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2012/03/21 Wed *この枝とまれ / 山口百恵

20120321harutsugedori


梅の花は。
それでも。
ようやく。
紅や。白や。
目にも柔らかで。

風は冷たいけれど。
陽射しは明るくて。
その中で。
思わず足を止めて。
愛でてみる。

そうだ。
どこかに。
この枝に。
どこかの枝に。
その姿は。
見えないだろうか。

『春告鳥』'80年リリース。
鶯の二つ名をそのタイトルに冠した山口百恵のアルバム。
確か。このアルバムのリリース後に。正式に結婚と引退が決まったんだったかな。
そう思って聴くと。一つ一つのナンバーに特別な意味を読み取ってしまいたくなったり。
何より。アルバムのタイトルと。その表情に。春告鳥を、春を待ちわびる心情が透けてるかなと。
全体に落ち着いた印象のあるアルバムなのですが。「愛の嵐」「しなやかに歌って」「愛染橋」と。
その実、シングルとして出ていたナンバーが3曲も収められています。改めてそうだったんだと。
まぁ、それだけ。他のナンバーのクオリティも高くて。決して手を抜いてはいないんだなと。
それにしても。このアルバムの制作時点で20歳~21歳なんですね。はぁ、ため息一つ、二つ。
ここまで歌えてしまったら。そりゃ、もう。引退しても。納得しちゃうかな。この先は無いでしょうと。
否、今でも歌い続けてたら。それはそれで。聴いてみたかった気もしますけど。でもね。
何だろう。この歌声、この歌い方、この世界はね。終わることが予め定められていたからこその様な。
そんな気がするんですね。だからこその美しさかなと。実際、ある頃からはその想定で歩んでいただろうし。
(中森明菜の悲劇は。その歌では山口百恵に迫れたのに。止められなかった事にも起因している様で・・・)
でなけりゃ、「愛染橋」なんて。ここまで心に沁みるほどには。歌えなかったんじゃないかな・・・
なんにしろ。山口百恵も。また唯一無比の存在であったこと。それだけは確かかな。

梅の花は。
それでも。
ようやく。
紅や。白や。
目にも鮮やかで。

風は冷たいけれど。
陽だまりの中で輝いて。
その下で。
思わず足を止めて。
香りを嗅いでみる。

そうだ。
どこかから。
この枝から。
どこかの枝から。
その声は。
聞こえないだろうか。

梅と言えば。
ねぇ。
その姿が。
見えないと。
その声が。
聞こえないと。
なんだかね。
少しばかり。
寂しくて。
目を凝らしては。
耳を澄ましては。
みたけれど・・・

おーい。
鶯。
この枝とまれ。



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