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2013/06/15 Sat *呑みこめ / Sonny Boy Williamson

20130615downandoutblues


まったく。
いつになっても。
いつでも。
いつまでも。
変わることなどなく。

何かが。
刺さっていたり。
何かに。
引っ掛かっていたり。
スッキリしない。

特に。
何かが。
でもないのに。
ただ。
漠然と。

付きまとわれて。
振り払うこともできずに。
靄の中。
道端に腰を下ろして。
流れていくものをただ眺めてる。

呑み込め。

『Down And Out Blues』'59年リリース。
何とも強烈なジャケットが印象的なサニー・ボーイ・ウィリアムスンⅡ世のアルバム。
(因みに被写体はまったくの別人ですので。ご存じかとは思いますが念のため)
リトル・ウォルターと並び立つブルース・ハープの巨人であるサニー・ボーイです。
南部出身で。シカゴに出てチェスと契約した時には既に50代半ばになっていたとか。
尤も。嘘つきの中の嘘つきの異名をとるサニー・ボーイで。生年も諸説あってはっきりしません。
一時有名になったロバート・ジョンソンの臨終の場に立ち会ったってのも真赤な嘘だったとか。
そもそもが。アレックス(もしくはライス)・ミラーってのが本名で。サニー・ボーイでも何でもなくて。
南部でラジオに出るのに。既に有名だったサニー・ボーイ・ウィリアムスンの名前を勝手に名乗ったと。
それで人気者になって。そのうち本家が南部に来るってんでⅡ世をつけたと。いやはやなんとも。
チェスで数々のヒットを放つうちに。サニー・ボーイと言えばⅡ世のことを指すようになってしまったと。
もうこの経歴だけで、そのまんまブルースじゃないかと。何とも言えず嬉しくなってしまいます。
'55年~'58年の録音を集めたこのアルバムでも。そんなサニー・ボーイの如何わしくも生々しいブルース。
その息遣いまで感じられそうなリアルなブルースが、コミカルでありながらシニカルなブルースが溢れてます。
リトル・ウォルターと異なり生音に拘り続けたサニー・ボーイ。歌うが如く吹き、吹くが如く歌いと。
その境目を感じさせないところが魅力的で。一説では吹いてるんじゃなくてハープを加えたまま歌ってたと。
そんな人を食った様なところもサニー・ボーイならではで。思わずニヤリとさせられます。
ウォルターはブルースに憑りつかれ。サニー・ボーイはブルースを呑み込んだんだなと。その図太さが好きです。

まったく。
いつになろうと。
どこでも。
いつまででも。
変わるはずもなく。

刺さってしまった。
何かが抜けなくて。
引っ掛かってしまった。
何かが外せなくて。
ハッキリしない。

特に。
何かが。
なんてないのに。
ただ。
自然に。

覆い被されて。
振り払うことも億劫で。
霧の中。
銀幕の外に腰かけて。
映っているものをただ眺めてる。

呑み込め。

いつでも。
どこでも。
いつまでも。
沿道に立っている。
客席に座っている。
動いていくのを。
流れていくのを。
ただ。
眺めている。
見送っている。

それでいい。
それでもいい。
それでも。
そんなものを。
なんやかやを。
スッキリしないまま。
ハッキリしないまま。
そのまま。
丸ごと。
自分ごと。

呑み込め。



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