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2012/08/03 Fri *誰が為でなく / Stiff Little Fingers

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誰が為でなく。

どこかの誰か。
そこにいる誰か。
その為でなく。
誰の為でもなく。
ただ。ここにいる。

どこにでもいる誰か。
そこにもいる誰か。
その為でなく。
誰かの為でなどなく。
ただ。ここにある。

英雄なんかじゃない。
英雄なんかになれはしない。
それでも。
誰の為でもなく。
誰かの為でなどなく。
ただ。ただ。ここで。
もがき続けている。

『Nobody's Heroes』'80年リリース。
北アイルランド、ベルファスト出身のパンク・バンド、スティッフ・リトル・フィンガーズの2ndアルバム。
このバーコードを模したジャケットが印象的で。そう、ちょうど日本でもバーコードが一般的になった頃だったので。
そのコード化、均一化、匿名性。そんなバーコードが象徴するものを皮肉る様に個性的で攻撃的なサウンド。
その激しさこそがスティッフ・リトル・フィンガーズの最大の魅力なのです。煽られます。燃えてきます。
鬱憤や屈折を嫌ってほど抱え込んだ。そんな十代後半に。このアルバム聴いたら。そりゃぁね。くるってもんです。
ジェイク・バーンズのスピーカーから唾が飛んできそうな叫び様な歌声に。訳もなく興奮して。飛び跳ねて。
一時期、相当はまってたんですよね。その日本盤は手放しちゃったんですけど。英国盤で再び入手して。
針を落としてみたら。うん。今でも十分くるんですよねぇ。流石に叫びはしませんでしたが。叫びだしたくはなるな。
それくらい聴く者を高揚させるものが。このアルバム、スティッフ・リトル・フィンガーズにはあるんですよね。
「Gotta Getaway」とか、「Nobody's Hero」とか。その歌詞のメッセージ性も含めて。反骨具合が堪らんぜと。
俺はお前の英雄じゃない、誰の英雄にもされたくない、お前自身が何者なのかを掴みとれ・・・なんて。グッとね。
思わず拳を握りしめて。まだまだ。やるしかないじゃんと。青臭く燃えてきたりもして。やれやれでもありますが。
でも。まぁ。こんな気持ちは、こんな気持ちも。忘れてはいけないんだよなと。改めて心に刻んだりするのです。
そして。レゲエからの影響を素直に表しながらもやはり思いのこもった「Bloody Dub」なんてインストも刺さります。
その精神性の共感からか。インナーにトム・ロビンソンへの謝辞が記されていたりもします。
このアルバムのプロデューサーはニック・ロウじゃありませんってのは・・・洒落なのか、皮肉なのか・・・ねぇ?

誰が為でなく。

どこかの誰かも。
そこにいる誰かも。
何の為でなく。
誰の為でもなく。
ただ。ここにいる。

どこにでもいる誰かも。
そこにもいる誰かも。
何の為でなく。
誰かの為でなどなく。
ただ。ここにある。

英雄なんかじゃない。
英雄なんかになりたくもない。
それでも。
誰の為でもなく。
誰かの為でなどなく。
ただ。ただ。ここで。
闘い続けている。

誰が為でなく。

己が為に。

コードになんか。
変換できない。
均一になんか。
収まりきれない。
匿名でなんか。
呼ばれたくもない。
そんな。
自分自身の為に。

誰が為でなく。

己が為に。

もがき続けて。
闘い続けて。
この手で掴みとろう!



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