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2013/03/09 Sat *それでも春は / 古井戸

20130309poesy


まったく。
いきなり。
こられても。
困るよな。
心と体のさ。
準備ってのもあるしな。

だいたい。
ついこの間まで。
気配も無かったよな。
寒くて。寒くて。
それが。何だよ。
この陽気はさ。

それでも春は。
悪くはないよな。
そう。なんだかんだで。
いつも。きっと。
心待ちにしてはいるんだな。
いつも。どんな時もね。

『ぽえじー』'73年リリース。
ジャケットのチャボが妙に可愛らしい(笑)、古井戸の3rdアルバム。
仲井戸麗市、チャボと加奈崎芳太郎のデュオだった古井戸。
リアルタイムでは「さなえちゃん」くらいしか知らなくて。
「さなえちゃん」は当時の小学生の間でも流行ってて(流行ってましたよね?)。
意味も分からずに口ずさんでいましたが。いま、後追いで古井戸のアルバムに針を落とすと。
どうしたって。チャボを中心に聴いてしまいます。どんな曲を書いてたんだろう、どんな歌を歌ってたんだろうと。
まぁ、RCから遡った身としては仕方ないですよね。その流れで捉えて、その流れで聴いてしまってもね。
このアルバムにはチャボがソロのライヴでも取り上げてる「おいてきぼり」「びしょぬれワルツ」が収めれれていて。
更には清志郎との共作である「コーヒーサイフォン」に「あの娘が結婚してしまう」も入ってるんですよね。
フォーマットとしてはフォークなんですけど。その骨格や世界観は。今のチャボと変わらないよねと。
それだけ。チャボはデビューしてから今に至るまで。一貫してぶれない視点からその心模様や世の中を見てたと。
そう言うことになるのかな。加奈崎が歌ってる曲もあって。表情は異なって見えることもありますが。
ジャケットやライナーの写真が可愛らしいせいもあって、チャボの歌声も凄く甘く聴こえることがあって。
それも相俟って。凄く優しく温かく穏やかな印象も受けるのですが。その実、ブルーだったりヘヴィーだったりも。
そのブルーだったりヘヴィーだったりこそが。実はチャボをチャボ足らしめてる要素だったりするんですよね。
埋めようも無い喪失感だったり、その失われたものに対する断ち切ることのできない憧憬だったりとか。
どんなに輝いて見える日々にも、どんなに幸福に感じられる時間にも。つきまとうものがあることを知っていて。
それに囚われてしまう、自身も含んだ人々への温かい眼差し。あぁ、やっぱりチャボだよなと、好きだよなと。

まったく。
いきなり。
来なくても。
いいだろうに。
準備もなにも。
ありゃしないじゃないか。

だいたい。
いつも。いつもだよ。
気配を消して忍び寄って。
いきなり。いきなりだよ。
表れて。姿を見せて。
その気になれったってさ。

それでも春は。
好きなんだよな。
そう。なんだかんだで。
いつも。きっと。
心待ちにしてはいるんだな。
いつも。どんな時もね。

優しく。
暖かく。
穏やかに。
そんな顔をしてみせる。
春だけど。
いつも。
喪失感や。
果たせない憧憬や。
消しようもないやるせなさ。
そんなものから逃れられない。
そんなものに囚われてる。

結構。
ブルーで。
ヘヴィーなんだな。
それでも春は。
春の訪れは。
まぁ、悪くはない。
そう、好きではある。



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