2013/01/17 Thu *知っていると / Solomon Burke
知っていると。
ちょっと。
行き違って。
ちょっと。
当てが外れて。
ちょっと。
振り回されて。
ちょっと。
見失って。
ちょっと。
腑に落ちなくて。
迷って。
それでも。
探って。
手繰って。
微かでも。
手応えがあったなら。
知っていると。
思いたい。
『I Wish I Knew』'68年リリース。
ニューヨーク・ディープ・ソウルの王様だったソロモン・バーク。
そんなバークも時代の流れか、サザン・ソウルへの意識も強くなって。
(当時所属していたアトランティック自体がサザン・ソウル推しになってた影響もあったんでしょうね)
ついには自らが南部、メンフィスに乗り込んで本格的にサザン・ソウルに身を投じたアルバム。
バックを務めたミュージシャンに関しては諸説あるそうですが。本格的な南部のサウンドになっていて。
それをスケールの大きさには定評のあるバークが見事に乗りこなして歌っていると言う。
実になんとも雄大なバークの歌声が、実になんとも痛快で爽快な気分にさせてくれます。
もともと7歳で教会で歌って説教して。10代で自身のラジオ番組を持っていたと言うバークですから。
その歌声に迫力・・・圧倒的な説得力が備わっているのも当然のことなのかもしれません。
その説得力、そしてその包容力。流石としか言い様が無くて。まさに王様の貫禄です。
躍動感もあって。絶妙な節回しと語りで聴く者のツボも押さえられてしまって。敵いませんってとこです。
ニーナ・シモンに、レイ・チャールズ、ジョー・テックスなどなど。カヴァーが多いのですが。
そのいずれもが見事にバークのものに、バークの歌になっているところも。その力量故のなせる業でしょうか。
恐らくは。オーティス・レディングが表れなかったら。サザン・ソウルのキングの座もバークのものだったかも。
そう思わせられる程に。やはり素晴らしい、卓越したシンガーだったんですよね。堪らんなぁ。
知っていると。
ちょっと。
齟齬があって。
ちょっと。
解釈が異なって。
ちょっと。
距離が掴めなくて。
ちょっと。
置いてかれて。
ちょっと。
納得できなくて。
悩んで。
それでも。
向き合って。
巻き戻して。
僅かでも。
視線が合ったなら。
知っていると。
願いたい。
知っていると。
信じたい。
その思うところ。
その目指すところ。
知っていると。
思いたい。
願いたい。
信じたい。
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