« 2013/06/16 Sun *ビートに痺れて / Bo Diddley | トップページ | 2013/06/18 Tue *包み隠さず / Spooky Tooth »

2013/06/17 Mon *それで幸せかい? / The Animals

20130617animalisms


あぁ。
そうだな。
いい言葉だな。
いい話だな。
いい写真だな。

あぁ。
そうだね。
感動するよね。
泣けるよね。
綺麗だよね。

でも。
それさ。
あんたのじゃないだろ。
誰かのだろ。
それでいいんだ。

ふーん。
それで幸せかい?

『Animalisms』'66年リリース。
コロンビアからデッカに移籍したアニマルズのデッカでは唯一となるアルバム。
アラン・プライスが脱退して。ミッキー・モストの支配下から脱出して。
要はポップな側面、コマーシャルになる要因が結果的に排除されたってことでしょうか。
となれば。そこはアニマルズですから。野生の本能、野獣としての本性が剥き出しになると。
特にエリック・バードン。ブルースにリズム&ブルースに深く傾倒し、“黒さ”を追求するバードン。
その真摯な姿勢故にプライスやモストと対立することも多かったらしいので。ここぞとばかりに。
ここぞとばかりに妥協することなく徹底的に“黒さ”を発揮しています。その歌声に宿る凄みと言ったら。
かのブライアン・ジョーンズをして英国最高のシンガーと言わしめたその実力を遺憾なく発揮しています。
(ブライアン、そんなこと言ってるからミックに嫌われちゃったんだぞ・・・なんてね)
聴いてると。ビリビリと胸の奥まで震わされるものがあって。その熱くソウルフルでワイルドな歌声。
オリジナルも、カヴァーでも。ここまで歌えるかってくらいで。生半可なことじゃこうはならないよなと。
徹底的に対象に向き合って。自分のものとして咀嚼して。総てをかけて吐出してるからこそなんだと。
ここまでやれれば、歌えれば本望でしょうが。ここまでやらなきゃならなかった、歌わなきゃならなかった。
そんな側面もあった筈で。どこまでいけばいいのかと。いってみなきゃわからないと。
止まることの出来ない、走り続けるしかない。そんな荒々しさが表れているところもあって。
その肌触りがヒリヒリと突き刺さってくるのも。バードンの半端無さ、本気の故なんだなと感じさせられます。
そのデビューからビートルズ、ストーンズの後塵を拝し。常に2番手以下だったアニマルズ、バードン。
でも。それでもいいと。今も歌い続けているバードン。その歌声はほかの誰でも無いバードンのもので。
恐らくは。昔も今も。いつも。その歌声が続く限りは幸せなんだろうなと。うん。それでいいと。

あぁ。
そうだよ。
いい言葉だよ。
いい話だよ。
いい写真だよ。

あぁ。
そうかもね。
感動するかもね。
泣けるかもね。
綺麗かもね。

でも。
それさ。
あんたのじゃないだろ。
誰かのだろ。
それでいいんだ。

ふーん。
それで幸せかい?

誰かの言葉。
誰かの話。
誰かの写真。
そのまま。
そのまんま。

向き合ってもいなきゃ。
咀嚼もしていない。
吐出すものなんてありゃしない。
誰かの顔しか見えてこない。
あんたの顔はどこにある。

誰かの言葉。
誰かの話。
誰かの写真。
誰かの思い。
それで幸せかい?

自分のものじゃない。
自分のものがない。
自分のものにできてない。
それじゃ本気になれやしない。
それじゃ何も感じられない。

なぁ。
それで幸せかい?



web拍手 by FC2

|

« 2013/06/16 Sun *ビートに痺れて / Bo Diddley | トップページ | 2013/06/18 Tue *包み隠さず / Spooky Tooth »

001 British Rock」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188094/57633216

この記事へのトラックバック一覧です: 2013/06/17 Mon *それで幸せかい? / The Animals:

« 2013/06/16 Sun *ビートに痺れて / Bo Diddley | トップページ | 2013/06/18 Tue *包み隠さず / Spooky Tooth »