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2012/04/01 Sun *掌を / Aretha Franklin

20120401arethaarrives


掌を。
かざして。
陽の光に。
透かしてみる。
感じる。
暖かさに。
あぁ。
いまと。

掌を。
浸して。
お湯を。
掬ってみる。
感じる。
温かさに。
あぁ。
いまと。

あぁ。
いま。
降り注ぐもの。
涌き出るもの。
いま。
生まれ出でるもの。

『Aretha Arrives』'67年リリース。
アレサ・フランクリンのアトランティックでの2枚目となるアルバム。
“アレサ只今参上”みたいなタイトルとは裏腹に。『I Never Loved A Man TheWay I Love You』と『Lady Soul』の。
その2枚の傑作アルバムに挟まれて。若干地味な印象を与えるアルバムだったりします。
カヴァーが多いせいかな。単にジャケットから受ける印象か。どっちにしても。アトランティック時代のアレサです。
悪い訳がなく。A面頭の「Satisfaction」から。そのシャウトの弾け方、その迫力にぶっ飛ばされます。
勿論、ストーンズのあのナンバーですが。アレサが参考にしたのはオイーティス・レディングでしょうね。
見事にサザン・ソウルのジャンプ・ナンバーに、アレサ自身のナンバーに生まれ変わらせてしまっています。
そして。後はもう。ジャンプしようが、ミディアムで揺すろうが。もうアレサの思うが儘って感じになってしまいます。
特に。スロー、そしてブルースでのその魅力は格別なものがあって。どう足掻いてもアレサの世界に。
その深く熱く、温かく優しい世界へと引き摺り込まれてしまうのです。アレサの掌の上で転がされてる感じかな。
そうか。スローやブルースの素晴らしさがアルバム全体の印象を地味にしてるのかも知れないですね。
まぁ、それ程の素晴らしさだってことなんですけどね。フランクリン姉妹やスウィート・インスピレーションズの。
そのコーラスも実に見事にアレサの歌声に寄り添ってサポートしています。堪らないなぁと。
アレサの歌声を聴いていると。決して大袈裟でなくね。生きてるっていいなぁって思える瞬間があるんですよね。

掌を。
戻して。
残った光を。
握りしめてみる。
残っている。
暖かさに。
あぁ。
いまと。

掌を。
上げて。
零れ落ちるお湯を。
抱きとめてみる。
残っている。
温かさに。
あぁ。
いまと。

あぁ。
いま。
降り注いだもの。
涌き出てきたもの。
いま。
生まれ出でてきたもの。
いま。
この身の内に。
この胸の内に。
現れたもの。
それに。
少しだけ震える。

掌を。
通して。
いま。
ちゃんと。
らしく。
生きているんだなと。
改めて。
嬉しくなっちゃったりするんだな。



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