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2012年2月

2012/02/28 Tue *道なんて / John Mayall & The Bluesbreakers

20120228ahardroadmono


道なんて。
何処へ続いているか。
何処へ向かっているか。
何処へ辿り着くのか。
解らない。
解るはずもない。

だから。
そのまま。
歩み続けるのを。
迷ってしまう。
歩み続けるのが。
難しい。

そんな時も。
そんな日も。
ある。
あるけれど。
結局は。

歩いてみなくちゃ。
歩き続けなくちゃ。
何も解らないし。
何にもならないし。
そんなものだから。

『A Hard Road』'67年リリース。
クラプトンにかわりピーター・グリーンを迎えたジョン・メイオール&ブルースブレイカーズの3枚目のアルバム。
クラプトンがツアーをすっぽかした際にも代役を務めたグリーンですが。プレッシャーあっただろうなと。
なんたって。“神様”、クラプトン・イズ・ゴッドと称された前任者との比較が避けられない立場だったんですから。
待ち受けているであろう事象、その道を考えたら。よく引き受けたなって気がするんですけどね。
どんな心境だったのか。困惑してたのか。これはチャンスだと燃えていたのか。それは解りませんが。
真面目に。ひたむきに。己のギターとブルースと向き合ったんだろうなって。それだけは確かだろうなと。
このアルバムで聴かれる。繊細で端正な。時に生真面目ですらあるギターを弾く度にそう思うのです。
その生真面目さこそがグリーンの武器であり、一方で後には自信を追いこんでいくことになってしまうのですが。
その熱い感情を抑え込んで。内に内にと向かっていく様な。その抑制されたプレイが実に美しく響いて。
特に自作のインスト、「The Supernatural」の美しさは筆舌に尽くし難い素晴らしさです。胸に迫ってきます。
結果、このアルバムは全英10位のヒットを記録し。グリーンもまた“緑神”と讃えられることになったのです。
引き受けて。その一歩を踏み出して。その道を歩き始めた。その決断が報いられるだけの結果はあったのです。
そして。メイオールや、プロデューサーのマイク・ヴァーノンから学んだもの、得たものを生かして。更に先へと。
このアルバムを最後にブルースブレイカーズを脱退。自らのバンド、フリートウッド・マックを結成して。
大いなる栄光を手に入れるものの。その繊細さ、その生真面目さ故か。やがて精神を病んだり。隠遁したりと。
今に至るまで波乱万丈。捉え様によっては苦難の道を歩んでいるグリーンですが。このアルバムでの輝きは。
永遠に失われることは無いだろうなと。そのギターを聴く度にしみじみと。そう感じさせられるのです。
因みに日本で初めて発売された時はこんなジャケットで『ブルースの世界』なる邦題がつけられていました。

道なんて。
何処かへは続いている。
何処かへは向かっている。
何処かへは辿り着く。
それが。
何処かは。
解らないけれど。

だから。
そのまま。
歩み続けるのを。
迷っても。
歩み続けるのが。
難しくても。

そんな時も。
そんな日も。
ある。
あるけれど。
結局は。

歩いてみるしか。
歩き続けるしか。
それしかないし。
そうすれば。
何とかなってしまったり。
そんなものだから。

ただ。
気負わず。
考え過ぎず。
気楽に。
気儘に。
先ずは。
その一歩を。

道なんて・・・だからね。



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2012/02/27 Mon *路の上から / Rod Stewart

20120227gasolinealley


路の上から。
始まる。
見えてくる。
聞こえてくる。
そんなものを。

路の上で。
見たくなって。
聞きたくなって。
歩き始める。
歩き回る。

石畳だったり。
アスファルトだったり。
砂利道だったり。
時に。
石段だったりも。

路の上から。
路の上で。

『Gasoline Alley』'70年リリース。
ロッド・スチュワートの2枚目のソロ・アルバム。
キーフの手による秀逸なジャケットの英国盤で知られるアルバムですが。
この米国盤の石畳の路面を描いたジャケットもまぁ、悪くは無いかなと。
そもそも日本盤もこのジャケットでしたからね。馴染みがあるってのもありますけどね。
どちらのジャケットにも感じられる。街角や路地、裏道。そんな空気が漂っているアルバムです。
都会の片隅の。陽だまりの温かさも、日陰の湿った匂いも。どちらも持っているんですよね。
この時代のロッドのソロ・アルバムはフェイセズのメンバーが総出で参加しているので。
基本的に。ソロ名義だろうとフェイセズ名義だろうと。同じっちゃぁ同じだったりするんですよね。
それが後のフェイセズの解散に繋がっちゃったことを思うと悲しいんですけどね。でもね。
いいものはいいと。ロッドが歌って。ロン・ウッドが、ロニー・レインが、イアン・マクレガンが、ケニー・ジョーンズが。
一体になって支えてれば。悪いアルバムになるわけないですからね。それくらい息もぴったりで。
時に陽気に。時に切なく。ロックンロールしてみせる。その空気、その手触りが堪らなく沁みてくるんですよね。
この街角の感覚。道の上の感覚。それを見失っていなかった頃のロッドは最高のロック・シンガーだったなぁと。
「It's All Over Now」「Only A Hobo」「My Way Of Giving」「Cut Across Shorty」とカヴァーのセンスも最高で。
その冒頭に置かれたA面1曲目のロッドとロンによるタイトル・ナンバーの土の香りがまた堪らないんですよね。

路の上から。
始まったんだ。
見えていたんだ。
聞いていたんだ。
そんなことを。
もう一度。

路の上で。
見ることから。
聞くことから。
始めて。
確かめてみようと。
歩いてみる。
歩き回ってみる。

石畳って。
アスファルトって。
砂利道って。
石段って。
そして。
土って。
こんな感触だったよなって。

路の上から。
路の上で。
歩いていたんだ。
転がってきたんだ。
それを。
忘れないでいたいんだ。
見失わずにいたいんだ。



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2012/02/26 Sun *羨ましい / Marvin Gaye

20120226marvingayelive


人と比べて。
誰かと比べて。
いいなぁとか。
何でだよとか。
要は。
妬ましかったり。
そこまでいかなくても。
羨ましかったり。

そんなことは。
無意味だよなと。
人は人。
誰かは誰か。
自分は自分。
それは解ってる。
それはそう思ってる。
なんだけどね。

どうしても。
ついついね。
自分と比べて。
随分。
違うなよなぁとか。
何でなんだろうとか。
感じてしまう。
思ってしまう。

羨ましい。

『Live!』'74年リリース。
赤い帽子がとっても似合ってるマーヴィン・ゲイのライブ・アルバム。
マーヴィンの生前には3枚のライブ・アルバムが制作されていますが。その2枚目にあたるアルバムです。
同年1月4日にオークランド・コロシアムで行われたライブの模様を収録したアルバム。
とにかく。その歓声が。特に女性の観客の歓声、嬌声がもう凄まじくて。演奏も歌声も掻き消さんばかりで。
他にも歓声が大きく収録されているライブ・アルバムはありますが。ここまでのは無いよなぁと。
いやぁ、当時のマーヴィンがアイドル、セックス・シンボルだったことの何よりの証明がここにあります。
もう、本当に凄いんだから。モテ期なんてもんじゃないな。これはと。思わず嫉妬してしまうほどです。
こっちなんてなぁ、何故か小学生の頃に少しだけモテ期があって。それで終わっちゃったんだぞと。関係ないか。
ところで。この歓声。ここまで大きくミックスされたのはマーヴィン自身の意向だったとも言われています。
なにも人気の程を誇示する為ではなく。ライブでの歌声に自信が無かったから、なるたけ歌が目立たない様にと。
う~ん。確かに初めの頃は不安定な感じもありますけど。そんなに悪くないじゃんと。
それどころか。ジェイムズ・ジェマースンとエド・グリーンのリズム隊が引っ張るサウンドの迫力に煽られてか。
マーヴィンの歌声も段々とエモーショナルにソウルフルにと。聴く者を魅了していくんですけどね。
これだけ歌えたら十分じゃないかと思うんですけどね。まぁ、マーヴィンも相当複雑な性格だったみたいですけど。
「Distant Lover」「Let's Get It On」「What's Going On」の生々しさなんて悶絶ものだと思います。

人と比べて。
誰かと比べて。
いいなぁとか。
何でだよとか。
要は。
妬ましかったり。
そこまでいかなくても。
羨ましかったり。

そんなことは。
無意味だよなと。
人は人。
誰かは誰か。
自分は自分。
それは解ってる。
それはそう思ってる。
なんだけどね。

どうしても。
ついついね。
自分と比べて。
随分。
違うなよなぁとか。
何でなんだろうとか。
感じてしまう。
思ってしまう。

羨ましい。

そう。
羨ましくて。
羨ましくて。
しかたがないんだよな。
そして。
我が身を振り返り。
ため息また一つ。

いいなぁ。
どうしたら。
何で。
あんなに。
帽子が似合うんだろう!

可愛らしく。
カッコ良く。
颯爽と。
帽子を被れたらなぁ・・・と。
ある2人の友を思う度にね。

羨ましい!



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2012/02/25 Sat *うまくいったら / Don Covay

20120225mercy


おや。
まぁ。

久し振りの。
深夜の散歩。
一休みと。
扉を開けたら。

思わぬ。
話を。
聞かされて。
変わらぬ。
思いが。
待っていて。

おや。
まぁ。

なんだ。かんだ。
なにやかやと。
うまっくいったら。
いいなぁと。

『Mercy !』'64年リリース。
アトランティックのソウル・シンガー、そしてソングライターとしても知られるドン・コヴェイ。
そのドンの「Mercy,Mecry」のヒットを受けて制作された1stアルバム。
そうストーンズもカヴァーしてたあの「Mercy,Mercy」です。あぁ、あのナンバーかと。あの人かと。
ミックに歌い方がそっくりなんだよねって、否、逆だってば、ミックがドンの真似してるんだってばと。
昔から。そんな話題でしか語られないコヴェィです。確かになぁ、ミックに似てるもんなぁ・・・あぁ逆か。
その軽やかさ、軽さ。“黒すぎない”ところが。ミックを始めとして。ブリティッシュ・ビート勢にとっては。
ソウルへの入り口として入り易かったのかもですね。確かに重くないし。なんだか浮いてる感じもあって。
重厚さには欠けるし、決して歌が上手いってことも無いんですが。その何だろうなぁ、そうだなぁ。
やっぱり飄々として、いなたい軽やかさがコヴェィの魅力だよなぁ。ちょっと掴み処も無くて。
「Mercy,Mercy」って失恋ソングで。彼女に出ていかないでほしい、戻ってきてほしいって歌なんですけどね。
なんか。それほど痛切でもなくて。彼女が心変わりしてくれたら、おや、まぁ、びっくり、ラッキーみたいな。
そんな感じなんですよ。う~ん。そうね、そんな程度が。うまくいったら、もうけもの。くらいなのがね。いいのかな。
そうそう。最近の話題としては「Mercy,Mecry」でギター弾いてるのはジミヘンなんだとか。そう言われて聴くと。
確かにそんな感じがしないでもないですけどね。コヴェィ、ミック、ジミヘン・・・音楽の結ぶ縁って面白いなと。

おや。
まぁ。

久し振りの。
深夜の散歩。
一休みしながら。
グラスを傾けて。
グラスを空けて。

思わぬ。
話で。
目の前に現れた。
琥珀色の。
メッセージを。
受け取りながら。

おや。
まぁ。

なんだ。かんだ。
なにやかやと。
うまっくいったら。
いいなぁと。

びっくりしたけど。
うまくいったら。
いいのになと。
うまくいったら。
もうけもの。
くらいでさ。
また。
そう。またねと。
グラスを上げて。
軽くエールを送っておこう。



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2012/02/24 Fri *オーティスが聴こえる / Otis Redding

20120224otisredding


聴こえる。
聴こえるんだ。

夜半から。
降り出した。
雨の音が大きくなって。
一人。
椅子に座って。
目を閉じる。

あの歌が。
あの歌声が。
聴こえてくるんだ。
響くんだ。
届くんだ。
震えるんだ。

聴こえる。
聴こえるんだ。

『Otis Redding』'78年リリース。
会員制の通販でのみ入手できたらしいオーティス・レディングの日本独自編集のアルバム。
「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」で始まって。「Tramp」で終わるまでの全12曲。
僅か12曲でオーティスを語れる訳もなく。オーティスの何が解るんだよと思いますが。
こんな夜。ふと寂しく、切ない夜。オーティスの歌が聴こえる様な夜。そんな夜には絶好の1枚かも。
「Pain In My Heart」も「These Arms Of Mine」も「Shake」も「Try A LittleTenderness」も聴けるし。
「(I can't Get No) Satisfaction」も「I've Been Loving You Too Long」も「Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)」もね。
これで何の文句があるってんだいと。ついつい盃を重ねてさ。酔いも回っていくんだけど。
あぁ、どうしたら。こんな歌声を得られるんだろう。どうしたらこんな歌が歌えるんだろう。ずるいぜオーティス。
やっぱり。最高のソウル・シンガーだよな。最高過ぎて胸が痛いし。酒は進むし。どうしてくれるんだよと。
なんか。演歌聴きながら愚痴ってる小父さんみたいだけどさ。まぁ、実際そんなもんだけど。凄いよオーティス。
そして酷いよオーティス。もういないんだもんな。それは無いよな。無いだろうよ。ははっ、絡み酒だなこりゃ。
でも。こんな夜も。どんな夜も。オーティスの歌声が聴こえる、聴くことが出来る。それは幸福なんだろうな。
ところで。どうも。最近「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」聴いてると。清志郎の歌声も聴こえてくるんだな・・・

歌ってる。
歌ってるんだ。

夜半から。
降り出した。
雨を車が跳ねる音がして。
一人。
椅子に座って。
揺れている。

あの歌で。
あの歌声で。
歌ってるんだ。
鳴いてるんだ。
刺さるんだ。
包まれるんだ。

歌ってる。
歌ってるんだ。

激しい雨の音。
その中から。
オーティス・レディングが聴こえる。
オーティス・レディングが歌ってる。

大丈夫。
今夜の酒は。
いい酒で。
いい夢が見れるだろう。

オーティスが聴こえる。



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2012/02/23 Thu *本当の事しか言えない / RC サクセション

20120223hardfolk


本当の事しか。
言えない。

言えないよな。
本当の事じゃ無きゃ。
幾ら。
綺麗な言葉でも。
言葉を重ねても。

言えないよな。
本当の事じゃ無きゃ。
いつか。
綺麗なものの裏が。
塗り固めたものの地が。

解っちゃうし。
隠せないし。
そうなんだよな。
他人はどうでもいいけどさ。
自分には。
自分にはさ。

本当の事しか。
言えない。

『ハードフォーク サクセション』'82年リリース。
ブレイクしたRCサクセションの人気に便乗して。かっての所属先だった東芝EMIが編集した。
フォーク・トリオ時代のRCサクセションのベスト・アルバム。まったく。東芝EMIってのはなぁ(苦笑)。
2枚のアルバムからのナンバーに。シングルのみの発売だったナンバーも加えてと。
てっとり早く“初期の”RCを知るには便利だったかな。選曲や曲順も悪くは無かったし。
その実、結構針を落とす機会は意外に多いかもしれないな。この時代の清志郎も大好きだしね。
ハードフォークとはよくぞつけたり、よくぞ言ったりってとこはあって。ハードで尖がってるもんなぁ。
形式はフォーク・トリオでも。やってることは。歌ってることは。エレキ化した後と変わらねぇじゃんとね。
アコギはザクザク刻んで迫ってくるし、ウッド・ベースはブンブンうなってるしね。でもってシンプルな分だけ。
歌詞はより直接的に届いてきて。胸に突き刺さったり、胸に沁み渡ったりするんだな。堪らんねぇ。
まぁ、清志郎にとっては。きっと。この頃から最後まで。やってることは変わらなかったんだろうし。
いつでも。ただ。本当の事を、本当の気持ちを、魂込めて全身全霊で歌う。それだけだったんだろうから。
それだけだからこそ。こっちにも響くんだけど。それにしても。もうこの時代から、ガッタガッタ~♪だもんね!
「キミかわいいね」や「ぼくの好きな先生」もいいけれど。「去年の今頃」とか「シュー」とかね。
「2時間35分」なんて似た様な経験があって。気持ちが凄くよく解るしね。否、もうね。こっちとしてもね。
そして。そして。「言論の自由」だよな。昔も、今も。そしていつも。この歌が頭の中で鳴ってる時があるもんな。

本当の事しか。
言わない。

言わないよ。
本当の事じゃ無きゃ。
幾ら。
丁寧な言葉でも。
言葉を弄しても。

言わないよ。
本当の事じゃ無きゃ。
いつか。
慇懃なものの裏が。
細工したものの地が。

見えちゃうし。
本当は。
隠したくもないし。
そうなんだよな。
他人はどうでもいいけどさ。
自分には。
自分にはさ。
そして。
信じてくれる。
信じられる。
人達にはさ。

本当の事しか。
言わない。

本当の事しか。
言えない。
言わない。

だから。
2時間35分でも。
語り足りないから。
また。
また話をさせておくれよ。
また話を聞いておくれよ。

本当の事しか。
言えない。
だから・・・



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2012/02/22 Wed *記名性 / 沢田研二

20120222julie


誰でも。
出来る。
誰がやったか。
解らない。
そんなものに。

固有の。
空気も。
匂いも。
無いものに。
誰かの。
意志の。
感じられないものに。

何の魅力が。
あるだろうか。
何を魅力と。
感じればいいのだろうか。
そうは思わないか。

『Julie』'69年リリース。
ザ・タイガース在籍時に製作された沢田研二、ジュリーの初めてのソロ・アルバム。
今に続く。今に繋がる。その華麗なるソロ・シンガー、ジュリーとしての第一歩を記したアルバム。
このアルバムの背景として。トッポ、加橋かつみの脱退騒動とか、ナベ・プロの思惑であるとか。
色々と関連付けて語られることも多く。また実際に。色々と様々なものが蠢いてはいたのでしょうが。
そんな諸々とは関係なく。否、諸々ゆえとも言える強力な制作体制が吉と出て。
ジュリーでしかあり得ない、ジュリー無しでは成立し得ない世界が見事に構築されています。
それに寄与しているのが総ての作詞、作曲、編曲を手掛けた。安井かずみ、村井邦彦、東海林修と言う。
最強のチームだったりするのです。ジュリーの魅力を最大限に引き出しつつ。あの時代の匂いを。
アルバム全体に濃厚に纏わせつつ。普遍的な魅力を持った歌謡曲のアルバムとして仕上げているのです。
そう。このアルバムにはジュリーだけでなく、そのチームの、そのチームでしか創り得ない魅力があるのです。
特に。安井かずみ、ZUZUの描く世界は。その独特の言語感覚が素晴らしく。それをジュリーが歌うことで。
非常に記名性の高い、そこでしか創れない、そこでしか生まれないものとなっていて。そこに惹かれるのです。
このアルバム。装丁も凝っていて。デザインを担当したのは廣野展生さんと言う方らしいのですが。
半透明のジュリーの肖像が印刷されたカヴァーでジャケットが覆われていたり。
封入されたポスターのちょっとサイケなデザインなんかも。やはり非常に個性的だったりします。
そんなデザインが似合ってしまうのも。ジュリーならではであって。やはり唯一無比の存在だよなと思うのです。
その歌声も、その存在も。その世界を創れる魅力も。やっぱり。ジュリーでなきゃってところが好きなのです。

誰でも。
同じ。
誰がやっても。
変わらない。
そんなものに。

固有の。
空気も。
風も。
吹かないものに。
誰かの。
想いの。
込められていないものに。

何か魅力を。
感じられるだろうか。
何を魅力と。
言えるのだろうか。
そうは思わないか。

無味。
無臭。
無記名。
そんなものを。
観たいと思えない。
聴いたいと思えない。
味わいたいと思えない。

その。
作り手の。
顔が、
志が。
想いが。
名前が。
あるものを。
観たいんだ。
聴きたいんだ。
味わっていたいんだ。

いいだろう?



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2012/02/21 Tue *風は吹いているか? / はっぴぃえんど

20120221city


そこに。
いま。
その。
風は吹いているか?

その。
風向きはどっちだ?
その。
風は匂っているか?
その。
風に乗れそうか?

吹いているなら。
吹いているのなら。
その風に乗って。
その匂いを身に纏って。
その吹き去る方へ。
流れていっても。
いいのだけれど。

『City』'73年リリース。
解散の翌年に編集されたはっぴぃえんどの初めてのベスト・アルバム。
「はいからはくち」は別ヴァージョン、「かくれんぼ」はライブ・ヴァージョンで収録されています。
勿論、自分は後追いで聴いたくちで。リアル・タイムでは知らないのですが。
松本隆による独特の日本語詞を歌うことに関しては内田裕也等との間で論争があったんだとか。
また、実は松本隆以外のメンバーも最初は日本語でロックをやることに懐疑的だったとも。
今では日本語で歌うなんて当たり前すぎて。そもそも論争、議論にもならないし、誰も意識もしないけれど。
はっぴぃえんどが出てきた当時は。かなり衝撃的なことだったのでしょうね。
尤も。裕也さんも後にしっかり日本語で歌ってますからね(苦笑)。要は先駆者は苦労するってことかな。
松本隆の歌詞とかを最初に意識したのは松田聖子のナンバーだったりしますが。そこから遡って聴いて。
あぁ、いいなと。特にやっぱり詩の世界が、その情景が浮かぶ様な世界がいいなと思うのです。
サウンド的には未だに。自分には今一つ、しっくりこないものがあったりもするのですが。
詩はねぇ。沁みるんだよなぁ。特に「風をあつめて」なんてね。画がね、鮮やかに見えるんですよね。
本当に。あぁ、風をあつめて。その風に乗って、その画の中に翔けていけたらねって。そうね、願うんですね。

そこに。
いま。
その。
風は吹いているか?

その。
風向きを見極められているか?
その。
風の匂いを感じられているか?
その。
風の乗り心地を想っていられるか?

吹いているなら。
吹いているのなら。
その風に乗って。
その匂いを身に纏って。
その吹き去る方へ。
流れていってみたいとも。
思うのだけれど。

ここに。
この。
胸に。
風は吹いているか?
その風の。
風向きが。
匂いが。
乗り心地が。
望むものならば。
求めるものならば。

風をあつめて。
翔けていきたいんだけどなぁ。

風は吹いているか・・・なぁ?



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2012/02/20 Mon *なれなかった / 井上堯之バンド

20120220kizudarakenotennshi


なれなかった。
そう。
なれなかったんだ。
なれなかったんだよなと。

今更。
そう思いながら。
今頃。
そんなこと解っていながら。

なれなかったことに。
悔いがあったり。
否、なろうとしなかったことに。
悔いと自責があるのかも。

本当に。
馬鹿みたいだけど。
あの2人みたいに。
天使に。
なりたかったんだ。

『傷だらけの天使/太陽にほえろ』'75年リリース。
萩原健一、ショーケン扮する修ちゃんの姿を目にしただけで。
なんか堪らないものがある井上堯之バンドによるドラマのオリジナル・サウンド・トラック・アルバム。
アルバム・タイトル通りに片面は『太陽にほえろ』のサントラで。デキサス編のメンバーがジャケットですが。
もっぱら聴くのは、針を落とすのはやっぱりこちら側。『傷だらけの天使』のサイドだよねと。
あのメイン・テーマだけじゃなく。劇中で印象的に使われたナンバーの数々に目頭が熱くなります。
聴いてるだけで。修ちゃんと亨が走る姿、暴れる姿、途方に暮れる姿がまざまざと目に浮かぶのです。
勿論、辰巳さんも、綾部のババァ(笑)も、京子ちゃんもね。そして各回のゲストの女優さん達の姿も。
緑摩子、吉田日出子、中山麻里、高橋洋子、坂口良子、そして関根恵子。
関根恵子の回がさぁ、凄く好きで。もうめちゃくちゃ切なくて、哀しくて、やりきれないんだけどさ。そうなんだけど。
いいんだよなぁ。関根恵子が可愛くてさ。いつもの様に惚れて、いつもの様に夢破れる亨がさ。
水谷豊はやっぱり右京さんじゃなくて、亨だよな。そしてそのやりきれなさを全身で受け止める修ちゃんがね。
もうDVDとか観なくても。最初から最後まで憶えてるもんな。このアルバム聴いても真っ先に浮かぶ話かな。
まぁ、全話好きなんですけどね。オープニングの食事のシーンも真似してたし。
本当にさぁ、修ちゃんと亨に。なりたかったんだよな。あんな風に生きる筈だったんだよな。それがなぁ・・・
修ちゃんと亨が住んでたあのビルとペントハウス。今でも残ってるんですよね。こんな感じで。泣けてくるなぁ。
そうそう。この当時の井上堯之バンドのベースは勿論、岸部修三、一徳さんなんだよね。やっぱりいいなぁと。
このアルバムに。ディーヴ平尾の歌う「一人」と綾部さんが聴いてた「マズルカ」が入ってれば完璧なんだけどな。

なれなかった。
そう。
なれなかったんだ。
なれなかったんだよなと。

今更。
そう思いながら。
今頃。
そんなこと解っていながら。

なれなかったことに。
悔いを残すくらいなら。
なれば、なっちまえばよかったんだよと。
悔いても責めても遅いけど。

本当に。
馬鹿みたいだけど。
あの2人みたいに。
天使に。
なりたかったんだ。

自由で。
カッコ良くて。
でも。
悲しくて。
惨めで。
打ちのめされて。
傷だらけで。
でも。
曲げないで。
曲げられないで。
引き摺ってでも。
這ってでも・・・

天使の羽。
今からでも。
生えてこないかなぁ・・・
なんてね。ふぅ。
なれなかったんだよな。



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2012/02/19 Sun *空があんなに青いから / The Doors

20120219thirteen


空があんなに青いから。

探してしまう。
探さなくてもいいのにと。
心の隅では思いながら。
探してしまう。
探さずにはいられない。

空があんまり青いから。

探してしまう。
何処かに。
空の彼方にでも。端にでも。
雲の一つくらい。
ある筈だと。ない筈がないと。

空があんなに青いから。

落ち着かなくて。
探してしまう。
探して。探して。
見つけて。ほらやっぱりと。
落ち着いてはみるけれど。

『13』'70年リリース。
ドアーズ初めての。そしてジム・モリスン存命中に編集された唯一のベスト・アルバム。
(日本では例によって独自にベスト・アルバムが何枚か作られていた様ですが)
青空を背景にジム一人が大きくフューチャーされたジャケット。当初は4人均等になる予定だったとか。
まぁ、当時からジムはカリスマとして、そしてセックス・シンボルとして絶大な人気があったそうなので。
それにしても。ドアーズですからね。西海岸出身でこれだけ青い空が似合わないバンドもいないよなと。
その似合わなさ、特異さこそがドアーズの魅力で。そこが大好きなんですけどね。
アルバム・タイトル通りに。13曲が選曲されていて。それこそ全米チャートで大ヒットしたナンバーもあって。
もう。そこが。既に特異と言うか。違和感があると言うか。ドアーズって、ジムってそうだっけと。
確かにキャッチーだったり、美しいメロディーもあって。そこらはロビー・クリューガーの功績も大きいのでしょうが。
その詩の世界や、何度聴いても。どうにもただのヒット曲に聴こえない風変わりなサウンドとか。
そう。間違いなく。ドアーズは変わってるんですよ。変なんですよ。こんな、ある意味居心地の悪いロックなんて。
他には無いんじゃないかと。確かに素晴らしいナンバーで魅力的だけど。皆に、世間に受け入れられるのって。
そう思っちゃうんですよね。自分にはその居心地の悪さが心地良いし。ジムなんかそれを狙ってそうだけど。
ドアーズってのは。この世にはただ綺麗なだけのものとか、本当に普遍なものなんて無いに決まってると。
そんなことを自然に受け入れてる、自分の様な不自然な人間にだけ好かれそうな気がしてしまうのだけれど。
ドアーズが大ヒットを飛ばして。未だに人気が高いってのは。この世は自分が思ってるよりはまともなのかな?
そんなわけないよなぁ。それはそれで不気味だよなぁと。まぁ、他人のことはどうでもいいけどね。
しかし。この特異性、違和感。居心地の悪さ。それが水晶の様に輝いてる様。ドアーズ、大好きです。

空があんなに青いから。

探してしまう。
探さないで済むものならと。
心の隅では思いながら。
探してしまう。
探さなくてはならないんだと。

空があんまり青いから。

探してしまう。
何処かから。
空の彼方からでも。端からでも。
雲の一つくらい。
わいてくる筈だと。こない筈がないと。

空があんなに青いから。

居心地が悪くなって。
探してしまう。
探して。探して。
見つけて。ほらやっぱりと。
一息ついてはみるけれど。

それで。
本当にいいのかと。
空があんなに青いから。
そんな筈はないだろうなんて。
それでいいのかな。

まぁ、いいか。
その方が落ち着くし。
なにより。
腑に落ちるんだからさ(苦笑)。



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2012/02/18 Sat *危ない時間帯 / Eddie Hinton

20120218eddiehinton


危ない。
危ないんだよな。
そう。
危ない。
危ないんだよね。

この時間帯。
陽が沈んで。
闇が辺りを染めて。
人の姿も。
街の様子も。

暗く。
ぼやけて。
黒く。
滲みだして。
その姿を。

見失ういそうで。
半ば見失って。
揺れ始める。
震え始める。
崩れてしまう。

危ない。
危ない。

『Very Extremely Dangerous』'78年リリース。
夜の街角に身を隠す様な男の姿が印象的なエディ・ヒントンの初めてのソロ・アルバム。
エディ・ヒントン。そうあのマッスル・ショールズ・スタジオのギタリストとして。
数多くの、数知れないセッションで。その素晴らしいギターを聴かせてくれたあのヒントンです。
そのキャリア十数年にして初めてフロントに立ったヒントンです。あまり表に立ちたいタイプじゃなかったのかな。
何故この時期に。ソロ・アルバムを制作する気になったのかは不明ですが。
当然のことながら。マッスル・ショールズ・スタジオの腕利き達が総出でバック・アップしていて。
それはそれは。地味ながらも温かな素晴らしいアルバムとなっています。好きだなぁ、こういうアルバム。
ドン・ニックスとか、ダン・ペンとか、ロジャー・ティリソンとか、そうジェシ・エド・デイヴィスとかね。
その辺が好きな人には堪らない。“あの感じ”がグッと胸に募ってくるアルバムなのです。そして。
ギタリストとしてだけではなく。ヴォーカリストとしてのヒントン。これがまた素晴らしくて。
伊達にマッスル・ショールズ・スタジオの一員として飯を食ってた訳じゃないんだぜと。
そのソウルフルな歌声は。数多のソウル・シンガー、特に。あのオーティス・レディングをも思わせるものがあって。
そう言えば。このアルバム1曲を覗いてはヒントンのオリジナル(共作も含む)なのですが。
その1曲がオーティスのカヴァーで。またオリジナルも実にサザン・ソウルなナンバーが多くてですね。
ブルー・アイド・ソウルとか。そんな境なんかなくて。これはもうソウル以外の何ものでもないなと。
白人と黒人が一緒に仕事をすることすら危なかった時代から。その垣根を取っ払ってやってきた。
その歴史と、その意志の強さが伝わってくる。とても温かく、そして救われるアルバムだったりするのです。

危ない。
危ないんだよな。
そう。
危ない。
危ないんだよね。

この時間帯。
陽が沈んで。
闇が辺りを染めて。
大好きな人も。
馴染んでる街角も。

暗く。
ぼやけて。
黒く。
滲みだして。
その姿が。

見知らぬものに。
姿を変えて。
見知ってた筈なのに。
見覚えがない様で。
揺れ始めたら。
震え始めたら。
慌ててしまって。
止まらなくなって。
崩れてしまう。

危ない。
危ない。

そんな。
危ない。
時間帯が。
あるんだ。

そんな。
危ない。
時間帯が。
あるんだけど。

そんな時も。
その街角で。
その体温の。
その声の。
温かさを。
感じられれば。
そこに。
込められた。
歴史と。
意志の強さを。
感じられたなら。

そう。
それで。
それだけで。
なんとかなる。
頑張れる。
救われる。
そのことに。
感謝しながら。
今夜も。
なんとかね。

しかし。
危ないんだよなぁ。
あの時間帯は。
まだ。どうしてもね。



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2012/02/17 Fri *あっちの顔、こっちの顔 / Bob Dylan

20120217bobdylangreatesthitsuk


あっちの顔。
こっちの顔。
そう。
少なくとも。
二つは顔を。
持っている。

誰でも。
そうかは。
知らないけど。
家の外と。
家の中と。

あっちの顔で。
歩いてる。
こっちの顔で。
寛いでる。
顔がね。変わってる。

『Bob Dylan's Greatest Hits』'67年リリース。
バイク事故によるリタイア中にその不在を埋めるかの様にリリースされたボブ・ディランの編集アルバム。
そうです。あのアルバムの英国盤はこんなジャケットだったのです。欧州各国盤もこっちのジャケットでした。
選曲も若干異なっていて。「Blowin' In The Wind」に始まって「I Want You」で終わる全12曲となっています。
以前にも書きましたが。自分は熱心なディランの聴き手では無いので。この手のアルバムも好きなのですが。
熱心なディランの聴き手は。やっぱりオリジナル・アルバムを中心に聴くんでしょうね。どうなんだろう?
ロックを聴く様になって三十数年。本当にここ数年。ようやくディランの歌が少しは刺さる様になってきて。
だってねぇ。ディランのナンバーってカヴァーの方が解り易いじゃないですか。だからなかなかオリジナルはと。
だけど。それでも。聴いてると。だんだん。あぁ、やっぱりディランの歌でもいいじゃないと。当たり前なんですけど。
そのナンバーに込めた思いってのは。やっぱりその本人が歌うことによってしか伝わってこないものもあるなと。
そんなことを感じながら聴いてると。なんとなく。ディランの“顔”も見えてきそうな気がして。まだまだですけどね。
さて。ディランの顔と言えば。あるディランのディスク・ガイドに浦沢直樹が興味深い考察を書いていました。
ディランのジャケットの顔写真は殆どが左側から撮られらもので。右側から撮られたものは殆どないと。
その貴重な右側からの顔はどれも優しく柔和で。ディランではなく、ロバート・ジママン(本名)が透けて見えると。
このアルバムに出会った時。なるほどなぁと。このジャケットのディラン、凄く穏やかに優しく微笑んでますよね。

あっちの顔。
こっちの顔。
そう。
少なくとも。
二つの顔を。
使い分けている。

誰でも。
そうかは。
知らないけど。
他人の目がある時と。
ただ一人を除いては。
誰の目も意識しなくて済む時と。

あっちの顔で。
聞いている。
こっちの顔で。
聞いてもらってる。
顔がね。変わってる。

たぶん。
おそらく。
ここ暫く。
急速に。
あっちの顔。
こっちの顔。
その距離が遠くなって。
その間隔が広がっていってる。

たぶん。
おそらく。
ここ暫く。
急速に。
あっちの顔で。
いられる時間が短くなって。
早く。いつでも。
こっちの顔でいたくって。
今日も。
家路を急いでる。

あっちの顔。
こっちの顔。
今は。
出来る限り。
こっちの顔でいたいんだな。



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2012/02/16 Thu *馬鹿になれ / Foghat

20120216follforthecityusoriginal


馬鹿になれ。
馬鹿になるしかない。
ないんだ。
なんてね。

風邪ひかないし。
やってることや。
してきたことは。
十分に馬鹿なんだけど。

変なところで。
囚われて。
追われて。
強迫観念から逃れられなくて。

こいつは。
やばいぞと。
そんな時は。
心して。
馬鹿になるしか。
それしかないんだよな。

『Foll For The City』'75年リリース。
この馬鹿げたジャケットがいい感じのフォガットの5thアルバム。
サヴォイ・ブラウンから派生して生まれたフォガット。当然英国のバンドなんですけど。
そのサウンドからは。このアルバムの頃には英国的な香りは感じられなくなっていて。
ただひたすら。ぶっといサウンドでハードなブギーを。存外にキャッチーなメロディーで聴かせるという。
どう考えても。大陸的、米国的なものになっていて。まぁ、レーベルも米国のベアズヴィルでしたからね。
最初から米国のマーケットを意識してたからこそ。サヴォイ・ブラウン、キム・シモンズを見限ったんでしょうしね。
そのブギー一筋で。サザン・ロックの匂いのするサウンドが嫌いじゃなくて。まぁ、好きなんですね。
確かに大味かなと思える時もあるんだけど。そんなこたぁ、しったこっちゃないぜと。ぶちかまされると。
それはそれで。痛快なんですよね。「Fool For The City」とか「Slow Ride」とか血が騒ぐものなぁ。堪りません。
アルバム・タイトルやジャケットには英国人ならではのユーモアも感じるので。葛藤もあったかもですが。
どうせやるなら。細かいことは拘らず、忘れて。徹底的にやってしまおうって。そのブギー馬鹿な心意気。
その心意気に惚れてしまうのかなぁ。単純っちゃぁ、滅茶苦茶単純なんですけどね。そこが好きなんだよなぁ。
このサウンドを大音量で聴いて。興奮しなかったら。ブギーとか、ロックンロールとは相性悪いってことだよなと。
聴いてる時はそれくらい思い込んでたりします(笑)。聴いてない時は忘れたりしてますけど(苦笑)。
そうそう。ロバート・ジョンソンの「Teraplane Blues」を思いきりハードにカヴァーしてて。カッコ良いんですよ。
ただ、ラストのナンバーだけが。やたらAORしてて。それだけはどうにも似合ってませんけどね。

馬鹿になれ。
馬鹿になるしかない。
ないんだ。
なんだな。

高いところ嫌いじゃないし。
やってることも。
してきたことも。
馬鹿なことばっかりなんだけど。

妙なところに。
細かくて。
生真面目で。
強迫観念に縛られて。

こいつは。
やばいぞと。
そんな時は。
心から。
馬鹿になるしか。
それしかないんだよな。

などと。
思ってる。
考えてる。
その段階で。
馬鹿にもなれない。
大馬鹿者だったりするんだよな。
まったく。

思うな。
考えるな。
感じるままに。
馬鹿になれ!



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2012/02/15 Wed *撃ってみなくちゃ / The Inmates

20120215shotinthedark


そんなものは。
やってみなきゃ。
撃ってみなくちゃ。
わかんないよね。

どんなに。
考えても。
練っても。
予測できないよね。

何が。
当たるか。
受けるか。
楽しんでもらえるか。

だから。
そこは。
もう。
降りてきたら。
後は。
勢いで。
それで。
いいんじゃないと。

『Shot In The Dark』'80年リリース。
御機嫌なロックンロールを聴かせてくれるパブ・ロック・バンド、インメイツの2ndアルバム。
プロデュースはあのヴィック・メイルが前作に引き続いて担当していて。これで悪いわけはないなと。
確かいまも現役なはずのインメイツですが。やっぱり。最初の2枚のアルバム、これが最高だったなと。
どこまでもいなたく。どうしてもB級なインメイツです。そこがねぇ、いいんですよねぇ。
ジャケットからして。'60年代のブリティシュ・ビート・バンドを意識してるようで、どこかずれてるようで。
狙ってるようで狙えてない。狙ってないようで狙いがついてしまってる。その当てずっぽうな感じ。
インメイツだけでなく。パブ・ロック全体がそんなものかも知れませんが。特に、このインメイツ辺りは。
ブリテッィシュ・ビートとかブリティッシュR&Bが大好きで。憧れて。真似して。やってみたら結構いけて。
おっ、いいんじゃないと。ライブでもやってみようか、レコード創っちゃおうか、とにかくやってみようかと。
売れるとか売れないとか。そんなもん。やってみなきゃ、とにかく撃ってみなきゃわからないでしょうと。
そんな勢い、のりがあるところが。何とも言えずに好きなんですよねぇ。ほんといいよなぁと。
ヴォーカルのビル・ハーレーさんは明らかに若き日のミック・ジャガーとかヴァン・モリソン好きだもんあぁ。
ミック&キースのナンバーである「So Much In Love」のカヴァーをやってますが。軽快でいいんですよ。
(そんな「So Much In Love」も回した今夜のDJのセット・リストはこちらに載ってます。ご覧下さい)
「(She's) Some Kinda Wonderful」もやってますが。カヴァーのセンスの良さもインメイツの魅力なのです。

そんなものは。
やってみなきゃ。
撃ってみなくちゃ。
わかんないよね。

どんなに。
企んでも。
狙っても。
予測もしないとこで。

何かが。
当たったり。
受けたり。
楽しんでもらえるなら。

だから。
そこは。
もう。
降りてきたら。
後は。
信じて。
それで。
いいんじゃないと。

そんなんで。
一応は。
考えたり。
狙ったり。
しながらも。
えぇいと。
撃ってみなくちゃ。
わからんぜと。

そんな。
選曲を。
喜んでくれたり。
驚いてくれたり。
ニヤッとしてくれたり。
それが楽しくて。
それが嬉しくて。
それが出会いも呼んで。

撃ってみなくちゃ。
わからない。
それがいいんだよね!



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2012/02/14 Tue *道半ば、だから・・・ / The Pretenders

20120214verybestofpretenders


道半ば。

なんだなと。
ほとほと。
実感させられるほど。
思った以上に。
それ以上に。

結構。
あるもんだなと。
かかるものなだなと。
なかなか。
簡単ではないんだなと。

そう。
だから。
まぁ。
決して。
歩みは止めないけど。

『The Very Best Of The Pretenders』'84年リリース。
クッリシー・ハインド率いるプリテンダーズ、2回目の来日時に製作されたプロモーション用のアルバム。
当時の最新作である『Learning To Crawl』までの3枚のアルバムから11曲が選ばれていて。
A面は総て『Learning To Crawl』からのナンバー。「Middle Of The Road」とか「Back On The Chain Gang」とか。
B面には「Stop Your Sobbing」とか「Kid」とか「I Go To Sleep」とか1stと2ndからのナンバーが収められていて。
初期の痛快なロックンロール・バンドだったプリテンダーズの姿を知るには手っ取り早くていいかなと。
そうなんですよね。自分にとってはプリテンダーズってここまでなんですよね。好きだったのは。
1stアルバムでの紅い革ジャンを決めたクッリシーに一目惚れした身としてはですね。どうしても。
どうしても。その後の姉御は貫録出過ぎでしょうと言うか。なんか理屈っぽく感じられてですね。今一つかなと。
まぁ、大きなお世話なんでしょうけど。五月蠅いよと。まだまだ道半ばだったんだよ。私はぶれてないよと。
お叱りの一つもうけそうなところですが。でもなぁ、なんかシャープじゃなくなったのは確かなんじゃないかと。
逆を言えば。この頃までのプリテンダーズの、クリッシーの。そのシャープさ、鋭さは半端ないですからね。
その鋭いままで。弾ける様なロックンロールをやってるんだから。好きにならずにいられないってやつですね。
「Middle Of The Road」なんて。ドラムスのみのイントロ、コーラス、そしてブレイクと。本当にカッコ良いもんなぁ。
そうだな。久し振りに。オリジナル・アルバムを聴き返して確認してみるかな。自分はぶれてないかなとね。

道半ば。

なんだなと。
ほとほと。
実感させられるけど。
思った以上で。
それ以上ではあるけれど。

結構。
いけるかもと。
楽しむこともできるかと。
なかなか。
簡単ではないんだけど。

でも。
だから。
まぁ。
決して。
歩みは止めないけど。

道半ば。

だから。
焦らず。
余裕を失わず。
偶には。
道草。寄り道。回り道。
そんな感じで。

道半ば。

だから。
自分の中で。
ぶれなければ。
極端に。
あっちいったり。
こっちいったり。
偏らないで。
歩いてみよう。



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2012/02/13 Mon *エア・ギター弾きながら / Joe Cocker

20120213joecocker


陽が落ちて。
日が暮れて。
夜なんだなと。
そう。
思うと。

堪らなくなってきて。
未だかな。
未だかな。
早く。早く。
帰ってきてくれないかなと。

気も漫ろ。
心は虚ろ。
落ち着こうにも。
落着けない。
そんな時には・・・

『Joe Cocker !』'69年リリース。
如何にも1stアルバムなタイトルとジャケット(?)ですが。こちらがジョー・コッカーの2ndアルバム。
ウッド・ストックでの“エア・ギター”パフォーマンスで一躍名を挙げたジョー。このアルバムも力が入っています。
グリース・バンドを核に。レオン・ラッセルやリタ・クーリッジ、ボニー・ブラムレットなど豪華なメンバー従えて。
ボブ・ディランやビートルズ、ラヴィン・スプーンフルのカヴァーに。レオンの手によるナンバーもと。
その人脈の広さと選曲のセンスの良さ。そしてなにより。直球勝負の歌声が素晴らしいジョーなのです。
もう。一声発するだけで。一節唸るだけで。こう。鷲掴みにされてしまう様な魅力に溢れているのです。
ロッド・スチュワート、ポール・ロジャース、フランキー・ミラーと英国が誇るブルー・アイド・ソウル・シンガー達。
間違いなく。ジョーもその一角を占めていたのです。否、当時はジョーが一番人気だったのかもですね。
その声で。全身全霊を込めたかの声で。ディランでもビートルズでも。何でも自分のものにしてしまう。
やはりその力量は半端じゃないよなと。「She Came In Through The Bathroom Window」とか本家よりいいかも。
「Something」も。また別の味のあるナンバーに仕上がってるしなと。因みにジョージ参加説もあるらしいです。
レオンに贈られた「Delta Lady」もグッとくるし。そして。「Darling Be Home Soon」このナンバーもまた。
ジョーならではの熱唱で胸に募るものがあるのです。やっぱりこの頃のジョーが一番好きだなぁ。
因みに。このアルバムを携えてのツアーを前にグリース・バンドが離脱して。苦境に陥ったジョーを救う為に。
レオンがデラニー&ボニーの下からメンバーを引き抜いて。かのマッド・ドッグス&イングリッシュメン一座にと。
その意味では罪作りだったりもするんですけどね。あのライブ・アルバム自体は凄く好きだけど。

陽が落ちて。
日が暮れて。
夜が来たんだと。
それを。
感じると。

堪らなくなってきて。
待ってなきゃと。
我慢しなきゃと。
でも。
早く。早く。
帰ってきてくれないかなと。

気も漫ろ。
心は虚ろ。
落ち着いてなんて。
いられる訳が無い。
そんな時には・・・

お気に入りの。
レコードに針を落として。
ただ聴いてるだけじや済まなくて。
エア・ギター弾きながら。
エア・ギター鳴らしながら。
待っているのです。

未だかな。未だかな・・・
早く。早く・・・とね(笑)。



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2012/02/12 Sun *銀河系まで / Van Morrison

20120212astralweeks


銀河系まで。

飛ばしてしまえばいいのか。
飛んでいけばいいのか。
どっちにしろ。
なんにしろ。
この地平から。
その諸々から。
切り離されて。遥か遠くへと。

そんなことを。
ふと。思ったり。願ったり。
別に。
今に。ここに。
なんの。
不満があるわけでもなく。
ただ。離れたい。遠くへと。

『Astral Weeks』'68年リリース。
渡米したものの。誘われたレーベルのオーナーの急死によって窮地にあったヴァン・モリソン。
そんなヴァンを救ったのがワ^ナー・ブラザースの社長で。その才能を見込んで契約を交わして。
ワーナーでの初めてのアルバムとして僅か2日間で制作されたのがこのアルバムでした。
48時間で録音されたからって。決してやっつけ仕事なんかではなくて。そのセッション的な勢いもあって。
ロックの枠だけでは語れない。豊穣なヴァンの音楽世界が早くも開花してる様な素晴らしいアルバムです。
次作である『Moondance』と甲乙つけ難い畢生の名作です。『Moondance』の方が耳に馴染み易いかな。
シンプルな編成で奏でられるアコースティックなサウンドを従えて。熱く力強い歌声を聴かせるヴァン。
その歌声は。喉の奥、いや胸の奥から絞り出される様で。決して荒々しくはないのに。やはり熱くて。
その静かなる烈しさ、豊かさに触れているうちに。なんだか。身も心も軽くなる感覚に包まれて。
そのまま。ここから。地平から解き放たれて。どこか未知なる、けれど平穏なところへと運ばれていく様で。
気を許すと涙が溢れてきそうで。本当にバンドと一体となって聴こえてくるヴァンの歌声の細かな襞に。
その一枚一枚に。言葉ではいい尽くせない感情が秘められているのが。目に見える様でもあったりするので。
しかしなぁ。最初から。ここまでやっちゃったら。もうやることなくなっちゃうんじゃないのと。
そんなこと考えもしないで。心のままに歌って、創ったからこそなんでしょうけど。本当に遠くへ、遠くへと。
どこまでも遠く、どこまでも深く。そしてどこまでも内側へと。響き届いてくるヴァンの歌声です。

銀河系まで。

飛ばしてしまったら。
飛んでいけたなら。
そこからは。
何が見えるのだろう。
そこでは。
何が感じられるのだろう。
この地平の。
その諸々が。
切り離されて。遥か遠くへと。
その時。
何を思うのだろう。

そんなことが。
ふと。結構。真面目な顔で。
隙をついて。
入り込んでくる。
別に。
今に。ここに。
なんの。
不足があるわけでもなく。
ただ。離れたら。遠くへいけたらと。
何が見えてくるのだろう。
何を感じるのだろう。

銀河系まで。

飛ばして。
飛んで。
星の様に。
天空に浮かべたらと。



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2012/02/11 Sat *終にが見えない / Free

20120211freeatlast


良くも。
悪くも。
薄ぼんやりとして。
曖昧なままで。
真綿に包まれている様で。

終にが。
その境界が。
そこにあるのか。
どこにあるのか。
あるいは無いのか。

ただ。
空気は動き。
風は流れ。
時も止まってはいない。
それは感じられるのだけれど。

『Free At Last』'72年リリース。
最初の分裂後、オリジナル・メンバーの4人で再編されたフリーのアルバム。
そして。その4人での最後のアルバム。そう考えると。アルバム・タイトルも意味深かな。
それぞれの新しいバンドやプロジェクトが思うほどの成果を得られず。
特にドラッグと精神の疲弊でボロボロだったポール・コゾフを救う為の再編だったとも言われていて。
アンディ・フレイザーが、コゾフを笑わせるにはギターを弾かせるしかなかったんんだと語ったとか。
てなことで。コゾフは印象的なギターを聴かせてくれていて。他のメンバーも新境地と言うか。
フレイザーとサイモン・カークのリズム隊はタイトだし。ポール・ロジャースの歌はスケールが大きくなってと。
確かに個々のプレイは素晴らしく。「Little Bit Of Love」なんてなかなかいけてるナンバーもあるのですが。
アルバムとしてはね。どうにも。纏まりも、覇気にも欠けるかなと。夫々が見てる先が異なってるんだろうなと。
恐らくは。オリジナルでの、その音楽性を引き継いでのフリーを求めていたのはコゾフだけで。
ロジャースとカークには共通の、そしてフレイザーにも別の道が見えてたんだろうなと。一旦は終わってたんだし。
そのフリーの終にが。きっとコゾフにはその最期まで見えてなかった、否、見たくなかったんでしょうね。
このアルバムを聴くと、音楽は、ロックは。決してその技量とか技術だけで奏でられるものじゃないんだと。
改めてそのことに気づかされます。フリーをフリー足らしめてたのは。もっと別の思いとか、繋がりだったんだなと。
このアルバムを最後にフレイザーが再び離脱。コゾフも更に状態を悪化させて・・・
往生際悪くもがくことになるフリー。その見えてなさ加減、見極めの悪さが愛おしくもあるんですけどね。

良くも。
悪くも。
薄ぼんやりとした。
曖昧なままの。
真綿に包まれている様に。

終にが。
その境界が。
そこにも無ければ。
どこに無ければ。
あるいはそれもいいかと。

ただ。
空気は動き。
風は流れ。
時も止まってはいない。
それさえ感じられていられればと。

良くも。
悪くも。
良い方にも。
悪い方にも。
終にが見えない。



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2012/02/10 Fri *たかがだなんてわかってる / The Rolling Stones

20120210itsonlyrandrukoriginal


そうさ。
わかってる。
それが。
自分の。
惹かれるものが。

自分にとっては。
かけがえのないものが。
どんなものかは。
それは。
わかってるんだ。

自分以外の。
誰かにとっては。
面白くなくて。
興味もなくて。
そんなものかもって。
そうかもしれない。

たかがだなんて。
わかってる。

『It's Only Rock'n Roll』'74年リリース。
ギィ・ペラートによるジャケットも印象的なローリング・ストーンズのアルバム。
因みに。英国盤と日本盤だと紙の質が違って。日本盤のが特殊でいい紙使ってます。
制作途中でジミー・ミラーが去って。初めてザ・グリーマートゥインズとしてキースとミックがプロデュース。
流麗なプレイでハード・ロックの時代をストーンズが乗り越えるのに大いに貢献したミック・テイラーも。
このアルバムの制作終了と共に脱退してと。まぁ、転換点と言うか一つの時代の終わりを告げたアルバム。
いつから。これが最後との意識があったのか。「Time Waits For No One」のテイラーのソロは畢生の名演です。
結局、この後。これだけのギター弾いてないじゃんって。文句のひとつも言いたくなるけど。
で。「If You Really Want To Be My Friend」ではブルー・マジックまで呼んでフィリー・ソウルに接近して。
「Luxury」ではジャマイカ録音の前作でもやらなかったレゲエを初めて感じさせたり。
「Fingerplint File」はファンキーだし。「Ain't Too Proud To Beg」のカヴァーはクールだしねと。
米国南部から都市部へと。また新たな道を転がり始めたストーンズの姿を捉えたアルバムでもあるのですが。
そんな中にも。「If You Can't Rock Me」とか「Dance Little Sister」とか如何にもストーンズなナンバーもあって。
そして。そして。タイトル・ナンバーでもある「It's Only Rock'n Roll」ですからね。これぞストーンズ。
たかがロックンロール、でもそれが大好きなんだと。諧謔を弄しながら自らの道を高らかに肯定してみせてると。
たかがロックンロールだなんてわかってるんだよ。でもそれがどうした。俺達も好きだし、お前らもそうなんだろと。
ストーンズにこう言われちゃあね。こっちだって。わかってるよって。大好きだよと。ついていくしかないもんね。
それにしても。このナンバーがロン・ウッドからのインスピレーションで創られたんであれば。
グレート・ギタリスト・ハントなんて。やる必要なかったのにね。その慎重さがミックっちゃぁ、ミックだけどさ(笑)。

そうさ。
わかってる。
それが。
自分の。
揺さぶられるものが。

自分にとっては。
幸せにしてくれるものが。
どんなものかは。
それは。
わかってるんだ。

自分以外の。
誰かにとっては。
価値なんかなくて。
意味もないだろう。
そんなものかもって。
そうかもしれない。

たかがだなんて。
わかってる。

わかってても。
惹かれるんだ。好きなんだ。
わかってるから。
揺さぶられるんだ。魅せられるんだ。
幸せになれるんだ。

だから。
一日中だったり。
繰り返しだったり。
何度も足を運んだり。
じっと佇んだり。
ただただ耳を傾けて。
ただただ目を凝らして。
ただただ心を開いて。

たかがだなんて。
わかってる。

とうの昔にね!



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2012/02/09 Thu *過ぎたるは・・・ / The Who

20120209liveatleedsukorig


何事も。
程度とか。
加減とか。
塩梅とか。
そんなものが。

必要。
なんだけど。
ついつい。
忘れてしまって。
どこまでもと。

別に。
無理してる。
つもりはなくても。
まぁ。
溢れてたり。

特に。
いっちゃってる。
意識はなくても。
そう。
張ってたり。

過ぎたるは。
なのかもね。

『Live At Leeds』'70年リリース。
完全版だの、デラックス・エディションだの。何度も形態を変えて再発されている、ザ・フーのライブ・アルバム。
現時点での最終形(?)のCDでは全33曲(!)が収録されていたと記憶していますが。
そのオリジナルである、アナログ盤は1枚もので全6曲のみが収録されています。27曲も追加されたんですね。
まぁ、当時は。なかなか2枚組、3枚組ってのはね。レコード会社側からも許可が下りなかったんでしょうしね。
(ローリング・ストーンズだって2枚組のライブ・アルバム案をデッカに却下されてますからね)
それだけに。選びに選び抜かれた6曲だったはずで。その迫力には。もうぶっ飛ばされるしかないかなと。
「Young Man Blues」「Substitute」「Summertime Blues」「Shakin' All Over」ときて。ふぅーと一息ついて。
ひっくり返したら「My Generation」「The Magic Bus」でもう完全に打ちのめされてしまうのですが。この一息。
それが無いと窒息しそうな程に。迫力、圧力、そして緊張感に溢れた最高のライブ・アルバムです。
ザ・フーの凄いところは。ピート・タウンゼンドを中心にスタジオ・アルバムで描いてみせる緻密な世界を。
ライブの場で。その圧倒的な肉体性をもってして。その世界をより拡げて構築してしまえるところなのですが。
もう。その存在感が如何に際立っていたかは。このアルバムに針を落とせば。もう。それで感じられてしまうと。
このアルバム。レーベルに、ノイズが出るけど気にしないで、そのままお聴き下さいってな事が書かれていて。
実際に。この英国オリジナル盤なんかは音量、音圧が通常のアナログ盤より大きく高くプレスされていて。
それだけ。ライブには絶対の自信があって。それを出来る限り忠実に再現したかったんだろうなと思うのです。
だから。記録としては現行のCDななんだろうけど。作品としては絶対にアナログ盤だと。そうなんですよ。
それにね。毎度毎度33曲、聴くのはね。身が持たんでしょうと。こっちの緊張感も続かないし。過ぎたるは・・・で。
ここはその凄味をギュツと凝縮した。ド迫力のオリジナルのアナログ盤で聴きましょうよと。
ブートみたいな装丁や、ポスターなど12種類のおまけもアナログ盤も大きさでこそ、そのカッコ良さがわかるしね。
勿論、時にはCD(ipod)でフル・サイズのライブに浸ったりもするんですけどね。

何事も。
程度とか。
加減とか。
塩梅とか。
そんなものが。

必要。
なんだけど。
ついつい。
忘れてしまって。
やってやろうじゃないかと。

別に。
無理してまで。
やらなくてもいいのに。
まぁ。
意固地になってたり。

特に。
そこまでは。
望まれていないのに。
もう。
止まらなくなってたり。

過ぎたるは。
なのかもね。

なんかね。
勝手に。
強迫観念で。
数だけに。形だけに。
むきになって。
ただ。
こなして。
それじゃ。
意味ないし。
それで。
溢れて。張ってたら。
なんだかなだし。

ここは。
及ばないくらいで。
良しとして。
その代わりに。
意識を持って。
ギュっとね。

過ぎたるは・・・て。
あるんだなぁ。
やっぱり(苦笑)。



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2012/02/08 Wed *舌でもペロッとね / AC/DC

20120208fromtheatlanticstudio


舌でも。
ペロッとね。
出してやれば。
いいんだよ。
そうだ。
そうなんだ。

真面目に。
考え過ぎて。
あれやこれや。
思い悩んで。
深みに。
はまってしまったら。

そうだ。
ちょっとばかり。
斜めから。
見てみたり。
ちょいとばかり。
捻ってしまえば。

そんな。
大切なことを。
忘れそうになって。
そんな。
大事なことを。
思い起こされて。

『Live From Atlantic Studios』'77年リリース。
『Let There Be Rock』を携えて全世界制覇に乗り出したAC/DC。
そのプロモーションの為にアトランティック・レコードのスタジオで収録されたライブ・アルバム。
主に全世界のラジオ局に向けて配布された様で。一般発売はされなかったものの様です。
(今はボックス・セット『Bonfire』の一部としてCD化されていますが。そちらはリミックスされてます)
観客を入れてのライブだったとのことですが。殆ど歓声は聞こえてきません。
その分、アンガス・ヤングのギターの減の擦れる音まで聴こえそうな生々しさが堪りません。
1年後に製作された初のオフィシャルなライブ・アルバムである『If You Want Blood』と比較すると。
貫録や完成度では分が悪いのですが。なんだか初々しさも感じられる緊張感のある演奏が新鮮です。
初々しいとは言っても。そこはAC/DCですから。勿論、そのバカバカしいまでの如何わしくも愛おしい。
ロックンロール一筋の、ひたすら弾けまくる、そのバカっぷりの良さは存分に発揮されています。
スケールは何倍、何十倍、何百倍になっていったAC/DCですが。その根本はこの頃から変わっていなくて。
この健気なまでの(?)ロックンロールに対する盲信、もうそれこそがAC/DCがAC/DCたるところですからね。
しかも妙に求道者っぽくも、学究者ぽくもならない(なれない?)ところがいいんですよねぇ。
バカバカしいっちゃぁ、本当にバカバカしいんですけどね。でも最高っちゃぁ、これこそが最高でしょう。
ジャケットのアンガスの様に。舌でも出して。こっちも。その真剣なユーモアにとことん付き合いたくなるのです。

舌でも。
ペロッとね。
出してやれば。
いいんだよ。
そうだ。
そうなんだ。

妙に。
求め過ぎて。
あれだこれだと。
決めこんで。
ガチガチに。
凝り固まってしまったら。

そうだ。
とにかく。
笑い飛ばして。
しまったり。
悪戯心で。
弾けてしまえば。

そんな。
大切なことを。
忘れそうになって。
そんな。
大事なことを。
思い起こされて。

そうさ。
ブレ無ければ。
曲げなければ。
ひたすらに。
バカバカしく。
真剣にユーモアでもって。
向き合っていけば。

そんな。
大切なことを。
忘れそうになって。
そんな。
大事なことを。
思い起こされて。

そのしかめっ面に。
その狭い心に。
舌でも。
ペロッとね!



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2012/02/07 Tue *雨よ、雨よ、降らないで / The Beatles

20120207heyjude


雨よ。
雨よ。
降らないで。

昨日。
帰ってきたからさ。
今日から。
日常が始まる。
そんな朝に。
そんな日に。

雨よ。
雨よ。
降らないで。

雨の日と。
月曜日(みたいな)日は。
ただでさえ。
苦手なのにさ。
寒いし。暗いし。
どうしたってさ。
沈んじゃうんだよな。

『Hey Jude』'70年リリース。
解散直前に米国キャピトルが編集したビートルズのアルバム。
未だ『赤盤』も『青盤』もリリースされて無かった頃は重宝されていたらしく。
確か「Hey Jude」とか「Rain」とか「Don't Let Me Down」とか「Revolution」とかは。
当時はこのアルバムにしか収録されてなかったのかな。間違ってたらご免なさい。
まぁ、キャピトルとしてはそれらのシングル・ナンバーを纏めて売っちゃえってとこだったのか。
自分がビートルズに初めて出会った頃も。割と未だ人気のあったアルバムだった記憶があります。
確か中学校の同級生が何人か買ってた様な記憶があります。『赤盤』『青盤』は2枚組で高かったからね。
今針を落とすと。埋草的な「Can't By Me Love」「I Should Have Known Better」「Paperback Writer」がね。
どうしても。その3曲には違和感があるのは否めませんが。でも昔馴染みではあるので(苦笑)。
当然「Hey Jude」が最大の売りだったんでしょうけど。どうもね。冗長であまり好きにはなれなくて。
やっぱり。「Rain」「Revolition」「Don't Let Me Down」でしょうと。ジョン派なのがバレバレですけど。
この手の編集アルバムで代表曲を並べて聴くと。やっぱりジョンとポールの個性の違いは明確で。
別にポールも好きだけど。しっくりくるのはジョンなんだよなと。その肌触りや匂いみたいなものがね。
特に。今日みたいに。どうしても。沈みがちで。内側を見てる日にはね。ジョンの歌声に掴まれるんですよね。
その生々しさ、正直さが突き刺さるんだよな。雨の日は憂鬱でさぁ、爆発しそうになるよね、ねぇ、ジョン・・・

雨よ。
雨よ。
降らないで。

昨日までが。
楽しすぎたからさ。
今日から。
始まる日常が重いんだ。
そんな午後に。
そんな日に。

雨よ。
雨よ。
降らないで。

雨の日と。
ハレからケヘ戻る日は。
ただでさえ。
苦手だからさ。
回らないし。働かないし。
どうしたってさ。
重くなっちゃうんだよな。

あぁ。
雨の日も。
気の持ちようだって。
そうは言うけど。
だけど。
お願いだから。
沈ませないで。
じゃないと。
この上なく。
破壊的な気分に。
なってしまいそうなんだ。
だから・・・

雨よ。
雨よ。
降らないで。



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2012/02/06 Mon *翼、羽ばたくところ / Queen

20120206theworks


夜も深けて。
日付も変わって。
でも。
未だ。
眠りには就けない。

この。
印。
この。
扉。
開けなくちゃ。
会いにいかなくちゃ。

この。
翼が。
伸ばせる。
そんな。
ところが。
ここに。
ある。
ここにも。
ある。

覆い被さっていた。
なにかが。
崩れていく。
身体の内に。
収めていた。
精神の翼が。
その羽が。
伸びていくのを。
動きだすのを。
感じる。

ここは。
翼、羽ばたくところ。

『The Works』'84年リリース。
『The Game』と同様なシンプルなジャケットが印象的なクイーンのアルバム。
なんとなくアルバム・タイトルも対を成している様でもあります。
その2枚に挟まれたアルバムである『Flash Gordon』と『Hot Space』が思ったほど売れず。
(まぁ、『Flash Gordon』はサウンド・トラックですからね。映画そのものも興行的に失敗したし・・・)
軌道修正を図ったクイーン。王道を行くロック・バンドとしての姿を再び打ち出してみせたと。
簡単に書いてますが。普通なかなかね。当時のクイーンくらいになっちゃうと難しいと思うんですけどね。
意地とか。柵とか。あると思うんですけど。そこをあっさりと乗り越えて。さっさとやっちゃうのがクイーンかなと。
君達が望むのはこんなのだろう。ほら。だったらやってやるよ。但しスケールは想像以上だぜ・・・みたいなね。
皆で歌える、皆で昂揚できる。それが特に'70年代後半からのクイーンに求められていたものだと思うのですが。
アルバムの頭から「Radio Ga Ga」ですからね。そりゃぁ、手拍子しちゃうし。盛り上がっちゃうでしょうと。
個人的な話になりますが。'99年ウェンブレー・スタジアムでのローリング・ストーンズのライブで。
ストーンズの登場前に流れた「Radio Ga Ga」にスタジアム全体が大いに沸いたのは忘れられません。
雨でずぶ濡れだったんですけどね。湯気が立ち上りましたからね。クイーンって愛されてるんだなぁと。
そして「I Want To Break Free」もね。陽気で。あのメンバーが女装したビデオ・クリップがとても印象的でしたが。
独裁政権の多かった南米では圧政に対する抵抗、自由の希求を象徴するナンバーにもなっていたとか。
それを知ってか知らずか。南米公演で女装して歌って。非難轟々。大ブーイングの嵐を受けたと言う。
如何にも。ノンポリらしいクイーンですが。それでいいんです。芸能ってのはそのノン・ポリシーが故に。
思想とか人種とかの障壁を超えて。人々の中に広がっていくから支配者層にとって脅威になり得るのですから。
一方で。「It's A Hard Life」や「Is This The World We Created ?」でちゃんと泣かせてくれるクイーンが好きです。

夜は更に深けて
朝が近くなって。
でも。
未だ。
眠くなどならない。

その。
笑顔。
その。
心遣い。
変わらずに。
感じている。

強張っていた。
魂を。
解してくれる。
弛ませてくれる。
そんな。
人達が。
ここに。
いる。
ここにも。
いてくれる。

頭を抑えつけていた。
なにかを。
超えていける気がする。
身体の内で。
縛られていた。
精神の翼が。
その鎖から解放される。
その羽が。
伸びていくのを。
動きだすのを。
感じる。

ここは。
翼、羽ばたくところ。

今回も。
この街を。
この古都を。
訪れたからには。
目指す。
印があった。
開ける。
開かれる。
扉があった。

変わらずに。
迎えてくれる。
その笑顔に。
その心遣いに。
なにかが解き放たれる。
ここは。
翼、羽ばたくところ。
治外法権。

大音量で。
クイーンのライブとかを観たりしながら。
あぁ、やっと。
解き放てたかな・・・
なんて思ってる。
そうそう。
隣で。
そんな自分を見て。
安心した様子で。
蕩けそうな笑顔で。
いつもと同じ様に寛ぎ始めた。
我が相方も。
同じ様に。
翼、羽ばたいていてくれればいいなと。

ここは。
翼、羽ばたくところ。
治外法権。
いつも。
今夜も。
ありがとうございます!



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2012/02/05 Sun *迦陵頻伽 / 中森明菜

20120205akinabesttwo


その。
美しく。
艶やかに。
妖しくも。
描かれた姿。

その。
美しい。
天井画を。
見上げるうちに。
ここはもしやと。

その。
得も言われぬ。
この世では。
何人も。
聞いたことのない。

その。
極楽浄土でしか。
耳に出来ない。
絶世の美しい声を。
耳にした様な気がして。

迦陵頻伽。

『Best Ⅱ』'88年リリース。
「DESIRE -情熱-」から「I MISSED "THE SHOCK"」のシングル9曲に。
当時シングル・カセット(!)にのみ収録されていた「ノンフィクション エクスタシー」を加えた全10曲。
『Best』以降のヒット曲の集大成となった中森明菜の2枚目のベスト・アルバム。
例の騒ぎで活動休止になる約半年前です。ヒット曲を連発していた明菜の輝かしい軌跡を捉えています。
実のところ。その歌声の魅力が最も輝くのは。この後の“歌姫”シリーズからかなとも思ったりするのですが。
それは自分がその頃に明菜の魅力に気づいたってことが影響してるのかな。このアルバムを聴いていても。
当時はただのヒット曲として聴いていたナンバーの数々における明菜の歌声の魅力に強く惹かれるのです。
美しく。情熱的に繊細に。縦横無尽の明菜ビブラートです。う~ん。なにかが憑りついてるかもとか。
ここまでくると。どこか浮世離れしてる感もあって。その夢現で儚げな感じが。なんとも堪りません。
「DESIRE -情熱-」とか「TANGO NOIR」なんてアップなナンバーは昔から大好きだったのですが。まぁ、今もね。
今も好きなんですけどね。この頃は特に「難破船」がね。このスローなバラードがこの上もなくきたりするのです。
これ加藤登紀子のカヴァーなんですけど。お登紀さん自身が是非明菜に歌ってもらいたいとの意向だったとか。
それに応えて。やや普段より低い声でしっとりと歌い上げる明菜の歌声が震えるほど素晴らしく。
これぞまさに。極楽浄土で聴こえてくる歌声かな・・・ってのはいくらなんでも褒め過ぎかもしれませんけど(笑)。
でもね。ライブ映像で。このナンバーを歌いながら目に涙を浮かべる明菜なんて。本当にねぇ・・・ため息がね・・・

その。
美しく。
優しげで。
嫋やかな。
その姿。

その。
美しい。
優しく。
心地良い扱いに。
ここはもしやと。

その。
得も言われぬ。
この世でも。
そうは。
聞いたことのない。

その。
極楽浄土でしか。
耳に出来ない様な。
心地良く優しい。
美しい声を耳にして。

やはり。
ここは。
自分にとっては。
この空間は。
この店は。
極楽浄土かなと(笑)。

迦陵頻伽。

極楽浄土に住むと言う。
その絶世の声を持つ。
その姿を。
名刹の天井画に見て。
その足で訪れた。
店の。
その絶品の味に。
そして。
その変わらぬもてなしの。
その声に。姿に。笑顔に。
極楽を感じる。

迦陵頻伽。
この世に舞い降りたり。
なんてね(笑)。



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2012/02/04 Sat *生きてるだけで / 仲井戸麗市

20120204e


ここが。
俺達の。
君と俺の。
ホームタウン。
だったのかもね。

勿論。
二人とも。
旅行者で。
よそ者で。
この街で。
過ごした時間は。
限られたものだったけど。

ほら。
この街の。
あの角に。
この角に。
あの路地に。
この店に。
未だ。
君がいるようで。
君が待っている様で。

そうなんだ。
だからさ。

『絵』'90年リリース。
仲井戸麗市、チャボの2枚目のソロ・アルバム。
ライナーにチャボ自身のコメントが記載されていますが。公式にはCDとカセットでのみ発売されて。
当時すでに日本国内にはプレス工場が一ヶ所しかなく。アナログ盤の発売は断念せざるを得なかったと。
それでも。どうしても。自分の音楽はアナログ盤に刻みたくて。頼み込んで非売品として500枚だけ制作したと。
そんなチャボの思いまでもが伝わってきそうな温かく切ない音質が、やっぱりアナログ盤はいいよねと。
そう思わせてくれるのです。その思いが針を落とす度に。じんわりと、ゆっくりと胸に沁みてくるのです。
ここには決してダウンロードなどでは味わうことのできない。詩と歌が本来持っている、その体温があるのです。
さて。1枚目ほど攻撃的でもなく。3枚目ほどポップでもなく。一度聴いただけではとても地味なこのアルバム。
否、何度張りを落としても。その地味・・・内省的であることは変わりはなく。ある意味でとっつき難いのですが。
恐らく。チャボのアルバムの中でも私小説的な匂いが濃厚である故に。そこに惹かれる、共鳴する者には。
そう。自分の様な人間にとっては。とても愛おしいアルバムなのです。とても大切で失いたくないものなのです。
過ぎ去った日々や、過ぎていった人達への憧憬や追想だったり。ささやかで小さく儚いものへの愛慕だったり。
そんなものに拘るあまりに、はみ出したり、おいてかれたり。それでも。それらを愛さざるを得ない自分だったり。
決して勝者にも強者にもなれないかもそれないけれど。そんな者にしか見えない、感じられないものもあるさと。
決して明るくは無いけれど。それでもどこか軽やかで。悲しく切なくても、喜びもそこにはあるんだよとね。
決して声高ではなく。微かな呟きだとしても。そんなチャボの思いが。胸の奥の柔らかいとこに届いてくるのです。

あの日々が。
俺達の。
君と俺の。
プロローグ。
だったのにね。

勿論。
二人とも。
旅行者で。
よそ者で。
この街を。
訪ねた回数も。
限られたものだったけど。

ほら。
この街の。
あの角も。
この角も。
あの路地にも。
この店にも。
未だ。
君の気配が。
君の空気が漂っている様で。

そうなんだ。
だからさ。

突然の。
エピローグ。
もう。
戻れない。
過ぎ去った日々。
もう。
帰ってこない人。
共に愛おしんだ。
ささやかで儚い。
でも大切な時間。

そうなんだ。
だからさ。

あの夜。
この街で。
この路地で。
この店で。

いつ来ても。
美味しいですね。
幸せですよね。
もう。
死んでもいいなぁ・・・

本当に。
死んじまったら。
駄目じゃないかよ。
まったくさぁ。
本当に。

そうなんだ。
だからさ。

生きてるだけで。
丸儲け。
生きてるだけで。
幸せで。
生きてるだけで。
責任があるからね。

今夜も。
この街で。
この路地で。
この店で。

おーい。
今夜も。
美味しかったぞ。
絶品だったぞ。
幸せだったぞ。
また。
食べるぞ。
まだまだ。
食べるぞ。

生きてるだけで。
なぁ・・・

君の大好きだった。
あのアルバムが。
頭の中で鳴っている・・・



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2012/02/03 Fri *歩くだけ / Otis Spann

20120203walkingtheblues


歩く。
歩くだけ。

今は。
ただ。
歩く。
他には。
何も。
考えず。
思わず。

今は。
ただ。
歩く。
一応は。
目的地とか。
目標とか。
あるけれど。

歩く。
歩くだけ。

他に何がある?

『Walking The Blues』'72年リリース。
シカゴ・ブルースの名ピアニスト、オーティス・スパン。
そのスパンのキャンディドでの2枚目のアルバム。とは言っても録音されたのは'60年で。
お蔵入りしていたのを'恐らくは70年に40歳の若さで亡くなったスパンへの追悼の意もあって世に出たかなと。
だからと言って。スパンですから。内容が悪いわけもなく。あの『Otis Spann Is The Blues』と同時期の録音で。
ロバート・ロックウッド・Jrのギターとのコンビも抜群で。これぞシカゴ・ブルース・ピアノの真骨頂とも言える。
スパンの時に軽快に転がり、時に芳醇に揺蕩ってみせる。その指さばきの見事さに聴き惚れてしまいます。
華麗に舞ってみせながら、同時に正確にリズムも刻むスパンです。リズム隊の不在などまるで問題なく。
聴いていると。むしろ。この形態こそがブルースかなとか思わされてしまうほどなのです。
何と言っても。マディ・ウォーターズ・バンドの番頭格だったんですからね。酸いも甘いも知ってるし。貫録あるし。
どうも自分が看板になるのは好まなかったらしいスパン。このアルバムでもセント・ルイス・ジミーに歌わせたりと。
主役を立てて。自分は縁の下で支えながら気儘にやるのが好きだったのかもしれません。
でもねぇ。これだけの腕を持ってたら。誰だってリーダー・アルバムを創らせたくなるよなと。本当に。
天使と悪魔が同居したかの様な。その鍵盤の上を自在に動き回る指先が見える様で。ため息が出ます。
特にタイトル・ナンバー、「Walking The Blues」を始めとするインストは。本当にこれぞシカゴ・ブルースってとこで。
実はブルース・ギターと同等に。否、ひょっとしたらそれ以上にブルース・ピアノが好きな自分にとっては。
『Otis Spann Is~ 』とこのアルバムはですね。もういつ聴いても。胸の奥の柔らかいとこを掴まれるのです。

歩く。
歩くだけ。

今は。
ただ。
歩く。
他には。
何も。
考えない。
思わない。

今は。
ただ。
歩く。
一応の。
目的地まで。
目標まで。
それだけ目指して。

歩く。
歩くだけ。

他に何がある?

なんだけどね。
歩くだけってのが。
難しくてさ。
目に入るものが。
気にはなるし。
入らなきゃ入らないで。
ほら。
考えたり。
思ったり。
するとね・・・

隣を歩いてたり。
背後からついてきてたり。
するんじゃないかな。
なんてさ。
で、立ち止まったり、振り返ったり。
なんか子供の頃もあったっけ。
まぁ。
いるならいるで。
ついてきてるならきてるで。
構わないんだけどさ。

そしたら。
ほら。
あれっ、タワー見えんじゃんとか。
おやっ、それでも春の香りが微かにさとか。
ふうっ、この坂は無いよなぁとか。
話せるのにさ。
それも悪くは無いからさ。
肩を並べて一緒に歩こうぜなんてね。
言えるのにな。
どうよ?あれ?いないのかな・・・

歩く。
歩くだけ。

それもまた。
難しくもあり。
楽しくもあり。



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2012/02/02 Thu *合う、合わない / Junior Well's Chicago Blues Band

20120202hoodoomanblues


合う。
合わない。

これは。
やっぱり。
あるもので。
最初の。
その瞬間から。

波長が。
明らかに。
それを。
伝えてくる。
そんな時もある。

それだけじゃ。
いけないし。
合わなくても。
合わせるってのも。
必要なのかも。

でも。
合うものは。
合うし。
合わないものは。
合わないじゃん。

『Hoodoo Man Blues』'65年リリース。
ジュニア・ウェルズの最高傑作とも称されるアルバム。
ハープ&ヴォーカルのジュニアに。ベースはジャック・マイヤーズ、ドラムスはビリー・ウォレン。
そしてギターはジャケットにも記されている様にバディ・ガイ。このシンプルな編成で。
時には陰湿とまで表現される様な、クールで緊張感漂うブルースを聴かせてくれるのです。
ジュニアにはブルース界のジェイムス・ブラウンと称されるファンキーな一面もあるのですが。
このアルバムでは確かに徹底的なまでにクールなハープとヴォーカルで。実にシャープな印象を残します。
シンプルな編成故にサウンドはスカスカな感もあるのですが。そのスカスカな空間の緊張感まで。
聴こえるはずのない、そんなものまで聴こえてきそうなブルースをやっているのです。ヒリヒリします。
その空間でジュニアに絶妙に相の手を入れるが如く、時には執拗なまでに纏わりついていく。
それがバディのギターで。その合い方、絶妙な匙加減はまさに“合う”もの同士ならではだと思わされます。
元祖ブルース・ブラザーズとして。そのコンビの息の合い方には定評のあったジュニアとバディです。
実際、この後も多くの共演を残していますが。その最初の一歩がこのアルバムだったんじゃないかなと。
ジュニアもバディもシカゴ・ブルースでは若い世代ですから。その世代のアルバムとしてもかなり早い筈で。
このアルバムの成功、2人の息の合い方の見事さが評価されて。この後2人の単独アルバムも制作され。
バディのチェス時代の音源もアルバム単位として纏めらる結果に繋がったのだと思います。
その意味でも重要なアルバムだったわけです。それにしても本当に“合ってる”クールなジュニア&バディです。

合う。
合わない。

これは。
やっぱり。
あるもので。
最初の。
その瞬間の。

波長が。
伝えたもの。
それを。
信じる。
それが総てな時もある。

それだけじゃ。
いけないし。
合わなくても。
変えていくってのも。
必要なのかも。

でも。
合うものは。
合うし。
合わないものは。
合わないじゃん。

言葉でも。
思いでも。
自然と。
合いの手が。
入ったり。
入れられたり。

空気でも。
匂いでも。
不思議と。
心地良く。
纏わりついてきたり。

人にも。人とも。
街にも。街とも。
合う。
合わない。
あるし。
その見極めが。
大切だったりするんだよなぁ。



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2012/02/01 Wed *古い奴だと / Chuck Berry

20120201tokyosession


古い奴だと。
お思いでしょうが。

そうなんだ。
基本的に。
古くて。
頑固で。
好き嫌いも。
あるので。

気に入れば。
気が合えば。
もう。
とことん。
何を言われようが。
変える気なんて。
さらさらない。
浮気など。
しようとも思わない。

『Tokyo Session』'81年リリース。
今年に入って過労でステージをキャンセルしたとかで。その後の容態が心配されるチャック・ベリー。
なんてった。御年85歳ですからねぇ。それで現役でステージに立ってること自体がもはや奇跡なんですけどね。
そのチャックが約30年前。初来日した際に新宿厚生年金会館と渋谷公会堂で収録されたライブ・アルバム。
あの『Hail! Hail! Rock 'N' Roll 』が制作されるまでは。このアルバムが一番まともなライブ・アルバムだったとも。
まぁ、キース・リチャーズ同様に。このアルバムのプロデューサーだった内田裕也も相当苦労したんだろうなと。
だってね。例によってメンバーからして如何にも現地調達の急造バンドであることは明らかですからね。
娘のイングリッド・ベリーがコーラス。ベーシストは外国人。ドラマーとピアニストが日本人ですからね。
しかもピアノを弾いてるのが成毛滋って。裕也さんルートなんでしょうが。成毛さん本業はギタリストでしょ?
チャックが、ギターは自分一人で十分だとか言ったんですかねぇ。ありえるよなぁ。チャックだもんなぁ。
で、そのチャックのギターは流石の一言で。スロー・ブルースの「In The Wee Wee Hours」も含めて。
これぞチャック・ベリーというギターを聴かせてくれています。いや本当に。しっかり弾いてるんですよ。
だからね。「Roll Over Beethoven」も「Sweet Little Sixteen」も「Rock And Roll Music」も。
そして「Carol~Little Queenie」も「Johnny B. Goode」も弾んで弾んでご機嫌にロックンロールしてるのです。
バックはもたついたりしてますが。これも例の。何の曲やるんですか?チャック・ベリーズ・ソングだ!ってやつを。
この時のメンバーもやられたんでしょうかね(笑)。何たって天下のチャック・ベリーですからね。仕方ないよねと。
だって。前述したナンバーだけでも。チャックがいなかったらロックンロールはこの世に存在しなかったって。
そう確信できますもんね。ロックンロールの二つ名はチャック・ベリーだってジョン・レノンの名言もあるくらいだし。
もう十分に古くて(失礼)、頑固で、好き嫌い激しくて、でもとことん拘って。何も変わらずに歩み続けるチャック。
それがいいんだよなと。だってさぁ、このジャケット、このスタイル。これだけでロックンロールじゃないですか!

古い奴だと。
思れたとしても。

仕方ないんだ。
基本的に。
古かろうが。
頑固だろうが。
好き嫌いが激しかろうが。
直す気なんてないし。
そもそも。
それの何が悪いんだと。

気に入れば。
気が合えば。
もう。
とことん。
何と言われようが。
気にもならないし。
そもそも。
気にも掛けないし。
とにもかくにも。
浮気など。
しようとも思わない。

もう。
30年近くも。
通い続けてる。
美容院。
近所に住んでたのは。
最初の2年だけ。
後は。
何回か引っ越して。
それでも変わらず通ってる。
いま片道1時間近くかな。
でも。
全然気にならない。
30年近く。
同じ先生にしか切ってもらってない。

古い奴だと。
お思いでしょうが。

その店の。
その先生の。
カットじゃないと。
スタイルじゃないと。
駄目なんだ。
決まらないんだ。
技術とか。
流行とか。
だけじゃないからね。
大切なものは。

久し振りに訪ねて。
随分伸びたねとかなんとか。
いつもの様に会話しながら。
伸び放題だった髪をカットしてもらって。
身も心も何だか軽くなって。
外へと出たら。
鼻歌でダック・ウォークなんてね。

古い奴だと。
思われたとしても。

浮気なんかできないね(笑)。



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2012/01/31 Tue *最終コーナーを / Led Zeppelin

20120131coda


あの夏の日。
そこから始まった。
何かが。
そこから起きた。
何かも。
なんだかんだで。
一旦の区切りへと。

その区切りの為の。
最終コーナーを。
曲がって。
最後の直線に。
最後の一章に。
最後の一節に。
入った・・・そう。
入るには入ったんだ。

後は。
どう。
駆け抜けるか。
どう。
書き上げるか。
どう。
奏でてみせるか。
なんだけれど。
それが。
難しい。

最終コーナーを。
曲がって。

『Coda』'82年リリース。
シンプルなジャケットが印象に残るレッド・ツェッペリンのラスト・アルバム。
アルバム・タイトルは楽章の終結部分を表す言葉で。当時の邦題は『最終楽章』となっていました。
'80年にジョン・ボーナム、ボンゾの不慮の死によって解散を余儀なくされたレッド・ツェッペリン。
その死に水をジミー・ペイジ自らがとる為に過去のお蔵入りテイクを発掘して手を加えて発表したと。
従って本来は編集アルバムで。各ナンバーの素材も年代も状況もバラバラなのですが。
これが最初から最後まで。1枚のアルバムとして違和感なしで聴けちゃうところが。
流石はペイジのプロデューサとしての才能、そしてやっぱりツェッペリンのバンドとしての底力かなと。
まぁ、一応は『In Through The Out Door』からのアウト・テイクが多いと言えば多いんですけどね。
それにしても。やっぱりこれはオリジナル・アルバムとして捉えても遜色のないアルバムになってるなと。
そして。何故解散という選択肢を選んだのか。何故それでもこのアルバムを制作したのか。
その回答が見事に提示されていて。それはもう。アルバムに針を落とした瞬間に解るんですけどね。
スピーカーを震わすボンゾのドラム。この唯一無二の響きがこのアルバム全体を牽引していて。
そりゃこれが失われたら続けられるわけがないと。自分達とファンを納得させるには必要な締め括りだったと。
しかし。本当にボンゾって凄かったんだなと。改めて思い知らされるわけなんですけどね。
それはドラム・ソロとかよりは。一つのナンバーの中で鳴っている、支えている時の方がより鮮明になるかなと。
だから。やっぱり。「We're Gonna Groove」とかが好きで。「Bonzo's Montreux」みたいなナンバーは。
ドラム・ソロに電気処理を加えたナンバーはね、どうかなと。そこはペイジも解ってないなぁ、なんてね(笑)。

あの夏の日。
そこから始まった。
何かを。
そこから起きた。
何かを。
とにもかくにも。
一旦は終わらせようと。

その区切りの為の。
最終コーナーを。
立ち上がって。
最後の直線に。
最後の一章に。
最後の一節に。
入った・・・そう。
入るには入ったんだ。

後は。
どう。
駆け抜けてしまうか。
どう。
書き上げてしまうか。
どう。
奏でててしまうか。
なんだけれど。
それが。
読めない。

最終コーナーを。
立ち上がって。
ギアを入れて。
筆を執って。
マイクを握りしめて。
走ってる。
書いてる。
歌ってる。

でも。
終わり方が。
終わる位置が。
未だ。
ぼんやりしてる。
ただ。
必要なことであることは。
解ってるんだけど。

最終コーナーを。
曲がったんだから。
立ち上がったんだから。

さてと・・・どうやって、どこまで・・・
それでも。
締め括りは必要なんだよなぁ。



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2012/01/30 Mon *服用中 / The Rolling Stones

20120130getstoned


二日酔い。
間違いなく。
まごうことなく。
この状態は。
二日酔い。

随分と。
久し振りだけど。
この感覚は。
記憶にあるこの気分は。
二日酔い。

昨夜は。
楽しかったし。
久し振りの再会に。
弾けて。
胸が震えたこともあって。

飲んだんだな。
飲んだんだろうな。
そうか。
二日酔いか。
未だなれるんだな。

『Get Stoned』'77年リリース。
酔っ払い、ラリった状態の意味もあるタイトルを冠せられたローリング・ストーンズの2枚組ベスト・アルバム。
アレン・クライン所有のアブコ・マスターをデッカ以外から発売する。「Brown Sugar」と「Wild Horses」もと。
要するに以前に載せたこのアルバムの英国オリジナル盤って位置づけになるのかな。
内容はまるっきり同一で。音質はやっぱり若干ではあるけれどこの英国盤が勝ってるかなと言ったところ。
しかし。このジャケット。前歯にダイヤを入れたミックへの当て擦りなのか。まったっくクラインときたら。
今だったら。パチもののベロでも。もっと趣味のいいデザインが世の中に溢れてるけど。
この当時は未だそこまでは・・・否、やっぱりこのデザインにはクラインの悪意を感じるなぁ。
それでも一目でストーンズのアルバムだとは解るもんなぁ。まったくもって本当に商売上手なことですね。
そうなると。アルバム・タイトルはキースへの当て擦りでしょうか。それは考え過ぎかな(笑)。
まぁ、そんな話はおいておて。'60年代のストーンズのヒット曲、代表曲が30曲聴けますからね。
同じクライン編集の『Hot Rocks 1964-1971』に比較すると選曲が絞りきれてない、狙いが不明なんですが。
何にも考えずに。ただただ'60年代のストーンズを聴いていたい、浸っていたい時には重宝してるかも。
どんな時がそんな時だってなると。そりゃぁ、色々あるけれど。二日酔いの午後なんかもそうだよなと。
早く抜かなきゃと思いつつ。どこかで。このまま醒めないでいたいなんて思いも頭の片隅にはあって。
そんな薄ぼんやりした状態で針を落として。そんな時に聴くストーンズもまた心地良くて。漂う様で。
でも。そのリズムが。リフが。ビートが。やがて覚醒させてくれるんだよなぁ。てなわけで只今、服用中です(笑)。

二日酔い。
高校生の頃は。
未だそこまでは。
飲めなかったから。
なったことなかったな。

学生時代に。
大酒飲んで大騒ぎして。
翌日の昼過ぎに。
ラーメン作ったけど食べれなくて。
あれが初めての二日酔い。

それからは。
何度も。
二日酔いになって。
その度に。
もう飲まないって。
でも。
また直ぐに。
そんなこと忘れちゃうからな。

そんな。
二日酔いも。
ここ。
暫くは。
なってなかったのだけど。

昨夜は。
楽しかったし。
久し振りの再会が。
嬉しくて。
胸が熱くなったこともあって。

飲んだんだな。
飲んだんだろうな。
そうか。
二日酔いか。
未だなれるんだな。

ちょっと。
苦しくて。
でも。
未だ。
二日酔いになれる。
それだけ飲める。
飲む気分になれた。
そこまで。
戻ってこれたかなと。
ちょっと。
微笑みながら。
最強の。
酔い覚ましを。
服用中(笑)。



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2012/01/29 Sun *ロックンロール列車夜行便 / The Yardbirds

20120129havingaraveup


夜道を。
夜の街を。
走り抜ける。
駆け抜ける。
列車に乗って。

今夜も。
あの街へ。
あの店へ。
改札抜けて。
通りを抜けて。

角を曲がれば。
あの看板が。
ドアを開ければ。
いつもの空気と。
いつもの笑顔が迎えてくれる。

一息ついたら。
セッティング。
ターン・テーブルとミキサー。
調整して確認したら。
レコードに針を落として。

さぁ。
今夜も。
ショーの。
幕が開く。
ロックンロール列車が走りだす。

『Having A Rave Up With The Yardbirds』'66年リリース。
如何にもブリティッシュ・ビートなジャケットがカッコいいヤードバーズの米国での2ndアルバム。
ヤードバーズってのは昔から権利関係も複雑で。各国で勝手にアルバムが編集されてるしと。
なかなかその音源の全貌って掴み辛くて。その辺りは今でもあまり改善されてないとの話もありますが。
このアルバムなんかも。ジャケットからも解る様に。ジェフ・ベック在籍時に発表されていて。
A面はそのベック時代にシングルとしてリリースされたナンバーを中心に6曲が収録されていますが。
B面はなんと。あの『Five Live Yardbirds』からの4曲を収録してると言う。それは幾らなんでもってねぇ。
確かに当時は『Five Live Yardbirds』は米国ではリリースされて無かったとのことなので。意義はあったのかな。
しかし。ジャケットはベックなのに。B面にクラプトン入れちゃうのって。ねぇ。まぁ、ヤードバーズっちゃそうだけど。
この大胆さ。この大雑把さが。米国編集ならではの特色なんですけどね。正直あまりB面は聴かないよね。
でもA面には「Still I'm Sad」もあれば「Heart Full Of Soul」も。そして「Train Kept A Rollin'」が入ってますからね。
他の2曲も含めて。このA面はブリティッシュ・ビート・バンド、ヤードバーズの魅力をストレートに伝えてくれます。
2本のギターの絡みとか。そこにヴォーカルやハープが加わる瞬間のスリリングなところとか。いいなぁと。
特に。「Train Kept A Rollin'」はねぇ。最高ですよね。エアロスミスのヴァージョンを最初に聴いたんだけど。
じゃぁ、その元ネタはってんでヤードバーズに辿り着いたんですよね。で、これは最高じゃないかと。カッコいいと。
「ブギウギ列車夜行便」って邦題は訳が解りませんけどね。なんでブギウギ?なんで夜行便ってね?
なんにしろ。そのあまりのカッコよさに。「Honey Hush」とか「レモンティー」とかが生まれたんですからね(笑)。

夜道を。
夜の街を。
走り抜けて。
駆け抜けて。
ここまで来たんだ。

今夜も。
あの街で。
あの店で。
御機嫌なロックンロールを。
ガツンとブチかます為に。

角を曲がった。
あの看板の下で。
あのドアの中の。
熱い空気と。
誰かの笑顔が嬉しくて。

新しい仲間の。
熱い熱い歌声が。
胸に響いて。
また面白いことが。
増えそうな予感を感じながら。
レコードに針を落として。

さぁ。
今夜も。
ショーも。
幕は未だ下りない。
ロックンロール列車が走り続ける。

いつもの空気。
いつもの笑顔。
新しい仲間。
懐かしい仲間との再会。
懐かしい顔。
声には出さない思い。
その思いに誘われるままに・・・

本当に夜行便になって。
終には早朝の。
未だ明けきらぬ街を。
走り抜ける。
駆け抜ける。
破目になっちゃったけど(笑)。

でもねぇ。
そうさ。
ロックンロール列車は止まらないからね!



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