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2013年6月

2013/06/27 Thu *何はともあれ / The Ikettes

20130627finefinefine


何はともあれ。

話がまとまって。
話しがついて。
区切りもついたし。
先へも進めるし。
いいんじゃないかと。

存外に。
土壇場で。
迷走しかかって。
ちょっと苦心したけど。
いいんじゃないかと。

決まってしまえば。
終わり良ければ。
総て良し。
これで一安心。
いいんじゃないかと。

何はともあれ。

『Fine Fine Fine』'87年リリース。
アイク&ティナ・ターナー・レヴューのバック・コーラス兼ダンサー、アイケッツ。
グループとしてのレコーディングも行っていたアイケッツの'60年代の音源を集めた編集アルバム。
アイケッツのアルバムにもかかわらず。ジャケットの中央に鎮座するのはティナってのは如何かと。
まぁ、アイケッツが何者であるかを一目で知らしめてるってことでは効果的なのかな。
しかし。世の中にはアイケッツは4人組でって売り文句をこのアルバムに付けてるレコ屋もあって・・・
アイクがレイ・チャールズ・レヴューのレイレッツを真似したんだから3人でしょがってね。
さて。このアイケッツ。そのメンバーに関しては入れ替わりも激しかった上にまともな記録も無い様で。
このアルバムに収められてるナンバーでも誰が歌ってるのか判然としないものも多いみたいです。
何せツアー用とレコーディング用で別々のアイケッツが存在していた時期もあるらしいので。
更にはアイクのギャラの払いが悪いのと女癖の悪さでメンバーが安定することは無かったと。
常にメンバーのうちの誰かはアイクの愛人だったとかって羨ましい、否、腹立たしい話もあります。
名の知れたメンバーとしてはあのボニー・ブラムレットが顔を黒塗りして参加してたりとか。
後のイミディエイトの歌姫、P.P.アーノルドとか、バネッタ・フィールズやらクローディニア・レディアとか。
モータウンでソロ・アルバムを出すことになるブレンダ・ハロウェイが参加してた時期もあったとか。
当然録音にはアイクも関わっていて。ブルージーなギター聴かせたり、ノベルティな味わいが御機嫌だったり。
金銭や女性に関する問題は別として。その才人振りを再確認できるアルバムでもあります。
で、アイケッツ。そのちょっと下世話に弾ける可愛らしさが堪りません。芸能の匂いもたっぷりで。
何はともあれ。ファイン、ファイン、ファインと。ジャケット見ながら一緒に踊ってしまうのが一番なのです。

何はともあれ。

話はまとめた。
話はつけた。
区切りもつけたし。
先へも進ませたし。
いいんじゃないかと。

存外に。
土壇場まで。
時間がかかって。
ちょっと心配もしたけど。
いいんじゃないかと。

決まったんだから。
終わらせたんだから。
上出来。上出来。
まずは一安心。
いいんじゃないかと。

何はともあれ。

どう転がるか。
どう流れるか。
先のことは。
見えてないが。
わからないが。

まずは。
ひとまずは。
決めた。
終わった。
進んだ。

それで良し。
あぁ、良かったねと。
素敵だねと。
上等だねと。
今夜だけでも。

何はともあれ。

踊ってしまおう!



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2013/06/26 Wed *何のためって / Barbara Lewis

20130626workinonagroovything


何のためって。

ここまで。
真面目に。
真剣に。
必死に。
なるなんて。

自分にしては。
珍しく。
らしくもないけど。
やりたいから。
やってるんだけど。

誰かのためでなく。
自分のためだけど。
だからと言って。
いつも。なんにでも。
ここまでやりはしない。

ここまで。
真面目に。
真剣に。
必死に。
なってるのは。

何のためって。

『Workin' On A Groovy Thing』'68年リリース。
アトランティックのレディ・ソウルの中でも都会的な匂いを身に纏うバーバラ・ルイス。
そんなバーバラの(アトランティックでのかな?)5枚目のアルバムにして代表作とされるアルバム。
どうしてもアトランティックって言うと。南部の、サザン・ソウルのイメージが自分の中では強くて。
どうも。その範疇から外れるシンガーにはなかなか触手が伸びなくて。バーバラもそんな1人でした。
先入観とか固定観念とか。カテゴライズとか。好きじゃないんですけど。それでも。どうしてもね。
そんなある日。レコ屋の片隅で。偶々このアルバムに出会って。何故か惹かれるものがあって入手して。
家に帰って。針を落としてみたら。これが良かったんですよね。あらら。もっと早く出会いたかったなんてね。
軽やかで、しなやかで、キュートなその歌声。甘酸っぱい感じで胸がキュンとね。なるんですね。
そのサウンド、メロディーはかなりポップで。ソウルとしては、アトランティックのソウルとしては異色で。
変な表現ですが。ギリギリ、ソウル・・・セーフって感じかな。ポップスと言われても不思議じゃなくて。
でも。そのソウルとポップスの絶妙なバランスにある境界線で歌われるバーバラの歌声がいいんですよね。
この感覚。どこかでも感じたなと思ったら。そう。モータウンに近いんですよね。もろモータウンなナンバーもあり。
そう思うと。モータウンもソウルじゃないですか。大好きだし。そりゃ惹かれるわけだなと。
レコード会社のイメージに囚われ過ぎてたんだなと。そんなの関係なく。いかすものはいかすのだと。
「Make Me Your Baby」とか「Workin' On A Groovy Thing」なんてナンバーにキュンとしながら、今更にね。

何のためって。

ここまで。
探ったり。
測ったり。
その気に。
なるなんて。

自分でも。
不思議なほどで。
似合わないけど。
やりたいから。
やってるんだけど。

誰かのためでなく。
自分のためだけど。
だからと言って。
やたらめったには。
ここまでやりはしない。

ここまで。
探ったり。
測ったり。
その気に。
なってるのは。

何のためって。

そこが。
その場所が。
そこで。
過ごす時間が。
心地良いから。

そこで。
共にあることが。
それが。
その空気が。
いい感じだから。

そんな。
いかす。
素敵な。
時間。空気。
そんなもの。

いま暫く。
もう少し。
許される限り。
続けばいいなと。
そのためならば・・・

らしくなくても。
似合わなくても。
それなりには。
真面目にも。
その気にもなるんだな。

表面上は。
あくまでも。
慌てず。
騒がず。
どこ吹く風を装いながらもね。



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2013/06/25 Tue *恋は恋 / King Curtis

20130625thatlovinfeeling


なんであれ。
なんにしろ。
この囁きは。
このざわめきは。
そう。そうかもね。

ちょっとしたことも。
ささいなことでも。
気にかかる。
かかったら。
気もそぞろ。

どうにも。
こうにも。
そんなものじゃない。
大したことじゃない。
その筈だったのに。

これは。
こいつは。
ひょっとして。
ひょっとしなくても。
あら。あれれ。

『That Lovin' Feeling』'66年リリース。
ソウル界のサックス・プレイヤーの第一人者だったキング・カーティス。
ソロ・アーティストとしての活動は勿論、自らのバンドを率いて数多のシンガーをバックアップして。
時には現場での音楽監督やプロデューサーとしても八面六臂の活躍でアトランティックを支えていました。
そのバンドからはコーネル・デュプリーを始めとして名うてのミュージシャン達が巣立ってもいきました。
確か、あのジミ・ヘンドリックスも一時期カーティスのバンドに在籍していたんじゃなかったかな。
そんな才人、カーティスが同年代の様々なジャンルのナンバーをカヴァーしたインスト・アルバム。
流麗なストリングスをバックにソウルフルなカーティスのサックスが鳴り響く名盤・・・迷盤かな(苦笑)。
確かにそのサックスはソウルフルですし。「Michelle」「You've Lost That Lovin' Feeling」ときて。
「The Girl From Ipanema」なんてとこまで。そのバラエティに富んだ選曲は楽しいものがありますが。
どう聴いても。イージー・リスニング、ムード音楽の範疇を超えるものではないよなと。やっぱり無理があるねと。
真夜中のソウル・バーより昼下がりのスーパーが浮かんできますからね。どんなに想像力豊かでも。
この如何にもな所謂“美女ジャケット”も含めて。やっつけ仕事の、B級の匂いは消し去れません。
確かな需要もあったのでしょうが。こんなアルバムを作らなければならなかったカーティス、アトランティック。
そこに当時のソウル・ミュージシャンとそのレコード会社が置かれた社会的な背景を見るのは穿ち過ぎですかね。
それでも。カーティスのサックスは艶やかで。その音色に恋する気持ちに変わりはないんですけどね。
それだけに。もうひとひねり、ふたひねりあったら良かったのにと。どうしても感じざるを得ないんですよね。

なんであれ。
なんにしろ。
この蠢きは。
このときめきは。
そう。そうかもね。

ちょっとしたことが。
ささやかなことでも。
胸が躍る。
踊ったら。
もう上の空。

どうにも。
こうにも。
そんな筈はなくて。
いつもの気紛れの筈で。
そう決めてたのに。

これは。
こいつは。
ひょっとして。
わかってはいたけれど。
あぁ。あらら。

何でもない。
一言が。
何気ない。
一言が。
心に触れて。
見える筈もない。
表情が浮かび。
仕草が思い出される。

まぁ。
なんであれ。
なんにしろ。
どんなかたちでも。
好きなものは好きで。
伝えられなくても。
どうにもならなくても。
叶いはしなくても。

恋は恋。



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2013/06/24 Mon *熟し堕ちる前に / T.Rex

20130624tanx


熟し堕ちる。
その前に。
手をうとう。
なんとしてでも。
どうとしてでも。

熟れるのは。
止められない。
堕ちていくのも。
止むを得ない。
だとしても。

手をこまねいたままでなど。
指をくわえたままでなど。
いられない。らしくない。
僅かでも望みがあるならば。
微かでも手応えがあるならば。

熟し堕ちる。
その前に。
その果実を。
口にしたい。
味わいたい。

『Tanx』'73年リリース。
初来日公演の興奮も冷めやらぬうちにリリースされたT.レックスのアルバム。
その来日時に実現した東京でのセッションからも2曲が選ばれて収録されています。
熱狂的なブーム、所謂T・レクスタシーの絶頂で録音、制作され。
故にその爛熟期の終焉が近づいていることを告げる役割を担わされるもとになったアルバム。
あまりに急激に燃え盛った熱狂は、冷めるのも早いのは世の常で。
このアルバムの前あたりからシングルも全英チャートで首位に立てなくなっていたのかな。
ポップでハードなリフが鳴り響き、そのボラン・ブギーに乗ってマーク・ボランが怪しく歌う。
T.レックス、ボランの世界は完璧で。完璧すぎる程で。完全に熟れていて。饐える寸前かなと。
全13曲。B面最後の1曲を除いて。2分台、1分台のナンバーが次から次へとめくるめく様で。
その絢爛さが魅力で。変わらずに魅惑されるのですが。どこか物寂しさを感じるところもあって。
たぶん。それはこれと言った決めのナンバーに欠けるからで。欠けても魅せるところが流石ですが。
その余裕をかました様なところにも爛熟期の匂いが漂ってるかな。それはそれで好きなんですけどね。
東京録音の「20th Century Boy」でも入ってたら違ってたかな。否、余計に寂しさが増してたかな。
などと呟きながら。熟れて堕ちる寸前のT・レクスタシーの甘味、それを味わうのもまたいい感じなのです。
当時の日本盤はフル・カラー15Pの豪華なライナー付きで。(たぶん)日本公演の見開きフォトも載ってて。
歌詞と、当時としては珍しく訳詞も載ってて。T・レクスタシーの最後の輝きを感じることができます。

熟し堕ちる。
その前に。
手に入れよう。
なんとしてでも。
どうとしてでも。

熟れても。
構わない。
堕ちるのは。
むしろ望むところ。
だからこそ。

手を出さないでおくなど。
指先を伸ばしもしないなど。
いられない。らしくない。
僅かでも望まれているならば。
微かでも触れるものがあるならば。

熟し堕ちる。
その前に。
その果実を。
口にしたい。
味わいたい。

いい感じに。
熟してる。
その果実から。
目を離さずに。
目を逸らさずに。

堕ちる。
その瞬間を。
逃さずに。
手を出して。
指を伸ばして。

手にしよう。
口にしよう。
味わおう。
その瞬間を。
逃さずに。

熟し堕ちる前に。



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2013/06/23 Sun *変容 / David Bowie

20130623diamonddogs


明らかに。
目に見えて。
音を立てて。
変わっている。
変わり始めている。

確信はない。
断定もしない。
でも。
好ましくない様な。
嫌な感じが拭えない。

おかしい。
あやしい。
信用できない。
この変化は。
望ましくない。

理屈でも。
理論でも。
何でもない。
ただ。
感覚がそう囁いている。

『Diamond Dogs』'74年リリース。
初めて単独でのセルフ・プロデュースとなったデヴィッド・ボウイの8thアルバム。
スパイダース・フロム・マースと別れてからの初めてのアルバムでもありました。
グラムの次、ジギーの次。どうするのか、どう変わっていくのか。背間も注目する中で。
ボウイが目をつけたのがジョージ・オーウェルの近未来小説である『1984年』で。
そのミュージカル化だか、コンセプト・アルバム化を意図したものの遺族に却下されて。
諦めきれずに。その世界観を下敷きにしながらボウイならではの近未来を描いてみせたと。
なんでも制作中にあのウィリアム・バロウズと出会って。意気投合して。
言葉や文章の断片をコラージュするカット・アップなる手法を作詞にとりいれたりもしたとか。
ボウイ、オーウェル、バロウズ。なんかこの名前が並ぶだけでゾクゾクしたりします。
その結果、ダイアモンド・ドッグスと言うキャラクターが誕生して。その物語が展開されています。
裏ジャケに描かれた犬と化したボウイの下半身、その局部の描写が衝撃的に語られました。
この時点では10年先だったその世界。30年近くが経過したいま。いまの、この世界。
果たしてボウイの目にはどう映っているのか。訊いてみたい気がします。
このボウイの変容を描いたギイ・ピラートは同年にストーンズのこのアルバムも手掛けてます。
そのせいか。当時のストーンズと通ずる匂いも、特に「Rebel Rebel」辺りには濃厚に漂ってるかな。
「1984」の無機質を装いながらのファンクな感覚には、既に次なるボウイの変容を予感させるものもあります。

密やかに。
目に見えないところで。
足音を忍ばせながら。
変わっている。
変わり始めている。

確信ではない。
断定もできない。
でも。
好きにはなれない。
嫌な臭いが漏れている。

おかしい。
あやしい。
信用してはいけない。
この変化は。
受け入れてはいけない。

理屈でも。
理論でも。
何でもない。
ただ。
触覚がそう蠢いている。

枠組みが。
仕組みが。
根底から。
変わろうとしている。
変えられようとしている。

望ましくない。
受け入れられない。
そんな世界に。
変わろうとしている。
変えられようとしている。

近未来の。
世界など。
物語など。
誰にも。
予測などできない。

だとしても。
近頃の変化は。
この変容は。
嫌な感じなんだ。
嫌な臭いがするんだ。
そう自分の中の何かが警告を発してる。

世界が変容する時。
それが正しくないと。
それが好ましくないと。
そう感じた時。
変容しない自分でいたいんだ。



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2013/06/22 Sat *スコーン! / Paul MacCartney & Wings

20130622overamerica


抜きたい。
何も考えず。
何も思わず。
ただただ。
抜きたい。

それだけなんだ。
溜まってしまったもの。
纏わりついてしまったもの。
こびりついてしまったもの。
抜いてしまいたいんだ。

余計なもの。
余分なこと。
いらないんだ。
ただただ。
抜けてしまえば。

空っぽに出来れば。
空っぽになれれば。
それでいいんだ。
それだけで十分なんだ。
抜けていかないかなぁ。

スコーン!

『Wings Over America』'76年リリース。
ポール・マッカートニー率いるウィングスの3枚組ライヴ・アルバム。
同名タイトルの全米ツアーで収録された質量ともに申し分のないアルバム。
さて。初めに申し上げておきますが。先日も某ロック・バーにて、どっち派ですか?と尋ねられ。
間髪入れず。寸分の迷いなく。ジョン派ですと断言した人間ですので。
以下、ひょっとしたらポールを非難してるとか、馬鹿にしてるととられる文言があってもご容赦をと。
そもそもね。ビートルズ大好きだし。ポールも大好きだし。ただ、ジョンと比較するとついついねと。
まぁ、ジョンは自分にとって特別な存在なので。そいつばっかりは譲れないので。
で、ポールの何が魅力で好きかって言うと。何にも考えてなさそうで能天気なところ・・・
いや、勿論ね。ポールだって色々思考してるだろうし苦悩もあるだろうし。でもそれがメロディーに表れないと。
ロックンロ-ル・ナンバーにしてもラブ・バラードにしても。ひっかかりとかがなくて。ひたすら真直ぐ。
ひたすらベタで。盛り上がりたいなってところで盛り上がるし。泣きたいなってところで泣かせるし。
何も考えないで聴くのには最適。スコーン!と抜けていくんですよね・・・いやいや決して馬鹿にしてないから。
だって。そんなメロディーをこれでもかってくらいに生み出せるのは世界中にポール一人しかいないんだから。
こんな芸当。ジョンにだって逆立ちしても出来やしないから。ジョンは絶対どこかひっかかっちゃうから。
時には見たくもないもの見せようとするし、聴きたくもないもの聴かせようとするし。ジョンはそれでいいんだけど。
ポールは見たいもの、聴きたいものしか表に出してこないんですよね。そう、ポールは超一流の芸能人なんだと。
お客様は神様ですを常に実践できる、それがポールなんです。ジョンには絶対無理だもんなぁ・・・
時にそれが過ぎちゃって、やり過ぎちゃっておかしな空気になるのはご愛嬌ってことで。やっぱり凄いよなと。
そんなポールがライヴ・アクトとして最も脂が乗ってた時期のライヴですからね。これが楽しくないわけがなくて。
オープニングの「Venus And Mars~Rock Show~Jet」のメドレーでね、もうそれだけでスコーン!とね。
で、「Maybe I'm Amazed」でしょ、「Live And Let Die」「Silly Love Songs」「Band On The Run」「Soily」ですから。
このメロディーを張りも艶もあるポールに歌われたら。もう、それだけね。色んなものが抜けちゃおうってもんです。
妙にバンドを意識して他のメンバーに歌わせなきゃいいのに。そこら辺の詰めの甘さもポールかな・・・失礼多謝。

抜きたい。
何も考えず。
何も思わず。
ただただ。
抜きたい。

それだけなんだ。
溜まってしまったもの。
纏わりついてしまったもの。
こびりついてしまったもの。
抜いてしまいたいんだ。

余計なもの。
余分なこと。
いらないんだ。
ただただ。
抜けてしまえば。

空っぽに出来れば。
空っぽになれれば。
それでいいんだ。
それだけで十分なんだ。
抜けていかないかなぁ。

スコーン!

いいことも。
よくないことも。
この一週間。
考えてしまって。
思ってしまって。
溜まってしまったあれやこれや。
抜きたい。
抜ければいい。
それだけなんだ。

スコーン!



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2013/06/21 Fri *ニッチ / The Rolling Stones

20130621discoverstones


そりゃ。
そうですよ。
メインじゃないでしょ。
ニッチでしょ。
だからと言ってね。

疎かにして。
いいってもんじゃなくて。
こういったところに。
光を当てて。
もう一度見直して。

こういったところから。
きっちりと。
立て直していかないと。
それこそ。
にっちもさっちもね。

細かいところ。
隙間に落ちそうなもの。
そんなものを大切にしないと。
いけないこともあるんです。
だからね。

えっ。
いつやるかって?
それは・・・

『Discover Stones』'74年リリース。
キング・レコードのお家芸、日本独自に編集しちゃったローリング・ストーンズの2枚組編集アルバム。
当時は世界各国で勝手に色々なアルバムが編集されてましたが。キング・レコードの暴走振りは無敵で。
'80年代前半まで毎年ベスト・アルバム編集してましたからね。何種類、何枚あるのか見当もつかないと。
まぁ、ベスト・アルバムなんてのはだいたい選曲も似たり寄ったりなので。流石に総てを揃えはしませんが。
偶に。ここアルバムの様に。ジャケットからして妙に人の気を引く“ブツ”があったりするのが厄介なんだよなと。
これ、『Exile On Main St.』のポスト・カードのセッションでのテイクですよね。そんなの使えちゃったんだなと。
当然、正式に許可なんかとってないんでしょうけどね。裏ジャケにはビル・ワイマンの“代役”が堂々と写ってます。
このジャケットだけでもなかなかのものですが。2枚組の中味、その選曲がまた何とも実にニッチなんですよね。
A面頭が「All Sold Out」で始まって。D面最後が「Who's Been Sleeping Here」ってね。いやはやなんともね。
全28曲、見事なまでにヒット曲やら代表曲を外してます。ここまで徹底できればそれはそれで凄いかなと。
オリジナル・アルバムを中心に、ヒット曲を集めたベスト・アルバムで補完するってのが本流の聴き方だとすると。
あまりにも傍流に過ぎる、偏り過ぎなんですけどね。こうして集められると。他に耳が奪われないだけあって。
アルバムタイトル通りに発見もあって。あぁ、そうかこんなタイトルだったんだとか、こんな曲だったっけとかね。
あと曲の流れも。「Money」「No Expectations」「Talkin' Bout You」なんてのはなかなか新鮮だったりします。
「Who's Driving Your Plane」とか「Miss Amanda Jones」とか「Stoned」とか、その魅力に改めて気づいたりも。
勿論、あくまでもニッチはニッチなんですけどね。でもそのニッチでの試行錯誤の積み重ねとか挑戦があってね。
それも含んだ、そんな土台があってのストーンズの世界だなんて言うことを発見できたりするのも楽しいのです。

そりゃ。
そうですよ。
メインのが面白いでしょ。
でもニッチだってね。
捨てたもんじゃない。

ほったらかしにして。
いいってもんじゃなくて。
こういったところにこそ。
面白みを見出して。
一から向き合ってみる。

そういったところから。
きっちりと。
取り組んでいかないと。
それこそ。
にっちもさっちもね。

些細なところ。
見過ごされてしまいそうなもの。
そんなものを大事にしないと。
いけない時もあるんです。
だからね。

えっ。
いつやるかって?
それは・・・

ニッチだから。
急がなくても。
慌てなくても。
いいだろう。
大丈夫だろう。

たいがいが。
そのままで。
隙間に落ちたまま。
見過ごされたまま。
二度と振り向かれることもない。

いつの日か。
やり直そうとしても。
メインは残ってても。
ニッチはどこにもない。
だからまた同じことの繰り返し。

何の。
進歩も無く。
進化も無く。
深化も無く。
元の木阿弥。

だから。
今でしょう!



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2013/06/20 Thu *桃色 / アン・ルイス

20130620thinkpink


思い。
覚めやらず。
未だ。
夢の中。
覚めたくもなく。

その。
思いの内に。
沈んだま。
過ごしてしまおうか。
一日、否、半日でも。

錯覚。
でも。
触れている。
聞こえている。
香っている。

このままで。

『Think Pink』'78年リリース。
どこかで見た様なジャケットが印象に残る、アン・ルイスの2ndアルバム。
歌謡ロック路線で人気を集めたアン。デビューした頃は正統派のアイドルだったんですよね。
「グッバイ・マイ・ラブ」なんて名曲だったし今でも人気の高いと思いますが。
思ったほどにはアイドルとしては売れなくて。何よりも本人の指向とは異なっていた様でと。
それで。徐々に路線を変更し始めて。その最初期に制作されたのがこのアルバムでした。
加瀬邦彦のプロデュースで。その関係からか参加メンバーには当時のジュリーのアルバムと重なるかなと。
何でもアンはデビューする前からジュリーの大ファンだったそうで。それで事務所もナベプロにしたんだとか。
なので。この頃の路線変更もジュリーがお手本だった・・・ジュリーと同じことやりたいってのがあったのではと。
そのルックスも、その歌声も。純歌謡曲向きじゃないですからね。必然でもあったとは思いますが。
何を隠そう。「グッバイ・マイ・ラブ」も好きでしたが。歌謡ロック路線のアンは結構大好きだったんですよね。
惚れ惚れする様なカッコ良さがありましたからね。ベスト・アルバムなんて結構ヘヴィー・ローテーションで。
このアルバムは未だ完全には歌謡ロック路線に振り切れてなくて。ちょっと中途半端な感じもあるのですが。
「湘南の男たち」とか「プリーズ・テル・ミー」とか。なかなかに捨てがたい佳曲もあって。その歌声も。
いい塩梅に力が抜けてて。その抜け具合、ちょっとした緩さに漂うクールな色香に憧れたりしたんだなぁ。
さて。このジャケット。好きなんだけど。もろパクってるなと。裏ジャケなんか一目見たら一発ですけどね。
アンも、加瀬さんも好きだったんだな。判りますよね?'78年に発売されたあのバンドのあのアルバムですね。

思い。
冷めやらず。
今も。
夢の中。
冷める筈もなく。

この。
思いを抱いて。
沈み込むままに。
溺れてしまおうか。
一日、否、半日でも。

幻覚。
でも。
触れている。
聞こえている。
香っている。

このままで。

このままで。
そのままで。
覚めずに。
冷めずに。
桃色。
靄に包まれて。
雲に浮かんで。
ふわふわと。
していられたら。
一日、否、半日でも。

そうもいかない。
そうはいかない。
解ってる。
知っている。
でも。だから。
いま少し。
考えていたい。
思っていたい。
桃色。
微かな吐息と共に。



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2013/06/19 Wed *お願いだから / RCサクセション

20130619please


そう。
そうさ。
この歌を。
この歌声を。
聴いてきたんだ。

場所は違えど。
風景は違えど。
同じ季節に。
同じ空気の中で。
繋がっていたんだ。

この歌声を。
あの頃も。
いつも。
いまも。
聴いているんだ。
感じているんだ。

離れていても。
近くにいても。
共鳴して。
共感して。
どこにいても。
わかっていてくれる。

だから。
お願いだから。

『Please』'80年リリース。
RCサクセションの通算5枚目にして4枚目のスタジオ・アルバム。
所謂エレキになったRCの、そして黄金の5人のメンバーによる初めてのスタジオ・アルバム。
たぶん。この頃に。ラジオから流れてきた音に、歌に衝撃を受けて慌てて名前を書きとめて。
それがRCとの出会いだったと。『Rhapsody』、このアルバム、『EPLP』と立て続けにリリースされて。
一気にRCの、清志郎の、チャボの世界へと惹きつけられ、引きこまれていったのでした。
とうとう、このつまらなくてくだらない、退屈な国にも最高に御機嫌なロックンロール・バンドが表れたんだと。
暗黒時代の話とか。そんな話は知らずに。ただただその駆け上がっていく勢いに驚きながら快哉を叫んでたな。
だってさ。ねぇ。こんな、“わかっていてくれる”バンドがさ。まさか、この最低な日常にやってくるなんてさ。
胸の中のもやもやしたものとか、ドキドキすることとか。言葉に、歌にしてくれるなんてさ。なんて最高なんだと。
FM雑誌で調べてさ。RCの名前見つけると線引いて。ラジオの前に座ってエア・チェックしてね。
で、本当に。高校とか予備校とかサボってさ。屋上でラジオ聴いてる時に流れてきたりしたらさ、もうね!
そう。ガキだから金無くてさ。ラジオとかレンタル・レコードとか。RCってそうやって聴いてたんだよね。
だから。一回一回真剣だし。繰り返し聴いてるし。思いが入ってるから。風景も空気も匂いも褪せないんだよね。
屋上から見た空の色とか。あいつの顔とか。あの娘のスカートの裾とか。パチンコ屋の煙草の煙とか・・・ね。
このアルバムも。エア・チェックしたテープが伸びちゃって駄目になってから手に入れたんだったよな。
言われてる様に音が細くて。特に中低域は迫力不足で。清志郎とかも最低だと。録音やり直したかってたと。
でも。そんな音質なんかものともしない、気にもさせない勢いが、思いが溢れてるから。これはこれでいいかなと。
もう耳に馴染んじゃって愛着あるし。下手にリマスターとかされてもなぁ。大切なものが薄れてしまいそうでね。
そうそう。ロックンロールなだけじゃなくて、ソウルでもあるんだと。何度も何度も聴いてるうちに感じてきて。
ガキの頃には解らなかったことも。色んな経験して感じられる様になってきて。年々沁みてくる様になってきて。
まったく「いい事ばかりはありゃしない」し、「あきれてものも言えない」し、なんだけど。そうなんだけど。でもね。
こうして。いつも。いまも。「Sweet Soul Music」が傍にあるんだと。それはやっぱり幸せなんだと思うのです。

そう。
そうさ。
この歌と。
この歌声と。
共に歩いてきたんだ。

異なる場所に立ち。
異なる風景の前で。
同じ季節を。
同じ空気の中を。
ここまで歩んできたんだ。

この歌声に。
あの頃も。
いつも。
いまも。
背中を押されているんだ。
強く抱きしめられているんだ。

離れていたのが。
近づくほどに。
共鳴して。
共感して。
こんなにも。
わかっていてくれる。

だから。
お願いだから。

この。
いい事を。
スウィートで。
ソウルな。
時間を。
あともう少しだけ。

この。
いい事が。
スウィートで。
ソウルな。
時間が。
いつまでも。

この。
いい事を。
スウィートで。
ソウルな。
時間を。
また近いうちにと。

背中まるめて。
帰り道。
坂の途中で。
立ち止まって。
空に向かって。
雨に濡れながら。
祈るんだ。

お願いだから。

この思い。
いまも。
いつも。
これからも。
空にとけていけ!



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2013/06/18 Tue *包み隠さず / Spooky Tooth

20130618itsallabout


これとそれ。
これもそれも。
ここもそこも。
そんなとこかな。
もうないかな。

今までの。
総てを。
これからの。
総ても。
漏らさずに伝えよう。

言いたいことは。
伝えたいことは。
もうないか。
未だあるんじゃないか。
忘れてはいないか。

包み隠さず。

『It's All About』'68年リリース。
ブリティシュ・ロックの中でもかなり通好みのバンド、スプーキー・トゥースの1stアルバム。
結成時からかなり期待を集めていた様で。アイランド・レコードが制作に起用したのがジミー・ミラー。
ストーンズ、トラフィックで名を馳せたミラーですからね。レコード会社としても気合が入っていたんだなと。
マイク・ハリソンとゲイリー・ライト、2人のヴォーカリストを擁して。ルーサー・グロスヴェナーにグレッグ・リドリーと。
それぞれ後にソロだったり、モット・ザ・フープルやハンブル・パイで活躍する豪華な面子が揃ってますが。
このデビューの時点で、それなりに個性や実力が評価されてたってことなんでしょうか。どうなんだろう。
その活動を通じて。時にハードだったり、時にプログレッシヴだったりと。様々な顔を見せたスプーキー・トゥース。
その混沌とした様、なんでもありみたいなところが魅力的で。でも捉えどころの無さでもあったかなと。
その振れ幅が偏ると。時についていけない様なアルバムが出来ちゃったりしたこともあったのですが。
そこは、流石は匠のミラー。うまいこと引き出して、うまいことやらせて、その混沌さをうまく生かしてます。
ここらはトラフィックにも通じる手法、通じる味わいってところなんでしょうね。トラフィックもたいがい混沌だったしな。
ソウルフルなハリソン、ハイ・トーンで迫るライト。2人の異なる歌声が鬩ぎ合って相乗効果で燃え上がってと。
そんな「Tobacco Road」みたいなナンバーがやはり一番、こうグッと迫ってくるものがあって好きだなぁ。
この後のアルバムってハリソンとライト。どちらがその時の主導権を握ってるかによって色分けされてる感じで。
混沌としながらも。その色合いが絶妙に交じり合ってるこのアルバムでの絶妙な塩梅には欠けたかな。
まぁ、デビュー・アルバムですから。包み隠さず。取敢えず。あるもの、出せるもの全部だったのかもですが。

これとそれ。
これもそれも。
ここもそこも。
そんなとこでも。
入れておこうか。

今までの。
総てが。
これからの。
総てへと。
繋がる様に見せよう。

語りたいことは。
繋げたいことは。
これだけか。
未だあるんじゃないか。
漏れてはいないか。

包み隠さず。

包み隠さず。
包み隠せず。
今までの。
今の。
これからの。
総てを。

包み隠さず。
包み隠せず。
今までの。
今の。
これからの。
我々を。

さて。どうなる。
さて。どうします?

包み隠さず。



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2013/06/17 Mon *それで幸せかい? / The Animals

20130617animalisms


あぁ。
そうだな。
いい言葉だな。
いい話だな。
いい写真だな。

あぁ。
そうだね。
感動するよね。
泣けるよね。
綺麗だよね。

でも。
それさ。
あんたのじゃないだろ。
誰かのだろ。
それでいいんだ。

ふーん。
それで幸せかい?

『Animalisms』'66年リリース。
コロンビアからデッカに移籍したアニマルズのデッカでは唯一となるアルバム。
アラン・プライスが脱退して。ミッキー・モストの支配下から脱出して。
要はポップな側面、コマーシャルになる要因が結果的に排除されたってことでしょうか。
となれば。そこはアニマルズですから。野生の本能、野獣としての本性が剥き出しになると。
特にエリック・バードン。ブルースにリズム&ブルースに深く傾倒し、“黒さ”を追求するバードン。
その真摯な姿勢故にプライスやモストと対立することも多かったらしいので。ここぞとばかりに。
ここぞとばかりに妥協することなく徹底的に“黒さ”を発揮しています。その歌声に宿る凄みと言ったら。
かのブライアン・ジョーンズをして英国最高のシンガーと言わしめたその実力を遺憾なく発揮しています。
(ブライアン、そんなこと言ってるからミックに嫌われちゃったんだぞ・・・なんてね)
聴いてると。ビリビリと胸の奥まで震わされるものがあって。その熱くソウルフルでワイルドな歌声。
オリジナルも、カヴァーでも。ここまで歌えるかってくらいで。生半可なことじゃこうはならないよなと。
徹底的に対象に向き合って。自分のものとして咀嚼して。総てをかけて吐出してるからこそなんだと。
ここまでやれれば、歌えれば本望でしょうが。ここまでやらなきゃならなかった、歌わなきゃならなかった。
そんな側面もあった筈で。どこまでいけばいいのかと。いってみなきゃわからないと。
止まることの出来ない、走り続けるしかない。そんな荒々しさが表れているところもあって。
その肌触りがヒリヒリと突き刺さってくるのも。バードンの半端無さ、本気の故なんだなと感じさせられます。
そのデビューからビートルズ、ストーンズの後塵を拝し。常に2番手以下だったアニマルズ、バードン。
でも。それでもいいと。今も歌い続けているバードン。その歌声はほかの誰でも無いバードンのもので。
恐らくは。昔も今も。いつも。その歌声が続く限りは幸せなんだろうなと。うん。それでいいと。

あぁ。
そうだよ。
いい言葉だよ。
いい話だよ。
いい写真だよ。

あぁ。
そうかもね。
感動するかもね。
泣けるかもね。
綺麗かもね。

でも。
それさ。
あんたのじゃないだろ。
誰かのだろ。
それでいいんだ。

ふーん。
それで幸せかい?

誰かの言葉。
誰かの話。
誰かの写真。
そのまま。
そのまんま。

向き合ってもいなきゃ。
咀嚼もしていない。
吐出すものなんてありゃしない。
誰かの顔しか見えてこない。
あんたの顔はどこにある。

誰かの言葉。
誰かの話。
誰かの写真。
誰かの思い。
それで幸せかい?

自分のものじゃない。
自分のものがない。
自分のものにできてない。
それじゃ本気になれやしない。
それじゃ何も感じられない。

なぁ。
それで幸せかい?



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2013/06/16 Sun *ビートに痺れて / Bo Diddley

20130616hisgreatestsidesvolone


ゆっくりと。
だんだん。
遠くから。
微かな響きだけど。
確かに。

ほら。
だんだん。
すぐそこまで。
来ている。
間違いなく。

あぁ。
もう。
感じてる。
止まらない。
止められない。

ビートに痺れて。

『His Greatest Sides Volume One』'83年リリース。
'55年~'62年の音源から選曲された我らがボ・ディドリーの編集アルバム。
このナイスなジャケットに惹かれて手に取ったこのアルバムが初めて買ったボのアルバムでした。
相当聴き込んだので。結構盤質いっちゃってるんですけどね。やっぱり愛着があるんですよねぇ。
第一集ってからには第二集もあるんですかね。そっちはついぞお目にかかったことがありませんが。
ジャングル・ビートの王者、ボ。ワン・アンド・オンリーのボ・ディドリー・ビート、刻んでます、弾んでます。
なんたってこのビートは、ボの刻む、弾き出すビートは心地よくて、ご機嫌で、身も心もウキウキするんでしょう。
ほんと。もう楽しくって堪りません。これ聴いて笑顔にならない奴、踊りたくならない奴、友達になれません。
ジョン・リー・フッカーに憧れてバイオリン(!)を捨てて、ギターを手にしたらしいボですが。
どこでどうやってこのビートを生み出したんでしょうね。単純極まりないのにとてつもなく極上だなんてね。
これは世紀の大発明、大発見ですよね。エジソンに匹敵するんじゃないかな。ノーベル賞もんだよな。
ロックンロールの創始者として、その存在が不可欠だったパイオニアとしてチャック・ベリーは話題になりますが。
なんのなんの。ボだってね凄いんです。ボがいなっから、ボがこのビートを生み出さなかったら・・・
ロックンロールはいまの様には世に蔓延ってなかったでしょう。異論、反論は却下します、認めません(笑)。
いや。本当に楽しいんだ、ボ・ディドリー!本当に御機嫌なんだ、ボ・ディドリー!踊っちゃうんだボ・ディドリー!
このビートに痺れて数十年、痺れっぱなしで数十年、中毒状態で数十年。一片の悔いなし。踊り続けよう!

あぁ。
もう。
感じたら。
止まりたくない。
止めさせない。

ほら。
このまま。
もう絶頂に。
達してしまう。
堪らない。

緩急自在。
強弱自在。
すぐそこで。
ビンビン響いてる。
確かに。

ビートに痺れて。

はしゃぎ過ぎた翌日。
少しお疲れ。
余韻に浸りつつ。
少し大人しく。
でも。でもね。

聴こえてきたら。
響いてきたら。
もう。大丈夫。
ゆっくりと。
だんだん。

いつもの。
歩調が。
呼吸が。
循環が。
戻ってきて。
刻みだす。
弾みだす。
さぁ、歩き出そう。
さぁ、踊り続けよう。

ビートに痺れて!



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2013/06/15 Sat *呑みこめ / Sonny Boy Williamson

20130615downandoutblues


まったく。
いつになっても。
いつでも。
いつまでも。
変わることなどなく。

何かが。
刺さっていたり。
何かに。
引っ掛かっていたり。
スッキリしない。

特に。
何かが。
でもないのに。
ただ。
漠然と。

付きまとわれて。
振り払うこともできずに。
靄の中。
道端に腰を下ろして。
流れていくものをただ眺めてる。

呑み込め。

『Down And Out Blues』'59年リリース。
何とも強烈なジャケットが印象的なサニー・ボーイ・ウィリアムスンⅡ世のアルバム。
(因みに被写体はまったくの別人ですので。ご存じかとは思いますが念のため)
リトル・ウォルターと並び立つブルース・ハープの巨人であるサニー・ボーイです。
南部出身で。シカゴに出てチェスと契約した時には既に50代半ばになっていたとか。
尤も。嘘つきの中の嘘つきの異名をとるサニー・ボーイで。生年も諸説あってはっきりしません。
一時有名になったロバート・ジョンソンの臨終の場に立ち会ったってのも真赤な嘘だったとか。
そもそもが。アレックス(もしくはライス)・ミラーってのが本名で。サニー・ボーイでも何でもなくて。
南部でラジオに出るのに。既に有名だったサニー・ボーイ・ウィリアムスンの名前を勝手に名乗ったと。
それで人気者になって。そのうち本家が南部に来るってんでⅡ世をつけたと。いやはやなんとも。
チェスで数々のヒットを放つうちに。サニー・ボーイと言えばⅡ世のことを指すようになってしまったと。
もうこの経歴だけで、そのまんまブルースじゃないかと。何とも言えず嬉しくなってしまいます。
'55年~'58年の録音を集めたこのアルバムでも。そんなサニー・ボーイの如何わしくも生々しいブルース。
その息遣いまで感じられそうなリアルなブルースが、コミカルでありながらシニカルなブルースが溢れてます。
リトル・ウォルターと異なり生音に拘り続けたサニー・ボーイ。歌うが如く吹き、吹くが如く歌いと。
その境目を感じさせないところが魅力的で。一説では吹いてるんじゃなくてハープを加えたまま歌ってたと。
そんな人を食った様なところもサニー・ボーイならではで。思わずニヤリとさせられます。
ウォルターはブルースに憑りつかれ。サニー・ボーイはブルースを呑み込んだんだなと。その図太さが好きです。

まったく。
いつになろうと。
どこでも。
いつまででも。
変わるはずもなく。

刺さってしまった。
何かが抜けなくて。
引っ掛かってしまった。
何かが外せなくて。
ハッキリしない。

特に。
何かが。
なんてないのに。
ただ。
自然に。

覆い被されて。
振り払うことも億劫で。
霧の中。
銀幕の外に腰かけて。
映っているものをただ眺めてる。

呑み込め。

いつでも。
どこでも。
いつまでも。
沿道に立っている。
客席に座っている。
動いていくのを。
流れていくのを。
ただ。
眺めている。
見送っている。

それでいい。
それでもいい。
それでも。
そんなものを。
なんやかやを。
スッキリしないまま。
ハッキリしないまま。
そのまま。
丸ごと。
自分ごと。

呑み込め。



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2013/06/14 Fri *嫌いじゃない / Freddie King

20130614myfeelingfortheblues


この感じ。
この気持ち。
また。
来ちゃったな。
憑りつかれちゃったな。

じっとりと。
べったりと。
まとわりついて。
はりついて。
引きずり込まれる。

ちょっと。
油断してると。
これだからな。
隙を見せれば。
こうなっちゃうんだもんな。

厄介だな。
この感じ。
この気持ち。
でも。
嫌いじゃない。

『My Feeling For The Blues』'70年リリース。
3大キングの1人、フレディ・キング。アトランティック傘下コテリオンでの2枚目のアルバム。
前作である『Freddie King Is A Blues Master』に引き続いてキング・カーティスのプロデュース。
アレンジにはダニー・ハサウェイの名前も。そしてリズム・ギターにはコーネル・デュプリーが参加してと。
フレディのブルースに、ニュー・ソウルそしてファンクの色を配し、味付けをして更にモダンに響かせようと。
コリテオン、アトランティックがフレディに何を期待していたのか、ブルースをどう捉えていたのか。
その辺りが透ける・・・と言うよりはあからさまで。'70年代のブルースの道を主導したかったのかもですね。
ニュー・ソウル、ファンク、そしてロックの時代のブルース。どうしたら生き残っていけるのかと真剣に考えてと。
危機感もあっただろうし。何よりもブルースに対する思い、愛情もあったんだろうし。
フレディがその思いをどう感じていたかは解りませんが。そのギターの一音一音に。答えはあるかな。
決して弾きまくってるわけではないですが。丁寧に、じっくりと感情を込めて弾き、そして歌っているなと。
そのギターに比して、とかく歌は弱いと言われるフレディですが。真摯な歌には聴く者の胸を打つものがあって。
フレディもまた、カーティス達の力を借りながら。ブルースに対する思い、愛情を目一杯表現しているのです。
ソウルに、ファンクに寄り過ぎてるとの批評も少なくない様ですが。このフレディのブルース、嫌いじゃないです。
それにしても。このアルバムを聴くと。クラプトンや多くののギタリスト達がいかにフレディに影響されたか。
そのことがよく解ります。そして。逆にクラプトンなんかを意識してこのアルバムでのブルースになったかとも・・・

この感じ。
この気持ち。
また。
続くんだろうな。
居坐られちゃったな。

うだうだと。
ぐだぐだと。
追いかけ回して。
しがみついて。
這い蹲らされる。

ちょっと。
甘く見てると。
これだからな。
余裕を見せれば。
こうなっちゃうんだもんな。

面倒だな。
この感じ。
この気持ち。
でも。
嫌いじゃない。

思い通りに運ばない。
足元をすくわれる。
袖口を引っ張られる。
あらぬ方向から。
何かが飛んでくる。
思わぬところで。
石ころに躓く。
真直ぐに歩けない。
予定通りに進まない。

鬱陶しいな。
この感じ。
この気持ち。
でも。
嫌いじゃない。

どう付き合うか。
どう戦うか。
どうかわすか。
どうさばくか。
どう受け止めるか。
どう流してしまおうか。
そう。
どう変えられるか。
どう変われるか。

何にも無いより。
あるほうが。
何も起きないより。
起きたほうが。
楽しめる。

嫌いじゃない。



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2013/06/13 Thu *導火線に火を / Stiff Little Fingers

20130613inflammablematerial


燃えそう。
燃え上がりそう。
たぶん。
きっかけさえあれば。
それだけで。

火種はある。
材料も揃ってる。
油も撒かれてる。
後は。
意を決するだけで。

不安を払拭し。
決意を固めて。
背中を押されるままに。
一歩を踏み出して。
着火するだけで。

さぁ。
導火線に火を。

『Inflammable Material』'79年リリース。
ラフ・トレードの設立第一弾でもあった、スティッフ・リトル・フィンガーズの1stアルバム。
ベルファスト出身のスティッフ・リトル・フィンガーズ。北アイルランド紛争に無縁でいられる筈もなく。
怒りに満ちたメッセージを舌鋒鋭く叩きつけてきます。アルバム・タイトル通りに発火寸前、すぐ燃えるぞと。
一説によれば元はディープ・パープルの様なハード・ロックをやっていたらしいのですが。
クラッシュを聴いたことによってパンク・ロックに目覚めて方向転換したんだとか。なるほど。
当時のクラッシュの勢い、影響力の大きさが窺えますが。しかし、ディープ・パープルねぇ・・・想像できん・・・
ジェイク・バーンズの魂を叩きつけるが如き熱い叫びがバンドを、そのサウンドを牽引しています。
純粋で無垢な思い、怒り。真直ぐに聴く者の胸に突き刺さってきます。その潔さが最高にカッコいいんです。
針を落とせば。すぐに、いまも。自分の中の何かに。その何かに繋がる導火線に火がつく様な思いです。
世の中、そう単純でも簡単でも無い。そんなことは十分に思い知らされたいまでも。忘れてはいけない思いです。
どうも。鈍ってるな。日和ってるな。無難に行き過ぎてるな。そう感じたら。自分に着火しないとね。駄目なんです。
さて。基本的にはそんな真直ぐなパンク・ロック、ロックンロールなんですが。それだけに終わらずに。
ドゥ・ワップのパロディ(?)みたいな甘いメロディーとコーラスが出てくるナンバーがあったり。
長尺のレゲエ・ナンバーのカヴァーに挑んでいたりと。なかなかに多彩な顔も見せていたりもします。
この辺の懐の深さも、やはりクラッシュからの影響が大きかったんだろうな。その意気や良しです。
特に日本ではすっかり忘れ去られてるスティッフ・リトル・フィンガーズです。いかんなと。聴いてほしいなと。

燃やそう。
燃え上がらせよう。
たぶん。
きっかけさえ振れば。
それだけで。

火種は用意した。
材料も揃えておいた。
油もそこかしこに撒いた。
後は。
意を決せさせるだけで。

不安など忘れさせよう。
決意させてしまおう。
背中を押そう・・・蹴飛ばそう。
その一歩を踏み出した勢いで。
着火させてしまおう。

さぁ。
導火線に火を。

いつまでも。
火種を燻らせてるから。
燻してるだけで。
生焼けで。
半煮えで。
だから。
しっくりこない。
すっきりしない。
落ち着かない。
気が晴れない。

火をつけたいでしょ。
火をつけられたいでしょ。
燃え上がりたいでしょ。
燃え尽きてみたいでしょ。
だったら。いますぐね。

さぁ。
導火線に火を。
火をつけろ!



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2013/06/11 Tue *最初が肝心 / The Inmates

20130611firstoffence


何事も。
その。
起こりが。
始まりが。
肝心。

どうして。
どこが。
どうなって。
こうなったのか。
そいつが知りたい。

意図してたのか。
偶々なのか。
意思はどこに。
あったのか。
向いてたのか。

そいつが。
わからないってのは。
些かにも。
ぬる過ぎる。
ビシッといかなくちゃ。

『First Offence』'79年リリース。
パブ・ロック界きっての強面(?)、インメイツの1stアルバム。
先ずこのジャケットがいい。渋い、カッコいい、そして恐い。ほんと強面である。
そして懐かしい感じも。'60年代のブリティッシュ・ビートのバンドのアルバムにも見えたりする。
サウンドもまた、ブリティッシュ・ビート、ブリティッシュR&Bの匂いをプンプンとさせている。
そんなサウンドを、ふてぶてしく貫禄たっぷりにビシッと決めていたりする。大した新人もいたものだと。
パブ・ロックとしては後発で。パンクも燃え盛って一段落。そんな時代に現れてきただけに。
十分に戦略を練った上で最初の攻撃を仕掛けてきたんだろうなとも。見かけによらず(?)頭脳派かも。
しかし、その戦略が活きたのも、そのサウンドが説得力があるからで。流石はパブからの叩き上げである。
いい感じに腰の落ちた、重心の低い骨太な、それでいて艶っぽさも十分なサウンド。痺れるなと。
プロデューサーがヴィック・メイルなせいか、時に殆どドクター・フィールグッドなのはご愛嬌。
ビル・メドレーのヴォーカルは顔に劣らず強面だが、その実リー・ブリローほどには如何わしくない。
決して優しくはないが。意外に柔軟で。聴かせたりする。ソウル・ナンバーのカヴァーなんか洒脱だったり。
酒と煙草の匂いより、レコードの黴臭さが似合いそうな気がする。マニアックに音楽を愛していそうで。
その純粋さが歌声に表れてしまっている。そこがいま一つ甘いところ。でもその甘さがまた魅力でもある。
いまも現役であるはずで。今夜もどこかのパブでライヴでもやってるんだろう。すっかり忘れ去られてるけど。
このアルバムはそこそこ売れたみたいだし。そのサウンド、その歌声の実力、魅力は十分に発揮されていて。
故に。いまでもしぶとく生き残っているのだろう。筋が通ってるしな。最初が肝心なのだ。やっぱりね。

何事も。
そう。
起こりが。
始まりが。
肝心。

どうしたくて。
どこへ。
行きたくて。
どうなりたかったのか。
そいつが知りたい。

計算してたのか。
成り行きだったのか。
意思はそこに。
あったのか。
働いていたのか。

そいつを。
知らないってのは。
些かにも。
ぬる過ぎる。
ビシッとしなくちゃ。

最初の攻撃。
何を。
何処を。
目指して。
放ったのか。
撃ったのか。
そいつが。
揺らいでる様じゃ。

最初の攻撃。
そいつは。
何にもならなくて。
何処へも届かなくて。
徒に。
自分自身を。
迷わせるだけ。
傷つけるだけ。

最初が肝心。
そいつをしくじると。
攻撃が。
過ちになり。
罪になり。
自らを害してしまう。
ボタンの掛け違い。
その端緒になってしまう。

最初が肝心。

今からでも。
今更でも。
何とかするしかないけどね・・・



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2013/06/10 Mon *照らしたい / かまやつひろし

20130610kamatashititenn


晴れない。
スッキリしない。
モヤモヤしてる。
薄ぼんやりと。
覆われている。

動けない。
ハッキリしない。
ボヤボヤしてる。
やんわりと。
取り囲まれている。

靄か。
霞か。
漠然と。
辺りを埋め尽くし。
見えてこない。

あぁ。
照らしたい。

『釜田質店』'73年リリース。
あのドラマ『時間ですよ』で演じた役柄からタイトルを冠した、かまやつひろしの3枚目のソロ・アルバム。
ジュリー!と絶叫していた樹木希林(当時は悠木千帆か)が思いを寄せていたのが釜田質店の主人で。
演じていたのがかまやつひろし、ムッシュだったのです。なんとも捉えどころのない役どころで。
この怪しげで人を食ったようなジャケットのままのイメージだった様な。それにしてもいいジャケットですね。
ムッシュ本人も気に入っているみたいです。内容に関しては下らなかったの一言で済まされている様ですが。
常に変化を、新鮮な刺激を求め続けるムッシュですから。過ぎたことには拘らないってことなんでしょうかね。
そのジャケットのイメージと相反して。内容的にはムッシュのルーツの一つであるカントリー&ウェスタンの。
その香りが心地よく漂ってくる様な心地よい雰囲気に包まれるアルバムとなっています。スッキリとします。
そうか。あまりにスッキリし過ぎる、ひっかかりの無さがムッシュとしては物足りなかったのかもですね。
確かにムッシュの他のソロ・アルバムに比べると、あまり捻りとかは利かせてないかな。でもそれはそれで。
このジャケット、ドラマでの役柄で期待させといて見事に裏切ってみせてるって点では十分に捻ってますけどね。
その結局一筋縄ではいかないところが。ロックンローラー、ムッシュのムッシュたる由縁なんでしょうね。
もう一つ。ジャケともそうなんですけど、内容も、そのサウンドにも些かの迷いも感じられないところもね。
これでいく、これをやると決めたら。シルクハットから照射されてる光の様に迷いなく楽しんじゃうんだろうなと。
その楽しさが聴く者にも伝染する様で。その粋な潔さがまたロックンローラーだよなと感じさせてくれるのです。
ところで。このアルバム。ヴァーティゴ・レーベルなんですよね。あの渦巻き模様もしっかりプリントされてます。
ブリティッシュ・プログレッシブ・ロックのイメージが強いのですが。不思議とムッシュには似合ってるかな。

薄ぼんやりと。
何ものかに。
覆われている様で。
スッキリしない。
モヤモヤしてる。

やんわりと。
何ものかに。
取り囲まれている様で。
ハッキリしない。
ボヤボヤしてる。

透明な。
真綿の様な。
輪郭を結ばない何ものか。
辺りを埋め尽くし。
見えてこない。

あぁ。
照らしたい。

これでいこうと。
これをやろうと。
決めたのだから。
迷わずに。
道一筋。

だから。
薄ぼんやりと。
覆いかぶさる。
取り囲む。
辺りを埋め尽くす。
何ものかを。
照らして。
見極めたい。

あぁ。
照らしたい。



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2013/06/09 Sun *解毒不能 / サンハウス

20130609poison


骨の髄まで。
胸の奥まで。
脳みその柔らかいところまで。
隅から隅まで侵されて。
もう消えはしない。

骨は溶けだし。
胸は浸され。
脳みそは溢れだす。
隅から隅まで支配されて。
もう解けはしない。

そいつに。
狙いをつけられたら。
噛みつかれたら。
爪を立てられたら。
もうあの辺土から。
脱け出せない。

解毒不能。

望んでいたんだ。

『Poison』'83年リリース。
8年振りの再結成に際して編集されたサンハウスのベスト・アルバム。
解散前に残した3枚のアルバムから13曲が選ばれて収録されてます。
今となっては。あれも入ってない、これも入ってないと。物足りなさが先にきますが。
うぶな(?)ガキだった当時は。もうね。この妖しすぎる菊のジャケットだけでくらくらして。
針を落としたらいきなり「レモンティー」にぶっ飛ばされて。そのままドキドキさせれっぱなしで。
こんなに妖しくて、危なくて、如何わしくて、エロくて、カッコいいの聴いちゃっていいんだろうかと。
まずいんじゃないかと。怒られるんじゃないかと。戻ってこられなくなるんじゃないかと。ビビってました。
あぁ、純情だったなぁ。それがいまじゃねぇ、こんなにやさぐれて、こんなんなっちゃって。
自分がこうなった原因の何分の一かは、サンハウスに出会って、その毒にやれらたからですね。間違いなく。
いやぁ、いかんよね。こんなんを聴かせちゃね。心ある奴等はみんな間違いなく道を踏み外すよね。
困ったもんだ。まぁ、サンハウス聴いて何も感じない、道も踏み外さない様な方々には用は無いけどね。
感じちゃったんだから。もう仕方がないと。感じずにはいられなかったんだからと。ビンビンにギンギンに。
サンハウスのロックンロール、ブルース。そこに本物だけがもってる、黒く鈍い光を感じてしまったんだから。
もう無駄な抵抗は止めて。感じるままに、侵されるままに、虜になってしまうしかないよなと。それだけ。
その詩、その歌、そのギター、そのリズム。感じっぱなし、痺れっぱなし、乗りっぱなし。そのまま。
いまもそのまま「ロックンロールの真最中」で解毒不能。このまま一生中毒状態。望むところ。それでいい。
このまま「爆弾」かかえて「地獄へドライブ」それもいい。所詮、死ぬ迄つまはじき者、その自覚があればいい。

体の芯まで。
胸の底まで。
脳みその右も左も。
どこかどこまで侵されて。
もう抜けはしない。

芯は崩れだし。
胸は疼いて。
脳みそは蕩けだす。
どこからどこまで支配されて。
もう醒めはしない。

そいつに。
狙いをつけられたら。
撃ち抜かれたら。
ぶち込まれたら。
もうあの辺土から。
脱け出せない。

解毒不能。

望んでいたんだ。

そう。
望んでいたものが。
忘れたふりをしていても。
隠そうとしていても。
その空気が。
その気配が。
いつのまにやら。
忍び寄る。
囁きかける。

その瞬間。
望んでいたものが。
視界の端から。
記憶の縁から。
蘇る。やってくる。
飛び跳ねて。
食い破り。
飛び出して。
襲いかかる。

中毒状態。
解毒不能。
いまも。
いつも。
真最中。

それがいい。
それでいい。
そうだ。
望んでいたんだ。
解毒不能。



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2013/06/08 Sat *これしかできない / 上田正樹と有山淳司

20130608bochibochiikoka


そんなこと。
言われても。
これしか。
やれない。
できない。

だいたい。
そんなに。
全力でなんか。
投げられない。
走れない。

どこかに。
余裕が無いと。
にっちもさっちもいかない。
なんともならない。
どうしようもない。

ゆっくり。
ゆったり。
のんびり。
ぼんやり。
そうでないとならない。

これしかできない。

『ぼちぼちいこか』'75年リリース。
上田正樹と有山淳司の連盟による大阪の、日本のブルースを代表する傑作アルバム。
元々はサウス・トゥ・サウスのライヴ・アルバムを2枚組で制作しようとしたところ。
レコード会社に反対されて。ライヴの前半でやってたアコースティック・セットをスタジオで再現したと。
したがって曲によってはサウス・トゥ・サウスのメンバーが参加しています。
このアルバムに初めて針を落としたのはもう30年近く前になるのかな。吃驚したのしないのって。
なんたって。「悲しい色やね」が大ヒットしてた頃ですからね。そのイメージしかなかったので。
なんなんだこれはと。訳が解らなくて。なんか楽しそうではあるけれど。ついていけないなと。
ガキの頃から筋金入りの阪神ファンではありましたが。関西、関西文化なんてそれしか知らなくて。
否、たぶん。30年前なんてそんなもんで。吉本も阪神も全国区には程遠かったですからね。
そこにもろにコテコテの関西、大阪の空気、におい、味が染みついたこのアルバム・・・解んないよなぁ。
スライ&ロビーをゲストにした当時の上田正樹のライヴでこのアルバムの曲も歌ってましたが。
客席は殆ど「悲しい色やね」からのファンでしたからね。どう反応していいか解らなくて微妙な空気だったなと。
で、随分と長い間思い出すこともなかったのですが。色々と、ブルースとかも聴く様になって。
ニューオーリンズの音楽にも出会ったし。憂歌団とか聴く様になって。阪神も何十年振りに優勝して(笑)。
そんなある日。ふと思いついて針を落としたら。これが沁みるの沁みないのって。あぁ、そうだったのかと。
勿論、関西人でも、大阪の人間でも無いので。本当のところ解ったなんて言えないんですけどね。
でも。これがブルースだよなと。卑猥で、猥雑で。ドロドロで、悲しくて。でも、陽気でしぶとくて。
人間なんて、日常なんて。どうしようもないんだけど、どうにでもなるんだよと。まぁ、ぼちぼちいこうかねと。
上田正樹の唄と、有山淳司のギター。ぼちぼちな感じを漂わせながらどうしようもなくブルースで。ハマりました。

そんなこと。
言わるまでもなく。
これしか。
やれない。
できない。

だいたい。
いつでも。
全力でなんか。
投げられない。
走れない。

どこかに。
余力を残さないと。
にっちもさっちもいかない。
なんともならない。
どうしようもない。

ゆっくり。
ゆったり。
のんびり。
ぼんやり。
そうでもなきゃ堪らない。

これしかできない。

毎日。
毎晩。
いままでも。
いまも。
これからも。
どうしょうもない。

それでも。
たぶん。
いままでも。
いまも。
これからも。
どうにでもなる。
どうにでもする。

だから。
陽気にしぶとく。
いままでも。
いまも。
これからも。
ぼちぼちと。

これしかできない。

てなところで。
ぼちぼちといこうかね。



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2013/06/07 Fri *それだけのこと / Guns N' Roses

20130607spaghetti


何を。
そんなに。
複雑に。
難しく。
考えてるのだろう。

ごくごく。
当然に。
普通に。
簡単に。
考えればいいだけのこと。

何も。
奇を衒う必要も。
小難しくする必要も。
飾り立てる必要も。
ありはしない。

真っ当に。
揃えて。
手を加えて。
整える。
それだけのこと。

そう。
それだけのこと。

『"Spaghetti Incident?"』'93年リリース。
ガンズ・アンド・ローゼズによるパンクのカヴァー・アルバム。
パンクと言っても。ハード・ロックもあればグラム・ロックもありで。
要はメンバーが好きなナンバーを好きな様にカヴァーしたと。それだけのアルバム。
それだけ故に。選曲も演奏もアレンジも小難しいことは考えずに。好きだってことだけが基準だったかなと。
その好きだって気持ちがシンプルにストレートに表れていて。なかなかに痛快なアルバムとなっています。
確か。そもそもは『Use Your Illusion Ⅰ&Ⅱ』と同時進行で録音されていたんだったと思いますが。
恐らくは。考え過ぎて、どんどん構想が膨らんで暴走した『Use Your Illusion Ⅰ&Ⅱ』の制作に行き詰って。
そのストレス解消にセッションを始めたら、こっちのが興が乗ってしまって、いいものが出来ちゃったってとこで。
そう。当初はイジー・ストラドリンも参加してた筈ですが。総てギルビー・クラークの演奏に差し替えられています。
それだけが何とも残念かな。どうせならイジーのギターで聴きたかったなと思ってしまうのです。
それを除けば。とにかく。ひたすらカッコいいかな。シンプルにストレートにロックンロールしてますからね。
ガンズ・アンド・ローゼズに望むものなんて。それしか無いじゃないですか。それだからカッコ良かったんだし。
だいたいアクセル・ローズが余計なことをごちゃこちゃと考え出して。下手にアーティスト気取りだしたのがね。
それがガンズ・アンド・ローゼズの失速、崩壊の原因なんですよね。何でですかねぇ。止めときゃいいのにね。
ライヴ・アルバムを除いたら、これが最後の真面なアルバムだもんな。今のはもう別のバンド・・・ですらないし・・・
今更、元には戻れないんだろうけど。このアルバム聴いて思い出して欲しいよな。ロックンロールをさ。
シンプルでストレート。だからこそシャープでスリリング。それだけでいいんですよね。それが難しいんだけど。
このアルバムではダフ・マッケイガンが実に生き生きとしていて。結構ヴォーカルもとってるんですけどね。
その剃刀みたいな切れ味と疾走感がね。いつ針を落としてもゾクゾクさせてくれます。カッコいいよなぁ。

何で。
わざわざ。
複雑に。
難しく。
しようとするのだろう。

ただただ。
当然に。
普通に。
簡単に。
やることやればいいだけのこと。

誰も。
奇を衒ったものを。
小難しくしたものを。
飾り立てられたものを。
望んでなどいない。

真っ当に。
味付けして。
盛り付けて。
食べる。
それだけのこと。

そう。
それだけのこと。

料理だろうが。
何だろうが。
同じこと。
わざわざ。
複雑にして。
難しくして。
時間かけて。
時間だけ浪費して。
どうなると言うのだろう。
なんになると言うのだろう。

せいぜい。
体のいい。
言い訳を思いつくだけ。
見かけ倒しの。
装飾が増えるだけ。
意味もないものに。
取り囲まれて。
進めなくなるだけ。
ブクブクと。
太るだけ。重くなるだけ。

真っ当に。
考えて。
真っ当に。
やるだけ。
それでいい。

そう。
それだけのこと。

なんだけどなぁ・・・



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2013/06/06 Thu *処方箋なら / Aerosmith

20130606honkinonbobo


少しばかり。
油断したのか。
気候のせいか。
少しばかり。
調子っぱずれ。

ちょいと。
医者に診てもらって。
ちょいと。
身体を休めて。
一応はしてみるが。

その実。
どうすればいいか。
どうしたら元に戻るのか。
そこのところは。
自分が一番知っている。

処方箋なら。
自分が知っている。
必要なものも。
必要なことも。
他の誰も知りゃしない。

そんなもの。

『Honkin' On Bobo』'04年リリース。
迷走状態の打開を図るかの如くに制作されたエアロスミスによるブルースのカヴァー・アルバム。
1曲のみオリジナル・ナンバーで。残る11曲がカヴァー・ナンバーとなっています。
マディ・ウォーターズやリトル・ウォルターといった如何にもなのから。フレッド・マクダウェルとか。
ニューオーリンズのスマイリー・ルイスとか。意外なところではアレサ・フランクリンとか。
更にはフリートウッド・マックまで。フリートウッド・マックはジョー・ペリーの好みだろうなぁ。
映画の主題歌だった「I Don't Want To Miss A Thing」が、それこそ馬鹿みたいに売れてしまって。
『Just Push A Play』みたいな毒にも薬にもならない様な、らしくないアルバム創ったりもして。
まぁ、復活以降はその傾向が強かったものの。ますまず灰汁抜きされて、毒気まで消されてしまって。
そんなのエアロスミスじゃないじゃないと。迷走してるよなと思ってましたが。メンバー自身も感じていたのか。
『Just Push A Play』に続くアルバムに着手するも難航して。打開策としてジョーがこの企画を進めたとか。
メンバー間の軋轢や摩擦もあった様ですが。そこは原点回帰。好きなブルースを一緒に演奏しようぜってことで。
ジョーの熱意に押し切られて。スタジオに入ったら他のメンバーもその気になってと。確かそんな経緯だったかな。
兎にも角にも。久し振りにエアロスミスらしい、ちょっと下品で危ない感じも漂うアルバムとなってます。
そう。エアロスミスですからね。妙に小奇麗になってどうすんのって思ってたので。久し振りにこれこれってとこで。
余裕をかましながらも。チンピラ臭さも感じられて。復活以降では実は一番エアロスミスなアルバムじゃないかと。
それがカヴァーだったってところに限界を感じるし。実際、このアルバムの後も迷走状態は続いていますが。
それでも。この時点で原点回帰した、このアルバム創らなかったら。それこそ空中分解してたんだろうなと。
流石はジョー。一番有効な処方箋をよく御存じでってところですね。エロカッコいいブルース、ご機嫌です。
このジャケットも“らしい”しね。アナログ盤だと。その音もジャケットも。より一層、効能があったりします。

少しばかり。
隙があったのか。
季節のせいか。
少しばかり。
調子が狂って。

ちょいと。
投薬などしてもらって。
ちょいと。
身体を横たえて。
一応はしてみるが。

その実。
どうすればいいか。
どうしたら元に帰れるか。
そこのところは。
自分が一番解っている。

処方箋なら。
自分が解っている。
必要なものも。
必要なことも。
他の誰も解りゃしない。

そんなもの。

処方箋なら。
自分の処方箋なら。
自分が一番。
知っている。
解っている。
他の誰でも無い。
他の誰かの何かなど。
気休めにしかなりゃしない。

だから。
いま。
こうして。
自分で動かして。
自分で動いて。
感じ出すのを。
湧き上がってくるのを。
待っている。

それが。
例え。
イケなくても。
危なくても。
綺麗でなくても。
幻想であっても。
効いてくるのを。
待っている。

処方箋なら。
ここにある。
自分の身の内に。
自分の胸の内に。
あるんだ。
誰かの。
御為ごかしの。
言葉など必要ないんだ。



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2013/06/04 Tue *今からでも遅くはない / The New Cactus Band

20130604sonofcactus


何事にも。
誰にでも。
誤りはある。
間違いだってある。
そうなんだ。

思ってた様には。
考えてた様には。
いかなかった。
ならなかった。
そんな時もある。

予想が外れた。
予測がずれた。
何かが少し違ってた。
何もかもが僅かに異なってた。
そんな事もある。

だから。

今からでも遅くはない。

『Son Of Cactus』'73年リリース。
カクタスの後を引き継いだニュー・カクタス・バンドが遺した唯一のアルバム。
カクタスの後を引き継いだと言っても。オリジナル・メンバーは一人も残っていません。
そう。ティム・ボガートとカーマイン・アピス。重戦車カクタスの心臓たる最強のリズム隊も去ってしまったのです。
ご存じの様にボガートとアピスはジェフ・ベックとベック、ボガート&アピスを結成したのですね。
当然、カクタスも終わりかと思いきや。中途加入の鍵盤奏者デュアン・ヒッチングスが再編を図ったと。
自身以外のメンバーは総とっかえ。アイアン・バタフライやラマタムのメンバーだったマイク・ピネラを引きこんで。
流石にそのままカクタスを名乗るのは気が退けたのか。ニュー・カクタス・バンドと看板を書き換えたと。
ジャケットに象徴される様に。乾いた味わいのある、良質なアメリカン・ロックをやっていて。
それなりに黒さも荒さもあるし。それでいて親しみやすさもあってと。なかなかの好演を聴かせてくれています。
そう。悪くはないんですよ、悪くは。凡百のサザン・ロックやアメリカン・ハード・ロックに比べればね。
でもねぇ。カクタスの名前を使ったらいかんよねと。まんまじゃないにしろ、カクタスってバンド名に入れてちゃね。
それこそ問答無用の怒涛のハード・ロックの傑作だった1stや2ndのサウンドを期待させてしまったら。
演ってるほうも、聴いてるほうも双方にとって不幸だったんじゃないかと。どうしたって比較してしまうもんなぁと。
せめて4thにあったフェイセスを髣髴とさせるものがあればと思うけど。それとも違ってるしねぇ。
惜しいなぁ。このサウンドはこのサウンドでありなんだから。いっその事、名前もまるっきり変えていればねと。
今からでも遅くはない。カクタスの名前はきっぱりと捨てなさいって言ってやりたくなります。大きなお世話ですが。
やっぱりね。カクタスってからにはボガートとアピスでなきゃ駄目なんですよね。これはこれで悪くないけどね。

誤りも。
間違いいも。
絶対にしない者など。
この世の中にはいない。
そうなんだろう。

思った様にはいかない。
考えてた様にはならない。
そんなことなど。
露ほどにも想像もしていなかった。
そんな時もあるだろう。

予想を外したって。
予測がずれたって。
少し違ってただけなんだろう。
僅かに異なってただけなんだろう。
そんな事もあるだろう。

だから。

今からでも遅くはない。

素直に。
認めようじゃないか。
先走りしましたと。
早合点してましたと。
外してしまいましたと。
間違えてしまいましたと。

素直に。
訂正しようじゃないか。
実は。
その。
未だ。
梅雨じゃありませんでしたと。

今からでも遅くはないと思うんだけどなぁ(笑)。



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2013/06/03 Mon *ちいさいなぁ / Stevie Ray Vaughan And Double Trouble

20130603srvgreatesthits


ちいさいなぁ・・・

そりゃ。
まぁ。
色々と。
事情もあるだろうし。
与り知らぬことでもあるし。

それにしても。
ここまで来て。
これだけ巻き込んで。
この期に及んで。
それしかないなんて。

なんとも。
はや。
小賢しいと言うか。
大海を知らずと言うか。
そんなものなんだろうか。

そんなもの。
その程度。
底が見えてる。
お里が知れてる。
思わず笑ってしまう。

つまらないなぁ・・・

『Greatest Hits』'95年リリース。
スティヴィー・レイ・ヴォーン&ダヴル・トラブルの初めてのベスト・アルバム。
年代的にもアナログ盤は珍しいかも知れません。その短い活動期間を1枚、10曲に凝縮して。
未発表だったビートルズの「Taxman」のカヴァーの収録が目玉でした。これがいいんだな。
ブルージーに迫り、うねるレイ・ヴォーンの「Taxman」、小賢しい小役人への嫌味もより強烈(?)です。
レイ・ヴォーンのカヴァーと言えばジミヘンって感じですが。そりゃビートルズだって聴いてたろうなと。
そしてストレートにカヴァーしてる辺りにブルース・マンとしては新世代だったことが明確に窺えたりします。
このアルバム1枚、10曲でレイ・ヴォーンの総てが解るはずもありませんが。こうして凝縮して聴くと。
その短い時間の中で。変わらないようでいて変わった部分もあって。ブルースであることに変わりはないものの。
特に薬物中毒から立ち直って。内面を見つめなおした後は。内へ向かう様でいて、より開かれていってるなと。
迷って迷って。内を見つめたら外も見えてきたと。狭い世界に囚われてた自分に気づいて広い世界へ向かったと。
それを変わらない、変わることの無かった伸びやかで太いギターで奏でていると。その実に伸びやかなこと。
変わったもの、変わることのなかったもの。それら総てがレイ・ヴォーンの魅力であり、ブルースなのです。
このアルバムがリリースされた頃は未だその突然の死の記憶も生々しくて。神(がいるならば)は残酷だなと。
聴く度にその思いを強くしたのですが。それから20年近く。記憶は薄れることなく、思いはより強くなるばかりで。
そのどこまでも伸びていく、突き抜けていく、拡がっていく、昇っていくギター、まだまだ聴きたかったなと。
どこまでも大きくなっていったであろうレイ・ヴォーンの背中を追いかけ続けたかったなと、そう思うのです。

ちいさいなぁ・・・

そりゃ。
まぁ。
色々と。
経緯もあるだろうし。
他人のことではあるし。

それにしても。
ことここに至って。
これだけ引き摺って。
ここまで詰まって。
それだけだなんて。

なんとも。
はや。
小役人的と言うか。
視野が狭いと言うか。
そんなものなんだろうか。

そんなもの。
その程度。
底など見透かされてる。
たかが知れてしまってる。
思わず悲しくなってしまう。

つまらないなぁ・・・

他人のこと。
与り知らぬこと。
それで済ませば。
黙って聞いてりゃ。
こっちは痛くも痒くもなくて。
陰で笑ってればいい。
でも。
こんなもんでしたっけ。
これでよかったんでしたっけ。
こんなにちいさくて。
こんなにつまらなくて。

俺の記憶が。
間違ってるのか。
俺の思いが。
強すぎるのか。
ここまででしたっけ。
これでよしとするんでしたっけ。
内に閉じこもって。
外を知ろうともせずに。
凝り固まって終わりなんでしたっけ。
陰で悲しくなってくる様な。
そんなもんでしかなかったんでしたっけ。

話しは。
取敢えず。
繋いだけれど。
ちいさいなぁ。
つまらないなぁ。

どこまでも。
伸びていく。
突き抜けていく。
拡がっていく。
昇っていく。
あのギターが。
耳の奥で鳴っている。
頭の中で響いている。
溢れ出してくる。
そうだよな。
こうでなくちゃな。

より先へ。
より高くへ。
より広くへ。
ちいさいなら。
つまらないなら。
その内部から。
喰いちぎってやろう。
ぶっ壊してやろう。

その。
ちいささが。
つまらなさが。
致命傷となる前に。
まぁ。所詮。
他人のこと。
与り知らぬこと。
では、あるけどね(笑)。



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2013/06/01 Sat *刺激がほしい / Various Artists

20130601wearepunkgeneration


変わり目。
節目。
なのか。
どうなのか。
ハッキリしなくて。

なんだか。
グズグズ。
どうにも。
モヤモヤ。
リズムに乗れなくて。

変わるのか。
変わらないのか。
調子いいのか。
それともいま一つなのか。
曖昧模糊で。

目が覚めない。
身体が起きない。
心が奮い立たない。
だから。
そう。そうなんだ。

刺激がほしい。

『We Are Punk Generation』'77年リリース。
ランナウェイズのシェリー・カーリーをフューチャーしたジャケットが何とも刺激的なオムニバス・アルバム。
そのランナウェイズにラモーンズ、トーキング・ヘッズ、フレイミン・グルーヴィーズにニュー・ヨーク・ドールズと。
5組のパンク(?)バンドによる全13曲収録。日本編集盤ですが『決定版!!これがパンクだ』なる邦題が。
ラモーンズ以外は純粋にはパンクじゃ無いんじゃない?と今となれば思いますが。当時はこんなものだったかな。
海の向こうではやたらやたらパンクって騒いでるけど。今と違って情報も少ないし。その正体もわからなくて。
多分状況はレコード会社も似たり寄ったりで。でも騒ぎになってるなら売らなきゃならなくて。アルバム作るかと。
で、うちにはラモーンズがいるなと。後、トーキング・ヘッズってのもパンクみたいだから入れとくかと。
ニュー・ヨーク・ドールズも元祖パンクってことでいいんじゃないか。そうだな。少しは箔がつきそうだし。
フレイミン・グルーヴィーズもどこにも入れられないから入れちゃえよ。だいぶ形になったけど。刺激が弱いなぁ。
ランナウェイズってのが来日するらしいって。おっ!いいじゃん!一面、否、ジャケットこのお姉ちゃんね!
きっとね、そんなノリで編集されちゃったんでしょうね。このジャケットにかの邦題。確かにある意味パンクですね。
まぁ、当時でもランナウェイズはパンクとは思わなかったけど。このジャケットはいいですね。堪らないなぁ(笑)。
欲求不満のガキにとっちゃ、理屈なんてどうでもよくて。とにかくビリビリ、ビンビンと刺激を与えてくれるものが。
それが、それだけが必要で。それがパンクだったり、パンクになったりしたんですよね。それで良かったんだな。
内容的には選曲も曲順も意図が見えなくて。このアルバムならではの発見なんてのもないようなもので。
やっぱりラモーンズとニュー・ヨーク・ドールズのナンバーが個人的には刺さるよなぁとか思いつつ。
A面1曲目が「Cherry Bomb」でもあるし。このジャケット共々、ランナウェイズに刺激されるアルバムかな、結局。

変わり目。
節目。
あるのか。
ないのか。
ハッキリしなくて。

なんだか。
ダラダラ。
どうにも。
グダグダ。
リズムが掴めなくて。

変わるのか。
変えられるのか。
調子いいのか。
それとも錯覚なのか。
有耶無耶で。

目が覚めない。
身体が起きない。
心が奮い立たない。
だから。
そう。そうなんだ。

刺激がほしい。

目の覚める様な。
身体が飛び起きる様な。
心が奮い立つ様な。
背骨に。全身に。
電撃が奔る様な。

刺激がほしい。

なんか。
ハッキリしない。
ハッキリできない。
この季節。
ビリビリと。
ビンビンと。
くるものが。
ほしいんだ。
必要なんだ。

刺激がほしい。

少しばかり。
危険だとしてもね!



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2013/05/31 Fri *正体見たり / Silverhead

20130531liveattherainbow


外から。
見てると。
評判だけ。
聞いてると。
違うんだろうなと。

普通じゃなくて。
独創的で。
先進的で。
画期的で。
常に先を行ってるんだろうなと。

その実。
覗いてみると。
入ってみると。
勿論。
確かに凄いねと思わされもするけれど。

意外とね。
普通だったり。
固かったり。
進んでもいなくて。
古かったりもして。

正体見たり・・・とかね。

『Live At The Rainbow London』'75年リリース。
シルヴァーヘッドの3枚目にしてラスト・アルバムとなった唯一のライヴ・アルバム。
当時は熱狂的なファンがいた日本のみでリリースされたアルバムでもありました。
確か最近CD化されたのかな。それまでは長らく幻のアルバムでプレミアもついてたと。
そんなアルバムが普通に店の片隅で真っ当な値段で売られてる・・・京都のレコ屋さんは流石です。
もう数年前かな手に入れたのは。やったねってことで。東京に戻ったら荷も解かずに針を落としました。
何たって幻のアルバムですからね。やっと、ついに聴くことが出来る、その正体が明かされるとね。
で。正体見たりと。思わずニヤッとね。やっぱりね。そうだよね。そういうバンドだったんだよねと。
グラム・ロックの徒花みたいな扱いで終わっちゃった感のあるシルヴァーヘッドです。正統に評価されてないなと。
そもそもマイケル・デ・バレスがなまじルックスが良すぎたんですよね。しかもフランス貴族の血が流れてると。
まぁ、そうなるとグラムの時代では売り方も自ずとキンキンギラギラでデカダンスでってなるよな。
また日本じゃ東芝EMIとかミュージック・ライフとかが煽ったんだろうなと。ロック少女達にはウケたんだろうけど。
その如何わしさ、胡散臭さ嫌いじゃないけど、好きだけど。少々本質から外れ過ぎちゃったんだろうなと。
だって。シルヴァーヘッド、ただのロックンロールバンドですからね。ラフでシンプルでチープで。
それ以上でもそれ以下でもなくて。グッと重心の低い、いい感じで腰の落ちたロックンロールを聴かせてくれる。
それこそが。それだけが魅力なんだと。だから御機嫌なんじゃんと。そこはちゃんと聴いとこう、感じとこうよとね。
このアルバム、ライヴですからね。剥き出しの姿が捉えられてるわけで。ほら、ロックンロール・バンドじゃんと。
幻の、伝説の正体が。本来はストーンズとかフリーの路線で語られるべきだったってことが解って。
凄くスッキリしたんですよね。デ・バレスの生涯B級みたいな大衆演劇臭さとかも感じられたし。大好きなんです。

外から。
見てるのと。
評判だけ。
聞いてのと。
違うもんなんですねと。

意外と普通で。
独創的でも。
先進的でも。
画期的でも。
総てにおいて先を行ってるわけでもなく。

その実。
覗いてみたら。
入ってみたら。
勿論。
改めて凄いねと思わされもしたけれど。

意外とね。
そんなものかと。
ちょっと肩すかし。
でも何だか馴染み易くて。
安心したりもして。

正体見たり・・・なんてね。

外見とか。
評判とか。
数値とか。
それだけじゃ。
解らないんだなと。

自分の眼で見て。
自分の手で触れて。
自分の心で感じて。
交わって初めて。
解るものもあるのだと。

正体見たり。

失望。
安心。
好奇。
羨望。
共感。

解ってくる。。
感じてくる。
温もり。
息遣い。
似てるところもあるんだなと。
皆、存外同じかもなと。

正体見たり。

さぁ。
これから。
じっくり。
腹割って。
付き合っていきますかね!



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2013/05/30 Thu *泥鰌は何匹? / The Who

20130530whosnextdeluxe


えっと。
その。
あの。
言いにくいんですが。
まだ気づきませんか。

えっと。
その。
あの。
率直に言ってしまえば。
同じことの繰り返しですよね。

えっと。
その。
あの。
心から諫言させて頂けるならば。
何度繰り返せば気が済むのでしょう。

いつまでも。
なんどでも。
それでも。
捕まりたいですか?
泥鰌になりたいですか?

もう騙されるのは止めにしませんか。

『Who's Next (Deluxe Edition)』'03年リリース。
ザ・フーの傑作、『Who's Next』の拡大版。アナログ盤は3枚組の大作です。
オリジナルの完成度が高いだけに。何を今更拡大するんだろうって感じがしなくもなかったのですが。
ご存じの様に。元々は『Lifehouse』なるロック・オペラとして構想されていたのが挫折してしまって。
特にピート・タウンゼンドにとっては妥協の産物との意識が常に付きまとってたらしく・・・今もそうなのかな。
本当はこんなんになる筈だったんだ、こんな世界を思い描いて構築しようとしてたんだと世に出したかったんだと。
その思い抑えがたくなって。ついに未発表だったレコーディング・セッションとライヴを公開したと。
下手したら。確立されていた評価を落とす危険性もあったと思うのですが。それでもどうしても聴かせたかったと。
まぁ、フー、そしてピートですからね。外れ曲や捨て曲はないですからね。それなりの自信はあったんだろうな。
レコーディング・セッションから新たに加えられた6曲。ピート自身が最高に楽しかったと語っていただけあって。
そのエネルギッシュな様が直に伝わってきそうな生々しさに耳を奪われます。完成度も既にかなりのものと。
そして。何と言っても。14曲が収められた'71年4月26日のロンドンでのライヴがとにかく素晴らしいのです。
残念ながら未収録に終わった曲も数曲あって。完全版とは言えないようですが。ほぼフル・サイズのライヴです。
それも。キース・ムーン在籍時のオリジナル・メンバーでの脂の乗り切った時期のライヴですからね。
当然の様に『Who's Next』・・・『Lifehouse』からのナンバーを中心に。「My Generation」も聴くことができます。
これが凄いの凄くないのって。凄いんです!『Live At Leeds』の拡大版とため張るかなぁ。張ってるなぁ。
フーの頭脳は間違いなくピートで。その世界観を理解していたのも、正直ピートだけなんだろうなと思うのですが。
しかしその世界を現実のものとする、構築するには他の3人の圧倒的な肉体性が必要不可欠だったのだと。
その事実を今更ながら思い知らせてくれる強烈なライヴです。やっぱりこの4人でこそのフーだよなぁ・・・
そして。他の3人が『Who's Next』に満足してると言ってたのに。未だにもがき、あがき続けているピート。
無謀を承知で挑み続けるピートが書いたからこそ。「Won't Get Fooled Again」は絵空事に聴こえないんだなと。
もう騙されない、もう乗せられないと。保守的な様で。その実、自分で挑み続けるんだとの決意があるのです。

えっと。
その。
あの。
言いにくいんですが。
実は気づいていますよね。

えっと。
その。
あの。
率直に言ってしまえば。
知ってて。半ば諦めかけてますよね。

えっと。
その。
あの。
心から諫言させて頂けるならば。
それで。納得できますか。幸福ですか。

いつまでも。
なんどでも。
それでも。
捕まりたいですか?
泥鰌になりたいですか?

もう自分を騙すのは止めにしませんか。

泥鰌は何匹?
何匹いたら満足ですか?
何匹も何匹も。
いつまでも与え続る気ですか?
終りなんてないのに。

止めたいなら。
変わりたいなら。
進みたいなら。
辿り着きたいなら。
自分達でやるしかないでしょう。

馬鹿げてると言われても。
荒唐無稽だと嘲られても。
無謀だと思われても。
徒手空拳だと揶揄されても。
終わらせたいなら、終わりにしたいなら。

自分で。
自分達で。
やりましょう。やってみましょう。
誰かにはもう。
騙されずに。乗せられずに。

無法の世界に。
立ち向かうのは。
立ち向かえるのは。
自分の手と足と頭と。
自分の思いしかないのだから。

ね、泥鰌になるのは止めませんか???



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