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2013/09/19 Thu *月光の下 / The Doors

20130919strangedaysusmono

月光の下。

月明かりに照らされて。
その蒼い光の下では。
世界が。人々が。
自分が。
奇妙に見える、感じられる。

月明かりを浴びて。
その姿、発光し。
その輪郭、崩れだし。
見慣れぬ世界、人々。
見慣れぬ自分。

月明かりを浴びながら。
仮面を被っているのか、澄ましているのか。
それとも。
隠していた実体を、姿を晒しているのか。
そもそも。
仮面とは何だ?実体とは何だ?
どちらを見慣れて。
どちらが見慣れてない。
あやふやで。曖昧で。
境界が滲み出す、流れ出す。

月光の下。

『Strange Days』'67年リリース。
フェリーニの映画のシーンを思わせるジャケットも印象的なドアーズの2ndアルバム。
40年以上の時を経ても未だに些かも色褪せず、輝きを失うことも無い奇跡の如きアルバム。
1stアルバムとシングル「Light My Fire」で商業的成功により自信と自由を手にしたドアーズ。
僅か数日間での録音を余儀なくされた前作と異なり、それなりの製作期間と権限を持ってスタジオに入って。
その意味するところを最大限に活かして。その魅力を最大限に発揮することに成功しています。
華やかさや目を眩ます様な色彩の豊かさは影を潜め。時に浮遊し、時に深く沈み込む世界が広がっています。
浮遊と耽溺。うん。ジム・モリソンはその間を自由に行き来してる感じ、振れ幅の大きな感じ、それがいいのかな。
ジムの後を追ううちに、浮いたり沈んだりを繰り返すうちに。気がつくと異世界に紛れ込んでしまっている。
その異世界に違和感を感じながらも。同時に奇妙な居心地の良さも感じてしまう。もうジムの掌のうちだなと。
その掌の上で転がされて、果しない宇宙に投げ出されたり、どこまでも深い海へと引き摺り込まれたり。
そこに生まれる奇妙な感覚。世界と人々と自分と。晒され。混沌のうちに曖昧になり交じり合い。流れだし。
導かれるかの様に一つの流れとなって。何処かへと流れていく、漂っていく、昇っていく・・・魅せられるんですね。
ジムとレイ・マンザレクを結びつけた「Moonlight Drive」の一節、Let's Swim To The Moon...とかね。
その一方で。「Love Me Two Times」なんてとびっきりキャッチーでポップなナンバーをキメてるところ。
ヒット・ナンバーを連発してシーンの先頭を走り続ける存在でもあり続けたところ。そこも凄いところで。
ここらはギタリストとして、ソングライターとしてのロビー・クリーガーのセンスの賜物だったんだろうなと。
ジムとレイの陰に隠れがちなロビーですが。ロビーがいなかったらメジャーには浮上してこなかったかもですね。
そんなナンバーでも呪術性を失わないジムの声、その存在感には。もう畏怖するしかなかったりもします。

月光の下。

月明かりに照らされて。
その蒼い光の下では。
世界が。人々が。
自分が。
奇妙に見える、感じられる。

月明かりを浴びて。
その姿、発光し。
その輪郭、崩れだし。
見慣れぬ世界、人々。
見慣れぬ自分。

月明かりを浴びながら。
仮面を被っているのか、澄ましているのか。
それとも。
隠していた実体を、姿を晒しているのか。
そもそも。
仮面とは何だ?実体とは何だ?
どちらを見慣れて。
どちらが見慣れてない。
あやふやで。曖昧で。
境界が滲み出す、流れ出す。

月光の下。

見慣れぬ。
見知らぬ。
奇妙な。
只ならぬ。
この世界。

何処から来たのか。
何処へ行くのか。
何処から泳ぎ着いたのか。
何処まで泳いでいくのか。
この世界で。

いま。
ここに。
ある。
違和感。
心地良さ。

実世界が。
異世界で。
異世界が。
実世界で。
境界は意味を失い。

月明かりを感じながら。

月光の下。



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