2012/11/20 Tue *刃渡り / AC/DC
なんとか。
かんとか。
おっかなびっくり。
そでれも。
とにかく。
その先へ。
向こう側へ。
繋げようと。
渡ろうと。
思ってみる。
細い糸を。
手繰って。
放さぬ様に。
薄い氷の上に。
踏み出して。
割らぬ様に。
ギリギリ。
キリキリ。
ドキドキ。
ブルブル。
あぁ、もう。
面倒だ。
そんな時はいっその事・・・
『The Razors Edge』'90年リリース。
'80年代後半の低迷期を脱して高らかに復活を宣言することとなったAC/DCのアルバム。
永遠のロックンロール・バンド、偉大なる金太郎飴バンドのAC/DCにも迷いの時期があって。
LAメタルとかが隆盛を極めて。装飾過多に、甘くポップになってしまったハード・ロック界に対抗して。
シンプルなロックンロールで勝負を挑んだものの。初めてセルフ・プロデュースで挑んだ故か。
あまりにも原点回帰し過ぎて。削り過ぎて。荒々しさを通り越してしまって。粗っぽさだけが目立った感があって。
それがスケール感までも削いでしまったと。で、サントラ出したり、初期のプロデュース体制に戻したりして。
そんな対処療法を続けて。徐々に失ったものを取り戻して。そして'90年代突入と同時に勝負に出たと。
それが、当時の売れっ子プロデユーサーだったブルース・フェアバーンと敢えて組んだこのアルバムだったと。
覚悟いったんだろうなと。なんたってボン・ジョヴィをブレイクさせた立役者ですからね相手は。
そう考えると。このアルバム・タイトルにも。そんなギリギリの危険な賭けに出たAC/DCの思いが表れてるかな。
結果的には吉だった訳で。それこそ剃刀の如く鋭いサウンドになってますが、結構刃渡りだったかもなと。
そこは、AC/DCの覚悟に応えたフェアバーンの。ポップにぶれることなく、AC/DCの最大の魅力であるリフ。
それを最大限に生かす、際立たせる、聴かせることに。そのセンスを傾けてスケール感を復活させた手腕かな。
そして。それに乗って、それを飲み込んでより強大に増幅して前進するパワーに変えてしまったAC/DCです。
A面頭の「Thunderstruck」、もうこれを聴いただけで勝負あり。そのリフのキャッチーなこと。
そしてそれが実にロックンロールしてること。もうそれだけで。AC/DC大復活、刃渡りの成功が確信できます。
まさに。危ぶむことなかれ行けばわかるさ、ありがとう、否、馬鹿野郎ってことで(笑)。実に痛快であります。
なんとか。
かんとか。
そでれも。
とにかく。
行くしかないのなら。
その先へ。
向こう側へ。
繋げたいんだと。
渡りたいんだと。
その思いがあるのなら。
細い糸を。
手繰って。
放さぬ為に。
薄い氷の上に。
踏み出して。
割らぬ為に。
ギリギリ。
キリキリ。
ドキドキ。
ブルブル。
それは、それとして。
覚悟決めて。
そんな時はそこで一発・・・
気合いもろとも。
綱渡り・・・刃渡りを。
決めてしまうしか。
ないんだろうなと。
必要以上に危ぶまず。
一気に。渡りきってしまうしかね。
呼吸整えて。
さぁ。
刃の上を向こう側へ!
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