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2013/10/26 Sat *柄でもないが / Etta James

20131026atlast


柄でもない。
似合わない。
そうだな。
そうなんだよな。
解ってる。

どうにも。
こうにも。
むず痒い。
疎外感とまでは。
言わないけれど。

違和感だけは。
どうにも。
こうにも。
拭えない。
居心地が悪いんだ。

でも。
でもね。
なんか。
良いかなと。
柄でもないが。

『At Last』'61年リリース。
リズム&ブルースの女王、エタ・ジェイムズ。
幼少時からゴスペルを歌い、10代で女性トリオの1人としてデビュー。
そこそこのヒットを放つも低迷して。ソロになって心機一転チェスへと。
そんなエタのチェス傘下アーゴでの初めてのアルバム。
タイトル・ナンバーである「At Last」がここ数年やたら脚光を浴びて。
エタの名前を知らずとも。「At Last」は知ってるって人も多いのかな。
エタにとってソロでの初めての大ヒットとなっただけあって素晴らしいナンバーですが。
決してそれだけで語られるべきシンガーじゃないのはアルバムに針を落とせば明らかで。
その華やかさ、艶やかさ。何よりもその魂の震えすら感じさせる迫力。
ジャニス・ジョプリンが憧れ、教えを請うたと言うのも納得させられるものがあります。
因みにエタがジャニスに教えたのはただ一言。魂込めてソウルを歌いなさいだったとか!
さてリズム&ブルース、ブルース、ソウルのイメージが強いエタですが。
「At Last」を始めとして。その華麗なアレンジ。スタンダードなメロディと。
このアルバムではジャズ・シンガー、ポピュラー・シンガーに近い顔も見せていて。
後のリズム&ブルースの女王としての姿からするとやや柄じゃないって感じもするのですが。
その歌声の魅力、込められた魂には些かも揺らぐところはなく。
“本物”の前ではジャンルなんか無意味なんだなと。そんなことを今更ながら思い知らされます。

柄でもない。
似合わない。
まったくな。
嫌になるくらいにな。
解ってる。

どうにも。
こうにも。
落ち着かない。
よそ者だとまでは。
言わないけれど。

どこか傍観者で。
どうにも。
こうにも。
変われない。
越えられないんだ。

でも。
でもね。
なんか。
悪くはないかなと。
柄でもないが。

親子とか。
家族とか。
どうにも。
こうにも。
苦手で。

それが総てとか。
それが最優先とか。
そいつはね。
それだけじゃないだろうと。
それは違うだろうと。

逆らって。
背を向けて。
隅っこに座って。
横目で見てる。
それでよかったんだけど。

柄でもない。
似合わない。
まったくな。
いまでもな。
解ってる。

でも。
でもね。
そろそろね。
良いかなと。
柄でもないが。

照れくさいとか。
恥ずかしいとか。
今更なとか。
そんなのは。
ちょっと置いておいて。

今日だけは。
今夜だけは。
親孝行でも。
やっと。ついに。
それもありかなと。

柄でもないが。



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