2014/01/24 Fri *贅沢な孤独 / Janis Joplin
何処にいても。
いつも。
違和感があって。
独りで。
もう慣れっこなんだけど。
それでも。
未だ。
何処かには。
居場所なんてものが。
あるんじゃないかと。
ありはしないだろうと。
解っているのに。
心の片隅では探してる。
そんな感覚があることが。
嫌になる。
何処だって。
此処だって。
受け入れてないのは。
認めてないのは。
他ならぬ自分なんだから。
『Joplin In Concert』'72年リリース。
死後2年を経て編集されたジャニス・ジョプリンの2枚組ライヴ・アルバム。
'68年~'70年の間に遺された音源から14曲が選曲されています。
1枚目がビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニーとのライヴで。
2枚めがフル・テイルト・ブギー・バンドとのライヴとなっています。
明らかに粗っぽくてアマチュアっぽさが抜け切れないビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー。
洗練されていて臨機応変に対応するプロ集団って感じのフル・ティルト・ブギー・バンド。
どちらがジャニスの歌声をより際立たせていたのか、どちらをジャニスが好んでいたのか。
いまとなっては知る由もなく。聴く人によってその思いも様々なのだと思います。
前者は明らかにジャニスを支えるのにに力不足で。ジャニス一人が突出してる感は否めないし。
後者はジャニスを受け止めてはいるけれど。受け入れているって程の一体感は薄いかなとか。
要はジャニスの歌声が、その存在がそれだけ個性的で圧倒的な存在だったことなんですけどね。
○○のジャニスなんて形容詞がよく使われますが。誰一人としてジャニスには及びませんからね。
まぁ、及ばないと言うか。その個性があまりにも強くて特異で。実のところ誰も挑んでないってとこかな。
エモーショナル、エネルギッシュ、パワフル、ソウルフル・・・それ以上にその孤独感が唯一無比で。
それもただ淋しいってんじゃなくて。求めて求めて求め続けて。此処も違う、貴方も違うって。
その欲求と自意識の半端じゃない強さ。皆はジャニスを愛してるのに。我侭で贅沢な孤独。
とんでもないよな。はた迷惑もいいところ。なんだけど。それがね、どうしようもなく愛おしいんですよね・・・
何処へ行っても。
どこまでも。
余所者で。
群れられなくて。
もう慣れっこなんだけど。
それでも。
未だ。
何処かに行けば。
終の棲家なんてものが。
あるんじゃないかと。
ありはしないだろうと。
感じているのに。
心の片隅では求めてる。
そんな邪念があることが。
嫌になる。
何処だって。
此処だって。
腰を定めようとしないのは。
捨てられないのは。
誰でもない自分なんだから。
開いてる。
空いている。
受け入れてくれる。
認めてくれる。
総てではないにしろ。
それでも。
此処では無い。
貴方では無い。
その繰り返し。
止められない。
我侭で。
贅沢な孤独。
それは。
解ってる。
それはそうなんだけど。
どうしようもないんだよな。
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