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2012/04/17 Tue *遠足は・・・ / Carpenters

20120417horizon


遠足は。
家に帰るまでが。
遠足です。

旅行も。
家に帰るまでが。
旅行だよな。

つまり、
帰れば。
終わっちゃうんだよな。

勿論。
楽しい我が家。
帰ればホッとするし。
心安らぐのだけど。
旅の終わりは。
やっぱり。
切なくて。寂しくて。

なんでも。
楽しい時間は。
幸福な時間は。
永遠に続きはしない。
そんなこと。
とうの昔に。
知ってはいるけれど。

『Horizon』'75年リリース。
『緑の地平線』の邦題で知られるカーペンターズのアルバム。
このアルバムからのカットだった「Please Mister postman」のシングル盤を子供の頃に買ったっけ。
そう。当時はシングル盤しか買えなかったし。ラジオからもカーペンターズはいっぱい流れてたしね。
でも。買えなかったけど。レコード屋さんで目にした、手にした、このアルバム、このジャケット。
子供心にもカレンの元気のない感じが気になったのはよく覚えてるんですよね。明るい歌声との違いがね。
さて。いまこのアルバムに針を落とすと。当然の様にカーペンターズの歴史も裏側も知ってる話もあるので。
このカレンの表情、それが象徴するものも。その歌声の裏にあったものも。伝わってくる気がするのですが。
幸せな時間、その絶頂の瞬間。その隣にある終焉の予兆、既に始まっている衰退の微かで確かな足音。
幸福で光り輝くアメリカ、“パパは何でも知っている”的な理想のアメリカ社会。それを歌い続けて。
でも。あまりにも完璧に歌い、演じたがために。生じてしまった歪や亀裂・・・隠せなくなっていたんだろうなと。
この世に完璧なものなど存在しないのに。何故そこまで完璧を求めてしまったのかと・・・いまはそう思いますが。
その完璧なカレンの歌声に憧れて聴いていたんですもんね。それで良かったし、それが好きだったし。
だから。幸福の地平線から離れて行く様な、そんな翳りに気づいてしまったいま、このアルバムが愛しいかな。
「Only Yesterday」の浮き立つ様な陽気さも、「Solitaire」の何かの終わりに付き纏う寂しさも。総てがね。

遠足は。
家に帰ったら。
終わるんだよな。

旅行も。
家に帰ったら。
終わるんだよな。

つまり、
帰れば。
それまでってことで。

勿論。
楽しい我が家。
どこよりも我が家が。
大好きなのだけど。
旅の終わりは。
それまでってのは。
切なくて。寂しくて。

なんでも。
楽しい時間も。
幸福な時間も。
いつかは終わる時がくると。
そんなこと。
とうの昔に。
解ってはいるけれど。

知ってても。
解ってても。
切ないものは切ないし。
寂しいものは寂しいし。

また。
直ぐにでも。
地平線の向こうに。
遠足に・・・旅行に。
行きたくなるんだよなぁ・・・



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