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2013/08/12 Mon *濁声に憧れて / Howlin' Wolf

20130812howlonwolfmorerealforkblues


自分の声。
好きじゃない。
違和感がある。
と言ったほうが。
より正確かな。

中途半端に。
高くて。
何とも。
頼りないこと。
この上ない。

特に。
録音された自分の声。
ガキの頃。
初めて耳にした時から。
耳についてしかたない。

もっと。
低く。
太く。
頼れる。
迫力があればと。

濁声に憧れて。

『More Real Folk Blues』'67年リリース。
その歌声、濁声の迫力に誰もがひれ伏すハウリン・ウルフ。
そんなウルフのチェスでの初期、'53年~'56年頃の録音を集めて編集されたアルバム。
未だヒューバート・サムリンも参加しておらず、シカゴにも馴染みきっていない。
そんな時期の、プリミティブな、剥き出しのウルフの歌声、叫びが収められています。
A面の頭の3曲がメンフィス、残りがシカゴでの録音。尤もシカゴ録音もメンフィスの残り香が濃厚で。
ここまでラフでダーティなウルフってのは。特にチェス音源では他には無いのではないかと。
どこでどうして。この声を手に入れたのか。やはりウルフの歌声にも魔が憑りついているとしか思えません。
その迫力。その存在感。巨大な岩の如し、動かざる山の如しです。こいつは本当に傑物です。
その傑物と一体になって突き進みぶつかってくるサウンド。それもまた半端ありません。心臓鷲掴みです。
晩年まで洗練などとは無縁だったウルフですが。このアルバム聴くと。チェス後期は少しは上品かななんて。
そんな誤った思いを抱かされる程に、このアルバムのウルフ、その剥き出しのブルースは野生に満ちています。
あぁ、もしブルースを歌うなら。ウルフの様に歌いたい。ウルフの声でブルースを歌いたいと切に思います。
で、ウルフのブルース・ハープが。これがまた何とも荒々しく、生々しくて堪らないのです。
決してリトル・ウォルターの様に巧みではありませんが。ここでのウルフのプレイは一聴の価値十分にありです。
そしてやはりウルフの歌声、その声、その濁声。声量も半端では無くて。マイクもアンプも破壊できそうで。
焦がれてしまいます。ウルフを聴くと。過日のブライアン・ジョーンズの如くに。浮き浮きそわそわしてしまいます。

自分の声。
好きになれない。
違和感が拭えない。
と言ったほうが。
より近いのかな。

中途半端に。
柔らかくて。
何とも。
落ち着かないこと。
この上ない。

特に。
聴かされる自分の声。
ガキの頃。
初めて耳にした時から。
こそばゆくてしかたない。

もっと。
低く。
太く。
頼れる。
迫力があればと。

濁声に憧れて。

そりゃ。
ガキの頃は。
いいこともあったさ。
ボーイソプラノだって。
言われてさ。

可愛がられてさ。
合唱の時は。
女の子の中に。
俺一人。
悪くはなかったさ。

それが。
中途半端に。
声変わりしちゃってさ。
潰そうにも。
潰しきれなくてそのまんま。

だから。
工夫して。
それなりの話術を身につけて。
声は通る様にはしてるけど。
誤魔化しにすぎないもんな。

でも。
ここのところ。
その濁声なんだよね。
風邪には早く退散してほしいけど。
声はさ、このままでもいいかな・・・なんてね。

濁声に憧れて。



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