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2013/12/11 Wed *顔で笑って / Sam Cooke

20131211samcookeatthecopa


顔で笑って。

腹の内など。
見せることはなく。
本音も。
話すことはなく。
そう。手の内は明かさずに。

解らない。
動かない。
直視できない。
そんな輩もいるからね。
真っ正直なだけじゃしかたない。

解らせたい。
動かしたい。
直視させたい。
そんなものをオブラートに包んで。
密かに仕込んでみせましょう。

いつのまにか。
気づいたら。
そんなことに。こんなことに。
してしまえばいい。それでいい。
そんなやり方もあるのだと。

『Sam Cooke At The Copa』'64年リリース。
白人向けのサパー・クラブでのディナー・ショウ。
ポピュラー・シンガーとしての側面にスポット・ライトを当てたサム・クックのライヴ・アルバム。
オリジナル・ナンバーは2曲のみ。後はポップスやフォークのカヴァーという選曲。
ボビー・ウォーマックも加わった自身のバンドにコパの白人オーケストラがつく編成。
いずれもソウル・シンガーとしてのサムのものでは無く。ソウル・ファンの評判は今一つだったとか。
黒人観客を相手にしたライヴ・アルバムがその濃厚さ故にかお蔵入りにされた時代です。
このアルバムに捉えられた姿が当時の社会が許容できる限界のサムだったと言うことになるのかな。
そしてこのアルバムが最後のオリジナル・アルバムになってしまったことも何か象徴的な様な。
今の社会でも人種差別が無くなったとは思いませんが。その比では無かった時代ですからね。
そんな社会に、時代に挑んだサム。広く世に向けて問う為に、より広い世で戦う為にと。
その魅惑的な歌声、卓越した歌唱力、洗練されたパフォーマンスで極上のエンターテイメントを提供しています。
確かに。このアルバムでのサムはソウル・シンガーだけでは語れないかもしれない。
しかし。シンガーとしてのその魅力は半端でなく。ある意味で“白く”スウィングしながら観衆を魅了しています。
そして顔で笑いながら。密かに絶妙にところどころに。その節々に。ソウルのゴスペルの匂いを仕込んでいて。
妥協した様に、掌の上に乗った様に思わせながら。実は着々と自らの野望の実現を図っているのです。
爽やかな笑顔の陰に見える野心家の顔。それもまた魅力的で。オーティス・レディングも見倣ったんだろうなと。
ただ。その“演技”のストレスは相当なものだったと思われて。それが悲劇の遠因になったのかもと思うと・・・

顔で笑って。

腹の内など。
見せることはなく。
本音も。
話すことはなく。
そう。手の内は明かさずに。

解らない。
動かない。
直視できない。
そんな輩もいるからね。
真っ正直なだけじゃしかたない。

解らせたい。
動かしたい。
直視させたい。
そんなものをオブラートに包んで。
密かに仕込んでみせましょう。

いつのまにか。
気づいたら。
そんなことに。こんなことに。
してしまえばいい。それでいい。
そんなやり方もあるのだと。

そうなんだけど。

あまりの。
解らなさに。
動かなさに。
目の逸らし方に。
意思の無さに。

笑っても。
いられなくなりそうな。
ついつい。
本音をぶちまけそうな。
そんな時もあり。

ぐっとこらえて。
笑みを浮かべて。
本音を飲み込んで。
仰るとおりにと。
いいながら。

密かに。
今までよりも。
強力な。
劇薬を仕込んでみようかと。
虎視眈々。

顔で笑って・・・ね。



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