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2013/08/03 Sat *誰の囁きも / Eagles

20130803eagles


誰の囁きも。
誰の囁きでも。
誰かの囁きでも。
届かない。
耳に入らない。

どんな囁きも。
なんの囁きでも。
その囁きでも。
届かない。
耳に入らない。

いま。
ここで。
この時。
あっという間に。
解き放たれて。

どこへでも。
どこまでも。
流れてく。
溶けていく。
輪郭が形を失っていく。

『Eagles』'72年リリース。
イーグルスのデビュー・アルバム。
元々はリンダ・ロンシュタットのレコーディングとライヴの為に集められたメンバーで。
意気投合してバンドとして活動していこうと結成されたのがイーグルスだったてのは有名な話です。
アメリカン・ロックの代名詞みたいなイーグルスですが、このアルバムはイギリス録音だったりします。
プロデューサーもイギリス人のグリン・ジョーンズで。これって誰の意向だったんでしょうね?
イギリスのバンドが米国南部に憧れてって話はよくありますが。イーグルスにイギリス志向があったとは・・・ねぇ。
ただ、それが功を奏してて。イギリス録音ならではの若干の湿り気を孕んだカラッとした感触のサウンド。
そのサウンドが、イーグルスの奏でるカントリー・ロックにぴったりと合ってるんですよねぇ。不思議なほど。
これ、アメリカ録音だったら何の潤いも無くカラッカラッに乾いちゃってたかもと思わされるほどです。
そう。イーグルスってカントリー・ロックだったんですよね。皆、世界中、メンバー自身も忘れてしまってますが。
「Hotel California」は確かに名曲だし。一挙に世界的なバンドになったイーグルスです。でもねぇ。
勝手な思い込みですが引き換えに失ったものも大きかったんじゃないかなと。なんて言うか。
どこまでも突き抜けていく様な、まるで達観したかの様な爽やかさ。それこそ気楽にいこうぜと。
色々あるのは承知の上で「Take It Easy」と。爽やかに歌いきってしまえたのはある種の軽やかさ。
その軽やかさを身に纏っていたからこそで。それこそがイーグルスの最大の魅力だったと思っているので。
それが素直に表に出てたのがこのアルバムと、次作『Desperado』で描かれたアウトローの物語だったかなと。
どうも。それ以降は変に悩んで、下手に重くなり過ぎちゃったかなと感じてしまうのです。
リンダのことを歌った「Witchy Woman」(邦題は「魔女のささやき」)の沈み込む感じも好きなのですが。
針を落としたら真っ先に聴こえてくるのは「Take It Easy」ってところがこのアルバムのいいところかな。

誰の呟きも。
誰の呟きでも。
誰かの呟きでも。
届かない。
耳に入らない。

どんな呟きも。
なんの呟きでも。
その呟きでも。
届かない。
耳に入らない。

いま。
ここで。
この時。
さっきからずっと。
解き放たれっぱなしで。

どこへでも。
いつまでも。
流れてく。
溶けていく。
輪郭は意味を失っていく。

それでいい。
それがいい。
いまは。
ここでは。
それでいい。

誰の囁きも。
誰の呟きも。
置いてきた。
忘れてきた。
耳に入らない。

それでいい。
それがいい。
いまは。
ここでは。
それでいい。

あっ。
そうか。
ひょっとしたら。
これこそが。
魔女の囁きかも知れないけどね!



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