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2012/11/09 Fri この谷の底から / Jimi Hendrix

20121109valleysofneptune


この。
擂鉢の様な。
谷底の様な。
街で。
過ごした日々。

それが。
日常ではなくなって。
十年程。
今でも時には。
立ち寄っているけれど。

少しだけ。
また。関係も深まりそうで。
どうしても。
良くも悪くも。
底のほうから蘇ってくるものもある。

『Valleys Of Neptune』'10年リリース。
その生前にはベスト・アルバムも含めて僅か5枚のアルバムしか制作していないジミ・ヘンドリックス。
その死の直後から雨後の竹の子の様に粗製濫造された。玉石混合、一体何枚アルバムがあるんだかたと。
'95年にその音源の権利が遺族を中心としたエクスペリエンス・ヘンドリックスに正式に移管されて。
それ以降はやっと落ち着いて。厳選された“玉”だけ、例えばこんなアルバムだけがリリースされる様になって。
遺族ならではの愛情のこもった発掘と編集に感謝するとともに。一体どれだけのものが未だ眠っているのかと。
その僅かな活動期間(実質的には'67年~'70年)の間にどれだけの創作意欲が溢れ続けていたのかと。
改めて。ジミの。そのワン&オンリーな存在の凄さを思い知らされ続けてきたのですが・・・
死後40年、配給先の変更を契機に新たに世に問われたこの2枚組のアルバムで、またしてもその可能性に。
もう決してそのジミ自身の意思による完成形を耳にすることはできない可能性の、断片の数々に。
その断片とも思われぬ輝き、煌めきに圧倒されてしまうのです。それこそ深い谷底、海溝から次から次へとね。
お姉ちゃん達と“ナニ”してる時以外は。常に音楽の事しか頭の中に無かったらしいジミです。
その沸き合上がってくるものを。多忙なスケジュールの合間を縫うようにして入ってスタジオで繰り出していたと。
大半が'69年2月のロイヤル・アルバート・ホールでのライヴのリハーサルや、同時期のレコーディングからで。
ライヴに向けて気合は入ってるし、方向性の違いによるノエル・レディングとの間の緊張感も作用しているのか。
その完成度には既に目を見張るものがあって。これがね、ジミの手によって完成されていたら・・・それは、まぁ。
そして。音楽の可能性、素晴らしさを見失いかけた時。ジミを聴くと、いつもちゃんと引き戻してくれるんですよね。

この。
擂鉢の様な。
谷底の様な。
街で。
過ごした日々。

それを。
自ら断ちきって。
十年程。
それからも。時には。
立ち寄ってはきたけれど。

思わぬことで。
また。関係が築かれていく様で。
どうしても。
良くも悪くも。
底のほうから浮かび上がってくるものもある。

思った以上に。
深かった。
この谷底から。
濃かった。
その日々から。
蘇り、浮かび上がり。
そんな諸々を。
足を止めて感じてみる。

そこには。
意識の外に追いやっても。
意識の底に眠っていた。
そんなものが今もあるところ。
そこは。
追いやることも。忘れることも。
出来ない。する気もない。
原点に引き戻してくれるところ。

この谷の底から。

自分は。
歩み始めて。
走り始めて。
飛び出して。
今も、転がり続けているんだな。



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