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2013/01/22 Tue *あらゆる方向へ / The Temptations

20130122alldirections


目がありそうなら。
可能性が感じられるなら。
取敢えず。
そいつは。
消さずに。残して。

どう転ぶかは。
解らない。解りはしない。
二兎を追うもの。
などとも言うが。
こちらから。退くことはない。

見失うかもしれないが。
迷うことは、そんな瞬間があることは。
間違いないが。
それでも。取敢えず。
あらゆる方向へ。進もう。

『All Directions』'72年リリース。
オリジナル・メンバーにして中心的人物だったポール・ウィリアムスが脱退。
リード・シンガーもエディ・ケンドリックスからデーモン・ハリスに交代と。
激動の時代を迎えていたテンプテーションズ。ノーマン・ホィットフィールド制作による前衛的な試みは継続中で。
'60年代初期のサウンドからは想像もつかない程に変化していて。ついにここまでファンキーになったかと。
そのうねる、うねりまくるサウンドと。それを見事に乗りこなす絶妙なハーモニーが生み出す世界の見事なこと。
もはやかってのテンプスではなく。それでいてテンプスならだえはの魅力は損なわれていない。そんなアルバム。
目玉は何と言っても。11分を超える「Papa Was A Rollin' Stone」で。そのめくるめく世界。その素晴らしさ。
ヴォーカル・ナンバーでありながらグラミー賞でインスト部門で受賞していると言う。その総合力の高さ。
これは間違いなく。史上最高のファンク・ナンバーの1つであることは何ら疑う余地は無いと思えます。
長いイントロに続いて。ハンド・クラッピングで煽られて。ついに歌いだされるその瞬間。背筋がゾクゾクします。
その後は、もう長尺であることも忘れて。そのファンキーなうねり、グルーヴに身も心も委ねることになるのです。
この1曲だけで価値のあるアルバムですが。この路線だけで全曲やってたらどうなってたかと想像するだけで・・・
そう実はファキーンなのは「Papa Was A Rollin' Stone」と「Funky Music Nuff Turns Me On」の2曲だけで。
後は結構ヴァラエティに富んでいて。アイザック・ヘイズやロバータ・フラック等のカヴァーもあったりしてで。
ここらはホィットフィールドの暴走を危惧したモータウンがブレーキを効かせたものなのか。それとも。
ファンク一本では無くて。他の可能性、他の路線をも探った故だったのか。今となっては解らないのですが。
アルバム・タイトルからすると後者かな。結果として「Papa Was A Rollin' Stone」が大ヒットして成功したものの。
メンバー・チェンジもあって。どう受け止められるか、受け入れられるか。故にあらゆる方向、可能性を・・・とね。

目が無くならない限りは。
可能性が消えない限りは。
取敢えず。
そこでは。
絞らずに。残したままで。

どう転ぶかなど。
解らない。解らないのだから。
二兎でも三兎でも。
追い続けて。
こちらから。引き下げはしない。

見誤るかもしれないが。
迷っても、そんな瞬間を迎えても。
選択肢があれば。
あるだけ。決めることもできる。
あらゆる方向へ。進め!

八方美人。
それも。
いいじゃないか。
それで。
いいじゃないか。
なんかさ。
ファンキーだしね(笑)。



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