2012/03/31 Sat *その一瞬、一瞬が / O.V. Wright
その日。
その一日。
その時。
そのひと時。
そして。
その一瞬。
そう。その一瞬。
そこに。
そこで。
感じるものの総てが。
輝いて。
温かで。
優しくて。
身に心に。
沁み込んでくる。
その一瞬、一瞬が。
あぁ、いいんだよなと。
『Treasured Moments』'89年リリース。
偉大なるサザン・ソウル・シンガー、O.Ⅴ.ライトのバック・ビート、ABCでのシングルを集めたアルバム。
恐らくは。このPヴァインが編集したアルバムが世界で初めてこの時代のO.Ⅴ.のシングルを纏めたもので。
本当にねぇ。日本のソウル・ファン(ブルース・ファン)のなんと恵まれてることかと。Pヴァインに感謝ですね。
A面が'67年~'69年の作品。B面が'70年~'75年の作品となっていて。O.Ⅴ.の歩みと共に。
ハイ・サウンドの歩みも確認できると言う。そこらも貴重で贅沢なアルバムと言うことが出来るかなと思います。
やはりA面、'60年代のナンバー、サウンドは泥臭く荒々しく。そこが魅力的で。
切々と迫ってくるバラードもいいし、艶かしい女性コーラスが絡みつくジャンプ・ナンバーも生々しく。
そしてB面、'70年代のナンバー、サウンドはいよいよ黄金のハイ・サウンドがこれでもかと迫ってくるわけで。
タイトに引き締まったリズム隊とホーンズの素晴らしさ。そしていい塩梅に甘美さと豪華さも加わっていて。
O.Ⅴ.の歌声もやや洗練されつつも。深みを増して。'60年代とはまた違う迫力があって。胸を打たれます。
その一曲、一曲、一節、一節、一瞬、一瞬に魂込めて歌っているO.Ⅴ.です。こっちも覚悟決めないとね。
その一曲、一曲、一節、一節、一瞬、一瞬の輝きを逃すことなく、沁みてくるものを受け止めたいなと思うのです。
そう。アルバムを締め括る「Ace Of Spade」の別テイクの切れ味もね、逃すことなく味わいたいのです。
41歳で夭折してしまったO.Ⅴ.です。遺された一曲、一曲が宝物の様に思えるんですよねぇ・・・
この日。
この一日。
この時。
このひと時。
そして。
この一瞬。
そう。この一瞬。
そこに。
そこで。
触れられるものの総てが。
輝いて。
温かで。
優しくて。
身を心を。
包み込んでくる。
この一瞬、一瞬が。
あぁ、いいんだよなと。
輝いて。
温かで。
優しくて。
身に心に。
沁み込んでくる。
その一瞬、一瞬が。
あぁ、悪くは無いなと。
あぁ、好きなんだよなと。
あぁ、幸せなんだよなと。
月明かりに照らされた。
露天風呂で。
しみじみと噛み締める夜でした。
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コメント
出たね!O.V.ライト
それにしても、色んなレコードを持ってるなぁ。流石です。うらやましい。
O.V.はオーティスとかアルグリーンとかに比べていなたいんだよ。田舎の焼酎を生で飲んだ感じかな。最初は匂いがきつくて、だんだん慣れてくると、やみつきになると。オナゴ衆にはわからんぜ、男の酒は、な感じなんだよ。僕の中では。
投稿: イトう | 2012-04-02 19:00
イトうさんなら、反応してくれると思ってました
確かにO.V.はいなたいですよねぇ。で、仰るとおりにはまると止められないんですよね。
もう。このジャケットからして演歌歌手みたいで、まさしく男の世界ですが。
それでいて。婦女子を蕩かす様なスロー・バラード歌わせても絶品ですからね。好きだなぁ。
投稿: TAC | 2012-04-02 20:21