
誰がやっても。
変わらない。
そんなものに。

固有の。
空気も。
風も。
吹かないものに。
誰かの。
想いの。
込められていないものに。

何か魅力を。
感じられるだろうか。
何を魅力と。
言えるのだろうか。
そうは思わないか。

無味。
無臭。
無記名。
そんなものを。
観たいと思えない。
聴いたいと思えない。
味わいたいと思えない。

その。
作り手の。
顔が、
志が。
想いが。
名前が。
あるものを。
観たいんだ。
聴きたいんだ。
味わっていたいんだ。

いいだろう?



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