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2012/03/17 Sat *ひとりぼっちのリビング / Dave Edmunds

20120317subtleasaflyingmallet


真夜中。
ひとりで。
椅子に座って。
目を閉じて。
待っている。

真夜中。
どこかから。
降りてくるのを。
聴こえてくるのを。
待っている。

真夜中。
最初の一音が。
聴こえてきたら。
こっちのもの。
しめたもの。

真夜中。
ひとりぼっちのリビング。

『Subtle As A Flying Mallet』'75年リリース。
『ひとりぼっちのスタジオ』なる邦題で知られるデイヴ・エドモンズの2枚目のソロ・アルバム。
邦題が示す様に。ロックフィールド・スタジオにひとりで籠って。ひとりで創っちゃいましたと。
その目指したところは。ずばり、ウォール・オブ・サウンドの再現。フィル・スペクター好きだったんですねと。
「Baby I Love You」とか「Da Doo Ron Ron」のカヴァー辺りは。もう、もろスペクターかな。
ギター抱えたロックン・ローラー的なイメージの強いデイヴですが。存外にそのオタク振りも徹底的で。
きっと。スペクターのフィレスのレコードなんか大好きで。集めてたんだろうな、なんて容易に想像できます。
ちょっとね。サウンドが厚くなり過ぎちゃって(それが狙いなんでしょうけど)。ちょっとやり過ぎとも思いますが。
でもね。ひとりで好きな音楽に、好きな作業に熱中できることの喜び。それは大いに解るので。いいじゃんと。
ひとりで、ああでもない。こうでもないと楽器弾いて、歌って。プレイバック聴いて。ミキサーで調整して。
ちょっと難しい顔しながらも。口元には笑みが浮かんでて。時にしたり顔になったりもしてたんだろうなぁ。
そして。根っ子は生粋のロックンローラーのデイヴですから。それだけで収まる訳も無くて。
「No Money Down」「Let It Rock」と言ったチャック・ベリーのカヴァーでは。もう。ここぞとばかりに。
ブリンズリー・シュウォーツとの競演でご機嫌で熱いライブを披露してくれてもいるのです。
それを夫々A面、B面のラストに配置した選曲も。その焦らし方が心憎いなと。流石だね、やるもんだねと、ね。

真夜中。
ひとりで。
レコード・ラックの前。
耳を澄ませて。
待っている。

真夜中。
どこかから。
囁いてくるものを。
弾みだすものを。
待っている。

真夜中。
最初のリズムが。
響いてきたら。
こっちのもの。
しめたもの。

真夜中。
ひとりぼっちのリビング。

さぁ。
明日も。
飛びっきりの。
ぶっ飛んだ。
御機嫌な。
選曲で。
楽しんでもらおう。
楽しんでしまおう。

ちょっと難しい顔で。
口元には笑みが浮かんで。
時にしたり顔で。

ひとりで好きな音楽に。
好きな作業に、選曲に。
熱中できることの喜び。

真夜中。
ひとりぼっちのリビング。

こんな夜は。
それも悪くは無いんだな!



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