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2013年5月

2013/05/29 Wed *あぶく銭 / Dire Straits

20130529moneyfornothing


そりゃ。
そうか。
これくらいは。
あぶく銭。
なんだろうな。

それくらい。
いいよ。
平気でしょ。
軽いもんだよ。
簡単に言えちゃうんだから。

羨ましくないと言えば。
嘘にはなるけれど。
何か。ちょっと。
ずれてるんじゃないか。
間違ってるんじゃないか。

そう。
感じちゃうんだよなぁ。
正直ね。

『Money For Nothing』'88年リリース。
ダイアー・ストレイツの初めてのベスト・アルバム。
このアナログ盤はCDより1曲少ない11曲収録。曲順も異なる模様ですが。
未発表テイクを2曲含みつつ。ほぼ年代順に代表曲を並べた順当な選曲がされてます。
となれば当然A面1曲目はあの名曲「Sultans Of Swing」、そう「悲しきサルタン」ですから。
針を落とした瞬間に。あの枯れたギターが聴こえてきて。あぁ、もうそれだけでいいかなと。
マーク・ノップラーのギター、大好きだったんですよね。それに哀感に満ちたメロディーね。
自分にとってのダイアー・ストレイツは殆ど「悲しきサルタン」と同義語だったりするのです。
それくらいにね印象的だったんだよな。ギターが。指弾きならではの繊細なフレーズがね。
いや、久し振りに聴いたんですけどね。他にもいい曲あるんですけど。やっぱり「悲しきサルタン」だなと。
個人的にはここで終わらせてもいいんですけどね。あっ、「Romeo And Juliet」も好きだったな。
世間的にはなんと言っても「Money For Nothing」なんでしょうね。売れましたもんねぇ、馬鹿みたいに。
黎明期のMTVで、これでもかと流してましたもんね、それこそ馬鹿みたいに。ビデオ・クリップ面白かったけど。
正直あまりにも、どこでもかしこでも流れてて。それだけで毛嫌いしてしまって。聴かず嫌いでした。
エリック・クラプトンに同行して来日したノップラーがステージで「Money For Nothing」やって。
あ、なんだいい曲じゃんって。その時初めて思って。金の臭いが露骨なのは好きじゃない、ロックじゃないと。
ガキみたいだけどそう思ってましたからね。今でもね、実はそう思ってるかな。致し方ないところはあるにせよ。
それにしてもMTVがもたらす、あぶく銭に群がる連中を皮肉った曲がMTVに乗って大ヒットしちゃったって。
それこそ、それ以上無いくらいの皮肉な話なんですけどね。ノップラーはどう感じてたんでしょうね・・・

そりゃ。
そうか。
こんなものは。
はした金。
なんでしょうね。

それくらい。
どうかしたの。
大丈夫でしょ。
大したことないよ。
簡単に諦めちゃうんだから。

羨ましくないと言えば。
嘘にはなるけれど。
何か。ちょっと。
おかしいんじゃないか。
外れてるんじゃないか。

そう。
思っちゃうんだよなぁ。
正直ね。

そんな。
感覚。
持たないほうが。
囚われないほうが。
ひょっとしたら。
いい思いができるのかな。
幸せになれるのかな。
でもな。

そんな。
感覚。
信じたいんだよな。
従いたいんだよな。
カッコつけるわけじゃないけど。
真っ当じゃないものは。
真っ当じゃないからさ。
その臭いは好きになれない。

たかが。
あぶく銭。
されど。
あぶく銭。
たかが。
はした金。
されど。
はした金。

ご用心。



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2013/05/28 Tue *空からやってくる / Spiders From Mars

20130528spideersfromthemars


空から。
やってくる。
ある日突然。
思いもかけず。
やってくるんだ。

空から。
降ってくる。
ある朝突然。
思わぬうちに。
降ってくるんだ。

空から。
下りてくる。
ある時突然。
思ってもみないのに。
下りてくるんだ。

そう。
空からね。

『Spiders From Mars』'76年リリース。
『電撃のロックン・ロール』なる邦題が冠されたスパイダース・フロム・マースの1stにして唯一のアルバム。
スパイダース・フロム・マース・・・あのジギー・スターダスト、デヴィッド・ボウイと行動を共にしていたバンド。
ジギーの物語は終わりを迎え、リーダー格だったミック・ロンソンのアルバムで演奏するも活動終了。
暫くの休息の後に。トレヴァー・ホルダーとウッディ・ウッドマンジーのリズム隊によって再編されたのでした。
新たにヴォーカリストとギタリストを迎えて4人組となった新生スパイダース・フロム・マース。
残念ながらミック・ロンソンは参加していませんが。マイク・ガースンはほぼ全編に渡ってゲスト参加しています。
う~ん、ボウイもロンソンも抜きで大丈夫なのかって気がどうしてもしてしまうのですが。迷わなかったのかなと。
そこには意地みたいなものもあったのかな。ジャケットも火星を象徴する赤と蜘蛛ですからね。気合入ってるかな。
レコード会社がパイって辺りに、勝手にブリティッシュ・ロックの香りを感じて嬉しくなったりもしちゃいますが。
サウンド的にはストレートでキャッチーなロックンロールで。ちょっとスペーシーな浮遊感が漂っていてと。
要は。ボウイやロンソンとやってた頃と基本的には変わってないんですよね。ただ圧倒的に毒気が無いなと。
だから。電撃を受けてもビリビリッと全身が痺れはしないかな。ビリッと触れた指先だけが少し痺れるみたいな。
それと新しいメンバーが持ち込んだのか、時代ゆえか。時にファンキーな感覚が溢れだす瞬間もあって。
どことなく第二期のジェフ・ベック・グループにも通じるものもあって。いい感じに軽やかに弾んでるかな。
そしてファンキーなんだけど。どこまでもブリティッシュ・ハードなロックンロールであることは微塵も揺るがないと。
正直。どうしようもなくB級なんですけどね。こんな素敵なB級ロックンロールが空から降ってきちゃう・・・
こんなバンドが空からやってきちゃう。そんな'70年代の英国ロック・シーンってのが堪らなく好きなんですよねぇ。

空から。
やってくる。
ある日本当に。
思いもかけないものが。
やってくるんだ。

空から。
降ってくる。
ある朝本当に。
思わぬほどのものが。
降ってくるんだ。

空から。
下りてくる。
ある時本当に。
思ってもみなかったものが。
下りてくるんだ。

そう。
空からね。

気には掛けてた。
居場所はも空けていた。
いつも。いつだって。
どこかで繋がってると。
思ってた。信じてた。
でもね・・・

忘れかけた頃に・・・
忘れた頃に。
あぁ。やっぱり。
繋がってたんだねと。
思ってた通りだね。
信じてて良かったねと。

そう。
空からね。
やってくる。



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2013/05/27 Mon *シバラクツヅクヨ~ / The Rolling Stones

20130527stonesstory


どうします。
どうしたい。
ここで終わりってのも。
あるっちゃあるよ。
ありますか。
あるね。

すっきりはしないですよね。
途中は途中だからね。
ここまで来てますしね。
この先まで描いてはいるけどね。
そうなんですよね。
そうだね。

下りるか下りないか。
それは自由だよ。
下りたら下りたで。
別の方法を考えるさ。
無理に引き留めはしないと。
決めるのは自分しかないさ。

このままじゃな。
納まらないかな。
ハッキリさせないと。
気持ちは悪いかな。
そうなんですよね。
だったら暫く続けてみるかい。

『Stones Story』'76年リリース。
グラムなミックが印象的なローリング・ストーンズの2枚組ベスト・アルバム。
ミックの写真は看板に偽りありで。内容はデッカ時代のヒット曲、代表曲を28曲収録したもので。
実は『Rolled Gold』と同内容で。オランダではこのタイトル、ジャケットだったんですね。
ストーンズのベスト・アルバムですからね。売れたんでしょうね。第二弾、第三弾と続編も編集されています。
オランダって昔からストーンズの熱狂的なファンが多いことで一部では有名らしいので。色々出ています。
今では考えられませんが。昔は権利関係も煩くなかったのか。デッカ音源は各国で手を替え品を替え状態で。
日本盤も相当色々ありましたが。オランダ盤もね色々あって楽しいかな。フランス盤とかドイツ盤もね。
長閑っちゃぁ長閑。猥雑っちゃぁ猥雑。いい時代でしたよね。ストーンズにはその空気が似合ってるしね。
「Come On」に始まって「Gimme Shelter」で終わる選曲は王道中の王道って感じで。特に意図は感じられず。
まぁ、下手な考え休みに似たり。策を弄しても仕方がないと。その潔さが清々しいってところでしょうか。
勿論、このアルバムだけでデッカ時代のストーンズの総てが解ったつもりになられてもそれはそれで困りますが。
デッカ時代の美味しいところ、ヒット曲を中心に据えて見た際の、そのストーンズの凄さは解りやすいかな。
なーんにも考えずに。'60年代のストーンズ聴きたい、流しておきたいって時には重宝するしね。
黙って針落とせば。あの曲も、この曲も。あんな曲も、こんな曲も。次から次へと飛び出してきますので。
「Tell Me」と「Heart Of Stone」が選ばれてないのは、その2曲がストーンズの米国史観上にあるからだろうな。
「Midnight Rambler」はライヴ・ヴァージョンのがいいけど。それじゃ『Hot Rocks』になっちゃうか。
兎にも角にも。ストーンズの物語の始まりの何章かの粗筋を振り返るには便利ってことですね。
で、その物語は今も続いていて。暫く・・・まだまだ続いていくその物語をこれからも楽しみたいなと思うのです。

どうしようかな。
どうする。
ここで終わりってのは。
あるっちゃあるよ。
ないんですよね。
そうなんだ。

すっきりしないですもん。
道半ばではあるからね。
ここまで来ちゃいましたしね。
行けるところまでは行くしかないか。
見届けたいですしね。
それはそうだな。

このまま乗り続けても。
勿論、歓迎するよ。
思う様に進めなくても。
その時はその時で相談するさ。
思う様な答えは出せなくても。
答えは一つでもないだろう。

ここではな。
下りれらないかな。
行き着いてみないと。
気持ちは良くないかな。
そうなんですよね。
だったら暫く続けてみようかね。

初春から。
始まった物語。
冬を超え。
春を過ぎ。
夏へ向かい。
半年ほどで。
止まるかな。
終わるかな。
風向きが。
変わりかけましたが。

どうやら。
このまま。
あっちへ転がり。
こっとへぶつかり。
珍道中には変わりませんが。
いま暫く続けることが出来そうです。



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2013/05/26 Sun *ささやかな奇跡が / Queen

20130526themiracle_2


ささやかで。
ちっぽけで。
望むものなど。
手にしたいものなど。
その程度。

例えば。
週末の一日。
何事も無く。
心穏やかに。
過ごせればと。

それだけ。
それだけでいい。
それだけで十分。
それだけなんだけどな。
それだけがなかなかね。

あんなこと。
こんなこと。
起きたり。
気に掛ったり。
してるんだよね。

ささやかな奇跡。

『The Miracle』'89年リリース。
ジャケットが不思議な印象を残すクイーンのアルバム。
メンバー4人の眼が重なっていて。なのにちゃんと4人それぞれの眼になって顔になってる。
不思議なんですよね。まさにアルバム・タイトル通りにミラクル、奇跡ですね。どうなってるんだろう???
さて。前作にあたる『A Kind Of Magic』から間に『Live Magic』を挟んで3年振りのオリジナル・アルバム。
その間にフレディー・マーキュリーはモンセラ・カバリエとデュエットし、ロジャー・テイラーも別ユニットで活動と。
印税問題が発端の不協和音の高まりによるブランクかなと思ってましたが。事実それもあったのでしょうが。
今にして思えばフレディーの病気も、その体調も少なからず影響していたのかなとも考えられて。
このアルバムの制作時に恐らく他のメンバーもフレディーの病気のことを知らされたのではないかと。
その証拠と言えるかどうか。このアルバム、初期に原点に立ち返った様なバンドとしての一体感があるのです。
メンバーがそれぞれ完成させた曲を持ち寄るのでなく、アイデアをスタジオに持ち込んで4人で煮詰めていったと。
故にクレジットもクイーン名義で統一されて印税問題も解消されたと。何かそこに意思を感じてしまうのです。
残された時間は少ない。ならば出来るだけ多くの曲を一緒に、出来るだけ多くの時間を一緒に・・・とね。
サウンド的には過剰な派手さが後退して。そのぶんスッキリとしながらもロック・バンドとしてのダイナミズムが。
クイーンならではのダイナミズミに溢れたロックが聴ける、感じられるものとなっています。それが嬉しいかな。
「I Want It All」なんてまさにクイーンならではだし。タイトル通りに。そうそうこれを望んでた、待ってたんだよと。
それだけのアルバムにもかかわらず。当時は何故ツアーにでないのかと不思議でならなかったのですが・・・
直ぐに次作『Innuendo』に取りかかっていたメンバー。このアルバムのタイトルに込められた思いが。
その思いが。結果としては敵うことは無かったわけで・・・否、最後までバンドでいられたんだから・・・ですよね。

ささやかで。
ちっぽけで。
願うことなど。
手にしていたいものなど。
その程度。

例えば。
週末の一夜。
普段と一緒だねと。
顔を見合わせて。
笑えればと。

それだけ。
それだけでいい。
それだけで十分。
それだけなんだけどな。
それだけがなかなかね。

あれも。
これも。
終わってなかったり。
心のこりに。
なったりしてるんだよね。

ささやかな奇跡。

ささやかで。
ちっぽけで。
この一日が。
この一夜が。
この一瞬が。
平穏であって。
笑顔と共にあれば。
それだけ。
それだけでいい。
それだけで十分。

ささやかな奇跡が。
ささやかな幸福に。
なればと。
繋がればと。
今夜。
そう。
あの街角でも。
この街角でも。
世界中の街角でもね。

ささやかな奇跡が。
起きればいいのにな。



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2013/05/24 Fri *ムッシュムラムラ! / The Fantastic Four

20130524bestofthefantasticfour


さぁ。
役者は揃った。
後は。
うだうだ言ってる連中を。
ぶっ飛ばすだけ。

さぁ。
舞台は整った。
後は。
なんだかんだ煩い連中を。
黙らせるだけ。

さぁ。
幕を開けよう。
後は。
なんだかんだ言いたい連中には。
言わせておけばいい。

さぁ。
やってやろうぜ。

ムッシュムラムラ!

『Best Of The Fantastic Four』'69年リリース。
マーベル・コミックのヒーロー・チームの名をそのままグループ名にしたファンタスティック・フォー。
デトロイト出身のベテラン男性グループ4人組である彼等のモータウンでの唯一となったアルバム。
コミックのファンタスティック・フォー、そしてアニメ版である宇宙忍者ゴームズが大好きだったので。
もうグループ名だけでグッとくると言うか。思わずムッシュムラムラ!と叫びたくなってしまうアルバムです。
(因みにムッシュムラムラ!とは主人公の一人ガンロックの日本語アニメ版でのキメ台詞なのです)
実はエドゥイン・スターと共に。デトロイトの別レーベルに所属していたファンタスティック・フォーですが。
ある日突然、レーベルごとモータウンに買収されてしまって。気づいたら所属アーティストになってたんだとか。
モータウンが人材発掘に精を出していたと言えば聞こえはいいですが。要はライバルの芽は摘んでしまえと。
そんな如何にもモータウンらしいシビアな市場原理がそこには働いていたとも言われています。
そのディープな歌声、ファルセットも見事な多彩なコーラスと。実力はテンプテーションズと比しても遜色なくて。
スウィートにも、ハードにも、テンダーにも。どんなナンバーも見事に決めてみせる様はまさにファンタスティックで。
故にモータウンがテンプテーションズのライバルと見なして。早々に潰しにかかったとしても不思議はないかなと。
テンプテーションズよりディープなのが持ち味ではあるので。そこらで棲み分けが出来れば良かったのでしょうが。
恐らくモータウンには端からそんな気もなくて。結局、商業的には成功することは望むべくもなかったと。
でもね。本当にファンタスティックなんです。「I Love You Madly」「The Whole World Is A Stage」と続くA面頭。
それだけで。この4人組もまたまごうことなくヒーローだったと感じるのです。コーラス・グループ好きなら是非に!

さぁ。
役者は揃った。
後は。
うだうだ言ってないで。
ぶっ飛ばしていこう。

さぁ。
舞台は整った。
後は。
なんだかんだを片付けて。
黙らせてしまおう。

さぁ。
幕を開けよう。
後は。
なんだかんだには耳貸さず。
前を見て進むだけ。

さぁ。
やってやろうぜ。

ムッシュムラムラ!

人材は揃ってる。
役割も解ってる。
後は。
ほんの少しの勇気をもって。
雑音を取り除き。
慣習とやらを止めにして。
適材適所に配置して。
一歩を踏み出すだけ。

さぁ。
やってやろうぜ。

ムッシュムラムラ!

変えたいのなら。
変わりたいのなら。
勇気をもって。
ヒーローにでもなんにでも。
変身しなくちゃならない時もある。

さぁ。
やってみましょうか。

ムッシュムラムラ!



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2013/05/23 Thu *ABCは知っている / Jackson 5

20130523abc


まぁ。
それに関しては。
そいつに関わることなら。
基本的なことは。
知っている。

そう。
それに関しては。
そいつに関わって長いから。
それなりには。
知っている。

知っているし。
考えてるし。
使えなきゃ意味もないので。
そこそこには。
知っている。

それだけなんだけど。

『ABC』'70年リリース。
ジャクソン・ファイヴの2ndアルバム。
1stアルバムから僅か半年の間隔でのリリース。
しかし比較にならない程の完成度を誇っていると。
何故ならばマイケル・ジャクソンの歌声が驚異的な成長を見せていて。
アップでもミディアムでも。何でもござれと歌いこなしていると。
その表現力の素晴らしさ。歌に対するひたむきな思い、姿勢が見てとれて。
ソウル・シンガーとしてのマイケルの基本、ABCはこのアルバムにあったかなと。
1stでは他の兄弟がリードを務めたナンバーも比較的多かったのですが。
このアルバムではジャーメインの1曲を除いて総てマイケル。それも当然。“モノ”が違います。
それにしても。この時僅か11歳ですからね。それでこの表現力ってのは・・・天才だな、やっぱり。
ファンカデリックのカヴァーにも挑戦してますが。サイケにファンクに、それなりに聴かせちゃってます。
兎にも角にも。なんと生き生きと楽しそうに歌っていることかと。それが一番素晴らしいかな。
ソロになって。ビッグ・スターになって。伝説になって。でも楽しそうじゃなかったもんなと。
どこでどうして。何があったら。あんな風になってしまうのかと。全面否定はしないけど。
いつからかソウルからはかなり隔たった世界にいってしまったマイケルです。
どこかで振り返って。基本に立ち返れる時間が、瞬間があったらまた違ったかもしれないなとね。
そう思わされる程に。このアルバムでのマイケル、特に「ABC」での陽気な歌声は素晴らしいのです。

まぁ。
それに関しては。
そいつに関わることなら。
大概のことは。
語ることができる。

そう。
それに関しては。
そいつに関わって長いから。
それなりには。
自分の言葉で話すこともできる。

知っているし。
考えてるし。
使わなきゃ闘えなのので。
そこそこには。
語り、話し、動き、動かせる。

それだけなんだけど。

ほんと。
それだけなんだけど。
英語で言えば。
ABCは知っている。
それだけなんだけど。
その。
ABCが。
意外に役に立つ。
存外に頼りにされる。
そんなこともある。
そんな時もある。

それだけで。
ABCだけで。
役に立てるなら。
頼ってもらえるなら。
喜んでもらえるなら。
ほんと。
それだけなんだけど。
英語で言えば。
ABCは知っている。
それだけじゃ困るんだけど。
それでも活かしてもらえるなら。

ABCは知っている。

そのことは。
それだけでも。
まぁ。
悪くは無い様で。
嬉しくもあるのです。



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2013/05/22 Wed *何処にいたいのか / Hop Wilson

20130522houstonghettoblues


自分は。
何処にいたいのか。
何をしたいのか。
誰と会っていたいのか。
何に囲まれていたいのか。

それを。
そいつを。
そのことを。
ゆめゆめ。
あやふやなままにするんじゃないぞと。

いま。
いるところが。
来てしまったところが。
望んだ場所だったのか。
常に自問自答していないと駄目なんだと。

何処にいたいのか。

『Houston Ghetto Blues』'87年リリース。
その生涯をヒューストンのゲットーの奥深くで過ごしたポップ・ウィルソン。
白人の前で演奏することも、白人の手による録音も拒み続けた伝説のブルースマン、ポップ。
一説によれば元はブルース・ハープを演奏していて。ハープ・ウィルソンと呼ばれていたんだとか。
そんなホップ。ジャケットの様に。ブルース界には珍しいスティール・ギターでブルースを奏でてました。
何でスティール・ギターだったのか?単に兄からのプレゼントがスティール・ギターだったからだそうです。
何でも兄弟が十数人いたそうで。10代から職を転々とし。ミュージシャンになるも第二次世界大戦に従軍。
負傷して身体にハンデを負って帰還。以後はヒューストンのゲットーの奥で週末ごとにギグをやってたと。
そんなポップの'60年~'61年の録音を集めた世界で初めてのアルバムが日本編集のこのアルバムです。
当時シングル盤として発売された数曲を覗いて。殆どが未発表曲、未発表テイクです。流石はP-VINEです。
緊張感漂うスティール・ギターに、内へ内へと溜め込んでいくようないく様なヴォーカルと。
暗く蒼白いブルースに身を任せていると。なんだか硬直してしまいそうで、凍りついてしまいそうで。震えます。
スティール・ギターならではの硬質な音がそんなブルースを生んだのか。それとも・・・
ポップの内面にあったものがスティール・ギターの響きをより硬質なものに変えたのか。いずれにしても。
その硬さ、その冷たさ。そのあまりに独特な質感にこそポップのブルースがあるのだと思います。
白人からの接触を拒み続け。ゲットーの奥深くに居続け。生涯を終えることを選択したブルースがあるのです。

自分は。
何処にいたいのか。
何をしたくないのか。
誰と会いたくないのか。
何に囲まれたくないのか。

それを。
そいつを。
そのことを。
間違っても。
曖昧なままにするんじゃないぞと。

いま。
いるところは。
来てしまったところは。
望んだ場所になりうるのか。
常に疑って答えを探さなきゃ駄目なんだと。

何処にいたいのか。

何がしたかった。
誰に会いたかった。
何に囲まれていたかった。
何を成し遂げたかった。
誰と交わっていたかった。
何を築き上げたかった。
そこから。
遠く離れてはいないか。
そこから。
遠くへ流されてはいないか。
ささやかでも。
ちっぽけでも。
望んでいた場所があるならば。
離れてはいけない。
流されてはいけない。

何処にいたいのか。

振り返り。
思いだし。
自覚して。
見つめて。
問い直す夜があっていい。
否、なくてはならない。



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2013/05/21 Tue *何処から来たのか / Champion Jack Dupree

20130521bluesfromthegutter


自分は。
何ものなのか。
どんな人間で。
どの程度のものなのか。
何処から来たのか。

それを。
そいつを。
そのことを。
ゆめゆめ。
忘れるんじゃないぞと。

いま。
何処にいようが。
何処まで来ていようが。
元を辿れば如何程のものか。
心しておくんだ。

何処から来たのか。

『Blues From The Gutter』'59年リリース。
先ずはそのジャケットの迫力に圧倒されるチャンピオン・ジャック・デュプリーのアルバム。
ニューオーリンズ出身のブルース・ピアニストであるデュプリー。
幼くして両親を火事で亡くして。孤児院で育ち。物乞いをしながら生活し。ブルースに親しむも。
大恐慌の影響もあって音楽では食えずに。ボクサーやコックで生活の糧を得ていた時期もあったとか。
ボクサーとしてはなかなかのものだったらしく。芸名の由来にもなっています。
ボクサーを辞めて。北部へ向かい。やがてその個性的なスタイルで人気を博し録音の機会を得たと。
そんなデュプリーが50歳も間近な時期に録音されたこのアルバム。その個性が最もよく捉えているかなと。
後年は弾き語りの多かったデュプリーですが。ここではバンドを従えて。そのバンドと共に気を放っています。
「T.B. Blues」「Junker's Blues」と。病気や薬物中毒の歌など。これぞといった暗い題材が多いのですが。
そこに宿る生々しさ、しぶとさ、ふてぶてしさ。その生命力の強さが、独特なグルーヴを生んでいます。
タイトル通りに。貧民窟からの、底辺からのブルースをその体験から実感と共に歌い奏でるデュプリー。
自らの出自。己が何ものであるか。そこから目を逸らさなかったからこその本物のブルースがここにあります。
故に決して暗いだけでなく。時に陽気でもあり。しかし決して浮つくこともないと。
自分は、そして自分の中のブルースは何処から来たのかを自覚しているものだけが持つリアルさがあるのです。
ところで。このアルバム'50年代のブルースのアルバムにしてはサウンドがクリアで各楽器がよく聴こえます。
エンジニアを務めたのがトム・ダウドなんですね。後の音の魔術師の片鱗が既に表れていたってことでしょうか。

自分は。
何ものなのか。
どんな人間で。
その程度のものでしかない。
あそこから来たのだから。

それは。
そいつは。
そのことだけは。
間違っても。
消し去ることは出来ないぞと。

いま。
何処にいられるのは。
何処まで来られたのは。
元を考えれば幸運以外のなにものでもないと。
心しておくんだ。

何処から来たのか。

そんなに。
大したものでは無いと。
ちっぽけなんだと。
吹けば飛ぶようなものだと。
清くも。
正しくも。
美しくも。
無いのだと。
ただただ。
這い蹲りながらも。
ここまで辿り着いただけで。
胸の内なぞ。
ドロドロと渦巻いているんだと。
そんなものなのだと。

何処から来たのか。

振り返り。
思いだし。
自覚して。
見つめて。
戒める時間があっていい。
否、なくてはならない。



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2013/05/19 Sun *駆動力 / サンハウス

20130519drive


そうだな。
そこまで。
草臥れても。
疲れ切っても。
いないけど。

そうだな。
まだどこかに。
余力はあるし。
逃げ道もあるし。
その程度ではあるけれど。

それでも。
この身の内から。
湧き上がる様な。
突き上げてくる様な。
そんなものが足りないんだ。

そんな。
なにものかが。
必要なんだ。
それがなにかなんて。
百も承知なんだから。

『Drive』'78年リリース。
その発売日に解散を決めたサンハウスの3枚目のアルバムにして初めてのライヴ・アルバム。
再結成前のサンハウスはその噂だけは耳にしていたものの。なかなか聴く機会が無いままで。
先にシーナ&ロケッツに出会って。ファンになって。結構聴いていて。そうしたら最初の再結成があって。
その時のライヴ・アルバムである『Crazy Daiamonds』にぶっ飛ばされて。こいつは不覚だったと。
遡って聴かなきゃと。レコ屋に走って買ったのがこのアルバムだったんですよね。これまたぶっ飛んで。
なにが凄いって。シナロケでの演奏よりも“黒さ”を感じさせる鮎川誠、誠ちゃんのギターもぶっ太いけど。
菊のヴォーカル、その歌声。その危険な感じ、その妖しさ、その如何わしさ。一発で虜になってしまったのでした。
こんな歌声が、こんな歌声のロックが日本にもあったんだと。聴いてていいのかなと。罰せられないかなと。
それほど危なくて、それほど淫らで。それほど毒々しくて。それほど美しくて。それほどカッコ良かったのです。
なによりも上品ぶってる奴等や、真面目な顔してる奴等が聴いたら間違いなく顔を顰めそうなところで。
その実、抑えきれない好奇心やスケベ心を刺激されるんだろうなと。でも意地でも認めようとしないだろうなと。
そんな如何わしさ、胡散臭さに満ちていて。しかもそれが婀娜花の様に美しく咲き誇ってると。御機嫌だねと。
もう。ゾクゾクしっぱなしで。ニタニタ笑っては。ざまぁみろと独りごちたりしていたのでした。もう大好きで。
菊の、ブルースのダブル、トリプル・ミーニングを見事に日本語に取り入れた独特の詩の世界にも魅せられて。
針を落とす度に一緒に口ずさんでたので。今でもサンハウスのナンバーは大部分がそらで歌えたりするのです。
バンドで歌ってた頃、恐れ多くもジョン・レノンとショーケン、そして菊に似てるよなと言われたことがありますが。
そりゃね。勝手に意識してたので。「Train Kept A Rollin'」は駄目でも。「レモンテイー」は自信ありますよと(笑)。
兎にも角にも。今も針を落とすと。自分を駆りたててくれるアルバム、歌声がここにはあるのです。

そうだな。
そこまで。
へたっても。
弱り切っても。
いないけど。

そうだな。
まだどこかに。
余裕はあるし。
隠れ家もあるし。
その程度ではあるけれど。

それでも。
この胸の奥まで。
満ち溢れてくる様な。
突き破ってくる様な。
そんなものが足りないんだ。

そんな。
なにものかが。
必要なんだ。
それがなにかなんて。
言葉にする必要もないんだから。

妖しくて。
如何わしくて。
胡散臭くて。
危なくて。
淫らで。
毒々しくて。
美しくて。
カッコ良くて。
なによりも。
御機嫌な。
なにものか。

そう。
そんな。
ロックが。
ロックンロールが。
駆りたててくれるんだ。
動かしてくれるんだ。
そう。
そんな。
ロックが。
ロックンロールが。
俺の力の源なんだ。

今夜も。
そんな。
俺の。
駆動力に。
乾杯を!



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2013/05/18 Sat *ずれててもいい / 沢田研二

20130518badtuning_4


ずれてるほうがいい。
とは思わないけれど。
ずれててもいい。
ちょっとやそっと。
ずれてても。
どうってことはないと。
そう言い切れるのだから。

なにからなにまで。
同じでなどあるはずがない。
同じでなどと求めるつもりもない。
少しばかり。
異なってる、違ってる。
それだからこそ好きになれる。
それだからこそ楽しんでいられる。

別々なんだよ。
一人と一人なんだよ。
どんなに頑張ったってね。
せいぜい。
ひと時を共に過ごせる。
ひと時、並んで歩ける。
それくらいのものだと知ってるから。

ずれててもいい。

『Bad Tuning』'80年リリース。
「恋のバッド・チューニング」をフューチャーした沢田研二、ジュリーのアルバム。
確かオリジナルとしては14枚目になるアルバムで。ジュリーのアルバムの中でもロックしてる1枚。
『TOKIO』、このアルバム、『G.S.I Love You』、『S/T/R/I/P/P/E/R』、『A Wonderful Time』と。
ロックなジュリーです。歌謡ロックの頂点を極めた華やかさとカッコ良さがあります。いま聴いてもゾクゾクします。
このアルバムでは数曲がライヴ録音されていて。そのラフさがまたスリリングでいいんですよね。
そのライヴでは吉田建が率いるオールウェイズがバックを務めていて。柴山和彦も名を連ねています。
バンドに、バンドのヴォーカリストであることへのジュリーの拘りが表れていて。一体となってロックしています。
スタジオ録音のナンバーも、その空気感などライヴを意識した感じがあって。
収録されているナンバーもどれも華があり親しみやすくもあり。ライヴ向けかなと思わされて。
毎年ツアーを行うことにも、ライヴにも拘っているジュリーです。狙いはそこにあったんだろうなと。バッチリだねと。
レコードで聴いてて。これだけ臨場感があって高揚するんだから。ライヴなら尚更だった筈で。
観たかった、聴きたかったなと。この頃のライヴ音源、いつか陽の目を見ませんかね。無理だろうなぁ・・・
歌詞もですね。「どうして朝」とか「アンドロメダ」とか「みんないい娘」とか。いい塩梅にいい加減で思わせぶりで。
そんな世界がジュリーには憎らしい程似合うんですよねこれがまた。憧れたなぁ、遥か遠かったですけどね。
昔も、今も。これからもそんなジュリーは自分にとって永遠の憧れのロック・スターなんだなぁ。
ところで。毎朝、「どうして朝」って気分にだけはなって。出だしの歌詞を口ずさんだりしてはいます(苦笑)。

ずれてるほうがいい。
とまでは言わないけれど。
ずれててもいい。
ちょっとやそっと。
ずれてても。
どうってことはないと。
確信していられるのだから。

なにからなにまで。
一緒でなどあるはずがない。
一緒でなどと求めるつもりもない。
少しばかり。
異なることもある、違ってることもある。
それだからこそ好きになれる。
それだからこそ信じていられる。

別々なんだよ。
一人と一人なんだよ。
どんなに願ったってね。
せいぜい。
ひと時を共に過ごせる。
ひと時、肩寄せ合って歩ける。
それくらいのものだと知ってるから。

ずれててもいい。

ずれててもいいんだ。
出勤時間も。
帰宅時間も。
時には休みまでも。
ずれてしまって。
平日共に過ごす時間が少なくなっても。
折角の休日に共に過ごせない時間があっても。
それでもいいんだ。
どうってことはないと。
言い切れるから。
確信してるから。
我慢できるんだ・・・するんだ。

ずれててもいい。

だから。
せめて。
ランチくらいはね。
いつもの店で。
一緒に食べよう!



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2013/05/17 Fri *現場で起きている / Grand Funk Railroad

20130517caughtintheact


どこでもない。
そう、そこでもない。
もちろん、あそこでもない。
ここ、ここなんだ。
現場で起きているんだ。

そうじゃない。
そう、そうじゃないんだ。
もちろん、必要ではあるけれど。
机上ではないんだ。
現場で起きているんだ。

解決しなきゃいけないこと。
究明しなきゃいけないこと。
軌道修正しなきゃいけないこと。
他のどこでもない。
現場で起きてるんだ。

現場百回。
解るまで。
見つかるまで。
何度でも。
徹底的に。
足を運んで。
現場を捉えるしかないんだ。

『Caught In The Act』'75年リリース。
同年の全米ツアーで収録されたグランド・ファンク・レイルロードの2枚組ライヴ・アルバム。
今回気づいたのですが。確かグランド・ファンクに改名したはずなのに。昔の名前で出てますね。何故だろう。
それはさておき。グランド・ファンク・レイルロードのライヴ・アルバムと言えば『Live album』のが有名で。
傑作、名作として語り継がれていて。比較してこのアルバムは軽んじられている印象がどうも拭えないのですが。
確かにツェッペリンをぶっ飛ばしたとか、飛ばしてないとか。そんな暴走列車振りは『Live album』が上かなと。
しかしながら。トッド・ラングレンと組んで「We're An American Band」の大ヒットを飛ばしたりもしていた。
豪快で大らかで。そして陽気でキャッチーなアメリカン・ハード・ロックの魅力はこちらのアルバムのが表れてると。
最初から最後まで。徹頭徹尾。大音量で思いっきり明るくぶっ飛ばす。もう。ただ。ひたすら。それだけ。
その、それだけをメンバー自身も、観衆もそれ以上はない、それ以外はないと楽しんでいる様が捉えられていて。
昔から評論家とか、その筋(どの筋?)のロック・ファンからは馬鹿にされているグランド・ファンク・レイルロード。
それがどうしたと。ロックは理論や理屈じゃないんだと。気持ち良ければ、楽しければいいんだよと。
まぁ、それだけでも困るけど。要はごちゃごちゃ細かいことはどうでもいいと。現にこんなに受けてるんだぜと。
現場を見てみろよ、現場に足を運んでみろよと。まさにそんなロックの本質が詰まっているアルバムなのです。
勿論、「Heartbreaker」や「Inside Looking Out」もいいけれど。ここはやはり。なんと言っても陽気にね。
「Some Kind Of Wonderful」とか「The Loco-Motion」とか「We're An American Band」を一緒に歌いたいな。
そう思うのです。そうラストの「Gimme Shelter」もね。あぁ、やっぱり現場が一番だよねとね!

どこでもない。
そう、そこでもない。
もちろん、あそこでもない。
ここ、ここなんだ。
現場で起きているんだ。

そうじゃない。
そう、そうじゃないんだ。
もちろん、無意味ではないけれど。
机上では駄目なんだ。
現場で起きているんだ。

決定しなきゃいけないこと。
明示しなきゃいけないこと。
実現、実行しなきゃいけないこと。
他のどこでもない。
現場で起きてるんだ。

現場百回。
解ってもらえるまで。
見つけてもらえるまで。
何度でも。
徹底的に。
足を運んで。
現場を押さえるしかないんだ。

解っているのに。
知らないそぶり。
見えているのに。
気づかないそぶり。
そりゃ。まぁ。
現場は大変で。
現場にばかり囚われてたら。
なにも前には進まない。
それもありはするけれど。

でも。
先ずは。
いまは。
足を地につけて。
現場を捉えよう。
現場を押さえよう。
現場を楽しもう。

だって。
現場で起きているんだから!



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2013/05/16 Thu *抜き身 / Iggy And The Stooges

20130516rawpower


もう一年。
まだ一年。
覚束ないながらも。
追いついてはいないけど。
兎にも角にも一年経過。

守られて。
守って。
だましだまし。
試運転を続けてきたけれど。
それもそろそろ終わり。
兎にも角にもその時が来た。

必要以上の。
武装も。防具も。
打ち捨てて。
脱ぎ捨てて。
この身一つを白日の下に。
曝け出し立ち向かう。

抜き身で。
それ一つで。

『Raw Power』'73年リリース。
元祖パンクとも言われるイギー&ストゥージーズの3rdアルバム。
エレクトラとの契約を切られて。イギー・ポップは薬物中毒で。一旦は解散に追い込まれたストゥージーズ。
デヴィッド・ボウイが手を差し伸べて。コロンビアとの契約を得て復活を果たしたアルバムです。
ギターにジェイムス・ウィリアムソンを迎え。ロン・アシュトンがベースに転向。弟のスコット・アシュトンがドラムス。
剃刀の如き研ぎ澄まされた鋭角なギターと。兄弟ならではの息もあった性急でいながら重厚なリズム隊。
エッジの効いたへヴィなサウンドを得て。今まで以上にストレートに叫ぶイギー。鳥肌もののカッコ良さです。
危うい光を放つ妖刀村雨か、振れば珠散る氷の刃か。その抜き身に魅せられたら最早身動きもとれずと。
それほどの魅力、迫力に溢れているのです。「Search And Destroy」が聴こえてきた刹那に殺られるのです。
良くも悪くも時代に囚われていた感のあるエレクトラ時代と異なり、いまに続く色褪せないものになってるのは。
そのストレートさ、シンプルさ故の。抜き身だけで他には無いが故のことだろうなと。それだけで勝負してるので。
その実力の程、剥き出しの力の程の凄みに震えがきます。そうイギーとストゥジーズのRaw Powerにね。
ところが。当時の邦題が『淫力魔人』だったんですよね。淫力って・・・ジャケットのイメージだったんでしょうか。
まぁ。淫力だろうがなんだろうが。魅力があれば、凄みがあれば。それでいいんですけどね。それにしても・・・
そうそう。このアルバム、ボウイがミックスを手掛けてるんですが。音の迫力を損ねたとかでイギーは気にらずに。
随分後になって自らミックスをやり直したりしてました。そんなものなのかな。十分迫力あると思うのですが。
このアルバムに針を落とすときは大抵、限界まで音量上げてるからかも知れないですけどね(笑)。

もう一年。
まだ一年。
納得はしてないけれど。
完璧に腑に落ちてはいないけれど。
否が応でも一年経過。

抑えられて。
抑えて。
恐る恐る。
徐行を続けてきたけれど。
それもそろそろ終わり。
否が応でもその時が来た。

必要以上の。
警戒も。誇張も。
解き放って。
お終いにして。
この心一つを白日の下に。
曝け出し立ち向かう。

抜き身で。
それ一つで。

いま。
あるもの。
持っているもの。
なんの。
装飾も。
過不足も無い。
ありのままの。
剥き出しの。
力だけで。
立ち向かう。
それしかない。

抜き身で。
それ一つで。

どうでるか。
どうなるか。
今日からが。
これからが。
真剣勝負!



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2013/05/14 Tue *走り続けよう / AC/DC

20130514blackice


走り続けよう。
このまま。
そのまま。
いつまでも。
どこまでも。

立ち止まることなど。
考えずに。
思わずに。
ただ。ひたすらに。
信じたものを胸に抱いて。

そう。
それだけあれば。
なんとかなる。
そんなものがあるならば。
それを忘れずに。

走り続けよう。
このまま。
そのまま。
いつまでも。
どこまでも。

『Black Ice』'08年リリース。
AC/DCの8年振りにして現時点で最も新しいオリジナル・アルバム。
英米を含む全世界31ヶ国でチャートの首位に輝いたとか。アナログ盤は2枚組のヴォリュームで。
それもそのはず全15曲と言う、AC/DCのオリジナル・アルバムとしては最多の収録曲数なのです。
レコード会社の移籍など契約問題もあっての長いブランク。その間に溜まりに溜まったものを一気に放出と。
そんな熱いエネルギーに満ち溢れた最高に御機嫌なロックンロール・アルバムに仕上がっています。
毎度お馴染み、ロックンロールの金太郎飴であるAC/DCです。ひたすらに走り、ぶっ飛ばし続けています。
針を落としたら最後。A面頭の「Rock 'N' Roll Train」に乗ってしまったら最後。途中下車は許されません。
ただただ。ひたすら。徹頭徹尾ロックンロール。この思い切りの良さ、潔さ、腹の据わり方こそがAC/DCです。
恐らくは。ロックンロールに対する確信、これだけしかないんだ、これさえあればとの、その思いの強さ。
それが半端じゃ無くて。一度たりとも揺るがなくて。何は無くても、何があってもロックンロールなんだと。
この馬鹿で一途で熱い男気。まったくもって堪りません。馬鹿で上等。一生ついていきますぜと。
小さな不安とか、ふとした疑問とか重なって。湧き上がる黒雲から目が逸らせなくなって。ふと弱気になったら。
何も考えずに。AC/DCのアルバムに、このアルバムに針を落とせばいいと。それだけでいいと。
それだけで。立ち止まること無く、再び走り出せる、走り続けられる。あぁ、なんて素晴らしいことなんだろうか。
ただのロックンロール馬鹿でありたいと思いつつも、願いつつも。時にどうしても迷いが生じることもあって。
そんな時に。有無も言わさずに、力技で。立ち上がらせてくれる、走らせてくれる、馬鹿に戻してくれる。
これからも変わらずに。AC/DCの“ロックンロール列車”に乗って。共に走り続けようと固く心に誓うのです。
このアルバムに伴うワールド・ツアー、そして日本公演でも。その衰えを知らないパワーを見せつけたAC/DC。
願わくば。そう遠くない将来に。再び。その雄姿を目にしたいなと。共にロックンロールしたいなと願うのです。

走り続けよう。
このまま。
そのまま。
いけるところまで。
いきつけるところまで。

振り返ることなど。
考えずに。
思わずに。
ただ。ひたすらに。
揺るぎないものを胸に抱いて。

そう。
それだけあれば。
他には何もいらない。
そんなものがあるならば。
それを信じて。

走り続けよう。
このまま。
そのまま。
いけるところまで。
いきつけるところまで。

不安。
疑問。
頭をかすめ。
胸に過り。
黒雲湧き上がる。
そんな時もある。
そんな日もある。
そんな夜もある。

悩むな。
考えるな。
感じるままに。
求めるままに。
信じたもの。
揺るぎないもの。
胸に抱いたなら。
それだけでいい。

走り続けよう!



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2013/05/12 Sun *ポニーテールの女の娘 / キャロル

20130512goldenhits


そう。
そうだった。
あの娘。
あの娘の。
ポニーテール。

ガキの頃。
クラスにさ。
一人か二人は。
飛びっきりに。
可愛い娘がいてさ。

だいたい。
クラス中の野郎が。
その娘が気になってて。
遠巻きに見つめてたり。
わざとからかったり。

どっちみち。
輪の中心には。
そんな娘がいて。
あの娘もそんな娘の一人で。
ポニーテールだったんだよ。

『20 ゴールデン・ヒッツ』'74年リリース。
解散決定後に編集されたキャロルの初めてのベスト・アルバム。
アルバム・タイトル通りにヒット曲、代表曲を20曲収録。4曲はシングルのみ発売のナンバーだったかな。
誰もがストーンズの“あのアルバム”を思い浮かべるジャケットは篠山紀信によるものだったと記憶が。
さてと。キャロルですからね。勿論聴いてはいましたが。熱狂的なファンでも無く、あまりいい聴き手では無くて。
そもそも。キャロルを聴く様になったきっかけがねぇ、純粋じゃないってか。下心ありきだったりするので(笑)。
中学生の頃。可愛い娘、気になる娘。そんな娘は優等生タイプじゃなくて。ちょっといけない感じのする娘で。
まぁ、そんな娘だと。わりとくだけて話せたし。ひょっとしたらひょっとするかななんて思わされたりもして。
いま考えると。どう考えてもその思わせぶりな態度に。こっちが勝手に舞い上がってただけなんだけどね(苦笑)。
(笑ってるけど。そこのあんた。あんたも多分、多かれ少なかれご同輩だと思うけどねぇ・・・)
で、そんな娘のアイドルは何故か。決まってジェームス・ディーンとキャロルだったんだな。これが。
まぁ、解りやすいっちゃ解りやすいんだけど。ジェームス・ディーンはともかく。キャロルかよと。
いや。キャロルに含むところは無いけれど。どうにもその。熱狂的なファンとかやらのセンスがね。特攻服とかさ。
自分も決してほめられたガキじゃ無かったけど。所謂ヤンキーのカルチャーにはついていけなかったので。
敬遠してたんですけどね。可愛いあの娘が好きだってんなら。聴かないってわけにはいかないよなと。
キャロルって知ってる?って言われたら。あぁ、知ってる知ってる。キャロルいいよね。好きだぜとか言っちゃって。
かったるいって理由で。運動部には入らずに。放送部なんかに入って。校内放送でロックかけたりしてたので。
ここぞとばかりにキャロルかけまくって。当然教師には怒られたけど。あの娘が喜んでくれたからそれでいいと。
その時にかけたのがこのアルバムだったと。ほら。よく知らないからベスト・アルバムって。これも解りやすい。
で、聴いたら。意外にいいじゃんと。「ミスター・ギブソン」とか「レディー・セブンティーン」とか「ルイジアンナ」とか。
勿論、「ファンキー・モンキー・ベイビー」なんて。日本が生んだ最高のロックンロールの一つだよねと。
でも。一番好きなのは。「彼女は彼のもの」かな。あの甘酸っぱさと切なさはほんと堪らないなぁ・・・
結局、ポニーテールのあの娘も。強面のヤンキーな先輩の彼女だったりしたんだよね。ほら。切ないでしょ・・・

そう。
そうだった。
あの娘。
あの娘の。
ポニーテール。

ガキの頃。
クラスにさ。
一人か二人は。
どうにも。
気になる娘がいてさ。

だいたい。
クラス中の野郎が。
その娘を狙ってて。
つるんでからかってても。
誰もが抜け駆けしようとしてて。

あの手この手。
から騒ぎの中心には。
そんな娘がいて。
あの娘もそんな娘の一人で。
ポニーテールだったんだよ。

だいたいさ。
ガキなんだからさ。
そんなガキの集まりの前に。
やたら可愛くてさ。
妙に色気もあってさ。
それで気さくで。
笑顔が似合ってさ。
それで。それで。
ポニーテールが揺れてたんだぜ。
それは反則だろう(笑)。

そう。
そうだった。
あの娘。
あの娘の。
ポニーテール。

いまでも。
束ねてるのかな。
揺れてるのかな。
いまでも。
あのバンド。
覚えてるのかな。
聴いてるのかな。

ポニーテールの女の娘。



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2013/05/11 Sat *イン・トーキョー / ザ・テンプターズ

20130511temptersinmemphis


嫌で嫌で。
一刻も早く。
出て行きたくて。
堪らなかった。
行先も決めていたし。

だから。
予定より一年遅れで。
出て行けるとなったら。
何の迷いも無く。
待ったも無しで。

後ろ髪など。
全く引かれず。
未練など。
これっぽちも無く。
意気揚々とやってきたんだ。

そうさ。この街へ。

『イン・メンフィス』'69年リリース。
全曲メンフィスで録音されたザ・テンプターズのアルバム。
実のところ、そのジャケットが象徴している様に萩原健一、ショーケンの初のソロ・アルバム。
バックはなんとジム・ディッキンソンを始めとしたデキシー・フライヤーズが務めていて。
テンプターズのメンバーは一曲だけ松崎由治がギターで参加してるのみだと言う代物です。
裏ジャケットにはメンバー全員でのディズニー・ランド(?)でのショットが使われているんですけどね。
タイガーズのジュリーと同様に。ショーケンもその人気故にソロとして独立させようって動きがあったのかな。
他のメンバーにとっては面白くなかったと思われますが。アルバムとしてはなかなかのもので。
メンフィスのつわもの達の奏でる米国南部なサウンドをバックにしたショーケンのヴォーカルがいいんですよねぇ。
なんとも蒼く切なく、咽び泣く様なシャウトが。こう胸を締め付けると言うか、琴線をくすぐるんです。
歌詞はねGSしてるんですが。そのサウンド、その歌声は。もうGSの範疇では収まらなくなってるかな。
誤解を恐れずに言えば。このアルバムはジャパニーズ・ソウルの名盤なんじゃないかなって思ってます。
憧憬や哀感が滲み出て、溢れだしちゃってますからね。こいつはもうソウルだと言って差し支えないのではとね。
「愛の終り」「空白のブルース」とかね。なんでしょう。こう募ってくるもの、こみ上げてくるものがあるなぁ。
「エブリバディ・ニーズ・サムバディ」なんて。ハモンドとホーンズとゴスペルなコーラスとで。堪りません。
このアルバムには、ショーケンの歌には。既に後の“傷だらけの天使”の空気や匂いも感じられる気もしますね。
そうそう。「エブリバディ・ニーズ・サムバディ」の訳詞とか「空白のブルース」のギター・ソロとか。
松崎、ヨッチンの才能はもっと注目されてもいいかも。早くに引退してしまったらしいのですが。惜しかったかな。

退屈で退屈で。
一刻も早く。
脱け出したくて。
堪らなかった。
行先も見えていたし。

だから。
予定より一年遅れたけど。
脱け出せるとなったら。
迷いなく突き進んで。
躊躇いなどとは無縁で。

振り返ることなど。
全く考えもせず。
心残りなど。
これっぽちも無く。
意気軒昂とやってきたんだ。

そうさ。この街へ。

本当に。
嫌で嫌で。
退屈で退屈で。
出て行くことしか。
脱け出すことしか。
考えて無かった。
思っても無かった。
郷愁なんて無縁だったし。
故郷だなんて思ってもいなかったし。
それでよかった。

流石に。
総てを否定は出来ないと。
それなりに。
大切なものや人もあると。
思い至る様にはなって。
以前よりは。
抵抗なく。
受け入れられる様にはなったけど。
恐らくは。
故郷ではあるけれど。

でも。
もう。
帰ってくるのは。
この街で。
この街の灯りが。
今でも。
刺激的で。
何処よりも。
心安らぐんだ。
そうなんだ。

イン・トーキョー。



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2013/05/10 Fri *いくつもの場面 / Rod Stewart

20130510everypicturetellsastoryukor


いくつかの場面。
その空気。
その匂い。
その情景。
そこにあった顔。

遠く離れて。
とうの昔に。
薄れて。
消えて。
忘却の彼方へと。

そんなものが。
ふと蘇り。
ふつふつと湧き上がり。
巡り始める。
語り始める。

数十年の時を隔てても。

『Every Picture Tells A Story』'71年リリース。
全英、全米共にチャートの一位に輝いたロッド・スチュワートの3枚目のソロ・アルバム。
フェイセスでの活動とソロ活動を並行させ、両立させていたロッド。フェイセスのメンバーも毎回参加していて。
このアルバムではロン・ウッドとイアン・マクレガンの名前がクレジットされています。
この頃って。フェイセスのアルバムもロッドのアルバムも。殆ど同じと言うか垣根が無いと言うか。
そりゃ同じ様な面子でスタジオに入ってればそうなるかと。ちゃんと区別して入ってたんでしょうかね。
フェイセスのアルバムがよりハードでラフで。ロッドのアルバムにはアコースティックでセンチな面もあったりと。
そこが違うと言えば違うのかな。何にしろ。とっても仲が良かったんでしょうね。仲間意識も強くって。
そこらがフェイセスがロッドのバック・バンド扱いされちゃった遠因でもあるんでしょうけど。楽しかったろうなと。
なんかフェイセスって。サークルのバンドみたいな、それも男子の部活みたいな雰囲気が漂ってるからなぁ。
さてと。大西洋を渡る前のロッドです。酔いどれながらも真摯に歌に向き合っていたロッドです。
ソウルフルで、トラッドの香りも漂わせ。哀感も滲み出て。そのしゃがれた歌声が胸に響きます。
収められてるナンバーもいいナンバーばっかりだし。ロッド、魂込めて歌ってるし。これで悪い訳がないなと。
マギー・ベルとのデュエットもゾクゾクする「Every Picture Tells A Story」で豪快に幕を開けて。
「Seems Like A Long Time」や「Tomorrow Is A Long Time」でグッと迫ってくる歌を聴かせて。
かの「Maggie May」で。軽やかに、しかしながら切なさを感じさせながらサラッと決めてみせて。
「(I Know) I'm Losing You」でソウルフルに盛り上げて。「Reason To Believe」でしめやかに幕を下ろしてみせる。
英国時代のロッドのアルバムはどれも素晴らしいけれど。中でもこのアルバムは完成度も高いかな。
まったくね。いつまでも出来損ないのシナトラやってないで。こんなアルバムをもう一度・・・無理だな(苦笑)。

いくつもの場面。
その空気。
その匂い。
その情景。
そこにあった顔。

遥か遠くて。
随分と前に。
靄がかかって。
輪郭が曖昧になって。
記憶の辺土へと。

そんなものが。
ふと蘇り。
少しずつ鮮やかに。
見つめてくる。
語りかけてくる。

数十年の時をものともせずに。

旧友再会。
あんな話。こんな話。
あんなこと。こんなこと。
あの時の情景。
担任の女の先生を二人で泣かせたっけ。
授業を抜け出そうって言ったのはお前だったよな。
黒板消しを仕掛けたのはお前だろ。
クラス中で机叩いてリズムとったの先導したのはお前だ。
先生振り返った時に全員が机ごと後ろ向いてるってのはお前だな。

悪友再会。
あんな話。こんな話。
あんなことも。こんなことも。
あの時の空気。
あの可愛い娘、二人でからかって怒らせたっけ。
抜け駆けして交換日記してたの知ってるからな。
階段の踊り場で泣いてるあの娘に肩貸してたよな。
キャンプでテント脱け出して二人で忍んでったよな。
そうそうあの夏の日にさ・・・それはまずいだろうよお互いに(笑)。

時を超えて。
蘇る。
語りかけてくる。
いくつかの場面。
いくつもの場面。
そこには。いつも。
あの歌声が聴こえていたかもしれないね。



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2013/05/08 Wed *甘いか酸っぱいか / Jeff Beck Group

20130508orangeukorig


その果実。
甘いか。
酸っぱいか。
どうにも。
判断しかねるなと。

ここへきて。
急速に。
甘い香り漂うよな。
そんな気もするけれど。
さりとて確信に至らずに。

色艶。
手触り。
何よりも。
その歯応えを。
今一度確かめないとねと。

甘いか酸っぱいか。
どっちだろう。
どっちに転ぶかな。
どっちにしても。
手をこまねいてはいられない。

『Jeff Beck Group』'72年リリース。
“オレンジ”の通称でも知られる、第二期ジェフ・ベック・グループの2ndアルバム。
前作の出来に不満があったらしいベック。スティーヴ・クロッパーをプロデュースに迎えています。
録音もメンフィスでと。そのソウルへの傾倒ぶりを顕にしています。ベック、凝り性ですからね。やるならとことん。
セルフ・プロデュースには前作で懲りたとのことで。このアルバムでは曲作りとギターに専念しています。
まぁ、確かに。明らかにギター小僧のままですからねベックは。その判断は正しかったのではないかと思います。
前作も決して悪くはなく。それどころかあれはあれで傑作なんですけどね。気が収まらなかったんでしょうしね。
で、敬愛するクロッパーと憧れの地での作業ですからね。ソウルフルでハードに迫るベック、堪りません。
なんともそのギターの音色に色気が漂っています。甘美な香りと濃厚な味わいに溢れているのです。
と言って決してベトベトとくどくなることも無く。爽快さが漂っているところが。またなんとも魅力的だったりします。
天然果汁の甘味とでも表現すればいいのかな。何だか聴いてると体にも良さそうな感じがあったりもします(笑)。
マック・ミドルトンやコージー・パウエルらのメンバーともいい意味の緊張感を保ちつつも相性良さそうで。
何故に。このバンドを解散させてまでベック、ボガート&アピスだったんだろうと今更ながら不思議にも感じられ。
その堪え性の無さ、飽きっぽさがベックだよなと解ってはいても。惜しかったんじゃないのとね。
よりハードに攻めたかったんでしょうね。でもベック、ボガート&アピスの唯一のオリジナル・アルバム・・・
そのプロデューサーはクロッパーの盟友ドン・ニックスだったりするんですよね。だったらなにも・・・ねぇ。
否、ベック、ボガート&アピスも好きなんですけどね。でもなぁ、このメンバーでもう少し・・・まぁ、いいんですけど。

その果実。
甘いか。
酸っぱいか。
どうにも。
決め手に欠けるなと。

ここへきて。
急速に。
味が深まってる様な。
それは確かな気もするけれど。
さりとて甘味とは限らないし。

見て。
触って。
何よりも。
舌で。歯で。口で。
より深く確かめないとねと。

甘いか酸っぱいか。
どっちだろう。
どっちに転ぶかな。
どっちにしても。
このままにはしておけない。

甘いか酸っぱいか。
甘くなるか酸っぱくなるか。
それは。
どうやら。
こっちの出方。
こっちの持ってき方。
こっちの手腕にかかっている様にも思われて。
となれば。
酸いも甘いも。
噛み分けてきた。
その嗅覚に賭けてみるしか・・・なさそうだね(苦笑)。



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2013/05/07 Tue *余波 余波 余波 / The Rolling Stones

20130507therollingstonesno5


変わりばえのしねえ判で押した毎日。
そりゃぁ。余波。余波。余波。

そりゃぁ。
きついよね。
厭にもなるよね。
そう簡単に。
切り換えられるかつーの。

あぁ。
昨日へ。
昨日までの日々へ。
帰りたい。戻りたい。
帰れない。戻れない。

あぁ。
今日から。
今日から思いきり日常。
行きたくない。入りたくない。
行かざるを得ない。入らざるを得ない。

余波。余波。余波。

『The Rolling Stones 5』'69年リリース。
ローリング・ストーンズの5thアルバム、『Aftermath』の日本独自の再発盤。
やや時代遅れのサイケデリックなジャケットで再発されてた6枚シリーズ。
見開きジャケットの内側のれポートレート、このアルバムはビル・ワイマンです。
このジャケットは『Rock And Roll Circus』の一場面ですね。写真だけは当時から出回ってたのかな。
さて。『Aftermath』、この再発が日本では2回目の登場で。邦題の『余波』はそのままでした。
そう。余波。余波がね。色々とストーンズの外側にも内側にも及んだアルバムだったんですよね。
日本盤は英国盤に準拠した全14曲収録。総てがミックとキースによりオリジナルで固められています。
これはストーンズのアルバムとしては初の出来事で。ストーンズの一つの転換点ともなったアルバム・・・
てなことが選曲の異なる米国盤だと曖昧になってしまうので。やはり英国盤(もしくは日本盤)で聴かないとねと。
デビュー当時はオリジナルなんか興味がなくて。いやいや曲作りをさせられたミックとキースですが。
この頃には既に創造の喜び、楽しさに魅せられていたんでしょうね。いよいよ才能が溢れだし始めていて。
それまでのストーンズでは考えられなかった曲調やサウンドのナンバーも生み出されています。
「Mother's Little Helper」とか「Lady Jane」とか「Out Of Time」とかね。もうブルースやR&Bだけじゃないよと。
かと思えば。「Going Home」なんてブルース・フォーマットのジャムを延々と10分以上も収録していたりと。
もともとシングルとアルバムとは別物との意思が垣間見えたストーンズですが。それが明確に強固になったなと。
ビートルズと共に。ストーンズのこのアルバムが外側、当時の音楽業界に及ぼした余波は大きかったのでは。
そして内側。ブライアンの影響力の低下、リーダー・シップの喪失。ブライアン、どうだったのかなぁ。
ブルースが大好きで。オリジナルには興味が無くて。曲も書けなかった(書かなかった)ブライアン。
でも。シタール、ダルシマー、マリンバを自在に操り。新しいサウンドを多彩に色づけているのもブライアン。
確かに主導権を奪われる余波はあったものの。神憑り的なマルチ・プレイヤーとしての類まれな存在感。
その存在感をストーンズの中でも、外でも発揮し続ける方法はあったんじゃないかと思うんですけどねぇ・・・

変わりばえのしねえ判で押した毎日。
そりゃぁ。余波。余波。余波。

やっぱりね。
きつかったよね。
浮つきもしたよね。
そう簡単に。
心、ここにもってこられるかつーの。

あぁ。
昨日が。
昨日までの日々が。
夢みたい。懐かしい。
もう夢なんだ。懐かしむしかないんだ。

あぁ。
今日から。
今日から思いきり日常だった。
やり過ごしたい。浸りたくも無い。
やり過ごせないこともある。浸らざるを得ないときもある。

余波。余波。余波。

いまも。
いつも。
幾つになっても。
非日常から。
日常へ。
その切り換えが。
得意ではない。
好きではない。
非日常が長ければ長い程。
止まっていたい思いに駆られる。
その。
そりゃぁ。余波。余波。余波。

そうなんだ。
相変わらず。
今年も。
また。
不治の病。
五月病(苦笑)。



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2013/05/06 Mon *逃亡しよう / Jimmy Hughes

20130506stealaway


逃亡しよう。
このまま。
そのまま。
誰にも気づかれぬ様に。
立ち去ろう。

逃げてしまおう。
このままにして。
そのままにして。
誰も困りはしないなら。
ここから立ち去ろう。

そうさ。
別に明日など。
その先の日常など。
用は無い。
黙って消えてしまおう。

日常から。
逃亡しよう。

『Steal Away』'64年リリース。
アラバマ・ソウルのメッカ、フェイム・レコード。
クラレンス・カーターやキャンディ・ステイトンを輩出したそのフェイムの最初のスター。
それが誰あろう、このジミー・ヒューズで。ヒューズの活躍が無ければその後のフェイムも無かったと。
そのヒューズの、大ヒット・ナンバー「Steal Away」をタイトルに冠した初めてのアルバム。
あのパーシー・スレッジの従兄弟だと言うヒューズ。多くのソウル・シンガーと同じくゴスペル出身で。
スレッジにも共通する様な甘く優しい歌声が特徴です。時にその声の高さ、細さが評価を妨げもしますが。
その歌声の繊細さが、他のソウル・シンガーには真似の出来ないヒューズならではの味わいになっていて。
特にスロー・バラードにおいては甘く優しく、その上に懐かしさも感じさせて。心、くすぐられるものがあります。
アラバマ・ソウル、サザン・ソウルと言うと。どうしても熱く、力強く。情感溢れて、哀感漲ってと。
そんな歌声を連想し期待してしまって。確かにその点ではヒューズは異質であり物足りないかなと。
でも故に。溢れないからこそ、漲らないからこそ。伝わってくるものもあって。声高でなくても熱く、力強くて。
真摯な思いが真直ぐに聴く者の胸に、心に迫ってくることもあるのだと。そんなことを感じさせてくれるのです。
「Steal Away」はゴスペルの世界では著名な逃亡する奴隷をテーマにしたナンバーを改作したオリジナルらしく。
勿論、ソウルなので。男女の許されない(?)愛の逃避行の歌になっていますが。ダブル・ミーニングで。
やはりアフリカ系米国人の置かれた境遇と、救いを求める歌にもなっているわけなのですが。
そのメッセージはヒューズのこの歌声故に拡散され、されど世の中に響き渡ったってのもあるのかと思うのです。

逃亡しよう。
このまま。
そのまま。
誰にも気づかれない内に。
立ち去ろう。

逃げてしまおう。
このままにして。
そのままにして。
誰も弱りなどしないから。
ここから立ち去ろう。

そうさ。
別に明日など。
その先の日常など。
未練は無い。
黙って消えてしまおう。

日常から。
逃亡しよう。

あっという間に。
いつの間にか。
逃亡しようとしている。
立ち去ろうとしている。
消えようとしている。
非日常の。
その後ろ姿を追いかけて。
その後ろ髪を掴んで。

こっちが。
あっという間に。
いつの間にか。
逃亡出来たらな。
立ち去れたらな。
消えられたらな。
追いかけていきたいな。
後ろ髪引かれっぱなしだよな。

日常から。
逃亡しよう。

非日常へと。
逃亡しよう。

したいよなぁ~(笑)。



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2013/05/05 Sun *遠足気分 / Wilson Pickett

20130505inphiladelphia


天気もいいし。
ちょっと気になる催しもあるし。
せっかくの連休だし。
一日くらいはね。
遠足気分でね。

少し遠くまで。
あの海と山に囲まれた。
何故か少し懐かしい街まで。
足を延ばしてみよう。
遠足気分だね。

偶にはね。
違う景色。
違う空の下。
散策したり、一休みしたり。
遠足気分もね。

『In Philadelphia』'70年リリース。
そのタイトル通りにフィラデルフィアまで足を延ばして録音したウィルソン・ピケットのアルバム。
疑いも無く、アトランティック・ソウル、サザン・ソウルの看板役者の一人だったピケットです。
なんでまたわざわざフィラデルフィアまで出向いたのか。フィリー・ソウルが全盛を迎えるのは'70年代中頃。
ピケットに先見の明があったのか。それとも単に新しもの好きだったのか。その両方かな。
まぁ、レコード会社もピケット自身もマンネリを感じていて。新機軸を見出したかってところなんでしょうか。
それにしても名うてのシャウター、熱い歌声が最大の魅力のピケットですからね。
その足を延ばした先がフィラデルフィアだったてのは意外と言うか。ある意味ではかなりの冒険だったなと。
汗と唾でシャウトしてナンボですからね。洗練された甘さが売りのフィリー・ソウルとの相性や如何にってとこです。
結論からすると。いい面もあったし、いま一つかなって面もあったかなってところでしょうか。
熱く力強いピケットの歌声がフィリー・ソウル、サウンドに触発されて艶やかな優しさを獲得しているのも事実。
その一方で。やはりその迫力を受け止めるにはやっぱり南部のサウンドじゃないと力不足かなとも感じます。
でもね。この遠出が、冒険が新鮮だったのか。違う景色、違う空気に刺激を受けたのか。
ピケットの歌声がとにかく楽しそうなんですよね。不思議と聴いてるとわかるんですよね。笑顔まで見えそうで。
もう。それだけで十分かなって気もします。だって本人が楽しんでるんだもの。他人がとやかく言ってもねぇ。
確かフィラデルフィアでの録音はこの一度きりで。本拠地はあくまでも南部。でもこの遠足は楽しかったんだねと。
ストーンズがフィリー・ソウルに目を向ける数年前ですからね。やっぱりその嗅覚も大したものだよねとも。

天気もいいし。
ちょっと気になるお店もあるし。
連休も後半戦だしね。
一日くらいはね。
遠足気分でね。

少し遠くまで。
あの新緑と潮の香りの。
何故か気の置けない街まで。
足を延ばしてみよう。
遠足気分だね。

偶にはね。
違う空気。
違う空の色。
散策したり、探してみたり。
遠足気分もね。

連休の。
初夏の。
一日。
小一時間ほど。
電車に揺られて。
古都をお訪れ。
日本画を観たり。
珈琲とケーキで一休みしたり。
昔なじみの店の健在であることを確かめたり。
海岸まで散策したり。
夕焼けを眺めたり。
美味しいお店を見つけたり。
小さな電車に乗ってみたり。

遠足気分な一日でした。



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2013/05/04 Sat *家族だもの / Sly & The Family Stone

20130504theresariotgoeson

それはね。
なんたってね。
家族だもの。
どんな時も。
何よりもね。

気にかかるし。
正直、忘れていても。
ふと、思い出すし。
特に意識しなくても。
心の中にいるんだよね。

別にね。
始終べったりじゃ無く。
時には。
距離があったり。
置かざるをえなかったり。

それでも。
家族だもの。

『There's A Riot Goin' On』'71年リリース。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンの約2年半のブランクを経ての5枚目のオリジナル・アルバム。
この2年半と言う時間の経過が曲者で。時代の寵児だったスライ・ストーンに大きな変化が生じたと。
否、時代の、アメリカの変化が寵児だった故にスライに大きな影響を及ぼしたと言ったほうが正しいのかな。
愛と平和の夢は破れて。ベトナム戦争は泥沼化して。アメリカが被り続けていた理想の仮面が剥がれたと。
その衝撃はアメリカ人にとっては計り知れないものだったろうし。スライとて例外ではいられなかったと。
この頃のスライは重度の麻薬中毒で度重なる奇行で有名だったらしいのですが。それだけ蝕まれたんですね。
それが同じファンクでありながら。前作までの外向きではなく内向きのサウンドに変わった最大の理由かと。
ファンクしてるんだけど、リズムは弾んでるんだけど。凄く内省的な感覚が漂っているんですよね。
ある意味、スライもアメリカの挫折を背負い込んだ一人だったのかも知れません。沈み込んでるもんなぁ。
そう、刻まれるリズムが内側へ内側へ、下へ下へと沈み込んでいくんですよね。その沈み込んでゆくのを。
楽しめるか、心地よく感じられるかが。このアルバムを好きになれるか否かの分かれ目でしょうか。
個人的には気持ちいいんですけどね。挫折して内向いて。それでも刻まれ続けるリズムってところも好きかな。
そんな背景とサウンドを考えると。このジャケットとアルバム・タイトルの意味合いも重いものがありますね。
サウンドの変化としては。リズム・ボックスの利用も特徴で。確かスライが殆ど一人で録音したのかな。
スライのソロ・アルバム的なニュアンスが強いのはその為か。そんな中でも。実に可愛らしいナンバーを。
「Family Affair」なんかをやっていて。夢破れても、前へ進み、何かを守り、愛そうとする姿勢を感じたりもします。

それはね。
なんたってね。
家族だもの。
どんな時も。
何かあっても。無くてもね。

気にかけるよね。互いにね。
正直、煩わしいなって時も。
無いと言えば嘘になる。
でも。いつだってね。
心の中にあるんだよね。

別にね。
一緒に暮らしていなくても。
時には。
暫く顔が見えなかったり。
会いたくても叶わなかったり。

それでも。
家族だもの。

いつでもいる。
いつでもある。

明るい時。
楽しい時。
そんな時だけじゃ無く。
ちょっと。
暗い時も。
面白くない時も。
何でもない時も。

いつでもいる。
いつでもある。

どんな時も。
思いを。
感じ取れる。
共有できる。
さり気無く。
支え合ってる。
どんな形でも構わない。
それは内々のことだから。

家族だもの。
気持ちが。
どこかが。
何かが。
繋がっている。



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2013/05/02 Thu *記念日 / Led Zeppelin

20130502celebrationday


今日。
どんな一日でも。
なにがあっても。
なにもなくても。
変わらないことがある。

今日。
離れていても。
一緒にいられても。
大したことではないと。
言ってしまえば言える。
変わらないものがある。

今日。
いつもと同じ。
いままでと同じ。
誰も気に留めなくても。
変わりはしない日である。

記念日。

『Celebration Day』'13年リリース。
2007年12月10日に行われた再結成ライヴの模様を収録したレッド・ツェッペリンの3枚組ライヴ・アルバム。
CDやDVDは前年にリリースされていましたが。満を持してアナログ盤でも待望のリリースとなりました。
アトランティックの創始者、アーメット・アーティガン追悼の為のチャリティー・ライヴの為の一夜限りの再結成。
当時は日本でも大きなニュースになってました。沢尻エリカが観に行ってたってのも話題になってましたっけ・・・
会場にはミック・ジャガーを始めとして有名人もいっぱいいたそうで。あぁ、観たかったなぁなんて思ってましたが。
(そう言えば。アーメットはストーンズの『Shine A Light』を撮影してた劇場で倒れたんでしたね・・・)
それが数年の歳月を経て。それこそ忘れた頃にリリースされたと。なので今更ねと思っていたのですが。
昨年末に京都のロック・バーで流れてたDVDを観て。ぶっ飛んで、言葉を失って。これは凄いぞと。
で、早速CD+DVDは入手したのですが。やっぱりアナログ盤でね、その音でも聴きたいよねと。当然ながら。
ライヴの出来自体に関して。細かいことを今更書いても仕方ないかなと思いますが。今までの再結成とは違うと。
それだけアトランティック、そしてアーメットに対しては特別のものがあったのか。気合が、思いが異なります。
ジミー・ペイジちゃんと弾いてます。ロバート・プラントもキーは下げてるものも声量は健在です。痺れます。
ジョン・ポール・ジョーンズのベースとキーボード。レッド・ツェッペリンの屋台骨は些かも揺らいでいません。
アナログ盤の中低域が痩せ無い太い音で聴くと。特にジョン・ポール・ジョーンズの存在感に圧倒されるかな。
そして忘れちゃいけない。ジョン・ボーナムの代役を務めた、息子であるジェイソン・ボーナムの大健闘。
なんでも出番前にはあまりのプレッシャーに吐き気を催し。終演後にはステージで他の3人に土下座したとか。
まぁ、気持ちは解りますが。でも。親爺さんほどの破天荒さこそないものの。重量級のド迫力で叩いてます。
きっと。ペイジ達はそんなジェイソンと一緒に演奏できることも嬉しくて。ここまでのライヴになったと思うのです。
そりゃ、オリジナル・メンバーでの全盛期のライヴと比較したらあれですけどね。それを言ったら粋じゃない。
このライヴはこれで十分に素晴らしくて。やはり“祭典の日”、記念すべき一日だったんだなと。それでいいとね。

今日。
どんな一日でも。
なにがあっても。
なにもなくても。
揺らぎもしない。

今日。
離れていても。
一緒にいられても。
大したことではないと。
言ってしまえば言える。
強さがある。

今日。
いつもと同じ。
いままでと同じ。
誰も気に留めなくても。
構いはしない。

記念日。

五年目の。
今日も。
今夜も。
いつもの様に。
今までと同じ様に。
二人で。
そして。
来年の。
今日も。
その夜も。
これからも同じ様に。
二人で。

記念日。

さてと。
ささやかに。
ワインで。
乾杯でもしよう。
二人の記念日に。



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2013/05/01 Wed *不順 / Marianne Faithfull

20130501strangeweather


五月。
五月晴れ。
それはそれとして。
風も空気も。
やけに冷たくないか。

これじゃ。
クール・ビズとか。
衣替えとか。
それどころじゃなくて。
様子見になりはしないか。

新緑。
目には鮮やかだけど。
どこか寒そうで。
健気に耐えている様で。
可哀そうになりはしないか。

不順。

『Strange Weather』'87年リリース。
その物憂げな表情にかっての可憐さは微塵も感じられないマリアンヌ・フェイスフルのアルバム。
そのしゃがれた歌声にもかってのアイドルらしさ、可愛らしさの面影を聴きだすことは不可能だったりもします。
'79年に衝撃のカムバックを果たして。暫くは順調に活動を続けたもの。諸事情により再び活動休止になって。
その間に。何度目かの深刻な麻薬中毒になったり、自殺願望に苛まれたり。そして入院を余儀なくされたりと。
いったいどこまで過酷な人生を送るのか、どこまで堕ちていくのかといった感が否めなかった当時のマリアンヌ。
クルト・ワイルの作品に出会って、ハル・ウィナーなるプロデューサーと出会って。再起したのがこのアルバムと。
何でもアルバムの制作にあたってウィナーはマリアンヌに数百曲以上のレコードを聴かせたんだとか。
その中からマリアンヌ自身が歌いたい、カヴァーしたいと選んだナンバーを録音したんだとか。なるほどねと。
'30年代のナンバーからトム・ウェイツやドクター・ジョンの手によるナンバーまで様々なのですが。
そのどれもが。マリアンヌの、この当時の何度目かの地獄から生還したマリアンヌならではの歌になっていて。
ますます凄みを増したその歌声でのみ描き出せる、退廃、虚無、憧憬、諦念・・・そして自信と。
こいつはですね。恐らくは常に外界に、他者に違和感を感じ続けてきた、闘って修羅場を経験してきた。
その深みがあってこその歌声であり、その歌声が生きるのはどんな歌かマリアンヌ自身が一番解ってたってこと。
それに尽きるってところでしょうか。22年振りの「As Tears Go By」のセルフ・カヴァーも含めてね。
アルバム・タイトル通りに。その雲行きの妖しさに。その立ち込める黒雲に。頻繁に針は落としはしませんが。
その不順な感じに。何故か密やかな誘惑の匂いを感じることもあって。一度落とすと。繰り返し聴いてしまうかな。

五月。
五月晴れ。
それはそれとして。
身も心も。
やけに冷静じゃないか。

これじゃ。
風に乗るとか。
新展開とか。
それどころじゃなくて。
様子見になりはしないか。

新緑。
目に鮮やかなのに。
誘われるでもなく。
遠くから見つめているだけの様で。
他人事になりはしないか。

不順。

落ち着かない。
乱れてる。
そんな。
天気のせいだけでもなく。
なにかが。
不安。
どこかが。
不調。
雲行きが怪しくて。
黒雲が感じられて。

不順。

でも。
その中に。
微かに。
僅かに。
漂う。
新たな。
芽吹き。
胎動。
その匂いに誘われてもいる。

不順。

そんなに悪くも無い。



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2013/04/30 Tue *表も裏も / Small Faces

20130430smallfacesanthology


さてと。
これにて。
暫しの。
休息を。
頂きます。

特に。
これと言って。
あてもありませんが。
故に。
何も考えず。

計画もせず。
予定も立てず。
流れのままに。
数日間。
過ごして。

表も。
裏も。
少々。
削ぎ落として。
再生したいななどと。

『The Decca Anthology 1965-1967』'96年リリース。
デッカ時代の全シングル盤のA面、B面のナンバーを中心に編集されたスモール・フェイセズの2枚組アルバム。
確か、伝記本の出版とかトリビュート・アルバムのリリースとかと連動した企画の一環だった様な。
何度目かのモッズ・リヴァイヴァルに伴う再評価かなんかがあったんだったかな。記憶は既に曖昧ですが。
さて。デッカ時代のスモール・フェイセズです。シャープでソリッドで。ソウルフルでR&Bで。実に御機嫌です。
イミディエイトへ移籍した後の。サイケやフォーキーな面を見せる様になった時代もカッコ良いのですが。
やっぱりブリティッシュ・ビート・バンドとしての輝きを求めるならデッカ時代だよねと。そう思うのです。
で、何が凄いかって。その輝きがA面だけでなくB面にもあるところ。捨て曲や埋め草的なナンバーが皆無と言う。
こいつはなかなか出来ることじゃないですぜとね。言っちゃなんだけど。ストーンズにはあるよなぁと(苦笑)。
ここら辺り。表も裏も。半端なことはやらないぜってモッズ魂、矜持の様なものを感じて痺れてしまいます。
まぁ、ストーンズとかの先達の歩んだ道を見ながら勉強できたってのもあるんでしょうけどね。それにしても。
時にA面より優れてんじゃないかってB面もあったりして。それがまたインストでビシッと決まってたりしてね。
やっぱりモッズの美学みたいなものを感じたりもして。お洒落に決めてナンボですからね。
シンプルで渋く見えるスーツの裏地にまでさり気無く気を配って凝っていそうで。そんな感覚だったのかなと。
このジャケット写真もモノクロで渋く決めてて洒落てますからね。流石はモッズの顔役だけあるなってところです。
これだけ切れ味鋭くて。同時に弾力性も半端ないサウンドを叩き出せるバンドってそうはいなかったなと。
その上にスティーヴ・マリオットとロニー・レインの“黒い”歌声が乗ってるので。いやはや堪りません。好きだなぁ。

さてと。
これにて。
暫しの。
暇を。
頂きます。

特に。
これと言って。
なにもありませんが。
故に。
何も定めず。

計画もせず。
予定も立てず。
趣くままに。
数日間。
漂って。

表も。
裏も。
少々。
洗い流して。
再生したいななどと。

それでは。
ごきげんよう・・・

とりたてて。
不満も。
不足も。
無いのだが。
しいて言えば。
それ故に。
満ち足りなくて。
まぁ。
いいタイミングで。
連休などできるなら。
表も裏も。
スッキリさせてみようかな。

体は・・・
ちょっと。
おいといて(苦笑)。
気持ちだけでも。
ソリッドにシャープにね!



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2013/04/29 Mon *月光に導かれ / Savoy Brown

20130429voodoomoon


あぁ。
なんだ。
そうか。
月があんなに。
丸く光ってる。

あぁ。
なんだ。
そうだったのか。
月が出てさえいれば。
悪くはないね。

上手くいったり。
上手くはいかなかったり。
それでも。
おおむね。
ボチボチだったのは。

月光に導かれたから。
そうかもしれないね。

『Voodoo Moon』'11年リリース。
'60年代から活動を続けるサヴォイ・ブラウン。
ブリティッシュ3大ブルース・バンドの一翼を担ったサヴォイ・ブラウン。
今でも現役で。どうやらこのアルバムが二十何枚目かのオリジナル・アルバムだとか。
十年程前にストーンズ追っかけてイギリスに行った際にライヴの告知を目にしましたが。
まさかねぇ、コンスタントにアルバムもリリースしてたとは。しかも全曲オリジナル。
三つ子の魂百まで。リーダーにして唯一のオリジナル・メンバーであるキム・シモンズ。
何とかの一つ覚えではありませんが。ブルース馬鹿もここまで徹底できれば大したもんだと。
このアルバムでも変わらずに弾きまくってます。変わらず・・・そう変わってないんですよね。
音質を除けば。'60年代のアルバムだって言われても何の疑いも無く信じちゃいます。
普通、少しは変わるもんでしょう。それが四十数年間同じって。いやはや恐れ入ります。
相変わらずの黒く粘っこいブルース、ブギー。その実に御機嫌なこと。堪りませんね。
シモンズ以外のメンバーが全員辞めてフォガットを結成したってのは有名な話で。
しかもフォガットはサヴォイ・ブラウンよりよっぽど売れたのですが。
そのフォガットよりも長続きしてますからね。このしぶとさ、しつこさ。見上げたものではあります。
ストーンズじゃありませんからね。これと言ったヒット曲なんてもう何十年も無いわけで。
それでも続けていられる。アルバムを出せる。これはもう、魔術とか魔力の力を借りてるとしか(笑)。
いまサヴォイ・ブラウンを聴く必要とか理由なんて無くて。ましてやニュー・アルバムって言われてもねぇと。
そう思いつつも。時に気づくと針を落としていたりして。やっぱり骨太なブルース・ロックが好きなんですね!
ドイツ原盤だとか。チキン・シャックもドイツを本拠にしてた様な。ドイツってそういう土壌なんですかねぇ・・・

あぁ。
なんだ。
そうか。
月があんなに。
妖しく光ってる。

あぁ。
なんだ。
そうだったのか。
月が輝いてさえいれば。
何とかなるね。

思惑通りだったり。
当てが外れてしまったり。
それでも。
おおむね。
まぁまぁだったのは。

月光に導かれたから。
そうかもしれないね。

月光に導かれ。
その美しくも。
妖しい光に導かれ。
ボチボチと。
まぁまぁで。
今日も終えられるのなら。
今夜も迎えられたのなら。
月光の。
魔術でも。魔力でも。何でも。
信じてみるのも悪くはないね。

月光に導かれ。



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2013/04/28 Sun *混沌 / The Clash

20130428combatrock


混沌。
なんだかんだと。
なんやかんやで。
なんでもかんでも。
なにがなにやら。

まぁ。
ハッキリしないから。
ぼんやりしてるから。
曖昧だから。
面白いってのもあるけれど。

でも。
うやむやにできない。
グダグダにしちゃいけない。
なし崩しなんて。
もっての外ってものもあるからね。

揺るがない意志と。
柔らかな感覚と。
そんな。
混沌の中でも見失ってはならない。
そんなものだけは主張しておこう。

『Combat Rock』'82年リリース。
三度のペニー・スミスによるジャケットも印象的なクラッシュの5thアルバム。
(このジャケットを見ると。予備校への通り道だった地下街のレコード屋さんを思い出します・・・)
『London Calling』『Sandinista!』と。2枚組、3枚組ときて。どこまでいくんだろうって思ってたら。
流石に収集がつかないと考えたのか。シンプルに1枚できたかと。意外だったりもしたかな。
まぁ、『Sandinista!』はあまりのヴォリュームと多彩さに毎日聴くのは大変だったので。
その点では安心もしたのかな。でも妙に寂しかったりもした覚えもあったりすると。勝手なもんですね。
さてと。1枚にはなったものの。内容がストレートになったかと言うと。そうじゃなかったりして。
相変わらずその音楽性は拡散の途上にあるって感じで。多彩・・・混沌としているなと。
当時はクラッシュについていけない自分が悪いんじゃないかと悩んだりもしたのですが・・・
いま聴いても。変わりはしないので。やっぱり、こいつはクラッシュの状況自体が混沌としていたんだろうなと。
で、混沌としたまま、途上にあったまま。このアルバムを最後に解散しちゃったんだよねと。
(『Cut The Crap』はクラッシュのアルバムだとは認めていませんので悪しからず)
そんな中途半端なところも正直に曝け出しちゃうところが好きで、故にクラッシュを信じていたんですけどね。
それでも「Know Your Rights」とか「Should I Stay Or Should I Go」とか「Rock The Casbah」と。
言うべきことは言って。決めるところは決めてますからね。どんな状況下でも諦めちゃいけないんだと。
混沌としていようが、混乱しようが。諦めたらそれで、そこで終わりだと。そんなことを教えてもらったんだな。
でも、まぁ。いまもB面には殆ど針を落とすことはなく。A面しか聴かないことが多いアルバムではありますが。

混沌。
なんだかんだと。
なんやかんやで。
なんでもかんでも。
なにがなにやら。

まぁ。
なんでもかんでも。
ハッキリさせりゃいいてもんでもない。
それはそうだけど。
どうにもきな臭いものってのもあって。

だから。
うやむやにさせない。
グダグダにさせちゃいけない。
そんな見せ掛けには。
騙されないぞってものもあるからね。

恐れない意志と。
受け容れる感覚と。
そんな。
混沌の中でも見失ってはならない。
そんなものだけは主張しておこう。

混沌。
その中で。
混乱。
それでも。
見失いたくはない。
忘れたくはない。
言葉を無くしたくはない。
挙げる拳はもっていたい。

だから。
今日も。
今夜も。
針を落としている。
回している。
聴いている。
感じている・・・



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2013/04/27 Sat *隠しきれない、隠せやしない / Georgie Fame

20130427thethirdfaceoffame


誰でも。
そうだろうけど。
俺にだって。
幾つかの。
顔がある。

いつでも。
どこでも。
同じ顔で生きる。
そいつが出来るのが。
望ましくはあるけれど。

この渡世。
そうはいかない。
事情やらなんやらもある。
複数の顔を使い分け。
なんとかやり過ごしてる。

となれば。
夫々の顔には。
夫々に見合った。
恰好、身支度ってもんが。
あったりはするのだが。

『The Third Face Of Fame』'68年リリース。
スリー・ピースのスーツ姿も実に様になってるジョージィ・フェイムのアルバム。
なんたってモッズ界一の伊達男、モッドな女の娘達のアイドルだったフェイムですからね。
なんとも小憎らしいばかりのカッコ良さではあります。粋でお洒落で。まったくねぇ。
さて。英国のR&B界随一の鍵盤奏者として。そのソウルフルでジャージーな指捌きで。
フラミンゴ・クラブなんかをクールに熱くさせ、シーンを牽引していたフェイムですが。
そんなフェイムでも。時の流れには逆らえなくて。レコード会社を移籍、R&B一辺倒とはいかなくなって。
ちょっとばかり中庸な、日和った様なサウンドをバックにその甘い歌声を披露することになったと。
生きてく為にはね。やっぱり色々あるんだよねと。思わず考えさせられてしまいますが。
そんな商業的なコンセプトとサウンドをバックに。それまでとは別の顔を作らざるを得なくなったフェイム。
それでも。その歌声からは、粋でクールなモッズの残り香は隠しきれない、隠せやしないってことで。
しれっと。甘くビートルズやドノヴァンや、ガーシュインのナンバーを歌いながらも。
その歌声の端々にR&Bを感じさせるところが。やってくれるねと。気骨は失っていないよねと。
故に甘ったるいだけにはならなくて。ピリッとスパイスが効いていて。そこがなんともいい感じなのです。
それを察知した人は多かったらしく「The Ballad Of Bonnie And Clyde」は全英1位になってたりします。
ラグタイム調のピアノに導かれて始まる「The Ballad Of Bonnie And Clyde」のカッコ良さ、フェイムはフェイムだと。
個人的にはあのボニーとクライドの唄だってだけで無条件で大好きなんですけどね。
そんなナンバーで幕を開けるこのアルバム、隠しきれない、隠せやしないフェイムの心意気もあっていいなとね。

誰かと。
同じ様に。
俺にだって。
幾つかの。
顔がある。

いつでも。
どこでも。
同じ顔で生きられる。
そんな見果てぬ夢を。
捨て切れずにはいるけれど。

この浮世。
そうはいかない。
しがらみやらなんやらもある。
異なる顔を使い分け。
なんとか生き抜いている。

となれば。
夫々の顔には。
夫々に見合った。
仕様、身なりってもんが。
あったりはするのだが。

あったりはするのだが。

どうしても。
隠しきれない。
隠せやしない。
嗜好とか。
拘りとか。
そんなものも。
あったりはするので。
夫々には。
夫々にと。
思ってはいても。
解ってはいても。

隠しきれない。
隠せやしない。
そんなものが。
どんな時も。
どの顔からも。
どの様からも。
滲み出てしまう。
はみ出してしまう。
香ってしまう。
思ってはいても。
解ってはいても。

隠しきれない、隠せやしない。
否、隠すつもりもないんだな、きっと(苦笑)。
だってねぇ。
人と一緒じゃ。
面白くないじゃん!



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2013/04/26 Fri *こんな夜が / Otis Redding

20130426lonleyandblue


独り。
蒼い。
時間。
静かに。
流れる。

静かに。
深く。
時を刻む音が。
聞こえそうな。
時間。

そんな。
時間が。
偶には。
あっても。
いい。
なくては。
いけない。
あるから。
いい。

『Lonely & Blue』'13年リリース。
ザ・ディーペスト・ソウル・オブとの副題がつけられたオーティス・レディングの新たな編集アルバム。
'60年代のオリジナル・アルバムかと見間違うジャケットとアルバム・タイトルに編集意図が秘められているかと。
ご丁寧にリング・ウェアまで再現してダメージ・ジャケットを模しているあたりに遊び心と愛情があるなとも。
オーティスならではの哀感溢れる、哀愁滲みだすスロー・バラードばかり12曲が選ばれています。
特に珍しい音源は無く。既出のものばかりと思われます。1曲だけひょっとすると未発表のテイクなのかな・・・
それよりも。敢えてヒット曲、よく知られた曲よりも。埋もれた名曲、佳曲にスポットを当てたかの如き選曲。
その妙により。恐らくは編集意図通りに新しいオーティスのオリジナル・アルバムとして自然に聴くことができる。
針を落とすとごく自然に。オーティスの歌声に惹き込まれ、オーティスの世界に浸れる。それがいいなと。
致し方ないことではあるものの。オーティスも意図の解らない編集アルバムが乱発されてますからね。
それらと比較すると。このアルバムからはオーティスに対する自然な愛情が感じられてね。いいんですよね。
A面6曲目に「These Arms Of Mine」、B面1曲目に「I've Been Loving You Too Long (To Stop Now)」と。
要所に名曲を配してグイッと聴く者の心を掴んで離さなくして引き締めてるところも実に見事で愛情溢れてます。
胸の奥の柔らかいところにまで届き、語りかけてくる。そんなオーティスの歌声に浸りながら、感じながら。
独りの蒼い時間に浸ってしまう。誰にでも。そんな時間が必要なんじゃないかと。そんなことを思ったりもします。
兎にも角にも。またこうして新鮮な気持ちでオーテイスの歌に向き合える、そのこと自体が一番嬉しいのかな。
CDではなく。深紫も美しいアナログ盤で是非手にしてほしい。そんな新しい“オーティスのレコード”なのです。

独り。
蒼い。
時間。
静かに。
過ぎていく。

静かに。
深く。
時を刻む音も。
消えてしまいそうな。
時間。

そんな。
時間が。
稀には。
あっても。
いい。
なくては。
いけない。
あるから。
いい。

独りで。
蒼い時間を。
凄し。
蒼い思いを。
見つめ。
蒼い世界に。
潜んでみる。
蒼い・・・に。
浸ってみる。

こんな夜が。
偶に。
稀に。
あっても。
いい。
なくては。
いけない。
あるから。
いい。

僕にも。
誰にでも。



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