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2012年3月

2012/03/30 Fri *五つ数えろ / Manfred Mann

20120330mannmadehits


あ~あ。
ちょっとなぁ。
予定狂っちゃったな。
出鼻挫かれちゃった。
こんな時は。

思いきらないと。
掛け声でもかけないと。
動きだせないよな。
それも。
いつもと同じじゃ駄目だよな。

きっかけを。
作らないと。
腰が上がらない。
足が踏み出せない。
そうなんだよな。

さてと。
数でも数えてみましょうか。

『Mann Made Hits』'66年リリース。
ヴォーカルのポール・ジョーンズの脱退に伴い編集されたマンフレッド・マンのベスト・アルバム。
ジョーンズ在籍時代のヒット曲、代表曲から選りすぐった14曲のナンバーが収録されています。
元々中心メンバーのマンフレッド・マンやマイク・ハグはジャズを志向して。実際にジャズをやっていて。
それがブリティッシュ・ビート、ブリティッシュR&Bの波を、潮目を読んで舵をきったと。
その時に加入したのがR&Bが大好きだったジョーンズだったという結成の経緯があったマンフレッド・マンです。
(ちなみにポール・ジョーンズってのは芸名で。ジョーンズは、ブライアン・ジョーンズに倣ったんだとか)
それで。一区切りって意味合いもあったアルバムなんだろうなと。この後ぐっとジャズに接近していくことに。
その時代はその時代でカッコ良くて好きですけど。やっぱりジョーンズ時代のR&Bの香り漂うナンバーが。
しっくりくるかな。R&Bの香りにジャズの残り香が調合されているところがマンフレッド・マンならではで。
カッコ良くてクールなんですけど。クールになり過ぎずに温かみも感じられて。それはジョーンズの歌声。
親しみ易さも感じさせるその歌声に負うところが大きかったのではと思うんですよね。
「Pretty Flamingo」「Oh No, Not My Baby」「Do Wah Diddy Diddy」「Sha La La」そして「5-4-3-2-1」とかね。
「5-4-3-2-1」はBBCの『レディ・ステディ・ゴー』のテーマ曲にも選ばれたんですよね。ご機嫌だもんなぁ。
勢いをつけたい時とか。「Sha La La」とか、このナンバーがね。効くんですよね。よし、行こうかなってね。

あ~あ。
ちょっとなぁ。
寂しくなっちゃったな。
後ろ髪引かれちゃった。
こんな時は。

思いきらないと。
声に出してでもみないと。
離れられないよな。
それも。
いつもと同じじゃ駄目だよな。

きっかけを。
作らないと。
立ち去れない。
足が進もうとしない。
そうなんだよな。

さてと。
数でも数えてみましょうか。

三つ・・・
足りないな。
五つ数えろ。
五、四、三、二、一。
さぁ。
動きだそう。
歩いて行こう!



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2012/03/29 Thu *晴れた午後、ノイズだらけの街角で / The Kinks

20120329thekinksliveatkelvinhall


晴れた午後。
陽気に誘われて。
いつもとは異なる。
散歩道。

暖かいな。
明るいな。
急いで歩くのは。
もったいない。

歩調を緩めて。
のんびり。
ゆっくり。
鼻歌でも口遊んで。

こんな。
ふわふわした。
気分で。
毎日が。
過ぎていったらいいのにな。

『Live At Kelvin Hall』'68年リリース。
前年の4月にグラスゴーで収録されたキンクス初めてのライブ・アルバム。
黄色い歓声、嬌声が飛び交っていて。キンクスもアイドルだったんだなぁと。
妙なところで感動を覚えてしまいます。だってねぇ。レイ・デイヴィスがアイドルなんてねぇ。
尤も。女の娘の人気を集めていたのは専ら弟にして宿敵(?)のデイヴだったみたいですけど。
それはともかく。パンクでアナーキーで。ブリティッシュ・ビート・バンドとしてのその実力の程。
そのカッコ良さを嫌と言うほど教えてくれるアルバムでもあります。弾けてるもんなぁ。
その勢いに観客も惹き込まれて、巻き込まれて、炊きつけられて。爆発しています。
「Sunny Afternoon」なんて大合唱するか?普通しないだろう。内容からしても(苦笑)。
辛辣でトホホな内容とは裏腹の、ふわふわしたとこが魅力のナンバーですら、これだもんな。
恐るべしキンクス。まぁ、あの時代はきっとどのバンドのライブもこれくらい熱かったんでしょうね。
さて。昔から音質の悪いライブ・アルバムの代名詞の様に言われてるこのアルバムですが。
そんなに悪いかな?ってより気にならないんですけどね。海賊盤でさんざん鍛えられた耳だからかな(笑)。
否、そもそも。ライブなんて。ノイズが聞こえて当たり前と言うか。歓声とかざわめきとか、その他諸々。
ライブに行けば。そんなものも含めて。その場にいられることを楽しんでるんだから。それこそが臨場感。
それが嫌だったらそもそもライブ・アルバムなんか聴かなきゃいいじゃんっておもっちゃうんですけどね。

晴れた午後。
陽が暮れかかる頃。
いつもの街角へと戻る。
散歩道。

賑やかだな。
煩いな。
人の流れに沿って。
人の波に乗って。

赤信号で立ち止まる。
あんな音。こんな音。
あの声。この声。
鼻歌が止まって。
ざわめきに身を任せる。

こんな。
わくわくした。
気分で。
毎日を。
過ごせたらいいのにな。

晴れた午後。
ノイズだらけの街角で。
そのノイズを。
ノイズの中から届くものに。
安らぎを感じ。
求めている。
自分がいるんだな。



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2012/03/28 Wed *また夜が・・・ / Them

20120328theworldofthem


また。
夜が来る。
当たり前だけど。
今日も。
夜が来る。

元々。
夜型で。
宵っ張りで。
夜になると。
調子が出てくる。
そうだったんだけど。

ここのところ。
少しばかり。
様子が異なる。
調子がおかしい。
夜が来るのが。
好きでもない。

どうも。
そうらしい。

『The World Of Them』'70年リリース。
デッカ・レコードの廉価版ベスト・アルバム・シリーズの1枚として編集されたゼムのアルバム。
'64年から'66年の短い活動期間に遺された2枚のアルバムとシングルだけのナンバーから選曲されています。
ゼムと言えば、ヴァン・モリソン。他のメンバーには悪いですが。ヴァンが歌ってなんぼのゼムです。
実際にヴァン以外のメンバーは流動的で。レコーディングにはジミー・ペイジとかも参加してたとか、いないとか。
兎にも角にも。若き日のヴァンの熱くソウルフルな歌声が聴こえてくるだけで鳥肌が立ちます。
ソロになって以降の求道的とまで言える雰囲気は無いものの。ここでも、もう歌一筋。
一曲、一曲に。全力でぶつかっていく、まさに全身全霊を込めて歌っているヴァンの姿が目に浮かぶのです。
ここまで心決めて歌われたら。聴いてるこっちだって心して、心震わせて立ち向かうしかないですよね。
未だ青い部分があると言えばあるのですが。その青さが余計にヴァンの熱い思いを伝えてもくれるのです。
まぁ、あまりに熱すぎて。遊びと言うか余裕が無いところもあって。そこら辺りがストーンズとの差にはなったかな。
ヴァンと対等に渡り合えるメンバーがいればねぇ、ゼムとしてもっと伸びしろもあったんでしょうが・・・
(でも。そうなってたら。素晴しいソロ・シンガーとしてのヴァンは今とは違う姿になってたかも知れないですけど)
「Gloria」「Mystic Eyes」「Baby Please Don't Go」...そしてそして「Here Comes The Night」と。
ほんと。いま聴いても素晴らしいナンバーの数々。それだけで十分かな。うん。そうだな。
ところで。このシリーズ他のアーティストのジャケットは写真なのですが。何でゼムはイラストだったのかな???

また。
夜が来た。
当たり前だけど。
今日も。
夜が来た。

元々。
夜型で。
宵っ張りで。
夜にならないと。
調子が出てこない。
そうだったんだけど。

ここのところ。
少しばかり。
様子が異なって。
調子がおかしいのか。
夜が来てるのに。
どうも今一つで。

どうも。
そうらしい。

夜が。
象徴するもの。
夜が。
もたらすもの。
それがね。
合わなくなったのかなぁ・・・

なんて。
言いながら。
結局。
てっっぺん超えた。
真夜中過ぎまで。
なんだかんだと。
蠢いているんだけどね(笑)。



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2012/03/27 Tue *今だけが / The Rolling Stones

20120327nowmonoorg


過ぎたこと。
起きたこと。
それは変えられない。

やってくること。
起きること。
それは変えられる。

そう?
そうなの?
どうだかな。

過去のことなんて。
その瞬間から。
書き換えられてるし。
未来のことなんて。
その瞬間に。
理由づけできるし。

だから。
そう。
そうだから。

今。
この瞬間。
それだけが。
今だけが。
自分にとっての。
事実。
それだけ。

『The Rolling Stones, Now!』'65年リリース。
デヴィッド・ベイリーによるジャケットも秀逸なローリング・ストーンズの米国での3rdアルバム。
初期のストーンズはやはり英国でのアルバムで聴くのが基本かなと思ってる人間なので。
どうしても『The Rolling Stones』『The Rolling Stones No.2』そして英国版の『Out Of Our Heads』の流れで。
それに沿って順番に針を落とす機会が多いのですが。実はこのアルバムも好きだったりします。
否、正直言うと『The Rolling Stones No.2』の次にはこのアルバムを聴いてることが多いかもですね。
英国版の『Out Of Our Heads』も好きなんですよ。でもちょっと渋すぎるかなと思う時もあってですね。
そんな時には。実はブリティッシュR&Bバンドとしてのストーンズの姿が一番反映されてるこのアルバムかなと。
ブルース、R&Bのカヴァーが8曲で。オリジナルが4曲と。ちょっとバランス悪いかなとも思えるんですが。
その4曲の中にオリジナル・ナンバーとしては遂にここまできたかって感じの「Heart Of Stone」があって。
なんか。ストーンズが遂にR&Bを自らの血肉とした様なこの1曲だけで。カヴァーと遜色ないぞと。好きなんです。
(一度はライブで聴いてみたいんですけどね。あんな暗い曲やらないだろって。暴言吐いてた人もいましたが・・・)
で、カヴァーも素晴らしくて。「Everybody Needs Somebody To Love」でしょ「You Can't Catch Me」でしょ。
「Mona (I Need You Baby)」もあれば「Down The Road Apiece」に「Pain In My Heart」に「Little Red Rooster」と。
カヴァーも。その味わいの深さ、コクが半端じゃ無くなってきてるのが感じられるんですよね。
ミックは、ソロモン・バークやオーティスに迫ろうとしてるし。「Littele Red Rooster」のブライアンのスライドがまた。
これがですねぇ。いいんですよねぇ。ブルースだもんなぁ。このブルースが全英1位になってるんですよね・・・
このナンバーでアルバムしめりゃいいものを。ラストが「Surprise, Surprise」って。おいおいと。
その弱冠の詰めの甘さも含め。タイトル通り、当時の、その瞬間のストーンズの“今”が捉えられたアルバムです。

過ぎたこと。
起きたこと。
それは宿命だったって。

やってくること。
起きること。
それは運命なんだって。

そう?
そうなの?
どうだかな。

過去のことなんて。
過ぎたことも。起きたことも。
宿命で片づけられるなら。
逃げられるし。
未来のことなんて。
やってくること。起きること。
運命のせいにできるなら。
逃げ道用意できちゃうし。

だから。
そう。
そうだから。

今。
この瞬間。
それだけが。
今だけが。
自分にとっての。
真実。
それだけ。

過去も。
未来も。
何の意味も無い。
ただ。
今だけが。
あるだけ。
それが。
やってきて。
過ぎていく。

それだけなんだ。



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2012/03/26 Mon *ほら足音が / The Animals

20120326theanimals


おや?
あれ?
あぁ。

そうか。
そうなんだ。
そうなんだな。

やっと。
やっとね。
まだまだ。

微かでは。
あるけれど。
確かに。
間違いなく。

聞こえてきてる。
近づいてきている。
もうすぐなんだ。
そこまで来てる。

ほら足音が。
聞こえるだろ?

『The Animals』'64年リリース。
ステージでの暴れっぷりからそのバンド名が名付けられたと言うアニマルズ。
幾多のブリティッシュ・ビート勢の中でもストーンズ等と並んで半端ではなく“黒かった”アニマルズ。
そのラフでパワフルでソウルフルな、そのサウンドがそのまま捉えられてる見事な1stアルバム。
やや後年のライブ映像を観たことがありますが。その勢いを上手くスタジオに持ち込んだなと。
プロデューサーのミッキー・モストが手練れだったのか、アニマルズが単にそのままやっただけなのか。
う~ん。恐らくは後者かなぁ。エリック・バードンを始めとして不敵な感じがしますもんね。
収められてるナンバーの大半がブルースやR&Bのカヴァーですからね。ライブで叩き上げたんだろうなと。
唯一のオリジナルがバードンによる「Story Of Bo Diddley」で。後年の「Montrey」の原点かな。
バードンって。この手のストーリー物を書くのが好きな人だったんでしょうねぇ。どうなのかな。
そのバードン。ブライアン・ジョーンズをして、英国最高の歌手と言わせただけのことはあって。
(まったく、そんなこと言ってるからブライアンはミックに嫌われたんじゃねぇのとも思いますが・・・)
その歌声はまさに猛獣の如くで。その迫力は。そうですね。怖いお兄さんに胸ぐら掴まれる感じかな(苦笑)。
その言ってみれば。足音どころか咆哮まで聴こえてきそうな粗野な感じが、アニマルズの魅力で。
結局。そのままだったから。ストーンズにはなれなかったんでしょうが。それで良かったんじゃないかなと。
ド迫力なんだけど、どこか人懐っこさ、人の良さを感じさせるバードンの歌声を聴くとそう思うのです。

おや?
あれ?
あぁ。

そうか。
そうだね。
そうなんだね。

やっと。
やっとさ。
まだまだ。

仄かでは。
あるけれど。
確かに。
一歩一歩。

聞こえてきてる。
近づいてきている。
もうすぐなんだ。
そこまで来てる。

ほら足音が。
聞こえてきたよ!



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2012/03/25 Sun *滑空準備中 / J.B. Hutto & His Hawks

20120325hawksquat


身を屈めて。
辺りを窺って。
枝を握りしめて。
そっと。じっと。
滑空準備中。

この二日間。
この週末。
動けなかったこと。
動かなかったこと。

まぁ。
来週からの。
少々。
多忙になりそうな。
そんな日々を思えば。

英気を養って。
調子を整えて。
目標を確認して。
一呼吸入れて。
グッと力を溜め込んで。

そう思えば。
悪くも無い。

滑空準備中。

『Hawk Squat』'68年リリース。
エルモア・ジェイムズ直系の豪快なボトルネック・ギターで名を馳せたJ.B.ハットー。
そのうねりを上げるギターの魅力が最も発揮だれたのがこのデルマークでのアルバム。
兎に角。これでもかと。全編、オープン・チューニングで荒々しくコードをかき鳴らすハットーです。
その豪快で、獰猛にさえ思える様はまさに猛禽類、鷹をも思わせるものがあったりします。
とにかく。ハットーはそのライブでのワイルドさ、エグさで人気が高かったとのことですが。
流石に。そのライブのままだと。あまりにもラフ過ぎるものになってしまうのを懸念したのか。
ジャケットにもクレジットされている様に。名鍵盤奏者であるサニーランド・スリムも加わっていて。
また当時、シカゴで最高のベーシストだったデイヴ・マイヤーズがベースを弾いてるナンバーもあって。
その辺がハットーの破天荒な魅力を十分に伝えながらも。アルバムとしての完成度が高い理由かなと。
ここら辺。その人選と言い、制作体制と言い。流石はブルース中興の立役者(?)デルマークだなと。
それにしても。エルモアが早世してるだけに。ハットーのスライドを聴きながら。
もしエルモアが生きていたら、やはりこのアルバムの様なややモダンなスライドを聴けたのかなと・・・
否、違うな。年代は古くても。エルモアの方がよりモダンな感覚があって。ハットーはやっぱり泥臭いかな。
まぁ、その泥臭さ、荒々しさこそがハットーの最大の魅力ですからね。う~ん、生で観たかったなぁ・・・

身を屈めながら。
辺りを窺いながら。
爪を研ぎ澄まして。
そっと。じっと。
滑空準備中。

この二日間。
この週末。
溜め込んだもの。
貯めることができたもの。

まぁ。
来週からの。
少々。
煩雑になりそうな。
そんな日々を思えば。

英気を養って。
調子を整えて。
目標を確認して。
一呼吸入れて。
余計な力は抜いて。

そう思えば。
存外にいい。

滑空準備中。

感度は鈍らせず。
爪だけは研いで。
羽は休ませながら。

滑空準備中。



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2012/03/24 Sat *ついてないぜと苦笑い / Magic Sam

20120324outofbadluck


いや。
まったく。
なんでだよ。
どうしてよと。

ああして。
そうして。
こうなると。
その筈だったのに。

なんで。
そうなるのと。
なんで。
こんなことばかりと。

ついてないぜと。
苦笑い。

『Out Of Bad Luck』'80年リリース。
'57年から'66年までの録音から選りすぐられたマジック・サムの日本編集アルバム。
オーティス・ラッシュ、バディ・ガイと並んで新世代のシカゴ・ブルースの旗手だったサム。
コブラ、チーフ、そしてクラッシュへと吹き込まれた若き日のサムのブルースがここにあります。
'67年にデルマークと契約して。初めてのアルバムを制作し、一躍全国区のブルースマンへと。
そして。まさに絶頂期をこれから迎えんと言うその時に。'69年に32歳の若さで夭折してしまったサム。
その才能がどれ程のものであったかは。このアルバムに針を落とせば直ぐに感じられます。
そのギター、その歌は。新世代らしくソウルやR&B、ひいてはロックンロールまでも視野に捉えながら。
それでも。どうしようもなく。黒く熱く滾り、滴るブルース以外のそのものでしかないのです。
そのスタイリッシュとも言えるセクシーなブルースが。どれ程のアフリカ系米国人女性の魂と体を揺さぶったか。
特に。タイトルともなっている。「Out Of Bad Luck」での絶唱。このナンバーだけでもサムの存在価値があります。
コブラからのレコードでウエスト・シカゴのスターとなりながら。兵役にとられ、脱走して服役。
燻っていた、その時期に吹きこまれたからこその復活宣言でもあったナンバーです。
今までついてなかったけど、また這い上がってやるんだ。今度こそブルースとは手を切ってやるんだ・・・と。
それが。またどうしようもない極上のブルースであるところに。震え痺れてしまいます。まさにマジックです。

いや。
まったく。
しかたないよなと。
どうしようもないよなと。

ああなって。
そうなって。
こうなるなんて。
そんなの誰にもわからないって。

わかってりゃ。
なんでの前に。
なんとかするし。
わかってりゃ。
こんなことになんか。
させやしないぜ。

ついてないぜと。
苦笑い。

何故か。
何かが。
微妙に。
ずれていて。
その歪が。
あっちに。
こっちに。
繋がったりもして。
まぁ。
そんな時も。
そんな一日も。
あるものさ。

せめて。

ついてないぜと。
苦笑い。

盃を傾けてる間に。
なんとか。
なってくれればと。
それくらいの。
願いは。
呟いてもいいよね。

さぁ。
また明日、明日。



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2012/03/23 Fri *雨に歩けば / Slim Harpo

20120323raininginmyheart


雨だ。
まぁ。しかたない。
雨の中へと。
歩き出す。

細かく。
冷たい。
雨が。
身体を濡らす。

それが。
不思議と。
心地良く。
急ぎ足になることも無く。

雨に歩けば。

『Raining In My Heart』'61年リリース。
ルイジアナ・ブルースを代表するブルース・マン、スリム・ハーポの1stアルバム。
大雨の中、ライブに出かけて。その雨を観ながら“我が心にも雨ぞ降る”とばかりに思いついた。
そんな「Rainin' In My Heart」のヒットを受けて制作されたアルバムだけに。
先ずは、そのまんまの、しかしとっても洒落てるこのジャケットがいいなぁと思ってしまいます。
うん、いいよなぁ。このデザインを考えた、思いついたデザイナーは偉い!
さて。レイジーでユルユルなところが特徴なルイジアナ・ブルース。その中でも特にユルユルなハーポ。
力みなんてものは生まれてこの方知らないぜとばかりに。鼻にかかった声で歌ってます。
こんなん聴かされたら。そりゃ、なんか。なんやかや。まぁ、いいかって感じになっちゃうよなぁ。
しかしブルース界広しといえども。ここまで緩くて、いなたいのはハーポとジミー・リードくらいですかね。
しかもシカゴでなく。ルイジアナですからね。ハーポはより温かくて。雨も心地よさそうではあります。
そんな中でも。実は意外に曲調そのものは端正と言うかカッコ良くて。ちょっとR&Bな感覚もあって。
「I'm A King Bee」とか「I Got Love If You Want It」とかね。カヴァーしたり元ネタにしてたストーンズの。
そのセンスの良さ、目の付け所の良さも流石だねと(他のブリティッシュ・ビート勢もカヴァーしてますけどね)。
ミック・ジャガーがアメリカから輸入して取り寄せてたレコードの中にこのアルバムもあったのかなぁ・・・

雨だ。
まぁ。いいか。
雨に濡れながら。
歩いていく。

細かく。
冷たい。
雨が。
身体に沁みてくる。

それが。
不思議と。
温かく。
寒さを感じることも無く。

雨に歩けば。

焦りとか。
追われてるものとか。
まぁ、まぁ、まぁと。
優しく。
なだめてくれる様で。
余計な。
熱は冷まされて。
余分な。
力みは抜けていく。

雨に歩けば。
案外。
自分の歩調を。
取り戻せたりもする。



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2012/03/22 Thu *木曜日毎の / Albert King

20120322thursdaynight


木曜日。
週に一度。
その日を。
その夜を。

いつからか。
待ち望んでいる。
そんな。
自分に。
気づかされる。

週の真ん中。
やや後半。
その日。
その夜。
その時間。

それが無いと。
それをやらないと。
落ち着かない。
落ち着いてはいられない。

木曜日。
週に一度。
その日。
その夜。

『Thursday Night In San Francisco』'90年リリース。
'68年6月27日、木曜日の夜、シスコのフィルモアで収録されたアルバート・キングのライブ・アルバム。
B.B.、フレディと共に3大キングとしてロック・シーンにも名を売る様になっていたアルバートです。
終には、あのロックの殿堂であるフィルモアでヘッド・ライナーを務めることになって。
その2日間のライブの模様が最初に世に出たのが同年の『Live Wire/Blues Power』でした。
そのアルバム自体。ブルースの、アルバートの底力、ド迫力を世に知らしめるに十分な傑作でした。
ただ、どうやら。それまでアルバムに収録されてなかったナンバーを収録すると言う編集方針だったらしく。
やや選曲面で不満が残るものなのも確かで。どうせなら既発表のナンバーも出してくれないかなと。
そんなファンの夢に応えてくれたのが『Wednesday Night In San Francisco』とこのアルバムだったと。
一番脂の乗っていたスタックス、しかもロック・ファンを前にして。一発ぶちかましてやろうと言うアルバートです。
悪い筈もなく。これだけの“ブツ”をよくも長いことお蔵入りにしておけたもんだなと。それだけのものです。
グワーン、ギュイーンと。アルバートならではの豪快なチョーキングもふんだんに。ガツンとぶちかましています。
それでいて。聴衆にブルースの素晴らしさを優しく語りかけている様でもあり。決して独り善がりになってなくて。
聴いてるこちらも。ついつい。ぐいぐい。惹きこんでくれる、惹きこまれる。そんなライブ、アルバムなのです。
まぁ、何回か書いていますが。初めて生で観た、聴いたブルース・マンがアルバートだったので。
アルバートに対しては甘いかも。でも。本当に。アルバートのギターって心地良いんだよなぁ。相性がいいのかも。

木曜日。
週に一度。
その日を。
その夜を。

いつまでも。
待ち望んでいる。
それは。
自分にとって。
実は。
好ましくも無いのだけれど。

週の真ん中。
やや後半。
その日。
その夜。
その時間。

それが無いと。
それをやらないと。
いまは。乗りきれない。
いましばらくは。こうしていたい。

木曜日。
週に一度。
その日。
その夜。

木曜日毎の。
その交流。
そのセッション。
時に静かに。
時に熱く。
相性がいいのか。
心地良く。
それが必要なんだな。

それにしても。
偶々そうなったんだけど。
木曜日ってのも。
絶妙だったのかもね。



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2012/03/21 Wed *この枝とまれ / 山口百恵

20120321harutsugedori


梅の花は。
それでも。
ようやく。
紅や。白や。
目にも柔らかで。

風は冷たいけれど。
陽射しは明るくて。
その中で。
思わず足を止めて。
愛でてみる。

そうだ。
どこかに。
この枝に。
どこかの枝に。
その姿は。
見えないだろうか。

『春告鳥』'80年リリース。
鶯の二つ名をそのタイトルに冠した山口百恵のアルバム。
確か。このアルバムのリリース後に。正式に結婚と引退が決まったんだったかな。
そう思って聴くと。一つ一つのナンバーに特別な意味を読み取ってしまいたくなったり。
何より。アルバムのタイトルと。その表情に。春告鳥を、春を待ちわびる心情が透けてるかなと。
全体に落ち着いた印象のあるアルバムなのですが。「愛の嵐」「しなやかに歌って」「愛染橋」と。
その実、シングルとして出ていたナンバーが3曲も収められています。改めてそうだったんだと。
まぁ、それだけ。他のナンバーのクオリティも高くて。決して手を抜いてはいないんだなと。
それにしても。このアルバムの制作時点で20歳~21歳なんですね。はぁ、ため息一つ、二つ。
ここまで歌えてしまったら。そりゃ、もう。引退しても。納得しちゃうかな。この先は無いでしょうと。
否、今でも歌い続けてたら。それはそれで。聴いてみたかった気もしますけど。でもね。
何だろう。この歌声、この歌い方、この世界はね。終わることが予め定められていたからこその様な。
そんな気がするんですね。だからこその美しさかなと。実際、ある頃からはその想定で歩んでいただろうし。
(中森明菜の悲劇は。その歌では山口百恵に迫れたのに。止められなかった事にも起因している様で・・・)
でなけりゃ、「愛染橋」なんて。ここまで心に沁みるほどには。歌えなかったんじゃないかな・・・
なんにしろ。山口百恵も。また唯一無比の存在であったこと。それだけは確かかな。

梅の花は。
それでも。
ようやく。
紅や。白や。
目にも鮮やかで。

風は冷たいけれど。
陽だまりの中で輝いて。
その下で。
思わず足を止めて。
香りを嗅いでみる。

そうだ。
どこかから。
この枝から。
どこかの枝から。
その声は。
聞こえないだろうか。

梅と言えば。
ねぇ。
その姿が。
見えないと。
その声が。
聞こえないと。
なんだかね。
少しばかり。
寂しくて。
目を凝らしては。
耳を澄ましては。
みたけれど・・・

おーい。
鶯。
この枝とまれ。



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2012/03/20 Tue *風よ吹け吹け / キャンディーズ

20120320haruichiban


今年は。
随分と。
ゆっくりで。
いらっしゃる様で。

今年は。
何だか。
足取りも。
遅い様で。

陽射しは。
随分と。
明るくて。
待ち行く人々の。
装いも。
それらしくなりつつ。
あるのだから。

風よ。
吹け吹け。
早く吹け。

『春一番』'76年リリース。
全曲オリジナル・ナンバーで固められたキャンディーズの6枚目となるオリジナル・アルバム。
ソフト・フォーカスの効果を生かしたジャケットがまた、いつものことながら素晴らしいよなと。
「春一番」「ハートのエースがでてこない」と2曲のシングル・ヒットに先ずは耳を奪われるかな。
「ハートのエースがでてこない」も勿論素晴らしいのですが。ここはやはり「春一番」かなと。
このナンバー。実は元々はアルバム『年下の男の子』に収録されていたもので。
ファンの間で人気が高まった為に。新たにホーン・セクションを加えたアレンジでシングル・カット。
それが大正解で。ご存知の様に大ヒットとなって。今では春を迎えるスタンダード・ナンバーになった感も。
本当にねぇ。あのイントロが聴こえてきただけで。雪も解けるし、つくしの子も顔を出そうってもんです。
もうねぇ。重いコートとか、軽いけどダウンとかね。脱いで街へ飛びだしたくなりますもんね。なりません?
さて。少し落ち着いて。このアルバム。他のナンバーもですね。素晴らしいんですよ。
キャンディーズならではの明るさ、温かさ、優しさに溢れていて。そして今では懐かしさも加わってますからね。
何だか針を落とす度に。その総てに包まれて。幸せなはずなのに。何だか切なくもあって。あっ、目頭が・・・
そうそう。「ラッキーチャンスを逃さないで」ってナンバーがあって。これがまた懐かしさを倍増させるんですよね。
このナンバー、『プロポーズ大作戦』のテーマ曲だったんですよね。今じゃ知らない人のが多いだろうなぁ。
自分はどう考えても5番のタイプだったよなぁ・・・どうでもいいんですけどね(笑)。

今年は。
随分と。
ゆっくりと。
してらっしゃる様で。

今年は。
何だか。
足音も。
遠い様で。

陽射しは。
幾分か。
温かくて。
待ち行く人々も。
装いを。
気持ちだけでも。
それらしくしつつ。
あるのだから。

風よ。
吹け吹け。
早く吹け。

早く。
あの風が。
春一番が。
吹いて。
吹き抜けて。
のんびり屋の。
今年の春を。
連れてきてくれないかなと。
心から。
願いつつ。

風よ。
吹け吹け。
早く吹け。



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2012/03/19 Mon *禁煙はしたけれど / かまやつひろし

20120319monsieurlive


禁煙は。
したんだよ。

もう。
二十年くらいに。
なるのかな。

破った時期も。
あったけど。
ここ十年は。
咥えてもいないかな。

マルボロとか。
ラッキー・ストライクとか。
吸ってた時期もあるけど。
一番好きだったのはハイライト。
ガツンとくるからね。

吸い始めた頃は。
一箱、百円か百二十円で。
安かったしね。
ゴロワーズ?
ゴロワーズは残念ながら。
吸ったことないけど。
ないけどさ・・・

『ムッシュ・ファースト・ライブ』'78年リリース。
日本二大ムッシュの一人、ムッシュかまやつ、かまやつひろしの初めてのライブ・アルバム。
(二大ムッシュのもう一人は誰かって?ムッシュ吉田に決まってるでしょ!・・・笑)
'77年の10月に原宿クロコダイルで収録されています。あの“ハコ”いい感じなんですよね。
あんなとこでムッシュ観れたらご機嫌だったろうなぁと。聴いてるだけでも凄くいい感じだもんなぁ。
確か5枚目のソロ・アルバムにして初めてのライブ・アルバム。で、移籍第一弾だったのかな。
だからと言って。いたずらに気負うわけでもなく。いつも通りのムッシュがここにいます。
飄々としていてクールで。その実、熱いロックンロールなハートでギターを弾き、歌うムッシュなのです。
それが何とも言えずカッコいいんだよなぁ。女性の観客が、ムッシュ~!と嬌声を上げてますが。
う~ん。その気持ち解るなぁ。カッコいいし、伊達で粋なんだよな。男の色気があるもんね。
それはたぶん。「ゴロワーズを吸ったことあるかい」の様な筋の通った歌を書き歌える男だからなんだろうな。

君はたとえそれがすごく小さな事でも 何かにこったり狂ったりした事があるかい
たとえばそれがミック・ジャガーでも アンティックの時計でも どこかの安いバーボンウィスキーでも
そうさなにかにこらなくてはダメだ 狂ったようにこればこるほど 
君は一人の人間として しあわせな道を歩いているだろう

どうですか。もう。堪りませんね。こんなことを。サラッとピシャッと言える、歌える男になりたかったよなぁ。
「ゴロワーズを吸ったことあるかい」は初めて聴いた時から、大好きなナンバーなんですけどね。
この一節が特に刺さるかなぁ。またライブ・テイクだとムッシュに直接カツを入れられてる様な気になるしね。
ザ・スパイダーズ時代のナンバーも。新しいアレンジで。何の違和感もなく聴かせてしまうセンスも好きだな。
そうそう。昔、ストーンズの『感激!偉大なるライブ』の日本盤のライナーにムッシュのコメントが載ってて。
それがまた、センスが良くて。しかもストーンズへの愛に溢れてて。あれがムッシュを意識した最初だったなぁ・・・

禁煙は。
したけれど。

そう。
二十年も経てば。
もう大丈夫。

そうなんだけど。
何かに。
凝ったり。狂ったり。
それは止められないんだよなぁ。

キース・リチャーズとか。
ユニオン・ジャックとか。
ジャック・ダニエルズとか。
一番付き合いが長いのはキース、ストーンズかな。
もう三十云年。

聴き始めた頃は。
お小遣い貯めて。
一枚、一枚。
レコード集めていって。
驚いたり。叫んだり。新鮮で。
そこから転がり始めて。
他のアーティスト、ロックンロール。
ブルース、ソウル、R&B・・・
ゴロワーズ?
ゴロワーズは残念ながら。
吸ったことないけど。
ないけどさ・・・

今でも。
新しい出会い。
新しい発見。
温故知新や温故知古。
凝ったり。狂ったり。
未だに。
飽きないし。感激するし。
嬉しいし。楽しいし。

禁煙は。
したけれど。
結局は。
自分の。
自分だけの。
ゴロワーズは。
止められないんだな(笑)。



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2012/03/18 Sun *音楽を信じよう / 沢田研二

20120318julielive77


音楽を信じよう。

変わらぬ日々があることの。
ありがたさを。
心の片隅ででも感謝しながら。
笑顔とステップを忘れずに。
この一日を。毎日を。過ごしていこう。

そんな日常を保つことで。
少しでも余裕を持つことで。

未だ続いている長い道のりを。
諦めずに、立ち止まらずに。
歩き続けている誰かの。
支えになる何かを。
届けられる力を持たちいなと。
持ち続けられたらいいなと。

あれから一年。
まだまだ続いている。
慟哭と苦闘。
でも。
ここに音楽があること。
ここで音楽が鳴っていること。
ここで歌が歌われていること。

それが。
誰かの。自分の。
笑顔を呼ぶことができれば。
誰かの。自分の。
力の源にでもなればと。

一年前と変わらぬ思いで。

音楽を信じよう。

『沢田研二リサイタル ハムレット・イン・ジュリー』'77年リリース。
同年6月に行われたリサイタルの模様を収録した沢田研二、ジュリーのライブ・アルバム。
リサイタル・・・って最近は使わないですよね。時代を感じるかな。
タイトルからも解る様に。ハムレット・イン・ジュリーなるミュージカル(でいいのかな?)をやっています。
いま聴くと。ちょっと違和感がありますが。これもやはり時代だったのでしょうか。
前半がザ・タイガース時代のナンバー。中盤にミュージカル。後半に当時の大ヒット・ナンバー。
そしてラストへと。そんな構成になっています。未だこの間のツアーの余韻が残っているので。
A面で「ラヴ・ラヴ・ラヴ」とか歌われると。あれっ、もう終わりかなってちょっと焦ったりもして(笑)。
この頃はリアル・タイムで観ていないので。なんか凄く新鮮だったりします。
ライナーが豪華な写真集になっていて。あぁ、この時のジュリーを観たかったなぁと。強く思います。
「危険なふたり」「勝手にしやがれ」「さよならをいう気もない」と続くところも凄くカッコいいし。
で、やっぱり。「アイ・ビリーヴ・イン・ミュージック」かな。カヴァーですけど。ジュリー自身が訳詞をしていて。
その歌詞がね。いいなと。この音楽の、歌への強い思いこそがジュリーの力なんだろうなと。

倖せを感じられる 歌う時に 心強く生きて行けそうだよ そしてみんなで声合わせて歌えたら
何よりもうれしいんだ アイ・ビリーヴ・イン・ミュージック アイ・ビリーヴ・イン・ラブ

だからこそ。今回も。新譜である『3月8日の雲』でも。その音楽で、その歌で、その力で。
亡くなられた方々、被災された方々、そして闘い続けてる方々に。寄り添い、力になろうとしているのでしょう。
そうだよねと。どんな時でも。大好きな音楽を、歌を聴けば。例えその間だけだとしても。
笑顔になれるし、涙が毀れたとしても。胸が温かくなって。力がさ、湧いてくるもんね。うん、音楽を信じよう。
(「アイ・ビリーヴ・イン・ミュージック」も回した今夜のセットリストはこちらに・・・)

音楽を信じよう。

変わらぬ日々があることの。
ありがたさを。
心の片隅ででも感謝しながら。
笑顔とステップを忘れずに。
この一日を。毎日を。過ごしていこう。

そんな日常を保つことで。
少しでも余裕を持つことで。

未だ続いている長い道のりを。
諦めずに、立ち止まらずに。
歩き続けている誰かの。
支えになる何かを。
届けられる力を持たちいなと。
持ち続けられたらいいなと。

あれから一年。
まだまだ続いている。
慟哭と苦闘。
でも。
ここに音楽があること。
ここで音楽が鳴っていること。
ここで歌が歌われていること。

それが。
誰かの。自分の。
笑顔を呼ぶことができれば。
誰かの。自分の。
力の源にでもなればと。

一年前と変わらぬ思いで。

音楽を信じよう。

そして。
今夜も。
この街の片隅で。
音楽が流れ。
馴染の笑顔や。
新たな出会い。
音楽と共に。
歌と共に。
アルコールと共に。
広がって。
心が。
優しさで潤されていく。
そんな一時が。
そんな夜が。
ここにもある様に。
あの街にも。
あの街の。
何処かの店にも。
同じ様なひと時が。
同じ様な夜が。
ある様にと。

音楽を信じよう!



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2012/03/17 Sat *ひとりぼっちのリビング / Dave Edmunds

20120317subtleasaflyingmallet


真夜中。
ひとりで。
椅子に座って。
目を閉じて。
待っている。

真夜中。
どこかから。
降りてくるのを。
聴こえてくるのを。
待っている。

真夜中。
最初の一音が。
聴こえてきたら。
こっちのもの。
しめたもの。

真夜中。
ひとりぼっちのリビング。

『Subtle As A Flying Mallet』'75年リリース。
『ひとりぼっちのスタジオ』なる邦題で知られるデイヴ・エドモンズの2枚目のソロ・アルバム。
邦題が示す様に。ロックフィールド・スタジオにひとりで籠って。ひとりで創っちゃいましたと。
その目指したところは。ずばり、ウォール・オブ・サウンドの再現。フィル・スペクター好きだったんですねと。
「Baby I Love You」とか「Da Doo Ron Ron」のカヴァー辺りは。もう、もろスペクターかな。
ギター抱えたロックン・ローラー的なイメージの強いデイヴですが。存外にそのオタク振りも徹底的で。
きっと。スペクターのフィレスのレコードなんか大好きで。集めてたんだろうな、なんて容易に想像できます。
ちょっとね。サウンドが厚くなり過ぎちゃって(それが狙いなんでしょうけど)。ちょっとやり過ぎとも思いますが。
でもね。ひとりで好きな音楽に、好きな作業に熱中できることの喜び。それは大いに解るので。いいじゃんと。
ひとりで、ああでもない。こうでもないと楽器弾いて、歌って。プレイバック聴いて。ミキサーで調整して。
ちょっと難しい顔しながらも。口元には笑みが浮かんでて。時にしたり顔になったりもしてたんだろうなぁ。
そして。根っ子は生粋のロックンローラーのデイヴですから。それだけで収まる訳も無くて。
「No Money Down」「Let It Rock」と言ったチャック・ベリーのカヴァーでは。もう。ここぞとばかりに。
ブリンズリー・シュウォーツとの競演でご機嫌で熱いライブを披露してくれてもいるのです。
それを夫々A面、B面のラストに配置した選曲も。その焦らし方が心憎いなと。流石だね、やるもんだねと、ね。

真夜中。
ひとりで。
レコード・ラックの前。
耳を澄ませて。
待っている。

真夜中。
どこかから。
囁いてくるものを。
弾みだすものを。
待っている。

真夜中。
最初のリズムが。
響いてきたら。
こっちのもの。
しめたもの。

真夜中。
ひとりぼっちのリビング。

さぁ。
明日も。
飛びっきりの。
ぶっ飛んだ。
御機嫌な。
選曲で。
楽しんでもらおう。
楽しんでしまおう。

ちょっと難しい顔で。
口元には笑みが浮かんで。
時にしたり顔で。

ひとりで好きな音楽に。
好きな作業に、選曲に。
熱中できることの喜び。

真夜中。
ひとりぼっちのリビング。

こんな夜は。
それも悪くは無いんだな!



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2012/03/16 Fri *裏街道 / Paul Kossoff

20120316backstreetcrawler


散歩の途中。
どうしても。
表通りから。
街道から。
外れて。

一本。
否、二本と。
裏道を。
裏街道を。
歩きたくなる。

創造と建設。
なる名前の下で。
行われていることが。
喪失と破壊にしか。
思えなくて。

面影を求めて。
一本。
否、二本と。
裏道を。
裏街道を彷徨ってみる。

『Back Street Crawler』'73年リリース。
精神的抑圧と薬物依存でボロボロになってフリーでの活動に終止符を打たざるを得なかったポール・コゾフ。
どうにも迷走状態から抜け出せないコゾフの下に。フリーのメンバーを始めとして名うての連中が集まってきて。
恐らくは放っておけば延々とギターを弾き続けるだけで収集のつかなくなってしまうだろうコゾフのセッション。
其処に他のメンバーが参加し脇を固めることで。コゾフのギターを中心とした秀逸なアルバムへと仕上げてと。
コゾフも。このメンバーには心開く瞬間もあったのか。あの素晴らしいコゾフならではのギターを思い切り。
それこそ全身全霊で泣かせています。そう。どれだけ熱く弾いても泣いてしまう、それがコゾフなんだよなぁ。
アルバム全編で、そんなコゾフのギターが輝きを放っていて。ひょっとしたらフリーの時よりいいんじゃないかと。
「Tuesday Morning」とか「Molten Gold」なんて。こう戦慄が走る感じもあるんですけどね。そうなんですけどね。
やっぱり。これって。陽のあたる場所の音じゃないし。表通りじゃなくて裏道、裏街道の音だよなと。
放ってる光も、青白い月光だもんなと。そこに。コゾフの宿命を感じとってしまって。でも。だから。好きなんですよ。
例えばね。フリーでポール・ロジャースとアンディ・フレイザーが推し進めたことが。コゾフにとって破壊でしかなく。
ロジャースとサイモン・カークの新たに始めようとしていたことが。コゾフにとっては創造では無かったとしても。
それは。それで。仕方なかったんだろうなと。誰だって。どうしても。その道しか歩けないことってあるんだろうし。
例え。それが。社会からすれば。時代遅れの裏道、裏街道だと解っていてもね。コゾフもね、そうだったかなと。
それでも。それだから。これほど。胸を打つ程のギターを泣かせられたんだろうしね・・・

散歩の途中。
どうしても。
表通りから。
街道から。
外れて。

一本。
否、二本と。
裏道を。
裏街道を。
歩かざるを得なくなる。

自由と解放。
なる名前の下で。
行われていることが。
新たな束縛と依存にしか。
思えなくて。

矜持を探して。
一本。
否、二本と。
裏道を。
裏街道を彷徨ってみる。

時に。
失われないで。
残っているものを見つけ。
時に。
新たに。
生まれつつある染まらないものに出会う。

この世の中。
表通りだけじゃつまらない。
この世の中は。
表通りだけで成り立っているんじゃない。

だから。
自分は。
裏街道を愛おしむ。
そこの住人でありたいと願うのです。



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2012/03/15 Thu *この街だから / The Mar-Keys

20120315thegreatmemphissound


この街でなきゃ。
なんてものとは。
無縁だったんだけどね。

そもそも。
郷土愛みたいなものも。
持ったことないし。
住まいはいつも。
仮の住家。

だったし。
今も。
そんなに。
変わったつもりは無いけれど。
この街。

いま住んでる街。
その空気。
その温度感。
そんなものは。
肌に合った様で。

『The Great Memphis Sound』'66年リリース。
ソウルの歴史の中では、いくつか特別な意味を待つ“街”があったりします。
メンフィスがそんな街のひとつであるのは間違いなく。そしてメンフィスと言えばスタックス。
そんなスタックス・サウンドの屋台骨だったのがブッカー・T&MGズでありマーキーズだったと。
そんな矜持と、我が街メンフィスに対する愛情が感じられるジャケットもご機嫌なマーキーズのアルバム。
(渦巻の中心に地図があり、そのど真ん中にメンフィスの名前があるのです)
元々はスティーヴ・クロッパーやドナルド・ダック・ダン、ドン・ニックスもメンバーだったマーキーズ。
「Philly Dog」のヒットでこのアルバムが制作された頃にはウェイン・ジャクソンとアンドリュー・ラヴを中心とした。
そのホーン・セクションの呼称になっていた様で。このアルバムの録音にはMGズも関わっている様ですが。
ステージなんかではMGズにホーン・セクションが加わるとマーキーズになるとの了解もあった様です。
まぁ、いずれにせよ。あのスタックス・サウンドを支えていた名うての方々が集まっているので。
このアルバムも。スタックス、メンフィス・ソウル好きには。そりゃぁ、もう堪らないアルバムとなっています。
「Philly Dog」もいいですが。インストで奏でられるあの「Loving You Too Long」とか「'Dear James' Medley」とか。
自分が持ってるのは英国盤なんですけどね。モッズの連中とか。大好きだったんだろうなぁ、こういうの。
それにしても。MGズだと小粋なのに。マーキーズだといなたいのは何故?そのいなたさも好きなんですけどね。

この街だから。
なんてものとは。
無縁だったんだけどね。

そもそも。
どこでもいっしょじゃないと。
故郷を出たかっただけで。
住まいはいつも。
仮の宿屋。

だったんだけど。
今は。
ちょっとは。
変わってきたんだろうな。

この街。
いま住んでる街。
その匂い。
その佇まい。
そんなものは。
肌に合った様で。

出来ることなら。
いつも。あまり。
離れたくなくて。
離れる時には。
結構意を決したりして。

散歩の前には。
地図を見て。
その境界を確認しちゃったり。
散歩してる時も。
何とはなしに。
その結界が感じられたりもして。

この街でなきゃ。
この街だから。
そんな。
心意気(?)。
少し解ってきたかもです。



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2012/03/14 Wed *せめて / Sam Cooke

20120314twistinthenightaway


思った通りには。
ならなかった。
思ったほどには。
上手くいかなかった。
足が止まってしまった。

そのままじゃ。
頭抱えたり。
うつむいたり。
したままじゃ。
やりきれないよね。

だから。
せめて。
なんやかや。
一晩で。
ぶっ飛ばせる様に。

せめて。
一杯くらい。
ひっかけて。
せめて。
一曲くらい。
口ずさみながら。
ステップ踏んで。

『Twistin' The Night Away』'62年リリース。
破顔一笑なジャケットも印象的なサム・クックのアルバム。
しかし、見事な笑顔だなと。それだけで好きだなぁと思ってしまうのですが。
恐らくは当時のツイスト・ブームに便乗して企画されたアルバムだと思うのですが。
そこは。サムですから。例え企画が安易だったとしても。それだけのアルバムにはしていません。
と言うよりも。それまのアルバムがレコード会社の意向もあってか。まともなソウル・アルバムが無かったので。
このアルバムこそが。サムにとっての初のソウル・アルバムと捉えてもいいのではと思っています。
レコーディングにも。サムのレギュラー・バンドが全面的に参加している様で。そのサウンドに支えれて。
ソウル・シンガー、遡ってゴスペル・シンガーだったサムの、弾けんばかりのソウルフルな歌声に浸れます。
大ヒットとなったタイトル・ナンバーを始めとしたツイスト・・・ジャンプ・ナンバーには心弾みますし。
ミディアムなナンバーでは。その滲み出る、溢れ出すゴスペルの匂いに心揺さぶられます。
ちょっと聴いただけでは。例えばオーティス・レディングとかと比較して明るくて。
それだけに軽く受け止められたりすることもあるのかも知れませんが。実のところ。明るく歌うのって難しいよなと。
明るく歌って。沈んでる人の心をも弾ませて、揺さぶらせて。踊らせて笑顔にしてしまう。
そんな底知れない歌の力を感じさせてくれるところが、信じさせてくれるちところがサムの凄さだと思います。
(多分。トータス松本もサムのそんなところに惹かれてこんなアルバムを創っちゃったんでしょうね)

思った通りには。
ならなかったけど。
思ったほどには。
上手くいかなかったけど。
足が止まってしまったけど。

このままじゃ。
終わらない。
夜が明けたら。
また上を向いて。
歩き出したいんだよね。

だから。
そうさ。
あれもこれも。
一晩で。
ぶっ飛ばせる様に。

だから。
一杯くらい。
ひっかけて。
そうさ。
一曲くらい。
口ずさみながら。
ステップ踏んで。

飲み明かせなくても。
語り明かせなくても。
踊り明かせなくても。

せめて。
だから。
そうさ。
一杯くらい。
一曲くらい。
その間くらい。
忘れてもいいんじゃないかな。
晴らしてもいいんじゃないかな。

例え。
それが。
夢の中だったとしてもね。



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2012/03/13 Tue *どっちもどっち、ぼっちぼっち / Gladys Knight & The Pips

20120313neitheroneofus


どっちもどっち。
多分。
この世の多くは。
そんなこと。

そう。
思うことで。
バランスを崩さずに。
調子を乱さずに。

いられるのだけど。
時々。
どうしても。どうにも。
思えなくて。保てなくて。

あぁ。
なんで。
どうして。
こんなことにと。

『Neither One Of Us』'73年リリース。
グラディス・ナイト&ザ・ピップスのモータウンでのラスト・アルバム(だったかな、たぶん・・・)。
邦題は『さよならは悲しい言葉』だったかな。本来の意は、どちらかだけが悪い訳じゃ無い・・・くらいで。
まぁ、嫌いになったんじゃないんだけど。別れざるを得ない男と女・・・ソウルの定番と言えば定番ですね。
グラディスはアレサ・フランクリンやメイヴィス・ステイプルズと比肩し得るレディ・ソウルだと思うのですが。
どうもモータウンでは冷遇されていたと言うか。モータウンとは相性が悪かった様で。
早く辞めたくてしょうがなかった。辞めてスッキリしたくらいのことを後年語ったりしてた様ですが。
スター・システムと言うか、他のグループのヒット・ナンバーをアルバムの中で歌わされることに反発してたとか。
それだけの自信と矜持があったってことでしょうね。確かにその歌声の迫力と表現力は半端ないですからね。
そして。バラードでも。ミディアムでも。アップでも。その実力の程を遺憾なく発揮するグラディスです。
このアルバムではバラードは少なめで。後のブッダ時代を思わせる乗りのいいナンバーが多く。
それらも見事ですが。アルバム冒頭の「Neither One Of Us (Wants To Be The First Say Goodbye)」が。
このバラードが。このバラードでのグラディスの歌声に込められた思い、溢れ出す情感。
やっぱり。このアルバムでは。そのぼっちぼっち感が最高かな。いつ針を落としても。包まれて癒されます。

どっちもどっち。
多分。
この世の多くは。
そんなとこ。

そう。
思うことで。
バランスも崩れずに。
調子も乱れずに。

済んでいるのだけど。
時々。
どうしても。どうにも。
思い乱れて。持ち堪えられなくて。

あぁ。
なんで。
どうして。
こんなことをと。

どっちもどっち。
ではなくて。
自分だけがと。
良きにつけ。
悪しきにつけ。

そんな時は。
無理をせずに。
静かに。
思いだす。
想う。抱く。
そうなんだよ。
ぼっちぼっち。
なんだから。
崩さずに。
乱さずに。
ぼっちぼっち。
なんだよと・・・ね。



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2012/03/12 Mon *朝から一杯 / Ike And Tina Turner

20120312feelgood


雨じゃなくても。
月曜日なんて。
なんてさ。だからさ。
ねぇ、そうでしょ。

だから。
朝から。
そう一杯。
いくしかないね。

そう一杯。
濃く。
きつく。
美味しい。
そんな。
飛びっきりの一杯を。
飲んでも。やっても。
構わないよね。

朝から一杯。

『Feel Good』'72年リリース。
アルバム・タイトルそのままのティナの躍動感に圧倒されそうなアイク&ティナ・ターナーのアルバム。
自身のスタジオを手に入れて。そこで制作した2枚目のアルバムってことで。余裕を感じさせる部分も。
それほど。グイグイ押すんじゃなくて。退きも心得たツボを押さえたアルバムに仕上がってるかなと。
まぁ、勿論ティナの歌はいつもの様に熱いのですが。力技だけになることなく。いい感じで歌ってるかなと。
実は1曲を除いて。珍しくもティナのオリジナル・ナンバーなんで。そんなところも影響しているのでしょうか。
故に。少々単調に聴こえる瞬間が無いわけでもないんですけどね。やっぱりその点はアイクには及ばないかな。
それにしても。よくアイクが許可したなって気もするんですが。暴君アイクなりの懐柔策だったのかな。
で、伸び伸び歌ってるティナ。楽しそうなのが聴いてるこちらにも伝わってくるのがいいんですよねぇ。
特にB面頭の2曲。ハンブル・パイもカヴァーしたオリジナルの「Black Coffee」と。
それに続くビートルズのカヴァー「She Came In Through The Bathroom Window」がですね。堪らないかな。
「Black Coffee」でのティナの歌は明らかにスティーヴ・マリオットに影響与えてるし。
「She Came In...」でのティナはあのジョー・コッカーにも一歩も引けを取っていません。流石だよなと。
ティナの濃厚で猥雑で。そして妖しく艶っぽい一撃。これを喰らったら、魅了されずにはいられませんよね。

晴れてても。
週の始めなんて。
なんてさ。だからさ。
ねぇ、そうだよね。

だから。
朝から。
そう一杯。
いっちゃうもんね。

そう一杯。
濃く。
きつく。
美味しい。
そんな。
御機嫌な一杯を。
飲んでも。やっても。
何にも言わせないもんね。

朝から一杯。
その一杯から。
始まるものがある。
その一杯が無いと。
始まらないものもある。

朝から一杯。

一杯の珈琲から。
なにかが咲くこともあるのです。



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2012/03/11 Sun *奇跡を手にしよう / Laura Nyro And Labelle

20120311gonnatakeamiracle


いま。
ここに。
いる。
いま。
そこに。
いる。
ただそれだけで。

いま。
思っている。
いま。
涙が溢れている。
ここで。そこで。
そうそれだけで。

いま。
歌ってる。
いま。
聴こえてる。
ここで。そこで。
もうそれだけで。

『Gonna Take A Miracle』'71年リリース。
ローラ・ニーロがラベルと共に自らのルーツであるソウル、R&Bをカヴァーしたアルバム。
シンガー・ソングライターとして一定の評価と成功を納めたローラにとって念願かなったアルバム。
尤も人種の坩堝であるニュー・ヨークで育ったローラ。子守唄代わりに聴いて育ったナンバー。
街角で口ずさんでいたナンバー。そんな大好きで堪らないナンバーを歌うことはとても自然なことだった様で。
特に特別なきっかけがあって制作した訳では無いと語っていますが。それなりの思いはあったかなと。
このアルバムの後に暫く活動を休止していたことも含め。ジョン・レノンの『Rock 'N' Roll』と重なる印象も。
ローラにとって原点回帰を果たしたこのアルバムにこそ。ローラの本質が最も色濃く表れてるとも言えるかなと。
歌われているのは「You've Really Got A Hold On Me」だったり「Jimmy Mack」「Nowhere To Run」だったり。
「Spanish Harlem」だったり。そして「It's Gona Take A Miracle」と。どれもソウル、R&Bの名曲ばかりで。
ピアノの前に座ったら、自然と指が動き歌い始めてしまうほど、ローラ自身が好きだったナンバーなんだとか。
その言葉通りに。熱く、ソウルフルに。しかし。とても優しくナチュラルなローラの歌声が印象的です。
勿論、コーラスのラベル、ブレイク前の彼女達の絶妙なハーモニーによる貢献も多大だったりします。
ローラには夜と血のイメージをいつも感じるのですが。いつもの深く孤独な夜と、情念のメタファーとしての血・・・
ではなく。深く暗くとも温かい夜、そして生の象徴としての熱い血・・・を、このアルバムのローラには感じます。
故に。奇跡でも起きない限りもう二度と恋などしないと歌われる「It's Gona Take A Miracle」にも。
その奇跡を間違いなく信じている、明るさと強さを聴くことが出来て。その歌声を信じてしまうのです。

いま。
ここに。
いる。
いま。
そこに。
いる。
ただそれだけで。

いま。
想っている。
いま。
微笑が浮かんでいる。
ここで。そこで。
そうそれだけで。

いま。
祈ってる。
いま。
届いてる。
ここで。そこで。
もうそれだけで。

いま。
ここに。
生きている。
いま。
そこで。
生きている。
昨日も。
今日も。
生きている。
明日からも。
また生きていく。

それだけで。
それは。
それが。
奇跡だと。
そう思えたら。

さぁ。
その奇跡を。
奇跡を手にしよう。
ただ奇跡を。
奇跡を手にしよう。

それだけで。
いまは。
いい、いいよ、きっと・・・ね。



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2012/03/10 Sat *囚われて・・・一日 / Linda Ronstadt

20120310prisnorindisguise


囚われて。
・・・一日。

垂れこめた雲。
上がらない気温。
そぼ降る雨。

そのせいで。
それだけではないかも。
知れないけれど。

なんとも。
言えず。
なにかに。

囲まれて。
繋がれて。
いる様で。

囚われて。
・・・一日。

『Prisoner In Disguise』'75年リリース。
ケニー・エドワーズ、アンドリュー・ゴールド等のメンバー。プロデューサーはピーター・アッシャー。
'70年代半ばからの黄金時代を支えた体制が確立されたリンダ・ロンシュタットの6枚目のソロ・アルバム。
いや、まったくもって今更ながら。リンダってのはこんなに歌が上手かったんだなと。
なんかですね。当時はただの西海岸の元気なヤンキーのお姉さんくらいに思ってて。
まともに聴いたことも無かったので。ここ何年かで。改めて当時のアルバムに針を落としてですね。
あれれ。こんなに素敵だったっけと。改めて恋に落ちてるわけですね。この手のタイプは危ないんだけど(笑)。
声が良く通る、基本的な歌唱法がしっかりしてて。そして声量があるんでしょうね。
それでいて。繊細な感情表現も巧みにやってのけてますから。こりゃ惚れないわけにはいきませんね。
良く言われる様に。ロッド・スチュワートと並んで。その選曲のセンスの素晴らしさで知られるリンダですが。
このアルバムでも。お馴染みのジョン・デヴィッド・サウザーやローウェル・ジョージのナンバーに加えて。
「Tracks Of My Tears」「Heat Wave」と言ったモータウン・ナンバー、ジミー・クリフの「Many Rivers To Cross」と。
そのいずれをもリンダなりに解釈して咀嚼して。リンダの歌として表現している。その表現の襞に。
艶やかで妖しく、そして優しい微妙な歌声、表現の襞に。囚われて。そのまま過ぎていく一日もいいんですよね。

囚われて。
・・・一日。

低く暗い空。
湿って籠った空気。
止みそうで止まない雨。

そのせいで。
それだけではないかも。
知れないけれど。

なんとも。
言えず。
なにかに。

阻まれて。
止められて。
いる様で。

囚われて。
・・・一日。

本当は。
出ていこうと。
思えば。
そうすれば。
いいだけで。

なんの。
せいでも。
無いことは。
解っては。
いるけれど。

でも。
今日は。

囚われて。
・・・一日。

思いに耽って。
思いに沈んで。

囚われて。
・・・一日。



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2012/03/09 Fri *あっち、こっち、どっち / Cactus

20120309onewayoranother


あっち、こっち、どっち。

このところ。
結構散歩してるので。
見知らぬ街角や。
知ってるんだけど。
歩いたことのない道があったり。

そんな。
分かれ道。
三叉路。
交差点。
横断歩道。

あっちかな。
こっちかな。
どっちかな。
どう歩けばいいのか。
考えて立ち止まったりする。

『One Way...Or Another』'71年リリース。
ティム・ボガートとカーマイン・アピス。世界最強とも言われるリズム隊が率いていたカクタス。
怒涛のアメリカン・ハード・ロックを驚異的なテクニックと圧倒的な迫力で鳴り響かせるカクタスです。
この2ndアルバムでも。もう全身が震え、腰が抜けるほどの勢いで全力疾走で地響きたてて駆け抜けてます。
まったくもって。四輪駆動、否、装甲車・・・重戦車かな。これだけ重心の低いハード・ロックもそうは無いかなと。
流石はジェフ・ベックが見初めただけのことはあるかなと。そのベックの交通事故が遠因となって結成されて。
またそのベックからの再度の誘いによって。ボガートとアピスが脱退して瓦解してしまうことにもなったのですが。
カクタスの。ブルースをベースにしながら。英国勢には出しようのない物量作戦の様なエネルギーの大放出。
そこに。カントリーやスワンプの匂いもプンプンさせてしまうと言った。カクタスならではのサウンドを聴いてると。
このまま爆走し続けたら。どこまで到達できたんだろうなと。そんな見果てぬ行先に思いを馳せてしまうのです。
ベック、ボガート&アピスも好きなんですけど。カクタスの遺した4枚のアルバム。そのどれもが素晴らしいので。
ついつい。そんなことを考えてしまうのです。このアルバムでも冒頭の「Long Tall Sally」からして。その重量感。
オリジナルのリトル・リチャードも、ビートルズのカヴァーもカッコいいですけど。カクタス・ヴァージョンも絶品です。
アルバム・タイトルとは異なり。進む道に迷うことなく怒涛の一本道を突っ走るカクタスなのです。
ところで。当然の様にこのアルバムも中古盤で入手したのですが。こんなポスターが封入されたままでした。
う~ん。こんなむさ苦しい兄ちゃん達のポスターに販促効果があったのかは微妙な気もしますけどね(苦笑)。

あっち、こっち、どっち。

このところ。
結構散歩してるので。
見知らぬ街角や。
知ってるんだけど。
歩いたことのない道があったり。

そんな。
曲がり角。
裏道。
上り坂。
下り坂。

あっちかな。
こっちかな。
どっちかな。
どう歩けばいいのか。
思案して立ち止まったりする。

あっち、こっち、どっち。

あっちだな。
こっちだな。
どっちでも。
どう歩いていきたいか。
自分で決めればいいんだと。

あっちでも。
こっちでも。
どっちでも。
面白いこともあれば。
そうじゃないこともある。
何処かには。
続いてる。
繋がってる。
辿り着く。

まぁ。
少なくとも。
道は一つじゃないんだし。

あっち、こっち、どっち。

いきたい方へ。
ぶらぶらと。
歩いていきますか。



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2012/03/08 Thu *夜やって来る / The Edgar Winter Group

20120308theyonlycomeoutatnight


それは。
夜やって来る。

それは。
隠れているのか。
潜んでいるのか。
眠っているのか。
昼間は現れることはない。

それは。
見ることも。
触れることも。
感じることも。
出来ないのに。

突然。
現れる。
掴んでくる。
圧し掛かってくる。
引き摺り込もうとする。

それは。
夜やって来る。

『They Only Come Out At Night』'72年リリース。
ジャケットがとても印象的なエドガー・ウィンター・グループの1stアルバム。
ロニー・モントローズやダン・ハートマン等をメンバーに迎え。プロデュースにはリック・デリンジャー。
相変わらず。ソウルやファンクやジャズといったエドガーの嗜好を反映させつつも。
よりポップに、よりキャッチーに。よりハードに。弾けまくっているのが印象的です。
この辺りの破天荒さ、器用なところ(節操がないとも言えますが)がエドガーの長所なんでしょうね。
基本的にブルース一筋の兄ジョニーとの違いを思うと。兄弟の育った環境に興味がわいたりもして。
ポップさと、キャッチーなのはダンとリックが持ち込んだところで。ハードなところはロニーかな。
それらを絶妙なバランスでコントロールして。その上で弾け飛んでいるエドガー、絶好調です。
それにしても。このジャケットはねぇ・・・まぁ、これもエドガーらしいと言えばらしいところですけどね。
そして。俺はもっとハード一徹でいきたいんだと、そのハード・ロック魂に火が点いてしまったのか。
ロニーはこのアルバムのみで脱退して。自らのバンドであるモントローズを立ち上げたることになって。
その後任には当然の様な顔で。リックが就くことになるのでした。ロニーはつい先日亡くなってしまいましたが・・・
このアルバムからは。ちょっと不気味な雰囲気も醸し出してるインストの「Frankenstein」が大ヒットしています。
凄くカッコいいナンバーなんですけどね。アルバム・タイトルの夜になると現れるのって・・・ねぇ。

それは。
夜やって来る。

それは。
隠れているのだろう。
息を潜めているのだろう。
眠ったふりをしているのだろう。
昼間は現れることはない。
でも。そこに。底にいるのだ。

それを。
見ることも。
触れることも。
感じることも。
出来ないのに。
否、しないのに。

容赦なく。
現れては。
掴んでしまう。
圧し掛かってしまう。
引き摺り込んでしまう。
逃れることは。
出来やしない。

それは。
夜やって来る。

そこに。底に。
いる。
深層心理。
深層意識。
それは。
鮮明な夢となって。
夜やって来る。

それは。
純度が高いだけに。
厄介だったりする。
勿論。
時に。
懐かしかったりもするのだけれど・・・

それは。
夜やって来る。



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2012/03/07 Wed *同じとは限らない / Humble Pie

20120307assafeasyesterdayis


同じとは限らない。
続くとは限らない。

それは。
当然の事なんだけど。
そうなんだけど。

時に。
その事を忘れてしまって。
驚かされる。
油断してたわけじゃないんだけど。

時に。
同じじゃなかった。
続かなかった。
その事を。
疑ってもみたくなる。

それくらい。
同じじゃない。
続かない。
その事が。
信じられなかったりする。

『As Safe As Yesterday Is』'69年リリース。
スティーヴ・マリオットとピーター・フランプトンを中心に結成されたハンブル・パイ。
当時流行のスーパー・バンドとして期待されていたハンブル・パイの1stアルバムです。
その割には内容が地味だったとして。あまり評価も高くなく商業的にも大成功とまではいかずと。
そんなこんなであまり語られることも無いアルバムになってしまっています。まぁ、確かにねぇ。
マリオットが一枚看板となって。ソウルフルにシャウトしまくった後の姿と比較すれば地味なんですけどね。
でも。マリオットとフランプトン。夫々にアイドル扱いに嫌気がさしてた時代に別れを告げて結成しただけに。
(その割には。アルバム・タイトルは相反して変化を望んでない様にもとられそうですが・・・)
スモール・フェイセズやザ・ハードではできなかったことを伸び伸びとやっていて。その解放感がいい感じで。
兎にも角にも。俺達はこんなロックをやりたかったんだぜと。そんな解放宣言みたいなものだったのかなと。
その歌声も。そのギターも。生き生きとしているのがサウンドの質感として伝わってくるのです。
2ndアルバムである『Town And Country』とこのアルバムは同じ時期に録音されていて。
ソウルフルでハードなナンバーと、アコースティックでフォーキーなナンバーをアルバムごとに分けたとも。
もしそうだとすると。このアルバムには前者のタイプのナンバーを多く集めたのかな。
もう既に。マリオットのあの歌声がバンドを牽引していて。相当バンドとしては端から安全では無かったんですね。
でも、まぁ。マリオットですからねぇ。唯我独尊で危なっかしくて。そこが魅力なんだからねぇ、当然かな。

同じとは限らない。
続くとは限らない。

それは。
望んでいることでも。
事によってはあるんだけど。

時に。
予想だにしなかったを。
突き付けられて。
隙を突かれて。
深層に迫られて。

時に。
同じじゃなくなったら。
続かなかなくなったら。
その事を。
想像させられて。
呆然と立ち尽くす。

それくらい。
同じじゃない。
続かない。
その事が。
信じられなかったりする。

同じとは限らない。
続くとは限らない。

でも。
ある一点。
それだけは。
昨日と。
昨日までと。
同じ様に。
安心していられる様にと。
切に願ってる。

本当にさぁ。
頼むからさぁ。
ねぇ。

同じとは限らない。
続くとは限らない。
絶対なんて存在しない。

そうだとしても・・・ね。



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2012/03/06 Tue *限りあると / Ten Years After

20120306undead


限りあると。
限りあるから。
そういうものだと。
そう。
理解はしていても。

解っているからって。
認められるか。
受け入れられるか。
それは別の話だから。
だからどうしても。
だからいつまでも。

語りかけていたいし。
聞いていたいし。
言葉は無くても。
言葉などいらないけど。
語り合っていたい。
限りあることなど。
忘れてしまって。

『Undead』'68年リリース。
アルヴィン・リー率いるテン・イヤーズ・アフターの2ndアルバムにして初のライブ・アルバム。
ジャケットは思いっきりサイケデリックな感じですが。そこはテン・イヤーズ・アフターですから。
目一杯熱いブルース・ロックが炸裂しています。たぶん熱い熱いライヴが評判を呼んで。
それで2枚目だけど、ちょっと早いけど。ライヴ・アルバム作っちゃおうかってなことだったのではないかと。
アルヴィン・リーと言うと。速弾きってイメージですけど。どうなんだろう、いま聴くとそれ程とは思えませんが。
それよりも。やっぱり熱さ、その熱気が印象的かなと。一音、一音、そのワン・フレーズに込められてる熱量。
その熱量が半端じゃ無いんですよね。勿論あの時代の空気ってのもあるんでしょうけど。
それだけじゃなく。アルヴィン自身がやっぱりね。相当熱い人、熱い思いを抱いていたんだろうなと。
ここまでやられたら。アルバム・タイトルじゃありませんが。おちおち永遠の眠りについてもいられないねと。
あと、ブルース、ブルースと騒いでいますが。その実はジャズからの影響、ジャズへの憧憬も強かったのか。
特にそのアドリブや、メンバー間の応酬にはジャズの匂いも濃厚で。その緊張感が堪らなかったりします。
その緊張感を出せるところ。そこがテン・イヤーズ・アフターの一番の強みだったのかも知れませんね。
「I'm Going Home」はいつ聴いても。鳥肌もので。まぁ、もう話題になることも無く、忘れ去られる存在かもですが。
それでも。そんなテン・イヤーズ・アフター、アルヴィン・リーだからこそ。忘れずにいたいんだよなぁ。

限りあると。
限りあるから。
先へ進めるのだろうと。
そう。
理解はしていても。

そう簡単には。
認められないし。
受け入れられもしない。
それとこれは別だから。
だからどうしたって。
だからいつまでも。いまも。

語りかけていたいし。
聞いていたいし。
言葉は無くても。
言葉などいらないけど。
語り合っていたい。
限りあることなど。
忘れてしまって。

出来ることなら。
さしつさされつで。
ゆっくりと飲みながら。
問わず語りに。
あの日の。あの夜の続きをね。

いなくならない人がいる。
忘れられない人がいる。
いまも。自分の中では生きている人がいる。
それで。いいよね。
そんな自分を。見ていてくれるよね。

今日は。
お誕生日だったね。
今夜の晩酌は。
少し過ごしてもいいよね。

限りあると。
限りあるものと。
解ってはいるけれど。
でも・・・ね。



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2012/03/05 Mon *ちょうどいい / Rory Gallagher

20120305rorygallagher


ちょっと。
うつむき加減で。
ちょっと。
微笑でも浮かべて。
そんな感じが。
ちょうどいい。

雨の滴る。
月曜日。
トップ・ギアに入れようも無く。
スリップしても困るしなと。
無理をせず。
焦らずに。

初めての時の様に。
ちょっと。
抑え気味で。
ちょっと。
柔軟に考えて。
そんな感じで。
ちょうどいい。

『Rory Gallagher』'71年リリース。
うつむき加減で口元に微笑を湛えたハーフ・シャドーのジャケットが印象的なロリー・ギャラガーのアルバム。
このアルバムがテイストを解散した、ソロ・アーティストとしてのロリーの初めてのアルバムとなりました。
実はテイスト解散後にボブ・ディランのバンドに誘われたこともあったらしいロリーですが。
英国を基盤に活動しいとのことで。ジェリー・マッカヴォイ、ウィルガー・キャンベルとのトリオを結成して。
ソロ名義での活動に乗り出しました。もしディランのバンドに入っていたらどうなっていたんでしょうね・・・
さて。初めてのソロ・アルバムです。思いっきり肩に力が入ったり、力んでもおかしくないところなのですが。
このアルバムでのロリー。ジャケットが象徴する様に。じつにいい感じで力が抜けていて。
勿論、テイスト以来の持ち味である熱いギターに変わりは無いのですが。様々な曲調を聴かせてくれていて。
トラディショナルなフォークだったり、カントリーだったり、時にアコギやスライド・ギターも駆使していて。
穏やかな表情も見せながら。その音楽性の豊かさもさり気無く披露してみせていて。それもまたいい感じです。
熱いロック、熱いブルース。でもそれだけじゃないんだぜと。だからまぁ、最初はこんなとこからやってみようかと。
うつむきながらも。その自信の程は口元に表れていて。さぁ、ここから徐々に上りつめていくぜと。
その無理の無さ、その柔軟な姿勢、そしてやはりひたむきで熱いギター。実にいい感じにちょうどいいロリーです。

ちょっと。
うつむき加減で。
ちょっと。
微笑でも浮かべて。
そんな感じで。
ちょうどいい。

雨の滴る。
月曜日。
ニュートラルに自分のペースで。
水溜りに足を取られることも無く。
やれること。
やれるだけ。

初めての時を思いだして。
ちょっと。
控え気味で。
ちょっと。
幅広に受け止めて。
そんな感じが。
ちょうどいい。

ちょうどいい。
歩幅で。
ちょうどいい。
歩調で。
ちょうどいい。
道程を。

それならば。
雨の滴る。
月曜日も。
悪くは無い。

ほら。
雨も滴る梅の花が。
迎えてくれたよ。

綺麗だなぁ・・・
これくらいの。
心持ちで。
ちょうどいい。



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2012/03/04 Sun *あぁ、血沸き肉躍る / Aerosmith

20120304aerosmith


あぁ。
血沸き。
肉躍る。

時には。
そんな気分に。
ならないと。
そんな気分に。
してやらないと。

さぁ。
ガッツリ。
歩いて。
ガッツリ。
腹空かして。
ガッツリ。
食べてしまおう。
ガッツリ。
飲んでしまおう。

『Aerosmith』'73年リリース。
最近はベスト・アルバムでお茶を濁してばかりいるエアロスミス(苦笑)。
いつの間にか40年選手になってしまったエアロスミス。その記念すべき第一歩、1stアルバム。
実はこのお馴染みのジャケットは改訂版で。当初はメンバーの写真はもっと小さかったんですよね。
それが「Dream On」がスマッシュ・ヒットしたことで。このジャケットに差し替えられたのです。
なんでも。もし「Dream On」のヒットが無かったらレコード契約はこのアルバムで切られれてたかもとか。
よっぽど期待されて無かったんですね。まぁ、見るからにただのチンピラっぽいもんなぁ。
でも。そのチンピラっぽさこそが。エアロスミスの魅力、真骨頂じゃないのと。いつも思うんですけどね。
僅か2週間で制作され。殆ど一発録りのスタジオ・ライブみたいなもので。
まぁ、アレンジもシンプルだし。音質はペラペラだし。なんですけどね。そんなことはものともしない。
若さゆえの勢いに任せたそのサウンドは剃刀の如き迫力があって。これぞエアロスミスだなと。
飢えた狼が獲物に襲い掛かるが如しのカッコ良さ。「One Way Street」とか「Mama Kin」とかね。
いつ針を落としても。そのガッツリ喰らいついてくる様に、血沸き肉躍る思いで昂ぶらさせられるのです。
そうそう。明らかにストーンズの1stアルバムを意識してる「Walkin' The Dog」のカヴァーもガッツリきます。

あぁ。
血沸き。
肉躍る。

時には。
そんな気分で。
やらないと。
そんな気分に。
なってみないと。

さぁ。
ガッツリ。
歩いて。
ガッツリ。
空いてるお腹に。
ガッツリ。
肉汁溢れる。
美味なものを。
ガッツリ。
乾いてる喉に。
ガッツリ。
生血の様な。
赤ワインを。

ガッツリね。

あぁ。
血沸き。
肉躍る。

そんな夜も。
偶にはいいよね!



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2012/03/03 Sat *あぁ、土曜の夜だ / Tom Waits

20120303theheartofsaturdaynight


あぁ、土曜の夜だ。
例え長い距離を越えた後でも。
例え久し振りの晩餐の余韻に浸っていたくても。
そうなんだ、土曜の夜だ。
このまま。
何にもなかった顔をして。
黙って眠りにつくのはもったいない。

そう、土曜の夜だ。
何かが待っているに違いない。
誰かに会えるに違いない。
そうなんだ、土曜の夜だ。
艶やかで如何わしくて、猥雑で。
妖しくて煩くて、目も眩む様で。
でも。
心優しい。
あぁ、土曜の夜だ。

『The Heart Of Saturday Night』'74年リリース。
酔いどれ吟遊詩人、遅れてやって来たビートニク、そんなイメージを決定的にしたトム・ウェイツのアルバム。
この2ndアルバムを制作するにあたり、レコード会社はジャズに長けたプロデューサーを用意し。
演奏もジャズ・トリオっぽく。トムが思い描いていたジャージーなサウンドと世界を得ることに成功しています。
このアルバムの制作時、トムは24歳。その倍は歳を重ねていて。その何倍も人生のななんたるかを経験して。
そんなことを思わずにいられない。なんとも味のある・・・どころではない。酸いも甘いも噛み締めて。
噛み締めすぎて。異様なまでの迫力と、他に得難い外連味を併せ持ってしまったかの如きトムの歌声です。
何をしたら、何を望んだら、何を志したら。こんな歌が歌えるんだろうなと。いまもって理解不能なんですけどね。
その唯一無比の歌声故に。世界の、社会の片隅の、ある夜の、その街の端っこで生きている。
ちっぽけだけど、したたかで。強面だけど優しくて。現実的なのに、いつまでも夢を見ている。そんな人々の。
生きていく様、心模様を。ぶっきらぼうに、しかし優しく包む混む様に歌うトムに、リアリティがあるのかなと。
まぁ、その実。そのリアリティも。一夜限りのお芝居みたいなものでしかないんですけどね。
でも。そんな芝居じみたものの中にこそ事実があったりもするので。それでいいんじゃないかなと。そうだよなと。
だから。今夜も。夜の街へと。出かけたくなるんだよなと。こんな夜にはぴったりだよなと。それでいいかなと。

あぁ、土曜の夜だ。
例えいつもの夜と同じ様な顔をしていても。
例え何も特別なことなど怒らなかったとしても。
そうなんだ、土曜の夜だ。
このまま。
何にもなかった事にして。
黙って眠りにつくなんてもってのほかだ。

そう、土曜の夜だ。
待っている何かがやってこなくても。
会いたい誰かが現れなかったとしても。
そうなんだ、土曜の夜だ。
艶やかで如何わしくて、猥雑で。
妖しくて煩くて、目も眩む様で。
でも。
穏やかで温かい。
あぁ、土曜の夜だ。

あぁ、土曜の夜だ。
特別なんだ。
そう、土曜の夜なんだ。



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2012/03/02 Fri *あっ、この声だ / Neil Young

20120302masseyhill1971


あれ。
なんだろう。
この感じ。
温かで。
包まれて。
見守られて。

あっ、この声だ。

この声を。
耳にするのは。
久し振りだけど。
聞こえていなかったのか。
聞こうとしていなかったのか。
でも。間違いない。
間違え様が無い。

あっ、この声だ。

『Massey Hall 1971』'07年リリース。
ここ数年アーカイヴ・シリーズとして発掘音源を発表しているニール・ヤング。
その第2弾となった'71年1月カナダはトロントでのアコースティック・ライヴを納めた2枚組アルバム。
あの名作『After The Gold Rush』のプロモーション・ツアーでもあったライブなのですが。
ニールの腰痛が酷くて。立って演奏できないとの理由で。全編アコースティックでの弾語りになったとか。
それが。その結果が。こうして録音された残されていた、そして時を経て発表された。
そのことに感謝したいなと。もう。その一言しかないくらいの。素晴らしいライブ・アルバムとなっています。
『After The Gold Rush』からのナンバーは勿論。発表前の『Harvest』からのナンバーも。
そしてバッファロー・スプリングフィールドのナンバーも。CSN&Yのナンバーもと。その選曲の見事なこと。
そしてそして。何より。実に生々しいニールのアコギとピアノと、あの歌声をたっぷりと聴くことができる幸せ。
あのニールの歌声に包まれていられる。そのことが何よりも幸福なのだと改めて感じさせてくれるアルバムです。
ニールの歌声、ロッド・スチュワートとか、トム・ウェイツほどの個性は無いものの。やはりニールでしかない。
その体と心にじんわりと、その奥底まで沁み渡ってくるような。その歌声がなんとも言えません。好きだなぁと。
クレイジー・ホースと共に轟音で。その感情の昂ぶりのままに荒れ狂う様なニールも好きなのですが。
その素顔が透けて見える様な、そのまま表れたかの様な、このアルバムでのニールもまた堪らないのです。
あぁ、この歌声に、この声に。いつまでも包まれて、抱かれていたいなと思わされるのです。

あれ。
なんだろう。
この感じ。
深くて。
抱かれて。
支えられて。

あっ、この声だ。

この声は。
もう失ってしまったと。
思っていたけれど。
ずっと聞こえていたのに。
気づかなかったのか。
気づかない振りをしていたのか。
でも。間違いない。
間違え様が無い。

あっ、この声だ。

この声だ。
幼い頃から。
否、生まれた時から。
この声に。
包まれて。
抱かれて。

この声だ。
どんなに。
無茶しても。
転んでも。
この声が。
見守ってくれていること。
支えてくれていること。
知っていたんだ。
解っていたんだ。

そう。
聞こえていたんだ。
知っていたんだ。
解っていたんだ。

ありがとう。

もう。
大丈夫。
すこしずつだけど。
歩んでいける。
ほら。
今も、聞こえてるから・・・



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2012/03/01 Thu *あっ、変わった / The Beatles

20120301revolverukorgmono


確かに。
何かが。
触れるもの。
触れられるもの。
その。
手触りが。
肌触りが。

あっ、変わった。

その変化は。
外からの刺戟によるのか。
内なる欲求によるのか。
解らないけれど。
その。
感じるもの。
感じられるもの。

あっ、変わった。

『Revolver』'66年リリース。
その変化の様がジャケットにも明らかに洗われたビートルズの7thアルバム。
それまでもメンバーのフォトを使いかながらも意匠を凝らしていたビートルズですが。
このアルバムではクラウス・フォアマンによるイラストが大胆にフュチャーされていて。
目にした誰もが。これまでのビートルズとは違うぞとの予感を抱いたのだとか。
そして。その予感以上の変化を見せて。聴き手の想像の範囲を超えて世界を広げてしまったと。
後追いですし。決して時系列的に聴いてきたわけでもないので。当時の衝撃の程は解らないのですが。
何度も。何年も。聴いているうちに。『Rubber Soul』と、このアルバムが転換点だったのかなと。
特に。このアルバムは。明らかにそれまでと違う世界、異なる地平を見てしまったビートルズがいるなと。
急速に進歩したスタジオ技術の活用とか、インド音楽の影響とか。要素は色々とあるのですが。
もっと異なるところで。ミュージシャンとして、アーティストとしての意識が変わったんだろうなと。
ライブに疲弊して。スタジオに閉じこもった。恐らくそれは結果にしかすぎなくて。
自分達の内なる変化、そこから生じた表現欲求に正直になったら。ライブで再現できない世界になっていたと。
そのことに怯むでもなく、熱くなりすぎることもなく。何処へ辿り着くかは解らないけど創ってみようと。
それが許される環境を手にし、その環境を生かすことができた。ビートルズはまた格段にステップ・アップしたと。
勿論、その行くつく先は「Tomorrow Never Knows」、ビートルズ自身にも見えていなかっかったのでしょうが。
その見えていないが故の不安定さが、尚更明らかな変化を感じさせてくれるのです。

確かに。
何かが。
感じるもの。
感じられるもの。
その。
感触が。
気配が。

あっ、変わった。

その変化は。
外から開かれたものによるのか。
内から出ていこうとしているものによるのか。
解らないけれど。
その。
触れるもの。
触れられるもの。

あっ、変わった。

何処へ行くのか。
何処まで行けるのか。
何処へ行く気なのか。
見えてはいない。

明日はどうなっているか。
明日は何処にあるのか。
その先はどうなっていくのか。
見えてもいない。

それでも。

あっ、変わった。
そう、何かがおちた。
そんなこと。
あったりするのです。



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2012/02/29 Wed *余波、余力、余裕 / The Rolling Stones

20120229aftermathusmono


余裕。
もつには。
余力。
ないとな。
深さとか幅とか。
まだいけるなと。

それがないと。
いつも。
ギリギリで。
それでも。
なんとかなるけれど。
時に。

思いもかけない。
ものとか。
思いもかけない。
こととか。
そんなものが。
受け止められなかったりするんだな。

『Aftermath』'66年リリース。
初めてジャガー=リチャードのオリジナルで総てのナンバーを固めたローリング・ストーンズのアルバム。
この米国盤は英国盤の14曲から4曲を外して。「Paint It, Black」を加えた全11曲仕様となっています。
まぁ、このアルバムは英国盤で聴くのが正当だなと思うし。アルバムとしての魅力も英国盤が上かなと思います。
最新のヒット・シングルだった。「Paint It, Black」をA面頭に持ってくるのが如何にも米国盤ってとこで。
そもそも当時の米国では12曲までしか1枚のアルバムに収録できなかったので。違う売りが必要だったと。
で、ジャケットもちょっと変わった雰囲気を出してみてと。商売ってのは大変なんですね。いつの時代も。
そう言えば。日本ではこのジャケットで内容は英国盤と同一のものが出てた時期もあって。ややこしかったりして。
個人的にも。昔から英国盤(に準拠した日本盤)で聴いてきたので。このアルバムには違和感があるかなぁ。
とか文句を言いながらも。最近はこのジャケットがちょっと気に入ってることもあって。針を落とす機会が多いかな。
さんざん言われてることですが。このアルバムで完全にバンドの主導権がミックとキースに移ったと。
ジャガー=リチャードとしての創作体制が確立された、その余波(Aftermath)でブライアンの存在が希薄にと。
その契機となったアルバムとも言われますが。確かにブライアンはオリジナル作品を書くことにあまり興味がなく。
ブルース・ジャムっぽい「Going Home」なんて。そんなブライアンにミックとキースが気を使ったのかなとかね。
それでも。楽器を奏でることに関しては天才だったブライアン。シタールに、ダルシマーに、マリンバにと。
演奏面、サウンド・クリエイトに関しては八面六臂の活躍なんですけどね。羨ましいばかりの才能なんですけど。
この後を考えると。ブライアンには。その後も転がり続けるだけの余力が、ここで尽きていたのかもと。
だから。もう後は。色んなことを受け止めたり、受け流す余裕をもてなかったんだろうなと。悲しいことですが。
でも。最初から。ブライアンには余力を残すとか。そんな考えは無かったのかもな。だから輝けたのかもな・・・

余力。
ないとな。
余裕。
でてこないし。
まだいけるな。
まだ潜れるし。
なだ飛べるしと。

それがないと。
いつも。
土壇場で。
それでも。
なんとかなってるけれど。
時に。
偶に。

思いもかけない。
ものとか。
思いもかけない。
こととか。
そんなものが。
受け流せなかったりするんだな。

余力あっての。
余裕で。
余裕があってこそ。
思わぬ波も。
余波なんかも。
なんとかなるんだな。

だけどなぁ。
そんなこと。
考えてこなかったから。
否、考えもしなかったから。
う~ん・・・
とにかく。
体力つけるところから始めよっかな(苦笑)。



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