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2012/10/15 Mon *独りだなんて / Original Soundtrack

20121015quardropheniaost


独りだなんて。
知っている。
解っている。
思い知らされている。
そうさ。もう。とうの昔にね。

独りだなんて。
当たり前だと。
何の不思議もないと。
それがごく自然なんだと。
そうさ、もう、なんの疑いもなくね。

どうしたって。
どうなっても。
どうなったとしても。
どうしようもなく。
独りだなんて。

それは。
不安でもあり。
矜持でもある。

『Quadrophenia』'79年リリース。
ザ・フーの同名のアルバムを基に制作された傑作映画のサウンドトラック・アルバム。
オリジナルの『Quadrophenia』からのナンバー以外にも、ハイ・ナンバーズ時代のナンバーとか。
'60年代当時、モッズが聴き狂っていたであろうR&Bナンバーなども収録されています。
オリジナルの『Quadrophenia』からのナンバーは、ジョン・エントウィッスルがリマスターしていて。
オリジナルよりもエッジの立った、鋭角的でハードな印象を与える音質が特徴的に響きます。
ハイ・ナンバーズ時代のナンバーは、如何にもブリティッシュR&Bって感じで。勢いはあるんだけど。
ジェイムス・ブラウンとかブッカーT.&MGズとかロネッツとかシフォンズとかクリスタルズのナンバーは。
当時はなかなかそれぞれのアルバムまで手が回らなかったり、入手が難しかったりしたので。有難かったかな。
日本では『さらば青春の光』なる邦題で公開されたこの映画。邦題はなんだかなぁ、なのですが。
内容自体は、音楽映画の範疇に止まらず、青春映画の傑作だと思っています。うん、間違いないな。
『Quadrophenia』はピート・タウンゼンドの自伝的なストーリーに、ザ・フーのメンバーの性格を反映したものとか。
色々、語られていますが。フー、ピートの描く世界に一貫しているのは青春時代特有の感覚。
理由のない怒りだったり、制御不能の欲望だったり、どうしようもない焦燥感だったりして。
その中で無我夢中でもがき苦しんで、ビビりながらも闘い続けて。で、コテンパンにされてと。
そんな過程を経ながら。如何に自分が無力であるか、ちっぽけであるか、独りであることを思い知らされながらも。
それでも前へと歩き続けなきゃなと。生き続けなきゃならないんだと。その意思を抱く過程を見事に捉えてるなと。
ラスト・シーン、ドーバーの海岸をスクーターで疾走し。スクーターは崖下へと落下するも・・・
独りであることに立ち向かう決意を、無力感に苛まれながらも決意した主役のジミーの立ち姿が素晴らしいなと。

独りだって。
知っているから。
解っているから。
思い知らされているから。
とうの昔からね。
伊達じゃないんだ。

独りだって。
当たり前の様に。
何の不思議もなく。
それをごく自然なものとして。
なんの疑いも抱いてないから。
酔狂じゃないんだ。

どうしたって。
どうなっても。
どうなったとしても。
どうしようもなく。
独りだって。
覚悟があるから。
立って入れるんだ。笑っていられるんだ。

それは。
不安でもあり。
矜持でもある。

でもさ。
そうだろう。
誰とも違う、異なる。
自分がいる、自分でいたい。
そうしてきたじゃないか。
だから。
どうしても。
馴染めない、溶け込めない。
それでも。
それ故に。
強く、自由でいられる。

それは。
不安でもあるけど。
やっぱり。
矜持なんだな。

独りだなんて。

何も恐れるものではないんだ。



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