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2013年12月

2013/12/22 Sun *解き放たれる / The Clash

20131222giveemenoughrope


部屋に。
家に。
街に。
閉じこもっていても。
変わらない。

変わらなければ。
進めない。
転がれない。
澱んだまま。
沈んだまま。そのまま。

部屋を出よう。
家を出よう。
街を出よう。
ちょっと足を伸ばして。
誰かに、皆に会いにいこう。

『Give 'Em Enough Rope』'78年リリース。
『動乱(獣を野に放て)』なんて邦題が冠されたクラッシュの2ndアルバム。
1stアルバムではレコード会社やマネジメントの介在をさせなかったクラッシュです。
激怒したレコード会社、いつまでも勝手にはさせないぞと。
米国からプロデューサーを呼び寄せて。メンバーをスタジオに缶詰めにして。
要求するレベル、完成度に達するまでは徹底的に何度も演奏させたんだとか。
その成果か。1stアルバムとは比較にならない程にその演奏力が向上しています。
あまりに上手くなり過ぎて。完成度が高くて。これはパンクじゃないとの批判も根強かったとか。
確かに勢いとか熱気とかは抑制されてしまった感じはあるのかな。
でも。その演奏力の向上があったからこそ、その後の音楽性の拡大にも耐えられたんですよね。
それに元々。ジョー・ストラマーも、ミック・ジョーンズもパンク云々以前に大のロック小僧だった訳で。
ミックのギターの暴れっぷりなんてのはその面目躍如たるもので、カッコいいんですよね。
歌われるのもストリートのアウトサイダー達のスリリングできな臭い匂いに満ちてる物語だし。
やはり。このアルバムのクラッシュも。聴く者を日々の様々な抑圧から解き放つパワーに満ちてるのです。
「Tommy Gun」の問答無用のカッコ良さ、「Stay Free」の切ない感傷。痺れるんだよなぁ。
モット・ザ・フープル大好きのミックの趣味がもろに出た「All The Young Punks (New Boots And Contracts)」。
アルバムを締めくくるそのナンバーは流石にちょいとばっかしやり過ぎかなって気もしますが(苦笑)。

部屋で。
家で。
街で。
待っていても。
答えは見つからない。

見つからないからと。
進まない。
転がらない。
澱んだまま。
沈んだまま。そのまま。

部屋を出よう。
家を出よう。
街を出よう。
ちょっと勇気を出して。
誰かに、皆に会いにいこう。

お気に入りの。
Tシャツに着替えて。
シャツに袖を通して。
コートを羽織って。
靴ひもを結びなおして。

足を伸ばせば。
勇気を出せば。
ほら。
誰かの笑顔。
皆の気持ち。

何かが。
変わる。
答えが。
見つかる。
なんだ、そうだったんだと。

あるじゃないかと。
待っててくれるじゃないかと。
共にいてくれるじゃないかと。
信じられる。感じられる。
それで良かったんじゃないかと。

解き放たれる!



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2013/12/21 Sat *ブーン、ブーン、ブーン / Dave Edmunds

20131221twangin


ブーン。
ブーン。
ブーン。
何かが。
鳴っている。

ブーン。
ブーン。
ブーン。
何処かで。
鳴っている。

何で。
鳴っている。
どうして。
鳴っている。
聞こえてくる。

煩いな。
騒がしいな。
でも。
呼んでるんだな。
起こしているんだな。

『Twangin...』'81年リリース。
そのギター・サウンドの代名詞をタイトルに冠したデイヴ・エドモンズのアルバム。
レッド・ツェッペリンのスワン・ソングに移籍してからは4枚目だったかな。
当時のデイヴは盟友ニック・ロウとの双頭バンドであるロックパイルでアルバム創って。
ツアーにも出て成功を収めて。そのままロックパイルとしてやっていくのかと思いきや。
突然、ロックパイルを解散させて。再びソロでやっていくと宣言して。あれれと。
ロックパイルが好きだった自分としては複雑と言うか残念な思いだったのを覚えています。
まぁ、ロックンロール番長のデイヴとポップ職人のニック。その個性が相容れないところもあったのかな。
デイヴは遊びのつもりだったのにニックが本気になりすぎたんだよなんて言ってましたが。
で、実は件のロックパイルのアルバムより先に録音が始まっていたらしいこのアルバム。
全11曲中、9曲までがロックパイルのメンバーを従えてのナンバーだったりるすんですよね。
元々デイヴのバック・バンドとしてスタートしたロックパイルでしたからね。
その息の合いかたは流石と言うか、ため息が出ます。実に御機嫌なロックンロールです。
デイヴのトワンギン・ギターもブーン、ブーン、ブーンと鳴り響いています。もう、それでいいかな。
更には舎弟でもあった(?)ストレイ・キャッツを従えたナンバーもあったり。
何故か'68年の録音からのナンバーも収録されていたりと。ツボを押さえた遊び心が見事です。
うん、やっぱりね。デイヴのアルバム、ギターを弾くとロックンロール魂が刺激されますね。

ブーン。
ブーン。
ブーン。
何かが。
響いてる。

ブーン。
ブーン。
ブーン。
何処かが。
響いてる。

何で。
響くのか。
どうして。
響くのか。
震わせるのか。

煩いな。
乱されるな。
でも。
呼ばれるんだな。
起こされるんだな。

ブーン。
ブーン。
ブーン。
確かにな。
ここのところな。

ブーン。
ブーン。
ブーン。
少しばかり。
不足していたしな。

鳴るなら。
響くなら。
共鳴して。
呼び起こしてくれるなら。
呼び起こせるなら。

それもいいかな。

ブーン。
ブーン。
ブーン。



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2013/12/20 Fri *楽しくなるかな / Various Artists

20131220livestiff


細かいこと。
先のこと。
解らないけど。
見えてはいないけど。
取敢えず共にと。

集って。
語り合って。
概ね決まったら。
先ずは。
始めてみますかねと。

少なくとも。
共振し。
共感する。
そんなものが。
感じられるのであれば。

共に。
前へと。
まぁ。お互いに。
腹に一物。
一筋縄ではいかないけれど。

『Live Stiffs』'78年リリース。
その名もスティッフ・ツアーに参加したスティッフ・レコード所属の面々。
ニック・ロウ、レックレス・エリック、ラリー・ウィリアムス、エルヴィス・コステロ、イアン・デューリー。
いやぁ、なんとも錚々たる面子ですよね。パブ・ロック・オールスターズってとこかな。
このジャケは廉価盤での再発時のものですが。オリジナルよりくだけた感じでまたいいかなと。
デューリーのブロックヘッズを除いてはバックのメンバーは掛け持ちもあったりして。
その和気あいあいとした乗りなんかはニック辺りが中心になって盛り上げてたのかとも。
所属は異なるもののニックの盟友だったデイヴ・エドモンズも参加していたりします。
そうは言いつつも。互いにライバル意識もあった筈で。あいつには負けないぞと出し抜いてやるぞと。
競い合って裏では火花が散ってたりもしたんでしょうけどね。ラリーなんか咆えまくってるし。
意外とねコステロがね力が入り過ぎたのか固い感じなのが。若かったんだなと。
エリックはわりとマイ・ペースかな。ニックは仕掛け人の1人だっただけに余裕が感じられるかな。
そしでデューリー。やっぱり異質で特異で。でも人懐っこくて。その世界の懐の深さ、頭一つ抜けてるかな。
大団円が全員参加してのイアンの十八番「Sex Drugs Rock & Roll & Chaos」なのも納得です。
元締めって感じで貫録十分。そしてブロックヘッズのタフなファンク・ビート。腰にくるんですよねぇ。
凄く久し振りに針を落としたんですけど。やっぱりいいな。これは御機嫌だなと。
スティッフの掲げてたある種の理想主義や共同体幻想みたいなものはあっけなく崩壊してしまいますが。
ここに捉えられている。皆で集まって新しいことを始めた。その瞬間の楽しさは永遠に褪せないんですよね。

つきあいも。
未だ短くて。
知らないことばかり。
読み切れてはいないけど。
取敢えず共にと。

酌み交わして。
語り合って。
概ね腹に落ちたら。
先ずは。
信じてみますかねと。

少なくとも。
共振し。
共感する。
そんなものが。
感じられるのであれば。

背中を。
推してと。
まぁ。お互いに。
抱えている。
ものがないではないけれど。

楽しくなるかな。
そう。
思えるのなら。
そう。
感じられるのなら。

先ずは。
初めて。
信じて。
共に歩んだり。
背中を押したり。

そんな。
ささやかな。
夢の欠片に。
賭けてみる。
それはそれで面白いかもしれないね!



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2013/12/18 Wed * Don't Think ! Feel. / The Rolling Stones

20131218outofourheads


旦那。
おう、なんでぇ、お前か。
へい。お久しぶりで。
そうだな。一年振りか。
そうですね。まぁ、一杯。

おう、すまねぇな。
そういや、聞きましたぜ。
なんでぇい。
来年、おみえになるそうで。
そうだな。八年振りらしいな。

そんなになるんですかね。
随分とご無沙汰しちまったな。
もう、忘れられたのかと思ってましたぜ。
てやんでぇ、一日たりともわすれちゃいねぇよ。
ほんとですかい?ほんとは忘れてたんじゃ・・・

馬鹿野郎。ミックじゃ、あるめぇし。
す、すいません。旦那に限ってね。
おう、義理と人情の男だぜ。
でも、どうなんです。実のところは・・・
うん。忘れてたな。

ま、まぁ、もう一杯。
おう。

『Out Of Our Heads』'65年リリース。
ローリング・ストーンズの英国での3rdアルバム。
ストーンズの初期はやっぱり英国仕様で聴かないと駄目だよねと。
でも。何故か今は米国仕様が世界標準なんですよね・・・
(このアルバムはCD化されてるんだっけかな?)
言葉を失うほどカッコいい、英国そしてロンドンを感じさせるジャケット。
そして頑ななまでにヒット曲の収録を拒んだ選曲。
そこに、ストーンズの矜持と強い意志が感じられて。問答無用に好きなんですが。
今のキースやミックにはそこまでの思いれがないってことなんですかね・・・
このアルバムも針を落とした瞬間に「She Said Yeah」の性急さに一挙にもっていかれて。
そのまま。黒く、そして閃光を放つストーンズに一気にやられてしまうのです。
オリジナルが4曲に、カヴァーが8曲と言うバランスも絶妙で。
若きキース、ミック、ブライアン、チャーリー、ビル。それにイアンが一丸となって。
叩き出すビート、溢れるソウル。余計なことなど何も考えさせない、頭の中を空っぽにしてしまう。
ごちゃごちゃ言わせない、問答無用の迫力。これぞストーンズってところです。
米国仕様の『Out Of Our Heads』と異なり「(I Can't Get No) Satisfaction」も「Last Time」も収録されていない。
それがかえってストーンズの本質を剥き出しにしたかなと。故に「Heart Of Stone」も黒光りしてるんだなとね。
英国オリジナルのモノラル盤で聴くと。いっそう、黒く、そして輝きます。

ところで、旦那。
おう、なんでぇ、改まって。
へい。ちょいと。相談ってか・・・
なんでぇ。なんかあったのか。
そうですね。まぁ、もう一杯。

おう、それよりよ、話してみな。
なんかね、ハッキリしないんですよ。
なんだ。なんだ。
なんか、こう、ですね。靄がかかってるみたいで。
そいつは、いけねぇなぁ。

あれやこれや。あれもこれも。
随分と大事になってねぇか。
もう、訳が解らなくなってきてるんすよねぇ。
おい、おい。まさかうだうだと考えてるんじゃねぇだろうな?
そうなんですよ。色々と考えることもあって・・・

馬鹿野郎。ミックじゃ、あるめぇし。
す、すいません。ミック社長は関係ないかと。
おう、間違えた。そうじゃなくてだな。
そうじゃなくて。なんなんです?
うん。それは、あれだよ。

ま、まぁ、もう一杯。
おう。

で?
だから。あれだ。
あれですかい?
おう。それだ。
どれですかい?

馬鹿野郎。あれもどれもねぇよ。
あれでもどれでもない。
ごちゃごちゃ言ってねぇでだな。
へい。
考える前に感じるんだよ。

なんだよ。
おめぇの頭で考えたってなぁ。
所詮。下手な考え休むに似たりなんだよ。
ごちゃごちゃいわんと。
頭の中空っぽにして。
空っぽにして?
感じるんだよ。
感じて?
感じたままに。
感じたままに?
歩き始めるんだよ。
走らされる前にってね。
なんでぃ、解ってんじゃねぇか。

Don't Think ! Feel.
I'm Gonna Walk Before They Make Me Run !

あっ、ところで旦那。
なんだよ。まだ。あるのか。
お誕生日おめでとうございます。
馬鹿野郎、遅いんだよ。
まぁ、まぁ、もう、一杯・・・

Happy Birthday Keith !
Keef Riff Hard !



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2013/12/17 Tue *止まらない変容 / David Bowie

20131217changesbowie


ころころ。
ころころ。
止まらない。
止められない。
止まらないんだよね。

季節と共に。
否。
月と共に。
否。
それこそ週替わり。

それどころか。
日替わりかも。
それどころじゃないな。
一日の中でも。
変わるんだよね。

何がって。
この気持ち。
この気分。
この心持ち。
落ち着かないんだよね。

『Changesbowie』'90年リリース。
デヴィッド・ボウイの2枚組ベスト・アルバム。
Sound + Visionと名付けられた再発プロジェクト。
その集大成的な位置づけで編集されたと記憶してますが。
'90年時点でのボウイのキャリアを総括して俯瞰するが如く。
「Space Oddity」から「Blue Jean」まで全18曲が収録されています。
Sound + Visionツアーってのもあって。来日公演もありました。
確かその時は。もうこれで過去のナンバーは歌わないとか言ってたのかな。
東京ドームに観に行きましたが。なんだかボウイにしては地味だった印象が。
それはともかく。このアルバムに針を落として。駆け足ですが振り返ると。
いやぁ、ボウイってのはひとところに安住しないんだなと。改めて。
『魅せられし変容』って邦題のベスト・アルバムもありましたが。
本当に常に変化し続けてるし。それも非連続な思わぬ変化も多くて。
勿論、戦略的でもあるんでしょうけど。それだけじゃなく本質的にそうなのかなと。
落ち着くことを良しとしないと言うか。落ち着くことが落ち着かないんじゃないかと。
それが魅力なんですけどね。次はなにやらかしてくれるんだろうって。
でも。これだけ止まらずに変化し続けるのって。それはそれでプレッシャーもあるだろうしと。
それこそネタ切れの心配も・・・って。それはないか。ないからこそのボウイだもんな。
個人的にはグラム時代が一番好きではあるけれど。「Young Americans」とか「Heroes」も好きだし。
実は「Let's Dance」とかもね。意外に悪くは無いんじゃないかなと思ったりもするんですね。

ふらふら。
ふらふら。
留まらない。
留められない。
留まらないんだよね。

朝はあそこだった。
でも。
昼にはここだけど。
でも。
夜にはまた別のところ。

それどころか。
朝昼夜と流れてく。
それどころじゃないな。
一瞬、一瞬で。
変わるんだよね。

何がって。
この気持ち。
この気分。
この心持ち。
落ち着かないんだよね。

あれだったのに。
これになって。
それに変わって。
それでも。
まだ止まらなくて。

あそこだったのに。
ここになって。
そこに変わって。
それでも。
まだ留まらなくて。

浮いたり。
沈んだり。
上ったり。
下がったり。
いまだ落ち着かなくて。

止まらない変容。

この気持ち。
この気分。
この心持ち。
いつになったら。
いつまでも。



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2013/12/15 Sun *風は吹いているだけ / Donovan

20131215catchthewind


風が。
吹いている。
捉えられるか。
乗れるか。
そうすれば。

あそこまで。
どこかまで。
行けるだろうか。
ここから。
出ていけるだろうか。

風に。
吹かれたい。
捉えたい。
乗りたい。
なによりも。感じたい。

あそこまで。
どこまでも。
吹かれて。
感じて。
出ていけるのならば。

『Catch The Wind』'71年リリース。
グラスゴー出身の吟遊詩人、ドノヴァン。
'60年代、デビュー時の音源を編集した廉価版のアルバム。
廉価版でも美麗なコーティング・ジャケットってのが英国盤らしくていいなと。
だけどドノヴァン、左利きじゃ無いよなと。写真が逆版なのはやっぱり廉価版と。
イギリスのボブ・ディランとも呼ばれたドノヴァン。
そのきっかけとなったのがデビュー曲の「Catch The Wind」で。
当時は結構な論争にもなったんだとか。まぁ、似てるっちゃ似てるかな。
「Catch The Wind」、アメリカではタイトル変更したらしいですしね。
でもあの頃のフォーク系のミュージシャンでディランの影響が無いのも変ですよね。
ドノヴァン自信ってよりも。周囲がその風に乗せちゃったんでしょうね。
実際はブリティッシュ・トラッドからの影響などドノヴァンなりの個性も十分に感じられます。
ディランよりはほのぼのとしてる雰囲気が好きだったりします。
この後に。フラワー・ムーブメント、サイケデリックの風を捉えたドノヴァン。大きくブレイクします。
その後の華やかで幻惑的な世界もいいんですが。この頃の素朴な世界もね、やっぱり好きです。
そうそう。チャボ、仲井戸麗市の麗市ってドノヴァンのファミリー・ネームからとられてるんですよね。
それと加藤和彦のトノバンってあだ名もドノヴァンのもじりだったりします。

風が。
吹いている。
捉えてみよう。
乗ってみよう。
そうすれば。

あそこまで。
どこかまで。
行けるんじゃないか。
ここから。
出ていけるんじゃないか。

風に。
吹かれよう。
捉えよう。
乗ろう。
なによりも。感じよう。

あそこまで。
どこまでも。
吹かれれば。
感じられば。
出ていけるだろう。

風は吹いているだけ。

そう。
いつでも。
あそこでも。
どこでも。
ここでも。

そう。
いつまでも。
あそこだろうが。
どこだろうが。
ここだろうが。

風は吹いているだけ。

吹かれるのも。
捉えるのも。
乗るのも。
感じるのも。
それは自分次第。

風は吹いているだけ。



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2013/12/13 Fri *時には / Ike & Tina Turner

20131213thehunter_2


時には。
そう。
時には。
仮面を外し。
牙を覗かせ。

その思い。
その望み。
声にして。
伝えて。
届けて。

ある程度の。
予測。
希望。
そして。
不安。

それでも。
思うなら。
望むなら。
時には。
狩人のように。

『The Hunter』'69年リリース。
ブルー・サムでの2枚目となるアイク&ティナ・ターナーのアルバム。
前作に引き続いて渾身のブルース・アルバムとなっています。
その前作ではアイクのブルース・ギターが思う存分堪能できたのですが。
このアルバムではあのアルバート・コリンズが呼ばれて全編で弾きまくってます。
凶暴とまで称される、鋭く切れ込んでくるコリンズのギターが暴れまくっています。
そこにティナのド迫力の歌声が絡みつくので。まぁ、その破壊度と言ったら。ねぇ。
気のせいかいつにも増してティナの歌に気合が感じらるのですが。刺激されたのかな。
ブルー・サムでの2枚のアルバムを聴くと。ティナのルーツも窺えるようで興味深いです。
惜しいのは何故かアイクがこのアルバムではギターを弾いてなくて。ピアノに専念してて。
そのブルース・ピアノも聴きもので。流石はアイクと。その才人振りには改めて敬服しますが。
どうせならコリンズとのギター・バトルも聴いてみたかったなと思ってしまいます。
アイクに限ってコリンズに対してビビったなんてことは考え難いので。そこはあれかな。
ティナとコリンズのバトルを。その激しさ、その熱さ、その臭み、それを売りにしたんだろうな。
コリンズ、その期待に十二分に応えて。ソロ・アルバム以上に弾きまくってる感じあるし。
そして。何と言ってもティナですよね。そのド迫力、その凄み、そのエロさ。これぞブルースと。
「The Hunter」「I Smell Trouble」を始めとして。否応なしに感じさせられる剥き出しのブルースです。

時には。
そう。
時には。
鎧を脱いで。
本心を滲ませ。

欲しいもの。
求めるもの。
声にして。
伝えて。
届けて。

ある程度の。
手応え。
確信。
一抹の。
躊躇い。

それでも。
欲しいなら。
求めるなら。
時には。
狩人のように。

そう。
時には。
狩人のように。
そこは。それだけは。
剥き出しに。

例え。
そこに。それに。
トラブルの匂いが。
漂っていても。
趣くままに。

そう。
時には。
敢えて。
その匂いの只中で。
狩人に。

そんな。
思いを。
望みを。
覗かせて。
滲ませて。

時には狩人のように。



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2013/12/11 Wed *顔で笑って / Sam Cooke

20131211samcookeatthecopa


顔で笑って。

腹の内など。
見せることはなく。
本音も。
話すことはなく。
そう。手の内は明かさずに。

解らない。
動かない。
直視できない。
そんな輩もいるからね。
真っ正直なだけじゃしかたない。

解らせたい。
動かしたい。
直視させたい。
そんなものをオブラートに包んで。
密かに仕込んでみせましょう。

いつのまにか。
気づいたら。
そんなことに。こんなことに。
してしまえばいい。それでいい。
そんなやり方もあるのだと。

『Sam Cooke At The Copa』'64年リリース。
白人向けのサパー・クラブでのディナー・ショウ。
ポピュラー・シンガーとしての側面にスポット・ライトを当てたサム・クックのライヴ・アルバム。
オリジナル・ナンバーは2曲のみ。後はポップスやフォークのカヴァーという選曲。
ボビー・ウォーマックも加わった自身のバンドにコパの白人オーケストラがつく編成。
いずれもソウル・シンガーとしてのサムのものでは無く。ソウル・ファンの評判は今一つだったとか。
黒人観客を相手にしたライヴ・アルバムがその濃厚さ故にかお蔵入りにされた時代です。
このアルバムに捉えられた姿が当時の社会が許容できる限界のサムだったと言うことになるのかな。
そしてこのアルバムが最後のオリジナル・アルバムになってしまったことも何か象徴的な様な。
今の社会でも人種差別が無くなったとは思いませんが。その比では無かった時代ですからね。
そんな社会に、時代に挑んだサム。広く世に向けて問う為に、より広い世で戦う為にと。
その魅惑的な歌声、卓越した歌唱力、洗練されたパフォーマンスで極上のエンターテイメントを提供しています。
確かに。このアルバムでのサムはソウル・シンガーだけでは語れないかもしれない。
しかし。シンガーとしてのその魅力は半端でなく。ある意味で“白く”スウィングしながら観衆を魅了しています。
そして顔で笑いながら。密かに絶妙にところどころに。その節々に。ソウルのゴスペルの匂いを仕込んでいて。
妥協した様に、掌の上に乗った様に思わせながら。実は着々と自らの野望の実現を図っているのです。
爽やかな笑顔の陰に見える野心家の顔。それもまた魅力的で。オーティス・レディングも見倣ったんだろうなと。
ただ。その“演技”のストレスは相当なものだったと思われて。それが悲劇の遠因になったのかもと思うと・・・

顔で笑って。

腹の内など。
見せることはなく。
本音も。
話すことはなく。
そう。手の内は明かさずに。

解らない。
動かない。
直視できない。
そんな輩もいるからね。
真っ正直なだけじゃしかたない。

解らせたい。
動かしたい。
直視させたい。
そんなものをオブラートに包んで。
密かに仕込んでみせましょう。

いつのまにか。
気づいたら。
そんなことに。こんなことに。
してしまえばいい。それでいい。
そんなやり方もあるのだと。

そうなんだけど。

あまりの。
解らなさに。
動かなさに。
目の逸らし方に。
意思の無さに。

笑っても。
いられなくなりそうな。
ついつい。
本音をぶちまけそうな。
そんな時もあり。

ぐっとこらえて。
笑みを浮かべて。
本音を飲み込んで。
仰るとおりにと。
いいながら。

密かに。
今までよりも。
強力な。
劇薬を仕込んでみようかと。
虎視眈々。

顔で笑って・・・ね。



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2013/12/10 Tue *愛に生きて / Otis Redding

20131210loveman


何に。
生きるか。
何を。
生きるか。
そうだよな。

色々。
あるだろうし。
色々。
あっていいし。
それでいい。

でも。
とどのつまりは。
最後はな。
何のことはない。
あれしかないよな。

愛に。
生きて。
愛を。
生きて。
それがいいなと。

『Love Man』'69年リリース。
オーティス・レディングの死後に発売された3枚目のアルバム。
未発表音源を集めた編集アルバムとしては2枚目となるものです。
録音されたのは殆どが'67年で。喉の手術から復帰し後。
11月末から亡くなる直前の12月頭までの短期間に遺されたものです。
言っても未発表曲集ですからね。生前のオリジナル・アルバムと単純な比較はできないものの。
そこはオーティスですからね。オーティスとしては並のレベルでもそこそこの傑作になってしまうと。
アップ・テンポもスローも。あの歌声で迫ってこられると。それだけで降参って感じです。
またこのアルバム。いつにも増して。ブッカー・T&ザMGズの演奏がいいんですよね。
そのサウンドのグルーヴィーでダイナミックなこと。なかなかの気合の入り具合です。
オーティスが復帰した。またオーティスと演奏できる。その喜びに満ち溢れてる感じがあるのです。
それに応えて、煽られて。オーティスも乗って歌ってるんだろうなと。楽しそうだもんなと。
「Love Man」のファンキーさ。「Free Me」のブルージーさ。どちらにもオーティスとMGズの愛が溢れてます。
ソウルって。結局は愛の歌、それも性愛の歌だったりするんですけどね。身も蓋もないけど。
当然、オーティスの歌声にもその愛、セクシーでエロティックでってのが魅力だったりするんですけど。
それだけでない愛。生きること、生命への愛。そんなものまで感じられるのは。
このアルバムに表れているMGズとの親愛な関係。仲間、同志への友愛。その強さから来てるのかな、なんて。
そんなことも感じてしまうのですが。感傷に過ぎるかな。でもね。オーティスには愛があるもんね。

何に。
生きるか。
何を。
生きるか。
そうだよな。

色々。
あるだろうし。
色々。
あっていいし。
それでいい。

でも。
とどのつまりは。
最後はな。
何のことはない。
あれしかないよな。

愛に。
生きて。
愛を。
生きて。
それがいいなと。

なんか。
カッコいいし。
差し障りないし。
建て前だと。
思われるだろうけど。

でも。
本音で。
突き詰めたら。
それ以外に。
何も無い気もするし。

まぁ。
所詮。
時間も。
対象も。
限られてるんだから。

だったら。
本音で。
本気で。
愛したいものだけ。
愛せるものだけ。

愛に生きて。



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2013/12/08 Sun *祀り上げるな / John Lennon

20131208lennonlegend


こんな時代だ。
こんな世の中だ。
その気持ち。
解らなくはない。
でも、ちょっと待ってくれ。

だからこそ。
それだけで。
その文脈だけで。
語っちゃいけないだろ。
名前を出しちゃいけないだろ。

そんな狭い。
そんなちっぽけな。
存在じゃないだろう。
それだけじゃない。そこだけじゃない。
だから魅せられたんじゃなかったのか。

何だかさ。
その扱いが。
かえって。
愛情に欠けてないか。
軽すぎないか。

祀り上げるな。

『Lennon Legend』'97年リリース。
『The John Lennon Collection』から15年を経て。
新たに編集されたジョン・レノンのベスト・アルバム。
このアナログ盤は見開きジャケットの重量感ある2枚組です。
新たに『Milk And Honey』からのナンバーからも選曲されていて。
「Mother」はシングル・ヴァージョンで収録されているってのが売りだったのかな。
ジョンですからね。ジョンが歌ってるベスト・アルバムですからね。
悪い訳が無く。針を落とせば。もうその瞬間に惹き込まれて。魅せられてです。
ですが・・・。このアルバム辺りからね。どうにも。なんかね。違和感が出てきたと言うか。
やたらと神格化しようと、祀り上げようと。でもって冬の風物詩の様な扱いにされてと。
誰の考えかは知りませんが。毎年12月になるとジョンにまつわる何かが発売されてと。
数えてもいませんが。この後も何枚ものもベスト・アルバムやら編集アルバムやら・・・
それも。どうも。ジョンのある一面だけに焦点が当たってる様なものが多い気がするし。
ジャケットとかのアート・ワークにもあまり愛情が感じられないしと。如何なものかとね。
それを言い出すと。このアルバムのタイトルもね。レジェンドってね。解らなくないけれど。
伝説にしていいのか?祀り上げていいのか?それで12月だけジョン、ジョンって・・・
嫌なんですよね。そういうの。ふざけるなよと。なめんじゃないよと。
愛と平和だけじゃないんだぞと。「Imagine」と「Happy Xmas (War Is Over)」だけじゃないんだぞと。
どうしようもなく危なくて、どうしようもなく脆くて、呆れるくらい駄目で、痺れが止まらないほどカッコいい。
そんなロックンローラーとしてのジョンを忘れちゃだめじゃないかと。祀り上げる様なものじゃないぞと。
たかがロックンローラー、されどロックンローラー。真正面から向き合おうぜと思ってしまうのです。
まぁ、多分に。自分の中で伝説にしたくない、終わりにしたくないだけなのかも知れませんが・・・

なんて時代だ。
なんて世の中だ。
その気持ち。
解らなくはない。
でも、ちょっと待ってくれ。

だからこそ。
それだけで。
その範疇だけで。
括っちゃいけないだろ。
担ぎ出しちゃいけないだろ。

そんな狭い。
そんなちっぽけな。
存在じゃないだろう。
それだけじゃない。そこだけじゃない。
だから惹かれたんじゃなかったのか。

何だかさ。
その扱いが。
かえって。
馬鹿にしてないか。
安っぽくないか。

祀り上げるな。

気をつけよう。
気をつけようぜ。
誰かを。
祀り上げる。
担ぎ出す。
そんな輩には。
時に。
思惑が。
企みが。
あるんだからさ。

思いだそう。
思いだそうぜ。
誰かを。
祀り上げたかったのか。
担ぎ出したかったのか。
そうじゃない。
向き合って。
その思いを。
受け止めて。引き継いで。
一人一人が。自分なりのやり方で。

だから。

祀り上げるな。



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2013/12/07 Sat *だけの道楽 / The Rolling Stones

20131207beggarsbanquet


いつから。
だろう。
いつの間に。
なんだろう。
こんな感じになったのは。

そんなものじゃ。
そんなはずじゃ。
無かったよな。
絶対に。
違ったよな。

好きだったのは。
憧れたのは。
刺さったのは。
共感したのは。
そんなものじゃなかったよな。

誰かだけの道楽。
誰か達だけの道楽。
金持ちだけの道楽。
聴きたいのは。
そんなものじゃなかったよな。

『Beggars Banquet』'68年リリース。
言わずと知れたローリング・ストーンズの最高傑作。
このアルバムから『Exile On Main St.』までがやっぱりね。絶頂期だなと。
勿論、他の時期も大好きなんだけど。明らかにその数年間は別物かなと。
その最初の1枚となったこのアルバム。アルバムとしての魅力、完成度。
そんなものが。それまでのアルバムとは別の次元に達してる様な気がします。
サイケデリックの時代に迷走しかかって。それはそれで意味はあったものの。
やっぱり。これじゃないな、こっちじゃないなと。それで原点回帰して更に前進してと。
そんなストーンズを支えたのがプロデューサーのジミー・ミラーだったと。
元々ドラマーだったと言うミラーが持ち込んだパーカッシブなサウンド、その強力な響き。
それがアルバム全体を牽引し引き締めてる感じが強くて。起用は大成功だったと。
ミラーの起用はトラフィックのアルバムを聴いたミックが独断で決めたらしいのですが。
キースもそれはミックの最大の功績として認めてるんだとか。まぁ、当然でしょうね。
「Sympathy For The Devil」「Street Fighting Man」、この2曲だけで。
(加えるならばこのアルバムには収録されていませんが「Jumpin' Jack Flash」も含め3曲かな)
ストーンズが今まで以上に強力になり、今までにない凄みを身につけたことが感じられるので。
もともとストーンズが内包していたものではあるでしょうが。解き放つにはミラーの手助けが必要だったと。
このアルバムに針を落とすと。いつでも、いまも高揚させられるのですが。
その際たるナンバーが「Street Fighting Man」で。イントロで鳴り響くギターを耳にするだけで興奮しますが。
But what can a poor boy do except to sing for a rock n roll band...この一節に痺れたんですよね。
そう。ロックンロールは街角の、富も名もないガキどものものだったんですよね。それが良かったんだよな。
そりゃまぁ、いつまでもそこには留まっていられないだろうし。ガキだけのものじゃなくなってもいいんだけど・・・

いつから。
だろう。
いつの間に。
なんだろう。
こんな風に感じる様になったのは。

こんなものじゃ。
こんなはずじゃ。
無かったのにな。
何処かで。
違っちゃったんだな。

好きだったのは。
惹かれたのは。
痺れたのは。
高揚したのは。
こんなものじゃなかったよな。

誰かだけの道楽。
誰か達だけの道楽。
金持ちだけの道楽。
感じたいのは。
そんなものじゃなかったよな。

世の道理は解ってる。
社会の仕組みも解ってる。
理想に過ぎるのも解ってる。
夢にすぎないのも解ってる。
青臭いのは百も承知。

今でも。
大好きで。
否、そんなものではなくて。
それどころではなくて。
大切なことは皆、教わったんだ。

でも。
だから。
囁きかける。
この違和感を。
無視できないんだ。

誰かだけの道楽。
誰か達だけの道楽。
金持ちだけの道楽。
ロックンロールは。
そんなものじゃなかったよな。

馬鹿で結構。
馬鹿騒ぎも大好きで。
馬鹿になれること。
馬鹿になれるもの。
それがあることは幸せで。

でも。
だから。
足元を見られるのは。
馬鹿にされてる様で。
気分が悪いんだ。

ロックンロールは。
そんなものじゃなかったよな・・・



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2013/12/06 Fri *無いからこそ / Neil Young

20131206freedom


自由。
真の自由。
本当の自由。
そんなものは。
どこにも。
無いのだろう。

無いからこそ。
自由だと。
そうなんだと。
自由であること。
自由であると思えること。

自由でありたいと。
口に出すこと。
声にすること。
身をもって示すこと。
それは。
それだけは。
忘れてはならない。
止めてはならない。
貫かねばならない。
そうあらねばならない。

『Freedom』'89年リリース。
'80年代の終わりにニール・ヤングが世に問うたアルバム。
いつも。いつの時も。その時代と真摯に向き合ってきたニール。
激動の'80年代の総括として発した鋭いメッセージ。
ひたすら肥大化し、自制することも忘れ暴走し続ける世界があれば。
いつまでも抑圧されいっこうに光の見えてこない世界もある。
そんな世界に対する問いを真正面から発したのがこのアルバムでした。
怒りに溢れ、闘いに臨むニール。そんな時こそニールの真価が発揮されます。
それを象徴しているナンバーが「Rockin' In The Free World」で。
A面頭ではアコースティックで、B面ラストではエレクトリックで歌われています。
これは'79年の『Rust Never Sleeps』におけるあのナンバー。
「My My, Hey Hey (Out Of The Blue」と「Hey Hey, My My (Into The Black)」と対をなすもので。
そのことからも。ニールがある覚悟と決意を持ってこのアルバムを制作したんだなと。
ロックは死なない。錆びるくらいなら燃え尽きたいと歌っていたニールが。
今度はロックし続けるんだ、し続けるしかないんだと歌うニール。
その覚悟と決意が10年の間に燃え尽きることすらも許されないんだと。そこまで追い込まれてしまったと。
それでも俺はロックするぞ、ロックし続けるぞと。そう宣言するニール。そして問いかけるのです。
あんたはどうする?あんた達はどうする?その問いかけは。今も胸に突き刺さって抜けることはないのです。

自由。
真の自由。
本当の自由。
そんなものは。
いつでも。
無かったのだろう。

無かったからこそ。
自由だと。
そうなんだと。
自由であること。
自由であると思えること。

自由でありたいと。
口に出すこと。
声にすること。
身をもって示すこと。
それは。
それだけは。
忘れてはならない。
止めてはならない。
貫かねばならない。
そうあらねばならない。

どこにも。
無い。
いつでも。
無かった。
真の自由。
ならば。
思えるまで。
感じられるまで。
求め続ける。
転がり続ける。

無いからこそ。

闘い続けるんだ。



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2013/12/05 Thu *愚者 / Iggy Pop

20131205theidiot


愚者。
愚か者。
愚かであること。
それは。
どういうことなのか。

選んだもの。
それを誤った者なのか。
それとも。
過ちを承知で選んだものなのか。
そもそも選ばなかった者なのか。

もし。
その総てが。
愚かであると。
愚かにされてしまうのならば。
どうすればいいのだろう。

混沌。
混乱。
その渦の中。
立ち止まってしまうのも。
また愚かなことなのか。

『The Idiot』'77年リリース。
イギー・ポップ初めてのソロ・アルバム。
ソロとしてはこれが1stアルバムだったんですね。
ちょっと意外ですが。ストゥージーズ解散後は。
薬でボロボロでブランクがあったんですよね。
そこに手を差し伸べたのがデヴィッド・ボウイで。
プロデュースもボウイで当時の西ドイツでの録音と。
ボウイのベルリン三部作とかなりサウンドや世界観が重なるのかな。
イーノとかも参加してるんでしょうかね。そのサウンドや世界を背景に。
従来の様に叫ぶこともなく、いつになく淡々と歌うイギー。
その変化に驚かされるのですが。それがじわじわと染み入ってくるんですよね。
それが妙に怖いんだな。大声で凄まれるより、静かに囁かれる方がゾッとする。
そんな時ってあるじゃないですか。嫌な汗が一筋流れるみたいなね。
そんなイギーの地金を剥き出しにした、素の怖さを知ら示した。
ここら辺りはボウイのプロデューサーとしての才覚なんですかね。
でも。敢えて。知ってて。それをイギーが利用してる感じもするんですよね。
ブランクを埋めるのに、イメージを変えるのにボウイの名前は有効だしと。
それに。その怖さもボウイが関わったからだと見せることで。素か仮面か曖昧に出来ると。
選ばれたふりをして、選んでたりしてね。愚か者を装ってただけだったりして。
ジャケットのイギーの視線や、奇妙なポーズに。そんなものを感じたりもするのです。

愚者。
愚か者。
愚かであること。
それは。
どういうことなのか。

選んだ道。
それを誤った者なのか。
それとも。
過ちを承知で選んだものなのか。
そもそも踏み出さなかった者なのか。

もし。
その総てが。
愚かであると。
愚かにされてしまうのならば。
どうすればいいのだろう。

困惑。
混濁。
その渦の中。
振り返ってしまうのも。
また愚かなことなのか。

選ばないより。
選びたい。
踏み出さないより。
踏み出したい。
結果はどうであれ。

正しいと。
感じたものを。
正しいと。
感じた道を。
選びたい。

それが。
愚かであると。
愚か者のすることだと。
愚者であると。
言われようとも。

そして。
愚かであるならば。
愚か者であるならば。
愚者であるならば。
それならそれで。

立ち止まり。
振り返り。
心に秘めて。
表面など。
装っていてやろう。

地金も。
素も。
今は見せずに。
唇に指を当て。
愚者の振りをしていよう。

いつかの、その日の為に。



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2013/12/04 Wed *いつだって / シーナ

20131204beautifulsheena


いつも。
いつでも。
いつだって。
こんな感じで。
変わらない。

いつも。
いつまでも。
いつだって。
こんな風に。
続いていく。

たぶん。
そうだろうなと。
まちがいなく。
そうなんだろうなと。
それがいいなと。

そうなんだ。
いつも。
いつでも。
いつまでも。
いつだって。

『Beautiful』'82年リリース。
邦題(?)『いつだってビューティフル』、シーナのソロ・アルバム。
確かこのアルバムの後にシーナは産休に入ったんですよね。
で、その間にシーナ&ロケッツはアルファからビクターに移籍して。
シーナが休んでるからビクターからの第一弾はロケッツとしてのアルバムだったと。
だから、このアルバムがアルファからのシナロケ関連の最後のアルバムなのかな。
高橋幸宏と細野晴臣が起こしたレーベルからのリリースで。
細野がプロデュース。当然テクノ・ポップ色が強いのですが。
バックはロケッツですし。柴山俊之、菊が作詞を手掛けてるナンバーもありますし。
何よりも歌ってるのがシーナですからね。シーナのあの歌声が聴こえてくれば。
それはもう。ロックンロール以外の何ものでもなかったりするんですね。
とびっきりキュートでポップなロックンロール。シーナならではなんですよね。
「浮かびのピーチガール」のセルフ・カヴァーもいい感じだし。
「ヨー・ヨー・ユー」とか「シャネルの5番のオン・ザ・ロック」なんてシーナでなきゃ歌えないよなと。
シナロケのアルバムに比較すると。キッチュで人工的な感じが増してますが。
その中にも滲み、そこから溢れてくる艶やかで華やかな生々しい雌の匂い。
いつだってビューティフル、どうしたってビューティフルなシーナがここにいます。

いつも。
どこでも。
いつだって。
こんな感じで。
変わらない。

いつも。
いつまでも。
どこだって。
こんな風に。
続いていく。

たぶん。
そうだろうなと。
まちがいなく。
そうなんだろうなと。
それでいいかと。

そうなんだ。
いつも。
どこでも。
いつまでも。
いつだって。

楽しく。
面白く。
馬鹿だろうと。
お気楽だろうと。
それがいい。

笑われても。
呆れられても。
実は。
羨ましがられてても。
それでいい。

いつだって。
どうしたって。
変わらずに。
続いていく。
それがいい。それでいい。



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2013/12/03 Tue *銀河を超えて / ザ・タイガース

20131203thetigers20history


銀河を超えて。
何光年。
何千光年。
何万光年。
ものともせずに。

距離とか。
時間とか。
そんなものを。
ものともせずに。
続いていく。

そんなものなど。
あるものかと。
そんなものになぞ。
興味はないよと。
そうだったんだけど。

なんかね。
そうでも。
ないかなとか。
それも。
悪くないかなとかね。

『The Tigers 20 History』'82年リリース。
タイガースが選んだベスト20との副題がついたタイガーズの2枚組ベスト・アルバム。
'82年の同窓会でのシングルやアルバムの制作、そしてツアーと。
11年振りの活動の締めくくりとしてメンバー自らの選曲を目玉として企画されたアルバム。
「銀河のロマンス」「花の首飾り」「モナリザの微笑」「青い鳥」等のヒット曲から。
『ヒューマン・ルネッサンス』からのナンバーと'60年代の音源から始まって。
「十年ロマンス」「色つきの女でいてくれよ」「銀河旅行」と同窓会でのシングル。
『1982』からのナンバー。そして同窓会でのライヴである『A-Live』からのナンバーまで。
多彩な選曲でタイガースの歴史を一気に総括してしまったと言う。う~ん、些か乱暴ではありますね。
ライナーにメンバーのコメントが記載されていますが。選曲に苦労したことが忍ばれます。
ピーが参加しなかったことで。再結成ではなく同窓会と言うことで。別物みたいな扱いもありましたが。
自分は'60年代のタイガースには間に合わなくて。ソロになってからのジュリーのファンになって。
後追いでタイガースを聴いた世代なので。同窓会で初めてタイガースをリアル・タイムで聴けたので。
あまり区別はなく。自然にタイガースとして聴いていたので。このアルバムにも違和感も無くて。
時代を超えて大好きなタイガースのナンバーが聴けるから便利でいいよなと。
キャッチーなメロディーと美しいハーモニー。時を経ても、時代が変わっても。いいものはいいし。続くんだなと。
そんなことを感じさせてくれるアルバムでもあります。'60年代も'80年代もどっちも好きなんですよね。
そして。まさか。同窓会から、このアルバムから30年余りの時を経て。再結成されるとはね。
しかも「十年ロマンス」「色つきの女でいてくれよ」をね。ピーを含むオリジナル・メンバーで披露してくれるとはね。
あぁ、ジュリーを初めメンバーの中でも区別されること無く続いているんだなと。なんか嬉しかったなぁ。

銀河の彼方から。
何光年。
何千光年。
何万光年。
飛び越えてくる。

距離とか。
時間とか。
そんなものは。
存在しないかの如く。
繋がっていく。

そんなものなど。
あるはずないと。
そんなものなぞ。
信用できるかと。
そうだったんだけど。

なんかね。
そうでも。
ないんだなとか。
それも。
なかなかいいもんだなとね。

そうなんだよね。
ほんのここ数年だけど。
ちょっとね。
そんなことを。
思ったりもして。

距離とか。
時間とか。
関係なく。
いいものはいいし。
好きなものは好きだし。

それでいいんだなと。
それがいいんだなと。
そう感じさせてくれる。
出会いがあって。
縁が続いて。輪が広がって。

笑顔。
笑い声。
共感。
楽しい時間。
それっていいなとね。

それこそ。
銀河を超えて。
それでも。
続いていきそうな。
そんな絆もいいかもとね。

銀河を超えて。



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2013/12/01 Sun *さえなれない / The Street Sliders

20131201streetsliders


今年も。
また。
いつもの様に。
いつも以上に。
あっという間に。

師走なんだな。
ついこの間まで。
春じゃなかったか。
夏じゃなかったか。
秋は無かったけど。

早いよな。
早すぎるよな。
考える時間も。
行動に移す時間も。
足りないんだよな。

そりゃな。
こっちが。
衰えてるだけかも。
そのせいかも。
しれないけどさ。

『Slider Joint』'83年リリース。
ストリート・スライダーズの1stアルバム。
なんか、もう。このジャケット見ただけで泣けてきそうだな。
このアルバムを引っ提げてシーンに表れたスライダーズに。
ガツンと一発喰らわされて。思いっきりぶっ飛ばされて。
うわぁ、きたなぁと。日本にもこんなロックンロール・バンドが生まれたんだと。
凄いなと。面白いことになりそうだなと。無性に胸が騒いで。
ライヴ追っかけて。雑誌とかムックも買い漁って。周りに勧めてまわって。
しまいにはバンドでコピーまでしてと。そんな思い入れがいっぱいなんだな。
もう。このアルバムの時点でスライダーズの世界は完成してるんですよね。
なんか本人達はプロになることには懐疑的だったって話もありますが。
なんでだよと。こんなにカッコ良くて。こんなに刺さるのに。世に出ない手は無いだろうって。
おそらくはレコード会社の人間もそう感じたからこそデビューさせたんでしょうね。
そのスライダーズの世界。色々な感じ方、様々な表現があるんだろうけど。
のら犬の世界。自由だけど孤独で。危険や死と隣り合わせで。でも誇り高くて。
なにものにも縛られず、なにものにも尻尾を振らず。ずぶぬれになっても凛として歩みを止めず。
勿論、迷ったり、戸惑ったり、立ち止まったりもして。それでも最後は独りでも歩いていくんだと。
「のら犬にさえなれない」は今も変わらずに。自分の中のなにかを揺さぶるのです。
音質が悪いのが玉に傷。でもこの音質がスライダーズには合ってる気もします。

今年も。
また。
いつもどころの。
騒ぎじゃなくて。
あっという間もなく。

師走じゃないか。
ついこの間まで。
ゆっくり歩いてたのに。
少しは急ぎ足でと思ってたら。
もう走らなきゃならないなんて。

早いよな。
早すぎるよな。
思いを巡らす時間も。
思いきる時間も。
足りないんだよな。

そりゃな。
こっちが。
歳くっただけかも。
そのせいかも。
しれないけどさ。

今年も。
また。
なれなかったな。
貫き通せなかったな。
守れなかったな。

孤独も。
危険も。
恐れずに。
いたいなと。
そうありたいなと。

縛られず。
尻尾も振らず。
凛として。
歩き続ける。
転がり続ける。

迷ってもいい。
戸惑ってもいい。
立ち止まってもいい。
でも。
自由でいるんだと。

だったんだけど。
ねぇ。
今年もまた。
さえなれない。
そのままなんだな。

さえなれない。
そうだな。
でも。
なろうと思い続けよう。
なろうともがき続けよう。

さえなれない。
さえなれなかった。
その思いを胸に。
歩き続けよう。
転がり続けよう。



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2013/11/29 Fri *誰にも誰かが / George Harrison

20131129georgeharrison


おそらく。
否。
間違いなく。
誰にも誰かが。
いてくれる。

いつも。
どんな時も。
どこでも。
何があっても。
いてくれる。

いまは見えていなくても。
いまは感じられなくても。
それでも。
誰にも誰かがいてくれる。
見守っていてくれる。

おそらくは。
否。
間違いなく。
その事実が。
この世界に救いをもたらしている。

『George Harrison』'79年リリース。
自らの名前をタイトルに冠したジョージ・ハリスンのアルバム。
その自信のほどが穏やかな微笑を湛えたジャケットからも感じられます。
当時の邦題は『慈愛の輝き』でした。まぁ、ありっちゃありですが・・・
(『All Things Must Pass』の邦題が『ジョージ・ハリスン』だった為の苦肉の策らしいですが)
ジョージの自信、微笑。それが証明するかの様に。輝きに溢れたアルバムなのですが。
それが殊更に胸に沁みるのは。このアルバムに至る数年間が不遇だったからで。
すったもんだの末。やっと自らのレーベルであるダーク・ホースを設立したものの。
第一弾となった『33 1/3』の評価が芳しくなくて。あまりの低評価に音楽活動に嫌気がさして。
映画製作や趣味の自動車レース観戦ばかりの日々を送っていたと言う。
更には夫人であるパティと親友のエリック・クラプトンの関係も公になって続いていると。
どん底だったんですよね。それがあのトップ・レーサーのニキ・ラウダに励まされて音楽活動を再開し。
更にはパティともようやく別れて。後に夫人となるオリヴィアとの間に息子ダニーも誕生してと。
そんな生気を、輝きを取り戻し。穏やかな愛情に包まれた日々を送る様になった。
そのジョージの喜びや感謝、溢れる愛情みたいなものがアルバム全編に満ちているのです。
「Love Comes To Everyone」「Here Comes The Moon」「Dark Sweet Lady」「Your Love Is Forever」...
どれもジョージらしい素晴らしいナンバーです。そうそう生まれ変わった「Not Guilty」もね。
誰もが誰かを愛してる。誰にも愛してくれる誰かがいてくれる。そんなことが自然に信じられるのです。
それにしても「Love Comes To Everyone」のオープニングをクラプトンに弾かせてるんですよねぇ・・・ジョージ・・・

おそらく。
否。
間違いなく。
誰にも誰かが。
待っている。

いつまでも。
どんな時でも。
どこかで。
誰もいない様でも。
待っている。

それは目には見えなくても。
それは手には触れなくても。
それでも。
誰にも誰かが待っていてくれる。
愛している。

おそらくは。
否。
間違いなく。
その事実が。
この世界に光を与えている。

いつも。
いままでも。
これからも。
いつでも。
誰にも誰かが。

ここで。
どこかで。
あそこで。
どこかでも。
誰にも誰かが。

いてくれる。
待っている。
見守っていてくれる。
愛していてくれる。
誰にも誰かが。

時に。
穏やかに。
時に。
性急に。
誰にも誰かが。

その事実が。
この世界を。
救っている。
光らせている。
誰にも誰かが。

だから。
あなたにも。
僕にも。
誰にも。
誰かが。



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