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2013/07/03 Wed *ブルースを / Various Artists

20130703thebluesthebluestheblues


ブルースを。

初めて。
耳にしたのは。
感じたのは。
あれは。
いつのことだたったろう。

初めて。
口ずさんだのは。
沁みたのは。
それは。
いつからだっただろう。

初めて。
耳にした。
口ずさんだ。
その時から。
いつもここにある。

あなたも同じだったんだろうな。

『The Blues』'60年リリース。
ヴィー・ジェイ・レーベルによるブルースのオムニバス・アルバム。
この米国編集のアルバムが、ブライアン・ジョーンズが初めて手にしたブルースのアルバムだったとか。
ブライアンはこのアルバムを入口として、水先案内人にしてブルースの世界へと漕ぎ出していったのです。
ジミー・リード、ジョン・リー・フッカー、メンフィス・スリムら11人による12曲が収録されています。
初めて針を落とす時、きっとドキドキしながら針を落としたんだろうなと。ブライアンの表情を想像したりして。
何度も何度も。擦り切れるまで聴いたんだろうなと。聴きながらコピーしたんだろうなと。
かって訪れたブライアンの生まれ故郷であるチェルトナム。その街並みを思い出したりもするのです。
貴族の保養地。その退屈な町の隅で。このアルバム、ブルースに夢中になってるブライアン。
その魔力に魅せられて、囚われて。やがてブライアンはミュージシャンを目指し、ミックやキースと出会うのです。
エルモア・ジェイムスの「Coming Home」、そこで聴けるスライド・ギター。ブライアン、絶対にコピーしてるなと。
そして、エルモ・ルイスを名乗ってステージで演奏して。ミックとキースの度肝を抜いたんだなと。
そんなストーンズ結成前夜の物語が、その情景が次から次へと瞼の裏に浮かんでくるアルバムなのです。
あのエディス・グローヴのフラットにも持ち込まれた筈で。ミックやキースも夢中になって聴いたんだろうなと。
ジーン・アリソンの「You Can Make It If You Try」、このアルバムで知ってレパートリーに入れたんだなとかね。
そうそう。フッカーの「Dimples」に、ビリー・ボーイ・アーノルドの「I Wish You Would」も収録背れていて。
それぞれアニマルズ、ヤードバーズがカヴァーしてますから。そうか。みんな聴いてたのかなとも思われたり。
どの様な経緯でブライアンがこのアルバムを入手に至ったかはわからないのですが。
マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフなどのチェスのアルバムじゃないのが意外でもあり、妙に腑に落ちたり。
いずれにせよ。生涯ブルースを忘れなったブライアンの、その思いを感じられるアルバムなのです。

ブルースを。

初めて。
聴きたいと思ったのは。
感じたいと欲したのは。
何が。
きっかけだっただろう。

初めて。
口ずさみたいと思ったのは。
沁みる様に求めたのは。
何が。
生まれたからだっただろう。

初めて。
感じたいと欲した。
沁みる様に求めた。
その時から。
いつもここにある。

あなたも同じだったんだろうな。

みんなも同じかな。
同じ・・・似たり寄ったりではあるのかな。

いつのことか。
いつからか。
定かではない。
何がきっかけだったか。
何が生まれたのか。
憶えてもいない。
ただ。
その時から。
ここにある。
いまも。
この胸の内に宿ってる。
それが。
自分の中の何かを。
大切な何かを。
形作っている。
それだけは確かなんだな。

ブルースを。
忘れずに。
転がり続けよう。



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