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2013/06/23 Sun *変容 / David Bowie

20130623diamonddogs


明らかに。
目に見えて。
音を立てて。
変わっている。
変わり始めている。

確信はない。
断定もしない。
でも。
好ましくない様な。
嫌な感じが拭えない。

おかしい。
あやしい。
信用できない。
この変化は。
望ましくない。

理屈でも。
理論でも。
何でもない。
ただ。
感覚がそう囁いている。

『Diamond Dogs』'74年リリース。
初めて単独でのセルフ・プロデュースとなったデヴィッド・ボウイの8thアルバム。
スパイダース・フロム・マースと別れてからの初めてのアルバムでもありました。
グラムの次、ジギーの次。どうするのか、どう変わっていくのか。背間も注目する中で。
ボウイが目をつけたのがジョージ・オーウェルの近未来小説である『1984年』で。
そのミュージカル化だか、コンセプト・アルバム化を意図したものの遺族に却下されて。
諦めきれずに。その世界観を下敷きにしながらボウイならではの近未来を描いてみせたと。
なんでも制作中にあのウィリアム・バロウズと出会って。意気投合して。
言葉や文章の断片をコラージュするカット・アップなる手法を作詞にとりいれたりもしたとか。
ボウイ、オーウェル、バロウズ。なんかこの名前が並ぶだけでゾクゾクしたりします。
その結果、ダイアモンド・ドッグスと言うキャラクターが誕生して。その物語が展開されています。
裏ジャケに描かれた犬と化したボウイの下半身、その局部の描写が衝撃的に語られました。
この時点では10年先だったその世界。30年近くが経過したいま。いまの、この世界。
果たしてボウイの目にはどう映っているのか。訊いてみたい気がします。
このボウイの変容を描いたギイ・ピラートは同年にストーンズのこのアルバムも手掛けてます。
そのせいか。当時のストーンズと通ずる匂いも、特に「Rebel Rebel」辺りには濃厚に漂ってるかな。
「1984」の無機質を装いながらのファンクな感覚には、既に次なるボウイの変容を予感させるものもあります。

密やかに。
目に見えないところで。
足音を忍ばせながら。
変わっている。
変わり始めている。

確信ではない。
断定もできない。
でも。
好きにはなれない。
嫌な臭いが漏れている。

おかしい。
あやしい。
信用してはいけない。
この変化は。
受け入れてはいけない。

理屈でも。
理論でも。
何でもない。
ただ。
触覚がそう蠢いている。

枠組みが。
仕組みが。
根底から。
変わろうとしている。
変えられようとしている。

望ましくない。
受け入れられない。
そんな世界に。
変わろうとしている。
変えられようとしている。

近未来の。
世界など。
物語など。
誰にも。
予測などできない。

だとしても。
近頃の変化は。
この変容は。
嫌な感じなんだ。
嫌な臭いがするんだ。
そう自分の中の何かが警告を発してる。

世界が変容する時。
それが正しくないと。
それが好ましくないと。
そう感じた時。
変容しない自分でいたいんだ。



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