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2013年10月

2013/10/27 Sun *檻の中 / Big Mama Thornton

20131027jail


日曜の夜。
週末は終わり。
新しい週が始まる。
毎度のことでは。
あるけれど。

どうにも。
やりきれない。
いつになっても。
受け入れられない。
どうしても。

沈み込む。
静かに。
けど確実に。
落ちていく。
どうしようもない。

檻の中。
再び戻される様で。
再び閉じ込められる様で。
そう思うだけで。
窮屈で。退屈で。

『Jail』'75年リリース。
ブルース界きっての女傑、ビッグ・ママ・ソーントン。
「Hound Dog」、「Ball 'N' Chain」のオリジネイターであるソーントン。
この刑務所での慰問公演の模様を収めたライヴ・アルバムでも。
当然の様に「Hound Dog」も「Ball 'N' Chain」も歌われています。
ビッグ・ママの通り名の通りに、その体躯も相当な迫力だったそうですが。
その歌声のスケールの大きさも、またとんでもなくて。これまたビッグ・ママ。
荒くれ者揃いの受刑者達を前にしても些かもたじろぐどころか。
その迫力で圧倒して。手玉にとって。興奮の坩堝に叩き込んでいます。
その囚人・・・観衆達の熱狂ぶりもこのアルバムをより魅力的なものにしています。
一瞬でも。塀の中、檻の中にいることを忘れさせてしまう、そんなブルース・パワーです。
全盛期は'50年代だったとも言われ。裏ジャケに写る姿はややほっそりとしてるかな。
それでも。このアルバムで聴ける歌声も迫力十分、ド迫力で。とんでもないんですけどね。
決して押しの一手でシャウトやジャンプ・ナンバーだけが凄いわけでもなく。
スロー・ブルースでの感情表現における懐の深さ、それも含めての迫力、スケールの大きさです。
こんなライヴが聴けるのなら。檻の中ってのも悪くは無いかななんてのは冗談ですが。

日曜の夜。
週末は終わり。
新しい週が始まる。
当然のことでは。
あるけれど。

どうにも。
虚しくてたまらない。
いつまでたっても。
我慢できない。
どうしても。

沈み込む。
緩やかに。
けど着実に。
落ちていく。
どうしようもない。

檻の中。
再び戻される様で。
再び閉じ込められる様で。
瞼の裏に浮かぶだけで。
滅滅で。憂鬱で。

日常。
その檻の中。
戻りたくない。
閉じ込められたくない。
好きじゃないんだと。

詮無いことと。
百も承知で。
それでも。
なかなかに。
受け入れ難くて。

沈み込む。
落ちていく。
静かに。緩やかに。
確実に。着実に。
止まれない。越えられない。

日常。
その檻の中。
耐えられない。
非日常。
その檻の中。
止まっていたい。

檻の中。



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2013/10/26 Sat *柄でもないが / Etta James

20131026atlast


柄でもない。
似合わない。
そうだな。
そうなんだよな。
解ってる。

どうにも。
こうにも。
むず痒い。
疎外感とまでは。
言わないけれど。

違和感だけは。
どうにも。
こうにも。
拭えない。
居心地が悪いんだ。

でも。
でもね。
なんか。
良いかなと。
柄でもないが。

『At Last』'61年リリース。
リズム&ブルースの女王、エタ・ジェイムズ。
幼少時からゴスペルを歌い、10代で女性トリオの1人としてデビュー。
そこそこのヒットを放つも低迷して。ソロになって心機一転チェスへと。
そんなエタのチェス傘下アーゴでの初めてのアルバム。
タイトル・ナンバーである「At Last」がここ数年やたら脚光を浴びて。
エタの名前を知らずとも。「At Last」は知ってるって人も多いのかな。
エタにとってソロでの初めての大ヒットとなっただけあって素晴らしいナンバーですが。
決してそれだけで語られるべきシンガーじゃないのはアルバムに針を落とせば明らかで。
その華やかさ、艶やかさ。何よりもその魂の震えすら感じさせる迫力。
ジャニス・ジョプリンが憧れ、教えを請うたと言うのも納得させられるものがあります。
因みにエタがジャニスに教えたのはただ一言。魂込めてソウルを歌いなさいだったとか!
さてリズム&ブルース、ブルース、ソウルのイメージが強いエタですが。
「At Last」を始めとして。その華麗なアレンジ。スタンダードなメロディと。
このアルバムではジャズ・シンガー、ポピュラー・シンガーに近い顔も見せていて。
後のリズム&ブルースの女王としての姿からするとやや柄じゃないって感じもするのですが。
その歌声の魅力、込められた魂には些かも揺らぐところはなく。
“本物”の前ではジャンルなんか無意味なんだなと。そんなことを今更ながら思い知らされます。

柄でもない。
似合わない。
まったくな。
嫌になるくらいにな。
解ってる。

どうにも。
こうにも。
落ち着かない。
よそ者だとまでは。
言わないけれど。

どこか傍観者で。
どうにも。
こうにも。
変われない。
越えられないんだ。

でも。
でもね。
なんか。
悪くはないかなと。
柄でもないが。

親子とか。
家族とか。
どうにも。
こうにも。
苦手で。

それが総てとか。
それが最優先とか。
そいつはね。
それだけじゃないだろうと。
それは違うだろうと。

逆らって。
背を向けて。
隅っこに座って。
横目で見てる。
それでよかったんだけど。

柄でもない。
似合わない。
まったくな。
いまでもな。
解ってる。

でも。
でもね。
そろそろね。
良いかなと。
柄でもないが。

照れくさいとか。
恥ずかしいとか。
今更なとか。
そんなのは。
ちょっと置いておいて。

今日だけは。
今夜だけは。
親孝行でも。
やっと。ついに。
それもありかなと。

柄でもないが。



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2013/10/24 Thu *不滅 / Kiss

20131024monster


だから。
ほら。
言ったじゃん。
何とかなるって。
何とかできるって。

しつこく。
しぶとく。
諦めずに。
思ってれば。
やってれば。

終わらないって。
続くだろうって。
暫しの間があっても。
それでも。
復活できるって。

思ってきたこと。
やってきたこと。
疑わずに。
信じて。
強い心さえあれば。

滅びはしない。

『Monster』'12年リリース。
キッスの現時点での最新アルバム。
20枚目のスタジオ・アルバムになるんだとかで。
ポール・スタンレー、ジーン・シモンズに。
トミー・セイヤーとエリック・シンガーを加えたメンバーでは2枚目かな。
アナログ盤でもリリースされたのが個人的には嬉しかったかな。
さて。ハードでありながらキャッチーでメロディアスでと。
キッスならではの魅力は健在と言うか蘇ったと言うか。
ヘヴィー・メタルなビートルズってのがキッスのコンセプトですからね。
如何にそんなナンバーを多く書けるか、粒を揃えられるかがポイントで。
ポールもジーンも優れたソングライターですが。いつも2人じゃネタも尽きると。
そこへいくとこのアルバムではトミーがかなり曲作りに参加してるので。
その刺激によってポールやジーンも新鮮な気持ちで臨めたのではと。
エリックも歌えるし。それもメンバー全員が歌えるってキッス本来の姿でもあるしと。
このメンバーでライヴをする様になって10年くらいなのかな。
ライヴでは貢献してたトミーとエリックがスタジオでも遠慮をしなくなって。
見事に蘇って。不滅の存在であることを証明してみせたアルバムってとこでしょうか。
それも。強い心で。己が信念を揺るがすことなくやり続けてきたポールとジーンあってこそで。
メイクしてるからね。誰かに代わっても続けられるなんて揶揄されもしますが。
やはりね。ポールとジーンがいなくちゃキッスじゃないし。2人を刺激できるメンバーがいてこそかな。

だから。
ほら。
言ったとおりだろ。
何とかなっちゃうし。
何とかできちゃうって。

しつこく。
しぶとく。
諦めずに。
願ってれば。
言ってれば。

終わりはしないって。
続けられるって。
暫く音沙汰が無くても。
それでも。
復活する筈だって。

願ってきたこと。
口にしてきたこと。
疑わずに。
信じて。
強い気持ちさえあれば。

滅びはしない。

だから。
ほら。
言ったとおりに。
声が掛って。
進み始めたじゃない。

だから。
ほら。
思ったとおりに。
話ができていて。
転がり始めたじゃない。

心配無用。
杞憂だったろ。
終りなんじゃないか。
続かないんじゃないか。
ここまでなんじゃないか・・・なんて。

不滅なんだよ!

まぁ。
実のところ。
ここ10日ばかりの展開は。
かなり危うくて。
流石に揺らぎかけてもいたのだが。

結果としては。

思ってきたこと。
やってきたこと。
疑わずに。
信じて。
強い心さえあれば。

不滅ってことでいいんじゃない!

ふぅ。一安心。



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2013/10/23 Wed *見れなくなったら / Aerosmith

20131023aerosmith


見れなくなったら。
それまで。
そこで。
終り。
終わってしまう。

終わらせたくなかったら。
しつこく。
しぶとく。
諦めずに。
見続けなくちゃならない。

誰が。
何と言おうが。
誰に。
何を言われようが。
止めちゃいけない。

見れなくなったら。
終わりなんだな。

『Aerosmith』'73年リリース。
僅か2週間で制作されたらしいエアロスミスの1stアルバム。
ジャケットが見慣れたものと違うと言う方も多いのではと思いますが。
メンバーの写真が小さいことらがオリジナルのジャケットで。
ブレイクを機に再発された時にメンバーの写真が拡大されたのですね。
オリジナル7曲に、「Walkin' The Dog」のカヴァーを加えた全8曲。
どのナンバーもライヴで散々演奏していたらしく。
その勢いをスタジオに持ち込んで、そのままの魅力で勝負って狙いだったのか。
ただね。あまりにもサウンド・プロダクションが粗すぎたかなと。
荒々しく生々しい若きエアロスミスなんですが。素っ気無く聞こえちゃうかなと。
危ういチンピラっぽさが魅力なんだけど。安っぽくなっちゃ駄目だよねと。
事実。地元ボストンでは多少話題になったものの全米を騒がすには至らず。
商業的には失敗。亜流、廉価版のストーンズとのレッテル貼られちゃったんですよね。
惜しいなと。エアロスミスの演奏自体は魅力的なのに。伝えきれなかったかなと。
但し。「Mama Kin」と。そして「Dream On」は楽曲自体が強力なので。
それぞれエアロスミスならではのロックンロールとバラードの素晴らしさが捉えられてるかな。
今でもライヴでの定番のこの2曲。まさしくエアロスミスの原点、ここにありかな。
下手したらこのアルバムだけで消える危険性もあったエアロスミス。
しつこく、しぶとく、諦めず。地道にライヴを続けて評価を高めて。ブレイクの時を迎えるのです。

見れなくなったら。
それまで。
そこで。
終り。
ゲーム・オーバー。

ゲームを続けたかったら。
どこまでも。
果たせるまで。
諦めずに。
見続けなくちゃならない。

言いたい奴には。
言わせとけばいい。
諦めた奴等の戯言など。
聞き流してしまえばばいい。
惑わせれちゃいけない。

見れなくなったら。
終わりなんだな。

やりたいなら。
続けたいなら。
やり続けたいなら。
終りにしたくないなら。
雑音などに耳を貸さず。

しつこく。
しぶとく。
諦めずに。
どこまでも。
果たせるまで。

その姿を。
その画を。
その世界を。
その夢を。
見続けるんだ。

馬鹿でいい。
愚直でいい。
見れることは。
見続けられることは。
大きな武器なんだ。

見れなくなったら。
終わりなんだな。

だったら。
どこまでも見続けよう!



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2013/10/22 Tue *浮かんでくるうちは / The Butterfield Blues Band

20131022sometimesijustfeellikesmail


微笑が。
自然に。
浮かんでくるうちは。
まだ。
大丈夫。

ここへきて。
色々なことが。
思わぬことで。
なかなかに。
思いのままにはならなくて。

どこかで。
見誤ったか。
ちょっと。
感働きが。
衰えてるのか。

そんなこんなで。
少しばかり。
落ち気味だったり。
しないでもないのだが。
それでもね。

浮かんでくるうちは。

『Sometimes I Just Feel Like Smilin'』'71年リリース。
(ポール・)バターフィールド・ブルース・バンドのラスト・アルバム。
ライヴ・アルバムを含めて全部で7枚のアルバムを遺していますが。
アルバムごとにそのサウンドが進化し、変化しています。
勿論、根底にはブルースがあるのですが。必要以上に囚われることもなく。
常にシーンの最前線にいることを意識し続けたバターフィールドです。
ブルースの求道者みたいなイメージがあるのですが。存外に柔軟です。
否、ブルースだけでなく音楽そのものの求道者だったってことかな。
既に以前からその兆候はあったのですが。ソウルへの接近が進んでいて。
ファンキーだったり、ゴスペルの香が漂ったり。バターフィールド・ソウル・バンドかな。
ホーン・セクションが大活躍するファンク・ナンバーはタワー・オブ・パワー並みの破壊力。
その躍動感に溢れたファンクネスはもうカッコいいの一言に尽きます。
クライディ・キング、メリー・クレイトン、ヴァネッタ・フィールズ・・・そう、ブラック・ベリーズ。
彼女達が参加したナンバーはゴスペルそのものの豊潤さに満ちてるし。
どこまでも広がり、豊かに実るバターフィールドの理想郷がここにあるのかな。
その思わず微笑が浮かんできてしまいそうになる世界。そうなんだな。
後のベター・デイズに通じるものが既にこのアルバムには存在してるんですね。

微笑が。
自然に。
毀れてくるうちは。
まだ。
いける。

ここへきて。
色々なことが。
思いもよらず。
なかなかに。
思うようにはならなくて。

なにかを。
見過ごしたか。
ちょっと。
勘所が。
狂ってるのか。

そんなこんなで。
少しばかり。
流され気味だったり。
しないでもないのだが。
それでもね。

毀れてくるうちは。

時に。
時々に。
何でもない時に。
ふと。微笑が。
浮かんでくるうちは。
毀れてくるうちは。
まだ。
大丈夫。
まだ。
いける。

時に。
時々に。
思いのままにならなくて。
思うようにはならなくて。
思うに任せなくて。
でも。微笑が。
浮かんでくるうちは。
毀れてくるうちは。
まだ。
大丈夫。
まだ。
いける。

そう。
浮かんでくるうちは。



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2013/10/21 Mon *裃 / Johnny Winter

20131021johndawsonwinterthird


裃。

笑顔で。
会話も弾んで。
冗談も飛び出して。
間違いなく。
楽しくて。

この関係が。
続けばいいなと。
こんな時間が。
これからもあればいいなと。
お互いに。
感じてる。

なんだけど。

読めない。
見えない。
決められない。
そんな事情があることも。
解っているから。

どこか。
硬く。
どこか。
ぎこちなく。
だったりもするんだな。

『John Dawson Winter Ⅲ』'74年リリース。
正装して。その本名をタイトルに冠したジョニー・ウィンターのアルバム。
自身のレーベル、ブルー・スカイの設立第一弾だっただけに気合が入っていたと。
その気合が前面に出た実に迫力に満ち、爽快感の溢れるアルバムとなっています。
少しばかり意識過剰で硬くなってるかなと思わるところもありますが。
まぁ、レーベル創って。その命運が掛ってるとなれば緊張しないほうがおかしいかな。
それだけの覚悟の秘められたタイトルなのに邦題が『俺は天才ギタリスト!』って・・・
各曲の邦題も「自滅的ブルース」「ジョニー・ウィンターはロック馬鹿」「ロックンロールと皮ジャンパー」・・・
更には「いかすぜジョニー(ジョニー・ウィンター賛歌)」「俺の彼女は悪魔の落とし子」ってねぇ。
担当者も気合が入り過ぎ・・・悪乗りし過ぎですね。しかし、本当に凄いことになってるな。
さて。ロックンロールなジョニーの傍らには常にリック・デリンジャーがいたのですが。
このアルバムでは袂を分かって。プロデュースにも演奏にもリックは加わっていません。
自分一人でだってロックンロールできるんだぜとのジョニーの決意、意地の表れだったのかな。
確かに見事に決めてくれてます。「Roll With Me(ロックンロールと皮ジャンパー)」のカッコ良さったら、もう。
いつ聴いても、何度聴いても痺れます。尤もこのナンバー、リックが書いてるんですけどね。
「Rock & Roll People」はジョン・レノンの書き下ろしで。スタジオで隣り合って書いてもらったとか。
レーベル設立記念に贈られたとか。諸説ありましたが。どうやらボツ曲をプロデューサーがもらったものらしく。
しかしジョニー自作の「Sweet Papa John」はジョンへの感謝を表してるって話もあって。
まぁ、真相はともかく。ここはジョニーとジョンの、そんなロック神話を想像して楽しめばいいかなと。
ロックンロールで思いっきり弾けて、ブルースは渋く味わい深く。この頃のジョニーは無敵ですからね。

裃。

笑顔に。
気持ちも通じて。
気の置けない話も飛び出して。
間違いなく。
心地良くて。

この関係は。
終わらられない。
こんな時間を。
これからも共有していなと。
誰もが。
思ってる。

なんだけど。

届かない。
及ばない。
変えられない。
そんな事情があることも。
解っているから。

どこか。
硬く。
どこか。
もどかしく。
だったりもするんだな。

それでも。
脱ぎ捨てたいんだと。
いつかはと。
脱いでもいいんだと。
いまでもと。
そんな思いが感じられるから。

いつか。
脱ぎ捨てられたらいいなと。
いまも。
心の中では脱いでいますよと。
暗黙の裡にと。

裃。

脱ぎ捨てられる。
その日まで。
取敢えず。
離れずに。
諦めずに・・・ね。



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2013/10/20 Sun *我慢できない、耐えられない / Stevie Ray Vaughan And Double Trouble

20131020couldntstandtheweather


この天気。
この空気。
遮られて。
やり込められて。
どうにも。こうにも。

前に進めない。
何処にも行かれない。
なんだかな。
あれも。これも。
今日はやれそうもないな。

慌てない。慌てない。
一休み。一休み。
なんてことなのかな。
でも。やりきれないな。

溜まるんだよな。
堪えるんだよな。
なんだかな。
溢れ出しそうだな。
爆発しそうだな。

できればいいな。

『Couldn't Stand The Weather』'84年リリース。
『テキサス・ハリケーン』の邦題でも知られるスティヴィー・レイ・ヴォーン&ダヴル・トラブルのアルバム。
デヴィッド・ボウイの『Let's Dance』の追い風も受けてこの2ndアルバムで一気にブレイクしたと。
そんな印象が強かったりします。MTVでもよく流れてたかな。似合って無かったけど。
いや、もう。とにもかくにも。熱い。激しい。吹き荒れてます。そのカッコいいことといったら、もうね。
針を落とした瞬間にレイ・ヴォーンのギターの風雨に曝され、その瞬間最大風速に吹き飛ばされてと。
ブルース・ギター、ロック・ギターのカッコ良さをあのくだらない'80年代に高らかに証明してみせた。
それこそがレイ・ヴォーンの最大の功績だったのかなとも思います。ブルースを復興させたと言われますが。
その実。ロックにおけるギターの重要性、その有効性を再認識させたのもレイ・ヴォーンだったと。
1stアルバムから音楽性が格段に広がった感もあるこのアルバム。ブルースの枠に囚われずに。
ロックしている、ハード・ロックしているナンバーの切れ味の鋭さ、そのスピード感・・・堪りません。
まぁ、その辺りは純粋なブルース・ファンからするとあまりにも饒舌に感じられて好まれないのかな。
でも、決してテクニカルなだけじゃなくて。一つ一つのフレーズに、その音に色気があって。
その色気の滲み方、溢れ方がブルースだなぁと個人的には感じるし、好きなんですけどね。
要はロックであろうとブルースであろうと。ブルースじゃなかろうと。そんなことは問題にならないくらいに。
それほどに。レイ・ヴォーンのギターは、存在は圧倒的だってことなんですけどね。それだけに。
立ち向かうには。聴き通すには。それなりの覚悟と体力を必要とされたりもするのですが。それもまた魅力かな。
「Voodoo Chile (Slight Return)」をカヴァーしてますが。見事に消化して自分のものにしてるのも流石だなと。

この天気。
この空気。
覆われて。
閉じ込められて。
いかんとも。しがたく。

進むに進めない。
何処へも行けそうもない。
なんだかな。
あれと。これと。
今日は諦めるしかないかな。

慌てない。慌てない。
一休み。一休み。
そういうことなのかな。
でも。やるせないな。

溜まるんだよな。
堪えるんだよな。
なんだかな。
溢れ出しそうだな。
爆発しそうだな。

できればいいな。

この天気。
この空気。
だけじゃなく。
なにものかに。
なにもかもに。

遮られて。
覆われて。
やり込められて。
閉じ込められて。
そんな気分の時。

そんな一日。
そんな夜。
我慢できない。
耐えられない。
このままじゃ。

慌てずにとか。
一休みとか。
どうにも。こうにも。
我慢できない。
耐えられない。

一気に。
溢れ出して。
爆発して。
ぶち破れたらいいな。
できればいいな。

雲は厚そうだけど。
嵐は激しそうではあるけれど。



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2013/10/19 Sat *未だここにあらず / The Who

20131019whosgreatesthits


未だ。
そう。
未だここにあらず。
身も心も。
ないんだよね。

時差ボケは無いし。
日常に復帰してるし。
なんだけどね。
どこかね。
現実感が薄いんだよね。

まぁ。
仕方ないか。
十年振りの憧れの地。
その残り香はね。
強烈でしつこいんだよね。

あの。
赤と白と青。
なんかはね。
特にね。
瞼の裏で揺れてたり。

『Who's Greatest Hits』'83年リリース。
もう、このジャケットだけで最高なザ・フーのベスト・アルバム。
解散を記念して米国で編集された13曲入りのシングル・アルバムです。
「Substitute」から「Who Are You」まで年代順に全13曲収録。
可もなく不可もなくの妥当な選曲かな。当たり前すぎる気もしますが。
でも、フーですからね。駄曲も無ければ捨て曲も無し。カッコいいの一言です。
勿論、数々の傑作アルバムを世に出しているフーですが。
チャートを賑わした、ヒット曲を連発したそんなバンドとしても側面。
その魅力もね。本当に捨て難いと言うか素晴らしいんだなと改めてね。
ただ。13曲ですからね。ケニー・ジョーンズ加入後が無視されてるのはともかく。
フーの歴史を俯瞰するには些か駆け足に過ぎる感があるのは否めませんが。
でも針を落としたら。そんなことは忘れて。惹き込まれてしまいますけど。
このアルバムの後も毎年の様にベスト・アルバムは編集されていて。
ボックス・セットもあるし。このアルバムでないと聴けないってテイクもないし。
今となっては特段に針を落とす理由が見当たらないかもしれませんが。
そこはねぇ、何と言ったってこのジャケット。これに尽きますね。
このジャケットを見ながら。世界で一番ユニオンジャックの似合うバンドを聴く。御機嫌ですよね。

未だ。
そう。
未だここにあらず。
身も心も。
帰ってきてないんだよね。

時差なんか飛び越えて。
日常生活を滞りなく。
なんだけどね。
どこかね。
地に足がついてなんだよね。

まぁ。
仕方ないか。
ガキの頃からの憧れの地。
その空気や匂いをね。
纏ったまま帰ってきたからね。

あの。
赤と白と青。
なんかはね。
特にね。
胸の中に沁みこんでたり。

どうしようもなく。
日本人で。
呆れたり。
怒ったり。
それでも日本が好きで。

ご飯と味噌汁。
刺身に漬物。
お箸の国の人。
骨の髄まで。
日本人なのは間違いない。

なんだけど。
理屈抜きに。
赤と白と青。
憧れで。
大好きで。

だから。

未だここにあらず(笑)。



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2013/10/18 Fri *偶にはいいかな / The Kinks

20131018schoolboysindisraceukorigin


別に。
意識したり。
そう決めてたり。
そんな訳じゃない。
ないけれど。

普段は。
思いだしもしない。
振り返りもしない。
その程度のもの。
そうなんだ。

まぁ。
思いだしたくない。
振り返りたくない。
そんなことばかり。
なんだろうな。

少しは。
そうほんの少しは。
いいことも。
楽しいことも。
あったはずなんだけど。

学校だの。
教師だの。
本当に。本当に。
ろくでもなかった。
最低だったもんな。

『Schoolboys In Disgrace』'75年リリース。
キンクスのRCA時代最後の、そしてロック・オペラ路線最後のアルバム。
レイ・デイヴィスの情熱がいくところまでいって。バンドも大所帯になって。
それはそれで。その捻くれた世界は面白かったのですが。流石にやり過ぎ感もあって。
とうとうデイヴ・デイヴィスの堪忍袋の緒が切れて。もういい加減にしろと。
で、このアルバム。コンセプト・アルバムではあるものの。
サウンド的にはロックンロールに回帰して適度にポップでキャッチーでと。
続くアリスタ時代を思わせるものもあって。ロックンロール・バンド、キンクスの帰還かなと。
今までの憂さ晴らしとばかりにデイヴが思いっきりギター弾いてる感じもあっていいなと。
しかしそこはレイですから。一筋縄じゃいかなくて。学生時代を描いているのですが。
校内きっての悪ガキで女の娘にちょっかい出して放校処分になったデイヴがモデルなんだとか・・・
逆らって暴れて反抗して。勿論色恋沙汰もあって。でも結局は体制に権力に打ちのめされて。
学校も教師も信じない。俺は一人で自分でやっていくんだと。そんな物語が展開されていて。
(アルバムの主人公ジャックが実は『Preservathion Act 1 & 2』の地上げ屋フラッシュなんですけどね・・・)
なんか妙に身につまされたり共感覚えたりしちゃうんですよね。できの悪さじゃ負けてなかったからね。
時に懐古調ですらある甘く切ないメロディーに。思わず甘酸っぱい思いがこみ上げそうになりますが。
そんな感傷に浸るだけの物語になってない、アルバムに終わらせてない。流石はレイなのです。
元T.レックスのミッキー・フィンが描いたこの微妙なジャケットの影響もあってか。あまり語られませんが。
個人的には実のところ、キンクスのアルバムの中でもなかなかに好きな1枚だったりするのです。

実は。
意識してるから。
そう決めてる。
そうなんだろうな。
恐らくね。

普段は。
思いだしたくもない。
振り返りたくもない。
そこまでのもの。
そうなんだ。

まぁ。
思いだしたくない。
振り返りたくない。
そんなことばかり。
だもんな。

少しの。
そうほんの少しの。
いいことも。
楽しいことも。
あるにはあったけれど。

学校だの。
教師だの。
本当に。本当に。
ろくでもなかった。
最悪だったもんな。

大体が。
みんな。
同じ。
みんな。
一緒。

それが。
変なんだよ。
おかしいんだよ。
それを。
疑わないなんて。

同じ。
方向を。
見て。
歩かされて。
考えることは許されなくて。

なんなんだよ。
なんで。
違っちゃいけないんだよ。
異なっちゃいけないんだよ。
一人、窓の外見てて何が悪いんだよ。

だから。
逆らって。
ぶつかって。
皮肉って。
それで・・・

えっ。
そうか。
そうなんだ。
そうだったんだ。
なんか似てるなぁ。

そう。
そうだよな。
やるよなぁ。
あぁ、やったやった。
なんか他人と思えないねぇ。

同じ様な。
空気。
匂い。
纏ってる。
そんな出会いのあった夜。

こんな夜なら。
あの。
本当に。本当に。
下らない時代を。
思いだすのも、振り返るのも。

偶にはいいかな・・・



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2013/10/17 Thu *夜の街に・・・ / Various Artists

20131017thelondonrandbsessions


夜の街に。
吠える・・・わけじゃなく。
ビルの谷間に。
吠える・・・のでもなく。
だけど血は騒ぐ。

夜の街。
その空気。
その雰囲気。
猥雑で如何わしくて。
ざわざわざわと。

少しばかり。
疲れていても。
ちょっとばかり。
気がかりがあっても。
そんな時でも。

夜の街。
その街角。
訪れるだけで、立つだけで。
なんだか。
心が軽くなる。楽しくなってくる。

今夜も。
夜の街に・・・

『The London R&B Sessions』'80年リリース。
パブ・ロックの聖地。ロンドンのホープ&アンカーで収録されたライヴ・アルバム。
'79年の11月と12月のギグから12組による16曲の御機嫌な演奏が収められていて。
ロンドンのパブでの、夜の街での熱い夜の熱気がダイレクトに伝わってきます。
そのカッコ良さ、そのノリの良さ。パブロックの神髄が味わえるアルバムなのです。
ウィルコ・ジョンソン・バンドやパイレーツみたいな有名どころから。
このアルバム以外では名前を目にしたことのない無名なバンドまで。
どのバンドも。とにかく最高に御機嫌な演奏を聴かせてくれます。楽しいんですよね。
さて。針を落とすと聴こえてくるのが・・・ルー・ルイス&パフォーマーですから。
もう。いきなりガツンとね。ブルースをぶちかましてくれるのですが。カッコいいのなんのって。
(そうそう。このアルバムのR&Bとはロック&ブルースって意味なんだとか)
ルーのハープとヴォーカル、もう堪りません。2曲だけってのが実に惜しい。もっと聴きたいぞと。
ウィルコのテンションの高さも凄いし、パイレーツは流石の貫禄だしね。
マンフレッド・マンのポール・ジョーンズが率いるザ・ブルース・バンドは激渋だし。
他にももろ'60年代のストーンズなバンドもいるし、えらく黒っぽいバンドもいるし。
ホープ&アンカー・ハウス・バンドってのはお店のハコバンなのかな。こなれてる感じだし。
有名だろうが無名だろうが。毎夜、夜の街でこんなに熱くカッコ良く御機嫌なギグが繰り広げられていたと。
流石はロンドン、流石は本場です。いやぁ、夜の街は、ロックンロールはこうでなくっちゃね!

夜の街に。
叫ぶ・・・わけじゃなく。
ビルの谷間に。
叫ぶ・・・のでもなく。
だけど血は騒ぐ。

夜の街。
その匂い。
その風の中。
混沌と胡散臭くて。
ざわざわざわと。

少しばかり。
澱んでいても。
ちょっとばかり。
油が切れていても。
どんな時でも。

夜の街。
その街角。
訪ねるだけで、歩くだけで。
なんだか。
足取りが軽くなる。面白くなってくる。

今夜も。
夜の街に・・・

ここに。
いつもの出会い。
どこかに。
新しい出会いが。
待っている。

それが。
楽しい。
それが。
面白い。
それが御機嫌で。

それを。
楽しもう。
それを。
面白がろう。
それがいい感じで。

だから。
そんな時。
こんな時。
いつも。
いつでも。

夜の街に。
繰り出そう!



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2013/10/16 Wed *ひっくり返して / The Inmates

20131016insideout


外と内。
表と裏。
違うは違うけど。
同じは同じ。
だったりもして。

だから。
意外に。
ひっくり返して。
使えたり。
身に纏えたり。

そんなことも。
あるんだなと。
何故いままで。
それに。
気づかなかったのかと。

そう。
ひっくり返して。

『Inside Out』'91年リリース。
今も現役(だと思う)のパブ・ロックの雄、インメイツ。
活動拠点を移したフランスのレーベルで制作したアルバム。
一時脱退していたヴォーカルのビル・ハーレイ復帰後3枚目かな。
やっぱりインメイツの顔はビル。その渋い濁声がなんとも味わい深い。
かなりの巨漢で強面なビル。それもあってか迫力十分。
味わい深く迫力もあるR&B。それがインメイツの魅力なんだよなと。
存外にポップな面もあるのは。ビートルズの大ファンでもあるからか。
いずれにしろ。先達への深い愛情に裏打ちされてるところが堪らない。
好きで好きで大好きで。それでずっとやり続けてるんだと。それだけなんだと。
このアルバムも針を落とした瞬間にそれが解ると言う。それがいいなと。
変わらないと言えば変わらない。みな同じと言えばみな同じ。それでいいと。
このアルバム。時代のせいか。若干サウンドは軽いんだけど。
その軽さをビルの迫力と熱さが凌いで補完してるってところでしょうか。
ストレートでキャッチーで。でも根底はブルージーでね。
表も裏も無い様な。そんなロックンロールを今夜もどこかの街でやってるのかな。

内と外。
裏と表。
異なるは異なるけど。
似てるは似てる。
だったりもして。

だから。
意外に。
ひっくり返して。
使いまわせたり。
似合ってたり。

そんなことも。
あるんだなと。
何故いままで。
それに。
思い至らなかったのかと。

そう。
ひっくり返して。

外が駄目なら。
内でどうだと。
表がうまくいかないなら。
裏ならどうだと。
それもありなんじゃないかと。

外と内。
表と裏。
よく見てみたら。
よく考えてみたら。
さほど変わらなかったりもして。

そう。
ひっくり返して。

さぁ、どうなるかな!



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2013/10/15 Tue *耳を澄ませば / The Clash

20131015londoncalling


耳を澄ませば。
聞こえる。
聞こえてくる。
海を越えて。
空を超えて。

その声に。
呼ばれる。
呼ばれ続けている。
海の向こうへ。
空の向こうへ。

その何かが。
そこにある何かが。
問いかけてくる
訊ねてくる。
この胸に。

なぁ。
それで。
いいのかと。
それで。
満足かと。

『London Calling』'79年リリース。
このジャケットだけで堪らないクラッシュの3rdアルバム。
英国では2枚組をシングル・アルバムの値段で売ったと言う。
5ポンドだったそうですから。破格と言うか無謀と言うか。
そんなクラッシュの心意気に快哉を叫んだものでした。
(尤も日本盤は普通に3,000円以上した記憶がありますが・・・)
さてと。今ではクラッシュの最高傑作、代表作として語られてますが。
当時は結構賛否両論と言うか。批判的な意見も多かった様な。
クラッシュは終わったなんて評論もあったんですよね。
レゲエだけに止まらず。ロカビリー、スカ、カリプソ、ジャズ・・・
その音楽性の急激な広がりに戸惑って。これはクラッシュじゃないとかね。
これはパンクじゃないならまだしも。クラッシュじゃないって。おいおいと。
クラッシュの方向性はあんたが決めるのかよと。思わず笑ってしまいましたが。
確かに。パンクじゃない、パンクだけでは語れなくなったのは事実。
でも。パンクの枠に収まらなかったからこそのクラッシュなんだよなと。
音楽性なんか関係なくストレートに響いてくる、届いてくるんだから。
それをカッコいいなと感じられるんだから。それでいいじゃないかと。
理屈抜きに御機嫌なロックンロール・バンドなんだよクラッシュはと。それだけで良かったんですよね。
それだけで最高で。思わず、これからはクラッシュの時代だ。もうストーンズじゃないと口走った覚えが・・・
それはともかく。今でも。このアルバムに針を落とすと。ほんと御機嫌だし、奮い立たせられるのです。

耳を澄ませば。
聞こえる。
聞こえてくる。
海の彼方から。
空の彼方から。

その声に。
誘われる。
誘われ続けている。
海の果てへ。
空の果てへ。

その何かが。
そこにある何かが。
問いかけてくる
訊ねてくる。
この胸に。

なぁ。
それじゃ。
駄目だろうと。
それじゃ。
違うだろうと。

耳を澄ませば。
聞こえる。
聞こえてくる。
いまここでも。
すぐそばで。

海を越えて。
空を超えて。
海の彼方から。
空の彼方から。
届けられる。響いている。

これでいいのかと。
これで満足かと。
これじゃ駄目だろうと。
これじゃ違うだろうと。
問われなくても。訊かれなくても。

感じてる。
気づいてる。
解ってる。
耳を澄ませば聞こえる。
その声の前では誤魔化せない。

だから。

その声に。
呼ばれて。
海の向こう、空の向こう。
誘われて。
海の果て、空の果て。

その前に。
いま。
ここで。
自分の思い。
落とし前をつけたなら。

海を越えて。空を超えて。
海の彼方。空の彼方。
その声のする方へ。
その声の導くままに。
そのままに。

耳を澄ませば。



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2013/10/02 Wed *忍びこもう、忍びこんだら / Buddy Guy

20131002slippinin


忍びこもう。

騒がず。
目立たず。
大事にしないで。
静かに。
進めよう。

大袈裟にしないで。
おおっぴらにしないで。
軽い感じで。
先ずは取敢えずと。
進めよう。

それがいい。
それでいい。
仲間内の。
出来事だと。
それでいけるのだと。

そう思わせよう。
そう信じさせよう。
余計な。
介入も。口出しも。
させない間に。

忍びこもう。

『Slippin' In』'94年リリース。
バディ・ガイ、シルヴァートーンでの3枚目のアルバム。
'91年の鮮やかな復活。順調に軌道に乗って3枚目。
意気軒昂にブルースをぶちかますバディです。絶好調。
前作がバラエティに富んで。ややソウル色が強くなったのを反省してか。
あのダブル・トラヴルのリズム隊をバックに従えて。
あのジョニー・ジョンソンをゲストに迎えて。ブルース、ブルース、ブルースです。
元来モダンな感覚が魅力なバディですが。何ごともやり過ぎは良くないねと。
やっぱりブルースをぶちかまして何ぼのバディです。こう来なくちゃと。
溜めるところは溜めて。爆発するところは爆発して。その緩急も見事の一言です。
そうか。今のバディのスタイルが完成を見た、抑えどころを掴んだアルバムなのかも。
若い頃の振り切りっぱなしでもなく、変に趣向を凝らそうと言うのでもなく。
ここぞの一発。そこでバリバリバリと極めてくると。その一発の効果を自覚したと。
スロー・ブルースで忍び寄って、忍びこんで。忍びこんだらギュィーン、バリバリバリと。
これはねぇ、効きますよね。流石はバディだなぁと。呻らされます。叫んでしまいます。
ただねぇ、最近の来日公演ではその一発に頼り過ぎと言うか。そこでしか弾かないと言うか。
もう少し弾こうよと思ったりもしますが。ストーンズと一緒の時はやってるんだからさぁ(笑)。

忍びこんだら。

こっちのもの。
大いに目立って。
大きな話にして。
賑やかに。
進めよう。

大袈裟なくらいで。
おおっぴらにしてしまって。
止められない感じで。
どんどん先へ先へと。
進めよう。

それがいい。
それでいい。
皆の。
問題なのだと。
そうしないと駄目なのだと。

そう思ってもらおう。
そう信じてもらおう。
積極的に。
参加して。行動して。
もらえる様に。

忍びこんだら。

忍びこんだら。
何とかなる。
何とでもなる。
味方もいる。
味方も増える。

忍びこんだら。
何でもできる。
何でもできてしまう。
手はある。
足でも何でも出せる。

だから。
いまは。
とにかく。
何としてでも。
忍びこもう。



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2013/10/01 Tue *流れのままに / Hound Dog Taylor And The House Rockers

20131001naturalboogie


流れのままに。
そのままに。
ただそのままに。
任せていれば。
自然とね。

そうそう。
この感じがね。
この空気がね。
やっぱり。
いいんだよねと。

そうそう。
こうだから。
面白いんだなと。
これでないと。
楽しめないんだなと。

流れのままに。
そのままに。
ただそのままに。
任せていれば。
自然とね。

あれこれ考えないで。
感じさえすればいい。

『Natural Boogie』'73年リリース。
ハウンド・ドッグ・テイラー&ザ・ハウス・ロッカーズの2ndアルバム。
テイラーのスタジオ録音のアルバムは2枚しかなくてその1枚です。
'71年に発見されて'75年には亡くなってしまったんですよね。
'60年代に数曲の録音はあるものの。ゲットーの奥底に潜んだ存在だったと。
それを引っ張り出して世に広めたのがブルース・イグアロなる人で。
テイラーの為にアリゲーター・レーベルを設立したと。なんたる熱意かと。
そこまで一人の男を燃えさせる、心底惚れさせるものがテイラーにはあったんですね。
泥臭く荒々しく。そして歪まくって聴く者の脳天直撃、脊髄を痺れさせる。
そんなテイラーのスライドは確かに唯一無二だもんなぁ。痺れるよなと。
で、ベースレスのトリオなので。サイド・ギターがベース・ライン弾きながらテイラーに絡むし。
ドラムスはドラムスでただひたすらに煽りまくるしと。なんとも自由奔放にして一丸な3人で。
その迫力は計算して生まれるものでなく。長年ライヴで鍛えられた阿吽の呼吸だろうなと。
そう。だから。ライヴ・アルバムのがいいなんて言ってしまうと身も蓋もないのですが。
そのライヴでの迫力、熱気を可能な限りはスタジオでも再現出来てるかなとは思います。
だってね。針を落とすと。自然とね。身も心も揺れ出しますからね。それでいいと。
自然体でかき鳴らされるブギーを流れのままに感じて。身も心も任せて。感じればそれでいいのです。

流れのままに。
そのままで。
ただそのままで。
委ねていれば。
自然にね。

そうそう。
この感じがね。
この空気がね。
やっぱり。
好きなんだよねと。

そうそう。
こうくるから。
面白いんだなと。
これがあるから。
楽しるんだよなと。

流れのままに。
そのままで。
ただそのままで。
委ねていれば。
自然にね。

あれこれ探さなくても。
感じさえすればいい。

変わっていく。
動いていく。
その先は。
その行方は。
見えてはいないけど。

流れを。
感じたら。
任せてみる。
委ねてみる。
そうすれば。

何をしなくても。
考えなくても。
探さなくても。
求めてるもの。
欲してるもの。

本当に。
必要なもの。
それは。
不思議と。自然と。
感じられるもの。

だから。
流れのままに。



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2013/09/30 Mon *変容の季節 / The Rolling Stones

20130930metamorphosis


衣替え。
そろそろかな。
ひと月遅れだけど。
街も風も。
ようやく。その気配。

夏服は。
脱ぎ捨てて。
今までより。
一枚余計に羽織って。
出かける準備をしよう。

合わせて。
心も。
気持ちも。
何かを捨てて。
何かを纏って。

そんな日だと。
そんな境目だと。
そんな季節だと。
変容の季節。
確かにね。

『Metamorphosis』'75年リリース。
変態、変容、そんな意味のタイトルを冠されたローリング・ストーンズの編集アルバム。
デッカ時代の未発表曲集として。アレン・クラインの主導で企画、編集されて。
『Made In The Shade』にぶつけてきたと。米国では発売日も同一だったとか。おいおいと。
まったくクラインってのは商売上手と言うか、守銭奴と言うか。嫌な奴だなと。
だけど。未だにデッカ時代の未発表曲集としてはこのアルバムが唯一の存在だったりして。
侮れない、見過ごせない、結構貴重なアルバムだったりするのがね、まったく、もうですが。
因みに。米国盤は14曲収録でしたが。英国盤は(日本盤も)16曲収録の大盤振る舞いでした。
録音年代はバラバラで。ストーンズによる自分達の為の録音、他のアーティスト提供用のデモ。
そしてアンドリュー・ルーグ・オールダム・オーケストラにおつきあいしたものと。背景もバラバラと。
それでも。聴いていると。ストーンズが'60年代を通してどう変態、変容していったのか。
ストーンズにとっての変容の季節、その一端が見えてくる気がするから不思議なものです。
本当かどうか解りませんが。キースとアンドルーの共作ナンバーなんてのも聴けたりします。
どのナンバーに興味をそそられるか、どのナンバーが気になるか、どのナンバーが好きになるか。
おそらく人によって全然違うんだろうなと思います。それだけストーンズも変化し続けていた時代だったと。
チェスでの録音と思われる「Don't Lie To Me」の一丸となった若きストーンズもいいし。
「If You Let Me」は『Between The Buttons』のアウト・テイクなのかな?その幻想的な雰囲気もいいし。
でも。やっぱり。ミック・テイラー参加後の「Jiving Sister Fanny」のカッコ良さこそがストーンズかなとか。
うん。「Jiving Sister Fanny」はいいな。何故ボツになったんだろう。ライヴでやったらきまると思うのですが・・・

衣替え。
そろそろかな。
年々遅くなってるけど。
街も人も。
ようやく。その気配。

夏服は。
箪笥にしまって。
明日からは。
少しずつ秋色で。
出かけるようにしよう。

合わせて。
心も。
気持ちも。
何かをしまって。
何かを引き出して。

そんな日だと。
そんな境目だと。
そんな季節だと。
変容の季節。
確かにね。

衣替え。
それだけではなく。
今日まで。
そして。
明日から。

季節も変わる。
それだけではなく。
今月まで。
そして。
来月から。

心も。
気持ちも。
変わっていく。
変わっていくだろう。
変わらざるを得ないだろう。

そんな。
予感に。
包まれながら。
転がっていこう。
この、変容の季節を。



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