2012/03/11 Sun *奇跡を手にしよう / Laura Nyro And Labelle
いま。
ここに。
いる。
いま。
そこに。
いる。
ただそれだけで。
いま。
思っている。
いま。
涙が溢れている。
ここで。そこで。
そうそれだけで。
いま。
歌ってる。
いま。
聴こえてる。
ここで。そこで。
もうそれだけで。
『Gonna Take A Miracle』'71年リリース。
ローラ・ニーロがラベルと共に自らのルーツであるソウル、R&Bをカヴァーしたアルバム。
シンガー・ソングライターとして一定の評価と成功を納めたローラにとって念願かなったアルバム。
尤も人種の坩堝であるニュー・ヨークで育ったローラ。子守唄代わりに聴いて育ったナンバー。
街角で口ずさんでいたナンバー。そんな大好きで堪らないナンバーを歌うことはとても自然なことだった様で。
特に特別なきっかけがあって制作した訳では無いと語っていますが。それなりの思いはあったかなと。
このアルバムの後に暫く活動を休止していたことも含め。ジョン・レノンの『Rock 'N' Roll』と重なる印象も。
ローラにとって原点回帰を果たしたこのアルバムにこそ。ローラの本質が最も色濃く表れてるとも言えるかなと。
歌われているのは「You've Really Got A Hold On Me」だったり「Jimmy Mack」「Nowhere To Run」だったり。
「Spanish Harlem」だったり。そして「It's Gona Take A Miracle」と。どれもソウル、R&Bの名曲ばかりで。
ピアノの前に座ったら、自然と指が動き歌い始めてしまうほど、ローラ自身が好きだったナンバーなんだとか。
その言葉通りに。熱く、ソウルフルに。しかし。とても優しくナチュラルなローラの歌声が印象的です。
勿論、コーラスのラベル、ブレイク前の彼女達の絶妙なハーモニーによる貢献も多大だったりします。
ローラには夜と血のイメージをいつも感じるのですが。いつもの深く孤独な夜と、情念のメタファーとしての血・・・
ではなく。深く暗くとも温かい夜、そして生の象徴としての熱い血・・・を、このアルバムのローラには感じます。
故に。奇跡でも起きない限りもう二度と恋などしないと歌われる「It's Gona Take A Miracle」にも。
その奇跡を間違いなく信じている、明るさと強さを聴くことが出来て。その歌声を信じてしまうのです。
いま。
ここに。
いる。
いま。
そこに。
いる。
ただそれだけで。
いま。
想っている。
いま。
微笑が浮かんでいる。
ここで。そこで。
そうそれだけで。
いま。
祈ってる。
いま。
届いてる。
ここで。そこで。
もうそれだけで。
いま。
ここに。
生きている。
いま。
そこで。
生きている。
昨日も。
今日も。
生きている。
明日からも。
また生きていく。
それだけで。
それは。
それが。
奇跡だと。
そう思えたら。
さぁ。
その奇跡を。
奇跡を手にしよう。
ただ奇跡を。
奇跡を手にしよう。
それだけで。
いまは。
いい、いいよ、きっと・・・ね。
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