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2012年8月

2012/08/30 Thu *誰が相手でも / B.B. King

20120830liveatcookcountijail


一応。
それで。
その道で。
飯を食ってる。
そうであれば。

一応。
その自覚は。
その自信は。
胸に、腕にある。
そうならば。

どんな舞台でも。
誰が相手でも。
その腕で。
勝負できなければ。
勝負にしなければ。

何の意味も無い。
何の価値も無い。
何の面白味も無い。
それを楽しめる。
度胸が。余裕が。
あるか。ないか。
それだけのこと。

『Live In Cook County Jail』'71年リリース。
タイトル通りに、シカゴのクック郡刑務所で収録されたB.B.キングのライヴ・アルバム。
数多くのライヴ・アルバムがあるB.B.です。あまりに多すぎてまともに数えたこともありませんが。
その中でも最高傑作との誉れも高い『Live At The Regal』と比肩しうるだけの、これまた傑作です。
さて。刑務所での所謂慰問公演ですから。当然、聴衆、観客は囚人達と言うことになります。それも結構な人数。
何故その様な公演が録音されリリースされたのか。待遇改善だか施設改修の資金集めだったとの説もあります。
それはともかく。開演前の(恐らくは)MCに浴びせられるブーイングからして殺気立っていて。うわぁと。
否が応でも。通常の状態、環境、舞台では無かったことは容易に察せられるのですが。それには構わず・・・
否、却って挑みかからんがばかりの勢いでギターを弾き始め、攻撃的なテンションでブルースを奏でるB.B.。
そのテンションの高さが緊張感を生んで。囚人達が固唾を飲みながらもグイグイと惹きこまれていく様。
その様が見事に捉えられていて。聴いている者も思わず一緒に惹きこまれてしまうのです。流石はB.B.です。
そうやって惹きこんでおいて。ためるところはグッとためて。啼かせるところは思いっきり啼かせて。
もう囚人達が、我が身の境遇も忘れて。酔いしれて狂喜する様になっていく様が、これまた実に鮮明で。
そして。ブーイングが歓声に変わった会場に愛情とユーモアの混じったMCをして。最後のスロー・ブルースへと。
大団円を迎えてバンドの演奏を背に退場するB.B.に送られる拍手喝采と。これぞ。プロの仕事だなと。
舞台も観客も選ばない。誰が相手でも。その腕で勝負して、勝負にして。勝ってみせる、納得させてしまう。
確かに選曲やフレーズはマンネリかもしれない。それでもそこに無類の説得力がある。プロの中のプロなのです。

曲がりなりにも。
これで。
この道で。
飯を食ってる。
そうであれば。

一応。
その矜持は。
その心意気は。
胸に、腕に宿ってる。
そうならば。

舞台に上がったら。
誰かと向かい合ったなら。
その腕で。
勝負できなければ。
勝負にしなければ。

何の意味があるだろう。
何の価値があるだろう。
何の面白味があるだろう。
それを楽しまなきゃ勿体ない。
その度胸を。その余裕を。
持てるか。持てないか。
それだけのこと。

舞台がどこでも。
誰が相手でも。
演じきってみせよう。
見得を切ってやろう。
大向うを唸らせてやろう。

でなければ。
楽しくない。楽しめない。
プロじゃない。

あんまり。
認めたくは無いんだけど。
いまの“お仕事”好きなんだろうなぁ(笑)。



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2012/08/29 Wed *甘いのはどっちだろ? / Elmore James & John Brim

20120829whosemudyshoes


甘い味。
甘い話。
嫌いなわけなく。
好きなんだけど。
実のところ。

本当に。
甘いのは。
どっちなんだろう。
どれなんだろう。
そうなんだ。

甘いっちゃ。
あっちの話も。
こっちの話も。
甘いのは。
甘い。

でもさ。
裏も表もなく。
実のところ。
本当に。
甘くて美味しいのは。

どれなんだい?

『Whose Muddy Shoes』'69年リリース。
エルモア・ジェイムスとジョン・ブリム。従兄弟だったらしい2人のチェス録音を編集したアルバム。
全14曲でエルモアが9曲でブリムが5曲ってのは。まぁ、知名度からして致し方ないか。故にジャケットもね。
ブリムって人は。恐らく殆ど無名のブルース・マンで。録音もそんなには多くないんだろうなと。
このアルバムに収録されてるナンバーも録音時はお蔵入りだったものもある様だし。他では聴いたことないし。
きっとね。そんなブルース・マンが当時、'50年代のシカゴにはそれほど腐るほどいたんでしょうね。
で、また。そんなブリムの歌がいいんですよね。地味っちゃ、思い切り地味ですけど。如何にもブルースって感じ。
リトル・ウォルターやロバート・ロックウッド・ジュニアがバック・アップしてるので、黄金のシカゴ・ブルースで。
そのサウンドを従えて、飄々といなたく、お嬢ちゃん、俺のアイス・キャンディーを食べてみるかいみたいな。
そんなエロティックな「Ice Cream Man」みたいなナンバーを歌われた日にゃ、御見それしましたってところです。
甘く見てると火傷するぜってとこかな。いい味だしてるな。そうそう。ヴァン・ヘイレンがカヴァーしてましたっけ。
さて。エルモアですが。意外とチェスでのエルモアって聴かれて無くて。モダンとかファイアの印象が強く。
まぁ、それは在籍期間の短さ、録音の少なさ故で。内容はねエルモアですから。いつも通りに豪快に。
ダダダダダダダダダダダダダッダァー♪と。スライドでぶっ飛ばしてくれます。「Dust My Bloom」もやってます。
勿論ねぇ、アール・フッカーとかハウンド・ドッグ・テイラーも凄いですけど。エルモアはねぇ、別物かなぁ。
で、この頃のエルモアのもう一つの魅力が妙に迫力のあるスロー・ブルースで。これはチェス時代からなのかな。
あの「Call It Stormy Monday」なんてエルモアには珍しい選曲ですが。これがね、バッチリ決まってるんだなぁ。
ブリムの「Ice Cream Man」で始まって。エルモアの「Call It Stormy Monday」で〆ると。そのセンスもいいかな。

甘い味。
甘い話。
嫌いなわけなく。
すぐ乗っちゃうんだけど。
実のところ。

本当に。
甘いのは。
どっちなんだろう。
誰なんだろう。
そうなんだ。

甘いっちゃ。
あっちの人も。
こっちの人も。
甘いのは。
甘い。

でもさ。
毒もなく。
実のところ。
本当に。
甘くて美味しいのは。

誰なんだい?

あっち?
こっち?
甘い水。
甘い味。
甘い話。
些か多すぎる。
御用心。
こっちの脇まで甘くならぬ様。
自分の足で。
靴を汚して。
よく見極めよう。

甘い味。
甘い話。
アイス・クリーム・マンみたいな。
そんな話だったら。
手放しで歓迎なんだけど、なんてね(笑)。



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2012/08/28 Tue *どこでも、どこへでも / The Marvelettes

20120828sophiscatedsoul


どこでも。
どこでもいいな。
このまま。
そう。
このまま。

午後のことなど。
その先のことなど。
忘れてしまって。
放り出してしまって。
このまま。

この思いと。
この感覚と。
この空気を。
連れ出して。
このまま。

行けるのなら。
行くことができるのなら。
行き先など。
どこでもいい。
どこへでもいってしまおう。

『Sophiscated Soul』'68年リリース。
デトロイトのハイ・スクールの同窓生5人で結成されたマーヴェレッツ。
何と言っても「Please Mr. Postman」の大ヒットで知られるマーヴェレッツですが。
モータウンのガールズ・グループの中では古参として長く活動して。メンバー・チェンジも重ねて。
5人から4人になって。また5人に戻って。4人になって3人になってと。結構目まぐるしく。
遂に「Please Mr. Postman」でブルージーなリードをとっていたグラディス・ホートンも脱退して。
新たにアン・ボーガンが加入して。新生なった3人組マーヴェレッツとしての初めてのアルバム。
この頃には流石に人気も下降気味で。所謂、一軍扱いでは無く二軍扱いになっていたと思われますが。
確かにグラディスがいなくなって。ブルージーな感じは後退して。線も細くなった感じがあるんですけどね。
その代りに。何だろう。幅が広くなったと言うか。しっとりとしたムードが漂ったり、ファンキーだったりと。
アルバム・タイトルが示唆する如く。大人の、“お洒落な”ソウルを聴かせてくれるマーヴェレッツなのです。
時にダンサブルに。時にアンニュイに。その実力の程を遺憾なく発揮していて。いいんですよねぇ。
特に、「Destination : Anywhere」が。恋に破れた女性が、乗せてくれるなら行き先なんかどこでもいいと呟く。
そんな情景、そんな情感を実に見事に歌い、表現していて。その切なさが愛らしくて最高なんですよね。
このナンバー、アラン・パーカーの傑作青春音楽映画である『コミットメンツ』で使われていて。
劇中のバンドの女の娘たちが地下鉄だか電車だかの車内で自然と口ずさむシーンがですねぇ、良かったなぁ。
本当に。行き先なんか、どこでもいい。どこへでもってね・・・いや、とにかく実に素晴しいナンバーなのです!

どこでも。
どこでもいいな。
このまま。
そう。
このまま。

明日のことなど。
その後のことなど。
捨ててしまって。
投げ出してしまって。
このまま。

この思いのまま。
この感覚のまま。
この空気を。
抱き締めて。
このまま。

行けるのなら。
行くことができるのなら。
行き先など。
どこでもいい。
どこへでもいってしまいたい。

どこでも。
どこへでも。
行けるのなら。
行くことができるのなら。
それでいい。
それだけでいい。

昔と違う。
子供じゃない。
甘くは無い。
そう。
たぶん。
白日夢のまま。

それでも。

どこでも。
どこへでも・・・



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2012/08/27 Mon *一番美味しいのは / Jr. Walker And The All Stars

20120827homecookin


なんだかんだで。
一番美味しいのは。
そうだなぁ。
そうだよねぇ。
そうなんだよね。

あそこの。
イタリアンもいいし。
どこぞの。
中華も悪くないし。
そうなんだけど。

やっぱりね。
我家でね。
お互いのね。
作ったものが。
二人で。
作ったものが。
一番かなぁ。

『Home Cookin'』'68年リリース。
モータウンに所属したアーティストの中でも最も“らしくない”男、ジュニア・ウォーカーとオール・スターズ。
ザ・サウンド・オブ・ヤング・アメリカを謳うモータウンに、このいなたくも如何わしいウォーカー、似合わないなと。
未見なのですが。モータウン25週年のライヴでも登場するなり、そのサックスの一吹きで空気を変えてしまって。
一挙に、なんだか場末のキャバレーのショーみたいにしてしまったんだとか。う~ん、恐るべしウォーカー。
元々は十代の頃から中西部の、それこそ場末の荒っぽいクラブでバリバリ、ブイブイ吹いてたウォーカーです。
叩上げられた、その豪快なサックスの音色は、見事なもので。バックとの息もピッタリ。まさにオール・スターズ。
でも。モータウンのカラーでは無いよな、やっぱり。いや、そのいなたさと如何わしさ故にカッコいいんですけどね。
サックス吹きながら、歌も歌っちゃうなんてところも。その個性を特別なものにしています。よくやるなぁと。
尤も。歌うことになったのはモータウンでの最初のヒット曲「Shotgun」録音時にヴォーカリストが現れなくて。
それで仕方なく歌ったら。サックス同様に豪快なその歌声も好評で大ヒットしてしまったからなんだそうです。
さて。このアルバムからは「What Dose It Take (To Win Your Love)」が全米4位になる大ヒットを記録していて。
このナンバーがまた見事に。ザ・サウンド・オブ・ヤング・アメリカな、胸がキュンとくる様なナンバーなんですね。
胸キュンなナンバーを歌ういなたく如何わしいオヤジ。そのミス・マッチがまた、何とも言えずに“くる”んですよね。
で、流石はモータウンなのが。豪快でファンキーでいながら。それだけに収まらず。ちゃんと洗練されてもいて。
だからこそ。胸キュンなメロウな感じがあるんですね。そこはモータウンの“料理人”達の腕の見せ所だったかな。

なんだかんだで。
一番美味しいのは。
そうだなぁ。
そうだよねぇ。
そうなんだよね。

あそこの。
蕎麦屋もいいし。
どこぞの。
炉端焼きも悪くないし。
そうなんだけど。

やっぱりね。
我家でね。
お互いのね。
作ったものを。
二人で。
食べるのが。
一番かなぁ。

出来れば。
買い物も。
二人で。
あれもいいね。
これはどう。
そんな会話も楽しみながら。
あれこれ献立を考えながら。

そうでなくても。
買い物は。
相手の顔を。
思い浮かべて。
これも好きだったかな。
そんな想像を膨らませながら。
喜ぶ顔を思い浮かべながら。

そう。
一番美味しいのは。
我家で。
二人が。
作る。
二人で。
食べる。
それなんだな。

今夜は。
任せちゃったから。
明日の夜は。
頑張っちゃおうかな。

そうか。
お互いに。
お互いの。
胃袋を押さえちゃったんだな(笑)。



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2012/08/26 Sun *二人、二倍?、何倍? / Sam & Dave

20120826doubledynamite


いつも。
今日も。
二人。
そう。
昨日も。
いつも。
二人。

違う方向。
見てたり。
異なる思い。
抱いてたり。
そんな時も。
二人。

少しだけ。
向きを変えてみたり。
少しでも。
重なる様にしてみたり。
そんな時も。
二人。

二人なんだよね。

『Double Dynamite』'66年リリース。
その代名詞をタイトルに冠したサム&デイヴの2ndアルバム。
尤も。これじゃ、クアトロ・ダイナマイトですけどね。まぁ、それくらい凄いってことかな。
その熱さ。特にステージ・パフォーマンスの熱気はあのオーティス・レディングをして共演を嫌がったと。
そんな逸話も持ってるサム&デイヴですからね。このアルバムでもその力量を遺憾なく発揮していて。
高音のサム、低音のデイヴ。その組み合わせ、2人の掛け合い、息の合い方、匙加減が絶妙で。
やっぱり、史上最強のソウル・デュオはサム&デイヴ、サムとデイヴの2人だったなと思うのです。
また、そのヒット曲の殆どを手掛けたヘイズ&ポーターのコンビがね。そう、また、いい曲書くんですよね。
そうか。その意味で。確かにクアトロ・ダイナマイトな組み合わせですね。サム&デイヴ&ヘイズ&ポーターは。
そのイメージからか。「You Got Me Hummin'」とか「Use Me」なんかのジャンプ・ナンバーに耳奪われますが。
ところが。どうして。スロー・バラードにも、その魅力を発揮するのがサム&デイヴ(ヘイズ&ポーター)の凄さで。
特に、「When Something Wrong With My Baby」の素晴らしさ、その絶品加減ときたら。ダイナマイト級かな。
もう、そのイントロ、その歌い出し、それだけで。背筋がゾクゾクっとする程の、胸の奥をギュッと掴まれる程の。
それ程の畢生の名曲、名バラードです。実は、サム&デイヴのナンバーの中でも一番好きかもしれません。
「Hold On ! I'm Comin'」も「Soul Man」も好きですけどね。う~ん、やっぱり、別格かなぁ、泣けるもんなぁ。
また、「僕のベイビーに何か?」って邦題がついていて。これは歴史に残る素晴らしい邦題でしたね。
それもこれも。2人で歌えば、2倍にも、4倍にも、何倍にも魅力を増すサム&デイヴの歌声があってこそです。

いつも。
今日も。
二人。
そう。
明日も。
いつも。
二人。

違う方向へ。
歩いていたり。
異なる場所で。
楽しんでいたり。
そんな時も。
二人。

どちらかともなく。
近づいて。点かず離れず。
気が付けば。
いつもの様に並んで歩いてる。
そんな時も。
二人。

二人なんだよね。

昨日も。
今日も。
明日も。
いつも。
どんな時も。
二人。

楽しくさせてくれるのも。
気にかけてくれるのも。
守ってくれるのも。
誰だか解ってるから。
誰だか知ってるから。
どんな時も。
二人。

二人。
二人なら。
二倍?四倍?何倍?
どこまでも。
そして。
いつまでも。



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2012/08/25 Sat *祭りだ、祭りだ / Darrell Banks

20120825darrellbanksishere


祭りだ、祭りだ。
二年振りの夏祭りだ。
ほらほら。
人のざわめきが。
子供達の歓声が。
屋台の呼び声が。
食べ物の匂いが。
もう、そこまで来てる。

祭りだ、祭りだ。
二年振りの夏祭りだ。
ほらもう。
胸がときめいている。
血が騒いでいる。
子供達が駆けていく。
浴衣姿の女の娘達。
あぁ、いいなぁ。

とにかく。
祭りだ、祭りだ。
夏祭りだ。

『Darrell Banks Is Here』'67年リリース。
ニューヨーク出身のノーザン・ソウル・シンガー、ダレル・バンクスのデビュー・アルバム。
演歌歌手か、音頭の歌い手かってな、そんないでたちのジャケットがまず目を引くのですが。
実際にA面頭の「Here Come The Tears」のリズムが、なんだかドドスコ、ドドスコと音頭っぽくって。
それこそ恰幅の良さそうなバンクスが夏祭りの櫓の上で歌ったら、盛り上がりそうだな、なんて。
そんな想像をしてしまったりして。一人、笑っちゃったりするんですけどね。浴衣とか似合いそうだし。
さて。ニューヨーク出身ながらデトロイトを中心に活躍していたと言うバンクスです。
特に、アップ・テンポのナンバーのそのビートやダンサンブルな感じにはモータウンに通じるものもあるかな。
ただ、モータウンのシンガーほど洗練はされてなくて。根っ子にある骨太さがわりと透けて見えてるかなと。
その骨太さを活かしたディープな歌い方で。スロー・バラードなんかはサザン・ソウルにも通じるものがあって。
そこらは、アトランティック傘下であるアトコから、このアルバムがリリースされていることとも関係があるのかな。
尤も、録音は全10曲の内、デトロイト録音が4曲で、残りはニューヨーク録音なんですけどね。
うーん、まぁ、ノーザンでもサザンでも。素晴らしいソウルには、なんの隔たりも無いってことですかね。
ドドスコ、ドドスコ、ドスコイと。そんな男らしい、男臭い歌声が聴こえてきそうな、このジャケットに相応しい。
そんなバンクス、一世一代の晴れ姿な、その歌声が十分に堪能できるこのアルバム。やっぱり名盤ですね。
この僅か3年後。サム・クック同様に不可解な女性トラブルで射殺されてしまったバンクス・・・まったく、ねぇ・・・

祭りだ、祭りだ。
二年振りの夏祭りだ。
あぁほら。
人のざわめきだ。
子供達の歓声だ。
屋台の呼び声だ。
食べ物の匂いだ。
もう、御機嫌だよね。

祭りだ、祭りだ。
二年振りの夏祭りだ。
ほらもう。
胸のときめきは治まらない。
血が騒ぐのは抑えられない。
子供達と一緒に駆け出したい。
浴衣姿の女の娘達につられて後を・・・(笑)。
あぁ、堪らないなぁ。

とにかく。
祭りだ、祭りだ。
夏祭りだ。

人の波に。
揉まれながら。
そぞろ歩いて。
気になる屋台で。
足を止めて。
口上を聞いて。
飲みながら。
食べながら。
暑いなぁと。
団扇で風を送りながら。
でも。笑ってる。

あっ。
あれも美味しそうだ。
おっ。
あそこも楽しそうだ。
おぉ。
あの娘の浴衣、綺麗だね。

祭りだ、祭りだ。
やっぱり。
この。
夏祭りが無いとね。
夏も終わるに終われないよね。



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2012/08/24 Fri *何故? / Jimmy Hughes

20120824whynottonight


何故?
今日じゃ。
今夜じゃ。
決められないのか。
駄目なのか。

忙しい。
もう少し考えたい。
そもそも。
このまま進んでいいか。
ちょっと悩んでる。

だとしても。
今日。
今夜。
一報でもあれば。
一言でもあれば。

心安らかに。
心穏やかに。
明日を。
週末を。
迎えられたのに・・・

『Why Not Tonight ?』'67年リリース。
フェイム・サウンドならではのバラード。その基礎を完成させたとも言われるジミー・ヒューズの2ndアルバム。
先ずはそのタイトルと、意味ありげな視線を送る美女のジャケットだけでも素晴らしいなぁと思ってしまうのですが。
勿論、ヒューズ自身のハイ・トーンを活かしたヴォーカルこそが。このアルバムを魅力的なものにしています。
どうしても。サザン・ソウル・シンガーと言うと。低く、太く、深く、男らしく歌い上げる。そんなイメージが強いらしく。
その辺りがヒューズの様なタイプのシンガーの評価が今一つ低く、人気も盛り上がらない一因になってるのかな。
まぁ、確かに。オーティス・レディング、ソロモン・バーク、ウィルソン・ピケット・・・そうだよなぁ。一理はあるかな。
でも。黄金のフェイム・サウンド、鉄壁のマッスル・ショールズ・スタジオの面々が奏でるそのサウンドに乗って。
ハイ・トーンながら、決して細さは感じさせない。一本芯の通ったヒューズの歌声が響き渡るその様には。
何とも言えない。絶妙な味わいがあって。何だか、こう。胸の柔らかいところをキュッと掴まれてしまう様でもあり。
そのキュッが実に曲者で。いつの間にか忘れられずに。胸の何処かに棲みついてしまったりもしてですね。
時に。何故?今夜は針を落とさないのかと。囁きかけてくるのです・・・なんてね。そこまでではないかもですが。
恐らくは。このヒューズのスタイルの成功を。後のキャンディ・ステイトンとか女性シンガーに応用したんでしょうね。
それくらいに。バックのサウンドとヒューズのハイ・トーンの歌声の相性は、本当にいい塩梅なんですよね。
タイトル・ナンバー、「Why Not Tonight ?」の様なバラッド、そしてミディアム・テンポのナンバーが特に魅力的で。
アップ・テンポになるとややノリが悪いかなとも。実はヒューズは、あのパーシー・スレッジの従兄弟だったとかで。
そうか、そうなんだ。やっぱりリズム感にも血筋ってあるのかな、なんて妙に納得してしまったりもします・・・

何故?
今日は。
今夜は。
歯切れが悪かったのか。
乗ってこなかったのか。

疲れてる。
もう少し時間が必要。
そもそも。
もう意識が別の事に。
ちょっと飛んでしまってる。

だとしても。
今日。
今夜。
結果はどうであれ。
返事があれば。

心安らかに。
心穏やかに。
明日を。
週末を。
迎えられたのに・・・

何故?
今日は。
今夜は。
いつもと違ったのか。
いつもと異なったのか。

何故?
そう。
思わされた。
そう。
感じさせられた。
その段階で。

術中に。
はまってる。
落ちている。
気がしないでもないが。
それにしてもなぁ。

何故?
今日は。
今夜は。
なんて。
そう。

まぁ。
たぶん。
おそらく。
きっと。
こっちも。

月曜日の朝までは。
忘れてる。
月曜日の朝になって。
思いだすんだろうけどね(笑)。



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2012/08/23 Thu *日の終りまで / The Kinks

20120823thekinksgreatesthits


日の終りまで。

朝、目覚めて。
夜、眠りに落ちるまで。
その間。
一度スイッチが入ると。
切れなくて。落ちなくて。

電流が流れて。
電撃が奔って。
その余韻が。
その痺れが。
抜けないままで。

そのままの。
勢いで。
テンションで。
回ったまま。動いたまま。
走り続けてしまう。

日の終りまで。

『Greatest Hits !』'66年リリース。
ジャケットもカッコいい、キンクスの米国編集によるベスト・アルバム。
「You Really Got Me」も「Till The End Of The Day」も「All Day And All Of The Night」もと。
当時のキンクスのご機嫌なヒット曲を、12曲収録していて。全米チャートでも当然の様にTOP10入り。
ところが前年の全米ツアー中に色々とトラブルを犯したとかで。キンクスは4年間の入国禁止処分中だったと。
なんともまぁ、キンクスらしいっちゃぁ、らしい状態で。勢いに乗って全米制覇とはならなかったと。
トホホと言えばトホホな話なんですが。故に英国での活動重点を置かざるを得ず、目を向けざるを得ず。
それが、その後の。キンクスならではの。なんとも英国的なサウンドとその世界を生み出す要因になったのかも。
兎も角。内向的(?)になる前の。それでも捻くれてはいるものの。弾けまくってたキンクスの姿がここにあります。
まぁ、先ずは「You Really Got Me」のそのイントロで。電流が流れて。電撃が奔って。そのまま痺れたままで。
「Till The End Of The Day」、「All Day And All Of The Night」...やっぱり。この硬質で尖がったサウンド。
これこそが最初期のキンキー・サウンドで。そのクールさもまたテンションを上げてくれるよなと。来るなぁと。
また。何故だかこのアルバム。エコーが幾分か(かなりかな)強くかかっていて。それが余韻を増幅させてると。
何の為に、そんなミックスを施したのか。意図は不明なのですが。結果的にはキンクスの魅力を増強したかなと。
レイ・デイヴィスならではの皮肉の効いた、捻くれた世界観も勿論キンクスの魅力ではありますが。
クールでいながら、ハイテンションな尖がったところも。また間違いなくキンクスの魅力なのです。御機嫌だなぁ。

日の終りまで。

朝、目覚めて。
夜、眠りに落ちるまで。
毎日。毎日。
どこかでスイッチが入ると。
切ることも、落とすことも。忘れて。

電流は流れっぱなし。
電撃も奔りっぱなし。
その余韻の中で。
それに痺れたままで。
抜けてないのに気付かずに。

そのままの。
勢いを。
テンションを。
保ったまま。維持したまま。
走り続けてしまう。

日の終りまで。

それはそれで。
御機嫌で。
心地良くもあるけれど。
知らず知らずのうちに。
疲労が溜まってしまったりもして。

だから。

日の終り。
その前に。
少しなだらかに。
少し穏やかに。
下げて。落として。落ち着かせよう。

それでも。
どこかで。
どこかは。
入ってる。上がってる。

日の終りまで。



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2012/08/22 Wed *出会った、集めた、後は・・・ / The Beatles

20120822meetthebeatlesusmono


出会った。
集めた。
後は・・・

出会って。
早いもので。
あっと言う間に。
もう。
二ヶ月になって。

確信して。
声を上げて。
声を掛けて。
しつこく。くどく。
諦めず。

ようやく。
今夜。
ここに。
集めた。
さぁ。後は・・・

『Meet The Beatles』'64年リリース。
ビートルズの米国での2枚目のアルバムにして本格的なデビュー・アルバム。
当時の米国では、ヒット曲はすぐアルバムに入れる、曲数は12曲までにしてアルバム枚数を増やす・・・
そんな業界内の暗黙の了解があったとかで。ビートルズも例に洩れず。独自のアルバムが編集されていました。
このアルバムはジャケットから想像される様に、英国での2枚目のアルバム、『With The Beatles』が基となって。
そこにヒットしたシングル・ナンバーやらを入れ込んで。曲数を削って曲順も大幅に変更したものとなってます。
因みにA面が「I Want To Hold Your Hand」「I Saw Her Standing There」「This Boy」「It Won't Be Long」...
「All I've Got To Do」「All My Loving」で。続いてB面が「Don't Bother Me」「Little Child」...
「Till There Was You」「Hold Me Tight」「I Wanna Be Your Man」「Not A Second Time」といった選曲です。
ストーンズ同様。ビートルズも英国盤が正統だと思っていて。後追いで『With The Beatles』に馴染んでるので。
流石にこの選曲、曲順に違和感があって。特に「It Won't Be Long」がA面4曲目って。どういうこと?と。
「All My Loving」でA面終わらせちゃって。B面が地味になり過ぎなんじゃないと。まぁ、米国らしいけどと。
まぁ、文句を言いだすと限が無いのですが。「I Want To Hold Your Hand」で始まるのはカッコいいかなと。
それに。いまみたいに世界を結ぶ流通網が発達してない時代です。米国の若者はこのアルバムでやられて。
日本でもムッシュかまやつがいち早く輸入盤で入手したこのアルバムをスパイダースの面々に聴かせて。
それでスパイダースの方向性がヴォーカリストを加えたロック・バンド形態に決まったって話ですからね。
そこはビートルズ。雑な編集もなんのその。ものともせずに世界に衝撃を与えたんですよね。そんな意義を。
歴史的意義を意識して針を落とすと。特にモノラル盤のぶっといビートルズには改めて痺れてしまうんですよね。

出会った。
集めた。
後は・・・

出会って。
随分経つ様な。
それくらい馴染んでて。
まだ。
二ヶ月でしかなくて。

新鮮なうちに。
声を上げて。
声を掛けて。
煽って。嚇して(?)。
喰らいついて。

ようやく。
今夜。
ここに。
集めた。
さぁ。後は・・・

何が始まるか。
何かを始められるか。
何かが動きだすか。
何かを動かせるか。
曲者揃いで。
甲虫や蜘蛛とは違うから(笑)。
単純な話ではないけれど。

でも。
間違いなく。
反応した。
波紋が広がった。
瞳が輝いた。

出会った。
集めた。
後は・・・

取敢えず。
面白く。
楽しく。
なりそうな。
その空気にかけてみよう!



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2012/08/21 Tue *職人の魂 / The Yardbirds

20120821yardbirds


好きじゃない。
気乗りがしない。
別に。どっちでもいい。
この暑さじゃ。
怠いしさ。

好きでもない。
気分じゃない。
別に。どうでもいい。
ちょっと風邪気味で。
怠いしさ。

なんだけど。
だったんだけど。
の、はずなんだけど。
始めちゃって。
手応えがあると。

火が点いちゃうんだよねぇ。

『Yardbirds』'66年リリース。
通称である『Roger The Engineer』でも知られるヤードバーズのアルバム。
(確か、実際に米国では『Roger The Engineer』にタイトルを変更して再リリースされたのかな)
実は2枚しかないヤードバーズのオリジナル・スタジオ・アルバムのうち、ジェフ・ベック在籍時の1枚。
(もう1枚はジミー・ペイジ在籍時に製作された『Little Games』ですが、あれはプレ・ツェッペリンですしね)
そう活動中から米国では何枚か編集アルバムが制作され、解散後はそれこそ雨後の竹の子状態でしたが。
オリジナル・スタジオ・アルバムってそれだけしか無いんですよね。先ずはそれだけでも貴重なアルバムです。
共同プロデューサーにポール・サミュエル=スミスが名を連ねて。ジャケットのアート・ワークはクリス・ドレヤで。
ライナーはジム・マッカーティが書いてと。メンバーが各自の個性を生かしながら色々とやってる辺りに。
かなりいい加減で杜撰だったらしいマネージメントの体制からの自立を目指した意志や意図が窺えるかなと。
サウンド的には出自であるブルース、R&B、お得意のブギーを基調にしながらも。サイケな気配も漂わせて。
生き生きと自在にやってる感じが満載なのですが。その中でも、やはりベックのギターが。もう、それはね。
水を得た魚と言いますか、何と言いますか。もう、自由自在に気儘に弾きまくっていて。もう、お構いなしで。
他のメンバーの間にはあったであろう、暗黙の取り決め、一定の枠も。ベックにかかると意味をなさないと言うか。
そのはみ出し方が実に刺激的で痛快で。本当にベックってのは、ことギターに関しては好き放題、やり放題で。
その他には無い個性が魅力的なんですよね。それでいて、やはり。不思議なことにサウンドの核はベックで。
好き勝手にやってるのに、その魅力、その腕で。結局、周りがついてきちゃう、ついてっちゃう・・・凄いよなと。
何かが気に入らなかったら、一音も弾かなさそうな頑固そうなところも含めて。その職人気質なとこがいいなと。
誰かに触発されて職人魂に火が点くと凄いけど。点かないと。永く沈黙したり、変なアルバム作っちゃったりと。
その多分に気紛れなところも、職人らしく、ベックらしくて好きなんですよね。勿論、このアルバムは御機嫌です。

好きなんだろうね。
気が乗っちえば。
別に。この暑さも。
体の怠さも。
どっか行っちゃうし。

好きなんだな。
その気になっちゃえば。
他の事なんか。どうでもいい。
風邪気味だなんてことも。
忘れちゃうし。

そうなんだ。
そうだったんだ。
そりゃ、当然だ。
続けてて。
手応えが良くなってくると。

油を注いじゃうんだよねぇ。

触発する誰かがいて。
反応してくれる誰かがいて。
しかも。
わりと。
自由に。勝手に。泳いでいいらしい。
気儘に。好きな様に。やっていいらしい。
それで。それを。
喜んでくれる誰かがいる。

火、点いちゃうよね。
油、注いじゃうよね。
どんどん。
燃えちゃうよね。焦がしちゃうよね。

職人の魂!



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2012/08/20 Mon *冬の生まれなので / The Rolling Stones

20120820decemberschildrenusmono


冬の生まれなので。
寒いのは。
気にならない。
ちょっとやそっとじゃ。
どうってことない。

でも。

冬の生まれなので。
暑いのは。
気に障ってしかたがない。
例年よりちょっと暑いだけでも。
たまったもんじゃない。

ほんと。

たまったもんじゃない。
いい加減にしてほしい。
夏だから暑くて当たり前。
そりゃそうかも知れないが。
こっちは冬の生まれなんだからさ。

『December's Childern (and everybody's)』'65年リリース。
何と言ってもジャケットが素晴らしい、ローリング・ストーンズの米国での4枚目となるアルバム。
英国での3枚目、『Out Of Our Heads』とほぼ同一のカットですが。いつ見てもカッコいいなぁと。
ご存知の様に。当時は英国と米国(に関わらずですが)では別々の選曲、編集でアルバムが作られていて。
当然、英国盤が正統で。その流れで聴くべきだと思うのですが(現行のCDの米国盤準拠は如何なものかと)。
そう。米国盤はですねぇ。とにかくヒット曲を中心に曲数揃えちゃえみたいな編集が多くて。まぁ、らしいですけど。
どれ、とは言いませんが。本当に、それは無いだろう、幾らなんでもってアルバムもありますからね(苦笑)。
その点、このアルバムは。寄せ集めは寄せ集めですが。それなりに恰好がついてるのがいいんじゃないかと。
どう恰好がついてうかと言うと。パンキッシュでガレージで、それが何とも言えずカッコいいと言う。
まぁ、多分にジャケットの魅力に負ってるところもありますが(苦笑)。破天荒な様で実は真面目で繊細で。
音楽とは真摯に向き合いながら。戦略的な宣伝も真面目にやって、悪ぶってみせちゃうと言う、素顔、姿勢。
それを見せまいとする虚勢とか。それが意図があるんだか、ないんだかの選曲の隙間から垣間見えてきたりで。
その虚勢の張り方、もう、ガンガン突っ張って、突っ走るしかないぜってとこが可愛くもあって、パンクだなぁと。
特にA面1曲目、アルバムの頭がいきなりラリー・ウィリアムズの「She Said Yeah」のカヴァーですからね。
先ず、その能天気なロックンロールにガツンと一撃。続いてお得意チャック・ベリーの「Talkin' About You」で。
B面がオラオラっと「Get Off Of My Cloud」で始まって。ほっといてくれよと「I'm Free」ですからね。いいですよね。
それぞれの締めがライヴの「Route 66」と「I'm Moving On」と言う乱雑さ、猥雑さも如何にもストーンズです。
しかも全12曲で30分弱の収録時間。この潔さ、勢い。こっちも見習って、勢いもらって、何かと乗り切りたいなと。
そう思ってしまうのです。あ、蛇足ながらこのブログのタイトルはこのアルバムから勝手に拝借しています。
そう、我が家は。自分も相方も冬の生まれ、12月の子供達なのです。だから、暑いのはねぇ、苦手なんです・・・

冬の生まれなので。
寒いのは。
気にならない。
どんだけ寒くなっても。
着込んじゃえばいいんだし。

でも。

冬の生まれなので。
暑いのは。
気に障ってしかたがない。
ここまで暑くなっちゃうと。
もう脱ぐものもないじゃない。

ほんと。

たまったもんじゃない。
いい加減にしてほしい。
暑くなければ夏じゃない。
そりゃそうかも知れないが。
こっちは冬の生まれなんだからさ。

少しはさ。

冬の生まれの人間にも。
12月の子供達にも。
配慮してくれても。
罰は当たらないんじゃないかなぁ。
いいんじゃないかなぁ。

そりゃさ。
今週も暑いってから。
潔い、勢いのある。
そんなロックンロールでも聴きながら。
乗りきろうとは思うけど。

ほんと。
少しはさ・・・

冬の生まれなので。
暑いのは、ほ・ん・と、苦手なんだよねぇ(苦笑)。



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2012/08/19 Sun *嫌いだぁ / Little Walter

20120819hatetoseeyougo


嫌いだぁ。
そう。もう。
本当に。
本当にさ。
嫌いなんだ。

嫌いだぁ。
そう。もう。
何で。
何でさ。
毎週さ。

嫌いだぁ。
そう。もう。
日曜日の。
夕暮れなんて。
来なけりゃいいのに。

『Hate To See You Go』'69年リリース。
'50年代半ばから'50年代後半の録音を中心に編集されたリトル・ウォルターのアルバム。
先ずはこのジャケット。おいおい、いいのかよって感じで。額の傷も伊達じゃない凄味を感じさせます。
とにかく。短気で。喧嘩っ早くて。自己中心的で。金にはシビアで。酒や薬、女にはルーズでと。
その人間性には些かどころか、かなりの問題があったらしいウォルターです。顔に出てるなぁと。いやぁ。
しかしながら。否、それ故になのかな。こと音楽に関しては天才的だったのはよく知られたところで。
マディ・ウォーターズ・バンドのハーピストとしても有名ですが。自己の名義でもヒット曲を連発していて。
ヒット・メイカーとしてはマディを凌いでいたんですよね。しかも、あの「Juke」を大ヒットさせたのが20代前半で。
その早熟ぶりからも、その才能の半端じゃないところが窺えます。アンプ・リファイド・ハープの発明者でもあり。
そこに止まらず、曲作りやアレンジのセンス。更にはヴォーカリストとしてのその魅力と。やっぱり凄いなと。
このアルバムに収められているナンバーにはR&B的なセンスも随所に感じさせて。その時代への対応力も。
そのモダンな流れにも先手を打って対応しているところ。本当に素晴らしいブルース・マン、ミュージシャンだなと。
これで破滅型の性格でさえなければなと。その刹那で性急な生き方と引き換えでの、その才能であったとしても。
その才能の奇蹟を耳にすればするほどね。'68年に喧嘩の傷がもとで37歳で夭折って。早過ぎるよなと。
そんなに早く見送りたく無かったぜと。文句の一つも言いたくなってきます。だってね、最高にカッコいいんだもん。
亡くなった時、マディには10年前から死んでたのも同然だったと言われてしまったウォルターです。
'60年代はまともな活動ができる状態じゃなかったと。あまりにも早く天国を見てしまったのがいけなかったのか。
まぁ、その実。その破天荒さ、脆さと紙一重の危険なところも含めて。ウォルターが大好きなんですけどね。

嫌いだぁ。
そう。もう。
やっぱり。
やっぱりさ。
嫌いなんだ。

嫌いだぁ。
そう。もう。
何で。
何でさ。
今日もさ。

嫌いだぁ。
そう。もう。
暮れなずむ。
日曜日の街角になんて。
来なけりゃよかった。

だって。
だってさ。
つい。
さっき。
さっきまで。
楽しい週末だったのに。
なんで。
なんでだって。
週末ってのは駆け足なんだ。

嫌いだぁ。
そう。もう。
本当に。
本当にさ。
嫌いなんだ。
楽しかった週末が。
去っていくのを見送るなんて・・・

嫌いだぁ!



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2012/08/18 Sat *嫌よ嫌よも / Howlin' Wolf

20120818hedidntlikeit


変と言えば。
変だし。
好き嫌いで言えば。
嫌いだし。
そうなんだな。

これでも。
少しはましになったと。
そう思ってるけど。
変だなとか。
嫌いだなとか。

その感じは。
根本的には依然として。
残ってる。だから。
変と言えば変だし。
好き嫌いで言えば嫌い。

なんだよなぁ。

『This Is Howlin' Wolf's New Album』'69年リリース。
時代の影響をもろに受けて制作されたのであろう、ハウリン・ウルフのアルバム。
そのあまりに異色な内容に。純粋なブルース・ファンの間では無かったことにされているらしいアルバムです。
何たって。ジャケットにも記載されている様に。ウルフ自身がこのアルバム嫌いだったってんですからね。
ジャケットだけでなく。曲間にはなにやらウルフのボヤキまで収められているという念の入れよう(?)です。
で、これがネタかって言うと。そうでもなくて。本当に嫌ってたみたいです。そりゃそうだよなと。
その最期まで白人相手に歌うことを良しとしなかったウルフ。サイケデリックなんか知ったこっちゃねってとこで。
ワウワウだとか、ファズだとか。エレキ・フルートだとか。邪魔だったらありゃしない。そんな気分だったのかなと。
「Spoonful」とか「Smokestack Lightning」とか「The Red Rooster」とかお馴染みのナンバーやってるんですけど。
サイケな装飾されちゃってるし。アレンジも大幅に変えられて。なかにはリフまで変わってるのもあって・・・
これはねぇ、ウルフじゃなくてもねぇ、怒るってか。やっぱり変だし、ちょっと好きになれないかなって。
チェスも。二代目の時代になって。先進的になったと言うか。流行ものに弱くなったと言うか。まったくねぇ。
この前年にはマディ・ウォーターズも『Electric Mud』なるサイケな迷盤を作らされてましたから。トホホだなぁ・・・
ところが。ところがですよ。何回か針を落としてると。これがですねぇ。悪くないって言うかですねぇ。まぁ、その。
ウルフのどすの効いた歌声はいつも通り・・・否、怒りのせいかいつも以上のド迫力ですからね。これは凄いと。
その怒髪天なウルフに比較して。なんともB級感たっぷりのサイケなサウンド。その取り合わせが、なんとも。
なんかあり得ない食べ合わせが、妙にツボに嵌っちゃう時ってあるじゃないですか。あの感じがあるんですよね。
嫌よ嫌よも好きのうち。ジャケットにもウルフはエレキだって最初は嫌いだったとも記載されていますから。
最初は、ね。ウルフもチェスでエレキをバックにしたし。サイケもそのうち・・・終生嫌いだったろうな、それは(笑)。

変と言えば。
変なんだよ。
好き嫌いで言えば。
嫌いなんだよな。
そうなんだけど。

それでも。
少しは普通になったのか。
凡庸になったのか解らないけど。
変だなとか。
嫌いだなとか。

その感じは。
根本的には依然として。
残ってる。だけど。
変と言えば変なんだけど。
好き嫌いで言えば嫌い。

でもないんだよなぁ。

鈍った。
日和った。
違うなぁ。
慣れた。
親しんだ。
だから。
好きになった。
それも。
違うなぁ。
たぶん。
昔から。
嫌いだとか言いながら。
そうだったんだろうな。

嫌よ嫌よも。
好きのうち。



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2012/08/17 Fri *ぼちぼちでんなぁ / Sam Cooke

20120817samcookebest


今日一日も。
今週一週間も。
また。
いい時もあれば。
そうでない時もあって。
いい日もあれば。
そうでない日もあって。

ぼちぼちかな。

楽しいと言えば。
楽しいし。
そうでもないと言えば。
そうでもないし。
まぁ。
どっちかって言えば。
どっちなんだろう。

ぼちぼちかな。

『Sam Cooke Best』'80年リリース。
キーンとRCA。レーベルを跨いでそのヒット曲を14曲収録したサム・クックの日本編集によるベスト・アルバム。
CDのボックスもあって。アナログ盤でも『The Man And His Music』って決定的な2枚組がありますが。
偉大なるサム・クック、その何たるかを知るとっかかりとしては。なかなか選曲も優れたアルバムだったかなと。
実を言うと。このアルバムが。初めて買った、初めて聴いたサムのアルバムだったりして。思い入れもあってと。
'57年から'65年の間のナンバーが収められているわけですけど。いま聴いても全く古さを感じないんですよね。
ソウル・シンガーとしては勿論、ヒット曲を歌う、ポップ・スターとしてもサムは人並み外れた存在だったんだなと。
時に、そのポップ・スターとしての側面が、洗練されたその歌声がソウル・ファンには敬遠されたりもしますが。
何だかなぁと。あの時代に。黒人であるサムがポップ・スターであったことの凄さ。そうせざるを得なかった哀しさ。
そこに思いが及ばないかなと。それじゃ駄目じゃんと。ついつい偉そうな口をきいてしまいたくもなったりして。
今とは比較にならない程に。人種差別が激しくあからさまだった時代に。白人と対等に勝負する事ができた。
白人をも魅了して、それでいて黒人からも支持された。それだけの歌をサムは歌って、それだけの魅力があった。
その裏に秘められたサムの思い、その為に犠牲にしたもの。それでも失われなかった歌の力。素晴しいなと。
ディープさが足りないと言う人もいますが。清濁併せ呑んで。ぼちぼちな感じで。だからこそ歌えたものがあると。
だからこそ。「A Change Is Gonna Come」の様な変革への希望を歌うことができたのだと。それこそがサムだと。
ゴスペルを歌っていたサムです。幾らでも神聖に歌えるのに。そこに俗なものも取り入れてしまえた凄さです。
不可解な女性トラブルで射殺されてしまったサムです。そこに。その歌の力を恐れた者の存在を感じもして。
実は今も。目にはつかない様になってはいても。その実、差別や抑圧、弾圧が未だに存在しているこの世界。
だからこそ。ぼちぼちな感じ、そう思わせるサムの歌声に。今も魅せられ、惹かれ続けているのかもしれません。

今日一日も。
今週一週間も。
そう。
いい話もあれば。
そうでない話もあって。
いい感じな日もあれば。
そうでない日もあって。

ぼちぼちかな。

楽しいかと訊かれれば。
そうでもないし。
楽しくないかと訊かれれば。
それも違うし。
まぁ。
どっちかって言えば。
どっちでもないんだろう。

ぼちぼちかな。

ぼちぼちでんなぁ。
そうひとりごちて。
やっていける。
過ごしていける。
それは。
幸福でもあり。
不幸でもあって。

まぁ。
変革する。
前進する。
その。
意志は失わずに。
今日のところは。
今のところは。


ぼちぼちでんなぁ。

Not So Bad.


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2012/08/16 Thu *本当の事を言えば / Otis Redding

20120816tellthetruth


そうですね。
そう。
未だ。
そうだなぁ。
60%か、70%か。

そんなところですかね。
そう。
未だ。
どこかですねぇ。
繋がってなくて。回ってなくて。

そうなんですよ。
そう。
こんなもんじゃないよなって。
どこかでね。
思ってて。もどかしくて。

本当の事を言えば。

『Tell The Truth』'70年リリース。
その死後にスティーヴ・クロッパーが編集したオーティス・レディングのアルバム。
未発表だったナンバーやテイクを集めたアルバムはこれが3枚目だったんですよね。
このアルバムに選ばれてるのは殆どがオーティスが喉の手術を受けてから飛行機事故で亡くなるまで。
その僅か一ヶ月だかそこらかで録音されたものだと思われます。亡くなる直前まで精力的だったオーティス。
手術によって声の通りが良くなったこともあるでしょうし。どこかでその運命を予感していたのかもとかもね。
同時期の録音として最も有名なのは当然、「(Sittin' On The) Dock Of The Bay」で。大ヒットしたのですが。
その実。それまでと異なる、ポップな曲調に、軽いとも感じられる歌声には周囲は違和感も感じていた様で。
盟友であるスティーヴも。首を捻っていたんだとか。オーティスは自信満々でヒットを予言していたとも言われ。
その死後、発売されて全米首位に輝いたと。やっぱり、何か運命めいたものを感じてしまいますよね。
このアルバムも同時期のナンバーが集められているので。全般にポップで軽いと。オーティスにしてはですが・・・
あくまでもオーティスにしてはなんですけどね。その点に不満を抱いてるソウル・ファンも多いらしくて。
余り語られることも無いアルバムです。確かにオーティスのアルバムなら他に聴くべきものはある・・・ありますが。
でも。そこには。オーティスが生きていたなら歩いていたであろう、新しい道を示唆し、指し示すものもあった筈で。
恐らくは。より広い世界に挑んでいったであろう。その意志を感じたからこそ。スティーヴも編集したんだろうなと。
サム・クックを敬愛すると同時に。ボブ・ディランのファンであることも公言していたオーティスです。生きていたら。
どこまで。その世界は広がっていたのかと。そんなことに思いを馳せながら耳を傾けてみるのも一興です。
尤も。本当の事を言えば。生前の、手術前のディープなオーティスのアルバムの60%、70%の出来かな・・・
それでも。やっぱり。どうしたって。オーティスが特別な存在であることに変わりは無いんですけどね。

そうですね。
そう。
それでも。
そうだなぁ。
60%か、70%か。

そんなところまでは。
そう。
もう。
戻ってきてはいるんですよね。
繋がってる時は。回ってる時は。

そうなんですよ。
そう。
そこまで来てるんだなって。
どこかでね。
思ってて。手応えもあって。

本当の事を言えば。

未だ足りないのは。
感じてる。
それでも順調に来てるのも。
感じてる。
満たされるのはいつなのか。
溢れたり、毀れたりした時どうなるか。
それが見えないのも。
感じてる。

そして・・・

本当の事を言えば。

今のままで。
ここで。
立止れたら。
そのままでいられたら。
60%か、70%か。
実は一番いいのかもしれないと。
思っているのも。それも。
感じてるんだよなぁ・・・



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2012/08/15 Wed *夏のお嬢さん(2012年夏) / It's A Beautiful Day

20120815itsabeautifuldayuk


夏だからね。
輝く。煌めく。
夏だからね。
春夏秋冬、いつだって。
輝いてる。煌めいてる。

そうなんだけど。
夏の。
その。青さが。
その。白さが。
一段とね。また。

彼女を。彼女達を。
輝かせる。煌めかせる。
夏はやっぱり。彼女達。
お嬢さん。お嬢さん達の。
為にあるんだよな。

『It's A Beaytiful Day』'69年リリース。
青い空と白い雲を背景に遠くに視線をやる少女、お嬢さん・・・
この美しいジャケットだけでも永遠にロック史に名を残すであろう、イッツ・ア・ビューティフル・デイの1stアルバム。
グローブ・プロパガンダなるデザイン・チームの手によるものですが。本当に素晴らしいなと。
内ジャケに記された、For Those Who Love Time Is Eternity...の言葉も印象的で。本当に時をも超えたなと。
ヴァイオリンやフルートがドリーミーなメロディを奏でて。男女のヴォーカルの抑制されたハーモニーが幻想的でと。
まさしく。あの時代の米国西海岸ならではのサイケデリックで、ドラッギーで、フォーキーな美しいサウンドは。
永遠にあの時代に閉じ込められたままの様でもあり。時代を超越して今も飛翔続けてもいる様であり。
いつ針を落としても。そんな不思議な感覚に捕らわれてしまうのです。そしてジャケットの少女に恋をすると。
うん。本当にね。このアルバムには恋をしてる、このアルバムと恋に落ちてるんですよね。そんな感覚だなぁ。
今回載せてるのは英国オリジナル盤なのですが。そう。実は、その幽玄とした美しさにはプログレの香りもして。
おそらくは。英国でもマニアックな人気はあったんだろうなと。女性ヴォーカルが入ってるせいもありますが。
同じく1stアルバムのジャケットの美しさでも知られるアフィニティーに通じるものもあるかも知れません。
そうそう。B面1曲目の「Bombay Calling」は明らかにディープ・パープルの「Child In Time」の元ネタですね。
ジャケットのイメージ、そして「Hot Summer Day」なるナンバーがあるせいか。やっぱり夏に聴くことが多いかな。
それにしても。本当に素晴らしいジャケットです。これはやっぱりアナログ盤で持ってなきゃの1枚ですね。

夏なんだよね。
輝く。煌めく。
夏なんだよね。
春夏秋冬、いつだって。
輝いてる。煌めいてる。

それはそれとして。
夏の。
その。青さに。
その。白さに。
一段とね。また。

彼女は。彼女達は。
輝やいている。煌めいている。
夏はやっぱり。彼女達。
お嬢さん。お嬢さん達の。
為の季節なんだよな。

そんな。
夏のお嬢さんは。
夏のお嬢さん達は。
夏の夜も。
真夏の真夜中でも。
輝いている。煌めいている。

見てるだけで。
話してるだけで。
楽しくなっちゃうよね。
今日も。今夜も。
素敵な一日、一夜になったのでした!



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2012/08/14 Tue *野生であれ / Steppenwolf

20120814steppenwolfgold


いつの間にか。
遠い昔に。何処かに。
忘れてきた。置いてきた。
そんなものが。
ありはしないか。

いつの間にか。
遠い昔に。何処かで。
無くした。失ってしまった。
そんなものが。
ありはしないか。

あるだろう。
あるから。それだから。
その影に。その尻尾に。
今でも。未だ。
囚われているんだろう。

思いだしても。
取り戻しても。
いいんじゃないか。
本当は。
そうしたいんだろう。

『Steppenwolf Gold - Their Greatest Hits』'71年リリース。
タイトル通り。元祖ヘヴィ・メタル・バンド(?)ステッペンウルフのベスト・アルバム。
しかし。なんなんでしょうね。このジャケットは。イメージ通りと言えばイメージ通りなのかな。
些か、否かなり。映画、イージー・ライダーのあるシーンに影響され過ぎじゃないと思うのは自分だけかな。
まぁ、ステッペンウルフと言えば「Born To Be Wild」≒イージー・ライダーですからね。仕方ないか。
このアルバムのA面1曲目も当然「Born To Be Wild」ですからね。バンドもレコード会社も解ってるんだなと。
確かになぁ、あの一発、あの一撃の衝撃は強烈ですからね。他は全部霞んでしまってもしかたないよなと。
他にもいいナンバーがあるんですよと言いながら。ステッペンウルフって聞けば反射的にあのイントロが(笑)。
「Born To Be Wild」はそれくらいの傑作で、殿堂入り必死の畢生の名曲ですからね。それはそれでいいかな。
でも。本当に。他のナンバーも。へヴィで、カッコ良くて、どこかエロティックで。いいんですよねぇ。
リーダーであり、ステッペンウルフそのものと言えるジョン・ケイ。そのケイは幼い頃、父親を亡くし。母親と二人。
ベルリンの壁を越えて、東ドイツから西ドイツへ亡命して。更にはカナダに移住したと言う経歴の持ち主で。
その背景故か。歌詞には反体制的なものも多くて。まさに飼い慣らされない野生の狼、そのものだなとも。
ヘッセの小説からバンド名を名付けたのはプロデューサーだったそうですが。感じるものがあったんでしょうね。
聴いてると。ワイルドに、アナーキーに、そしてエロティックに昂揚させられるステッペンウルフなのです。
いけないよな。飼い慣らされちゃと。野性を取り戻さないとなと。妙にいきりたったりしちゃうんですいねぇ・・・
しかし。それにしても。身も蓋も無いですけど。やっぱり「Born To Be Wild」に尽きますかね!

いつの間にか。
遠い昔に。何処かに。
忘れてきた。置いてきた。
つもりでも。
そこにあるんだろう。

いつの間にか。
遠い昔に。何処かで。
無くした。失ってしまった。
つもりでも。
ここにあるんだろう。

あるんだよ。
あるから。それだから。
その影が。その尻尾が。
今でも。未だ。
訴えてくるんだろう。

思いだしても。
取り戻しても。
いいんじゃないか。
本当は。
もう解ってるんだろう。

そうしたいなら。
そうありたいなら。
その心のままに。
その命ずるままに。
その疼きのままに。
その衝動のままに。

野性であれ。

なんてね。
そう単純な話ではないけれど。
でも。
そうなんだ。
いつも。どこかに。
飼い慣らされない。
野生の血が流れてることは。
忘れちゃ駄目だよな。
だから。

野性であれ。



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2012/08/13 Mon *ほめたたえよう / Big Brother & The Holding Company

20120813cheapthrillsukoriginal


よし。
もう。
分った。
うん。
そうだな。

よし。
ほんとにな。
よくぞ。
ここまで。
そうだよな。

よし。
そうだよな。
夏だもんな。
暑くなくっちゃ。
おかしいよな。

よし。
こうなったら。
見事なまでの。
暑さだと。
ほめたたえよう。

『Cheap Thrills』'68年リリース。
ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーの、ジャニス・ジョプリンのライヴ・アルバム。
前年に開催されたモンタレー・ポップ・フェスティヴァルで、その熱唱で一躍脚光を浴びたジャニス。
その名声と人気を確たるものとしたのがこのフィルモア・イーストとウィンターランドで収録されたアルバムでした。
(最近になってスタジオ録音に歓声などを被せた疑似ライヴだって説も出てるようですが。どうなんでしょう?)
この時のジャニスはあくまでも。バンドの一員でしかなくて。それはアルバムの名義からも明らかなんですが。
まぁ、誰がどう聴いたって。ジャニスの超絶的な歌が聴けなかったら。魅力は半減・・・どころじゃ収まらないなと。
兎にも角にも。ここまでして歌うかと。お腹の底からどころか。その奥の魂振り絞って歌ってるでしょうと。
これだけ真正面から歌われたら。逃げるわけにはいかないでしょと。根性据えて向き合わないとねと。
それくらいジャニスの熱唱、絶唱は凄まじいもので。故に。心震えて。魂揺さぶられて。体痺れて。どうにもね。
その歌声に。惹きつけられたら。憑りつかれたら。二度と離れることは許されない、否、出来ないんだよなと。
針を落とす度に。あぁ、ジャニスだ。ジャニスの歌声だと。それだけで身も心も砕けてしまいそうになりながら。
それでも聴かずにはいられない。それでも愛さずにはいられない。しかたないよね。この歌声、この存在感です。
「Piece Of My Heart」「Ball And Chain」そして「Summertime」...これ聴いて何も感じなかったらさぁ、ねぇ・・・
モンタレーでジャニスのステージを見上げて呆然としていたママ・キャスの表情が象徴している様に。
ジャニスに対しては、その歌声に対しては驚愕して。やがて称賛、ほめたたえるしかすべがないのです。
「Summertime」の印象が強いせいか。真夏に針を落とすことも多いこのアルバム。真夏のジャニス・・・
猛暑に、熱帯夜に夏バテ気味でも。ちゃんとジャニスと向き合えてるじゃんと。自分をほめたたえたりも・・・ね。

よし。
もう。
負けたよ。
うん。
そうだな。

よし。
ほんとにな。
よくまぁ。
こんなにまで。
そうだよな。

よし。
そうだよな。
夏はとことん。
暑くなくっちゃ。
おかしいよな。

よし。
こうなったら。
天晴なまでの。
暑さだと。
ほめたたえよう。

いや。
もう。
ほんとに。
そうだよな。
見事なもんだ。
天晴だ。
ここまで。
振り絞って。
全身全霊で。
暑いなんて。
称賛しよう。
ほめたたえよう。
日本の夏は。
こうでなくっちゃな。

ところで。
服を着てても。
日焼けしそうな。
この暑さの中。
夏バテしながらも。
日夜。
労働に。
遊びに。
全身全霊で(?)。
打ち込んでる。
自分のことも。
ほめたたえてもいいかな・・・



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2012/08/12 Sun *白日夢 / 加瀬邦彦&ザ・ワイルド・ワンズ

20120812onthebeach


どんなに。
暑くても。
少しでも。
街へ出て。
散歩をと。

そう。
心がけては。
いるけれど。
もう。
こう連日じゃね。

偶には。
少しは涼しい。
部屋に籠って。
寝転んで。
微睡の内に。
過ごすのも。
悪くは無い。

『On The Beach』'81年リリース。
前年の“さよなら日劇ウエスタン・カーニバル”への出演を機に加瀬邦彦&ザ・ワイルド・ワンズとして再結成。
残念ながらチャッピー(渡辺茂樹)は仕事の都合で不参加でしたが。集まった4人は変わらずに若々しく元気で。
この若々しさ、爽やかさ。この時も、そして今も。変わらずに保っているところがワイルド・ワンズの凄さかなと。
この時、30代半ばから40代。そして今60代半ばから70代。それでボーダーとかマリン・ルックが似合うって。
なんかそれだけでも。爽やかさのかけらもない(苦笑)自分としては羨ましいと言うか憧れてしまうと言うかねぇ。
そのサウンドも。そのイメージ通りに若々しく爽やかで。それしかないと言えばそれしかないのですが。
もう。ここまでくれば。それだけで大したものだなと。感服して、その心地良さに身を任せるしかないってものです。
このアルバムではA面が新曲で。B面がセルフ・カヴァーも含む古き良きナンバーのカヴァーとなっていて。
多少、歌詞の世界感に差はあるものの。そのサウンド、その空気には驚くくらい変わりが無くて。普遍的だなと。
碧い空。雲が流れて。水平線が見えて。渚を歩いていると波が打ち寄せて。どこかからあのメロディーが・・・
日本の夏、ワイルド・ワンズの夏ってところでしょうか(笑)。いや、夏しか聴かないってわけではありませんが。
聴いてるとねぇ。もう実際には十何年も行ってないのに。湘南辺りの海岸道路とか、その先の海の姿とかが。
目に浮かぶ様で。あまりの心地良さにうつらうつらしながら。その幻の海へと心だけでも訪れたりするのです。
「思い出の渚」の新録ヴァージョンもいいですが。シングルにもなった「白い水平線」の切なさなんて堪りません。
そうそう。ジュリー・ウィズ・ザ・ワイルド・ワンズのサウンドの原型として聴いてもなかなか面白いものがあります。

どんなに。
暑くても。
少しでも。
あの街。この街。
歩こうと。

そう。
心に決めても。
そうは言っても。
もう。
こう暑くちゃね。

偶には。
少しは涼しい。
部屋に籠って。
寝転ぶ内に。
微睡に落ちて。
過ぎていくのも。
悪くは無い。

白日夢。
その中で。
あの海岸道路から見た。
あの渚で。
あの水平線に。
消えていった。
あの帽子の娘は。
誰だったのか。

白日夢。
目覚めても。
半分、夢の中。
醒めて欲しいような。
醒めて欲しくないような。
あの波の音が。
あの音楽が。
鳴っている。聴こえてる。



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2012/08/11 Sat *脱ぎ捨てたその姿で / 沢田研二

20120811stripper


脱ぎ捨てる。
その勇気を。
持つのは。
なかなか。
大変だったりする。

脱ぎ捨てる。
その勇気を。
実行するのは。
更に。
大変だったりする。

脱ぎ捨てた。
その姿で。
立ち上がり。
思うが儘に。
振舞い。
思うところを。
発すること。
そいつは。
実に。
大変だったりする。

『ス・ト・リ・ッ・パ・-」'81年リリース。
そのヒップ・ラインも悩ましい(笑)沢田研二、ジュリーのアルバム。
以前に裏ジャケで紹介しましたが。この妖しい魅力を放ってるのが表です。
顔は写ってなくても。当時はね。こんな刺激的なことをやって“絵になる”のはジュリーくらいでしたからね。
ステッカーにある様にロンドン録音で。ビリー・ブレムナーとポール・キャラックが参加したナンバーもあったりして。
ロックパイルを思わせるナンバーもあって。パブ・ロック・ファンも必聴のアルバムかな。いい味出してます。
以前にもロンドン録音はありましたが。やっぱりジュリーにとってもロンドンってのは特別な場所なのかもですね。
何たって。ジュリーはやっぱりロックンローラーですもんね。このアルバムでもその魅力が全開です。
勿論、バラードを歌うジュリーも大好きですけど。このアルバムの頃とかは。やっぱりロックンローラーだなぁと。
エキゾティクスってのがまたいいバンドでしたからね。一貫してバンドのヴォーカリストに拘ってるジュリーに。
その嗜好にピッタリはまっていた感じがあって。御機嫌にロックンロールしてるのが伝わってくるのが堪りません。
ロックンローラー、ジュリー。総てを脱ぎ捨てたロックンローラーとしてのの素顔、すっぴんが捉えられてるかなと。
今夜のライヴで久し振りに聴いた「ストリッパー」も。相変わらずカッコ良かったです。そしてパワフルで。
何より歌ってるジュリー本人が楽しそうで。その歌声の響きが昔と変わらないことに感動したりしているのです。
体形は随分と変わってしまった(苦笑)ジュリー。その歌声の変わらなさは休むことなく歌い続けてる証でもあり。
脱ぎ捨てた素顔で。その心で。その歌に強いメッセージを込めて今も歌い続けるジュリーです。好きだなぁ。

脱ぎ捨てる。
その勇気を。
持つのは。
何を脱ぐにしろ。
大変だったりする。

脱ぎ捨てる。
その勇気を。
実行するのは。
口に出そうが出すまいが。
大変だったりする。

脱ぎ捨てた。
その姿で。
立ち上がり。
思うが儘に。
振舞い。
思うところを。
発すること。
そいつは。
事が何であれ。相手が誰であれ。
大変だったりする。

脱ぐのは。
面倒くさいし。
脱がないほうが。
楽だし。
脱がないでいれば。
安全だし。

そうなんだ。
そうなんだけどさ。
あの人も。
脱ぎ捨てて。
脱ぎ捨てたその姿で。
やってる。
闘ってる。
歌ってる。

だから。

そうなんだ。
脱ぎ捨てたその姿で。
立ち上がる。
その勇気を。
この手に。この胸に。
そうなんだ。
勇気を出してみよう。みるんだ!



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2012/08/10 Fri *幻惑されるその前に / Led Zeppelin

20120810ledzeppelinukoriginal


幻惑。
幻に。
惑わされる。
その前に。
なんとかしないと。

照りつける陽光。
照り返す路上。
陽炎が揺らめき。
水が逃げていく。
俺は何処へ逃げようか。

幻が。
目の前を過ぎる。
まるで。
真の様に。
妖しく笑いながら。

惑う。
目の前を過ぎったものの。
その姿に。
一瞬、求めていたものを。
見た気がして。

『Led Zeppelin』'69年リリース。
衝撃のと形容されることの多いレッド・ツェッペリンの1stアルバム。
アルバムを重ねるごとに。その音楽性を拡散させ、深化させていったレッド・ツェッペリン。
実はその総べては。既にこのアルバムで顔見世をしていたと。その意味でもやはり衝撃的だったかなと。
制作にかかった時間は30時間足らずとも言われていますが。それだけメンバーのビジョンが出来ていたと。
正確にはメンバー全員じゃなくて。ジミー・ペイジには明確なビジョンがあったと言うべきでしょうか。
ハード・ロック、ブルース、トラッド、アシッド&サイケデリック。それらの配列が自然になされている様でいて。
実は巧みに計算されて。アルバムの最初から最後まで絶妙に配置されていること。流石ペイジならではです。
後にはシングルをリリースすることを良しとしなかったとも言われるペイジ。常にアルバムとしての意識があって。
その意識により構成された一部として。各々のナンバーが有機的に作用して、その迫力、破壊力を増していると。
シングルになった「Good Times Bad Times」も「Communication Braekdown」も。個としても素晴らしいのですが。
やはり。夫々A面1曲目、B面3曲目にあり。後続のナンバー、前後のナンバーとの繋がりの中でこそ輝くかなと。
硬軟も。緩急も。寒暖も。自在に操ってしまうかの如きペイジならではのセンスの賜物だなと感じるのです。
一曲の中における印象的なリフと共に、一枚のアルバムの中に魅惑的な小宇宙を構築してしまうセンス。
それこそがペイジのペイジたる所以なんですよね。「Dazed And Confused」なんて只のハッタリにも思えるのに。
ブルースの「You Shock Me」から一転して始まるその暗く重いサイケな世界に問答無用に引き摺り込まれて。
そのままA面が終わってしまうので。暫くは幻惑されたままになって。我に返ってB面に針を落とすまではね。
これで。ライヴなんかで調子に乗って延々とギター・ソロなんか弾かなきゃ、いいのにねぇ。それだけがねぇ。
「Dazed And Confused」も弓弾きだかなんだか知らんけど。30分以上やったら只のこけおどしになっちゃって。
それだけの思いを6分30秒ほどに凝縮したからこその。幻惑の魔力なんだって。やってる本人は解らないか。

幻惑。
幻に。
惑わされて。
囚われる前に。
なんとかしないと。

照りつけた陽光も。
照り返す路上も。
陽炎の揺らめきも。
逃げていく水も消えてしまった。
俺は何処へ消えたらいい。

幻が。
目の前で振り返る。
なにが。
真なのかと。
悪戯っぽく笑いながら。

惑う。
目の前で見つめているものの。
その姿に。
一瞬、探していたものを。
見た気がして。

目を瞑り。
耳を塞ぎ。
頭の中を。
胸の内を。
探ってみる。
訪ねてみる。
ここはどこだと。
どこへ行こうとしていると。
お前の真はどこにあると。
五秒、十秒、十五秒・・・

止まっていた。
時が動きだす。
強い陽射しに。
濃い影に。
追われて。
幻が去っていく。
その後ろ姿を。
追おうとして。
立止る。
五秒、十秒、十五秒・・・

幻に。
少しだけ。
心を残しながら。
少しだけ。
心の欠片を持っていかれながら。

幻惑されるその前に。
さぁ、家へ帰ろう。



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2012/08/09 Thu *最後の決め手は / Free

20120809heartbreakerukoriginal


最後の。
最後。
その。
運命は。
分かれ道は。

なにで。
決まるのか。
なにが。
決めるのか。
どうなんだろう。

テクニック。
パワー。
マインド。
そのどれも。
そいつはなんとも。

最後の決め手。
そいつは・・・

『Heartbreaker』'73年リリース。
解散、再結成、再び解散、契約消化で二度目の来日。ジタバタと往生際の悪さが目立ったフリー。
しかし前年のその来日公演の出来に手応えを得たのか。ポール・ロジャースとサイモン・カークを中心に。
来日公演から加わったテツ山内とラビットをメンバーに迎えてこのアルバムの制作に臨みました。
英国オリジナル盤のインナーのフォトから察すると。当初はポール・コゾフもメンバーになる構想だったのだと。
それが。ドラッグ過による体調不良でレコーディングも半分ほどの参加となり。ゲスト扱いになってしまったと。
その時点で。このアルバムがラスト・アルバムとなる運命は決まっていたのだろうなと。そう思ってしまうのです。
アンディ・フレーザーの独特の溜め、間のあったベースに続いて。コゾフの啼きのギターも失ってしまったら。
如何にロジャースとカークが頑張っていても。それはもはやフリーとは別物でしかないですからね。残念ながら。
しかし。このアルバム。悪くは無いんですよね。勿論、フリー本来の持ち味は出しようも無い部分もありますが。
テツとラビット。特にラビットの鍵盤が新鮮に響いているし。その手によるナンバーの米国南部嗜好も味があって。
そこに。どうしようもなく英国的なロジャースの歌声とカークの叩き出すリズムが絡んで相乗効果を生んでるかと。
そう。ロジャースとカークですからね。やっぱり。いいなぁと。そのウエットとドライのバランスの絶妙な感じとかね。
その相乗効果、バランスが一番活きてるのが、「Wishing Well」かなと。そのカッコ良さ、その力強さ。
フリーのナンバーの中でも最も魅力的なナンバーの一曲であることは。そのカヴァーの多さからも窺えます。
それだけ。影響力のあるナンバーを生み出せた事が。そこに込められた先へと前進する意思が共感を得た事が。
ロジャースとカークを。次のステップ。バッド・カンパニーの結成に向かわせたのかとも思ってしまうのです。

最後の。
最後。
その。
選択は。
分かれ目は。

なにで。
決まるのか。
なにが。
決めるのか。
どうなんだろう。

テクニック。
パワー。
マインド。
そのどれか。
そいつはなんとも。

最後の決め手。
そいつは・・・

たぶん。
おそらく。
より先へと。
より前へと。
より高くと。
より良くと。
どれだけ。
思ってるか。
願っているか。
こもっているか。
それに尽きるのかも。
しれないな。

だから。
どこよりも。
誰よりも。
強く。
思え。思え。
思いこめ。

最後の決め手。
そいつは。
思いこみの強さ。
それこそが。
最後の決め手。



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2012/08/08 Wed *気にすんなよ / Ducks Deluxe

20120808dontmindrockintonite


気にすんなよ。
もう。
取敢えずは。
終わったんだから。
それでいいじゃん。

気にすんなよ。
今更。
悔やんだって。
終わったことは終わったんだから。
それでいいじゃん。

気にすんなよ。
後は。
なる様にしか。
ならないんだから。そんなもんだから。
それでいいじゃん。

だから。
気にすんなよ。

『Don't Mind Rockin' Tonite』'78年リリース。
元祖(?)パブ・ロック・バンド、ダックス・デラックスの編集アルバム。
シングルになったナンバー等を集めたこのアルバムがなぜ解散後のこの時期に組まれたのか。
メンバー達がルーモアとかモータースとかタイラ・ギャングとかでそれなりに活躍していたからなのか。
活躍って言ったって。パブ・ロック・シーンでだからなぁ。商業的にはたかが知れてるレベルだったんだろうけど。
それでもこのアルバムのお蔭で。ご機嫌なダックス・デラックスのナンバーがまとめて聴けるんだから。いいか。
いやぁ、本当に。ダックス・デラックスってのはですね。この方々はですねぇ。堪りませんぜと。
豪快で骨太なリフと、男臭さ溢れまくりのヴォーカル。そんでもってメロディーはキャッチーで、どこかセンチでと。
まったくもって。男心をくすぐるったらありゃしない連中なのです。本当にね、よく解ってるよなぁと。
ロックンロールなんてものに憑りつかれた馬鹿な男ども、永遠のガキどもにとっては。実にもう。ツボにきます。
だって。豪快で骨太で男臭いのに。キャッチーでセンチなんですよ。ポップで泣けるんですよ。あかんって(笑)。
本当に馬鹿だよね~と泣きながら、まぁ、いいかと笑い飛ばしてしまえる。で、また馬鹿をやると。
男の人生なんてその繰り返しですからね(?)。実にその、そこにある真実を見事に捉えているんだよなぁ。
「I Fought The Law」で果敢に挑んで、敗れ去り。「Don't Mind Rockin' Tonite」で、まぁ、いいかと慰めてとね。
そうそう。なんかこの秋だか冬だかに奇跡の来日をするんだそうで。おいおい、本当かよと。え~って感じで。
でも面子も変わってなくて。この頃の様な感じでやってくれるなら。ちょっとばかりそそられるかな・・・

気にすんなよ。
もう。
取敢えずは。
やれることはやったんなら。
それでいいじゃん。

気にすんなよ。
今更。
悔やんだって。
やり直しなんて出来ないんだから。
それでいいじゃん。

気にすんなよ。
後は。
なるようにしか。
ならないんだから。しちゃえばいいんだから。
それでいいじゃん。

だから。
気にすんなよ。

もう。
今更。
後は。
なるようになる。
なるようにする。
それだけだから。
それでいいんだから。

だから。
気にすんなよ。

それに。
こっちが思うほど。
相手は気にしてないって。
まぁ。
それもそれで。
引っ掛るかも知れないけど。

だから。
気にすんなよ。

大丈夫。
今夜も。
何処かで。
ロックンロールが聴こえてる。
それで、いいんじゃない(笑)。



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2012/08/07 Tue *その文字を刻め / Carla Thomas

20120807carlathomas


その文字を刻め。

聴覚に。
視覚に。
記憶に。
その文字を。
その名前を。

刻んでしまおう。
刷り込んでしまおう。
その文字を。
その名前を。
残してしまおう。

言の葉にでも。
目の端にでも。
記憶の辺土にでも。
刻んでしまえば。
残してしまえば。

こちらのもの。

『Carla』'66年リリース。
スタックスの歌姫、カーラ・トーマスの3rdアルバム。
ルーファス・トーマスの娘としても知られるカーラ。父親譲りの個性的な容貌もキュートです。
その歌声も。どちらかと言えばキュートな感じで。ソウル・シンガーとしては決してディープではないかな。
故に。レディ・ソウルとか、ソウル・クイーンの称号は似合わないと。それはアレサだよねと思いますが。
そのキュートな歌声には。聴く者の胸をキュンと。甘酸っぱい感覚で満たすものに溢れていて。
なんとも。その5文字、その名前を忘れ難きものにしています。いいんだよなぁ、こう、そう、キュンとね。
ヘイズ=ポーターによる、「B-A-B-Y」なんかも。その快活で陽気な歌声でその4文字が胸に刻まれてしまって。
後にスティッフの歌姫、レイチェル・スウィートがカヴァーしたのもむべなるかなってところです。
そのポップとも言える感覚で「B-A-B-Y」を永遠の名曲としたカーラです。その感覚はスタックスにありながら。
どちらかというとモータウンのシンガー達に近いものだったのかな。それが評価を曖昧にしてる一因かもですが。
サザン・ソウルはこう。しみじみと滲み出てこないといけない、なんて思い込みが強いファンもいるからなぁ。
カーラも決してそう歌えないわけではなくて。「Red Rooster」とかではブルージーなものも感じさせてくれます。
でも。やはり。そのキュートさが。最大の魅力、武器だったってことで。カーラもスタッフもそれをよく解っていたと。
その個性で。スタックスの、ソウルの歴史に名を残しているのだから。やはり大したものだと思うのです。
兎にも角にも。本当に「B-A-B-Y」は一度聴いたら忘れられない、一緒に口ずさみたくなる珠玉の名曲なのです。

その文字を刻め。

聴覚に。
視覚に。
意識に。
その文字を。
その名前を。

刻んでしまおう。
埋め込んでしまおう。
その文字を。
その名前を。
残していこう。

言の葉にでも。
目の端にでも。
意識の裏側にでも。
刻まれていれば。
残されていれば。

こちらのもの。

だから。
さぁ。
何度でも。
何回でも。
繰り返して。

聴覚に。
視覚に。
意識に。
その文字を。
その名前を。

その文字を刻め。



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2012/08/06 Mon *逢った時から / Doris Troy

20120806justonelook


逢った時から。
決めてました。

そうなんだ。
実は。
目にした時から。
心奪われて。
決めてたんだ。

素っ気なく。
振る舞ったのは。
あまりに。
心奪われ過ぎて。
どうしていいかわからなくて。

この気持ち。
本物か。どうか。
確かめる。
時間がいるなと。
それだけだったんだ。

逢った時から。
決めてました。

『Sings Just One Look & Other Memorable Selections』'63年リリース。
後にビートルズのアップルに録音を残し、'80年代には自伝的ミュージカルでも活躍したドリス・トロイ。
ローリング・ストーンズ等のアルバムにも参加していた、ドリスのアトランティックからの1stアルバム。
ハーレムで生まれ育ち。幼い頃から教会で歌ってたと言うドリス。デビューのきっかけも。そのハーレムの。
あのアポロ劇場でアルバイトしてた時にジェームス・ブラウンの目に留まってスカウトされたんだとか。
前述の自伝的ミュージカルでも、教会が舞台で物語上でも大きな意味を持っていましたから。
このアルバムでもR&Bを歌いながらも。それもかなりポップな曲調だったりしても。やはりそこには。
切っても切れない。ゴスペルとの繋がりを深く感じさせるドリスの歌声が耳に残ります。どこかスピリチュアルで。
決してシャウターじゃないし。ズシリとくるタイプでもないのですが。その歌声の黒さに心奪われます。
ヒットした、「Just One Look」なんてかなりキャッチーなんですけどね。でもやっぱり深く黒いんだよなぁ。
「Just One Look」はホリーズもカヴァーしていて。そのハーモニーのせいもあって爽やかな一目惚れって感じで。
同じ「Just One look」でも、一目惚れでも。ドリスのはもっと深く心奪われていて。もう決めたから・・・みたいなね。
ホリーズで出逢って、ドリスに辿り着いたくちですが。其々に良さがあるんですよね。でもドリスかなぁ。
当時の英国の若者たちがこの声に惹かれた気持ちは解るし、真似出来ないよって憧れもしたんだろうなと。
それもあってか。ドリスは'60年代の早い時期に英国に活動の拠点を移しているんですよね。
そしてビートルズ、ストーンズ、クラプトン等、ドリスに、その声に一目惚れした連中と親交を深めていったんだな。
ソウルになる前のR&B時代に属する故か。知名度は低いけれど。決して忘れられない歌声なんですよねぇ。

逢った時から。
決めてました。

そうなんだ。
実は。
目にした時から。
心震えて。
決めてたんだ。

すげなく。
あしらったのは。
あまりに。
心震え過ぎて。
どうしようもならなくなって。

この気持ち。
本物だ。だから。
焦らないで。
時間をかけようと。
それだけだったんだ。

逢った時から。
決めてました。

一目惚れ。
深く心奪われ。
激しく心震え。
決めてしまったんだ。
手に入れると。

だから。
こうして。
時間をかけて。
歩いて。
訊いて。

逢った時から。
決めてました。

ひと目逢ったその日から。
恋の花咲くこともある(笑)。



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2012/08/05 Sun *怖くな~い~ / The Robert Cray Band

20120805dontbeafraidofthedark


理由は。
解らないけど。
ここのところ。
少しばかり。
苦手な時間があって。

本当に。
何故なのか。
不思議ではあるのだけれど。
陽が落ちて。
暗くなるその時間帯が。

どうにも。
嫌で。
耐えがたく思われて。
つまりは。
怖かったりもするのだけれど。

『Don' t Be Afraid Of The Dark』'88年リリース。
ブルース新世代の旗手・・・と呼ばれて30年(苦笑)のロバート・クレイ。
そんないつまでも若手のイメージが消えない(?)クレイのメジャーでの2枚目となるアルバム。
当時ブルースでメジャーと契約してたのってB.B.キングくらいだった筈で。その期待の程も解ろうかと。
そしてその期待に応えたクレイ(やスティーヴィー・レイ・ヴォーン)の活躍でバディ・ガイとかが復活したと。
そんなバディ達、生粋のブルースメンと違って。ロック世代でもあったクレイです。ブルースでなくてもよかった。
その事実は。やはり明らかで。勿論。ブルースに目覚めた、ブルース魂に火が点いたから志したのでしょうが。
そのサウンド創りにおける柔軟さ、自由さは。やはり新世代なんですよね。メンフィス・ホーンズの起用とか。
スタックス時代のアルバート・キングの影響なのでしょうが。それをあまりにも簡単にやってしまうところに。
ブルース・ファンからの反発があったりもするのかな。でもまぁ、それがクレイの個性ですからね。
ブルースなんだけど。ドロドロにならないで。スカッと、ファンキーで。ソウルとの境界も気にしてもいないと言う。
確かに。軽いっちゃ、軽いんですけどね。でもその軽やかさが心地良くもあるわけで。その心地良さが必要な。
そんな時もあるわけで。ふっと心を軽くする風でも吹いてくれないかなと。そんな気分の時には。いいんですよね。
ただ。似た様なアルバムが多いのも事実で。最近はあまりその動向にも関心が無くなってはいるのですけど。
うん。メジャー入りしてからの4枚目くらいまでは。メンフィス・ホーンズとの相性もバッチリで。好きだったなぁ。

理由は。
解らないけど。
ここのところ。
少しばかり。
苦手なものがあって。

本当に。
何故なのか。
不思議ではあるのだけれど。
陽が落ちて。
辺りに広がるその暗闇が。

どうにも。
嫌で。
耐えがたく思われて。
つまりは。
ハッキリ言えば怖いのだけれど。

今は。
今日は。
今夜は。
そんな、
暗闇の中を。
駆け抜けながらも。
ちっとも。これっぽっちも。
怖くない。

そう。
そこに。
我家に。
その窓に。
明りが点ってる。
誰かが待っている。
待っていてくれる。

だから。
僕は。
怖くない。
怖くな~い~んだな!



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2012/08/04 Sat *考えない / Shuggie Otis

20120804inspirationinformation


考えない。
それでいい。
考えると。
考えても。
ろくなことは無い。

余計なもの。
必要ないもの。
過剰なほど。
耳に入る。
目に飛び込む。

流されず。
惑わされす。
誤らず。
影響されず。
だから。

考えない。
それでいい。
考えると。
考えても。
ろくなことは無い。

『Inspiration Information』'74年リリース。
ブルース界の大御所ジョニー・オーティスの息子としても知られるシュギー・オーティス。
早くから父であるジョニーの一座に参加して。アル・クーパーにも見初められてアルバム創ったりと。
早熟の天才として活躍していましたが。このアルバム(3枚目?4枚目?)を最後に表舞台から消えています。
何故なんでしょう?確かに商業的に成功したとはいい難かったらしいのですが。この時未だ20代前半かと。
さて。元々はブルースが根っ子にあるシュギーですが。その音楽性、才能の趣くところはそこに収まらず。
このアルバムでは。ソウルフルだったり、ジャージーだったり。そしてなに、なんかアンビエントだったりもして。
その内省的でファンキーなサウンドの心地良いことったらありゃしなかったりします。いやぁ、癒されるなぁと。
全曲オリジナルで。ホーンとストリングス以外は全部一人でやってるのかな。これは、やはり天才だなと。
リズム・ボックス相手に。これだけ色っぽくギターを奏でられる人もそうそういるもんじゃないと思いますね。
真夏の熱帯夜。寝つけずに一杯飲みながら。このアルバムに針を落として。なにもかも開放して。
考えるのではなく。感じれば。感じるままに任せてしまえば。桃源郷にも辿り着けるのではないかと。それほど。
美しく、そして幻想的なサウンドに溢れたアルバムなのです。なかなか巡り会えない至福の瞬間があるのです。
その優しげな歌声が聴けるナンバーもいいのですが。より自由に解放されたかの様なインストもいいんだよなぁ。
シュギーにもまた、我々には見えないものが見えて。聴こえないものが聴こえていたんだろうなぁ。
それだけに。無理解な世間に愛想を尽かしたのか。早々と立ち去ってしまったのが。何とも惜しまれるのです。

考えない。
それがいい。
考えると。
考えても。
何も変わりはしない。

余計なもの。
必要ないもの。
過剰なほど。
耳に入れず。
目に入れさせず。

流されず。
惑わされす。
誤らず。
影響されず。
そして。

ただ感じる。
それでいい。
降ってくるもの。
溢れてくるもの。
それを感じるだけでいい。

考えない。
ただ感じるだけ。
それだけで。
何かが変わる。
何処へ行ける。

Don't Think.
Feel...

どこかの映画じゃないけど、ね!



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2012/08/03 Fri *誰が為でなく / Stiff Little Fingers

20120803stifflittlefingersukorigina


誰が為でなく。

どこかの誰か。
そこにいる誰か。
その為でなく。
誰の為でもなく。
ただ。ここにいる。

どこにでもいる誰か。
そこにもいる誰か。
その為でなく。
誰かの為でなどなく。
ただ。ここにある。

英雄なんかじゃない。
英雄なんかになれはしない。
それでも。
誰の為でもなく。
誰かの為でなどなく。
ただ。ただ。ここで。
もがき続けている。

『Nobody's Heroes』'80年リリース。
北アイルランド、ベルファスト出身のパンク・バンド、スティッフ・リトル・フィンガーズの2ndアルバム。
このバーコードを模したジャケットが印象的で。そう、ちょうど日本でもバーコードが一般的になった頃だったので。
そのコード化、均一化、匿名性。そんなバーコードが象徴するものを皮肉る様に個性的で攻撃的なサウンド。
その激しさこそがスティッフ・リトル・フィンガーズの最大の魅力なのです。煽られます。燃えてきます。
鬱憤や屈折を嫌ってほど抱え込んだ。そんな十代後半に。このアルバム聴いたら。そりゃぁね。くるってもんです。
ジェイク・バーンズのスピーカーから唾が飛んできそうな叫び様な歌声に。訳もなく興奮して。飛び跳ねて。
一時期、相当はまってたんですよね。その日本盤は手放しちゃったんですけど。英国盤で再び入手して。
針を落としてみたら。うん。今でも十分くるんですよねぇ。流石に叫びはしませんでしたが。叫びだしたくはなるな。
それくらい聴く者を高揚させるものが。このアルバム、スティッフ・リトル・フィンガーズにはあるんですよね。
「Gotta Getaway」とか、「Nobody's Hero」とか。その歌詞のメッセージ性も含めて。反骨具合が堪らんぜと。
俺はお前の英雄じゃない、誰の英雄にもされたくない、お前自身が何者なのかを掴みとれ・・・なんて。グッとね。
思わず拳を握りしめて。まだまだ。やるしかないじゃんと。青臭く燃えてきたりもして。やれやれでもありますが。
でも。まぁ。こんな気持ちは、こんな気持ちも。忘れてはいけないんだよなと。改めて心に刻んだりするのです。
そして。レゲエからの影響を素直に表しながらもやはり思いのこもった「Bloody Dub」なんてインストも刺さります。
その精神性の共感からか。インナーにトム・ロビンソンへの謝辞が記されていたりもします。
このアルバムのプロデューサーはニック・ロウじゃありませんってのは・・・洒落なのか、皮肉なのか・・・ねぇ?

誰が為でなく。

どこかの誰かも。
そこにいる誰かも。
何の為でなく。
誰の為でもなく。
ただ。ここにいる。

どこにでもいる誰かも。
そこにもいる誰かも。
何の為でなく。
誰かの為でなどなく。
ただ。ここにある。

英雄なんかじゃない。
英雄なんかになりたくもない。
それでも。
誰の為でもなく。
誰かの為でなどなく。
ただ。ただ。ここで。
闘い続けている。

誰が為でなく。

己が為に。

コードになんか。
変換できない。
均一になんか。
収まりきれない。
匿名でなんか。
呼ばれたくもない。
そんな。
自分自身の為に。

誰が為でなく。

己が為に。

もがき続けて。
闘い続けて。
この手で掴みとろう!



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2012/08/02 Thu *声なき声を / Tom Robinson Band

20120802powerinthedarkness


声なき声を。
聞いておくんだ。
声なき声を。
刻んでおくんだ。
声なき声を。
憶えておくんだ。

単純でなんか。
均一でなんか。
単色でなんか。
あるわけがない。
ありゃしない。
いられるわけがない。

だから。

声なき声を。
聞いておくんだ。
声なき声を。
刻んでおくんだ。
声なき声を。
憶えておくんだ。

拳を突き上げる。
その日の為に。

『Power In The Darkness』'78年リリース。
力強い拳に思わず惹きつけられるトム・ロビンソン・バンドの1stアルバム。
自らゲイであることを公表し。マイノリティの為の歌を歌い続けていたトム・ロビンソン。
今じゃ、普通かもしれないけど。当時は好奇の目で見られたり、キワモノ扱いされたりも。
そのサウンド自体は。シンプルで力強いパンク・ロックで。メロディーがキャッチーなナンバーもあって。
A面1曲目に収められている「2-4-6-8 Motorway」なんかは日本でも結構ヒットしたんですよね。
因みに。このナンバーが収録されてるのは日本盤だけで。オリジナルの英国盤には未収録。
シングル・ナンバーはアルバムには収録しない'60年代からの英国の伝統(?)がきちんと踏襲されています。
でもなぁ。「2-4-6-8 Motorway」が入ってないとなぁ。先ずはそいつで元気出さないと。ここは日本盤だな。
それ以外のナンバーも。思わず一緒に歌いたくなる様なのが多くて。そこらが人気の源だったんでしょうね。
凄く自然に。元気が出てくると言うか、勇気づけてくれる様で。なんかとっても温かいんですよね。
当時の英国なんて。どん底だったんですもんね。それに抑圧とか阻害なんてのは。世界中のどこにでもあって。
そんなものに立ち向かいたくても。どうしていいかも解らなかったり。独りじゃ勇気が持てなかったりなんてのも。
当時も。そして今も。実によくあることですもんね。そんな皆の背中を押してくれたトム・ロビンソン・バンドです。
タイトル・ナンバー、「Power In The Daerkness」はそんな声なき声の持ち主達の応援歌なんですよね。
未だに、その応援歌が必要な世界であることは不幸なことなんでしょうが。だからこそ忘れちゃ駄目なんだよな。

声なき声に。
耳を澄ますんだ。
声なき声を。
胸に刻むんだ。
声なき声を。
忘れずに憶えておくんだ。

簡単でなんか。
同じでなんか。
一緒くたでなんか。
あるわけがない。
ありゃしない。
いられるわけがない。

だから。

声なき声に。
耳を澄ますんだ。
声なき声を。
胸に刻むんだ。
声なき声を。
忘れずに憶えておくんだ。

拳を突き上げる。
その日が来るまで。

声なき声を。
聞いておくんだ。
声なき声を。
刻んでおくんだ。
声なき声を。
憶えておくんだ。

誰かの声じゃない。
誰かの為じゃない。
自分自身の。
声なき声を。
自分の言葉で。
声にするんだ。

その日は。
もう。
そんなに遠くはないんだ。



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2012/08/01 Wed *東京もバーニング! / The Clash

20120801theclash


ロンドンも熱いだろうけど。
東京も熱い・・・暑いんだよ。
本当に。しゃれにならないくらいに。
東京はもはや。亜熱帯なんじゃないか。
それくらいに。暑いんだよ。

逃げ水とか。陽炎とか。
そんなものを楽しむ余裕も無くて。
本当に。しゃれなんかじゃなくて。
日本はもはや。亜熱帯の仲間入りしたんじゃないか。
そこまでも。暑いんだよ。

流石に。ここまでくると。
身も心も暑い・・・熱い。熱くなり過ぎて。
冷静にとか。沈着にとか。
そいつは無理な相談ってもんなんじゃないか。
東京も熱い・・・暑過ぎるんだよ。

『The Clash』'79年リリース。
この3人の面構え。それだけで痺れるクラッシュの1stアルバム。
この米国盤は英国盤と数曲入れ替えられて。シングル・カットされたナンバーが多く含まれています。
米国では『Give 'Em Enough Rope』が先にリリースされていたので。こちらが2ndアルバム?それは違うか。
(日本では英国盤と同内容でリリースされて。このアルバムも『パール・ハーバー'79』としてリリースされました)
正当な1stアルバムは英国盤なんでしょうけど。シングルが多数収録されているのが魅力ではあって。
結構初期のベスト・アルバム的な感覚で針を落とす機会は多いかな。クラッシユのシングル、カッコいいからね。
「Whit Riot」「Remote Control」「Complete Control」「Clash City Rockers」これだけでゾクゾクしますが。
「White Man In Hammersmith Palais」「Tommy Gun」「English Civil War」まで全部入ってますからね。
英国のみのEP盤から「I Fought The Law」もあって。そして。そう。「London's Burning」も入ってるぜと。
なんか、もう。曲名見てるだけ、書いてるだけで。こう熱くなってくるものがあります。暑いのにねぇ(苦笑)。
『Give 'Em Enough Rope』以降のクラッシュも好きですが。やっぱり一番衝撃的だったのは、このアルバムの頃。
カッコいいナンバーを連発して。拳を突き上げながらマッハで突っ走ってたクラッシュに一番思い入れがあるかも。
ジョー・ストラマー、ミック・ジョーンズ、ポール・シムノン、そして(写ってないけど)トッパー・ヒードン。
この4人は。その佇まいもねぇ、別格でカッコ良かったもんなぁ。初めて目にして、一撃でやられて。
針を落としたら、想像以上の。その音にやられて。自分にとっては。クラッシュこそがパンク・ロックだったのです。
あまりに痺れすぎて。もうストーンズは終わりだ、これからはクラッシュだとの暴言(?)を吐いてただろうと。
高校時代からの友人に随分経ってから指摘されたこともありました。まぁ。そんなこともあったかな(笑)。
きっと暑かった・・・熱かったからだよ。それくらいの、眩まされる様な瞬間的な熱量がクラッシュにあったんだよ!

ロンドンも熱いだろうけど。
東京も熱い・・・暑いんだよ。
本当に。しゃれになってないんだよ。
東京はもはや。亜熱帯なんだろうな。
そうでなきゃおかしいくらいに。暑いんだよ。

自分の影が。クッキリと真っ黒で。
そのままアスファルトの路上に張り付きそうで。
本当に。しゃれなんか言ってる場合じゃなくて。
日本はもはや。亜熱帯の仲間入りしたんだろうな。
そうでなきゃ何でここまで。暑いんだよ。

流石に。ここまでくると。
身も心も暑い・・・熱い。熱くなり過ぎて。
丹念にとか。丁寧にとか。
そいつは無理な要求ってもんなんじゃないか。
東京も熱い・・・暑過ぎるんだよ。

もう。
毎度のことではあるけれど。
毎年のことではあるけれど。
年々、酷くなってきてもいる様で。
あぁ、そうなんだ。

東京もバーニング!



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2012/07/31 Tue *僕達の愛したものは / The Supremes

20120731wheredidourlovego


こうして。
会っていると。
話していると。
何も。何一つ。
変わっていないのかと。

そう。
思う。思いたい。
でも。確実に。
時は流れて。
変わってしまった。変わっていく。

街の様子も。
人の流れも。
そこにあった匂いも。
同じままでは無い。
僕達の愛したものは。

何処へ行くのだろう。

『Where Did Our Love Go』'64年リリース。
ジャケットのダイアナ・ロスがちょっと怖い(笑)シュープリームスのアルバム。
モータウンを代表する女性グループと言えば。マーヴェレッツ、ヴァンデラス、・・・やっぱりシュープリームスかな。
個人的にはソウル・シンガーとしてのダイアナはマーサ・リーヴスやグラディス・ナイトの足下にも及ばないと。
そう思うのですが。やはり。その。ある時代を象徴してしまうかの如きヒット曲の数々。その輝き。その甘さ。
人工甘味料の様な甘過ぎるところも含めて。モータウンが人々に見せた夢の世界に忠実だった点は一番かなと。
そんなシュープリームスですが。デヴューから暫くはノー・ヒット・シュープリームスと揶揄されるくらいに。
売れなかったそうで。半ば自暴自棄で録音したとも言われるのが、このアルバムのタイトル・ナンバーで。
その気怠い感じが受けて初の大ヒット曲になったとか。まったくもって。世の中、何が幸いするか解りませんね。
その「Where Did Our Love Go」「Baby Love」「Come See About Me」と全米1位を獲得した3曲収録されていて。
その綺羅星の如き輝きには。流石に惹きつけられ、魅せられてしまうのです。本当にキラキラしてますから。
ダイアナの甲高い歌声を、フローレンス・バラードとメリー・ウィルソンが控えめに、しかし、しっかりとサポートする。
そんなシュープリームスのスタイルが確立したのも、それらのヒット曲とこのアルバムからだったとか。
どうも。ダイアナの歌声は。ちょっとキンキンし過ぎじゃないと。いつもそう思うんですけど。聴いちゃうんですよね。
曲そのものの魅力が大きいからでしょうね。ホランド=ドジャー=ホランドのチームは他でもいい仕事してますが。
やっぱり最高傑作はシュープリームスと組んでのヒット曲の数々でしょうかね。くどいですが。本当にキラキラで。
何だかんだで。「Where Did Our Love Go」「Baby Love」「Come See About Me」って口ずさめるもんなぁ(笑)。

こうして。
会っていると。
話していると。
その間は。その関係は。
変わっていないのだけれど。

そう。
変わってはいないのに。
でも。確実に。
時は流れて。
変わってしまったもの。変わっていくもの。

街の様子だったり。
人の流れだったり。
そこにあった匂いも消えて。
同じままではいられない。
僕達の愛したものは。

何処へ行くのだろう。

そう。
僕達の愛したものは。
この街は。
あの人達は。
あの匂いは。
そこにあった空気は。
何処へ行くのだろう。
何処へ行ったのだろう。

再訪を。
再会を。
約束して。
歩きだし。
立止る。

何処かで。
今も。
息づいているだろうか・・・
僕達の愛したものは。



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