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2013/07/28 Sun *友達なんて / Donny Hathaway

20130728donny


友達なんて。

そう。
簡単に。
なれるものでもないし。
増えるものでもないし。
増えればいいってものでもないし。

そもそも。
なりたいなとか。
そうだよなとか。
思える奴なんて。
滅多にお目にかかったこともないし。

それで構わないし。
そんなもんだと思ってるし。
そこまで必要だとも感じないし。
そこのところはもうずっと変わってないし。

何だけどね。

『Live』'72年リリース。
ニュー・ソウルの旗手、ダニー・ハサウェイの代表作たるライヴ・アルバム。
A面がハリウッド、B面がニューヨークのクラブでのライヴ、故か、生々しい臨場感に溢れています。
(B面が収録されたクラブはカーティス・メイフィールドの『Curtis / Live!』が収録されたクラブでもあります)
針を落とすと歓声に続いて聴こえてくるのがダニーが弾くエレクトリック・ピアノの何とも柔らかい音色である辺り。
もう、その辺りからして。それまでのアトランティック・ソウルとは違う、何か、新しさがひしひしと感じられます。
そして歌いだされるのが、マーヴィン・ゲイのカヴァーである「What's Goin' On」で。いきなり意表を突かれます。
同じニュー・ソウルを代表するマーヴィンの、それも最新の大ヒット曲を自らのアルバムの冒頭に持ってくるとは。
で、これがまた。いいんですよね。マーヴィンと同様に強く艶やかで、そして何とも優しいんですよね。
完全に自分の歌にしてしまってるのです。この懐の柔軟さと、強靭な咀嚼力がダニーの魅力なんですよね。
そして。この選曲に。時代の同志としてのマーヴィンへの共感と、同胞である観衆へのメッセージを感じるのです。
そのメッセージは同じくカヴァーである「Jealous Guy」や「You've Got A Friend」にも強く感じられるかな。
いい歌であれば、その歌詞や姿勢に共感できれば。取り入れて、自らの歌にして問いかける、伝えていく。
そんな伝道師的な熱さを、強い思いを。声高にならなくても、柔らかく優しく聴く者の胸に届けることができる。
それこそがダニーの、新しさ、ニュー・ソウルの旗手たるところであったのかなと思うのです。
「You've Got A Friend」、ダニーと、そして観衆によって歌われるこのアルバムのヴァージョンは感動的です。
サウンド的にもウィリー・ウィークスとフレッド・ホワイトのリズム隊によるファンキーなグルーヴが極上で。
B面ではコーネル・デュプリーがギターを弾いていて。何とも言い難い、幸福感に満ち溢れていて。堪りません。


友達だなんて。

そう。
簡単に。
口にするものでもないし。
口先だけでいいのなら。
幾らでも増えそうではあるけれど。

そいつは。
どこか違ってるし。
なんか馬鹿馬鹿しいし。
口にしたくなる奴なんて。
そうはお目にかかったこともないし。

それで構わないし。
そんなもんだと思ってるし。
そこまで必要だとも感じないし。
そこのところはこの先も変わらないだろうし。

何だけどね。

だいたいさ。
他人は苦手だし。
群れるのは好きじゃないし。
集団ってのは信用ならないし。
団体行動なんてのは出来ないし。

友達なんて。
友達だなんて。
何だけどね。
それでも。
いつのまにか。
知らず知らずのうちに。
お目にかかってたり。
出会ってたり。
築かれてたり。
思い出したり。

友達なんて。

でも。
口にしなくても。
そう。
思える顔が思い浮かぶ、できる。
それは悪くもないかもな。



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