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2012/09/18 Tue *もどかしい / Albert King

20120918illplaythebluesforyou


もう。
そこまで。
ここまで。
来てるのに。
来ちゃったのに。

あと。
一歩踏み出せば。
あとは。
その決断だけなのに。
なぜ、しない。やらない。

すれば。やれば。
その結果は。
その成果は。
感じられるのに。
見えているのに。

気づかない。
気づいているのにやらない。
それを。
直ぐには動かせない。
壊せない。

もどかしい。

『I'll Play The Blues For You』'72年リリース。
''66年にスタックスに移籍。その約10年間の在籍時に絶頂期を迎えたアルバート・キング。
当初はブッカーT.&MGズのバックアップを受けていましたが。'70年代に入って制作体制が変わって。
ドン・ニックスがプロデュースに関わったり。バックもバーケイズが担当するようになりました。
このアルバムにはドンは関わってないみたいですが。バックはバーケイズ、そしてメンフィス・ホーンズ。
その腕達者で豪華な面子の奏でる極上のメンフィス・サウンドを従えて。思いっきりファンキーにブルースをと。
音数は決して多くなく。その豪快で個性的なチョーキングによる音の伸びと、絶妙な間で勝負するアルバート。
このアルバムでは。その間がなんとも絶妙で心地よくて。それがファンキーなんですよねぇ。堪らんなぁ。
さて。本人は否定していましたが(苦笑)。B.B.キングを過剰なまでに意識していたはずのアルバートです。
B.B.の「The Thrill Is Gone」に対抗して生まれたのがタイトル・ナンバー、「I'll Play The Blues For You」で。
このスロー・ブルースなのに。その間の絶妙さ故に。なんともエロティックでファンキーになってしまうところ。
それこそがアルバートの真骨頂かなと。「I'll Play The Blues For You」はアルバートの代名詞になりましたし。
他にも。アン・ピープルズの「Breaking Up Somebody's Home」とか、マーヴィン・ゲイの「I'll Be Doggone」とか。
そんなソウル・ナンバーも。バーケイズの重量感溢れるサウンドと相まって。見事にブルースに生まれ変わって。
「Don't Burn Down The Bridge」なんて直球勝負なファンク・ブルースも、そりゃもう。ご機嫌の一言です。
新しい道へ踏み込んでも。何の迷いも躊躇いもなく開拓していく。その姿にはスカッとさせられるのです。
人物的にも。豪気で親分肌だったらしいアルバート。いいなぁ、もどかしさなんて微塵も感じさせないもんなぁ。

もう。
そこまで。
ここまで。
来てるんだから。
来ちゃったんだから。

あとは。
心を決めて。思いを定めて。
その。
一言を口にするだけなのに。
それだけでいいのに。なぜ。口に出さない。

すれば。出せば。
その結果を。
その事実を。
受け止めるだけなのに。
もう。そうするしかなにのに。

決められない。
決めているのに、そうしない。
それを。
直ぐには示せない。
壊せない。

もどかしい。

退路を断ってでも。
何かが壊れて。
何かを失うことになっても。
いまは、動くしかない。
そのことは。解ってる。感じてる。でも・・・

もどかしい。

諦めはしない。
少しずつでも。
前へは進もう。
でも。今夜は。
そんな我等の為に。
ブルースでも口ずさんでみよう。



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