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2012年9月

2012/09/25 Tue *そこが極楽 / Queen

20120925madeinheaven


そこに。
行けば。
ここに。
来れば。
笑顔がある。

そこに。
行くと。
ここに。
来ると。
笑顔が浮かぶ。

そこで。
語れば。
ここでは。
言葉にしなくても。
笑顔が広がる。

で、あるなならば。

『Made In Heave』'95年リリース。
クイーンの最後のオリジナル・アルバム。
では、ありますが。そう言い切るのには複雑な思いが胸をよぎるアルバムでもあります。
ご存じの様に。フレディ・マーキュリーは'91年に亡くなっていますので。
その死の直前まで録音が進められていたナンバー5曲を中心として。フレディのソロ・アルバムから。
ブライアン・メイのソロ・アルバムのナンバーのフレディが歌ったヴァージョンやら。
ロジャー・テイラーのプロジェクトでフレディがゲスト参加したナンバーやらに新たに録音したバックを加えて。
なんとかかんとか。全11曲のアルバムに仕立てたと。その制作過程の事情が微妙な印象を与えて。
そして。何と言っても。ジョン・ディーコンを含めた3人がフレディのバック・バンドになってしまっている。
それがクイーンのオリジナル・アルバムと言い辛い最大の理由だと。4人が対等であってこそのクイーンなので。
それでも針を落としてしまえば。聴きほれて。聴き通してしまうのは。ひとえにフレディのヴォーカルの魅力で。
特に。病も死も意識していなかったであろう。ソロ・アルバムのナンバーのクイーン・ヴァージョン等では。
そのメロディーの素晴らしさがブライアン、ロジャー、ジョン奏でるサウンドによってより鮮明になって。
エンンターティナーとしてのフレディーの魅力が最大限に発揮される結果となっているのです。
「I Was Born To Love You」なんかは。その最たるもので。ソロ・アルバムでのキッチュさも悪くは無いですけど。
流石に。「I Was Born To Love You」を代表曲の筆頭の様に扱い、ベスト・アルバムにも収録されるのは。
それはね。ちょっと違うかなと思いますけど。でも、フレディが歌えばそれがクイーンであるのも事実ではあって。
フレディが歌えば、フレディの歌声が聴こえてくれば。そこが極楽、そこが天国ではあるんですよね。
(このアルバムはホワイト・ヴィニールのカラー・レコードですが。乳白色の実に美しい色合いも見事なものです)

そこには。
いつも。
ここには。
いつでも。
思いがある。

そこには。
いつも。
ここには。
いつでも。
思いが溢れている。

そこで。
語れば。
ここでは。
言葉にしなくても。
思いが繋がっている。

で、あるなならば。

そこが極楽。
そこが天国。
そこが。
我等を笑顔にしてくれる。
ここで。
我等の笑顔が広がる。
そこが。
我等の心を開いてくれる。
ここで。
我等の思いが溢れてる。
その笑顔が、思いが繋がっていく。

で、あるならば。

治外法権。
そこが極楽。
そこが天国。
で、いいんだよね!
それがいいんだよね!



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2012/09/24 Mon *脱出準備中 / Bob Marley & The Wailers

20120924exodus


脱出準備中。
密かに。
堂々と。
着々と。
さぁ、出て行こう。

ここから。
あそこへ。
こちら側から。
向こう側へ。
日常から非日常へ。

この先も。
続いていく。
この日常を。
生き抜く覚悟を決める為にも。
非日常へと。

『Exodus』'77年リリース。
初めてリアルタイムで聴いたボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズのアルバム。
ってことは初めて聴いたレゲエのアルバムでもあったんだなと。改めて。
初めはそのリズムに乗れなくて。でも心地よくて。繰り返し聴いてるうちに、ね。
既にジャマイカでは国民的英雄に祭り上げられていたボブ。前年の総選挙に伴う抗争に巻き込まれて。
狙撃までされて。バハマへ、更にはロンドンへと亡命して。そのロンドンで録音、制作されたアルバムです。
先ず驚かさるのは。亡命中という不安定な環境にありながら実に質の高いアルバムであること。
こと、その完成度、統一感ではボブのアルバムの中でも屈指のものではないかと思われます。
あくまでもシングル盤主体だったレゲエの世界にアルバムとしての意識を真っ先に持ち込んだのはボブで。
その意欲が、ジャマイカを離れた緊張感、そしてある程度冷静にその祖国を見れる環境だったからこそ。
ここにアルバムとしての意匠が見事に施されたアルバムとして結実したのかなとも思われます。
A面にメッセージ色の強いナンバーを集めて、B面ではラブ・ソングを中心にしていて。そのどちらにも。
祖国への、そこで生きている人々への思いが感じられ。更にはそこからの脱出、前進をメッセージとしていると。
プリミティヴな衝撃には欠けるかもしれませんが。このクールな情熱もまたボブならではの世界だと思います。
A面もいいけど。「Jamming」「Waiting In Vain」「Three Little Birds」なんかの優しさがね堪らないかな。
その優しさに包まれて暫し日常を離れ。そしてまた故に日常を愛しく思えるのです。好きだなぁ。

脱出準備中。
密かに。
堂々と。
着々と。
さぁ、脱け出そう。

ここではなく。
あそこなんだ。
こちら側じゃなく。
向こう側なんだ。
日常じゃなく非日常なんだ。

この先も。
生きていく。
この日常を。
愛しく思い続ける覚悟を決める為にも。
非日常へと。

ここを。
こちら側を。
日常を。
生き。
愛する。
その為に。
暫し離れて。
冷静に見つめて・・・

なんてね。
非日常の間は。
日常なんて。
忘れちゃうんだけど。
そんな時間も、期間も。
偶にはないとね。
駄目なんだよね。
だよね(笑)。



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2012/09/23 Sun *ゆったり、たっぷり、の~んびり / Various Artists

20120923thisisreggaemusicvolone


ゆったり。
たっぷり。
の~んびり。
なんてね。
でも。そんな感じ。

ゆったり。
たっぷり。
の~んびり。
これじゃ。
どこかの旅館だな。

でも。そんな感じで。
今日は日曜日だけど。
明日は月曜日じゃないしな。
月曜日なんだけど。
俺には月曜日じゃないんだな。

それだけでも。
幸せじゃないか。
だとしたら。
味あわない手はないよな。
ゆったり、たっぷり、の~んびり。

『This Is Reggae Music Vol.1』'76年リリース。
アイランド・レーベル編集によるレゲエのオムニバス・シリーズの第一弾となったアルバム。
アイランドのレゲエと言えば、勿論ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズですが。
ジミー・クリフもいれば、トゥーツ&ザ・メイタルズも擁していたんですね。
そう考えると。レゲエをいち早く英国に伝えて、世界に発信したレーベルとしての側面も見えてくるかなと。
さて未だウェイラーズ名義だった時代の名曲、「I Shot The Sheriff」と「Concrete Jungle」は当然として。
トゥーツ&ザ・メイタルズも「Funky Kingston」「Louie Louie」と2曲収録されていて。ここらも順当かなと。
ジミー・クリフの「Hey Mr. Yesterday」なんかは確かジミーのベスト・アルバムにも入ってなかったナンバーで。
そんなナンバーも聴けるのがオムニバスのいいところ。更にはなかなか入手が難しいナンバーもあったりして。
シリーズ・タイトルにもなってるザッポウの「This Is Reggae Music」なんて、実に御機嫌なナンバーで始まって。
B面の頭がローナ・ベネットの可愛い「Breakfast In Bed」ってのがまた心くすぐられるんですよねぇ。いいなぁ。
レゲエって、南国の陽気な音楽とばかり捉えられてたりするけど(まぁ、一概に間違いとは言えないけど)。
実は、ジャマイカ、キングストンでのラスタの人達の現実ってシビアでもあって。メッセージ性も強い音楽ですが。
それでも。とにかく。陽気に前向きにって辺りは、ブルースにも通じるものがあるのかな。芯が強いんだよなぁ。
その強靭さゆえの心地よいノリに身も心も任せて。前向きにリラックスするにはもってこいのアルバムなのです。
顔ぶれ的にも、ヴォリューム的にもお得でありながらちょうどいい塩梅だしね。ゆったり、たっぷり、の~んびり。
それこそ。朝寝して。横着して。でも。仲良く。ベッドで2人で朝食をなんてね(笑)。うん、いいなぁ。
因みに英国盤ではジャケットの縁取り黄色だったんですけどね。何故か日本盤ではご覧の緑色でした。何で?

ゆったり。
たっぷり。
の~んびり。
なんてね。
でも。まぁ、そんなとこ。

ゆったり。
たっぷり。
の~んびり。
それこそ。
旅館にでもいるみたいに。

でも。そんな感じで。
今日は日曜日だけど。
明日の月曜日は来ないしな。
世間は月曜日なんだけど。
俺には月曜日やって来ないんだな。

それだけでも。
極楽じゃないか。
だとしたら。
楽しまない手はないよな。
ゆったり、たっぷり、の~んびり。

流石に。
寝床で食事は。
しなかったけれど。
朝寝して。
昼寝して。
雨で予定が流れても。
気にしない。
サザエさんが終わっても。
(観てないけどね)
気分は変わらない。
時間を気にせず。
夜更かしできる。
このまま。
朝だって迎えられる。

ゆったり、たっぷり、の~んびり。
夏休みっていいね。
ちょっと。遅いんだけどさ(笑)。



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2012/09/22 Sat *暫し解放 / The Beatles

20120922aharddaysnightukoriginal


暫し。
解放・・・
されるかな。
されなきゃな。
されるよな。

今日から。
暫くの間。
あっちの顔も。
こっちの顔も。
仮面は外して。

暫し。
解放されて。
さぁ。素顔で。
ゆっくり。のんびり。
あんなこと。こんなこと。

あれも。これも。それも。
うん?なんだな。
暫し解放。
されたんだよな。
されたんだから・・・

『A Hard Day's Night』'64年リリース。
ビートルズの英国での3rdアルバムにして初めて全曲オリジナル・ナンバーで固められたアルバム。
そして初の主演映画のサウンド・トラック的な意味合いも持っていたアルバム。
実際は映画で使用されたナンバーが7曲で。このアルバムの為に新たに録音されたナンバーが6曲。
前13曲と。当時の標準(?)だった14曲に1曲足りないのは。ツアーにレコーディングにTVに映画にと。
超人的なスケジュールをこなしていたビートルズ、ジョンとポールでも流石に時間が足りなかったのかなと。
まさに。アルバム・タイトル、そして映画のタイトルにもなったリンゴの言葉通り、クタクタの日々だったんだなと。
それでいて。このクオリティーですからね。映画での使用の有無に関わらず、捨て曲なんて1曲も無いし。
ロックンロールもバラードも珠玉のナンバーばかり・・・なんて今更ここでグダグダ書き連ねるまでも無いですね。
確かに。昼も夜もないくらいに忙しかったのでしょうが。その疲労感をも凌駕してしまうエネルギーに満ちていた。
映画のワン・シーンが思い浮かぶ様に。全速力で走り回り、駆け抜けていたビートルズがここにいるのです。
それにしても。今更ながら。全13曲中10曲がジョンによるナンバーなんですよね。どれだけの創作意欲かと。
それこそ昼も夜も。新しい言葉や新しいメロディーが溢れてきて止まらなかったんでしょうね。凄いよなぁ。
「And I Love Her」「Can't Buy Me Love」「Things We Said Today」以上ポールの3曲以外は総てですからね。
「A Hard Day's Night」「If I Fell」「I'm Happy Just To Dance With You」「Any Time It All」「I'll Be Back」...
ため息しかでてこないなぁ。何かに追われてる時、追い込まれた時のジョンの凄みをこのアルバムでも感じます。
(実際は、もうこの頃から後に「Help」で歌われる様な心境になる時もあったんでしょうね・・・)
因みに最初の日本盤はジョージのファンには堪らないこんなジャケットでリリースされました。

暫し。
解放・・・
しようかな。
しなきゃな。
しちゃうよな。

今日から。
暫くの間。
あんな話も。
こんな話も。
表向きの話は忘れてて。

暫し。
解放しちゃって。
さぁ。本音で。
楽しく。愉しく。
あんなこと。こんなこと。

あれも。これも。それも。
うん?なんだな。
暫し解放。
されたんだよな。
されたんだけど・・・

暫し解放。
でも。
結局。結構。
色々と。
忙しくはなりそうで。
忙しくしてしまいそうで。
まぁ。
暫し解放。
だから。
身も心も。
解き放って。
好きなところで。
好きなこと。
それならば。
少々忙しくても・・・なんて。
なんだかなぁ。

でも。もう。
魂は解放されてるからな!



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2012/09/21 Fri *ここから先は・・・ / Roxy Music

20120921avalonukorg


さぁ。
もう。
これで。
今日は。今夜は。
今週は終わりにしよう。

さぁ。
もう。
これで。
話すことは話したし。
伝えることは伝えたし。

さぁ。
もう。
やるべきことはやったし。
やり残したことは無いし。
あったとしても、無いし。

さぁ。
もう。
ここから先は・・・

『Avalon』'82年リリース。
何度か再結成を繰り返しているロキシー・ミュージック。
最初の再結成後にリリースされた3枚のアルバムの最後を飾ったアルバム。
(今でも、これが最後のオリジナル・アルバムになるのかな?)
アルバム・タイトルのアヴァロンってのはケルト伝説でアーサー王とかが死後運ばれた極楽の島のこととかで。
ジャケットでその島への海を守る女神に扮してるのは当時ブライアン・フェリーがつきあっていたモデルさんです。
フィル・マンザネラもアンディ・マッケイも参加していたものの。主導権は完全にフェリーにあって。
そのコンセプトから楽曲まで。殆どフェリーのワンマン体制で制作が進められていたらしく。なるほどねと。
で、ジャケットに彼女ねと思いましたが。以前にもジェリー・ホールを起用したりしてましたっけね・・・
独特の美意識を持つフェリーが。それを満足させる為だけに各メンバーを集めて動かしていた。
それが再結成後のロキシー・ミュージックの実態で。それが終に、完成を見たのがこのアルバムだったのかなと。
アルバム冒頭を飾ってる「More Than This」で歌われている様に。もう、これ以上は、望むべくもなくて。
(「More Than This」は第三舞台が毎回、開演前に会場に流してたんですよね。懐かしいなぁ・・・)
ここから先は・・・ただ「Avalon」を思うのみってところだと。それ程に完成度が高く美しいアルバムなのです。
その美意識、拘りはサウンドにも反映されていて。決して音数は多くないのに。間も含めて異様な密度だし。
中低域を中心に団子状になっているのに。それが美しく心地よく、聴く者に届いてくるし。間違いなく計算してて。
このサウンドは。英国オリジナルのアナログ盤じゃないと活きてこない。CDとかデジタルじゃ出せないだろうなぁ。
うん。この世界を、このサウンドでやっちゃったら。ここから先は・・・極楽に辿り着くのを待つのみでしょうね。

さぁ。
もう。
これで。
今日は。今夜は。
今週は終わりにしました。

さぁ。
もう。
これで。
話すことは何も無いし。
伝えることも何もない。

さぁ。
もう。
やるべきこともやったし。
やり残したことなどある筈も無い。
あったとしても、俺の中では終わってるし。

さぁ。
もう。
ここから先は・・・

明日から。
否、今から。
始まる。
暫しの休暇を。
極楽の様に。
これ以上無いくらいに。
愉しめる様。
それだけを。
考えよう。
意識しよう。

ここから先は・・・ね。



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2012/09/20 Thu *伊達や酔狂 / Silverhead

20120920silverhead


なんで。
こんなこと。
してるか。
そんなこと。
できるか。

決まってんじゃん。

伊達や酔狂。
それだからさ。
それだから。
別に。何もかも。
どうってこともない。

伊達や酔狂。
それだからこそ。
がっと大見得切って。
ばしっと大向こう唸らせて。
それで。なんぼなんだよね。

そう。
伊達や酔狂。
それでやってるんだよね。

『Silverhead』'72年リリース。
大見得切ってる(?)マイケル・デ・ヴァレスのジャケットも印象的なシルヴァーヘッドの1stアルバム。
フランス貴族の血が流れてるとも言われたマイケルの妖しい美貌もあって。日本では結構な人気を博したと。
尤も。実際にフランス系ではあるものの。貴族云々ってのは日本のレコード会社のでっち上げだったって話も。
時代はグラム・ロックだし。日本ではT.レックスと同じ東芝音楽工業からのリリースだったので。
まぁ、要はブームに便乗させられた徒花だったのかなと。バンド自体がマイケルを売る為に結成されたらしいし。
ところがどっこい。この徒花はただの徒花じゃなくて。そりゃ、もう、なんとも魅力的な婀娜花を咲かせたと。
その。グッといい感じで腰の落ちた、重心の低いサウンドったらねぇ。これぞブリティッシュ・ロックですからねぇ。
ハードなブギーもありゃぁ、ストーンズやフリーを思わせるルーズなロックンロールもあるってことで。いいねと。
時代が違ってたら。ストーンズやフリーの後継的な位置づけで売り出されていたかも知れなかったのにねと。
それでも。世界的なブレイクはしなかっただろうなと思わせる。そこかしこに漂うB級な感じがまたご機嫌で。
そんな、サウンドや空気をバックに。外連味たっぷりに歌い上げるマイケルの、まぁ、なんとカッコいいこと。
伊達や酔狂でロックしてないぜと・・・いやいや、伊達や酔狂だって解ってるからこその、その粋と肝っ玉かな。
例え。それが虚勢で。それが仮面で。そうであったとしても。張り通した、被り通した者の勝ちですからね。
見透かれなきゃ、見破られなきゃ。一発ぶち上げて、相手を呑んでしまえば。こっちのものなんですからね。
確か、子役から俳優としてのキャリアも積んでいたらしいマイケル。その舞台度胸は一流だったったことですね。
兎にも角にも。好きなんですよね。針を落とすとね。直ぐにロック血中濃度が一気に上昇しますからね!

なんで。
ここまで。
いけるか。
そこまで。
やれるか。

決まってんじゃん。

伊達や酔狂。
それだからさ。
それだけだから。
それさえ解ってれば。
どうってこともない。

伊達や酔狂。
それと定めてしまえば。
がっと大見得切って。
ばしっと大向こう唸らせて。
それを。貫き通してなんぼだからね。

そう。
伊達や酔狂。
それが好きでやってるだけだからね。

虚勢で。
十分。
仮面で。
結構。
舞台に上がれば。
粋と度胸で。
どうにでもできる。
大見得切って。
大向こう唸らせて。
舞台を下りたら。
一息ついて。
舌でもだして。
それでいい。

伊達や酔狂。
それでいい。



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2012/09/19 Wed *いけるって、やれるって / Jimmy Rogers

20120919ludella


いけるって。
やれるって。
だって。そうさ。
俺には。いつもの。
あれが。あるじゃないか。

いけるって。
やれるって。
だって。そうさ。
あの手も。この手も。
布石も。仕掛けも。十分で。

いざって時の。
裏道も。退路も。
密かに確保したんだから。
いけるって。
やれるって。

なんとかなるって。

『Ludella』'90年リリース。
その代表曲をタイトルに冠したジミー・ロジャースのアルバム。
マディ・ウォーターズ・バンドの番頭格、一家をオーティス・スパンと共に支えていたロジャースです。
シカゴ・ブルースのそのバンド・スタイルは、マディ一家にロジャースがギタリストとして参加して完成したと。
その都会的で且つ繊細なギター、そのシャッフルする感覚は。シカゴ・ブルース好きには堪りません。
マディを支えながら、ソロでも活躍。'50年代黄金のチェス録音は『Chicago Bound』で堪能できます。
で、'60年代中頃には引退して。なんでもクリーニング屋さんとかをやってらしいのですが。
キング牧師暗殺による暴動に巻き込まれてお店が燃えてしまったとかで。それで'70年代にカムバックしたと。
ロジャースにとっては不幸な出来事だった訳ですが。ブルース・ファンからすると。よくぞ帰ってきてくれましたと。
このアルバムはスタジオ録音とライヴ録音から構成されていますが。パイントップ・パーキンスに加えて。
ヒューバート・サムリンや、ウィリー・“ビッグ・アイズ”・スミスも参加しているライヴが、より“らしい”かなと。
そしてブルース・ハープで八面六臂の活躍をしてロジャースを盛り立てているのがキム・ウィルソンで。
まぁ、白人のハーピストとしてはリー・ブリローと同格の如何わしさと胡散臭さと人の好さがあるキムですからね。
実にいい味わいをそのサウンドに加えて、実にいい塩梅に仕立てて。ロジャースもさぞや気分良かったろうなと。
勿論、ロジャース自身も好調で。あぁ、いいなぁ、シカゴ・ブルースだよなぁと。実にご機嫌にさせてくれるのです。
(確かこの年に来日していて。いい感じのライヴだったと記憶しています。キムはいなかったかな?)
ラストを締めくくっているライヴでの「Got My Mojo Working」・・・何百回、何千回(?)と演奏してきたであろう。
そのブルース・スタンダードの、らしさ、盛り上がり。まだまだ、いける、やれるロジャース、ここにありなのです。

いけるって。
やれるって。
だって。そうさ。
俺には。いつだって。
あれが。ついてるじゃないか。

いけるって。
やれるって。
だって。そうさ。
あの手。この手と。
伏線も。根回しも。十分で。

いざって時の。
腹案も。回避策も。
きちんと確認したんだから。
いけるって。
やれるって。

なんとかなだろう。

いける。
やれる。
その自信はある。
どんな勝負でも。
勝算は立てて臨んでる。

でも。まぁ。
いつも。少しは。
今回に限って。
効かないんじゃないかって。
不安もあったりはして。

だけど。そう。
それくらいのほうが。
力みすぎず。
勇みすぎずで。
いいんだけどね。

だから・・・

いけるって!
やれるって!



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2012/09/18 Tue *もどかしい / Albert King

20120918illplaythebluesforyou


もう。
そこまで。
ここまで。
来てるのに。
来ちゃったのに。

あと。
一歩踏み出せば。
あとは。
その決断だけなのに。
なぜ、しない。やらない。

すれば。やれば。
その結果は。
その成果は。
感じられるのに。
見えているのに。

気づかない。
気づいているのにやらない。
それを。
直ぐには動かせない。
壊せない。

もどかしい。

『I'll Play The Blues For You』'72年リリース。
''66年にスタックスに移籍。その約10年間の在籍時に絶頂期を迎えたアルバート・キング。
当初はブッカーT.&MGズのバックアップを受けていましたが。'70年代に入って制作体制が変わって。
ドン・ニックスがプロデュースに関わったり。バックもバーケイズが担当するようになりました。
このアルバムにはドンは関わってないみたいですが。バックはバーケイズ、そしてメンフィス・ホーンズ。
その腕達者で豪華な面子の奏でる極上のメンフィス・サウンドを従えて。思いっきりファンキーにブルースをと。
音数は決して多くなく。その豪快で個性的なチョーキングによる音の伸びと、絶妙な間で勝負するアルバート。
このアルバムでは。その間がなんとも絶妙で心地よくて。それがファンキーなんですよねぇ。堪らんなぁ。
さて。本人は否定していましたが(苦笑)。B.B.キングを過剰なまでに意識していたはずのアルバートです。
B.B.の「The Thrill Is Gone」に対抗して生まれたのがタイトル・ナンバー、「I'll Play The Blues For You」で。
このスロー・ブルースなのに。その間の絶妙さ故に。なんともエロティックでファンキーになってしまうところ。
それこそがアルバートの真骨頂かなと。「I'll Play The Blues For You」はアルバートの代名詞になりましたし。
他にも。アン・ピープルズの「Breaking Up Somebody's Home」とか、マーヴィン・ゲイの「I'll Be Doggone」とか。
そんなソウル・ナンバーも。バーケイズの重量感溢れるサウンドと相まって。見事にブルースに生まれ変わって。
「Don't Burn Down The Bridge」なんて直球勝負なファンク・ブルースも、そりゃもう。ご機嫌の一言です。
新しい道へ踏み込んでも。何の迷いも躊躇いもなく開拓していく。その姿にはスカッとさせられるのです。
人物的にも。豪気で親分肌だったらしいアルバート。いいなぁ、もどかしさなんて微塵も感じさせないもんなぁ。

もう。
そこまで。
ここまで。
来てるんだから。
来ちゃったんだから。

あとは。
心を決めて。思いを定めて。
その。
一言を口にするだけなのに。
それだけでいいのに。なぜ。口に出さない。

すれば。出せば。
その結果を。
その事実を。
受け止めるだけなのに。
もう。そうするしかなにのに。

決められない。
決めているのに、そうしない。
それを。
直ぐには示せない。
壊せない。

もどかしい。

退路を断ってでも。
何かが壊れて。
何かを失うことになっても。
いまは、動くしかない。
そのことは。解ってる。感じてる。でも・・・

もどかしい。

諦めはしない。
少しずつでも。
前へは進もう。
でも。今夜は。
そんな我等の為に。
ブルースでも口ずさんでみよう。



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2012/09/17 Mon *ホーム、スウィート、ホーム / Magic Sam

20120917magicsamlive


そうさ。
やっぱり。
もう。
そうなんだ。
そうなんだよな。

その灯りを。
目にしただけで。
その空気を。
感じただけで。
それだけで。

ほっとして。
落ち着いて。
安らいで。
ペースが戻って。
自然でいられる。

もう。
ここが。
この街が。
ここだけが。
ホーム、スウィート、ホーム。

『Magic Sam Live』'81年リリース。
その死後、12年を経て漸く陽の目を見たマジック・サムの2枚組ライヴ・アルバム。
もう、このストラトを抱いたサムのジャケットを見ただけで。その熱いブルースが聴こえてきそうです。
で、針を落とすと。熱いの熱くないのって。飛びっきりに熱く、力漲るブルースに秒殺されてしまうのです。
しかも。1枚目が'63年と'64年のシカゴのゲットーでのクラヴでのライヴで。
2枚目が'69年のアン・アーバー・ブルース・フェスティヴァルでのライヴでと。一粒で二度美味しいみたいな。
B.B.キングの『Live At The Regal』と、マディ・ウォーターズの『At Newport』の2枚組みたいな。
そんな贅沢なアルバムなのです・・・それは些か褒めすぎかなぁ・・・否、それぐらいの傑物でなのです。やはり。
共に偶々録音されていたものらしく。並の海賊盤を凌駕する(?)音質ですが。そんなこと問題にならないなと。
録音していてくれてありがとう。そして公式に世に出してくれてありがとうと。ブルースの神様に感謝です。
サムのブルース、そのギターは。聴いていると、身を任せていると。実に心地よくて、落ち着いて。で、熱くなって。
そのフレーズ、そのトーンには。本当に酔いしれちゃうんですよねぇ。名前の通りにマジックですね、こいつは。
1枚目のクラヴでのライヴでは、そのマジックに“やられた”女性ファンが嬌声と共に一緒に歌ってるし。
2枚目のフェスティヴァルでは、冷静だった観衆が最後には完全にそのマジックの虜になってますからね。
数多のブルース・マンが録音し、ライヴのレパートリーにして、スタンダードとなってる「Sweet Home Chicago」...
このナンバーのバンド・スタイルの決定版となったのがサムの『West Side Soul』でのヴァージョンだったと。
そして。このアルバムのフェスティヴァルでのテンション、スピード感とも尋常じゃない演奏がまた極上なのです。
自分にとっての「Sweet Home Chicago」、それはやっぱりサムの「Sweet Home Chicago」なんですよねぇ・・・

そうさ。
やっぱり。
もう。
ここなんだ。
ここなんだよな。

この灯りが。
見れなきゃ嫌なんだ。
この空気が。
感じられなくちゃ駄目なんだ。
それぐらいに。

ほっとできるのは。
落ち着けるのは。
安らいでいられるのは。
自分のペースで歩めるのは。
自然でいて許されるのは。

もう。
ここだけ。
この街だけ。
ここだけなんだな。
ホーム、スウィート、ホーム。

たった。
二日とちょっと。
離れてただけ。
それも。
里帰りしてたのにね。

あぁ。
この灯り。
この空気。
ホーム、スウィート、ホーム。
スウィート・ホーム・トキオ・・・

なんだよね。
やっぱりさ!



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2012/09/16 Sun *振り返って、覗いてみれば / The Rolling Stones

20120916betweenthebuttonesukmono


その時は。
あの時は。
真っ只中で。
そんな余裕も。
ありはしなくて。

その場所で。
その時を思い。
あの場所で。
あの時に思いを馳せて。
そうか。そうだったかと。

振り返って。
その間から。
その隙間から。
覗いてみれば。
見えてくるものがある。

見えて。
見て。見つめて。
その時の。
あの時の。
意味を知る。

『Between The Buttons』'67年リリース。
ジェレッド・マンコーヴィッツによるジャケットが印象的なローリング・ストーンズのアルバム。
ジャケットは同一ですが。例によって英国と米国では選曲が異なっていて。趣きも異なっています。
今回載せているのは英国盤ですが。英国では5枚目のオリジナル・アルバムとなる、このアルバム。
『Aftermath』に続いて本格的にカヴァーからオリジナル・ナンバーへの志向を強めたアルバムで。
しかも録音もロンドンで行っていて。ある意味でストーンズの転換期、過渡期を明確に捉えたアルバムです。
当時のロンドンは、スウィンギング・ロンドンの真っ只中ですからね。その影響、洗礼を受けないわけもなく。
更には、ボブ・ディランからの影響もあり。サイケデリックの先駆けとなる様なナンバーまで収められていたりと。
なんだか訳の解らない、混沌とした坩堝の様で。ただ熱気だけは間違いなくあったスウィンギング・ロンドン。
その姿を捉えたアルバムでもあるのです。混沌とした坩堝・・・それは当時のストーンズの姿でもあったと。
憧れの米国から少し離れて。出自である英国に対する拘り、愛情を顕にし。ただ行く先は見えず、定まらずと。
サウンド的にも多彩で、やや支離滅裂で。この辺りはブライアンがギターに対する興味を失いつつあったこと。
新しく目にする楽器に次々に興味を抱いて。触っているうちに直ぐ奏でられる様になって、次々に取り入れたこと。
そのサウンド・クリエイターとしての才能が発揮された結果とも言えるのかなと。尤もご存じのブライアンですから。
その人生同様に。プロデュース能力までは無かったかと。あれば。このアルバムも。もう少し纏まってたかなと。
正直言って。『Beggars Banquet』から続く傑作群と比較すると、その評価も低いのは事実ですし。
自分にしても。それほど針を落とす機会が多いアルバムでは無いのですが。この時代があって、潜り抜けたから。
その後の、今のストーンズがあったのかな、なんて。振り返って“ボタンの間”から覗いみて。勝手に思ったりね。

その時は。
あの時は。
混沌とた坩堝の只中で。
捌け口の無い闇雲な熱気。
だけがあって。

その場所の。
その時を思い。
あの場所の。
あの時に思いを馳せて。
そうか。そうだったんだと。

振り返って。
その間から。
その隙間から。
覗いてみたら。
響いてくる、感じられるものがある。

感じて。
響くものを。受け止めて。
その時に。
あの時に。
意味を見出す。

支離滅裂で。
やり場のない熱気だけ。
どうしていいかも解らず。
混沌とした坩堝の中で。
ただただ立ち尽くしていた。

この場所に立って。
振り返って。
覗いてみれば。
それも。ある意味で。
必要だったのだと。

あの日々が。
転換期が。過渡期が。
あって。
潜り抜けたから。
今があるのだと。

まぁ。
勝手に。
落とし前をつけて。
そう思う。
そう、思うことにしておくかな(苦笑)。



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2012/09/15 Sat *いくつかの場面 / Rod Stewart

20120915ashotofrhythmandblues


この街。
この家。
この部屋。
意識しなくても。
思いだそうとしなくても。

いくつかの。
いくつもの。
場面が。
廻っていく。
浮かんでは消えていく。

いつの間にか。
数十年の時が。
流れて。隔てて。
それでも。色褪せない。
いくつかの。
いくつもの。
場面。

『A Shot Of Rhythm And Blues』'76年リリース。
ジェフ・ベック・グループ参加以前の音源を集めて編集されたロッド・スチュワートのアルバム。
数十年間に。ロッドを聴き始めた頃に。何故かこのジャケットに惹かれて。中味も解らずに買って。
やたらとロッドの声が若く聞こえたのと。サウンドが古めかしく聴こえたのが。鮮明に記憶に残っています。
『ブルース・パワー』なんて邦題がつけられていました。なんか好きで。わりとよく針を落としてたかな。
で、年月を経るにつれて。色々と情報も入る様になってきて。リリースに至った経緯とその後のトラブルとかも。
要は、未だロング・ジョン・ボルドリーのところにいた頃に。ソロ契約を持ちかけられたロッド。
話に乗ったものの。シングルを数枚リリースするも鳴かず飛ばずで。残りの音源は敢無くお蔵入りに。
その権利を持っていた連中が。十数年後にブレイクしたロッドの人気に便乗して。このアルバムを編集。
そのシングルも1枚くらいしか米国ではリリースされていなくて。残りは未発表ですからね。そこを狙ったのかな。
ロッドからは訴訟をおこされたみたいですが。米国、日本、西ドイツ辺りではリリースされちゃったんですね。
勿論、後年程の艶や味わいにも欠けるし。アレンジが疑問なナンバーもありますが。若きロッドの歌声。
それがまとめて聴けるだけでいいかな。ギターカッコいいなって思うとピーター・グリーン参加してたりするし。
このアルバム。ロッドの青春の断面、いくつかの場面を捉えてるのは間違いないですしね。
個人的には。このアルバムを購入した。地方都市の街並みや、レコード屋さんの空気、そのビルの佇まい。
針を落とすと今も甦るんですよね。一緒に買ったのが『(Cosa-Nostra) Beck-Ola』だったんだよな、確か。
大事そうにレコード抱えて、階段を降りてく時に。窓の外から差し込む陽光が眩しかったのも憶えてるな。
街並も大きく変わり、そのレコード屋さんも。入っていたビルも。とうの昔に消えてしまいましたけどね・・・

この街。
この家。
この部屋。
意識しなくても。
思いだそうとしなくても。

いくつかの。
いくつもの。
場面と共に。
音楽が聴こえてくる。
音楽が映像を、空気を甦らせる。

いつの間にか。
流れた。隔てた。
数十年の時をもってしても。
それでも。色褪せることのない。
いくつかの。
いくつもの。
場面。

その。
風景。
空気。
匂い。
思い。息遣い。

総てが。
美しい筈もなく。
殆どが。
都合よく。
書き換えられいて。

それでも。
そのレコード。
そのサウンド。
その歌声。
結びついてる。
切り離せない。
いくつかの。
いくつもの。
場面がある。

そのうちの。
いくつかの。
場面。
その空気。
その思い。
その匂い。
その・・・

いくつかの。
場面。
そこから聴こえてくる。
歌声。喚起するもの。
時に甘美で。
殆ど馬鹿みたいに。
どうしようもなくて。切なくて。
それが・・・まぁ、いいかな(苦笑)。



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2012/09/14 Fri *回せたら、躍らせたら / Queen

20120914jazzukorignal


回せたら。
躍らせたら。
楽しませたら。
そうできれば。
こっちのもの。

だってさ。

回ってなくて。
躍ってなくて。
楽しんでなくて。
それが総てじゃない。
それをやっちゃえば。

こっちの手で。

回して。
躍らせて。
楽しませて。
それだけでも。
全然違うんじゃない。

『Jazz』'78年リリース。
久し振りにロイ・トーマス・ベイカーをプロデューサーに迎えたクイーンのアルバム。
『A Day At The Races』『News Of The World』はセルフ・プロデュースだったんですよね。
商業的には成功したものの。何か、どこか、しっくりいかない、巧くいってない、物足りないって感じがあったのか。
まぁ、そんな時には。外部の人間を、その視点を入れてみるってのも。確かに有効であったりもしますしね。
妙にコンセプトを考えすぎちゃったりとか。逆にシンプルに突っ走りすぎちゃったりとか。そんな時ってのは。
自分達の姿や立ち位置。求められてるものが見えなくなっちゃってることが多いので。客観的に見てもらって。
その示唆や助言の。受け入れられるところは受け入れてみると。そうすると思ってもみない効果が得られたり。
また外部から加わった者にしてみれば。その思い描いた姿にして、魅力が引き出せれば。それは嬉しいしと。
そんな相乗効果が見事に作用して。で、皆が求めるクイーンの姿が見事に捉えられたアルバムになったと。
クイーンに求めるもの、求められるもの。まぁ、勿論人それぞれにあるんでしょうけどね。端的に言ってしまえば。
エンターテイメント、娯楽としてのロックを。様々な様式で、最上の形式で聴かせてくれる、魅せてくれる。
それこそが。それでこそクイーンだよなと。そう思うので。その観点で。このアルバムは、もう極上でしょうと。
メンバーそれぞれがナンバーを持ち寄ってと。そこに若干の違和感はありつつも。一体となったパワーの凄さ。
それで押し切って、聴かせて、楽しませてしまう。「Fat Bottomed Girls」「Bicycle Race」だけでも凄いのに。
「Let Me Entertain You」に「Don't Stop Me Now」ですからね。なんかもうクラクラしてきそうで。そこまでやると。
本当に。楽しんでもらえるなら、何でもやりますよ。もう止まりませんからねと。この過剰な感じがクイーンだねと。
楽しいと言えば。「Bicycle Race」のプロモーション・ビデオとね、アルバムに封入されてたポスターがねぇ。
中学生には刺激的だったなぁ(笑)。そんなとこも含めて。クイーンに躍らされるのが。好きだったんですよねぇ・・・

回せたら。
躍らせたら。
楽しませたら。
そうできれば。
こっちのもの。

だからさ。

どう。回すか。
どう。躍らせるか。
どう。楽しんでもらうか。
それを総て考えちゃえば。
それを総て描いちゃえば。

こっちの手で。

回せる様に。
躍らってもらえる様に。
楽しんで頂ける様に。
準備万端整えちゃえば。
全然違うんじゃない。

整えて。
手筈通りに。
伝えて。
根回しして。
頷いてもらって。
そうすれば。
後は。
掌の上で。
ありとあらゆる。
手段で。
楽しませましょう。
躍らせましょう。
もう。
止まりませんよと、ね。

そうすれば。
会議が踊るだけで。
終わることもなくなるはずだから、ね!



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2012/09/13 Thu *未だいけると / Rory Gallagher

20120913freshevidence


未だ。
いけると。
いけるはずだと。
いけるだろうと。
いけるかなと。

そう。
思うには。
思わせるには。
思いこむには。
思いこませるには。

今の。
今までの。
ものや、こと。
それだけでは。
足りない。
そう。
足りないんだよなぁ。

『Fresh Evidence』'90年リリース。
'80年代以降はその活動も地味になり、寡作になっていたロリー・ギャラガー。
そんなロリーが原点回帰し、更には新境地を拓いて見せたアルバム。そして残念ながら最後となったアルバム。
ロリーと言えば。何をおいても。そのひたむきにギターを弾く姿が目に浮かんで。それだけで心が温かくなる。
そんな存在であり続けた訳ですが。その音楽に対する熱く真摯な姿勢が故に。あの馬鹿げた'80年代に。
その活動の場が。表舞台から降ろされて。表通りから外されてと。そんなことに繋がっていったのかなとも思うと。
複雑な思いもしますし。ロリー自身にも忸怩たるものがあったんだろうなと。ちょっとね、切なくもなるのですが。
そんな雌伏の期間があったからこそ。'70年代後半から無理してハード・ロックに接近していた感のあったのが。
吹っ切れて。目覚めて。前作である『Defender』そして。このアルバムと。ブルースに、トラッドにと回帰して。
更には。その発展形としてごく自然にジャズに接近したりと。思いのままにギターを弾いて、音楽に向き合ってと。
そうだよね。ロリーはこうでなきゃねと。そう思わせるアルバムになっているのです。生き生きしてるもんなぁ。
この後、体調を悪化させて。5年後に亡くなって。ラスト・アルバムとなったからか。死期を予感させるとか。
重たいアルバムだって声も耳にしますが。そうは聴こえないんですよね。「Gohst Blues」なんてナンバーとか。
故人だったアレクシス・コーナーやクリフトン・シェニエに捧げたナンバーが収められてるからかななのかな。
でも。それも。先達への敬意と追悼の思いを表しただけで。だからこそ。ここからまた始めるんだって。
そんな。原点を思いだして、思いを新たにして。未だいけるぜって、そんなロリーの新たな存在証明に思えてね。
'91年の最後の来日公演を見逃した悔しさを感じつつも。針を落とすと元気づけられるアルバムでもあるのです。

未だ。
いけると。
いけるんだと。
いかなくちゃと。
いっちゃうだろうなと。

そう。
感じるには。
震わせるには。
痺れるには。
巻込んでしまうには。

先の。
これからの。
ものや、こと。
それだけでも。
補えない。
そう。
補えないんだよなぁ。

そんな時は。
一つ。
深呼吸。
思いを。
言葉を。
廻らせて。

そんな時だから。
自分の。
やりたい。
進みたい。
そんな。
欲望の。
原点に立ち返って。
原点を思いだして。
思いを新たにして。

そんな時こそ。
今と。
今までと。
先を。
これからを。
繋ぐ道が。
活路が。
見えてくる・・・
見え隠れはし始める。

よし。
未だ。
いけると。
信じられる・・・
信じてみようかな(笑)。



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2012/09/12 Wed * To Be Determined / Chicken Shack

20120912okkenukorgmono


やることは。
見えている。
決まっている。
まぁ。
決めてしまえばいい。

やれることも。
見えている。
限られている。
まぁ。
限ってしまえばいい。

後は。
誰と誰が。
やるのか。
誰が何を。
やるのか。

そこは。
未だ。
決められないけど。
いずれ。
そういずれ決まるだろう・・・
それでいいかな?

『O.K. Ken ?』'68年リリース。
ブリティッシュ3大ブルース・バンドの一つ、チキン・シャックの2ndアルバム。
今回載せているのはモノラルの英国オリジナル盤です。誰も写っていない、誰もいない石造の建造物。
この素っ気なさを嫌ったのか。日本盤では少年と骸骨がジャケットに写ってましたが。
実はこの英国盤の裏ジャケットで。ダブル・ジャケットでこの建造物の下に写ってたんですよね。
どちらがセンスがいいかは好みが分かれるかと思いますが。誰もいないってのは、日本人は嫌いなのかな(?)。
個人的には。この英国盤のジャケットの方がスッキリしてていいかな。虚無感が漂うところも好きだし。
フレディ・キング・フォロワーでブルース一筋のギタリスト、スタン・ウェッヴと。紅一点のクリスティン・パーフェクト。
ブルース馬鹿一代のウェッヴの世界に。適度に彩りを加えるパーフェクト。その絶妙なバランスがいいなと。
たぶん、今でも一人チキン・シャックの看板を背負って。世界の何処かでブルースをやってるウェッヴです。
その一途さ、正直さ。そのマニア振りが好きではありますが。まぁ、少しは色もなくっちゃねってとこでしょうか。
色がついてるたって。ブルース、ブルース・ロックの世界からはみ出るものでは無いんですけどね。
そこが限界でもあり。そこに留まる意志がチキン・シャック、ウェッヴの魅力なんですよね。だって好きなんだよと。
その気持ちに向き合って、正直であり続ける。そこに拘って、自分のやり方で押し通し続ける。やり抜いてしまう。
頑固、ともすれば頑迷とも言えるウェッヴですが。結局、そこが好きなんだなぁ。いや、色もあっていいけどね。
ご存知の様に。パーフェクトはこのアルバムを最後に脱退。数年後にはウェツヴ以外のメンバーは総入れ替え。
サヴォイ・ブラウン≒キム・シモンズ同様に、チキン・シャック≒スタン・ウェツヴになってしまった訳ですが。
まぁ、しかたないかな。ここまで徹底してれば。他のメンバーはTBDでもね。それでいいかな(笑)。

進む道は。
見えている。
決まっている。
まぁ。
示して。進んでしまえばいい。

辿り着く先も。
見えている。
限られている。
まぁ。
絞って。限ってしまえばいい。

後は。
誰が誰と。
やるのか。
誰に何を。
やらせるのか。

そこは。
未だ。
決まってないけれど。
いずれ。
そういずれ決まるんだから・・・
それでいいかな?

まぁ。
いいよな。
やること。
やれること。
進む道。
辿り着く先。
それは見えてるし。

誰がやるにしても。
核になる顔は、頭は。
決まってるんだし。
後は、TBD。
To Be Determined...
便利な言葉だよねぇ(笑)。



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2012/09/11 Tue *風は吹いている / Jeff Beck

20120911blowbyblowukorg


風は吹いている。
未だ。
この街に。
この空気の中に。
この場所に。ここに。

風が吹いている。
未だ。
この街で。
この空気の中で。
この場所で。ここで。

それだけで。
そのことだけで。
心のどこか。
柔らかいところが。
震える。震えだす。

『Blow By Blow』'75年リリース。
『ギター殺人者の凱旋』なるとんでもない邦題がつけられていたジェフ・ベックのアルバム。
尤も。その邦題は米国の雑誌に掲載されたいたこのアルバムの広告文の翻訳だったそうなんですけど。
その広告分を考えたコピー・ライターも、そして邦題をつけたディレクターも。何を考えてたんだかと。
およそまともに聴いてなかったんじゃないかと。そう思えるほど柔らかで優しいサウンドなんですけどね。
勿論、ベックのギターは鋭く突き刺さってくる瞬間もあるんですが。それを包み込んで活かして柔らかくと。
ここらは、流石は名匠ジョージ・マーティンのプロデュースだなと。マックス・ミドルトンを始めとするバックもいいし。
まぁ、このアルバムの前はベック、ボガート&アピスだった訳ですから。その変化に戸惑った業界人もいたと。
でも、どちらかと言えば。ベック、ボガート&アピスが変則的だった訳で。第2期ジェフ・ベック・グループからの。
その流れで考えれば。このファンキーでメロウな。クロスオーヴァー(死語だなぁ)なサウンドは自然だったと。
そう思うんですけどね。それにしても。ここまでギターの音色が美しいアルバムってのも。そうはないかなと。
ベックですからね。ただのジャズの物真似に収まる訳がなくて。そのフレーズとトーンを駆使し尽くした。
その表現力の、柔軟で且つ豊富なところ。激しくもあり繊細でもあり。そのギターにただただ酔いしれるのみです。
凡百のヴォーカリストの歌よりも、遥かに歌心を感じさせてくれるベックのギターなのです。そして。
それを支えるミドルトン達、見事に纏めてみせるマーティン。一体となって。一陣の風が吹き抜けていく様で。
その風に。吹かれていたい。その風を。いつまでも感じていたい。そう思わされてしまうのです。本当にね。
ミス・クレジット(1曲目のタイトルが間に合わなかった?)で知られる英国オリジナル盤で聴くと、尚更にね。

未だ。
風が吹いている。
この街に。
この空気の中に。
この場所に。ここに。

未だ。
風が吹いている。
この街で。
この空気の中で。
この場所で。ここで。

再び。何かが。
始まるかも。
始められるかも。
それだけで。
それだけのことで。

ワクワクする。
ドキドキする。
自然と。
拳を握りしめて。
空に向かって。
叫びたくなる。
無性に。
風の中へと。
駆けだしたくなる。

それも。
これも。
未だ。
風が吹いている。
それを感じさせてくれたから。
だから。
それを。
思うだけで。

心のどこか。
深いところにある。
奥のほうにある。
柔らかいところが。
震える。震えだす。

風は吹いている。



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2012/09/10 Mon * 独り / Mick Taylor

20120910micktaylor


独り。
だと思ったのか。
独りに。
なりたくなったのか。
なぁ、どうだったのかな。

独り。
なんかじゃなかったのに。
独りだと。
思わせちゃったのかな。
なぁ、どうだったのかな。

人は皆。
独りっちゃ独り。
でも。
独りじゃないってのも。
また、確かだと思うんだけど。

独り。
だったのかな。
独りに。
させちゃったのかな。
なぁ、どうにもならなかったのかな。

『Mick Taylor』'79年リリース。
ローリング・ストーンズを脱退したミック・テイラー。4年半の歳月を経て満を持してのソロ・アルバム。
ミック・テイラーがストーンズを辞めた理由は。方向性の違いとか。自分の好きな音楽をやりたくなったとか。
ミックとキースにいつまでも認められなくて。クレジットもしてもらえなかったからとか。まぁ、諸説ありますが。
多分に。ストーンズですからね。取り巻く有象無象から離れたくなった。独りになりたくなったてのもあったかと。
現に。このアルバムに至るまでも。頓挫したジャック・ブルースとのバンドやセッションはあったものの。
4年半かかってますからね。で、その後もご存知の様に。まったくのマイ・ペースで。まったくねぇ、いいけどね。
このアルバム、全9作総て作曲はミック・テイラー自身で。歌ものが4曲。残りの5曲がインストで。
そのメロディ・ラインも如何にもミック・テイラーらしいものだし。それを奏でるギターもね。あぁ、そうだよねと。
この繊細で流麗で。でも時に火を噴く様な激しさが顔を出すのが。ミック・テイラーならではだよなと。
で、歌。これも意外と悪くなくて。上手くは無いし、ぶっきらぼうだけど味わいはあるんですよね。そうかと。
これならね。これだけの才能を持ってたら。独りでやってみたくもなるかもねと。それだけの作品になってます。
今夜、本当に久しぶりに針を落として。しみじみね。いいアルバムだなと、改めてね。沁みるよなぁと。
惜しむらくは。それが生来の気質なのか。本当にマイ・ペースで。次のアルバムが11年後のライヴ・アルバムで。
その後も。ライヴは精力的に行っているものの。まともなフル・アルバムは1枚創ったきりなのかな・・・
10年ほど前に。ロンドンでライヴを、ギターを弾く姿をそれこそ目の前で観ましたが。その時の印象からすると。
完璧主義者でもあるのかなと。納得のいく音、フレーズが見つからないと。延々と探してる感もあったので・・・

・・・8年前の今日。今夜。最後にあの人が聴いていたであろうアルバムの一枚がこのアルバムで。
主のいなくなった店内のCDプレイヤーにセットされたままのこのアルバムのディスク。目に焼き付いていて。
最後の夜。最後の数十分。何を思い、何を感じながら。ミック・テイラーのギターに耳を傾けていたんだろうかって。
なぁ、どうだったのかな。何を思っていたんだろう。何を感じていたんだろう。何故、このアルバムだったのか。
あの日から。聴けなくて。今夜、初めて針を落としたけど。やっぱり。解らないな。多分、一生解らないのかな・・・

独り。
だと思ったのなら。
独りに。
なりたくなったのなら。
なぜ、気づけなかったんだろう。

独り。
なんかじゃないんだぜと。
独りだと。
思う必要なんてないんだぜって。
なぜ、伝えられなかったんだろう。

人は皆。
独りっちゃ独り。
でも。
独りじゃないってのも。
また、確かだと言えなかったんだろう。

独り。
じゃなかったのに。
独りに。
させちゃったんだな。
あぁ、どうしようもねぇなぁ。

あんなに。
近くにいたのに。
あんなに。
一緒にいたのに。
少なくとも。
俺はそう信じていたのに。
あなたが。
独りでいることに。
独りになってしまったことに。
気づけなかったなんて。
まったく。大馬鹿野郎だな。

8年経って。
今でも。
悲しくて。切なくて。
なによりも。
悔しくて。悔しくて。悔しくて。
ふとした瞬間に。
涙が溢れてくる。
叫びだしくて堪らなくなる。
きっと。
同じ思いの人達が。
それなりにいる。
いるんだよ。

だから。
独りなんかじゃ。
なかったのにな。
何で。
独りにさせちまったのかな。
何で。
独りだなんて思ってるって。
気づいてあげられなかったのかな。
まったく。大馬鹿野郎だな。

そう。
馬鹿。
大馬鹿。
だから。
俺は独りにはならない。
そして。
もう誰も独りにはさせない。

だから。
寂しいかもしれないけど。
もう少し。
こっちで転がり続けるからさ。
もう少し。
そっちで一緒に飲むのは待っててくれよ。
そう。
この大馬鹿野郎が。
どこまで転がれるのか。
空の上から見ながら待っててくれよ。

じゃ、またね。
献杯。



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2012/09/09 Sun *ぶっちゃけ言えば / Bobby Womack

20120909flymetothemoon


何でもかんでも。
直接的なのが。
ストレートなのが。
いいってもんじゃない。
それはそうさ。

言葉にし無くたって。
面と向かって言わなくたって。
伝わるもの。
伝わってくるもの。
あるからね。

それでも。
まぁ、なにかしら伝えたくて。
思いを共有なんかしたくなって。
言葉を探して、選んで。
間接的になんてね。

それは。
それで。
その機微が。
そのもどかしさが。
暗黙の了解が。
好きではあるけれど。

『Fly Me To The Moon』'68年リリース。
有名なスタンダード・ナンバーをフューチャーしたボビー・ウォーマックの1stソロ・アルバム。
つまりは、その「Fly Me To The Mon (In Other Words)」のヒットにより制作されたのですが。
そのキャリアからすると、比較的遅い(決して早くは無い)ソロ・デビューだったのかとも思われて。
何でだろうって?実はこのアルバムに針を落とすと何となく解ったりしなくもないのです。
サム・クック直系のシンガーとしてその実力を高く評価される一方で。ソンング・ライター、ギタリストとしても。
ソウルの枠だけに収まらずに活動したボビー、後年ですがジャニス・ジョプリンやロン・ウッドともね。
そのフットワークの軽さが、頑固なソウル・ファンからすると面白くないところもあったんでしょうかね。
また、器用なんですよね。ボビー。だから歌い方もスタンダードのカヴァーとかだとちょっと軽くしてみたりね。
勿論そこが魅力であり、軽いったって「Fly Me To The Mon (In Other Words)」も「California Dreamin'」にしても。
充分にソウルフルで。ウォーマックならではの歌声で聴く者のの心をがっしりと掴んでいるんですけどね。
ところが「I'm A Midnight Mover」辺りになると、それこそサム直系のシンガーとして全力投球ってな感じで。
そのギャップが聴く人によっては。違和感憶えるんでしょうかね。それはそれで疲れそうだけどなぁ(苦笑)。
確かに「Love, The Time Is Now」「I'm In Love」なんて深い歌声でストレートに訴えてくれるバラードの方が。
よりソウルらしくて。直接的に解り易く伝わるんですよね。でもそうじゃないナンバーでの、なんだろう奥ゆかしさ。
その機微も絶妙な、ボビーのアレンジャーとしての力量も含めたセンスにもまた魅力を感じるのです。
そうそう。「Fly Me To The Mon (In Other Words)」のその別の言い方、込められた意味はですね・・・

何でもかんでも。
直接的で。
ストレートってのは。
粋じゃない。照れくさくもある。
それはそうさ。

言葉にし無くたって。
面と向かって言わないから。
感じられるもの。
感じてもらえるものも。
あるからね。

それでも。
まぁ、どうしても伝えたくて。
思いを共有なんかしたくなって。
言葉を探して、選んで。
間接的になんてね。

それは。
それで。
その機微が。
そのもどかしさが。
暗黙の了解が。
効果的な時もあるけれど。

美味い酒。
御機嫌な音楽。
もどってきた笑顔。
いつもの笑顔。
そして・・・

空の上から。
見てたであろう笑顔。

そんなものが。
感じられたこんな夜は。
ぶっちゃけ言えば。
俺を月に連れてけよ・・・みんな、愛してるぜ!



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2012/09/08 Sat *土曜の夜、熱気の中で / Various Artists

20120908apollosaturdaynight


土曜の夜。
その熱気の中で。
歩き回って。
訪ねて。観て。
話して。探って。

土曜の夜。
その熱気の中で。
出会いがあって。
痺れて。刺激されて。
手が合って。楽しめて。

土曜の夜。
熱気の中で。
バテてもいるけど。
吹き抜ける夜風の様な。
心地良さもあって。

土曜の夜。
熱気の中で。
楽しんでもいる。

『Apollo Saturday Night』'64年リリース。
黒人音楽の殿堂、ニューヨークのアポロ・シアター。
そのアポロ・シアターで'63年11月16日の夜に行われた熱いショーの模様を収録したライヴ・アルバム。
その舞台に上がるのは収録順に、ザ・ファルコンズオーティス・レディング、ドリス・トロイ、ルーファス・トーマス・・・
ザ・コースターズ、そしてベンE.キングと言った錚々たる豪華なメンバーです。凄いなぁ、その場にいたかったな。
惜しむらくは。ザ・ファルコンズはウィルソン・ピケット脱退後の面子で。ザ・コースターズも全盛期の面子ではなく。
でも。その2組も含めて。総てのアーティストが熱く、そして楽しく土曜の夜を彩っている。その様が手に取る様で。
その気合の入り方に。彼等にとってもアポロ・シアターが如何に特別な場所だったのかが解ろうってものです。
ファンキーで、しかも観客を盛り上げるコツを知り尽くしたルーファス・トーマスの楽しいパフォーマンスも最高だし。
ゴスペル・出身らしくコール&レスポンスで客席をその掌中にしてみせるドリス・トロイの見事ですしね。
当時人気の絶頂にあったベンE.キングなんて。その観客の盛り上がり、大合唱となる様は実に圧巻です。
そしてそして。あのオーティス・レディングのニューヨークにおける初めてのステージの模様が収録されている。
そのなんと貴重な事、素晴しい事。オーティスってこの時点ではシングル盤を数枚出しただけの駆け出しで。
しかも「Pain In My Heart」「These Arms Of Mine」とスロー・バラードを2曲披露しているのみなのに。
観客、特に女性客の反応の凄まじい事。その只者じゃ無い加減、セクシーでスケールも桁違いで。
それでもこの時点では未だ青くさくもあった筈で。その無限にも感じさせる可能性は。他の出演者もまぁ。色々と。
ベンE.キングがいつも以上に熱唱してる感があるのも。全員でのフィナーレもやけに力が入ってるのは。
総てがオーティス効果ってのは大袈裟かもしれませんが。この土曜の夜を必要以上に熱くしたのは・・・ねぇ・・・

土曜の夜。
その熱気の中で。
歩き回って。
訪ねて。観て。
色々と刺激されて。

土曜の夜。
その熱気の中で。
出会いがあって。
手が合って。楽しめて。
出会いも。いいものも手に入れて。

土曜の夜。
熱気の中で。
バテてもいるけど。
夏祭りのお囃子の様な。
賑やかさも悪くなくて。

土曜の夜。
熱気の中で。
楽しんでもいる。

楽しみもしたから。
土曜の夜。
熱気の中で。
最後はいつものドアを開けて。
いつものカウンターに座って。
いつものグラスを傾けながら。

土曜の夜。
熱気の中で。
その至福を。
噛み締めている。



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2012/09/07 Fri *閉店ガラガラ / O.V. Wright

20120907ifitisonlyfortonight


何かあっても。
もうお終い。
何か起きても。
もうお終い。
今日はここまで。

何があっても。
もうお終い。
何が起きても。
もうお終い。
今夜はここまで。

何があろうが。
何かが起きようが。
もう。
知ったことではない。
もうお終いだからね。

例え。
それが。
そう。
ひょっとして。
今夜だけのことだとしても。

『(If It Is) Only For Tonight』'65年リリース。
バックビートからの(連れ戻された)O.V.ライトのファースト・アルバム。
スロー・バラードを中心にした選曲で。丁寧に歌い上げるO.V.の歌声が胸に迫ります。
それにしても。このアルバムで聴けるO.V.の歌声の若いこと。当時25、6歳だから当然なのですが。
ハイ・サウンドをバックにした深みの増したO.V.の歌声に比較すると何とも新鮮な感じがします。
新鮮と言えば。このアルバムは未だハイでの録音では無くて。確かヒューストンでの録音なのかな。
故にサウンドも軽いと言えば軽くて。それをバックにしたO.V.の歌声も深みや迫力はやや不足気味?
でも。O.V.ですからね。針を落としてしまえば。その歌声に胸が自然と震えたりします。並じゃないですね。
それにしても。このジャケットの配色。昔の東海道線や大洋ホエールズのユニフォームが連想されて。
ここらのセンスが。如何にもマイナーなバックビートかなと。スタックスかアトランティックだったらねと。
スタックスやアトランティックにもトホホなジャケットはありますが。レーベルとしての力量は段違いですから。
O.V.がスタックスやアトランティックに在籍していたら知名度や評価も随分と違っていたのかなとも。
(デビュー前にスタックスにデモ・テープを送ったら、ゴスペル臭が強すぎると断られたらしいんですけどね・・・)
そうそう。マイナー・レーベルならではの悲哀と言えば。次のアルバムと12曲中10曲がダブってると言う。
要は新たにヒットした2曲を差し替えて『8 Men And 4 Women』なるアルバムが2年後にリリースされたと。
まぁ、当時はジェームス・ブラウンなんかも同じ様なアルバムが多数あったみたいですけどね。
そんな諸事情、ゴタゴタはさておき。未だどこか青くささの残るO.V.の歌声もいいものです。素直ですしね。

何かあっても。
もうお終い。
何か起きても。
もうお終い。
今日は帰るんだ。

何があっても。
もうお終い。
何が起きても。
もうお終い。
今夜は帰るんだ。

何があろうが。
何かが起きようが。
もう。
知ったことではない。
もうお終いにしましたから。

だって。
これからが。
そう。
ひょっとして。
今夜だけのことになるかも。
今夜だけの素敵な時間になって。
素晴しい一夜になるかもしれないんだから。

何があっても。
何が起きようとも。
そう。
本日の受付、対応は。
終了させて頂きました。

閉店ガラガラ(笑)。



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2012/09/06 Thu *影がある / Mott The Hoople

20120906madshadows


影がある。
あるんだな。
誰も。
気づかないけど。
未だあるんだな。

正体は。
見えない。
原因は。
解らない。
でも。
確かに影がある。

その影が。
過ぎって。
邪魔をして。
あと少し。もう少し。
もどかしい。

『Mad Shadows』'70年リリース。
デヴィッド・ボウイの毒牙にかかる前、グラム・ロックになる前のモット・ザ・フープルの2ndアルバム。
このジャケット、なんなんでしょうね?ロールシャッハ・テストに使うやつ?間違いなく狂気の影が。
フリーとか、トラフィックとかのツアーで自信をつけて。やりたいことやるんだって意気込んでたら。
前作からの「Roxk And Roll Queen」も好評を受けて。レコード会社からはロックンロールなアルバム要求され。
ならば。やってやろうじゃんと。全7曲の内、2曲がミック・ラルフス、残りがイアン・ハンターの作品で。
う~ん、特にハンターのナンバーにはワイルドなロックンロールの香りがプンプンで。いいんですよねこれが。
「Walkin' With Mountain」なんか途中から「Jumpin' Jack Flash」になっちゃってるし。それ以外のナンバーも。
「Brown Sugar」に通じるナンバーもあって。そうそうアルバムの仮タイトルは『Sticky Fingers』だったとか・・・
定評のあったライヴでのワイルドさをそのままスタジオに持ち込んだのかな。いいんじゃないワイルドでと。
その一方で。壮大なバラードをやってみせてもいるいるところが一筋縄でいかないところかな。
ハンターのナンバーには敬愛してたらしいディランの影はちらつくしね。それはそれでいいんだけど。
いっそ。「Walkin' With Mountain」辺りのロックンロールで押し通してれば、もっといいアルバムになったのにと。
まぁ、そうできない、できなかった。もどかしさみたいなものが。モット・ザ・フープルの魅力でもあったので。
グラム転向後の吹っ切れちゃったモット・ザ・フープルも好きだけど。このいきそうでいかないアルバムもいいなと。
それに。どんな表現もどこかに影がある方が、その実、面白かったりするからなぁ・・・

影がある。
消えてないんだな。
自分にしか。
解らないんだけれど。
未だ消え去らないんだな。

正体は。
見えそうで。
見えてこない。
原因は。
解りそうで。
特定できない。
でも。
確かに影がある。

その影が。
そこにあって。
何かが見えなくて。
何かが繋がらなくて。
あと少し先へ。もう少し早く。
もっと多くと。
もどかしい。

誰かの先へ。
誰も思わないところへ。
誰よりも早く回転して。
物足りない。納得いかない。

まぁ。
少しは。
そんな影が。
ブラックボックスが。
ある方が。
面白くはあるけれど。

80を100に。
100を120に。
見せられなくて。
どうするんだと。

この頭の中に。
未だ。
影があるんだよなぁ。



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2012/09/05 Wed *うざったい / Humble Pie

20120905smokinukorg


あぁ。
もう。
うざったい。

この暑さ。
いったい。
いつまで。
続くのか。
続けるつもりなのか。

朝と夜だけは。
中途半端に。
少しだけ。
涼しくなりやがって。
余計に堪えるだろ。

あぁ。
もう。
うざったい。
ハッキリせんかい。
ぶっ飛ばすぞ。

『Smokin'』'72年リリース。
ピーター・フランプトンに代わってクレム・クレムソンが参加したハンブル・パイの初めてのアルバム。
(一応は)双頭のリーダーだったフランプトンがいなくなって。いよいよスティーヴ・マリオットの独壇場。
熱いの熱くないの、激しいの激しくないの、黒いの黒くないのって。もう、その熱量の高さ、放出量ったらね。
最大瞬間風速的には。あのストーンズも、ツェッペリンも。まとめてぶっ飛ばしちゃおうかってくらいのものです。
針を落とした瞬間に。マリオットの、あまりにも熱く激しく黒い歌声にぶっ飛ばされちゃいます。半端ないなぁ。
マリオットは。こと歌うことに関しては。好きな様に、好きな歌を歌わせたら。本当に無敵の存在だったんだなと。
マリオット、スモール・フェイセズだった訳ですから。欧米人としては小柄なんですけど。もう、そのド迫力。
かって形容された様に、サイボーグ009同様に。その体内に小型原子炉でも搭載してるんじゃないかってね。
(この形容詞は、いまはね。何と言うか。使うのが憚られもしますが。その問題は、またいずれ・・・)
「Hot 'N' Nasty」や「30 Days In The Hole」なんてオリジナル・ナンバーは、マリオットが歌ってこそだなぁ。
でもマリオットって。たぶん歌うことしか考えられないと言うか、本能のままに歌えれば、もうそれでいい人なんで。
「C'mon Evrybody」とか「Road Runner」なんてそれこそ数限りないヴァージョンが存在するナンバーのカヴァーを。
そのアレンジやサウンドでもって。マリオットの歌声と融合させて。ハンブル・パイならではのものにしてるのは。
クレムソンや、グレッグ・リドリー&ジェリー・シャーリーのリズム隊も一体となって貢献してたからなんですよね。
そこらを巧くコントロール出来なかったのが。これだけ魅力的なバンドが、長続きしなかった原因なんだろうな。
でも。しょうがないですよね。ロック馬鹿一代、いかに気持ちよく歌えてなんぼのマリオットだからこそ。
その熱さ、激しさ、黒さ、直球勝負に惹かれたので。ごちゃごちゃ言うなうざったい。一緒に熱くなれってとこかな。

あぁ。
もう。
うざったい。

この熱さ。
いったい。
いつまで。
続けたらいいのか。
続けさせるつもりなのか。

期待と希望だけは。
中途半端に。
少しづつ。
思わせぶりに見え隠れして。
このままじゃ退けないだろう。

あぁ。
もう。
うざったい。
ハッキリせんかい。
ぶっ飛ばすぞ。

熱くなるのは。
上げるのは。
嫌いじゃないから。
好きだから。
出来る限りは。
熱く、激しく、やってやるけど。

ああだ。こうだが。
あり過ぎる。
ああだ。こうだが。
無さ過ぎる。
ああだ。こうだが。
揺らぎ過ぎる。

あぁ。
もう。
うざったい。

好きな様に。
好きな歌を。
歌えないなら。
演じられないなら。

暑さのせいにして。
熱さをよそへ向けてしまおうか。

あぁ。
もう。
うざったい。

なんとかしたいんだったら。
一緒に熱くなりやがれっ!



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2012/09/04 Tue *備えあれば / The Rolling Stones

20120904bighits


備えあれば。
憂いなし。

そう。
事前に。
心構えして。
準備して。
覚悟決めておけばね。

そう。
そうしたら。
いつ。
発表されても。
始まっても。

どうにでも。
なるし。
なんとか。
対応できるし。
少なくとも。

なんらかの。
可能性を。
探り続けるだけの。
余裕。余力。
そんなものは持てるじゃん。

『Big Hits (High Tide And Green Grass)』'69年リリース。
英国ヴァージョンの同名アルバムと同内容のローリング・ストーンズのベスト・アルバムのドイツ盤。
ジャケット、リリース年から推察するにドイツ(当時は西ドイツか)での再リリース時のものでしょうね。
ミックを押しのけて堂々と全面中央に位置するキースの雄姿が堪りません。これだけで酒が飲めるな(笑)。
ジャケットの左端には小さく、ツアーのサポート・メンバーだったジム・プライスも写り込んでいます。
おいおい。内容とジャケットが年代があってないだろうって。まぁ、多分、廉価盤だったかもですしね。いいか。
選曲はご存じの通り。「Have You Seen Your Mother,Baby Standing In The Shadow ?」がA面頭で。
B面頭が「(I Can't Get No) Satisfaction」、B面ラストが「Little Red Rooster」って最強の布陣です。
やっぱりねぇ。このアルバムはこの選曲じゃないとね。いま流通してる米国ヴァージョンはいまいちだよなぁ・・・
音質的には英国オリジナルの、モノラル盤がやはり圧倒的で。それと比較するとやっぱり薄い印象があって。
じゃぁ、なんで今夜はこっちで聴いてるかって言うと。数限りなく聴いてるので。偶には気分を変えようかなと。
それにね。このジャケットの素晴らしさかな。いいよなぁ。件の“ゴリラ・ジャケット”とは大違いだよなぁ(苦笑)。
そう。噂を信じて、惑わされて。備えあればってんで。ここ数日、勝手に予習復習してたもので。
そうなると。オリジナル・アルバムは勿論、ベスト・アルバムの類にだって色々と針を落とすじゃないですか。
で、聴きながら。彼の地の11月の気候にまで思いを馳せて。仕事のスケジュールとかまで考えて・・・
それがねぇ、ベスト・アルバムに新曲2曲って。しかもゴリラって・・・頼むぜミック社長と。はぁ。
その失意をね。このキースの雄姿を見ながら。一杯やりながら。聴きながら。憂さを晴らしてるってとこですね。
いいんだ。いいんだ。きっと。勿体ぶってるだけで。近いうちにツアーの発表があるさ。だから。備えあれば・・・ね。

備えあれば。
憂いなし。

そう。
事前に。
心構えして。
検討して。
想定を広げておけばね。

そう。
そうしたら。
いつ。
発表されても。
転がり出しても。

どうにでも。
するし。
なんとか。
対応しちゃうし。
少なくとも。

どうやってでも。
可能性のある限り。
掴んで。手繰り寄せる。
余裕。余力。
そんなものは持てるじゃん。

備えあれば。
憂いなし。

こっちは。
無い頭で。
小さな胸で。
精一杯。
血管切れない程度に。
興奮しながらも。
色々と。そう色々と。
真剣に。考えて。
備えてるんだから。

備えあれば。
憂いなし。

無駄にならないことを。
今は祈るのみだな(笑)。



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2012/09/03 Mon *光の間、その行間 / Jimi Hendrix

20120903firstraysofnewrisingsun


新しい朝。
新しい週。
新しい季節。
その光。その間。
そこにあるもの。

移りゆく。
変わっていく。
流れていく。
何かが射し込んで。
生まれる。

それは。
何か。
そこに。
何があるのか。
その。
意味するものは。
込められた。
思いは。何なんだろう。

『First Rays Of The New Rising Sun』'97年リリース。
『Electric Ladyland』に引き続き2枚組のアルバムの制作を進めていたと言うジミ・ヘンドリクッス。
しかし完成を前にしてジミが急逝してしまったので。当然ながら、そのアルバムは完成されることは無く。
代わりとして(?)残された録音を集めて編集されたのが『Cry Of Love』なるアルバムでした。
それはそれで。なかなか。愛情の感じられるアルバムだったのですが。その後は粗製乱造が続いて。
勝手にオーヴァー・ダヴされちゃったアルバムとか、妖しげなアルバムが墓場荒しの様に編集され続けて。
その死後から二十数年。ようやく権利がジミの遺族のものとなり。その管理下で編集されるようになって。
当初のジミの構想を可能な限り再現しようとしたのがこの2枚組の編集アルバムでした。そう編集アルバム。
オリジナル・アルバムにあくまでも近づけようとしたものであって。当然ながらジミの意志は不在なのですから。
ジョン・レノンの意志が不在である以上『Let It Be...Naked』がオリジナル・アルバムでないのと同じです。
勿論。編集アルバムだからと言って。質が低い訳でも。軽視できる訳でもなくて。ジミですからね。そうジミです。
その比類なきギター、その果てしも無いと思わされる音の世界。それに身を任せているだけで。別世界ですけど。
エンジニアのエディ・クレイマーの丁寧な仕事の甲斐あってか。『Cry Of Love』に収められていたナンバーも。
また新たな生命を吹き込まれたかの如く、新鮮に響いてきたりもするのです。「Angel」の夢幻の美しさよ・・・
ソウルやファンクに傾倒していく様が見えたり。故にか、以前よりもリズムに拘っている感じもあったりと。
ジミの目指していた世界の、その断片や、一端は窺えるのかな。でも。どこまでいっても。そこまでなんですよね。
後は。聴いた者、それぞれが。その光の間、行間を読んで、想像して、創造していくしかないんですよね・・・

新しい出会い。
新しい組合せ。
新しい流れ。
その煌めき。その間。
そこにあるもの。

移ろい易く。
常に変わり続け。
留まろうとはしない。
射し込んだ何かが作用して。
生まれる。

それは。
何か。
そこに。
何があるのか。
その。
意図するものは。
込められた。
狙いは。何なんだろう。

光の間。
その行間。
広く読めば広く。
狭く読めば狭く。
広げようとすると。
立ちはだかるものあり。
狭めようとすれば。
背中を押すものあり。

どう読む。
どこまで読める。
どう読んだ振りをする。
楽しみではあるけれど。
行間・・・ねぇ・・・



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2012/09/02 Sun *失われしものに / Gordon Waller

20120902andgordon


もう。
二度と。
戻ることの無い。
帰ってくることの無い。
甦ることも無い。

そんなものが。
でも。
確かに。
かっては。
あったのだと。

そんなものが。
目に留まったり。
そんなものに。
心を奪われたり。
そうなんだな。

失われしものに。

『... And Gordon』'72年リリース。
廃墟に佇む男の姿が印象的なジャケット。
この長髪で髭を蓄えて、如何にも南部人然としているのは、あのピーター&ゴードンのゴードンです。
そう。このアルバムは、解散後に米国に渡ったゴードン・ウォーらーの初めてにして唯一のソロ・アルバム。
それにしても、あのピータ&ゴードンの眼鏡じゃない方のゴードン、変われば変わるもので。
アルバムの中身も、やってる音楽も。ピーター&ゴードン時代からは想像もつかないものだったりします。
A面が全曲、ゴードン自身によるオリジナル・ナンバーで。B面が他人の手によるナンバー、そして・・・
「Stranger With A Black Dove」なるナンバーは、かっての盟友ピーター&アッシャーとの共作だったりします。
そのいずれもが。カントリー・ロック、スワンプ・ロック、米国南部の香り漂うものとなっていて。
またゴードンの歌声が、そのサウンドに、その空気に。ぴったりとハマっていることに驚かされたりもするのです。
故郷であるスコットランド、そして本拠地だったイングランドを遠く離れて。大西洋を渡って新天地に懸けたもの。
その大きさ、重さを感じたりもします。そして。どこか。そこにも。何か達観したかのようなものも漂っていて。
ブリティッシュ・インヴェイジョンは遥か昔の夢のようで。スワンプ・ロックの熱気も頂点に達していて。後はと。
そんな失われしもの、そして失われていくだろうもの。そんなものへの温かい眼差しを感じてしまうんですよね。
失われるだろうこと、消えていくであろうこと。それは承知で。そんなものと共に在ろうとしている様な感じがね。
リンダ・ロンシュタット等のプロデューサーとして大成功を納めたピータとは裏腹に。このアルバムだけを遺して。
静かに消えていったゴードンだからこそ。そう感じるのかも知れませんが。でもね。本当に温かいアルバムです。

もう。
二度と。
戻ることは無いのだと。
帰ってくることも無いのだと。
甦りはしないのだと。

そうなんだと。
でも。
かっては。
確かに。
あったのだと。

そんなものが。
目に留まるように。
そんなものに。
心を奪われるように。
なっているんだ。

失われしものに。

そりゃさ。
得たものもあるし。
広がったものもあるし。
それが。
流れなんだろうし。
それに。
抗えはしないのだろう。

でも。
かって。
確かに。
あったもの。
それを。
失ってまで。
忘れてまで。
そこまでの。
ものだったのかなって。
思ってしまって。
殉じてしまいたくもなる。

日曜日の夕暮れ。

失われしものに。
心奪われている・・・



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2012/09/01 Sat *一年間 / Colin Blunstone

20120901oneyear


一年。
もう。
あれから。
そうか。
一年なんだ。

一年。
長かったのかな。
うん。
何だか。
随分前の様な気も。

一年。
正直。
憶えてないこと。
忘れてしまったこと。
あるし。

この。
一年間。

『One Year』'71年リリース。
ゾンビーズのヴォーカリストだったコリン・ブランストーンの初めてのソロ・アルバム。
ゾンビーズのナンバーのセルフ・カヴァーもあるし。ロッド・アージェントとクリス・ホワイトがプロデュース。
正式には一度も再結成していない(よね?)ゾンビーズ。でもメンバー間の交流は解散後も続いていて。
確か、今はコリンとロッドの2人で活動していて。ゾンビーズのナンバーもライヴでやってるとか。
解散の理由は、メンバー間の不和とも。マネジメントとの確執とも言われてましたが。後者だったのかな。
確か。ゾンビーズ時代はまともにギャラが貰えなかったって話もあって。コリンはミュージック・ビジネスに失望。
このアルバムの制作でカムバックするまでは。不動産会社に勤務してサラリーマン生活を送っていたんだとか。
アルバム・タイトルは、その一年間の自身の心情を歌ったものと言うことで、つけられたんだとか。
全編にアコースティックな雰囲気で。ストリングスのみをバックにしたナンバーなんかもあったりして。
美しいメロディーの数々を、繊細なコリンの歌声で聴いていると。とても涼やかで穏やかな気分になれるのです。
どうもロッドやクリスの陰に隠れがちでしたけど。ゾンビーズ時代から、いいナンバーを書いていたコリンです。
更に。その繊細で美しい歌声がね。何とも堪りません。ジャケットの物憂げな表情。裏ジャケでは爽やかな笑顔。
その表情と同じくらいに。表現豊かな、表情が豊富なコリンの歌声なのです。いいヴォーカリストだよなぁ。
決して万人受けはしないだろうし。声高に語られて盛り上がることも無い、好まないアルバムだと思いますが。
故に。そっと抱きしめて。一人で。秋の夜長に針を落として、じっと耳を傾けていたくなるんですよねぇ。
(だから。早く涼しくなって。秋らしくなれよって・・・ねぇ・・・)

一年。
まだ。
あれから。
そうか。
一年なんだ。

一年。
早かったのかな。
うん。
何だか。
ついこの間の様な気も。

一年。
正直。
刻まれてしまったこと。
忘れられなくなったこと。
あるし。

この。
一年間。

少し。
ゆっくりして。
休んで。
再び。
歩き始めて。
思ったより。
悪くは無くて。
いいこともあって。
ここまで戻ってこれて。
その先へと。

それだけに。
そう。
憶えておかないと。
忘れては駄目なんだ。
心の片隅にでも。

この。
一年間。



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2012/08/31 Fri *おいてきたもの / Buddy Guy

20120831left_myblues_in_san_franc_2

週の終り。
月の終り。
やれることは。
やった。
まぁ、悪くは無い。

ちょっと。
刺さったり。
躓いたり。
それでも。
出来ることはやった。

なのに。
何か。
何故か。
スッキリしないものが。
あると言えばある。

おいてきたもの。

『Left My Blues In San Francisco』'69年リリース。
およそブルースのアルバムとは思えないタイトルとジャケットが印象的なバディ・ガイのアルバム。
このバディはヴァンガードに移籍して、ようやくブレイク。ロック・ファンにも注目され始めていたとかで。
恐らくはその人気にあやかろうとしたチェスが'64年~'67年の音源を中心に編集したアルバムです。
ストレートなブルースを奏でる'60年代前半の姿は『I Was Walking Through The Woods』で捉えられ。
このアルバムは時代に対応したのか。よりモダンでファンキーになったバディの姿を見事に捉えています。
とかく。計算抜きで。思いのままに。直情的に。感情のおもむくままに弾き倒すイメージの強いバディですが。
この時流を読む感覚。即座に対応して見せる技術。レコードやステージでのクレイジーな姿とは異なって。
その素顔は控えめで真摯で。研究熱心だと言うバディです。実直にして器用な故に成したものだったのかも。
と言って。小さく小奇麗にまとまってしまう訳もなく。スロー・ブルースでも、リズムに乗ったナンバーでも。
バディらしく。溢れて、迸って、弾けてます。そりゃ、そうだよな。なんたってチェスのバディですからね。
チェスではマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフ、ココ・テイラー等のセッションにも起用されていたバディ。
それらのセッションでも。そして自己名義の録音でも。ライヴのままに爆発する様には弾かせてもらえなくて。
マディやウルフは尊敬しつつも。チェスでの活動には満足していなかったらしいバディです。いやいやと。
充分に弾いてるだろうと思いつつ。先端を行ってたであろうファンキーさはチェスでは活かしきれなかったかもとも。
チェスを離れて正解だったのかなと。ジュニア・ウェルズとのコンビも。チェスの本流には成れなかっただろうし。
でも。バディ。あなたがチェスにおいてきたもの、遺してきたものも。決して悪くは無かったぜと、思うのです。

一つの区切り。
一つの節目。
やれることは。
やった。
まぁ、思ったよりはいい。

ちょっと。
引っ掛ったり。
挫けそうになったり。
それでも。
出来るだけはやった。

なのに。
何か。
何故か。
スッキリしないものが。
無いかと言えばある。

おいてきたもの。

新しい道。
新しい展開。
新しい活路。
新しい・・・
そんなものも。
見えてきてはいるけれど。

なのに。
何か。
何故か。
スッキリしないものが。
刺さってる。
引っ掛ってる。

おいてきたもの。

そのままで。
いいのか。
悪いのか。
そこまでの。
ものなのか。
どうなのか。

そいつを。
どこかで。
そろそろ。
ハッキリさせないと。
いけないんだろうな。

おいてきたもの・・・



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