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2013/04/24 Wed *雨の東京 / Brook Benton

20130424brookbentontoday


雨だ。
雨が降っている。
雨が降り続いている。
暗い空から。
降り続けている。

雨だ。
雨の中を歩いてる。
雨の中を歩き続けている。
黒く濡れた街を。
歩き続けている。

火照った体。
火照った心。
いい感じに。
いい塩梅に。
冷やしてくれるなら。

雨も。
またいい。
悪くはない。
許せそうな気もする。
雨が降っている。

『Today』'70年リリース。
'50年代から活動していたブルック・ベントン。
暫くヒットに恵まれなかったベントンの起死回生の1曲。
それがこのアルバムのA面1曲目に収められたかの「Rainy Night In Georgia」です。
ハッキリ言って。「Rainy Night In Georgia」、その1曲の為だけにある様なアルバムではあります。
決して他の曲が悪いわけではありませんが。あまりに「Rainy Night In Georgia」が素晴らしすぎるのです。
太いバリトンで優しく歌い上げるベントン。その歌声の与える陰影の深さが心に深く染み入るのです。
更にはコーネル・デュプリーの流麗なギターがまた。一世一代の名演とも言えるほどで響いてくるんですよね。
数々のセッションで、名演でその名を売ったデュプリーですが。そのベストとも言える演奏が聴けます。
いや。ほんとに。何度聴いても堪らないんですよね。ついつい繰り返し針を落としてしまいます。
流石は、チャボが惚れこむだけのことはあるってものです。なんとも美しく、優しいソウル・バラードです。
それだけに。魅力が発揮される曲調ってのは却って限られてしまう面もあって。
このアルバムも殆どがスロー、そしてミディアムなナンバーで。そこに限界があったかもではあります。
それを補ってあまりあるものがベントンの深い歌声には十分ありますけどね。
「Can't Take My Eyes Off You」もその歌声によって新しい魅力を与えられていて。いい感じになっています。
「Rainy Night In Georgia」以降はヒット曲に恵まれなかったベントン。畢生の名曲、名唱だったのだなと。

雨だ。
雨を感じている。
雨を感じ続いている。
体で。心で。
感じ続けている。

雨だ。
雨の中で思っている。
雨の中で思い続けている。
黒く濡れた街で。
何かを。誰かを。思い続けている。

熱くなった体。
燃え始めた心。
いい感じに。
いい塩梅に。
覚ましてくれるなら。

雨も。
またいい。
悪くはない。
許せそうな気がする。
雨にうたれている。

はやらぬ様に。
焦らぬ様に。
必要以上に。
急ぎ足に。声高に。
成らぬ様に。
ささいなことで。
怒らぬ様に。
下らないもの。とるに足らないもの。
そんなものに惑わされない様に。

冷やしてくれるなら。
覚ましてくれるなら。
雨も。
偶にはいいかもしれない。
許すも許されるも。
天に任せられるかもしれない。

雨の東京。

今夜は深く。
そして優しい。



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